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Oracle® Database Application Express 2日で開発者ガイド
リリース3.2
B53795-03
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4 アプリケーションの構築

このチュートリアルでは、AnyCo Corpという架空の会社の人事管理(HR)アプリケーションを作成します。このセクションでは、開発プロセス中の異なるポイントで実行されるアプリケーションの構築、変更およびプレビューの方法について説明します。

このセクションを開始する前に、次のことを行います。

このセクションの内容は次のとおりです。

このチュートリアルで構築するアプリケーションについて

このチュートリアルでは、AnyCo Corpという架空の会社の人事管理(HR)アプリケーションの開発について説明します。 このアプリケーションを作成すると、OEHR_DEPARTMENTSおよびOEHR_EMPLOYEES表に格納された従業員情報を表示および変更できます。

アプリケーションを構築するときは、次のタスクを実行します。

  1. 初期アプリケーションの作成: 「ホーム」ページと基本的な「Departments」レポートを含むアプリケーションを作成します。

  2. 対話モード・レポートの使用: 対話モード・レポートを実行および使用します。

  3. 「Departments」レポートの変更: レポートを展開して、他の表のデータを表示します。

  4. 「Employees」レポートおよびフォームの追加: OEHR_EMPLOYEES表に基づいて「Employees」フォームおよびレポートを構築します。

  5. 「Employees」レポートの編集: 計算されたフィールドを「Employees」レポートに追加します。

  6. 「ホーム」ページから「Employees」レポートへのリンクの追加: 「ホーム」ページにリンクを追加します。

  7. 「Employees」レポートへの「Department」列の追加: ユーザーが部門を選択できるように「Employees」レポートを変更します。

  8. 別のページへの列値のリンク: 「Departments」レポートに、「Employees」レポートにナビゲートするリンクを追加します。

  9. 条件付き「Department Details」レポートの追加: 部門の詳細を表示するリージョンとしてレポートを追加します。

  10. 会社名の追加: アプリケーション内のすべてのページに表示されるように会社名を追加します。

  11. テーマの切替えによるユーザー・インタフェースの変更: アプリケーションのテーマを切り替えます。

初期アプリケーションの作成

この最初の演習では、初期アプリケーションの作成について説明します。「アプリケーションの作成」ウィザードを使用して、2つのページを作成し、基本的なアプリケーション機能を指定します。

このセクションでは、次のページを作成します。

  • ホーム: このページはアプリケーションの実行時に表示される最初のページです。このページには「Departments」レポートへのリンクが含まれます。

  • Departments: このページはすべての部門の対話モード・レポートです。

    対話モードとクラシックの2つのタイプのレポートがあります。アプリケーションの作成、フォームの変換およびレポート・リージョンの作成時のデフォルトは対話モードです。フィルタ、ソート、コンパイルなど、ユーザーによるカスタマイズを指定するときは、対話モード・レポートを選択する必要があります。この機能の使用が限定されている場合は、クラシック・レポートの使用をお薦めします。


    参照:

    これら2つのレポート・タイプの違いについては、第3章を参照してください。パラメータ化されたレポートの作成方法は、Oracle Application Expressアドバンスト・チュートリアルを参照してください。

初期アプリケーションを作成するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Application Expressにログインします。

    手順については、「ホスティングされたデモ環境へのログイン」または「ローカル・インスタンスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

  3. 作成」ボタンをクリックします。

    「アプリケーションの作成」ウィザードが表示されます。

    cr_app.gifの説明が続きます
    cr_app.gifの説明

    ウィザード内の各ページにウィザードのタイトルが表示されることに注意してください(たとえば、「アプリケーションの作成」など)。また各ウィザードのページ左に手順を表す一連のブロックが表示されます。ハイライトされたブロックは実行中のステップを表します。

    bldap_wiz_steplst.gifの説明が続きます
    bldap_wiz_steplst.gifの説明

    進行状況がわかるように、これらの演習の各ステップは通常、ブロック・レベルで開始されます。たとえば、アプリケーションの作成ウィザードの最初のステップではMethodがハイライトされています。次のステップはFor Methodから開始することがわかります。

  4. 「方法」で、デフォルトの「アプリケーションの作成」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  5. 「名前」で、次のステップを実行します。

    1. 「名前」で、AnyCo Corpと入力します。

    2. 「アプリケーション」で、デフォルトのIDを受け入れます。システムにより、このワークスペースで作成するアプリケーションごとに一意のIDが提供されます。

    3. 「アプリケーションの作成」で、デフォルトの「最初から」を受け入れます。

    4. 「スキーマ」で、このチュートリアルのオブジェクトを含むスキーマを選択します(「TWODAYPLUS」など)。

    5. 「次へ」をクリックします。

    次に、アプリケーションにページを追加します。

  6. 「ページ」で、「ページの追加」セクションに次の項目を指定します。

    1. 「ページ・タイプの選択」で、デフォルトの「空白」を受け入れます。


      ヒント:

      各オプションの説明情報は、ページの右側に表示されます。このページ・レベルのヘルプは、アプリケーション全体で表示されます。

    2. 「ページ名」に、Homeと入力します。

    3. ページの追加」をクリックします。

      「ホーム」ページが一番上の領域にリスト表示されます。また、引き続き初期アプリケーションにページを追加できるように、「ページの追加」領域が表示されます。

    cr_app_add_pg.gifの説明が続きます
    cr_app_add_pg.gifの説明

    次に、OEHR_DEPARTMENTS表のレポート・ページを追加します。

  7. 「ページの追加」セクションで次を指定します。

    1. 「ページ・タイプの選択」で、「レポート」を選択します。

    2. 「ページに従属」で、「ホーム (1)」を選択します。

      これにより、アプリケーションのページ間に階層が設定されます。

    3. 「ページ・ソース」で、デフォルトの「」を受け入れます。

    4. 「表名」で、「OEHR_DEPARTMENTS」を選択します。

      リストには、アプリケーションに関連付けられているスキーマのすべての表とビューが表示されます。

    5. 「実装」で、デフォルトの 「対話モード」を受け入れます。

    6. ページの追加」をクリックします。

      「アプリケーションの作成」セクションで表示されるページは、アプリケーションのページ階層が反映されています。

      次に、デフォルトのページ名であるOEHR_DEPARTMENTSをDepartmentsに変更します。

  8. Oehr_Departments」リンクをクリックします。

  9. ページ定義で、「ページ名」をDepartmentsに変更して、「変更の適用」をクリックします。

  10. 「アプリケーションの作成」セクションで、「次へ」をクリックします。

    最初のページを追加したら、アプリケーション・レベルの設定を定義します。

  11. 「タブ」で、「タブなし」を選択して「次へ」をクリックします。

  12. 「共有コンポーネント」で、デフォルトの「いいえ」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  13. 「属性」で、次の変更を行います。

    1. 「認証スキーム」で、デフォルトの「Application Express」を受け入れます。

      Application Expressは、認証スキームのデフォルトです。認証スキーム・オプションを使用すると、Application Express認証や別の種類の認証を使用して、ユーザーのアプリケーションへのアクセスを制御することができます。

    2. 「言語」で、デフォルトの「英語(米国)(en-us)」を受け入れます。

    3. 「ユーザー言語プリファレンスの派生元」で、デフォルトの「アプリケーションのプライマリ言語を使用」を受け入れます。

    4. 「日付書式」で、上矢印を選択して、日付書式のリストから「12-JAN-04」書式を選択します。

    5. 「次へ」をクリックします。

  14. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマ18」を選択して「次へ」をクリックします。

  15. 「確認」で、情報を確認して「作成」をクリックします。

    作成した2つのページ(「Home」および「Departments」)は、デフォルトではアイコンで表示されます。


    注意:

    アイコンのかわりにリストでページを表示するには、「ビュー」リストから「詳細」を選択し、「実行」をクリックします。ビュー設定は、セッション間で保持されます。

    これらのステップではデフォルトの設定を使用しているため、続行する前に「アイコン」ビューに戻します。


    Oracle Application Expressによって、「ログイン」ページが自動的にアプリケーションに追加されます。

    bldap_cr_app.gifの説明が続きます
    bldap_cr_app.gifの説明

これで、Oracle Application Expressを使用した最初のアプリケーションが作成されました。次に、エンド・ユーザーへの見え方を確認するために、アプリケーションのプレビューを行います。

アプリケーションのプレビュー

アプリケーションを実行してプレビューを行います。アプリケーションを実行すると、エンド・ユーザーが確認できる状態と同じレンダリングされたバージョンのアプリケーションが表示されます。

ページを作成する場合は、ページを個別に実行するか、またはアプリケーション全体を実行することで、作成したページを表示できます。ページまたはアプリケーションは実行時に、Application Expressエンジンによって、データベースに格納されたデータに応じて表示可能なHTMLに動的にレンダリングされます。

  • アプリケーションを実行するには、「アプリケーションの実行」アイコンをクリックします。

    run_ico_sm.gifの説明が続きます。
    図run_ico_sm.gifの説明

  • ページを実行するには、「ページの実行」アイコンをクリックします。

    run_ico_green.gifの説明が続きます。
    図run_ico_green.gifの説明

アプリケーションのプレビューを行うには、次のステップを実行します。

  1. 「アプリケーション」ホームページで、「アプリケーションの実行」をクリックします。

    アプリケーションを初めて実行するときは、ユーザー名とパスワードの入力が求められます。続行するには、ワークスペース・ユーザー名とパスワードを入力して、「ログイン」をクリックします。

  2. アプリケーションを初めて実行するときは、ユーザー名とパスワードの入力が求められます。続行するには、ワークスペース・ユーザー名とパスワードを入力して、「ログイン」をクリックします。

    アプリケーションの作成時にApplication Express認証を選択しているため、Application Expressのログイン資格証明を使用してアプリケーションを実行できます。詳細は、『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の「認証によるユーザー・アイデンティティの証明」を参照してください。

    アプリケーションの「ホーム」ページが表示されます。

    bldap_home.gifの説明が続きます
    bldap_home.gifの説明

    設定したページ階層を反映して、「ホーム」ページに「Departments」ページへのリンクが表示されます。

    また、ページの下部には「開発者」ツールバーが表示されます。これらのリンクは、開発環境内でアプリケーションを実行すると表示されます。開発者ツールバーを使用すると、カレント・ページの編集、ページ、リージョンまたはページ・コントロールの作成、セッション・ステートの表示、デバッグ・モードの切替えを簡単に行うことができます。

  3. Departments」リンクをクリックします。

    「Departments」レポートが表示されます。

    bldap_dept.gifの説明が続きます
    bldap_dept.gifの説明

「Departments」レポートの変更

「アプリケーションの作成」ウィザードを実行すると、選択した内容に従ってフォームおよびレポートが作成されます。バックグラウンドでは、Application Expressがユーザーにかわって、データベースから適切なデータを抽出する問合せを作成しています。

この演習では、「Departments」レポートの問合せを変更して、OEHR_EMPLOYEES表の情報を含めます。「Departments」レポートにはOEHR_EMPLOYEES表からの3つの列(Number of Employees、Manager NameおよびLocation)が追加されます。Manager Name列はManager Id列を置き換え、Location列はLocation Id列を置き換えます。

「Departments」レポートを変更するには、次のステップを実行します。

  1. 「開発者」ツールバー(ページ下部)の「ページ2の編集」リンクをクリックします。

    ページ2のページ定義が表示されます。ページは、アプリケーションの基本的なビルディング・ブロックです。ページには、タブ、リスト、ボタン、アイテム、リージョンなどのユーザー・インタフェース要素が含まれます。アプリケーションに属する各ページの定義を確認するには、「ページ定義」ページを使用します。詳細は、「アプリケーション・ビルダーの概要」を参照してください。

  2. 「ページ・レンダリング」で、「リージョン」セクションに移動します。

    bldap_reg.gifの説明が続きます。
    bldap_reg.gifの説明

  3. Departments」をクリックします。

  4. 「ソース」までスクロールして、デフォルトの「リージョン・ソース」のスクリプトを次の内容に置き換えます。

    SELECT d.DEPARTMENT_ID,
        d.DEPARTMENT_NAME,
        (select count(*)from oehr_employees where department_id = d.department_id)  "Number of Employees",
        substr(e.first_name,1,1)||'.'||e.last_name "Manager Name",
        c.COUNTRY_NAME "Location"
    FROM OEHR_DEPARTMENTS d,
       OEHR_EMPLOYEES e,
       OEHR_LOCATIONS l,
       OEHR_COUNTRIES c
    WHERE d.LOCATION_ID=l.LOCATION_ID
        AND l.COUNTRY_ID=c.COUNTRY_ID
        AND d.DEPARTMENT_ID=e.department_id
        AND d.manager_id=e.employee_id
        AND instr(upper(d.department_name),upper(nvl(:P2_REPORT_SEARCH,d.department_name)))>0
    
  5. 変更の適用」をクリックします。

  6. 変更の適用」をクリックして、確定します。

  7. 「リージョン」セクションで、「対話モード・レポート」リンクをクリックします。

  8. 「Number of Employees」の横の「編集」アイコンをクリックします。

  9. 「列の定義」で、「列の位置合せ」の「中央」を選択します。

  10. 変更の適用」をクリックします。

追加した列を表示するためのレポートの実行

ページを実行して、エンド・ユーザーにページがどのように表示されるのかを確認します。ページを実行すると、Application Expressエンジンによってページの動的なレンダリングおよび処理が行われ、表示可能なHTMLを確認できます。

ページを実行するには、次のステップを実行します。

  1. 右上にある「ページの実行」アイコンをクリックします。

    runpg_iconrow.gifの説明が続きます
    runpg_iconrow.gifの説明

    更新された「Departments」レポートが表示されます。

    bldap_deptexp.gifの説明が続きます
    bldap_deptexp.gifの説明

  2. 新しい列を追加するには、「アクション」メニューをクリックします。「アクション」オプションのリストが表示されます。

    bldap_addcolumn.gifの説明が続きます
    bldap_addcolumn.gifの説明

    Manager Id列およびLocation Id列は使用できなくなっています。また、更新されたレポートには、3つの新しい列(Number of Employees、Manager NameおよびLocation)が表示されていないことにも注意してください。次のステップでは、これらの列を表示に追加して、再順序付けを行う必要があります。

  3. 列の選択」を選択します。

    新しいSQLによって追加された列(LocationおよびManager Name)は、「表示しない」ボックスにあります。

  4. すべて移動」アイコンをクリックして、これらの列を「レポートに表示」ボックスに追加します。「すべて移動」アイコンは、次のように表示されています。bldap_moveall.gifの説明が続きます
    bldap_moveall.gifの説明

  5. 「レポートに表示」の右側にある上矢印および下矢印を使用して、列をこの順番に並べ替えます。

    bldap_reorder.gifの説明が続きます
    bldap_reorder.gifの説明

  6. 適用」をクリックします。

    「部門」ページが表示され、新しい列が含まれます。

    bldap_deptnew.gifの説明が続きます
    bldap_deptnew.gifの説明

対話モード・レポートの使用

この演習では、対話モード・レポートの実行時に使用可能な、一般的に使用されるレポート・オプションについて説明します。これらのオプションを使用すると、特定のタスクを簡単に実行できます。


参照:

対話モード・レポートのすべてのコンポーネントの概要については、『Oracle Application Expressアドバンスト・チュートリアル』のパラメータ付きレポートの作成方法の説明を参照してください。

このセクションの内容は次のとおりです。

すでに「アクション」メニューから「列の選択」オプションを使用して、レポート表示に列を追加しました。このセクションでは、アプリケーションを実行し、様々な検索、ソート、ハイライトおよびリセット機能を使用して、「Departments」対話モード・レポートを操作します。

このチュートリアルでは、対話モード・レポートで使用可能な、最も重要な機能のいくつかを使用します。詳細は、『Oracle Application Expressアドバンスト・チュートリアル』および『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

デフォルトでのレポート設定の保存

レポート設定がデフォルトで保存されてない場合、前のステップで表示に追加した列は、アプリケーションが再起動したとき、またはレポートをリセットしたときに表示されません。

現在のレポート設定をデフォルトで保存するには、次のステップを実行します。

  1. アクション」メニューを選択します。

  2. レポートの保存」を選択します。

    「レポートの保存」設定が表示されます。

  3. 保存」ドロップダウン・メニューから「デフォルトのレポート設定として保存」を選択します。

    bldap_default.gifの説明が続きます
    bldap_default.gifの説明

  4. 適用」をクリックします。

    ユーザーが「アクション」メニューから「リセット」オプションを選択したとき、または対話モード・レポートのリセット・コマンド(RIR)でページがリセットされると、レポートにはすべての列が表示されます。


    参照:

    名前付きレポートとしてレポートを保存する方法については、『Oracle Application Expressアドバンスト・チュートリアル』のパラメータ付きレポートの作成方法の説明を参照してください。

フィルタの作成

この演習では、「Departments」レポートへのフィルタの追加方法について説明します。この例では、IDが60の部門を除く、すべての部門を表示するフィルタを作成します。

フィルタを作成には複数の方法があります。次の場所からフィルタを追加できます。

  • 検索バー

  • 「アクション」メニュー

  • 列ヘッダー

「アクション」メニューには、他のメニューより多くのオプションがあります。等価演算子を使用する簡単なフィルタの場合は、検索バーまたは列ヘッダーが一番簡単な方法です。その他のフィルタの場合は、「アクション」メニューから「フィルタ」オプションを使用します。

60以外のすべての部門のフィルタを作成するには、次のステップを実行します。

  1. アクション」メニューを選択します。

  2. フィルタ」を選択します。

    フィルタ設定が表示されます。「列ヘッダー」リンクをクリックすることでも、その列のフィルタを作成できることに注意してください。ただし、「列ヘッダー」メニューからのフィルタの作成で使用できるのは、等価演算子のみです。

    bldap_filter.gifの説明が続きます
    bldap_filter.gifの説明

  3. 「演算子」ドロップダウン・メニューから、次のように非等価演算子を選択します。

    !=
    
  4. 「式」ドロップダウン・メニューから「60」を選択します。

  5. 適用」をクリックします。

    Department_Id!=60フィルタが適用された「Departments」レポートが表示されます。Department IDが60のIT部門を除くすべての部門がレポートに含められます。

    bldap_dept60.gifの説明が続きます
    bldap_dept60.gifの説明

    レポートの上部にフィルタが表示されています。このフィルタは、編集、無効化または削除できます。編集するには、フィルタ名をクリックします。無効化するには、チェック・ボックスのチェックを外します。削除するには、「フィルタ」アイコンにXがかかったように見える「削除」アイコンをクリックします。

  6. Department Id!=60フィルタの隣にあるチェック・ボックスのチェックを外して、無効化します。

    レポートに、すべてのDepartment Idのデータが表示されます。

ソート順序の変更

この演習では、各列のデータを並び替える方法を学習します。

ソート順序を変更するには、次のステップを実行します。

  1. アクション」メニューを選択します。

  2. ソート」を選択します。

    ソート設定が表示されます。このオプションは、列ヘッダーをクリックすることでも各列で使用可能です。複数の列のソート順序を変更する場合は、「アクション」メニューを使用する方が簡単です。

  3. 最初の列エントリの「Department Name」を選択します。

    bldap_actionsort.gifの説明が続きます
    bldap_actionsort.gifの説明

  4. 適用」をクリックします。

    レポートに、Department Name列がアルファベット順(昇順)で表示されます。

    bldap_ascend.gifの説明が続きます
    bldap_ascend.gifの説明

    「Department Name」の隣の上矢印のアイコンは、列が昇順でソートされていることを示します。この矢印をクリックすることで、列の再ソートが可能です。

コントロール・ブレークの追加

ユーザーがレポートの再フォーマットに選択できる別の「アクション」メニュー・オプションとして、コントロール・ブレークがあります。これを使用すると、データをわかりやすいグループで表示できるようになります。

コントロール・ブレークを追加するには、次のステップを実行します。

  1. Location」列ヘッダーをクリックします。

    列ヘッダー・メニューが表示されます。

  2. 次のように「コントロール・ブレーク」アイコンをクリックします。

    「アクション」メニューからでも、同様のオプションが使用可能です。

    bldap_ctlbrk.gifの説明が続きます
    bldap_ctlbrk.gifの説明

    レポートは再フォーマットされ、同じLocationを共有する各グループの行の後にブレークが表示されます。

    bldap_locbrk.gifの説明が続きます
    bldap_locbrk.gifの説明

    「Location」コントロール・ブレークのレポートの設定は、Department Id!=60フィルタの下に追加されます。

単一行ビューの表示

単一行アイコンを選択して行の詳細を表示することができます。

単一行ビューを表示するには、次のステップを実行します。

  1. 最初の行の「単一行ビュー」アイコンを見つけます。

    bldap_singlerow.gifの説明が続きます
    bldap_singlerow.gifの説明

  2. 最初の行の「単一行ビュー」アイコンを選択します。

    最初の行の詳細ページが表示されます。

    bldap_details.gifの説明が続きます
    bldap_details.gifの説明

レポート設定のリセット

ユーザーはレポート設定を、保存済のデフォルト設定に戻すことができます。

対話モード・レポートがリセットされた場合、デフォルト設定がレポートに適用されます。対話モード・レポートは、次の状況下で、ユーザーおよび開発者がリセットできます。

  • 「アクション」メニューから「リセット」オプションが使用可能な場合、ユーザーは対話モード・レポートをリセットできます。このオプションは、開発者が有効化または無効化します。詳細は、『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートの編集についての説明を参照してください。

  • 開発者は、対話モード・レポートが他のページから呼び出された場合にリセットされるように指定できます。対話モード・レポートのリセット・コマンドRIRは、この目的に使用されます。詳細は、『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートの編集についての説明を参照してください。

デフォルト設定に戻すには、次のステップを実行します。

  1. Departments」ブレッドクラムを選択します。

  2. アクション」メニューを選択します。

  3. リセット」を選択します。

  4. 適用」をクリックします。

    レポートは、前のセクションで保存したデフォルトのレポート設定に戻ります。

「Employees」レポートおよびフォームの追加

この演習では、従業員情報を表示するレポートと、従業員情報の作成、更新および削除を行うフォームを追加します。

従業員のレポートおよびフォームを追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「開発者」ツールバー(ページ下部)の「アプリケーションID」リンクをクリックします。

    「アプリケーション」ホームページが表示されます。

  2. ページの作成」をクリックします。

  3. 「ページ」で、次のステップを実行します。

    1. フォーム」を選択して「次へ」をクリックします。

    2. レポート付きの表のフォーム」を選択します。

      このオプションを使用すると、単一の表またはビューに基づいて、2つのページ(レポートとフォーム)が作成されます。

    3. 「次へ」をクリックします。

  4. 「表/ビューの所有者」で、デフォルトを受け入れて「次へ」をクリックします。これにより、スキーマの所有者が指定されます。

  5. 「表/ビューの名前」で、「OEHR_EMPLOYEES」を選択して「次へ」をクリックします。

  6. 「レポート・ページの定義」で、次の変更を行います。

    1. 「実装」で、「対話モード」を選択します。

    2. 「ページ名」で、Employeesに変更します。

    3. 「リージョン・タイトル」で、Employeesに変更します。

    4. 「ブレッドクラム」で、「ブレッドクラム」を選択します。

      「ブレッドクラム・エントリの作成」セクションが表示されます。

    5. 「親エントリの選択」で、「ホーム」リンクをクリックします。

      「親エントリ」フィールドに「ホーム」が表示されます。

    6. 「次へ」をクリックします。

  7. 「レポート・ページの定義」で、デフォルトの「タブを使用しない」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  8. 「レポート・ページの定義」で、[Ctrl]キーを押しながら次の列を選択して「次へ」をクリックします。

    • EMPLOYEE_ID

    • FIRST_NAME

    • LAST_NAME

    • HIRE_DATE

    • SALARY

    • COMMISSION_PCT

    選択した列は、ページが実行されたときに、「レポート」ページに表示されます。

  9. 「レポート・ページの定義」で、デフォルト値を受け入れて「次へ」をクリックします。

    デフォルトの「リンクの編集」イメージは、小さい紙と鉛筆に似ています。

    次に、フォームのページとリージョンの情報を定義します。

  10. 「フォーム・ページの定義」で、次の項目を編集します。

    1. 「ページ名」で、Create/Edit Employeeと入力します。

    2. 「リージョン・タイトル」で、Create/Edit Employeeと入力します。

    3. 「エントリ名」で、Create/Edit Employeeと入力します。

    4. 「次へ」をクリックします。

  11. 「主キー」で、デフォルトを受け入れて「次へ」をクリックします。

  12. 「主キー列のソースの定義」で、デフォルトの「既存のトリガー」を受け入れて「次へ」をクリックします。

    OEHR_EMPLOYEES表には、すでに主キーを移入するトリガーが含まれています。

  13. 「列を選択」で、すべての列を選択して「次へ」をクリックします。

    これらの列は、ページが実行されたときに、「Create/Edit Employee」フォームに表示されます。

  14. 「プロセス・オプションを指定」で、デフォルトを受け入れて「次へ」をクリックします。

    これらを選択することで、従業員レコードの追加、更新および作成を行うことができます。

  15. 「確認」で、情報を確認して「終了」をクリックします。

ページのプレビュー

作成した2つのページのプレビューを行うには、カレント・ページを実行します。「Employees」レポートからフォームのプレビューを行うことができます。

ページのプレビューを行うには、次のステップを実行します。

  1. ページの実行」アイコンをクリックします。

    runpg_afterwiz.gifの説明が続きます
    runpg_afterwiz.gifの説明

    「Employees」レポートが表示されます。

    bldap_emprpt.gifの説明が続きます
    bldap_emprpt.gifの説明

    「Employees」レポートについては、次のことに注意してください。

    • 「検索バー」と「アクション」メニューが上部に表示されます。詳細は、「対話モード・レポートの使用」を参照してください。

    • 列ヘッダーは、様々なソート、フィルタおよび再フォーマット操作を簡単に実行できるリンクです。詳細は、「対話モード・レポートの使用」を参照してください。

    • 選択した「編集」アイコンが各行に表示されます。「編集」アイコンをクリックすると、従業員レコードを編集できます。レポートを含む表に基づいてフォームを作成したため、ウィザードによって自動的にレポートがフォームにリンクされます。「初期アプリケーションの作成」セクションで行ったように、レポートを作成するだけの場合、ウィザードによって自動的にレポートが単一行ビューにリンクされます。

    • 「作成」ボタンが右上に表示されます。「作成」ボタンをクリックすると、基礎となる表に従業員を追加できます。

    • 「Employees」レポートには、指定した5つの列が含まれています。列を選択して変更を適用すると、Oracle Application Expressによりバックグラウンドで適切なSQLコードが作成され、この結果が生成されます。

    データが別の順序で表示されている場合もあります。その場合、この違いは無視してステップを続行します。

  2. また、作成したフォームを確認するには、「Employee」行の「編集」アイコンをクリックします。

    「Create/Edit Employee」フォームが表示されます。

    bldap_empeditfrm.gifの説明が続きます
    bldap_empeditfrm.gifの説明

    「Create/Edit Employee」フォームについては、次のことに注意してください。

    • フォームに「取消」、「削除」および「変更の適用」の各ボタンが含まれている。

    • 「Hire Date」フィールドにカレンダが表示されている。これは、基礎となる列のデータ型がDATEであるためです。

    • 赤いラベルのフィールドは入力が必須。

従業員レポートの編集

この演習では、「Employees」レポートに従業員の給料を表示するRemunerationというタイトルの新しい列を作成します。

このセクションの内容は次のとおりです。

ファンクションの作成

最初に、従業員の給与を計算するファンクションを作成します。

ファンクションを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「開発者」ツールバーの「ホーム」リンクをクリックします。

  2. SQLワークショップ」をクリックして、「SQLコマンド」をクリックします。

    「SQLコマンド」をクリックすると、データベースに対してPL/SQLを実行できるウィンドウが開きます。

  3. SQLエディタに、次のスクリプトを入力します。

    CREATE OR REPLACE FUNCTION calc_remuneration(
        salary IN number, commission_pct IN number)
    RETURN NUMBER IS
    BEGIN
        RETURN ((salary*12) + (salary * 12 * nvl(commission_pct,0)));
    END;
    

    このSQLをコピー・アンド・ペーストするときは、最初の文のCREATE OR REPLACE FUNCTIONの前に空白行がないことに注意してください。

  4. 実行」をクリックします。

    「結果」セクションに次のメッセージが表示されます。

    Function created.
    

列の追加

次に、従業員の給与計算の結果を表示する列を追加します。

列を追加するには、次のステップを実行します。

  1. ページ3のページ定義にナビゲートします。

    1. アプリケーション・ビルダー」タブをクリックします。

    2. AnyCo Corpアプリケーションを選択します。

    3. 3 - Employees」をクリックします。

      ページ3「Employees」のページ定義が表示されます。

  2. 「リージョン」で、「対話モード・レポート」の横にある「Employees」リンクをクリックします。

    bldap_emprjn.gifの説明が続きます
    bldap_emprjn.gifの説明

    リージョン定義が表示されます。

  3. 「ソース」までスクロールし、既存のコードを次の内容に置き換えます。

    SELECT "EMPLOYEE_ID", 
        "FIRST_NAME",
        "LAST_NAME",
        "HIRE_DATE",
        "SALARY",
        "COMMISSION_PCT",
        calc_remuneration(salary, commission_pct) REMUNERATION
    FROM "#OWNER#"."OEHR_EMPLOYEES"
    
  4. 変更の適用」をクリックします。

  5. 変更の適用」をクリックして、確定します。

ページのプレビュー

ページのプレビューを行うには、ページの右上にある「ページの実行」アイコンをクリックします。Remuneration列は表示されません。「列の選択」アクションを使用して、列を追加する必要があります。

bldap_emprpt.gifの説明が続きます
bldap_emprpt.gifの説明

Remuneration列を表示するには、次のステップを実行します。

  1. アクション」メニューを選択します。

  2. 列の選択」アクションを選択します。

  3. Remuneration」列を「表示しない」ボックスから「レポートに表示」ボックスに移動します。

    bldap_addrem.gifの説明が続きます
    bldap_addrem.gifの説明

  4. 適用」をクリックします。

    「Employees」レポートが表示され、Remuneration列が含まれます。

    bldap_empfrmrem.gifの説明が続きます
    bldap_empfrmrem.gifの説明

列書式の変更

次に、数値を含む列の書式を変更します。

列書式を変更するには、次のステップを実行します。

  1. 「開発者」ツールバー(ページ下部)の「ページ3の編集」をクリックします。

    ページ定義が表示されます。

  2. 「リージョン」で、「対話モード・レポート」をクリックします。

    「対話モード・レポートの属性」ページが表示されます。

  3. 「列属性」セクションに移動します。

    次に、「Salary and Remuneration」列の数値の書式を変更します。

  4. Salaryの書式を編集するには、次のステップを実行します。

    1. SALARY」の隣の「編集」アイコンをクリックします。

    2. 「数値/日付書式」で、リストから「$5,234.10」を選択します。

      フィールドに適切な書式マスクが表示されます。

    3. 変更の適用」をクリックします。

  5. REMUNERATIONに対して、前述のステップを繰り返します。

  6. ページのプレビューを行うには、右上にある「ページ3の実行」アイコンをクリックします。

    Salary列およびRemuneration列の数値は、ドル記号、カンマ、小数点が付いて表示され、正しい位置に配置されるようになりました。

    bldap_emprptnum2.gifの説明が続きます。
    bldap_emprptnum2.gifの説明

「ホーム」ページから「Employees」レポートへのリンクの追加

この演習では、「ホーム」ページに、「Employees」レポートへナビゲートするリンクを追加します。このリンクは、「ホーム」ページの左側の「ナビゲーション」リージョンに表示されます。

「ホーム」ページに「Employees」レポートへのリンクを追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「ホーム」ページ(ページ1)のページ定義にナビゲートします。

    1. 「開発者」ツールバー(ページ下部)の「アプリケーション」をクリックします。

    2. 「アプリケーション」ホームページで、「ホーム」をクリックします。

  2. 「リージョン」で、「ナビゲーション」の横にある「リスト」リンクをクリックします。

  3. 「リスト・エントリ」ページで、ページの右側の「リスト・エントリの作成」ボタンをクリックします。

  4. 「リスト・エントリの作成/編集」ページで、次の項目を編集します。

    1. 順序 - 20に変更します。

    2. リスト・エントリ・ラベル - Employeesと入力します。

    3. 「ページ」で、3と入力します。

  5. 「作成」をクリックします。

  6. ページを実行します。

    bldap_homeemp.gifの説明が続きます
    bldap_homeemp.gifの説明

    「ホーム」ページに「Employees」へのリンクが追加されました。

  7. Employees」をクリックして、リンクをテストします。「Employees」レポートが表示されます。

「Employees」レポートへの「Department」列の追加

この演習では、「Employees」レポートと「Departments」レポートをリンクさせます。このセクションを完了すると、「Employees」レポートには、各従業員が所属する部門を表示するDepartments列が表示されます。

このタスクを実行するには、ユーザーが部門を選択できるように、「Employees」ページに列を作成します。その後、「Employees」レポートを実行し、レポート表示にDepartments列を追加します。レポート設定はデフォルトで保存されます。

このセクションの内容は次のとおりです。

列の追加

部門で「Employees」レポートをフィルタするには、Department列をレポートに追加します。

列を追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「開発者」ツールバーの「ページ3の編集」をクリックします。

  2. 「リージョン」で、「Employees」をクリックして、「ソース」までスクロールします。

  3. リージョン・ソースを次のSQLで置き換えます。

    SELECT e.EMPLOYEE_ID,
        e.FIRST_NAME,
        e.LAST_NAME,
        e.HIRE_DATE,
        e.SALARY,
        e.COMMISSION_PCT,
        calc_remuneration(salary, commission_pct) REMUNERATION,
        e.DEPARTMENT_ID,
        d.DEPARTMENT_NAME
    FROM OEHR_EMPLOYEES e,
        OEHR_DEPARTMENTS d
    WHERE e.DEPARTMENT_ID=d.DEPARTMENT_ID
    
  4. 変更の適用」をクリックします。

  5. 変更の適用」をクリックして、確定します。

    次のセクションでは、レポート表示に列を追加する方法、およびその列を使用して従業員レポートをフィルタする方法を説明します。

レポートでの列の表示

このレポートを最初に実行するときは、「列の選択」アクションを使用して、Department Name列を表示に追加します。この列がレポートで表示された後、このレポートをデフォルトにして、部門でフィルタします。

レポートにDepartment Name列を追加するには、次のステップを実行します。

  1. ページ3の実行」アイコンをクリックします。

  2. アクション」メニューを選択して、リストから「列の選択」を選択します。

  3. Department Nameを「表示しない」ボックスから「レポートに表示」ボックスに移動します。bldap_deptcol.gifの説明が続きます。
    bldap_deptcol.gifの説明

  4. 適用」をクリックします。

    「Employees」レポートが表示され、Department Name列が含まれます。

    bldap_empdept.gifの説明が続きます
    bldap_empdept.gifの説明

    次に、これらのレポート設定をデフォルトにします。

デフォルトでのレポート設定の保存

このセクションでは、現在のレポート設定をデフォルトで保存する方法を説明します。レポート設定とは、選択列、フィルタ、ソート、コントロール・ブレーク、ハイライト、計算済列、集計列、チャート、フラッシュバックを含む、「アクション」メニューから設定されるすべての設定です。

この例のデフォルト設定では、すべての列の表示が含まれ、レポートでのフィルタ、ソート、ハイライトなどの追加の「アクション」メニュー設定は含まれません。デフォルト設定が保存されると、次の列がこのレポートのデフォルト表示になります。

  • Employee Id

  • First Name

  • Last Name

  • Hire Date

  • Salary

  • Commission Pct

  • Remuneration

  • Department Name

現在のレポート設定をデフォルトで保存するには、次のステップを実行します。

  1. 「Employees」レポート・ページを実行します。

    現在のレポートのデフォルトでは、レポートが表示されたときにDepartment Name列は含まれません。

  2. アクション」メニューをクリックします。

  3. リストから「レポートの保存」を選択します。

  4. 「保存」で、リストから「デフォルトのレポート設定として保存」を選択します。

  5. 適用」をクリックします。


    注意:

    このページでリセットが実行された場合、これらのデフォルトのレポート設定が使用されます。Department Name列はデフォルトで表示されます。

別のページへの列値のリンク

この演習では、Number of Employees列へのリンクを、ユーザーを「Employees」レポートにナビゲートする「Departments」レポートに追加します。また、選択した部門にフォーカスを設定します。列リンクには、「対話モード・レポートのクリア」コマンドのCIRが含まれます。これは、フィルタ、コントロール・ブレーク、ハイライト、集計、計算済列、チャート設定およびフラッシュバック設定の「Employees」レポートが表示されたときにクリアするためのコマンドです。

このセクションの内容は次のとおりです。

リンクへの列値の変更

この変更を行うには、「Departments」レポートのレポート属性を編集して、リンクへのNumber of Employees列の値を変更します。

列値をリンクに変更するには、次のステップを実行します。

  1. 「Departments」ページ(ページ2)のページ定義にナビゲートします。

  2. 「リージョン」で、「対話モード・レポート」をクリックします。

    「対話モード・レポートの属性」ページが表示されます。

  3. 「列属性」セクションに移動します。

  4. 「列属性」セクションで、「Number of Employees」の横の「編集」アイコンをクリックします。

  5. 「列リンク」セクションまでスクロールします。

  6. 「列リンク」で、次の変更を行います。

    1. リンク・テキスト」で、「[Number of Employees]」を選択します。

    2. 「ページ」で、3と入力します。

    3. ページ区切りのリセット」チェック・ボックスを選択します。

    4. 「キャッシュのクリア」で、3,CIRと入力します。

      3は3ページのキャッシュをクリアすることを、文字列CIRは「Employees」対話モード・レポートが表示されたときに、フィルタ、コントロール・ブレーク、ハイライト、集計、計算済列、チャート設定またはフラッシュバック設定のレポートをクリアすることを意味します。


      注意:

      レポートをクリアするのではなく、対話モード・レポートをデフォルトのレポート設定にリセットする場合は、CIRRIRに置き換えてください。最後に保存したデフォルトのレポート設定が対話モード・レポートに適用されます。

    5. 「アイテム1」の「名前」で、IR_DEPARTMENT_IDと入力します。

      アイテムの名前にIR_という接頭辞を付けることで、URLアイテムはページのアイテムではなく対話モード・レポート列に関連付けられます。

    6. 「アイテム1」の「値」で、「#Department ID#」を選択します。

      「列リンク」セクションでは、選択したオプションがすべて表示されます。

      bldap_setnumlink.gifの説明が続きます
      bldap_setnumlink.gifの説明

      要約すると、これらのオプションによって、エンド・ユーザーがリンクをクリックした場合に次の動作が行われます。

      • エンド・ユーザーがページ3の「Employees」レポートにナビゲートされます。

      • 「Employees」レポートで、選択した部門がフォーカスされます。

      • 「Employees」レポートがクリアされます。これは、すべてのフィルタ、コントロール・ブレーク、ハイライト、集計、計算済列、チャート設定またはフラッシュバック設定が削除されることを意味します。

      • ユーザーが別の部門を選択すると、従業員レコードの最初のセットに戻ります。

    7. 変更の適用」をクリックします。

      「列属性」セクションは、「Number of Employees」行の「リンク」列にチェックマークが付いて、変更されたことを示しています。

「Departments」レポートの実行

ここで、レポートを実行し、「Departments」レポートからNumber of Employees列のリンクをテストします。「Employees」レポートは、選択した部門に所属するすべての従業員を表示します。

  1. ページ2の実行」アイコンをクリックします。

    「Departments」レポートが表示されます。これで、エンド・ユーザーが「Number of Employees」列のデータをドリルダウンできるようになりました。

    bldap_numemplink.gifの説明が続きます
    bldap_numemplink.gifの説明

  2. 「Number of Employees」列で、Executive行の3をクリックします。

    Executive部門に所属するすべての従業員が「Employees」レポートに表示されます。

    bldap_emplink.gifの説明が続きます
    bldap_emplink.gifの説明

    このレポートは「Departments」レポートからこのレポートに渡された90というExecutive部門のDepartment Idの値でフィルタされているため、Department Idフィルタが表示されます。次の例で示すように、「対話モード・レポートのクリア」コマンドがブラウザのURLの最後に含まれていることに注意してください。

    f?p=9257:3:3672543193352902::NO:RP,3,CIR:IR_DEPARTMENT_ID:90
    

「対話モード・レポートのクリア」コマンドをテストするためのハイライトの作成

この演習では、CIRコマンドを使用して、「Employees」レポートを表示する前にハイライトをクリアする方法を説明します。これを表示するには、「First Name」にNeenaを含むすべての行をハイライトした後、「Departments」レポートの「Number of Employees」行から「Employees」レポートを表示します。

「Employees」レポートの行をハイライトするには、次のステップを実行します。

  1. アクション」メニューをクリックして、「ハイライト」を選択します。

    「ハイライト」オプションが表示されます。

  2. 「ハイライト」オプションで、次の変更を行います。

    1. 「名前」に、Neenaと入力します。

    2. 「バックグラウンド・カラー」で、「イエロー」を選択します。

    3. 「バックグラウンド・カラー」で、「ブルー」を選択します。

    4. 「列」で、「」を選択します。

    5. 「演算子」で、「=」を選択します。

    6. 「式」で、「Neena」を選択します。

    7. 適用」をクリックします。

    Neenaの行がハイライトされて「Employees」レポートが表示されます。

    bldap_high.gifの説明が続きます
    bldap_high.gifの説明

  3. Home」ブレッドクラムをクリックします。

  4. Departments」リンクをクリックします。

  5. 「Executive」行の「Number of Employees」をクリックします。

    列のリンクで指定されたCIRコマンドによって、ハイライトがクリアされた「Employees」レポートが表示されます。

条件付き「Department Details」レポートの追加

この演習では、部門の詳細を表示するリージョンとしてレポートを追加します。また、部門を選択した場合、レポートに部門情報のみを表示するように条件を作成します。「No Department Assigned」を選択すると、「Department Details」レポートは表示されません。

このセクションの内容は次のとおりです。

レポートと条件の作成

最初にレポートを作成し、条件付きで表示するように設定します。

レポートと条件を作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページ3の「Employees」のページ定義にナビゲートします。

  2. 「リージョン」で、「作成」アイコンをクリックします。

  3. 「リージョン」で、次の変更を行います。

    1. 「このページに追加するリージョン・タイプを指定」で、「レポート」を選択して「次へ」をクリックします。

    2. 「レポート実装」で、デフォルトの「SQLレポート」を選択して「次へ」をクリックします。

  4. 「表示属性」で、次の変更を行います。

    1. 「タイトル」で、Department Detailsと入力します。

    2. 「リージョン・テンプレート」で、「テンプレートなし」を選択します。

    3. 「順序」で、7と入力します。

    4. 残りのデフォルトを受け入れて「次へ」をクリックします。

  5. 「ソース」で、次の変更を行います。

    1. 次の問合せを入力します。

      SELECT count(e2.employee_id) "Number of Employees:",
          substr(e.first_name,1,1)||'. '|| e.last_name "Manager Name:", 
          c.country_name "Location:"
          FROM  oehr_departments d, oehr_employees e, 
              oehr_locations l, oehr_countries c, 
              oehr_employees e2
          WHERE d.manager_id    = e.employee_id 
          AND d.location_id   = l.location_id 
          AND d.department_id = e2.department_id
          AND l.country_id    = c.country_id 
          AND nvl(d.department_id,'-1') = nvl(:P3_DEPARTMENT_ID,'-1')
          GROUP BY substr(e.first_name,1,1)||'. '||e.last_name,  c.country_name
      
    2. 「次へ」をクリックします。

    次に、ユーザーが「No Department Assigned」オプションを選択した場合は部門の詳細を表示しないという条件を作成します。

  6. 「レポート属性」で、次の変更を行います。

    1. 「レポート・テンプレート」で、「デフォルト: 縦のレポート、look 1(NULL列を含む)」を選択します。

      この選択を行うと、リストが縦に表示されます。

    2. 残りのデフォルトを受け入れて「次へ」をクリックします。

  7. 「条件付き表示」で、次の変更を行います。

    1. 「条件タイプ」で、「式1のアイテムの値!=式2」を選択します。

      感嘆符(!)は、選択するオプションの式1に続いて含まれます。

    2. 「式1」で、次のように入力します。

      P3_DEPARTMENT_ID
      
    3. 「式2」で、次のように入力します。

      -1

      -1は、「Department」が割り当てられていないことを示します。

    4. リージョンの作成」をクリックします。

  8. 「リージョン」で、「作成」アイコンをクリックします。

  9. HTML」を選択して「次へ」をクリックします。

  10. HTML」を選択して「次へ」をクリックします。

  11. 「リージョンの作成」で、次の変更を行います。

    1. 「タイトル」で、Departmentと入力します。

    2. 「リージョン・テンプレート」で、「テンプレートなし」を選択します。

    3. 「順序」で、5と入力します。

    4. 「作成」をクリックします。

LOVの追加

このセクションでは、どの部門の詳細を表示するか選択するために使用するLOVを作成します。これは、OEHR_DEPARTMENTS表にすべての部門名のリストを問い合せる動的リストです。

LOVを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 右上の、「ページ3の実行」アイコンの隣にある「共有コンポーネント」アイコンをクリックします。

  2. 「ユーザー・インタフェース」で、「LOV」を選択します。

  3. 作成」ボタンをクリックします。

  4. デフォルトの「最初から」を受け入れて、「次へ」をクリックします。

  5. 「名前」にDEPARTMENTSを入力して、「動的」を選択します。

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 「問合せ」で、次のSQLを入力します。

    SELECT department_name d, department_id v
        FROM oehr_departments
        ORDER BY d
    
  8. LOVの作成」をクリックします。

LOVを表示するためのアイテムの追加

「Department Details」リージョンにアイテムを作成して、部門のリストを表示します。

アイテムを追加するには、次のステップを実行します。

  1. ページ3の「Employees」のページ定義にナビゲートします。

  2. 「アイテム」で、「作成」アイコンをクリックします。

  3. 選択リスト」を選択して「次へ」をクリックします。

  4. 送信機能付き選択リスト」を選択して「次へ」をクリックします。

  5. 「アイテムの作成」で、次の変更を行います。

    1. 「アイテム名」で、P3_DEPARTMENT_IDと入力します。

    2. 「順序」で、10と入力します。

    3. 「リージョン」で、「Department (1) 5」を選択します。

    4. 「次へ」をクリックします。

  6. 「LOVの指定」で、次の変更を行います。

    1. 「名前付きLOV」で、「DEPARTMENTS」を選択します。

    2. 「NULLオプションの表示」で、「はい」を選択します。

    3. 「NULLテキスト」で、- No Department Assigned -と入力します。

    4. 「NULL値」で、-1と入力します。

    5. 「次へ」をクリックします。

  7. 「ラベル」でDepartmentと入力し、「次へ」をクリックします。

  8. 「アイテム・ソース値」で、-1と入力します。

  9. アイテムの作成」をクリックします。

ブランチの追加

ユーザーが「Department」のLOVから部門を選択したときに、「Employees」ページ3に戻るブランチを追加する必要があります。

  1. 「ブランチ」で、「作成」アイコンをクリックします。

  2. デフォルトを受け入れて「次へ」をクリックします。

  3. 「ページ」で、3と入力します。

  4. このページのページ区切りをリセット」を選択して「次へ」をクリックします。

  5. デフォルトを受け入れて「ブランチの作成」をクリックします。

「Employees」レポートの問合せの変更

選択した部門に属する従業員を表示するように「Employees」レポートの問合せを変更します。

問合せを変更するには、次のステップを実行します。

  1. 「リージョン」で、「Employees」をクリックします。

  2. 「リージョン・ソース」に次のSQLを入力します。

    SELECT  e.EMPLOYEE_ID,
            e.FIRST_NAME,
            e.LAST_NAME,
            e.HIRE_DATE,
            e.SALARY,
            e.COMMISSION_PCT,
            calc_remuneration(salary, commission_pct) REMUNERATION,
            e.DEPARTMENT_ID,
            d.DEPARTMENT_NAME
      FROM  OEHR_EMPLOYEES e,
            OEHR_DEPARTMENTS d
     WHERE  e.DEPARTMENT_ID = d.DEPARTMENT_ID(+) AND 
            (e.DEPARTMENT_ID = :P3_DEPARTMENT_ID or 
            (e.DEPARTMENT_ID is null and nvl(:P3_DEPARTMENT_ID,'-1') = '-1'))
    
  3. 変更の適用」をクリックします。

「Department」レポートの列リンクの変更

「Employees」の問合せが変更されたため、「Number of Employees」列リンクはP3_DEPARTMENT_IDアイテムをDEPARTMENT_IDの値に初期化する必要があります。

「Number of Employees」の列リンクを変更するには、次のステップを実行します。

  1. Application ID」ブレッドクラムをクリックします。

  2. 2 - Departments」をクリックします。

  3. 「リージョン」で、「対話モード・レポート」リンクをクリックします。

  4. 「Number of Employees」の「編集」アイコンをクリックします。

  5. 「列リンク」で、Item 1にP3_DEPARTMENT_IDを入力します。

  6. 変更の適用」をクリックします。

ページ区切りのオフ設定

次に、一度に表示されるのが1つのレコード(部門の詳細レポート)のみであるため、部門の詳細レポートのページ区切りの無効化を行います。ページ区切りが有効である場合、部門の詳細が表示されるリージョンにはrow 1 - 1の情報が含まれます。

ページ区切りをオフにするには、次のステップを実行します。

  1. Application ID」ブレッドクラムをクリックします。

  2. 3 - Employees」をクリックします。

  3. 「リージョン」で、「Department Details」の横にある「レポート」をクリックします。

  4. 「レイアウトおよびページ区切り」までスクロールします。

  5. 「ページ区切りスキーム」で、「- ページ区切りが選択されていない -」を選択します。

  6. 変更の適用」をクリックします。

  7. ページを実行します。

  8. Department id = 90のフィルタを削除するには、フィルタの隣の「フィルタの削除」アイコンを選択します。

  9. 「Department」リストから、「No Department Assigned」を選択します。

    bldapp_nodptassgn.gifの説明が続きます。
    bldapp_nodptassgn.gifの説明

    従業員のKimberely Grantが表示されます。この従業員は、現在部門に割り当てられていません。このため、部門の詳細は表示されません。このフォームに表示されている1 - 1は、「Employees」レポートの一部であり、編集した「Department Details」リージョンの一部ではありません。

  10. 「Department」リストから、「Marketing」を選択します。

    bldapp_dptdetail.gifの説明が続きます。
    bldapp_dptdetail.gifの説明

    「Department」の下に詳細が表示されます。

企業名の追加

グラフィカルなロゴやテキストは、各ぺージに表示されるようにアプリケーションへ追加できます。表示位置はページ・テンプレートにより決まります。

この演習では、アプリケーションに会社名を追加します。

アプリケーションに会社名を追加するには、次のステップを実行します。

  1. 「アプリケーション」ホームページにナビゲートします。「開発者」ツールバー(ページ下部)の「アプリケーション」リンクをクリックします。

  2. 共有コンポーネント」をクリックします。

  3. 「アプリケーション」で、「定義」をクリックします。

    「アプリケーション定義の編集」ページが表示されます。

  4. 「ロゴ」で、次のステップを実行します。

    1. 「ロゴ・タイプ」で、「テキスト」を選択します。

    2. 「ロゴ」で、AnyCo Corpと入力します。

    3. 「ロゴ属性」で、ポップ・アップ・リストから「黒色のテキスト」を選択します。

  5. 変更の適用」をクリックします。

  6. 「開発者」ツールバーの「アプリケーション」リンクをクリックします。

  7. アプリケーションの実行」アイコンをクリックします。

bldap_compname.gifの説明が続きます
bldap_compname.gifの説明

会社名がアプリケーション内の各ページに表示されます。

テーマの切替えによるユーザー・インタフェースの変更

この演習では、アプリケーションの現行のテーマを別のテーマに切り替えます。テーマとは、アプリケーションのユーザー・インタフェースを定義するテンプレートのコレクションです。各テーマには、すべてのタイプのアプリケーション・コンポーネントおよびページ・コントロール(個々のページ、リージョン、レポート、リスト、ラベル、メニュー、ボタン、およびLOV)のテンプレートが含まれています。

Oracle Application Expressでは、アプリケーション・ロジックから表示機能(またはユーザー・インタフェースのテーマ)が切り離されています。1つのテーマでのアプリケーションの設計、指定した別のテーマへの変更、独自のカスタム・テーマの作成および使用が可能です。HTMLレンダリングからアプリケーション・ロジック(問合せ、処理、ブランチなど)を切り離すことによって、アプリケーションを書き直さなくても最新の設計およびその他の高度な技術を使用できます。テーマは、多数のテンプレートを集め、アプリケーションに必要となる可能性のあるすべてのユーザー・インタフェース・パターンを収録します。

テーマを切り替えるには、次のステップを実行します。

  1. 「開発者」ツールバー(ページ下部)の「アプリケーション」リンクをクリックします。

  2. 「アプリケーション」ホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

  3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマ」をクリックします。

    bldap_sharcomp.gifの説明が続きます
    bldap_sharcomp.gifの説明

  4. 「テーマ」ページで、「作成」をクリックします。

    「テーマの作成」ウィザードが表示されます。

  5. 「方法」で、デフォルトの「リポジトリから」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  6. 「テーマの指定」で、「テーマ11」を選択して「次へ」をクリックします。

  7. 「確認」で、「作成」をクリックします。

  8. テーマの切替え」をクリックします。

  9. 「テーマの指定」で、デフォルトの「11.ラウンド・グリーン」を選択して「次へ」をクリックします。

  10. 「互換性の確認」で、情報を確認し、デフォルトを受け入れて「次へ」をクリックします。

    ウィザードでは、選択済のテーマに、現行のアプリケーションで使用されている全テンプレートに対応するテンプレートが存在していることが確認されます。テンプレートが欠落している場合は、「ステータス」列に警告メッセージが表示されます。このチュートリアルでは、Oracle Application Expressによって欠落しているリージョン・テンプレートが既存のテンプレートにマップされるため、このメッセージを無視することができます。

  11. 「切替えの確認」で、「テーマの切替え」をクリックします。

  12. ページを実行します。

    bldap_newtheme2.gifの説明が続きます
    bldap_newtheme2.gifの説明

    カラー・スキームと表示レイアウトがすべてのページで変更されます。