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Oracle® Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
11gリリース2(11.2)
B56270-05
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@(アットマーク)

用途

@コマンドを使用すると、指定したパス名のオペレーティング・システム・ファイルに格納されている一連のRMANコマンドを実行できます。


注意:

ファイルには、完全なRMANコマンドを記述する必要があります。コマンドの一部のみを記述すると、構文エラーが発生します。

前提条件

コマンド・ファイルには、完全なRMANコマンドを記述する必要があります。

@コマンドをRUNコマンド内で使用する場合は、@コマンドを独自の行に記述する必要があります(例2-2を参照)。

使用上の注意

RMANは、ファイルの内容が@コマンドの位置に記述されているのと同様に処理します。例2-3に示すように、コマンド・ファイル内に置換変数を指定し、実行時にそのコマンド・ファイルに値を渡すことができます。


関連項目:

RMANで置換変数を使用する方法については、RMANを参照してください。

構文

@::=

at.gifの説明が続きます
at.gifの説明

セマンティクス

構文要素 説明
filename たとえば、コマンド・ファイルの名前を@/oracle/dbs/cmd/cmd1.rmanのように指定します。絶対パス名を指定しなかった場合(@cmd1.rmanなどのように指定した場合)は、現行の作業ディレクトリが対象となります。

ファイルの拡張子は任意のものを指定できます(拡張子はなくても有効です)。文字列の前後を引用符で囲んだり、@キーワードとファイル名との間に空白を残さないでください。


例2-1 オペレーティング・システムのコマンドラインからのコマンド・ファイルの実行

次の例では、RMANコマンド・ファイルを作成し、それをオペレーティング・システムのコマンドラインから実行します。

% echo "BACKUP DATABASE;" > backup_db.rman
% rman TARGET / @backup_db.rman

例2-2 RMANでのコマンド・ファイルの実行

次の例は、コマンド・ファイルを、RMANプロンプトから実行する方法とRUNコマンド内から実行する方法を示しています。ユーザー入力のテキストは太字で示しています。

RMAN> @backup_db.rman
RMAN> RUN {
2> @backup_db.rman
3> backup database;
4> **end-of-file**
5> }

例2-3 置換変数の指定

テキスト・エディタを使用して、次の内容のコマンド・ファイルwhole_db.rmanを作成したとします。

# name: whole_db.rman
BACKUP TAG &1 COPIES &2 DATABASE;
EXIT;

次の例では、オペレーティング・システムのプロンプトでRMANを起動してから、ターゲット・データベースに接続します。次に、@コマンドを実行してコマンド・ファイルに変数を渡し、タグがQ106のデータベース・バックアップを2つ作成します。

% rman TARGET /
RMAN> @/tmp/whole_db.rman Q106 2