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Oracle® C++ Call Interfaceプログラマーズ・ガイド,
11g リリース2 (11.2)
B72452-01
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RefAnyクラス

RefAnyクラスは、あらゆる型への参照をサポートするために設計されています。このクラスの主な目的は、一般的な参照を処理し、型の階層でRefの変換を可能にすることです。RefAnyオブジェクトは、Ref<x>Ref<y>xyは異なる型)の2つの型の中継として使用できます。

表13-37 RefAnyメソッドの概要

メソッド 概要

RefAny()


RefAnyクラスのコンストラクタです。

clear()


参照を消去します。

getConnection()


このRefが作成された元の接続を戻します。

isNull()


RefAnyオブジェクトがNULLかどうかをチェックします。

markDelete()


オブジェクトを削除済にマークします。

operator=()


RefAnyの代入演算子です。

operator==()


このRefAnyオブジェクトが指定したRefAnyと等しいかどうかをチェックします。

operator!=()


等しくないかどうかをチェックします。

unmarkDelete()


オブジェクトの削除済マークを解除します。



RefAny()

Ref<T>は、常にRefAnyに変換できます。Ref<T>テンプレートには変換を実行するためのメソッドがあります。各Ref<T>には、コンストラクタ、およびRefAnyへの参照を取得する割当て演算子があります。

構文 説明
RefAny();
NULLのRefAnyを作成します。
RefAny(
   const Connection *sessptr,
   const OCIRef *ref);
セッションのポインタと参照からRefAnyを作成します。
RefAny(
   const RefAny& src);
RefAnyを別のRefAnyオブジェクトのコピーとして作成します。

パラメータ 説明
sessptr
セッションのポインタを指定します。
ref
参照を指定します。
src
割り当てられるソースのRefAnyオブジェクトを指定します。


clear()

このメソッドは、参照を消去します。

構文

void clear();

getConnection()

この参照がインスタンス化された元の接続を戻します。

構文

const Connection* getConnection() const;

isNull()

このRefが指すオブジェクトがNULLの場合はTRUEを、それ以外の場合はFALSEを戻します。

構文

bool isNull() const;

markDelete()

このメソッドは、参照オブジェクトに削除済マークを設定します。

構文

void markDelete();

operator=()

RefAnyの代入演算子です。

構文

RefAny& operator=(
   const RefAny& src);
パラメータ 説明
src
割り当てられるソースのRefAnyオブジェクトを指定します。


operator==()

このrefRefAnyオブジェクトを比較し、両方がキャッシュ内の同じオブジェクトを参照している場合はTRUEを、それ以外の場合はFALSEを戻します。

構文

bool operator== (
   const RefAny &refAnyR) const;
パラメータ 説明
refAnyR
比較対象のRefAnyオブジェクトを指定します。


operator!=()

このrefとRefAnyオブジェクトを比較し、両方がキャッシュ内の同じオブジェクトを参照していない場合はTRUEを、それ以外の場合はFALSEを戻します。

構文

bool operator!= (
   const RefAny &refAnyR) const;
パラメータ 説明
refAnyR
比較対象のRefAnyオブジェクトを指定します。


unmarkDelete()

このメソッドは、参照オブジェクトの使用済マークを解除します。

構文

void unmarkDelete();