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Oracle® Databaseインストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2) for Linux
B56273-09
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5 Oracle Databaseのインストール後の作業

この章では、データベース・ソフトウェアのインストール後に実行する必要のある作業について説明します。内容は次のとおりです。

「インストール後の必須作業」で説明する作業は、必ず実行してください。すべてのインストールが完了した後は、「インストール後の推奨作業」で説明する作業を実行することをお薦めします。

「インストール後の製品固有の必須作業」で説明する製品のいずれかをインストールして使用する場合は、製品固有の項で説明する作業を実行する必要があります。


注意:

この章では、基本構成についてのみ説明します。構成およびチューニングの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』『Oracle Database管理者リファレンスfor Linux and UNIX-Based Operating Systems』および、製品別の管理ガイドおよびチューニング・ガイドを参照してください。


関連項目:

『Oracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイド』のインストール後のデータベースの構成に関する項

5.1 インストール後の必須作業

Oracle Databaseのインストールが完了したら、次のタスクを実行します。

5.11 パッチのダウンロードとインストール

インストールに必要なパッチの更新は、My Oracle SupportのWebサイトで確認してください。

必要なパッチをダウンロードする手順は、次のとおりです。

  1. Webブラウザを使用して、My Oracle SupportのWebサイトを表示します。

    https://support.oracle.com/
    
  2. My Oracle Supportにログインします。


    注意:

    My Oracle Supportの登録ユーザーでない場合は、ここで登録してくださいをクリックして登録の手順に従います。

  3. My Oracle Supportのメイン・ページで「パッチと更新版」タブをクリックします。

  4. 「パッチ検索」グループで、「製品またはファミリ(拡張検索)」を選択します。

  5. 「製品」フィールドで、Oracle Databaseを選択します。

  6. 「リリース」フィールドで、リリース番号を選択します。たとえば、Oracle 11.2.0.3.1とします。

  7. 「検索」をクリックします。

  8. 「パッチ検索」ページに、使用可能なすべてのパッチの更新が表示されます。

  9. パッチ番号を選択して「README」をクリックします。パッチ・セットに関する情報と、インストールへのパッチの適用方法が記載された「README」ページが表示されます。

  10. 「パッチ検索」ページに戻って「ダウンロード」をクリックし、ファイルをシステムに保存します。

  11. Oracle Database 11gリリース1 (11.1)で提供されたunzipユーティリティを使用して、My Oracle SupportからダウンロードしたOracleのパッチ更新を解凍します。解凍ユーティリティは、$ORACLE_HOME/binディレクトリにあります。

5.2 インストール後の推奨作業

インストールの完了後は、ここで説明する各作業を実行することをお薦めします。

5.2.1 root.shスクリプトのバックアップ作成

インストールの完了後に、root.shスクリプトのバックアップを作成することをお薦めします。他の製品を同じOracleホーム・ディレクトリにインストールすると、Oracle Universal Installerによりインストール中に既存のroot.shスクリプトの内容が更新されます。オリジナルのroot.shスクリプトに含まれていた情報が必要な場合は、バックアップのroot.shファイルからリカバリできます。

5.2.2 新規またはアップグレードしたデータベースの構成

データベースを新規作成またはアップグレードした後は、utlrp.sqlスクリプトを実行することをお薦めします。このスクリプトは、パッケージ、プロシージャおよび型も含めて、無効な状態となっている可能性があるすべてのPL/SQLモジュールを再コンパイルします。このスクリプトはオプションの手順ですが、イントール時に(後日ではなく)実行することをお薦めします。


関連項目:

『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』

utlrp.sqlスクリプトを実行する手順は、次のとおりです。

  1. ユーザーをoracleに切り替えます。

  2. oraenvまたはcoraenvスクリプトを使用して、utlrp.sqlスクリプトを実行するデータベースの環境を設定します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ . /usr/local/bin/oraenv
      
    • Cシェルの場合:

      % source /usr/local/bin/coraenv
      

    プロンプトが表示されたら、データベースのSIDを指定します。

  3. 次のように、SQL*Plusを起動します。

    $ sqlplus / AS SYSDBA
    
  4. データベースを制限モードで起動し、utlrp.sqlスクリプトを実行します。

    SQL> @?/rdbms/admin/utlrp.sql
    

5.2.3 オペレーティング・システム・アカウントの追加作成および構成

必要に応じて、オペレーティング・システム・アカウントを追加作成します。管理者権限でデータベースに接続するには、ユーザーがOSDBAまたはOSOPERグループのメンバーである必要があります。

5.2.3.1 Oracleユーザーのアカウントの構成

環境ファイルに適切な環境変数を指定して、oracleユーザーの起動ファイルおよびOracleユーザーのオペレーティング・システム・アカウントを更新します。

環境変数は、Bourne、BashまたはKornシェルでは.profileファイルに、Red Hat Enterprise Linux上のBashシェルでは.bash_profileファイルに追加します。

Cシェルでは、環境変数を.loginファイルに追加します。


注意:

oraenvまたはcoraenvスクリプトを使用すると、Oracleユーザー・アカウントを確実に更新できます。

5.2.4 NLS_LANG環境変数の設定

NLS_LANGは、Oracleソフトウェアのロケール動作を指定する環境変数です。この変数では、クライアント・アプリケーションとデータベース・サーバーに使用する言語および地域を設定します。また、クライアント用のキャラクタ・セットも設定します。これは、SQL*Plusなど、Oracleクライアント・プログラムにより入力または表示されるデータのキャラクタ・セットです。


関連項目:

NLS_LANG環境変数の詳細は、付録F「Oracle Databaseグローバリゼーション・サポートの構成」を参照してください。

5.2.5 クライアントの静的ライブラリの生成

クライアントの静的ライブラリ(libclntst11.a)は、インストール時に生成されません。クライアントの静的ライブラリにアプリケーションをリンクする場合は、次の手順に従って最初に静的ライブラリを生成する必要があります。

  1. ユーザーをoracleに切り替えます。

  2. 次のようにORACLE_HOME環境変数を設定して、Oracle Databaseインストールで使用するOracleホーム・ディレクトリを指定します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1 
      $ export ORACLE_HOME
      
    • Cシェルの場合:

      % setenv ORACLE_HOME /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1
      
  3. 次のコマンドを入力します。

    $ $ORACLE_HOME/bin/genclntst
    

5.2.6 セマフォ・パラメータの設定に関するガイドライン

デフォルトのセマフォ・パラメータ値が小さすぎてすべてのOracleプロセスに対応できない場合にのみ、次のガイドラインを使用してください。


注意:

セマフォ・パラメータの設定方法の詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照することをお薦めします。

  1. 次の式を使用して、最小合計セマフォ要件を計算します。

    sum (process parameters of all database instances on the system) + overhead for background processes + system and other application requirements
    
  2. semmns(システム全体の合計セマフォ数)をこの合計値に設定します。

  3. semmsl(1セット当たりのセマフォ数)を250に設定します。

  4. semmni(合計セマフォ・セット数)を、semmns / semmslを切り上げて1024の倍数にした値に設定します。

5.2.7 高速リカバリ領域ディスク・グループの作成

インストール時、デフォルトではディスク・グループを1つ作成できます。スタンドアロン・サーバー用のOracle Databaseを追加する場合は、データベース・ファイル用に高速リカバリ領域を作成する必要があります。

5.2.7.1 高速リカバリ領域と高速リカバリ領域ディスク・グループについて

高速リカバリ領域は、リカバリに関連するすべてのOracle Databaseファイルの統合的な記憶域の場所です。データベース管理者は、DB_RECOVERY_FILE_DESTパラメータを高速リカバリ領域のパスに定義して、ディスク上のバックアップおよびデータの高速リカバリを有効にできます。最新データの高速バックアップを有効にすると、リカバリ操作用のバックアップ・テープを取得するというシステム管理者への依頼を減らすことができます。

init.oraファイルで高速リカバリを有効にすると、Oracle DatabaseですべてのRMANバックアップ、アーカイブ・ログ、制御ファイル自動バックアップおよびデータベースのコピーが高速リカバリ領域に書き込まれます。RMANは、古くなったバックアップを削除したり、リカバリに必要なくなったファイルをアーカイブして、高速リカバリ領域のファイルを自動的に管理します。

高速リカバリ領域ディスク・グループを作成することをお薦めします。Oracle ClusterwareファイルおよびOracle Databaseファイルは、同じディスク・グループに配置できますが、高速リカバリ・ファイルも同じディスク・グループに配置できます。しかし、ストレージ・デバイスの競合を減らすため、別の高速リカバリ・ディスク・グループを作成することをお薦めします。

高速リカバリ領域は、DB_RECOVERY_FILE_DESTパラメータを設定すると有効になります。高速リカバリ領域のサイズは、DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEで設定します。原則として、高速リカバリ領域が大きいほど、利便性は高くなります。使用しやすくするため、高速リカバリ領域ディスク・グループを、3日以上のリカバリ情報を格納できるストレージ・デバイス上に作成することをお薦めします。理想的には、高速リカバリ領域のサイズは、保存ポリシーに基づいて保存されたデータ・ファイルのバックアップを使用してデータベースをリカバリする際に必要な、すべてのデータ・ファイルと制御ファイル、オンラインREDOログ、およびアーカイブREDOログ・ファイルのコピーを格納できるサイズです。

複数のデータベースで同じ高速リカバリ領域を使用できます。たとえば、3つの異なるデータベースで共有される、記憶域が150GBのディスク上に高速リカバリ領域ディスク・グループを1つ作成したとします。各データベースの重要性に基づいて、データベースごとに高速リカバリのサイズを設定できます。たとえば、database1は重要性が最も低いデータベースで、database2は重要性がより高く、database3は重要性が最も高い場合、database1には30GB、database2には50GB、database3には70GBとデータベースごとに異なるDB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE設定を行い、各データベースの保存ターゲットを満たすことができます。

5.2.7.2 高速リカバリ領域ディスク・グループの作成

高速リカバリ・ファイル・ディスク・グループを作成するには、次のようにします。

  1. 次のように、Gridホームのbinディレクトリに移動し、ASMコンフィギュレーション・アシスタント(ASMCA)を起動します。

    $ cd /u01/grid/bin
    $ ./asmca
    
  2. ASMCAの「ディスク・グループ」タブが開きます。「作成」をクリックして新しいディスク・グループを作成します。

  3. 「ディスク・グループの作成」ウィンドウが開きます。

    「ディスク・グループ名」フィールドに、高速リカバリ領域グループの説明的な名前を入力します。たとえば、FRAです。

    「冗長性」セクションで、使用する冗長性のレベルを選択します。

    「メンバー・ディスクの選択」フィールドで、高速リカバリ領域に追加する適切なディスクを選択し、「OK」をクリックします。

  4. ディスク・グループの作成ウィンドウが開き、ディスク・グループの作成が完了すると通知されます。「OK」をクリックします。

  5. 「終了」をクリックします。


関連項目:

  • 『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』の高速リカバリ領域の場所および初期サイズの設定に関する項

  • 『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』


5.2.8 データベース・オプションの有効化と無効化

Oracle Databaseをインストールすると、一部のオプションが有効化され、その他のオプションは無効になっています。Oracleホームの特定のデータベース機能を有効または無効にするには、データベースを停止してchoptツールを使用します。例5-1を参照してください。

choptツールは、ORACLE_HOME/binディレクトリにあるコマンドライン・ユーティリティです。choptの構文を次に示します。

chopt [ enable | disable] db_option

次の表に、db_optionで使用可能な値を示します。

説明
dm Oracle Data MiningのRDBMSファイル
dv Oracle Database Vault
lbac Oracle Label Security
olap Oracle OLAP
partitioning Oracle Partitioning
rat Oracle Real Application Testing
ode_net .NET 1.x用のOracle Databaseの拡張機能
ode_net_2 .NET 2.0用のOracle Databaseの拡張機能

例5-1 Choptツールの完全な実行例

Oracleバイナリ・ファイルのOracle Label Securityオプションを有効にするには、次のコマンドを使用します。

cd %ORACLE_HOME%
srvctl stop database -d myDb
chopt enable lbac
srvctl start database -d myDb

5.2.9 RACcheck構成監査ツールの実行

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)の構成監査ツール(RACcheck)を実行して、Oracle Databaseインストールを確認することをお薦めします。RACcheckは、Oracle Real Application Clusters、Oracle Clusterware、Oracle Automatic Storage Management、Oracle Database単一インスタンス、Oracle RestartおよびOracle Grid Infrastructure環境の重要な様々な構成設定を確認するOracle RAC監査ツールです。

My Oracle SupportからRACcheckの最新バージョンをダウンロードして実行することをお薦めします。RACcheckユーティリティのダウンロード、構成および実行方法の詳細は、次のMy Oracle Supportのノート1268927.1を参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1268927.1


関連項目:

『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』

5.3 インストール後の製品固有の必須作業

次の項では、該当する製品をインストールして使用する場合に実行する必要のある、製品固有のインストール後の作業について説明します。


注意:

使用する予定の製品についてのみ、インストール後の作業を実行する必要があります。

5.3.1 Oracle Net Servicesの構成

システムに以前のリリースのOracleソフトウェアがインストールされている場合は、Oracle Netのtnsnames.oraおよびlistener.ora構成ファイルの情報を、以前のリリースから新規リリースの対応するファイルにコピーできます。

次の各項では、Oracle Net Servicesの構成方法について説明します。


注意:

tnsnames.oraおよびlistener.oraファイルのデフォルトの位置は、$ORACLE_HOME/network/admin/ディレクトリです。ただし、これらのファイルには中央の位置を使用することもできます。

listener.oraファイルの変更

以前のリリースのOracle Databaseからアップグレードする場合は、以前のリリースではなく現行リリースのOracle Netリスナーを使用することをお薦めします。

静的リスナー情報の以前のOracleホーム・ディレクトリ名を参照している場合、listener.oraファイルをリリース11.2の環境で使用できるようにするには、これらのディレクトリ名を変更する必要があります。

現行リリースのリスナーを使用するには、静的サービス情報を、以前のリリースのlistener.oraファイルから新規リリースで使用するファイルのバージョンにコピーします。

リリース8.0.3より前のデータベース・インスタンスについては、listener.oraファイルに静的サービス情報を追加します。リリース8.0.3以降のOracle Databaseは、静的サービス情報を必要としません。

tnsnames.oraファイルの変更

中央のtnsnames.oraファイルを使用していない場合は、Oracle Netのサービス名と接続記述子を、以前のリリースのtnsnames.oraファイルから新しいリリースで使用するファイルのバージョンにコピーします。

必要な場合は、追加のデータベース・インスタンスの接続情報を新しいファイルに追加することもできます。

5.3.2 Oracle Label Securityの構成

Oracle Label Securityをインストールした場合は、使用する前にデータベース内で構成する必要があります。Oracle Label Securityを構成するには、Oracle Internet Directoryの統合を使用する方法と使用しない方法の2種類があります。Oracle Internet Directoryの統合を使用せずにOracle Label Securityを構成した場合、後でOracle Internet Directoryを使用するように構成することはできません。


注意:

Oracle Internet Directoryの統合を使用してOracle Label Securityを構成するには、環境にOracle Internet Directoryをインストールし、ディレクトリにOracleデータベースを登録する必要があります。


関連項目:

Oracle Internet Directoryで使用可能なOracle Label Securityの詳細は、『Oracle Label Security管理者ガイド』を参照してください。

5.3.3 Oracle Database Vaultの構成

Oracle Database Vaultをインストールする場合、データベースに登録する必要があります。使用する前に、Database Vault所有者および(オプションで)Database Vaultアカウント・マネージャの管理アカウントを作成してください。


関連項目:

Oracle Database Vaultの登録の詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。

5.3.4 Oracle Messaging Gatewayの構成

Oracle Databaseアドバンスト・キューイングの機能であるOracle Messaging Gatewayでは、Oracle Databaseアドバンスト・キューイングを使用する場合、Oracle Databaseのインストール後、追加の構成を必要とします。


関連項目:

Oracle Messaging Gatewayの構成および、listener.oratnsnames.oraおよびmgw.oraファイルの構成に関する追加の手順は、『Oracle Streamsアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

5.3.5 Oracleプリコンパイラの構成

この項では、Oracleプリコンパイラに関するインストール後の作業について説明します。


注意:

プリコンパイラの構成ファイルは、すべて$ORACLE_HOME/precomp/adminディレクトリにあります。

5.3.5.1 Pro*C/C++の構成

PATH環境変数の設定に、Cコンパイラの実行可能ファイルを含むディレクトリが指定されていることを確認します。

次の表に、コンパイラのデフォルト・ディレクトリおよび適切なパス設定確認コマンドを示します。

表5-1 C/C++コンパイラのディレクトリ

パス コマンド

/usr/bin

$ which gcc

/opt/intel_cce_80/bin/icc

$ which icc


5.3.5.2 Pro*FORTRANの構成

PATH環境変数の設定に、FORTRANコンパイラの実行可能ファイルを含むディレクトリが指定されていることを確認します。パス設定は、which xlfコマンドで確認できます。FORTRANの実行可能ファイルのパスは/usr/binです。

5.3.6 Secure Sockets Layerの構成

HTTPリクエストでパスワードや他の機密データをクリアテキストで送信しないように、Secure Sockets Layer (SSL)を構成および使用することをお薦めします。


関連項目:

SSLの構成および使用方法の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』を参照してください。

5.3.7 Oracle Textが提供するナレッジ・ベースのインストール

Oracle Textのナレッジ・ベースは、テーマの索引付け、ABOUT問合せ、およびドキュメント・サービスでのテーマの抽出に使用される概念の階層ツリーです。Oracle Textのこの機能のいずれかの使用を計画する場合、提供される2つのナレッジ・ベース(英語とフランス語)をインストールできます。


関連項目:

  • 『Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド』

  • 提供されるナレッジ・ベースを要件に応じて拡張する方法や、英語およびフランス語以外の言語で独自のナレッジ・ベースを作成する方法など、ナレッジ・ベースの作成や拡張の詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。


5.3.8 Oracle XML DBの構成または再インストール

次の作業の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

  • Oracle XML DBの再インストール

  • Oracle XML DB表領域の構成またはカスタマイズ

  • FTP、HTTP/WebDAVポート番号の構成


関連項目:

『Oracle XML DB開発者ガイド』の付録A

5.3.9 NFSクライアントの構成および使用方法

多くのOracle製品およびオプションは、使用を開始する前に構成する必要があります。個々のOracle製品またはオプションを使用する前に、製品のドキュメント・ライブラリ内の適切なガイドを参照してください。


関連項目:

  • 『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』の第4章 「データベースからインストールする際の構成タスク」

  • 付録C「NASデバイスの使用」


5.3.9.1 ダイレクトNFSクライアント

Oracle Database 11gでは、オペレーティング・システム・カーネルのNFSクライアントを使用するかわりに、Oracle内部のDirect NFSクライアントを直接使用してNFS V3サーバーにアクセスするようにOracle Databaseを構成できます。Oracle DatabaseでDirect NFSクライアントを使用してNFSサーバーを開くことができない場合は、プラットフォームのオペレーティング・システムのカーネルNFSクライアントが使用されます。この場合、カーネルNFSのマウント・オプションは、「NFSバッファ・サイズ・パラメータのチェック」に定義されたとおりに設定される必要があります。また、Direct NFSクライアントを確立することができなかったことを示す情報メッセージが、Oracleアラート・ファイルおよびトレース・ファイルに記録されます。

ダイレクトNFSクライアントをホストするNFSサーバー上のOracleファイルは、オペレーティング・システムのカーネルNFSクライアントからもアクセスできます。このような場合でも、Oracleファイルの整合性を維持するための考慮事項は、通常の場合と同じです。

一部のNFSファイル・サーバーでは、NFSクライアントは予約されたポートを使用して接続する必要があります。予約されたポートのチェックを使用してファイラを実行している場合は、Direct NFSクライアントが動作するように、予約されたポートのチェックを無効にする必要があります。予約されたポート・チェックを無効化するには、NFSファイル・サーバーのドキュメントを参照してください。

ポート範囲を制限するNFSサーバーの場合、rootでNFSサーバーに接続するのではなく、insecureオプションを使用してクライアントを有効化できます。または、「ダイレクトNFSクライアントの無効化」の手順に従って、Direct NFSクライアントを無効化できます。

Direct NFSでは、NFSサーバーに対して定義された4つまでのネットワーク・パスが必要になる場合があります。Direct NFSクライアントによって、指定したすべてのパス間でロード・バランシングが実行されます。指定したパスで障害が発生した場合は、Direct NFSクライアントによって、残りのパスに対してI/Oコマンドが再発行されます。

次の各項では、ダイレクトNFSクライアントのバッファ・サイズの有効化、無効化、チェックについて説明します。

5.3.9.1.1 ダイレクトNFSクライアントの有効化

デフォルトでは、Direct NFSクライアントにより、/etc/mtabにあるマウント・エントリが提供されます。これ以上の構成は必要ありません。oranfstabを使用すると、Direct NFSクライアントに対する追加のOracle Database固有オプションを指定できます。たとえば、oranfstabを使用して、マウント・ポイントの追加パスを指定できます。

新しいOracle Database固有ファイルoranfstab/etcまたは$ORACLE_HOME/dbsに追加できます。oranfstab$ORACLE_HOME/dbsに配置すると、このエントリは単一データベースに固有のものとなります。ただし、oranfstab/etcに配置すると、すべてのOracleデータベースに対してグローバルとなるため、すべてのOracleデータベースのマウント・ポイントを含めることができます。


注意:

バックエンドNFSサーバーが32768以上の書込みサイズ(wtmax)をサポートしていない場合、Direct NFSクライアントは機能せず、従来のカーネルNFSパスに戻ります。

Direct NFSクライアントは、/etc/mtabの構成に基づいて、NFSストレージ・デバイスに対するマウント・ポイント設定を決定します。Direct NFSクライアントでは、次の順序でマウント・エントリが検索されます。

  1. $ORACLE_HOME/dbs/oranfstab

  2. /etc/oranfstab

  3. /etc/mtab

最初に一致したエントリがマウント・ポイントとして使用されます。

Oracle Databaseでは、Direct NFSクライアントを介して提供されている場合でも、マウント・ポイントはカーネルNFSシステムによってマウントされる必要があります。

Direct NFSクライアントを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Direct NFSクライアントを使用してアクセスするNFSサーバーごとに、次の属性を使用してoranfstabファイルを必要に応じて作成できます。

    • Server: NFSサーバー名を指定します。

    • Path: NFSサーバーへのネットワーク・パスを4つまで指定します。指定には、ファイラーでifconfigコマンドで表示されるIPアドレスまたは名前を使用します。

    • Local: データベース・ホストでのローカル・パスを4つまで指定します。指定には、データベース・ホストで実行されるifconfigコマンドで表示されるIPアドレスまたは名前を使用します。

    • Export: NFSサーバーからエクスポートされたパスを指定します。

    • Mount: エクスポートされたボリュームの対応するローカル・マウント・ポイントを指定します。

    • Dontroute: 送信メッセージがオペレーティング・システムによりルーティングされず、バインド先のIPアドレスを使用して送信されるよう指定します。この属性は、同じサブネットに複数のパスを持つLinuxでは動作しないことに注意してください。

    • mnt_timeout: タイムアウトまでDirect NFSクライアントが正常なマウントを待機する時間(秒)を指定します。このパラメータはオプションで、デフォルトのタイムアウトは10分です。

    次に、NFSサーバー・エントリが2つ指定されたoranfstabファイルの例を示します。

    server: MyDataServer1
    local: 145.34.45.12
    path: 132.34.35.12
    local: 132.34.45.13
    path: 132.34.35.13
    dontroute
    export: /vol/oradata1 mount: /mnt/oradata1
    
    server: MyDataServer2
    local: LocalPath1
    path: NfsPath1
    local: LocalPath2
    path: NfsPath2
    local: LocalPath3
    path: NfsPath3
    local: LocalPath4
    path: NfsPath4
    dontroute
    export: /vol/oradata2 mount: /mnt/oradata2
    export: /vol/oradata3 mount: /mnt/oradata3
    export: /vol/oradata4 mount: /mnt/oradata4
    export: /vol/oradata5 mount: /mnt/oradata5
    
  2. Oracle Databaseのデフォルトの設定では、Direct NFSクライアントは有効ではありません。Direct NFSクライアントを有効にするには、次の手順を実行します。

    1. $ORACLE_HOME/libディレクトリに移動します。

    2. 次のコマンドを入力します。

      make -f ins_rdbms.mk dnfs_on
      
5.3.9.1.2 ダイレクトNFSクライアントの無効化

Direct NFSクライアントを無効にするには、次の手順を実行します。

  1. Oracleソフトウェア・インストール所有者としてログインし、次のコマンドを使用してDirect NFSクライアントを無効にします。

    cd $ORACLE_HOME/rdbms/lib
    make -f ins_rdbms.mk dnfs_off
    
  2. oranfstabファイルを削除します。


注意:

Oracle Databaseで使用されているNFSパスを削除した場合、変更内容を有効にするには、データベースを再起動する必要があります。

5.3.9.1.3 NFSバッファ・サイズ・パラメータのチェック

NFSを使用する場合は、NFSバッファ・サイズ・パラメータrsizeおよびwsizeの値をそれぞれ16384以上に設定する必要があります。推奨される値は32768です。

Direct NFSクライアントでは、wtmaxの粒度でNFSサーバーへの書込みが発行されます。

たとえば、rsizeおよびwsizeの各バッファ設定に値32768を指定する場合は、次のようなエントリを使用してノードごとに/etc/fstabファイルを更新します。

nfs_server:/vol/DATA/oradata /home/oracle/netapp nfs\
rw,bg,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,tcp,actimeo=0,vers=3,timeo=600

注意:

ポート範囲を制限するNFSサーバーの場合、insecureオプションを使用してファイル・システムをマウントする必要がある場合があります。
(rw,no_root_squash, insecure)

別の方法については、「Direct NFSクライアントの無効化」を参照してください。



注意:

マウント・オプションの詳細は、使用しているストレージ・ベンダーのドキュメントを参照してください。

5.4 SQL Developerのインストール後の作業

この項では、このソフトウェアをインストールした後に実行する必要がある作業について説明します。

5.4.1 リリース1.0からのユーザー設定の移行

SQL Developerのインストール後や拡張機能の追加後にSQL Developerを初めて起動する場合、以前のリリースからユーザー設定を移行するかどうか尋ねられます。(これは、システム上に以前のリリースがあるかどうかにかかわらず行われます。)


注意:

ユーザー設定の移行はSQL Developerリリース1.0からリリース1.1までサポートされています。1.1のプレリリース・バージョンからリリース1.1への移行はサポートされていません

これらの設定は、データベース接続、レポート、および「Tools」「Preferences」をクリックして以前のバージョンで設定したSQL Developerのユーザー・プリファレンスを示します。ただし、一部のユーザー・プリファレンスは保存されないため、これらは新しいリリースを使用して再指定する必要があります。

ユーザー設定をSQL Developerリリース1.0から移行する手順:

  1. リリース1.1のキットを空のディレクトリ(フォルダ)に解凍します。リリース1.0のキットを解凍したディレクトリは削除または上書きしないでください。

  2. SQL Developerリリース1.1を起動したときに、設定を以前のリリースから移行するかどうか尋ねられた場合、「はい」をクリックします。

  3. 表示されるダイアログ・ボックスでは、設定のデフォルト・ロケーションは承認しないでください。かわりに、リリース1.0の設定の場所を指定してください。これは、パスがsqldeveloper/jdev/systemで終わるフォルダである場合があります。


関連項目:

詳細は、「以前のリリースからの情報の移行」を参照してください。

5.4.2 以前のリリースからの情報の移行

SQL Developerの以前のリリースまたは現行リリースのプレリリース・バージョンを使用していた場合、使用していたデータベース接続を保持するには、既存のデータベース接続をXMLファイルに保存します。接続を保存するには、接続ナビゲータの「接続」ノードを右クリックして、「接続のエクスポート」を選択します。このガイドで説明するインストールを完了した後、接続ナビゲータで「接続」ノードを右クリックして「接続のインポート」を選択することにより、これらの接続を使用できます。

以前のバージョンのユーザー定義のレポートまたはSQL履歴を使用する場合、これらの格納場所の詳細は、「ユーザー関連情報の場所」を参照してください。リリース1.0のユーザー定義のレポートまたはSQL履歴をリリース1.0と1.1の両方で使用する場合、リリース1.1では、ファイルがリリース1.0とは互換性のない形式に変更されるため、リリース1.1を使用する前にこれらを保存する必要があります。

現行リリースのプレリリース・バージョンのSQL Developerのプリファレンス(「ツール」「プリファレンス」の順にクリックして指定)は現在、保存または再使用できません。このため、目的のプリファレンスを再指定する必要があります。

5.4.3 ユーザー関連情報の場所

SQL Developerでは、ユーザー関連情報は複数の場所に保存されます。オペレーティング・システムや環境の仕様に応じて特定の場所に保存されます。ユーザー関連情報には、ユーザー定義のレポート、ユーザー定義のコード例、SQLワークシート履歴、およびSQL Developerのユーザー・プリファレンスがあります。

ユーザー関連情報はSQL Developerのインストール・ディレクトリ階層の外部に保存されるため、このインストール・ディレクトリを削除して新しいバージョンをインストールしたときでも保持されます。この情報は、場所SQLDEVELOPER_USER_DIR内またはこの場所の下に格納されます(定義されている場合)。定義されていない場合は、次の表に指定された場所に格納されます。

表5-2は、様々なオペレーティング・システムにおける特定タイプのリソースの通常のデフォルトの場所(ディレクトリの下位またはファイル内)を示しています。.sqldeveloperというディレクトリまたはフォルダの名前のピリオドに注意してください。

表5-2 ユーザー関連情報のデフォルトの場所

リソース・タイプ Linux

ユーザー定義のレポート

~/.sqldeveloper/UserReports.xml

ユーザー定義の抜粋

~/.sqldeveloper/UserSnippets.xml

SQL履歴

~/.sqldeveloper/system/

SQLワークシートのアーカイブ・ファイル

~/.sqldeveloper/tmp/

SQL Developerのユーザー・プリファレンス

~/.sqldeveloper/system/


SQLワークシートのアーカイブ・ファイルには、入力したSQL文が含まれます。これらのファイルは、sqldevから始まり、ランダムな番号を持ちます(sqldev14356.sqlなど)。文を含むSQLワークシートを開いたままSQL Developerを閉じると、これらのファイルを保存するよう求められます。

デフォルト以外の場所SQLDEVELOPER_USER_DIRを指定するには、次のいずれかを実行します。

  • SQLDEVELOPER_USER_DIR環境変数を設定して、別のディレクトリ・パスを指定します。

  • sqldeveloper_install\sqldeveloper\sqldeveloper\bin\sqldeveloper.confファイルを編集し、次の行でSQLDEVELOPER_USER_DIRのかわりに目的のディレクトリ・パスを使用します。

    SetUserHomeVariable SQLDEVELOPER_USER_DIR
    

他のユーザーがユーザー固有のSQL Developer情報にアクセスできないようにするには、この情報が格納されているディレクトリか、パス階層内でこのディレクトリの前にあるディレクトリに適切な権限が設定されていることを確認する必要があります。たとえば、~/.sqldeveloperディレクトリが全ユーザーから読取り可能になっていないことを確認します。