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Oracle® Databaseインストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2) for Linux
B56273-15
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H インストールに関してよくある質問

Oracle Databaseコンポーネントのインストール方法を決定する際には、次のガイドラインに従ってください。


注意:

Oracle Databaseコンポーネントの中には、一部のプラットフォームで使用できないものもあります。プラットフォーム固有のインストレーション・ガイドまたはリリース・ノートを確認してください。

H.1 Oracle Databaseのインストール

Oracle Databaseのインストールに関してよくある質問は、次のとおりです。

必要なOracle Databaseインスタンスが1つのみであるか、単に製品を理解するためにテスト・データベースをインストールしようと考えています。このような場合、Oracle Databaseをインストールするにはどうすればよいですか。

  • デフォルトのインストール設定を使用してクイック・インストールを実行する場合は、プラットフォーム固有のOracle Databaseのクイック・インストレーション・ガイドを参照してください。

  • サイトに特殊な要件がある場合は、このマニュアルで詳細を参照してください。

大量のトランザクションまたはデータ・ウェアハウス・アプリケーションを処理できるOracleデータベースを作成するにはどうすればよいですか。

大量のトランザクションまたはデータ・ウェアハウス・アプリケーション用に設計された初期データベースを作成する場合は、このマニュアルで詳細を参照してください。「拡張インストール」方法を選択し、「データベース構成の選択」画面で必要なデータベース・タイプを選択します。


関連項目:

インストール後に、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照してください。

あるいは、Oracle Databaseのインストール時にOracle OLAPをインストールすることもできます。Oracle OLAPは、OLAP要件を満たす必要のあるデータベース環境に最適なサポートを提供します。そのためには、「データベース・エディションの選択」画面で「Enterprise Edition」を選択します。「オプションの選択」ボタンをクリックし、「コンポーネントの選択」画面でOracle OLAPを選択します。


関連項目:

  • 『Oracle OLAPユーザーズ・ガイド』

  • 『Oracle OLAP DMLリファレンス』

  • 『Oracle OLAP Java APIリファレンス』


複数のOracleデータベースをインストールするにはどのような方法が最適ですか。

このマニュアルに記載されている次のいずれかの方法でOracle Databaseをインストールします。

  • レスポンス・ファイルを使用したインストール: この方法では、各コンピュータに固有の設定を含むレスポンス・ファイルを使用して、Oracle Universal Installerをコマンドラインから実行できます。

  • データベースのクローニング: 対話モードを使用して1台のコンピュータにOracle Databaseをインストールします。データベースをクローニングすることもできます。データベースのクローニング手順は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

Oracleデータベースへのクライアント接続を構成するにはどうすればよいですか。

  1. このマニュアルの詳細に従って、Oracle Databaseをサーバーにインストールします。

  2. 『Oracle Database Clientインストレーション・ガイド』に従って、Oracle Clientを各クライアント・ノードにインストールし、「InstantClient」インストール・タイプを選択します。

    多数のクライアント・ノードが存在する場合は、ソフトウェアを集中的にステージングし、ドライブをマップして、Oracle Universal Installerをサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードで実行することを検討します。

    クライアント・ノードで、新規Oracleホーム・ディレクトリにデフォルトでインストールするのみでよい場合は、このマニュアルで詳細を参照してください。

クライアント・ノードのディスク領域が限られている場合、Oracle Clientを最も効率よくインストールするにはどうすればよいですか。

  1. このマニュアルの詳細に従って、Oracle Databaseをサーバーにインストールします。

  2. 『Oracle Database Clientインストレーション・ガイド』に従って、Oracle Clientを各クライアント・ノードにインストールし、「InstantClient」インストール・タイプを選択します。

    多数のクライアント・ノードがある場合は、サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでのOracle Universal Installerの実行を検討します。

Oracle Databaseをアップグレードするにはどうすればよいですか。

『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。


関連項目:

ソフトウェアのクローニングを使用してOracle Databaseをアップグレードする場合は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

サイトのコンピュータはクラスタとして動作するように構成されています。Oracle Databaseをインストールするにはどうすればよいですか。

次のいずれかのインストール例に従ってください。

  • 単一インスタンスOracle Databaseをクラスタ環境で実行する必要がある場合は、Oracle Databaseのインストール前またはインストール後にOracle Clusterwareをインストールします。

  • クラスタ内のすべてのデータベースの統合ストレージ・プールが必要な場合は、Oracle Grid Infrastructureをインストールし、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用してこのストレージを管理します。その後、Oracle Database(単一インスタンス・データベースまたはReal Application Clusters)をインストールします。

  • Oracle Real Application Clustersを使用する予定の場合は、最初にOracle Grid Infrastructureをインストールし、次にOracle Real Application Clustersをインストールします。

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Real Application Clustersのインストールを実行するには、プラットフォーム固有の『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』または『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIX Systems』を参照してください。Oracle ASMおよびOracle Databaseのインストール方法の詳細は、このマニュアルを参照してください。

Oracle Clusterwareは、Oracle Real Application Clustersインストールに必須の主要コンポーネントです。Oracle Clusterwareは統合クラスタ管理ソリューションであり、複数のサーバーをバインドして単一システムとして機能させることができます。これは、クラスタと呼ばれます。また、ワークロード管理とコンポーネントの再起動も実行します。たとえば、特定のサービスをサポートしているインスタンスに障害が発生すると、Oracle Clusterwareはそのサービス用に構成されている次に使用可能なインスタンス上でサービスを再開します。Oracle Clusterwareでは、高可用性APIを使用してOracle Clusterware環境内で定義されているプログラムであれば、Oracle以外のプログラムも監視できます。

Oracle以外のデータベースをOracle Databaseに移行するにはどうすればよいですか。

Oracle SQL Developerを使用して、Oracle以外のデータベースおよびアプリケーションをOracleに移行します。Oracle SQL Developerソフトウェアおよびマニュアルは、次の場所で入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/sql-developer/overview/index.html

H.2 Oracle Databaseツールのインストール

Oracle Databaseツールのインストールに関してよくある質問は、次のとおりです。

Oracle WebLogic Serverをインストールするにはどうすればよいですか。

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracle WebLogic Serverの詳細は、次の場所にある製品ドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/documentation/index.html

Oracle Database製品を管理および監視するにはどうすればよいですか。

データベースの作成、構成、削除またはデータベース・テンプレートの管理など、通常の管理機能を実行するには、次のいずれかの方法を使用します。

インストールする単一データベースおよびリスナーを管理する手順は、次のとおりです。

  1. このマニュアルに従って、Oracle Databaseをインストールします。

  2. Oracle Databaseから、Database Configuration Assistantを使用してデータベースを管理します。

    また、データベースの管理および監視にOracle Enterprise Manager Grid Controlを使用することもできます。このコンポーネントは、デフォルトでOracle Databaseとともにインストールされます。Oracle Enterprise Manager Grid Controlには、デフォルトではインストールされないエージェントが必要です。

    Oracle Enterprise Manager Grid Controlには、Oracle Management Agent、Oracle Management Service、Oracle Management RepositoryおよびGrid Controlが組み込まれています。ブラウザ・ベースの中央コンソールであるGrid Controlを使用すると、管理者は社内の監視、管理および構成の作業をすべて実行できます。


    関連項目:

    Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストール・メディアに収録されている『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成』

    ドキュメントは次の場所から入手できます。

    http://docs.oracle.com/


Oracle Databaseの監視や複数のホスト、アプリケーション・サーバーおよびデータベース(インストールするデータベースを含む)の管理など、拡張管理タスクを実行するには、次の手順でOracle Enterprise Managerをインストールします。

  1. このマニュアルに従って、Oracle Databaseをインストールします。

    Oracle Real Application Clustersを使用する場合は、プラットフォーム固有の『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』および『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIX Systems』に従ってOracle Databaseをインストールします。

  2. 『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成』に従って、Oracle Enterprise Managerをインストールおよび構成します。構成後のタスクについては、『Oracle Enterprise Managerアドバンスト構成』を参照してください。Enterprise Manager Grid Controlインストール・メディアに収録されているドキュメントまたは次の場所から入手できるドキュメントを参照してください。

    http://docs.oracle.com/
    

Oracle Database製品のセキュリティを管理するにはどうすればよいですか。

オラクル社では、集中管理およびセキュリティ機能のOracle Internet Directoryとの統合を含めて、エンタープライズ環境向けの多様なセキュリティ・ソリューションを提供しています。Oracle Platform SecurityというOracleセキュリティ・サービス・セットにより、Oracle Database、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Identity Managementインフラストラクチャに組み込まれたセキュリティ機能が統合されます。このように統合された機能により、セキュアなE-Businessアプリケーションを開発およびデプロイできます。

Oracle Identity ManagementにはOracle Internet Directoryが組み込まれています。Oracle Internet Directoryは、次のコンポーネントを使用してOracle環境におけるユーザーとアプリケーションの管理作業を簡素化する集中リポジトリです。

  • Oracle Internet Directoryクライアント・ツール(LDAPコマンドライン・ツール、Oracle Internet Directory SDKおよびOracle Directory Managerなど)

  • Oracle Internet Directoryサーバー・コンポーネント(ディレクトリ・サーバー、ディレクトリ複製サーバー、ディレクトリ統合サーバー、サーバーの起動および停止用の各種ツールなど)

Oracle DatabaseにはOracle Internet Directoryクライアント・ツールが組み込まれていますが、Oracle Internet Directoryサーバー・コンポーネントは組み込まれていません。Oracle Internet Directoryサーバー・コンポーネントをインストールするには、次の場所にあるOracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイドとOracle Identity Managementのドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/id-mgmt/overview/index.html

関連項目:

  • 『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』

  • 『Oracle Databaseエンタープライズ・ユーザー・セキュリティ管理者ガイド』

  • 『Oracle Label Security管理者ガイド』

  • Oracle Technology Networkのデータベース・セキュリティに関する項:

    http://www.oracle.com/technetwork/topics/security/whatsnew/index.html


Oracle Databaseを使用してXMLデータを管理するにはどうすればよいですか。

Oracle Databaseの一部としてインストールされるOracle XML DBを使用します。Oracle XML DBを使用すると、サイトにおけるXMLデータの格納、生成、取得、問合せ、および管理を効率的に実行できます。Oracle XML DBは、制約やトリガーを使用してXMLデータの参照整合性を管理可能にするなど、リレーショナル・データベースの長所をすべて備えています。Oracle XML DBでは、大量のXMLデータであっても、解析済のリレーショナル形式で格納することにより効率的に処理され、アクセス・パフォーマンスも向上します。

Oracle XML DBでは、XMLデータのネイティブ・データ型であるXML型をサポートしています。XML型に対しては、必要に応じて様々な記憶域オプションを選択できます。Oracle XML DBではその他にも、XML Schema処理、構造化記憶域および非構造化記憶域、一般的なプロトコル(FTP、HTTP(S)およびWebDAV)を使用してアクセス可能なコンテンツ・リポジトリ、XMLに対応したSQLの標準であるSQL/XMLをサポートしています。Oracle Database 11gリリース1(11.1)では、Oracle XML DBはXMLの問合せ、変換および構成に使用するXQuery言語、スキーマベースのXMLに関するメタデータをユーザーが独自に定義できる機能、XMLデータのDML処理に使用できる一連の新規SQL関数などに対するサポートを導入しています。

Oracle XML DBとOracle XML開発者キット(XDK)を併用することにより、Oracle DatabaseまたはOracle WebLogic Server上で実行されるアプリケーションを構築できます。


関連項目:

  • 『Oracle XML DB開発者ガイド』

  • 『Oracle XML Developer's Kitプログラマーズ・ガイド』


Oracle Databaseでは、使用するデータベースの傾向や時系列などのデータを分析できるOLAPツールを提供していますか。

はい。Oracle Databaseインストールで提供されるOracle OLAPをインストールしてください。Oracle OLAPは、OLAP要件を満たす必要のあるデータベース環境に最適なサポートを提供します。

『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照して、次のいずれかの方法でOracle OLAPをインストールします。

  • Oracle Universal Installerの実行時に、「データベース・エディションの選択」画面で「Enterprise Edition」を選択します。「オプションの選択」ボタンをクリックし、「コンポーネントの選択」画面でOracle OLAPを選択します。


    関連項目:

    • 『Oracle OLAPユーザーズ・ガイド』

    • 『Oracle OLAP DMLリファレンス』

    • 『Oracle OLAP Java APIリファレンス』


  • 「Enterprise Edition」インストール・タイプを選択し、「データベース構成の選択」画面で「データ・ウェアハウス」構成を選択します。


    関連項目:

    インストール後に、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照してください。

Oracle Databaseには、データに隠れている意味を検出し、データに基づいて可能性のある結果を予測する際に使用できるデータ・マイニング・ツールが用意されていますか。

はい。データベース・インストール用のEnterprise Editionライセンスが必要です。Oracle Databaseインストールで提供されるOracle Data Miningをインストールしてください。Oracle Data Miningオプションを使用すると、様々なアルゴリズムを使用する予測的でわかりやすいデータ・マイニング・モデルを作成し実行できます。

このマニュアルに記載されている次の方法に従って、Oracle Data Miningをインストールします。

  1. Oracle Universal Installerの実行時に、「Enterprise Edition」インストール・タイプを選択します。

  2. 「データベース構成の選択」画面で「汎用目的」または「トランザクション処理」構成を選択します。


関連項目:

Oracle Data Miningのインストール後に、次のマニュアルを参照してください。
  • 『Oracle Data Mining概要』

  • 『Oracle Data Mining管理者ガイド』

  • 『Oracle Data Miningアプリケーション開発者ガイド』

  • 『Oracle Data Mining Java APIリファレンス』

  • 『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』(Data Miningを検索)


Oracle Databaseに対してバックアップおよびリカバリ操作を実行するにはどうすればよいですか。

Oracle Databaseに統合されているバックアップおよびリカバリ・ツールであるOracle Database Recovery Manager(RMAN)を使用します。このツールは、高パフォーマンスで管理しやすいバックアップとリカバリという、重要なニーズを満たします。Recovery Managerはデータベース・サーバーに固有のものであり、自動的にデータベース構造の変更を追跡し、それに応じて操作を最適化します。また、Recovery Managerは先進的なテープ・メディア管理製品と統合されているため、Oracleデータベースのバックアップを既存のネットワーク・データ保護インフラストラクチャと統合できます。


関連項目:

  • 『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』

  • 『Oracle Database Recovery Managerリファレンス』


Oracle WorkflowはOracle Database 11gに含まれていますか。

Oracle Database 11g以降、Oracle Workflowはデータベースと一緒にはリリースされなくなりました。Oracle Workflowは、Oracle E-Business Suiteリリースに含まれています。


関連項目:

Oracle Workflowの方向性に関する項:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/overview/index.html


Oracle Workflowを使用してソリューションを構築したユーザー用の移行プランはありますか。

2006年1月以降は、Oracle BPEL Process Managerを使用してワークフローを再作成および実装するようお薦めしています。オラクル社では、Oracle BPEL Process ManagerへのOracle Workflowプロセスの移行に関する詳細な推奨事項を記載した専門の移行ガイドを作成中です。


関連項目:

Oracle Workflowの方向性に関する項:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/overview/index.html


H.3 Oracle DatabaseおよびOracleのアプリケーションのインストール

Oracle DatabaseおよびOracleアプリケーションのインストールに関してよくある質問は、次のとおりです。

OracleのアプリケーションをOracle Databaseとともにインストールするにはどうすればよいですか。

ほとんどの場合は、Oracle Database自体をインストールした後、Oracleアプリケーションをインストールします。そのアプリケーションのOracle Universal Installerに、接続情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。アプリケーションのマニュアルで要件を確認してください。

Oracle Real Application Clustersデータベースでアプリケーションを実装する必要がある場合は、『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIX Systems』および『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracle Databaseと通信するWebアプリケーションを作成するにはどうすればよいですか。

Oracle Application ExpressおよびWebサーバーをインストールしてください。

このマニュアルに従って、Oracle Databaseをインストールします。Oracle Databaseをインストールすると、Oracle Application Expressは自動的にインストールされます。


関連項目:

『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』

Oracleアプリケーションで使用できるWebサーバーはどれですか。

別のメディアで出荷されるOracle HTTP Serverをインストールするか、XML DB HTTPプロトコル・サーバーおよびOracle Database 11gリリース2とともにインストールされる埋込みPL/SQLゲートウェイを使用します。

Oracle以外のアプリケーションをOracleに移行するにはどうすればよいですか。

Oracle SQL Developerを使用して、Oracle以外のアプリケーションをOracleに移行します。Oracle SQL Developerソフトウェアおよびマニュアルは、次の場所で入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/sql-developer/overview/index.html

H.4 Oracle Database Heterogeneous Connectivityツール(ゲートウェイ)のインストール

次の項では、ゲートウェイ製品について説明します。

OracleのアプリケーションからOracle以外のデータベース・システムのデータにアクセスするにはどうすればよいですか。

OracleのアプリケーションからOracle以外のデータベース・システムのデータにアクセスするにはどうすればよいですか。

Oracle Database Gatewayを接続性ツールとして使用すると、OracleのアプリケーションでOracle以外のデータベース内のデータにアクセスできます。Oracle Database Gatewayの機能は次のとおりです。

  • Oracle以外のデータベースをOracle Database環境に統合します。

  • Oracle PL/SQLアプリケーションによるAPPC対応トランザクションとの統合、またはIBM WebSphere MQ内のメッセージへのアクセスを可能にします。

ゲートウェイ製品は、Oracleのアプリケーション、OracleデータベースおよびOracle以外のデータベースから独立してコンピュータにインストールできます。

たとえば、次の使用例を考えてみます。

  • Oracle DatabaseがUNIXコンピュータにインストールされています。

  • OracleのアプリケーションがMicrosoft Windowsコンピュータにインストールされており、UNIXコンピュータ上のOracleデータベースのデータにアクセスします。

  • Oracleアプリケーションでは、Oracle Solaris上のDB2データベース内のデータとUNIX上のOracle Database内のデータを結合する必要があります。

DB2を実行しているOracle Solarisコンピュータ、Oracleを実行しているUNIX、またはそれ以外のコンピュータにDatabase Gateway for DRDAをインストールするように選択できます。

表H-1に、OracleのアプリケーションからアクセスできるOracle以外のデータベース・システム、およびそのシステムに使用できるゲートウェイ製品を示します。

表H-1 Oracleゲートウェイ製品

Oracle以外のデータベース Oracleゲートウェイ製品およびマニュアル

IBM DB2 Universal Database(UDB)

Oracle Database Gateway for DRDA。

Oracle Database Gatewayのインストレーションおよび構成ガイドおよび『Oracle Database Gateway for DRDAユーザーズ・ガイド』を参照してください。

IBM DB2 z/OS

Oracle Database Gateway for DRDA。

Oracle Database Gatewayのインストレーションおよび構成ガイドおよび『Oracle Database Gateway for DRDAユーザーズ・ガイド』を参照してください。

IBM DB2/400

Oracle Database Gateway for DRDA。

Oracle Database Gatewayのインストレーションおよび構成ガイドおよび『Oracle Database Gateway for DRDAユーザーズ・ガイド』を参照してください。

WebSphere MQ

Oracle Database Gateway for WebSphere MQ。

『Oracle Database Gateway for WebSphere MQインストレーションおよびユーザーズ・ガイド』

CICS/TS

IMSTM

Oracle Database Gateway for APPC。

『Oracle Database Gateway for APPCインストレーションおよび構成ガイドfor AIX 5L Based Systems (64-Bit), HP-UX Itanium, Solaris Operating System (SPARC 64-Bit), Linux x86, and Linux x86-64』を参照してください。

『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』を参照してください。

SQL Server

Oracle Database Gateway for SQL Server。

『Oracle Database Gatewayのインストレーションおよび構成ガイドfor AIX 5L Based Systems (64-Bit), HP-UX Itanium, Solaris Operating System (SPARC 64-Bit), Linux x86, and Linux x86-64』および『Oracle Database Gateway for SQL Serverユーザーズ・ガイド』を参照してください。

Sybase Adaptive Server

Oracle Database Gateway for Sybase。

『Oracle Database Gatewayインストレーションおよび構成ガイドfor AIX 5L Based Systems (64-Bit), HP-UX Itanium, Solaris Operating System (SPARC 64-Bit), Linux x86, and Linux x86-64』および『Oracle Database Gateway for Sybaseユーザーズ・ガイド』を参照してください。

Teradata

Oracle Database Gateway for Teradata。

『Oracle Database Gatewayインストレーションおよび構成ガイドfor AIX 5L Based Systems (64-Bit), HP-UX Itanium, Solaris Operating System (SPARC 64-Bit), Linux x86, and Linux x86-64』および『Oracle Database Gateway for Teradataユーザーズ・ガイド』を参照してください。

Informix Server

Oracle Database Gateway for Informix。

『Oracle Database Gatewayインストレーションおよび構成ガイドfor AIX 5L Based Systems (64-Bit), HP-UX Itanium, Solaris Operating System (SPARC 64-Bit), Linux x86, and Linux x86-64』および『Oracle Database Gateway for Informixユーザーズ・ガイド』を参照してください。

IMS

Oracle Database Gateway for IMS。

『Oracle Database Gateway for IMS, VSAM, and Adabasインストレーションおよび構成ガイドfor AIX 5L Based Systems (64-Bit), HP-UX Itanium, Solaris Operating System (SPARC 64-Bit), Linux x86, and Linux x86-64』『Oracle Database Gateway for IMSユーザーズ・ガイド』および『Oracle Connect for IMS, VSAM, and Adabas Gatewaysインストレーションおよび構成ガイドIBM z/OS』を参照してください。

VSAM

Oracle Database Gateway for VSAM。

『Oracle Database Gateway for IMS, VSAM, and Adabasインストレーションおよび構成ガイドfor AIX 5L Based Systems (64-Bit), HP-UX Itanium, Solaris Operating System (SPARC 64-Bit), Linux x86, and Linux x86-64』『Oracle Database Gateway for VSAMユーザーズ・ガイド』および『Oracle Connect for IMS, VSAM, and Adabas Gatewaysインストレーションおよび構成ガイドIBM z/OS』を参照してください。

Adabas

Oracle Database Gateway for Adabas。

『Oracle Database Gateway for IMS, VSAM, and Adabasインストレーションおよび構成ガイドfor AIX 5L Based Systems (64-Bit), HP-UX Itanium, Solaris Operating System (SPARC 64-Bit), Linux x86, and Linux x86-64』『Oracle Database Gateway for Adabasユーザーズ・ガイド』および『Oracle Connect for IMS, VSAM, and Adabas Gatewaysインストレーションおよび構成ガイドfor IBM z/OS』を参照してください。