クイック・インストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2) for IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)
B57785-07(原本部品番号:E24335-04)
2016年12月
このガイドでは、Oracle Database 11gリリース2(11.2)をIBM AIX on POWER Systems(64-Bit)で簡単にインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。
このガイドでは、デフォルトのインストール・オプションを使用したOracle Databaseのインストール方法について説明します。
このガイドで説明する作業
このガイドでは、次の処理の手順を説明します。
Oracle Databaseをサポートするシステムの構成
「標準インストール」オプションを使用したローカル・ファイル・システムへのOracle Databaseのインストール
データベース・ファイル記憶域のためにローカル・ファイル・システムを使用する一般的なOracle Databaseインストールの構成
正常なインストールの結果
Oracle Databaseが正常にインストールされると、次のようになります。
作成したデータベースおよびデフォルトのOracle Netリスナー・プロセスがシステムで稼働します。
Oracle Enterprise Manager Database Controlがシステムで稼働し、Webブラウザを使用してアクセスできます。
このガイドで説明しない作業
このガイドでは、基本的なインストールのシナリオについて説明し、次の作業の実行方法については説明しません。
「拡張インストール」オプションを使用したソフトウェアのインストール
既存のOracleソフトウェアがインストールされているシステムへのソフトウェアのインストール
クラスタへのOracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)のインストール
Enterprise Managerの電子メール通知または自動バックアップの有効化
Oracle Automatic Storage Managementなどの代替ストレージ・オプションの使用
Oracle Grid Infrastructureのインストールおよび構成
その他のインストール情報の参照先
このガイドで説明されていない作業の情報など、Oracle Databaseのインストールの詳細は、次のガイドを参照してください。
単一のシステムにソフトウェアをインストールする場合は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)』を参照してください。
Oracle Real Application Clustersのインストールを実行する場合は、『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイドfor IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)』および『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIX Systems』を参照してください。これらのガイドでは、Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersのインストール方法について説明しています。Oracle Clusterwareは、Oracle Real Application Clustersのインストールの前提条件です。
これらのガイドはすべて、製品ディスクに含まれています。アクセスするには、Webブラウザを使用して、メディアの最上位ディレクトリにあるwelcome.htm
ファイルを開きます。プラットフォーム固有のドキュメントは、PDF形式およびHTML形式で「ドキュメント」セクションに用意されています。
Oracleソフトウェアをインストールする前に、root
ユーザーとしていくつかのタスクを完了しておく必要があります。root
ユーザーとしてログインするには、次の手順のいずれかを実行します。
注意: X Window Systemワークステーション、Xターミナル、またはXサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする必要があります。 |
X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする手順は、次のとおりです。
Xターミナル(xterm
)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。
ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、次のコマンドを入力して、リモート・ホストでのローカルのXサーバーのXアプリケーションの表示を可能にします。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
次に例を示します。
$ xhost somehost.us.example.com
ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、ssh
、rlogin
、またはtelnet
コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ telnet fully_qualified_remote_host_name
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root password: #
Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする場合の手順は、次のとおりです。
注意: この手順の実行方法の詳細は、必要に応じて、Xサーバーのドキュメントを参照するか、Xサーバーのベンダーまたはシステム管理者に問い合せてください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序でタスクを実行する必要がある場合があります。 |
Xサーバー・ソフトウェアを開始します。
Xサーバー・ソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成にします。
ソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステム上でXターミナル(xterm
)などのターミナル・セッションを開始します。
root
ユーザーとしてリモート・システムにログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root password: #
システムは次の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。
Oracle Database 11gリリース2(11.2)のインストールのメモリー要件は次のとおりです。
最小: 1GBのRAM
推奨: 2GB以上のRAM
物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/lsattr -E -l sys0 -a realmem
RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。
次の表では、インストールされているRAMと構成済スワップ領域要件の関連を示します。
使用可能なRAM | 必要なスワップ領域 |
---|---|
1から2GB | RAMのサイズの1.5倍 |
2から16GB | RAMのサイズと同じ |
16GB超 | 16GB |
構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/lsps -a
必要に応じて、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して追加のスワップ領域の構成方法を確認してください。
注意:
|
システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/bin/getconf HARDWARE_BITMODE
注意: このコマンドでプロセッサ・タイプが表示されます。プロセッサ・アーキテクチャが、インストールするOracleソフトウェア・リリースと合致することを確認してください。想定される出力でない場合は、このシステムにソフトウェアをインストールできません。 |
このコマンドで想定される出力は64です。想定される出力でない場合は、このシステムにソフトウェアをインストールできません。
システムが64ビット・モードで起動されているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# bootinfo -K
このコマンドの結果に、64ビット・カーネルが有効であることを示す64と表示される必要があります。
AIXについては、Oracle Database 11gでは、64ビット・カーネルがサポートされます。32ビット・カーネル・アプリケーションはサポートされません。
Oracle Database 11gリリース2(11.2)のインストールのディスク領域要件は次のとおりです。
/tmp
ディレクトリに1GB以上の領域
/tmp
ディレクトリ内の使用可能なディスク領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmp
ディレクトリで使用可能な空きディスク領域が要件未満の場合は、次のいずれかの手順を実行します。
ディスク領域の要件が満たされるように、/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除します。
oracle
ユーザーの環境を設定するときに、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。ファイル・システムの拡張については、必要に応じて、システム管理者に連絡してください。
次のコマンドを入力して、システムの空きディスク領域のサイズを確認します。
# df -k
次の表に、各インストール・タイプでのソフトウェア・ファイルのディスク領域要件を示します。
インストール・タイプ | ソフトウェア・ファイルの要件(GB) |
---|---|
Enterprise Edition | 7.8 |
Standard Edition | 7.5 |
次の表に、各インストール・タイプでのデータ・ファイルのディスク領域を示します。
インストール・タイプ | データファイルのディスク領域(GB) |
---|---|
Enterprise Edition | 1.75 |
Standard Edition | 1.73 |
自動バックアップを構成する場合は、ファイルシステムまたはOracle Automatic Storage Managementのディスク・グループに、高速リカバリ領域用の追加のディスク領域が必要です。
システムが必ず実行レベル2で起動されるようにします。
インストールする製品に応じて、次のソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを確認します。
注意: このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。 |
Oracle Database 11gリリース2(11.2)には、次に示すバージョン以上のオペレーティング・システムが必要です。
AIX 5L V5.3 TL 09 SP1("5300-09-01")、64ビット・カーネル
AIX 6.1 TL 02 SP1 ("6100-02-01")、64ビット・カーネル
AIX 7.1 TL 0 SP1 ("7100-00-01")、64ビット・カーネル
AIX 7.2 TL 0 SP1("7200-00-01")、64ビット・カーネル
AIX 5Lの場合、次のオペレーティング・システム・ファイルセットが必要です。
bos.adt.base
bos.adt.lib
bos.adt.libm
bos.perf.libperfstat 5.3.9.0
以上
bos.perf.perfstat
bos.perf.proctools
xlC.aix50.rte.10.1.0.0
以上
xlC.rte.10.1.0.0
以上
gpfs.base 3.2.1.8
以上
AIX 6.1の場合、次のオペレーティング・システム・ファイルセットが必要です。
bos.adt.base
bos.adt.lib
bos.adt.libm
bos.perf.libperfstat 6.1.2.1
以上
bos.perf.perfstat
bos.perf.proctools
xlC.aix61.rte.10.1.0.0
以上
xlC.rte.10.1.0.0
以上
gpfs.base 3.2.1.8
以上
AIX 7.1の場合、次のオペレーティング・システム・ファイルセットが必要です。
bos.adt.base
bos.adt.lib
bos.adt.libm
bos.perf.libperfstat
bos.perf.perfstat
bos.perf.proctools
xlC.rte.11.1.0.2
以上
gpfs.base 3.3.0.11
以上
AIX 7.2の場合、次のオペレーティング・システム・ファイルセットが必要です。
bos.adt.base
bos.adt.lib
bos.adt.libm
bos.perf.libperfstat
bos.perf.perfstat
bos.perf.proctools
xlC.aix61.rte.13.1.2.0
以上
xlc.rte.13.1.2.0
or later以上
注意:
|
インストールされているAIXのディストリビューションおよびバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# oslevel -s
AIX 5Lの場合: オペレーティング・システムのバージョンがAIX 5.3 TL 9 SP1より前の場合は、オペレーティング・システムをこのレベル以上にアップグレードします。
AIX 6.1の場合: オペレーティング・システムのバージョンがAIX 6.1 TL 2 SP1より前の場合は、オペレーティング・システムをこのレベル以上にアップグレードします。
AIX 7.1の場合: オペレーティング・システムのバージョンがAIX 7.1 TL 0 SP1より前の場合は、オペレーティング・システムをこのレベル以上にアップグレードします。
AIX 7.2の場合: オペレーティング・システムのバージョンがAIX 7.2 TL 0 SP1より前の場合は、オペレーティング・システムをこのレベル以上にアップグレードします。
AIXのメンテナンス・パッケージは次のWebサイトから入手できます。
必要なファイルセットがインストールされ、コミットされているかどうか確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm bos.perf.perfstat \ bos.perf.libperfstat bos.perf.proctools
サポートされているカーネル・モードかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# getconf KERNEL_BITMODE
注意:
|
次に、Oracle Database 11gリリース2(11.2)でのPro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call InterfaceおよびOracle XML Developer's Kit(XDK)の最小のコンパイラ要件を示します。
IBM XL C/C++ Enterprise Edition for AIX, V9.0 April 2008 PTF:
このソフトウェアは、次のリンクからダウンロードできます。
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24019055
IBM XL C/C++コンパイラをインストールしない場合でも、AIX Runtime Environment Componentにコンパイラが必要です。ランタイム環境のファイルセットは、ライセンス要件なしにダウンロードすることができます。AIX 5.3およびAIX 6.1の最小推奨ランタイム環境は、次のURLから入手できます。
AIX 5.3およびAIX 6.1の場合
IBM XL C/C++ for AIX, V10.1 Runtime Environment
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=2239&uid=swg24019829
AIX 7.1の場合
2010年9月版のRuntime for XL C/C++ for AIX (V11.1)
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24028034
AIX 7.2の場合:
2015年11月版のRuntime for XL C/C++ for AIX (V13.1)
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24041340
AIX Based Systems用のOracle Database 11gリリース2(11.2)には、次に示す以上のパッチが必要です。
注意:
|
インストール・タイプまたは製品 | 要件 |
---|---|
すべてのインストール | AIX 5LのAuthorized Problem Analysis Report(APAR):
前述のAIX 5Lの最小オペレーティング・システムのTLレベルを使用している場合、AIX 5L V5.3 TL 09 SP1のすべてのAIX 5L 5.3 Authorized Problem Analysis Reports(APARs)および次のAIXフィックスをインストールします。
これらの5.3修正は、次のTLレベルにあります。
|
すべてのインストール | AIX 6.1のAuthorized Problem Analysis Report (APAR):
前述のAIX 6.1にオペレーティング・システムの最小TLレベルを使用している場合は、AIX 6.1 TL 02 SP1用のすべてのAIX 6.1 Authorized Problem Analysis Report (APAR)および次のAIX修正:
これらの6.1修正は、次のTLレベルにあります。
このリリースに対してリストされている最小レベルより新しいTLレベルを使用している場合、問題の修正のために、次のオペレーティング・システムの追加パッチを適用します。 BIND64 CORES WITH -BLAZY OPTION 次のAPAR番号を使用して、オペレーティング・システムのTLレベルに適切なパッチをダウンロードします。
|
すべてのインストール | AIX 7.1のAuthorized Problem Analysis Report (APAR)
前述のAIX 7.1にオペレーティング・システムの最小TLレベルを使用している場合は、AIX 7.1 TL 0 SP1用のすべてのAIX 7.1 Authorized Problem Analysis Report (APAR)および次のAIX修正:
|
すべてのインストール | AIX 7.2のAuthorized Problem Analysis Report (APAR):
前述のAIX 7.2にオペレーティング・システムの最小TLレベルを使用している場合は、次のAIX 7.2 TL 0 SP1用のAuthorized Problem Analysis Report(APAR)をインストールします。
注意: IV79441用の必須修正を含んでいるのでIV80412m1aをインストールします。 |
次の手順に、これらの要件を確認する方法を示します。
APARがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/instfix -i -k "IZ42940 IZ49516 IZ52331 IZ41855 IZ52319"
APARがインストールされていない場合は、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。
WebSphere MQのCSDが必要な場合は、次のWebサイトでダウンロードおよびインストールの情報を参照してください。
使用するコンポーネントに応じて、次のソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。
Oracle Java Database ConnectivityおよびOracle Call InterfaceのドライバとJNDI拡張機能付きJDK 6(Java 6 64-bit 6.0.0.50 IZ30726(SR2)
)またはJDK 5(Java 5 64-bit 5.0.0.250 IZ55274(SR10)
)を併用できます。ただし、データベースのインストールに必須のものではありません。このリリースではJDK 1.5がインストールされます。
AIXでは、Oracle ODBCドライバはODBCドライバ・マネージャ2.2.12について動作保証されています。ドライバ・マネージャは次のリンクからダウンロードしてインストールできます。
Oracle Databaseのインストールには、ODBCドライバ・マネージャは必須ではありません。
ODBCを使用するには、gcc 3.4.5
をインストールします。
Oracle Messaging Gatewayは、Oracle Streamsアドバンスト・キューイング(AQ)と次のソフトウェアの統合をサポートします。
Tibco Rendezvous 7.2
IBM WebSphere MQ for AIX V6.0.2.3
mqm.Client.Bnd mqm.Server.Bnd
IBM WebSphere MQ for AIX V7.0.1.3
WebSphere MQのCSDが必要な場合は、次のWebサイトでダウンロードおよびインストールの情報を参照してください。
Oracle Databaseのインストールには、Webブラウザは必須ではありません。ドキュメントにアクセスしたり、Oracle Enterprise Manager Database ControlおよびOracle Application Expressを使用するには、ブラウザが必要です。Webブラウザは、JavaScript、HTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。
Oracle Enterprise Manager Database Controlでは次のブラウザをサポートしています。
Microsoft Internet Explorer 10.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.3以上でサポート)
Microsoft Internet Explorer 9.0
Microsoft Internet Explorer 8.0
Microsoft Internet Explorer 7.0 SP1
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2
Firefox 21.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4でサポート)
Firefox 17.0.6 ESR (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4でサポート)
Firefox 3.6
Firefox 3.5
Firefox 3.0.7
Firefox 2.0
Safari 4.0.x
Safari 3.2
Safari 3.1
Google Chrome 27.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4でサポート)
Google Chrome 4.0
Google Chrome 3.0
Netscape Navigator 9.0
Netscape Navigator 8.1
関連項目: 『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』 |
次の製品の組合せが動作保証されています。
Pro* COBOL
IBM COBOL for AIXバージョン4.1 (September 2010 PTF)
IBM COBOL for AIXバージョン3.1
Micro Focus Server Express 5.1
Pro* FORTRAN
IBM XL Fortran Enterprise Edition for AIX, V11.1 April 2008 PTF
Ada
OC Systems PowerAda 5.5
OC SystemsおよびPowerAdaの詳細は、次のURLを参照してください。
Oracle Databaseをインストールする場合、次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーが必要です。
Oracleインベントリ・グループ(oinstall
)
OSDBAグループ(dba
)
Oracleソフトウェア所有者(oracle
)
これらのグループおよびユーザーが存在するかを確認し、必要に応じて作成するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力して、oinstall
グループが存在するかどうか確認します。
# more /etc/oraInst.loc
このコマンドの出力にoinstall
グループ名が表示される場合、グループは存在します。
注意: ドキュメントでは、Oracleインベントリ・グループはoinstall と呼ばれています。ただし、同じ名前を使用することは必須ではありません。このグループに対して別の名前を入力できます。 |
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oraInventory inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前(oinstall
など)を示します。
次のコマンドを入力して、dba
グループが存在するかどうか確認します。
# grep dba /etc/group
このコマンドの出力にdba
グループ名が表示される場合、グループは存在します。
必要に応じて、次の手順でoinstall
およびdba
グループを作成します。
次のコマンドを入力します。
# smit security
適切なメニュー項目を選択してoinstall
およびdba
をグループを作成します。
[F10]を押して終了します。
次のコマンドを入力して、oracle
ユーザーが存在するかどうか、適切なグループに属しているかどうかを確認します。
# id oracle
oracle
ユーザーが存在する場合、このコマンドでユーザーが属するグループの情報が表示されます。出力は次のようになり、たとえばoinstall
はプライマリ・グループ、dba
はセカンダリ・グループであることを示します。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall
) groups=201(dba),202(oper)
oracle
ユーザーが存在しない場合、またはoracle
ユーザーを作成する場合は、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力します。
# smit security
次の情報を指定し、適切なメニュー・アイテムを選択してoracle
ユーザーを作成します。
「Primary GROUP」フィールドに、Oracle Inventoryグループを指定します。たとえば、oinstall
です。
「Group SET」フィールドで、OSDBAグループとOSOPERグループ(必要な場合)を指定します。たとえばdba
です。
[F10]を押して終了します。
oracle
ユーザーは存在するが、そのプライマリ・グループがoinstall
でない場合、またはdba
グループのメンバーでない場合は、次の手順でoracle
ユーザーを変更します。
次のコマンドを入力します。
# smit security
適切なメニュー項目を選択し、次の情報を指定してoracle
ユーザーを変更します。
「Primary GROUP」フィールドに、Oracle Inventoryグループを指定します。たとえば、oinstall
です。
「Group SET」フィールドで、OSDBAグループとOSOPERグループ(必要な場合)を指定します。たとえばdba
です。
[F10]を押して終了します。
oracle
ユーザーのパスワードを設定します。
# passwd oracle
この項の内容は、次のとおりです。
注意: この項に示すパラメータ値およびシェル制限値は推奨値にすぎません。本番データベース・システムでは、これらの値をチューニングしてシステムのパフォーマンスを最適化することをお薦めします。カーネル・パラメータのチューニングの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 |
シェル制限およびシステム構成パラメータは、この項の説明に従って設定することをお薦めします。
AIXでは、ulimit
設定により、プロセス・メモリー関連のリソース制限が決定されます。次の表に示すシェル制限が記載の値に設定されていることを確認します。
シェル制限(smitでの表示) | 推奨値 |
---|---|
Soft FILE size | -1(無制限) |
Soft CPU time | -1(無制限)
注意: これがデフォルト値です。 |
Soft DATA segment | -1(無制限) |
Soft STACK size | -1(無制限) |
Soft Real Memory size | -1(無制限) |
Processes (per user) | -1(無制限)
注意: この制限はAIX 6.1以上で使用できます。ユーザー制限ごとのプロセスの構成の詳細は、「システム構成パラメータの構成」を参照してください。 |
これらのシェル制限に指定されている現在の値を表示し、必要に応じて変更します。
次のコマンドを入力します。
# smit chuser
「User NAME」フィールドに、Oracleソフトウェア所有者のユーザー名(oracle
など)を入力します。
リストをスクロール・ダウンして、前述の表にリストされているソフト・リミット用に表示されている値が-1であることを確認します。
必要に応じて既存の値を編集します。
変更が完了したら、[F10]を押して終了します。
次の表に示すカーネル・パラメータが、記載の最小値以上の値に設定されていることを確認します。
パラメータ | 推奨値 |
---|---|
maxuprocs |
16384 |
ncargs |
128 |
tcp_ephemeral_low |
32768 |
tcp_ephemeral_high |
65535 |
udp_ephemeral_low |
32768 |
udp_ephemeral_high |
65535 |
TCPおよびUDPパラメータの設定方法の詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)』を参照してください。
次の手順で、値の確認および設定方法について説明します。
ユーザーごとに許可されたプロセスの最大数が16384以上に設定されていることを確認するには、次の手順を実行します。
注意: 本番システムの場合、この値は少なくとも128にシステム上で実行中の各データベースのPROCESSES およびPARALLEL_MAX_SERVERS 初期化パラメータの合計を加算した値にする必要があります。 |
次のコマンドを入力します。
# smit chgsys
「Maximum number of PROCESSES allowed per user」 に表示される値が16384以上であることを確認します。
必要に応じて既存の値を編集します。
変更が完了したら、[F10]を押して終了します。
シェルから長いコマンドを実行できることを確認するには、次の手順を使用します。
注意: ncargs システム属性の値を128以上に設定することをお薦めします。ncargs 属性により、コマンドラインの引数として渡すことができる値の最大数が決まります。 |
次のコマンドを入力します。
# smit chgsys
「ARG/ENV list size in 4K byte blocks」に表示される値が128以上であることを確認します。
必要に応じて既存の値を編集します。
変更が完了したら、[F10]を押して終了します。
AIX 5Lでは、AIO(非同期入出力)デバイス・ドライバを有効にするには、rootpre.sh
スクリプトを実行します。AIX 6では、AIOデバイス・ドライバはデフォルトで有効です。AIX 5でもAIX 6でも、aioserver
プロセスの数をデフォルト値より増やします。aio_maxreqs
の推奨値は64k(65536
)です。AIX 5でもAIX 6でも、この値を確認します。
該当するリリースの手順を使用してaio_maxreqs
の値を確認します。
AIX 6.1:
# ioo –o aio_maxreqs aio_maxreqs = 65536
AIX 5.3の場合:
# lsattr -El aio0 -a maxreqs maxreqs 65536 Maximum number of REQUESTS True
ファイル・システムに非同期I/Oを行うと、各非同期I/O操作が非同期I/Oサーバーに関係付けられることに注意してください。つまり、非同期I/Oサーバーの数によって、システムで同時に実行される非同期I/O操作の数が制限されます。
システムの再起動時に起動されるサーバーの初期数は、minservers
パラメータによって決まります。同時実行される非同期I/O操作があると、最大でmaxservers
パラメータで設定された値まで非同期I/Oサーバーが追加で起動されます。
AIX 5.3では、ファイル・システムのデータファイルを使用するOracle Databaseの場合、minservers
およびmaxservers
のデフォルト値を増やします。これは、これらのパラメータのデフォルト値が小さすぎるためです。各プロセッサのI/O kprocs
に基づいて、minservers
およびmaxservers
の値を増やします。
通常、非同期I/Oサーバーの数を設定するには、次の手順を実行します。
maxservers
の初期値を、同時に使用されるCPUの数で除算した論理ディスクの数の10倍(最大80)に調整します。
I/Oアクティビティが多いときのシステム・パフォーマンスに対する効果を監視します。すべてのAIOサーバー・プロセスが起動されている場合、maxservers
値を増やします。また、I/Oアクティビティのピーク時のシステム・パフォーマンスの監視を続け、追加AIOサーバーによる効果があったかどうかを確認します。非同期I/Oサーバーが多すぎると、追加プロセスによるメモリーとプロセッサ・オーバーロードが増えますが、このデメリットはわずかです。AIOパラメータのチューニングの詳細は、使用するオペレーティング・システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。
起動済のAIOサーバー・プロセスの数を監視するには、次のように入力します。
# ps -ek|grep -v grep|grep –v posix_aioserver|grep -c aioserver
注意: AIX 6.1以上では、minservers およびmaxservers は、それぞれaio_minservers およびaio_maxservers パラメータに置き換えられています。 |
次のような名前でディレクトリを作成し、正しい所有者、グループおよびその権限を指定します。
Oracleベース・ディレクトリ
オプションのOracleデータファイル・ディレクトリ
Oracleベース・ディレクトリには、3GBの空きディスク領域が必要です。Oracleデータファイル・ディレクトリを別途作成しない場合は、4GBの空きディスク領域が必要です。
注意: 別にOracleデータファイル・ディレクトリを作成しない場合、データファイルをOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにインストールできます。ただし、本番データベースでは推奨しません。 |
Oracleベース・ディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力して、マウントされたすべてのファイル・システムの情報を表示します。
# df -k
このコマンドにより、次のものも含め、システムにマウントされたすべてのファイル・システムの情報が表示されます。
物理デバイス名
ディスク領域の合計サイズ、使用中のサイズおよび使用可能なサイズ
そのファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリ
表示から、この項で前述したディスク領域要件を満たすファイル・システムを1つまたは2つ識別します。
識別した各ファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリの名前を記録します。
次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリ内の推奨サブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。
# mkdir -p /mount_point
/app/ # chown -R oracle:oinstall
/mount_point/app/ # chmod -R 775 /mount_point
/app/
次に例を示します。
# mkdir -p /u01/app/
# chown -R oracle:oinstall
/u01/app/
# chmod -R 775 /u01/app/
Oracle Universal Installerはoracle
アカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracle
ユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。
注意: オペレーティング・システム・ベンダーによってサポートされているシェル・プログラムを使用します。オペレーティング・システムでサポートされていないシェル・プログラムを使用すると、インストール時にエラーが発生する場合があります。 |
シェル起動ファイルで、デフォルトのファイル・モード作成マスク(umask
)を022
に設定します。
DISPLAY
環境変数を設定します。
oracle
ユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。
たとえば、Xターミナル(xterm
)など、新規ターミナル・セッションを開始します。
次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
次に例を示します。
$ xhost somehost.us.example.com
ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracle
ユーザーとしてログインします。
oracle
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のようにユーザーをoracle
に切り替えます。
$ su - oracle
oracle
ユーザーのデフォルト・シェルを確認するには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
シェル起動スクリプトを実行するには、次のコマンドを入力します。
Bashシェルの場合:
$ . ./.bash_profile
BourneまたはKornシェルの場合:
$ . ./.profile
Cシェルの場合:
% source ./.login
ローカル・コンピュータにソフトウェアをインストールしない場合は、リモート・システムで次のコマンドを実行して、DISPLAY
変数を設定します。
Bourne、BashまたはKornシェルの場合:
$ export DISPLAY=local_host:0.0
Cシェルの場合:
% setenv DISPLAY local_host:0.0
この例で、local_host
は、Oracle Universal Installerの表示に使用するローカル・コンピュータのホスト名またはIPアドレスです。
リモート・システムで次のコマンドを実行して、シェルおよびDISPLAY環境変数が正しく設定されているかどうかをチェックします。
echo $SHELL echo $DISPLAY
今度は、Xアプリケーションを有効にするため、ローカル・コンピュータで次のコマンドを実行します。
$ xhost + fully_qualified_remote_host_name
Xアプリケーションの表示が正しく設定されていることを確認するには、オペレーティング・システムに付属のX11ベースのプログラム(xclock
など)を実行します。
$ xclock
この例で、xclock
は/usr/X11R6/bin/xclocks
にあります。DISPLAY
変数が正しく設定されていれば、xclock
がコンピュータ画面に表示されます。
関連項目: 詳細は、PC-X Serverまたはオペレーティング・システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。 |
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域が1GBに満たないことが確認された場合は、1GB以上の空き領域があるファイル・システムを特定し、そのファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
次のコマンドを使用して、マウントされた各ファイルシステムの空きディスク領域を確認します。
# df -k /tmp
必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。
su - root $ mkdir /mount_point/tmp $ chmod a+wr /mount_point/tmp #exit
次のようなコマンドを入力し、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ TMP=/mount_point/tmp $ TMPDIR=/mount_point/tmp $ export TMP TMPDIR
Cシェルの場合:
% setenv TMP /mount_point/tmp % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
次のようなコマンドを入力し、ORACLE_BASE
およびORACLE_SID
環境変数を設定します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle $ ORACLE_SID=sales $ export ORACLE_BASE ORACLE_SID
Cシェルの場合:
% setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle % setenv ORACLE_SID sales
この例で、/u01/app/oracle
は前に作成または識別したOracleベース・ディレクトリで、sales
はデータベースの名前(通常は5文字以内)です。
次のコマンドを入力して、ORACLE_HOME
およびTNS_ADMIN
環境変数が設定されていないことを確認します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ unset ORACLE_HOME $ unset TNS_ADMIN
Cシェルの場合:
% unsetenv ORACLE_HOME % unsetenv TNS_ADMIN
注意: ORACLE_HOME 環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその値を使用してOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定します。ただし、ORACLE_BASE 環境変数をユーザーが設定する場合は、ORACLE_HOME 環境変数を設定せずに、Oracle Universal Installerから提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。 |
注意: Oracle Databaseソフトウェアの新しいリリースをこのシステムにインストール済の場合は、rootpre.sh スクリプトを実行しないでください。 |
rootpre.sh
スクリプトを実行します。
ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - password: #
インストール・ファイルの場所に合せて、次のいずれかの操作を行います。
インストール・ファイルがDVD上にある場合は、次のようなコマンドを入力します(directory_path
は、ディスク・マウント・ポイント・ディレクトリまたはDVDのdb
ディレクトリのパスです)。
# /directory_path/rootpre/rootpre.sh
インストール・ファイルがハードディスクにある場合は、ディレクトリをrootpre.sh
が存在するパスに変更し、次のコマンドを入力します。
# ./rootpre.sh
rootアカウントを終了します。
# exit
ほとんどのAIXベースのシステムでは、ドライブに製品ディスクを挿入するとディスクが自動的にマウントされます。自動的にマウントされない場合は、次の手順に従ってマウントしてください。
ユーザーをrootに切り替えます。
$ su - password:
必要に応じて次のようなコマンドを入力し、現在マウントされているディスクをアンマウントして、ドライブから取り出します。
# umount /dvd
ディスクをディスク・ドライブに挿入し、次のようなコマンドを入力してマウントします。
# /usr/sbin/mount -rv cdrfs /dev/cd0 /dvd
この例で、/dev/cd0
はディスク・ドライブのデバイス名で、/dvd
はマウント・ポイント・ディレクトリです。
Oracle Universal Installerで「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示される場合は、次の例のように、ディスクのマウント・ポイント・ディレクトリのパスを入力します。
/dvd
oracle
ユーザーの環境を構成した後、次のようにOracle Universal Installerを起動してOracle Databaseをインストールします。
次のコマンドを入力してOracle Universal Installerを起動します。
$ /mount_point/db/runInstaller
Oracle Universal Installerが起動しない場合は、X Windowの表示に関する問題のトラブルシューティング方法について、Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)を参照してください。
次の表では、Oracle Universal Installerの各画面で推奨される処理について説明します。次のガイドラインを使用して、インストールを実行します。
追加の情報が必要な場合、またはデフォルト以外のオプションを選択する場合は、追加の情報について「ヘルプ」をクリックしてください。
ソフトウェアのインストールまたはリンク中にエラーが発生した場合は、トラブルシューティングについて、Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)を参照してください。
注意: 前述した作業を完了している場合、ほとんどの画面でデフォルト値を選択することで、インストールを完了することができます。 |
画面 | 推奨アクション |
---|---|
セキュリティ・アップデートの構成 | 「電子メール」フィールドに、電子メール・アドレス(できればMy Oracle Supportの電子メール・アドレス)またはユーザー名を入力します。
セキュリティ・アップデートを受信するには、「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取る」チェック・ボックスを選択します。 「My Oracle Supportパスワード」フィールドに、My Oracle Supportのパスワードを入力します。 「次へ」をクリックします。 |
ソフトウェア更新のダウンロード | Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降では、ソフトウェア更新機能を使用して、最新の更新内容を直接ダウンロードして適用できます。次のオプションのいずれかを選択して、「次へ」をクリックします。
|
ソフトウェア更新の適用 | ソフトウェア更新のダウンロードを選択するか、事前ダウンロード済ソフトウェアのダウンロード場所を指定すると、この画面が表示されます。
前の画面でダウンロードにMy Oracle Support資格証明を使用を選択した場合は、すべての更新をダウンロードして適用を選択して「次へ」をクリックします。 前の画面で事前ダウンロード済のソフトウェア更新を使用を選択した場合は、すべての更新を適用を選択して「次へ」をクリックします。 |
インストール・オプションの選択 | 次の使用可能なオプションのリストから「データベースの作成および構成」を選択し、「次へ」をクリックします。
|
システム・クラス | 次のオプションから「サーバー・クラス」を選択し、データベースをインストールして、「次へ」をクリックします。
|
Gridインストール・オプション | 実行するデータベースのインストール・タイプに「単一インスタンス・データベースのインストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
|
インストール・タイプの選択 | 次のオプションから、インストール・タイプに「標準インストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
|
標準インストール構成 | 要件に応じて、次の情報を入力します。
Oracleベース: デフォルトでは、Oracleベース・パスが表示されます。このパスは要件に応じて変更できます。 ソフトウェアの場所: 「ソフトウェアの場所」セクションで、デフォルト値をそのまま使用するか、Oracleコンポーネントのインストール先であるOracleホーム・ディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。 記憶域のタイプ: データベース記憶域オプションに「ファイルシステム」またはOracle Automatic Storage Managementを選択します。 データベース・ファイルの位置: 「記憶域のタイプ」で「ファイルシステム」を選択する場合は、「参照」をクリックして、データベース・ファイルの場所を指定します。 ASMSNMPパスワード: 「記憶域のタイプ」でOracle Automatic Storage Managementを選択した場合は、ASMSNMPユーザーのパスワードを指定する必要があります。 データベースのエディション: インストールするデータベースのエディションを選択します。 OSDBAグループ: デフォルトでは、OSDBAグループが選択されています。リストからOSDBAグループを選択することもできます。 グローバル・データベース名: 次の構文を使用して、 グローバル・データベース名を指定します。 database_name.domain たとえば、 管理パスワード: 権限のあるデータベース・アカウントのパスワードを入力します。 パスワードの確認: 権限のあるデータベース・アカウントのパスワードを再入力して確認します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
インベントリの作成 | この画面が表示されるのは、システム上に初めてOracle製品をインストールする場合のみです。
Oracleインベントリ・ディレクトリのフルパスを指定します。選択されているオペレーティング・システム・グループが |
前提条件チェックの実行 | すべての前提条件のチェックが正常に行われたことを確認して、「次へ」をクリックします。
Oracle Universal Installerによってシステムがチェックされ、Oracleソフトウェアを実行するためにシステムが正しく構成されていることが検証されます。このガイドに記載されているインストール前の手順がすべて完了している場合は、すべてのチェックにパスします。 チェックに失敗した場合は、画面にリストされているそのチェックの失敗原因を確認します。可能であれば、問題を修正してチェックを再実行します。もしくは、システムが要件を満たすと判断した場合は、失敗したチェックのチェック・ボックスを選択して、要件を手動で検証できます。 注意: 「すべて無視」オプションを選択する際には、注意が必要です。このオプションを選択すると、システムでOracle Databaseが正常にインストールできることを、Oracle Universal Installerによって確認されない場合があります。 |
サマリー | この画面に表示された情報を確認して、「インストール」をクリックします。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降では、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすると、すべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。このファイルは、後でサイレント・インストールに使用できます。 |
製品のインストール | この画面に、インストールの進捗が表示されます。データベースがインストールされると、root ユーザーとして新しいインベントリにroot構成スクリプトを実行するように求められます。「次へ」をクリックします。
次に、この画面には、ソフトウェアの構成およびデータベースの作成を実行するコンフィギュレーション・アシスタントのステータス情報が表示されます。 最後に、Database Configuration Assistantプロセスが完了するとメッセージが表示されます。「OK」をクリックします。
|
終了 | この画面は、すべての構成ツールが成功すると自動的に表示されます。
「閉じる」をクリックします。 |
次の製品または機能の使用を予定している場合は、Oracle Database Examplesメディアから製品をダウンロードおよびインストールしてください。
Oracle JDBC開発ドライバ
Oracle Databaseのサンプル
様々なOracle製品のデモ
ソフトウェアおよび様々なOracle製品のデモをOracle Database Examplesメディアからインストールする方法の詳細は、『Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド』を参照してください。
このリリースのOracle Databaseを理解するため、次の作業を実行することをお薦めします。
Webブラウザを使用してOracle Enterprise Manager Database Controlにログインします。
Oracle Enterprise Manager Database ControlはWebベースのアプリケーションで、単一のOracle Databaseインストールの管理に使用できます。Database ControlのデフォルトのURLは、次のようになります。
http://host.domain:1158/em/
ログインするには、ユーザー名SYS
を使用し、SYSDBA
として接続します。Oracle Database 11gのインストール中にこのユーザーに対して指定したパスワードを使用します。
使用する製品に応じた、必須およびオプションのインストール後の作業の詳細は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
インストールしたデータベースの構成を理解するためのDatabase Controlの使用方法は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用したデータベースの管理の詳細は、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』を参照してください。
新しいOracleデータベース管理者用に記載されたこのガイドでは、Database Controlを使用したOracle Databaseインストールのあらゆる点の管理方法が説明されています。また、電子メール通知および自動バックアップを有効にする方法についても示します。これらは、インストール中には構成しない場合があります。
この項の内容は、次のとおりです。
製品ライセンス
トライアルの使用許諾条項により30日間このメディア・パックに含まれる製品を無償でインストールおよび評価できます。ただし、30日間の評価期間後も製品の使用を継続する場合はプログラム・ライセンスを購入する必要があります。プログラム・ライセンスの購入の詳細は、次の項を参照してください。
ライセンスおよびバージョン更新の購入
次のOracle Store WebサイトからOracle製品のプログラム・ライセンスと更新バージョンを購入できます。
Oracleサポート・サービスへの問合せ
Oracle Product Supportを購入した場合、Oracleサポート・サービスにいつでも問合せできます。Oracle Product Supportの購入またはOracleサポート・サービスへの問合せの情報については、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。
http://www.oracle.com/support/index.html
製品ドキュメントの場所
製品ドキュメントには、任意のプラットフォームでのOracle製品の構成、使用または管理方法について記載されています。Oracle Database製品に関する製品ドキュメントは、オンラインで入手可能です。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
か、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
を参照してください。
Oracle Databaseインストレーション・ガイド, 11gリリース2(11.2) for IBM AIX on POWER Systems(64-Bit)
B57785-07
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