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Oracle® Database Clientインストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2) for Microsoft Windows
B58879-09
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D Oracle Database Clientインストールのトラブルシューティング

この付録では、次のトラブルシューティングについて説明します。

D.1 要件の確認

この付録に示すトラブルシューティングの手順を実行する前に、次を実行してください。

D.2 インストール・エラーが発生した場合の対処方法

インストール中にエラーが発生した場合は、次のように操作してください。

D.3 インストール・セッションのログの確認

Oracle Universal InstallerをOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータで実行する場合、次のディレクトリが作成されます。

DRIVE_LETTER:\Program Files\Oracle\Inventory\logs

この最初のインストールおよびその後のすべてのインストール中、Oracle Universal Installerにより実行されるすべてのアクションがこのディレクトリのログ・ファイルに保存されます。インストール中にエラーが発生した場合は、問題の原因と考えられる情報をログ・ファイルで確認してください。

対話型インストール用のログ・ファイル名は次の形式になります。

installActionsdate_time.log

oraInstalldate_time.err
oraInstalldate_time.out

たとえば、対話型インストールを2005年2月14日9:00:56 A.M.に行った場合、ログ・ファイルは次のような名前になります。

installActions2005-02-14_09-00-56-am.log

注意:

Inventoryディレクトリまたはその内容の削除や、手動での変更は行わないでください。削除や変更を行うと、Oracle Universal Installerでシステムにインストールする製品を見つけられなくなります。

D.4 サイレント・モード・インストールでのレスポンス・ファイルのエラー処理

サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードのインストールが正常に実行されたかどうかを判断するには、DRIVE_LETTER:\Program Files\Oracle\Inventory\logsディレクトリにあるsilentInstallActionsdate_time.logファイルを確認します。

サイレント・インストールは、次の場合に失敗します。

  • レスポンス・ファイルを指定していない場合。

  • 不正または不完全なレスポンス・ファイルを指定している場合。

  • Oracle Universal Installerにディスク領域不足などのエラーが発生した場合。

Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントは、実行時にレスポンス・ファイルの妥当性を検査します。妥当性検査に失敗すると、インストールまたは構成プロセスは終了します。


関連項目:

対話型インストールのログ・ファイルの詳細は、「インストール・セッションのログの確認」を参照してください。

D.5 コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したインストール・エラーのトラブルシューティング方法は、次のとおりです。

  • D.3項「インストール・セッションのログの確認」に示したインストール・ログ・ファイルを確認します。

  • ORACLE_HOME\cfgtoollogsディレクトリにある特定のコンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルを確認します。エラーの原因となった問題を修正します。

  • 致命的エラー。再インストールしてくださいというメッセージが表示された場合は、ログ・ファイルを確認して問題の原因を調査します。これ以降の手順は、「リカバリ不能なエラー」を参照してください。

D.5.1 コンフィギュレーション・アシスタントの障害

Oracleのコンフィギュレーション・アシスタントの障害は、インストール・ウィンドウの最下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントのインタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行ステータスは、installActionsdate_time.logファイルに格納されます。

次の表に、実行ステータス・コードを示します。

ステータス 結果コード
コンフィギュレーション・アシスタントの正常終了 0
コンフィギュレーション・アシスタントの異常終了 1
コンフィギュレーション・アシスタントの取消し -1

D.5.2 リカバリ不能なエラー

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中にリカバリ不能なエラーが発生した場合は、次のようにします。

  1. D.7項「インストール失敗後のクリーン・アップ」の説明に従って、失敗したインストールを削除します。

  2. リカバリ不能なエラーの原因を修正します。

  3. Oracleソフトウェアを再インストールします。

D.6 インベントリの問題のトラブルシューティング

Oracleホームで次のいずれかの状況が発生した場合は、opatch lsinventory -detailコマンドを実行してインベントリの内容を表示し、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド』のインベントリの破損からのリカバリに関する項で、問題の修正についての情報を参照してください。

  • インベントリの手順を完了せずに、Oracleホームがクローニングされている場合。

  • 不良インベントリが存在する場合。

  • インベントリが使用できないのに、別のOracleホームにOracle Enterprise Manager Agentがインストールされたときに作成されている場合。

D.7 インストール失敗後のクリーン・アップ

インストールが失敗した場合は、インストール中にOracle Universal Installerで作成されたファイル、およびOracleホーム・ディレクトリを削除する必要があります。削除ツールを実行する場合、第5章「Oracle Database Clientソフトウェアの削除」の手順に従ってください。