リリース・ノート
リリース11.3.1
B70213-01(原本部品番号:E28443-03)
2012年4月
このドキュメントには、Oracle Communications Data Modelのリリース11.3.1の新機能が示されています。また、Oracle Communications Data Modelのリリース11.3.1のドキュメントには含まれていない重要情報も記載されています。
このドキュメントはリリース後に更新されている可能性があります。このドキュメントに対する更新を確認するには、また他のOracleドキュメントを表示するには、Oracle Technology Network(OTN)Webサイトのドキュメントに関する項を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/documentation/index.html
このドキュメントの内容は次のとおりです。
このリリースには、次の新機能および変更点が含まれます。
Oracle Communications Data Modelリリース11.3.1では、Oracle Communications Data ModelのOracle Communications Billing and Revenue Managementアダプタ(BRMアダプタ)に対するサポートが追加されました。BRMアダプタによる構築済の統合を通じて、特定のOracle Communications Billing and Revenue Managementアプリケーション表からOracle Communications Data Modelにデータがフィードされます。
新しい物理表および対応する論理データ・モデル・エンティティ
表1に、Oracle Communications Data Modelリリース11.3.1の新しい表を示します。
検索表の変更および機能拡張: これには、コードの定義をより明確にし、モデル全体の1箇所のみで特定のエンティティ(アカウント・ロールのタイプ、宗教、製品カバレッジなど)を定義するための検索表の追加が含まれます。
参照表の追加: ソーシャル・ネットワークの重要性が増大していることを考慮して、インターネットまたはコール動作のソーシャル・ネットワーク分析(SNA)から参照表Customer Communityが追加されました(A-B番号分析)。複数のコミュニティを顧客ごとに定義できます。
請求書ステータス履歴によって、請求処理の変更をトレースできます。
契約は、特定のEVENTおよび分割支払い契約によって拡張されました。これらの特定の契約に関連する要件については、後で説明します。
サービス・レベル契約(SLA)分析は、経時的に違反を収集する表によって拡張されました。
分析の一部のサブジェクト・エリアは、一般的なプリペイドおよび残高トレースで拡張されました。
表1 表および論理データ・モデルの追加
表名 | 論理データ・モデル・エンティティ名 |
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変更された物理表および対応する論理データ・モデル・エンティティ
リリース11.3.1では、一部の表の名前が明確化のために変更されました。表2に、名前の変更された物理表を示します。
Oracle Communications Data Modelリリース11.3.1は、TM Forumのビジネス・メトリック・オートメーション(BMA)イニシアチブで認定されています。Oracle Communications Data Modelは、次のBMAメトリック・グループで認定されています。
Billing Calculation (BICal)
Billing Inquiry, Dispute & Adjustment (BIDA)
Billing Collection Management (BCM)
Billing Receivables Management (BRM)
Fulfillment Customer Order Management (COM)
Fulfillment Service Order Management (SOM)
Service Level Agreement Management (SLA)
TM Forumのベンチマーク調査に参加しているサービス・プロバイダは、Oracle Communications Data Modelを使用して、これらのカテゴリの様々なメトリックを計算し、結果のデータを自動的にTM Forumに送信できます。TMFへのデータ送信を容易にする一連のスクリプトが提供されます。BMAイニシアチブおよび認定済製品の追加情報は、次のTM Forum Webサイトを参照してください。
http://www.tmforum.org/AutomationCertification/11928/home.html
必要なTMFベンチマーク表を作成するには、次の手順を実行します。
表DWD_TMF_KPI
およびDWD_TMF_KPI_ENTRY_RESULT
を作成します。
create table dwd_tmf_kpi( batchid number(10), company varchar2(255), product varchar2(255), serviceproviderid number(10,0), researchstream_name varchar2(255), study_name varchar2(255), metric_name varchar2(255), datapoint_name varchar2(255), detail0 varchar2(255), detail1 varchar2(255), detail2 varchar2(255), entry varchar2(255), batchid number(10)); create table dwd_tmf_kpi_entry_result( "COMPANY" VARCHAR2(255 BYTE), "PRODUCT" VARCHAR2(255 BYTE), "SERVICEPROVIDERID" NUMBER(10,0), "RESEARCHSTREAM_NAME" VARCHAR2(255 BYTE), "STUDY_NAME" VARCHAR2(255 BYTE), "METRIC_NAME" VARCHAR2(255 BYTE), "DATAPOINT_NAME" VARCHAR2(255 BYTE), "DETAIL0" VARCHAR2(255 BYTE), "DETAIL1" VARCHAR2(255 BYTE), "DETAIL2" VARCHAR2(255 BYTE), "ENTRY" VARCHAR2(255 BYTE), "BATCHID" NUMBER(10,0), "STATUS" VARCHAR2(20 BYTE), "MESSAGE" varchar2(255))
TMFベンチマーク・スクリプトを実行するには、次の手順を実行します。
提供されたZIPファイルを解凍します。
TMFClientディレクトリに移動します。
次のコマンドを実行します。
java TMFMain [location of config file
] [batchid
]
次のパラメータを使用して構成ファイルを作成し、それを手順3のパラメータとして保存します。このファイルは、プレーン・テキスト・ファイルである必要があります。
##content of config file start USERNAME=ocdm_db_username
PASSWORD=ocdm_db_password
URL=jdbc:oracle:thin:@//localhost:1521/orcl INPUTDIR=C:\Projects\TMF\input OUTPUTDIR=C:\Projects\TMF\output TMFUSERNAME=g433304 TMFPASSWORD=4t153246R ##content of config file end
以前のリリースのOracle Communications Data Modelには、プリペイドまたは後払いのサブスクライバのチャーン予測に使用される単一のデータ・マイニング・モデルが含まれていました。リリース11.3.1では、これらのデータ・マイニング・モデルは、2つの個別のマイニング・モデルとして含まれており、特定のサブスクライバ・タイプに対する適用性が向上しています。
リリース11.3.1では、Oracle Communications Data Modelで使用可能なIntra-ETLは、すべてPL/SQLで記述されています。デフォルトでは、Intra-ETLはOWBワークフローを使用してスケジュールされますが、かわりにOracle Data Integratorまたは別のスケジュール・ツールやETLツールを使用してIntra-ETLジョブをコールできます。
このリリースのOracle Communications Data Modelには、次の新機能が含まれています。
Oracle Communications Data Modelウェアハウスのデータ・ソースとしてOracle Communications Network Charging and Control(NCC)システムを使用するサポート。(Oracle Bug#11654882)
このリリース以降、Oracle Communications Data ModelのOracle Communications Network Charging and Controlアダプタ(Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタとも呼ばれます)は、Oracle Communications Data Modelのオプションです。Oracle Communications Data ModelのNCCアダプタを使用して、Oracle Communications Data ModelウェアハウスのFoundationレイヤー(つまり、実表、参照表および検索表)にOracle Communications Network Charging and Control(NCC)システムのデータを移入します。
Oracle Communications Data Modelに、追加のビジネス・ニーズをサポートするエンティティおよび物理オブジェクトが用意されました。
PARTNER SETTLEMENT(財務取引および請求情報)およびPARTNER PAYMENTが追加されました。これにより、ディーラーの手数料、コンテンツ・プロバイダへの金銭およびベンダーへの金銭を追跡できます。(Oracle Bug#12359526)
NETWORK ELEMENT STATE HISTORYが追加されました。これは、各ネットワーク要素の状態履歴(たとえば、電源の切断、使用中、無効など)を示します。(Oracle Bug#12358892)
ASSETが拡張されて不動産、現金および機器を含むすべての金融資産が対象となり、総勘定元帳に使用できます。(Oracle Bug#11868009および12333040)
プリペイド残高の各BUCKET(EXPIRE DATE BAND)の有効期限、チャージ日を追跡するACCOUNT BALANCE BUCKETエンティティ。(Oracle Bug#11815448)
EMPLOYEE EXPENSE REPORTおよびEMPLOYEE EXPENSE REPORT ITEMが追加されました。(Oracle Bug#12333051)
チャット、コール・センターごとの情報、代理店の休止数、移動の理由、コール・センターごとの回線(各回線の詳細な番号)、IVR詳細(パスおよびメニュー・オプションなど)のサポート。(Oracle Bug#11798210)
顧客注文情報を示す新しいサンプル・レポート。(Oracle Bug#11654876および11789716)
このリリースには、次の既知の問題があります。
IBM AIX on POWER Systems (64ビット)でOracle Warehouse Builderコントロール・センターが起動しないことがある
完全に構成されたOracle Communications Data ModelにはOracle Installerのレポートを超える領域が必要
Oracle Communications Data Modelに含まれるRPDで、多くの警告メッセージが表示されます。警告メッセージによって、Oracle Communications Data Modelに付属のすぐに利用可能なレポートが影響を受けることはありません。
BRMアダプタに関する既知の問題は、次のとおりです。
13956479 - BRMの取引とDWR_PROD_PKG_ASGNの製品間にリレーションシップが存在しない
13956926 - 関連付けられたPROD_MKT_PLNが定義されていない場合にサブスクリプションが欠落する
13956507 - 残高の影響においてアクティビティ、チャージおよび追加タイプの影響が失われる
Oracle Bug#13956479
Oracle Communications Data Modelのリレーションシップが正しくありません。現在、取引はそれ自体にのみ関連付けられています。これは、別のマッピングに影響していません。
回避策: このリレーションシップが必要な場合、DEAL_PROD_MAPのODIマッピングに2番目の表のDWR_PROD (DWR_PROD2)を追加し、Oracle Communications Data Modelからこの2番目の製品表(DWR_PROD2.prod_cd)にproduct_obj_id0をリンクして、DWR_PROD2.Prod_keyのみを保存します。
Oracle Bug#13956926
購入済の製品または割引(PURCHASED_PRODUCT_T / PURCHASED_DISCOUNT_T)に関連付けられた計画がOracle Communications Data Modelで定義されていない場合(理由は問いませんが、通常はそれが入力表で定義されていない(0)ため)、DWR_PROD_MKT_PLN.CURR_IND='Y'および内部結合"PMP_CD"="plan_poid"というフィルタを介したDWR_PROD_MKT_PLNとの強制内部結合が原因で、サブスクリプションをOracle Communications Data Modelで定義できません。
回避策: これを外部結合として設定するか、次の更新手順の後でのみこのフィールドを更新してください。
Oracle Bug#13956507
次のイベント・タイプは、DWB_NTWK_EVT_BAL_IMPACTに影響しません。
/event/session/dialup /event/session /event/broadband/usage /event/activity/telco
この理由は、ODIでEVENT_BAL_IMPACTS_NTWK_EVT_ACCT_BAL_IMPC_MAPに適用されているフィルタの制限が厳密すぎるためです。
回避策: EVENT_T_Dに対する最初のフィルタを変更します。
(EVENT_T_D.POID_TYPE like '/event/session/telco%' or EVENT_T_D.POID_TYPE like '/event/delayed/%' or EVENT_T_D.POID_TYPE like '/event/billing/%')
変更後
(EVENT_T_D.POID_TYPE like '/event/session/%' or EVENT_T_D.POID_TYPE like '/event/delayed/%' or EVENT_T_D.POID_TYPE like '/event/billing/%' or EVENT_T_D.POID_TYPE like '/event/activity/%' or EVENT_T_D.POID_TYPE like '/event/broadband/%')
Oracle Bug#13601107 削除ログ・ファイルの削除時の警告エラー
次の警告メッセージ、または次のメッセージに類似したメッセージは、削除時に無視されることがあります。
WARNING: Error while copying directory //dbhome_1/inventory with exclude file list '/tmp/OraInstall2012-01-11_02-37-25PM/installExcludeFile.lst' to nodes . /logs/installActions2012-01-11_02-37-25PM.log' . for details. You may fix the errors on the required remote nodes Refer to the install guide for error recovery. This deinstallation was successful End of deinstallations
IBM AIX on POWER Systems (64ビット)にOracle Communications Data Modelをインストールする場合、Oracle Warehouse Builderコントロール・センター・サービスを(start_service.sql
の使用やcheck_service
ジョブによる自動スタートアップなどを通じて) Oracle Database内から起動すると、ORA-29532エラーによって起動しないことがあります。
関連項目: 詳細および回避策は、『Oracle Warehouse Builderリリース・ノート』を参照してください。 |
このOracle Warehouse Builderの問題は、Oracle Bug#9777682に記載されています。
Oracle Communications Data Modelをインストールする場合、Oracle Installerは、Oracle Communications Data Modelファイルをコピーするために必要な領域(つまり、240MB)のみを報告します。
ただし、完全にインストールおよび構成されるOracle Communications Data Modelは、Oracle Communications Data Modelのインストール後の構成中に作成されるデータベース・ファイルの領域も必要です。
Oracle Communications Data Modelデータベース・ファイルに十分な領域が提供されない場合、Oracle Communications Data Modelインストールは構成中に失敗します。
この問題は、Oracle Bug#13243223に記載されています。
回避策
Oracle Communications Data Modelをインストールおよび構成する前に、少なくとも3GBを使用できることを確認してください。
このリリースに設定されているOracle Communications Data Modelドキュメントは、以前のリリースと同じマニュアルで構成されます。次のマニュアルに対して次の更新が行われました。
Oracle Communications Data Modelのインストールと構成の方法について説明する『Oracle Communications Data Modelインストレーション・ガイド』。
Oracle Communications Data ModelのOracle Communications Billing and Revenue Managementアダプタのインストールおよび構成の情報を提供する新しい付録を含みます。
Oracle Communications Data Modelのデータ・モデル構造について説明する『Oracle Communications Data Modelリファレンス』。
Oracle Communications Data Modelの新機能(「リリース11.3.1での新機能および変更点」のリストを参照)およびバグ修正の変更を反映するために更新されました。
Oracle Communications Data Modelに基づいてデータ・ウェアハウスを実装および保守する方法を説明する『Oracle Communications Data Model実装およびオペレーション・ガイド』。
Oracle Communications Data ModelのOracle Communications Billing and Revenue Managementアダプタを使用してOracle Communications Data Modelウェアハウスの基盤レイヤーにデータを移入する方法について説明し、アダプタに関する詳細情報を提供する新しい付録を含みます。
オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleカスタマは、My Oracle Supportから電子サポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
またはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
(聴覚障害者向け)を参照してください。
Oracle Communications Data Modelインストレーション・ガイド リリース11.3.1
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