用途
CONNECT
コマンドを使用すると、RMANとターゲット・データベース、補助データベースまたはリカバリ・カタログ・データベースとの接続を確立できます。
データベースへのSQL*Plus接続と同様に、データベースへのRMAN接続が指定され、認証されます。RMANによるターゲット・データベースまたは補助データベースへの接続にはSYSDBA
権限が必要である点のみが異なります。AS SYSDBA
キーワードは、暗黙的に指定され、明示的には指定できません。SQL*Plus使用時のデータベース接続オプションについては、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
注意: 適切なセキュリティ・プラクティスとして、コマンドラインにパスワードを入力するときは、プレーン・テキストで入力しないでください。RMANでは、RMANプロンプトで要求された場合にのみパスワードを入力してください。パスワード保護については、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。 |
前提条件
CONNECT TARGET
、CONNECT CATALOG
およびCONNECT AUXILIARY
コマンドは、そのコマンドで指定するデータベースにRMANがまだ接続されていない場合にかぎり、RMANプロンプトからのみ実行できます。別のターゲット、カタログまたは補助データベースに接続するには、新規RMANセッションを開始する必要があります。
セマンティクス
構文要素 | 説明 |
---|---|
CONNECT AUXILIARY |
RMANと補助データベース・インスタンスとの接続を確立します。
補助インスタンスは、 |
CONNECT CATALOG |
RMANとリカバリ・カタログ・データベースとの接続を確立します。
リカバリ・カタログが仮想プライベート・カタログ( RMANがデフォルトのNOCATALOGモードである場合に、RMANセッションでCONNECT CATALOGコマンドを使用しようとすると、 注意: Data Guard環境でRMANを使用する場合は、リカバリ・カタログを使用する必要があります。 |
CONNECT TARGET |
RMANとターゲット・データベースとの接続を確立します。
注意: Data Guard環境では、RMANはフィジカル・スタンバイ・データベースに |
connectStringSpec |
データベースの接続情報を指定します。 |
例2-50 リカバリ・カタログを使用しないターゲット・データベースへの接続
この例では、RMANをNOCATALOG
モードで起動してから、Oracle Netサービス名がprod1
のターゲット・データベースに接続します。RMANによって、SYS
パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
% rman NOCATALOG
RMAN> CONNECT TARGET SYS@prod1;
target database Password: password
connected to target database: PROD1 (DBID=39525561)
例2-51 デフォルトのNOCATALOGモードでのターゲット・データベースへの接続
この例では、CATALOG
またはNOCATALOG
のいずれも指定せずに、RMANを起動してから、オペレーティング・システム認証を使用してターゲット・データベースに接続します。CONNECT CATALOG
コマンドが実行されていないため、BACKUP
コマンドを実行すると、RMANはデフォルトのNOCATALOG
モードになります。
% rman RMAN> CONNECT TARGET / RMAN> BACKUP DATABASE;
RMANセッションのこの時点では、セッションがデフォルトのNOCATALOG
モードになっているため、CONNECT CATALOG
を実行できません。このセッションでカタログに接続しようとすると、次のエラーが発生します。
RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb RMAN-00571: =========================================================== RMAN-00569: =============== ERROR MESSAGE STACK FOLLOWS =============== RMAN-00571: =========================================================== RMAN-06445: cannot connect to recovery catalog after NOCATALOG has been used
例2-52 ターゲット・データベース、リカバリ・カタログ・データベースおよび補助データベースへの接続
この例では、ターゲット・データベースにはオペレーティング・システム認証機能を使用して接続し、リカバリ・カタログおよび補助データベースにはパスワード・ファイルを使用して接続します。RMANによって、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
% rman RMAN> CONNECT TARGET; connected to target database: PROD (DBID=39525561) RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb; recovery catalog database Password: password connected to recovery catalog database RMAN> CONNECT AUXILIARY SYS@dupdb; auxiliary database Password: password connected to auxiliary database: DUPDB (not mounted)