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Oracle® Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス
11g リリース2(11.2)
B56262-06
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229 UTL_LMS

UTL_LMSパッケージは、異なる言語のエラー・メッセージを取り出してフォーマットします。


関連項目:

『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』

この章では、次の項目について説明します。


UTL_LMSの使用方法

この項では、UTL_LMSパッケージの使用に関連する項目について説明します。


セキュリティ・モデル

このパッケージは、SYSユーザーとして作成する必要があります。


UTL_LMSサブプログラムの要約

表229-1 UTL_LMSパッケージのサブプログラム

ファンクション 説明

FORMAT_MESSAGEファンクション


取り出したエラー・メッセージの書式を設定します。

GET_MESSAGEファンクション


指定されたエラー番号、製品、機能、言語およびメッセージを基にしてエラー・メッセージを取り出します。



FORMAT_MESSAGEファンクション

このファンクションは、GET_MESSAGEファンクションで取り出したメッセージの書式を設定し、それを戻します。このファンクションが失敗すると、結果としてNULLが戻されます。

次の表に、format文字列で使用できる特殊文字を示します。

特殊文字 説明
'%s' 次の文字列引数を代入します。
'%d' 次の整数引数を代入します。
'%%' 特殊文字%を表します。

構文

UTL_LMS.FORMAT_MESSAGE (
   format IN VARCHAR2 CHARACTER SET ANY_CS,
   args   IN VARCHAR2 CHARACTER SET ANY_CS DEFAULT NULL)
 RETURN VARCHAR2 CHARACTER SET format%CHARSET;

パラメータ

表229-2 FORMAT_MESSAGEプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

format

書式設定する文字列を指定します。

args

引数のリストを指定します。


DECLARE
   s varchar2(200);
   i  pls_integer;
BEGIN
   i:= utl_lms.get_message(26052, 'rdbms', 'ora', 'french', s);
   dbms_output.put_line('before format, message is: '||s);
   dbms_output.put_line('formatted message is: '||utl_lms.format_message(s, 9, 'my_column_name');
END;
/

次の例は書式設定する前のメッセージです。

Type %d non pris en charge pour l'expression SQL sur la colonne %s.

次の例は書式設定した後のメッセージです。

Type 9 non pris en charge pour l'expression SQL sur la colonne my_column_name.

GET_MESSAGEファンクション

このファンクションは、Oracleのエラー・メッセージを取り出します。ユーザーは、lmsgenユーティリティを使用して、ユーザー固有のエラー・メッセージを定義できます。

これが成功すると、0が戻されます。失敗すると、-1が戻されます。


関連項目:

lmsgenユーティリティの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

構文

UTL_LMS.GET_MESSAGE (
   errnum    IN PLS_INTEGER,
   product   IN VARCHAR2,
   facility  IN VARCHAR2,
   language  IN VARCHAR2,
   message   OUT NOCOPY VARCHAR2CHARCTER SET ANY_CS)
RETURN PLS_INTEGER;

パラメータ

表229-3 GET_MESSAGEファンクションのパラメータ

パラメータ 説明

errnum

エラー番号を指定します。

例: '972'(ORA-00972を指定する場合)

product

エラー・メッセージが適用される製品を指定します。

例: 'rdbms'

facility

エラー・メッセージの接頭辞を指定します。

例: 'ora'

language

メッセージの言語を指定します。このパラメータでは大文字と小文字は区別されません。デフォルトはNULLで、この場合、GET_MESSAGENLS_LANGUAGEセッションのパラメータの値を使用します。

message

取り出したメッセージの出力バッファを指定します。


使用上の注意

languageパラメータをNULLに設定すると、NLS_LANGUAGEセッションのパラメータの値がデフォルトとして使用されます。

DECLARE
  s varchar2(200);
  i pls_integer;
BEGIN
   i:=utl_lms.get_message(601, 'rdbms', 'oci', 'french', s);
   dbms_output.put_line('OCI--00601 is: '||s);
END
/

結果は次のように出力されます。

OCI--00601 is: Echec du processus de nettoyage.