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Oracle® Database Clientクイック・インストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2) for IBM: Linux on System z
B66730-03
 

 

Oracle® Database

Clientクイック・インストレーション・ガイド

11gリリース2 (11.2) for IBM: Linux on System z

B66730-03(原本部品番号:E24327-03)

2016年11月

このガイドでは、Oracle Database Client 11gリリース2(11.2)をIBM Linux on System zで簡単にインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。

1 このガイドの内容の確認

このガイドでは、OracleソフトウェアがインストールされていないシステムでOracle Database Clientのデフォルトのインストールを実行する方法について説明します。次のいずれかのインストール・タイプをインストールする方法を説明します。

  • 管理者: ローカル・システムまたはリモート・システム上のOracle Databaseインスタンスにアプリケーションを接続できます。Oracle Databaseを管理できるツールも提供されます。

  • ランタイム: アプリケーションでローカル・システムまたはリモート・システムのOracleデータベース・インスタンスに接続できます。

  • InstantClient: Oracle Call Interface(OCI)、Oracle C++ Call Interface(OCCI)、Pro*CまたはJava Database Connectivity(JDBC)OCIの各アプリケーションで必要とされる共有ライブラリのみをインストールできます。このインストール・タイプは、Oracle Database Clientの他のインストール・タイプと比較してディスク領域が少なくてすみます。


関連項目:

Instant Clientの詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

このガイドでは、「カスタム」インストール・タイプのインストール方法については説明しません。

その他のインストール情報の参照先

Oracle Database Clientのインストールの詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイド for Linux』を参照してください。

Oracle Database製品に関する製品ドキュメントは、HTML形式およびPDF形式でオンラインで入手可能です。

http://docs.oracle.com/

2 システムへrootとしてログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとしていくつかのタスクを完了しておく必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順のいずれかを実行します。


注意:

サイレント・モードのインストールを実行する場合を除き、X Window Systemワークステーション、Xターミナル、またはXサーバーがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする必要があります。

  • X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする手順は、次のとおりです。

    1. Xターミナル(xterm)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。

    2. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、次のコマンドを入力して、リモート・ホストでのローカルのXサーバーのXアプリケーションの表示を可能にします。

      $ xhost fully_qualified_remote_host_name
      

      次に例を示します。

      $ xhost somehost.us.example.com
      
    3. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、sshrlogin、またはtelnetコマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。

      $ telnet fully_qualified_remote_host_name
      
    4. rootユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。

      $ sudo sh
      password:
      #
      
  • Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする場合の手順は、次のとおりです。


    注意:

    必要に応じて、Xサーバーのドキュメントを参照して、この手順の実行方法の詳細を確認してください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序でタスクを実行する必要がある場合があります。

    1. Xサーバー・ソフトウェアを開始します。

    2. Xサーバー・ソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成にします。

    3. ソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステム上でXターミナル(xterm)などのターミナル・セッションを開始します。

    4. rootユーザーとしてリモート・システムにログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。

      $ sudo sh
      password:
      #
      

3 ハードウェア要件の確認

システムは次の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。

3.1 メモリー要件

Oracle Database 11gリリース2(11.2)のインストールのメモリー要件は次のとおりです。

  • 256MB以上の物理RAM。

    物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # grep MemTotal /proc/meminfo
    

    物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  • 次の表では、インストールされているRAMと構成済スワップ領域推奨の関連を示します。


    注意:

    Linuxでは、HugePages機能により、メモリー・マップ・ファイルを使用して、ラージ・ページ表にスワップできないメモリーが割り当てられます。HugePagesを有効にする場合は、スワップ領域を計算する前に、HugePagesに割り当てられるメモリー分を使用可能なRAMから差し引く必要があります。

    使用可能なRAM 必要なスワップ領域
    256MB RAMのサイズの3倍
    256MBから512MB RAMのサイズの2倍
    512MBから2GB RAMのサイズの1.5倍
    2GBから16GB RAMのサイズと同じ
    16GB超 16GB

  • システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # grep "model name" /proc/cpuinfo
    

    注意:

    このコマンドでは、プロセッサ・タイプが表示されます。プロセッサ・アーキテクチャがインストールするOracleソフトウェアのリリースと適合することを確認します。必要な出力が表示されない場合、このシステムにソフトウェアをインストールできません。

構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

# grep SwapTotal /proc/meminfo

必要に応じて、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して追加のスワップ領域の構成方法を確認してください。

次のコマンドを入力して、使用可能なRAMおよびスワップ領域を確認します。

# free

重要:

  • 値をファイナライズする前に、使用可能なRAM領域およびスワップ領域用に複数の値を選択することをお薦めします。これは、ユーザーとコンピュータとの対話によって使用可能なRAMおよびスワップ領域が常に変化しているためです。

  • サーバーのスワップ領域の割当てについては、オペレーティング・システム・ベンダーに確認してください。ベンダーのガイドラインは、このガイドに示すスワップ領域の要件に優先します。


3.2 システム・アーキテクチャ

システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

# uname -m

注意:

このコマンドでは、プロセッサ・タイプが表示されます。プロセッサ・アーキテクチャがインストールするOracleソフトウェアのリリースと適合することを確認します。必要な出力が表示されない場合、このシステムにソフトウェアをインストールできません。

3.3 ディスク領域要件

Oracle Database 11gリリース2(11.2)のインストールのディスク領域要件は次のとおりです。

  • /tmpディレクトリでのクライアント・インストールの最低ディスク領域要件は、400MBです。

    /tmpディレクトリ内の使用可能なディスク領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。

    # df -k /tmp
    

    /tmpディレクトリの使用可能な空きディスク領域が400MB未満の場合は、次の手順のいずれかを実行します。

    • ディスク領域の要件が満たされるように、/tmpディレクトリから不要なファイルを削除します。

    • oracleユーザーの環境を設定するときに、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。


      関連項目:

      TMPおよびTMPDIRの設定の詳細は、「oracleユーザーの環境の構成」を参照してください。

    • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。ファイル・システムの拡張については、必要に応じて、システム管理者に連絡してください。

  • 次の表に、Linuxのインストール・タイプごとのソフトウェア・ファイルのディスク領域要件を示します。

    インストール・タイプ ソフトウェア・ファイルの要件
    InstantClient 221MB
    管理者 1.5GB
    ランタイム 1.1GB

    次のコマンドを入力して、システムの空きディスク領域のサイズを確認します。

    # df -k
    

4 ソフトウェア要件の確認

インストールする製品に応じて、次のソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを確認します。


注意:

このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。
https://support.oracle.com/

4.1 オペレーティング・システムの要件

Oracle Database 11gリリース2(11.2)には、次に示すバージョン以上のオペレーティング・システムが必要です。

  • Red Hat Enterprise Linux 7 Update 1

  • Red Hat Enterprise Linux 6 Update 2

  • Red Hat Enterprise Linux 4 Update 8

  • Red Hat Enterprise Linux 5 Update 4

  • SUSE Linux Enterprise Server 10 SP3

  • SUSE Linux Enterprise Server 11 SP1

Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降では、Red Hat Enterprise Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 5を対象として、Security Enhanced Linux(SE Linux)機能がサポートされています。


注意:

Oracle Universal Installerでは、システムがリストに示されている要件を満たしているかどうかを検証します。これらのチェックに合格するために、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認してください。

インストールされているLinuxのディストリビューションおよびバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。

# cat /proc/version

4.2 カーネル要件

Oracle Database 11gリリース2(11.2)のカーネル要件は次のとおりです。

  • Red Hat Enterprise Linux 7の場合:

    3.10.0-229以上

  • Red Hat Enterprise Linux 6の場合:

    2.6.32-200以上

  • Red Hat Enterprise Linux 4の場合

    2.6.9以上

  • Red Hat Enterprise Linux 5の場合

    2.6.18以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 10の場合

    2.6.16.60以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 11の場合

    2.6.32.12以上

必要なカーネルがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

# uname -r

このコマンドをRed Hat Enterprise Linux 4.0システム上で実行した場合のサンプル出力を次に示します。

2.6.9-34.0.1.0.11.ELsmp

この例の出力では、システムのカーネル・バージョン(2.6.9)およびエラータ・レベル(34.0.1.0.11)を示しています。

カーネルのバージョンが前述の要件を満たしていない場合、カーネル更新の取得およびインストールについてはオペレーティング・システム・ベンダーに問い合せてください。

4.3 パッケージ要件

Oracle Database 11gリリース2(11.2)には、次に示すバージョン以上のパッケージが必要です。


注意:

  • Linuxオペレーティング・システムは、最小インストールを実行する特別な理由がある場合を除き、デフォルトのソフトウェア・パッケージ(RPM)でインストールすることをお薦めします。そのインストール手順に従い、Oracleソフトウェアに必要なすべてのパッケージがインストールされていることを確認してください。

  • デフォルトのオペレーティング・システムのインストール時に、RPMをカスタマイズすることはお薦めできません。必要なパッケージの大部分がデフォルト・インストールに含まれるため、手動での確認は一部のパッケージの依存関係のみに制限されます。

  • 次の表に示すパッケージ(またはそれ以上のバージョン)をインストールする必要があります。また、RPMと、そのRPMのすべての前提条件がインストールされていることを確認してください。

  • Linuxのインストールをデフォルトで実行せずにLDAPを使用する場合およびスクリプトodisrvregoidcaまたはschemasyncを使用する場合、LinuxディストリビューションにKornシェルRPMをインストールしてください。


  • Red Hat Enterprise Linux 4

    binutils-2.15.92.0.2-25 (s390x)
    compat-libstdc++-33-3.2.3-47.3 (s390)
    compat-libstdc++-33-3.2.3-47.3 (s390x)
    gcc-3.4.6-11 (s390x)
    gcc-c++-3.4.6-11 (s390x)
    glibc-2.3.4-2.43 (s390)
    glibc-2.3.4-2.43 (s390x)
    glibc-devel-2.3.4-2.43 (s390)
    glibc-devel-2.3.4-2.43 (s390x)
    libaio-0.3.105-2 (s390)
    libaio-0.3.105-2 (s390x)
    libaio-devel-0.3.105-2 (s390)
    libaio-devel-0.3.105-2 (s390x)
    libgcc-3.4.6-11 (s390)
    libgcc-3.4.6-11 (s390x)
    libstdc++-3.4.6-10.0.1
    libstdc++-3.4.6-10.0.1 (32-bit)
    libstdc++-devel-3.4.6-10.0.1
    libstdc++-devel-3.4.6-10.0.1 (x86_64)
    make-3.80
    pdksh
    sysstat-5.0.5-25.el4 (s390x)
    
  • Red Hat Enterprise Linux 5

    binutils-2.17.50.0.6-12.el5 (s390x)
    compat-libstdc++-33-3.2.3-61 (s390)
    compat-libstdc++-33-3.2.3-61 (s390x)
    gcc-4.1.2-46.el5 (s390x)
    gcc-c++-4.1.2-46.el5 (s390x)
    glibc-2.5-42(s390)
    glibc-2.5-42 (s390x)
    glibc-devel-2.5-42 (s390)
    glibc-devel-2.5-42 (s390x)
    ksh
    libaio-0.3.106-3.2 (s390)
    libaio-0.3.106-3.2 (s390x)
    libaio-devel-0.3.106-3.2 (s390)
    libaio-devel-0.3.106-3.2 (s390x)
    libgcc-4.1.2-46.el5 (s390)
    libgcc-4.1.2-46.el5 (s390x)
    libstdc++-4.1.2-46.el5 (s390)
    libstdc++-4.1.2-46.el5 (s390x)
    libstdc++-devel-4.1.2-46.el5 (s390x)
    make-3.81
    sysstat-7.0.2-3.el5 (s390x)
    
  • Red Hat Enterprise Linux 6

    binutils-2.20.51.0.2-5.28 (s390x)
    compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (s390x)
    gcc-4.4.6-3.el6 (s390x)
    gcc-c++-4.4.6-3.el6 (s390x)
    glibc-2.12-1.47.el6 (s390)
    glibc-2.12-1.47.el6 (s390x)
    glibc-devel-2.12-1.47.el6 (s390)
    glibc-devel-2.12-1.47.el6 (s390x)
    libaio-0.3.107-10.el6 (s390)
    libaio-0.3.107-10.el6 (s390x)
    libaio-devel-0.3.107-10.el6 (s390x)
    libgcc-4.4.6-3.el6 (s390)
    libgcc-4.4.6-3.el6 (s390x)
    libstdc++-4.4.6-3.el6 (s390x)
    libstdc++-devel-4.4.6-3.el6 (s390x)
    make-3.81-19.el6 (s390x)
    pdksh
    sysstat-9.0.4-18.el6 (s390x)
    
  • Red Hat Enterprise Linux 7

    binutils-2.23.52.0.1-30.el7.s390x
    compat-libcap1-1.10-7.el7.s390x
    cpp-4.8.2-16.el7.s390x
    gcc-4.8.3-9.el7.s390x
    gcc-c++-4.8.3-9.el7.s390x
    glibc-2.17-78.el7.s390
    glibc-2.17-78.el7.s390x
    glibc-devel-2.17-78.el7.s390
    glibc-devel-2.17-78.el7.s390x
    glibc-headers-2.17-55.el7.s390x
    ksh-20120801-22.el7.s390x
    libaio-0.3.109-12.el7.s390
    libaio-0.3.109-12.el7.s390x
    libaio-devel-0.3.109-12.el7.s390
    libaio-devel-0.3.109-12.el7.s390x
    libgcc-4.8.3-9.el7.s390
    libgcc-4.8.3-9.el7.s390x
    libstdc++-4.8.3-9.el7.s390
    libstdc++-4.8.3-9.el7.s390x
    libstdc++-devel-4.8.3-9.el7.s390
    libstdc++-devel-4.8.3-9.el7.s390x
    libXi-1.2.2-2.1.el7.s390
    libXi-1.2.2-2.1.el7.s390x
    libXtst-1.2.2-2.1.el7.s390
    libXtst-1.2.2-2.1.el7.s390x
    make-3.82-21.el7.s390x
    mpfr-3.1.1-4.el7.s390x
    sysstat-10.1.5-7.el7.s390x
    
  • SUSE Linux Enterprise Server 10。

    binutils-32bit-2.16.91.0.5-23.34.33 (s390x)
    gcc-4.1.2_20070115-0.29.6 (s390x)
    gcc-c++-4.1.2_20070115-0.29.6 (s390x)
    glibc-2.4-31.74.1 (s390x)
    glibc-32bit-2.4-31.74.1 (s390x)
    glibc-devel-2.4-31.74.1 (s390x)
    glibc-devel-32bit-2.4-31.74.1 (s390x)
    ksh
    libaio-0.3.104-14.2 (s390x)
    libaio-32bit-0.3.104-14.2 (s390x)
    libaio-devel-0.3.104-14.2 (s390x)
    libaio-devel-32bit-0.3.104-14.2 (s390x)
    libstdc++-4.1.2_20070115-0.29.6 (s390x)
    libstdc++-devel-4.1.2_20070115-0.29.6 (s390x)
    make-3.80-202.2 (s390x)
    sysstat-8.0.4-1.7.27 (s390x)
    
  • SUSE Linux Enterprise Server 11

    binutils-2.20.0-0.7.9 (s390x)
    gcc-4.3-62.198 (s390x)
    gcc-c++-4.3-62.198 (s390x)
    glibc-2.11.1-0.17.4 (s390x)
    glibc-32bit-2.11.1-0.17.4 (s390x)
    glibc-devel-2.11.1-0.17.4 (s390x)
    glibc-devel-32bit-2.11.1-0.17.4 (s390x)
    ksh
    libaio-0.3.109-0.1.46 (s390x)
    libaio-32bit-0.3.109-0.1.46 (s390x)
    libaio-devel-0.3.109-0.1.46 (s390x)
    libaio-devel-32bit-0.3.109-0.1.46 (s390x)
    libstdc++43-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
    libstdc++43-32bit-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
    libstdc++43-devel-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
    libstdc++43-devel-32bit-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
    libgcc43-4.3.4_20091019-0.7.35 (s390x)
    make-3.81
    sysstat-8.1.5-7.9.56 (s390x)
    

ODBCパッケージの詳細は、「Oracle ODBCドライバ」を参照してください。

必要なパッケージがインストールされているかどうかを調べるために、次のようなコマンドを入力します。

# rpm -q package_name

パッケージがインストールされていない場合は、Linuxのディストリビューション・メディアからインストールするか、LinuxベンダーのWebサイトから必要なパッケージのバージョンをダウンロードします。

4.4 コンパイラ要件

パッケージ要件に関する項のリストに示されているGNU CとC++コンパイラは、これらの製品で使用できるようにサポートされています。

4.5 その他のソフトウェア要件

使用するコンポーネントに応じて、次のソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。

4.5.1 Oracle ODBCドライバ

UNIX用のODBCドライバ・マネージャをインストールする必要があります。最新のODBCドライバ・マネージャは次のURLからダウンロードしてインストールできます。

http://www.unixodbc.org

ODBCを使用するには、使用するオペレーティング・システムに応じて、次の追加のODBC RPMもインストールする必要があります。

  • Red Hat Enterprise Linux 4の場合:

    • unixODBC-2.2.11(32-bit)以上

    • unixODBC-devel-2.2.11(64-bit)以上

    • unixODBC-2.2.11(64-bit)以上

  • Red Hat Enterprise Linux 5の場合:

    • unixODBC-2.2.11(32-bit)以上

    • unixODBC-devel-2.2.11(64-bit)以上

    • unixODBC-2.2.11(64-bit)以上

  • Red Hat Enterprise Linux 6の場合:

    • unixODBC-2.2.14-11.el6 (32-bit)以上

    • unixODBC-2.2.14-11.el6 (64-bit)以上

    • uunixODBC-devel-2.2.14-11.el6 (64-bit)以上

  • Red Hat Enterprise Linux 7の場合::

    • unixODBC-2.3.1-11 (32 bit)以上

    • unixODBC-2.3.1-11 (64 bit)以上

    • unixODBC-devel-2.3.1-11 (32 bit)以上

    • unixODBC-devel-2.3.1-11 (64 bit)以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 10の場合:

    • unixODBC-32 bit-2.2.11(32-bit)以上

    • unixODBC-2.2.11(64-bit)以上

    • unixODBC-devel-2.2.11(64-bit)以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 11の場合:

    • unixODBC-2.2.12以上

    • unixODBC-devel-2.2.12以上

    • unixODBC-32bit-2.2.12(32-bit)以上

4.5.2 Oracle JDBC/OCIドライバ

次のオプションのJDKバージョンは、Oracle JDBC/OCIドライバとともに使用できます。ただし、データベースのインストールに必須ではありません。

  • JDK 6 SR16 FP1以上

  • JDK 5 SR16 FP3以上

4.5.3 Linux-PAMライブラリ

最新のLinux-PAM(Pluggable Authentication Modules for Linux)ライブラリをインストールすると、システム管理者は、アプリケーションがユーザーを認証する方法を選択できます。

4.5.4 64ビット・プラットフォーム用の独立した32ビット・クライアント・ソフトウェア

Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降では、64ビット・クライアント・ソフトウェアに32ビット・クライアント・バイナリは含まれなくなります。64ビット・プラットフォーム上で32ビット・クライアント・バイナリが必要な場合は、それぞれの32ビット・クライアント・ソフトウェアから32ビット・バイナリを別々のOracleホーム内にインストールします。


関連項目:

詳細は、My Oracle Supportノート883702.1を参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=883702.1


32ビット・クライアントのバイナリを64ビット・プラットフォームにインストールする際、インストーラにより既存の32ビット・ソフトウェア(パッケージなど)の確認が行われます。


関連項目:

『Oracle Database管理者リファレンス for Linux and UNIX-Based Operating Systems』のクライアント・アプリケーションのビット長サポートに関する項

4.5.5 プログラミング言語

次の製品の組合せが動作保証されています。

  • Pro* COBOL

    Micro Focus Server Express 5.1

4.5.6 ブラウザ要件

Oracle Databaseのインストールには、Webブラウザは必須ではありません。ドキュメントにアクセスしたり、Oracle Enterprise Manager Database ControlおよびOracle Application Expressを使用するには、ブラウザが必要です。Webブラウザは、JavaScript、HTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。

Oracle Enterprise Manager Database Controlでは次のブラウザをサポートしています。

  • Microsoft Internet Explorer 10.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.3以上でサポート)

  • Microsoft Internet Explorer 9.0

  • Microsoft Internet Explorer 8.0

  • Microsoft Internet Explorer 7.0 SP1

  • Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2

  • Firefox 21.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4でサポート)

  • Firefox 17.0.6 ESR (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4でサポート)

  • Firefox 3.6

  • Firefox 3.5

  • Firefox 3.0.7

  • Firefox 2.0

  • Safari 4.0.x

  • Safari 3.2

  • Safari 3.1

  • Google Chrome 27.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4でサポート)

  • Google Chrome 4.0

  • Google Chrome 3.0

  • Netscape Navigator 9.0

  • Netscape Navigator 8.1


関連項目:

『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』

5 必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成

Oracle Databaseをインストールする場合、次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーが必要です。

  • Oracleインベントリ・グループ(通常はoinstall)

  • Oracleソフトウェア所有者(通常はoracle)

これらのグループおよびユーザーが存在するかを確認し、必要に応じて作成するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを入力して、oinstallグループが存在するかどうか確認します。

    # more /etc/oraInst.loc
    

    このコマンドの出力にoinstallグループ名が表示される場合、グループは存在します。

    oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

    inventory_loc=/u01/app/oraInventory
    inst_group=oinstall
    

    inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstallを示します。

  2. 必要に応じて、次のコマンドを入力してoinstallグループを作成します。

    # /usr/sbin/groupadd oinstall
    
  3. 次のコマンドを入力して、oracleユーザーが存在するかどうか、適切なグループに属しているかどうかを確認します。

    # id oracle
    

    oracleユーザーが存在する場合、このコマンドでユーザーが属するグループの情報が表示されます。出力は次のようになり、oinstallはプライマリ・グループ、dbaはセカンダリ・グループであることを示します。

    uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
    
  4. 必要に応じて、次のいずれかの処理を実行します。

    • oracleユーザーは存在するが、そのプライマリ・グループがoinstallでない場合、またはdbaグループのメンバーでない場合は、次のコマンドを入力します。

      # /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle
      
    • oracleユーザーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。

      # /usr/sbin/useradd -g oinstall -G dba oracle
      

      このコマンドにより、oracleユーザーが作成され、oinstallがプライマリ・グループとして、dbaがセカンダリ・グループとして指定されます。

  5. 次のコマンドを入力して、oracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd oracle
    

6 必要なディレクトリの作成


注意:

別にOracleデータファイル・ディレクトリを作成しない場合、データファイルをOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにインストールできます。ただし、本番データベースでは推奨しません。

Oracleベース・ディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを入力して、マウントされたすべてのファイル・システムの情報を表示します。

    # df -h
    

    このコマンドにより、次のものも含め、システムにマウントされたすべてのファイル・システムの情報が表示されます。

    • 物理デバイス名

    • ディスク領域の合計サイズ、使用中のサイズおよび使用可能なサイズ

    • そのファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリ

  2. 表示から、この項で前述したディスク領域要件を満たすファイル・システムを1つまたは2つ識別します。

  3. 識別した各ファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリの名前を記録します。

  4. 次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリ内の推奨サブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。

    # mkdir -p /mount_point/app/
    # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/
    # chmod -R 775 /mount_point/app/
    

    次に例を示します。

    # mkdir -p /u01/app/
    # chown -R oracle:oinstall /u01/app/
    # chmod -R 775 /u01/app/
    

7 oracleユーザーの環境の構成

Oracle Universal Installerはoracleアカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracleユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。

  • シェル起動ファイルで、デフォルトのファイル・モード作成マスク(umask)を022に設定します。

  • DISPLAY環境変数を設定します。

oracleユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。

  1. たとえば、Xターミナル(xterm)など、新規ターミナル・セッションを開始します。

  2. 次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。

    $ xhost fully_qualified_remote_host_name
    

    次に例を示します。

    $ xhost somehost.us.example.com
    
  3. ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracleユーザーとしてログインします。

  4. oracleユーザーとしてログインしていない場合は、次のようにユーザーをoracleに切り替えます。

    $ su - oracle
    
  5. oracleユーザーのデフォルト・シェルを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ echo $SHELL
    
  6. シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Bashシェルの場合:

      $ . ./.bash_profile
      
    • BourneまたはKornシェルの場合:

      $ . ./.profile
      
    • Cシェルの場合:

      % source ./.login
      
  7. ローカル・コンピュータにソフトウェアをインストールしない場合は、リモート・コンピュータで次のコマンドを実行して、DISPLAY変数を設定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合:

      $ export DISPLAY=local_host:0.0    
      
    • Cシェルの場合:

      % setenv DISPLAY local_host:0.0
      

    この例で、local_hostは、Oracle Universal Installerの表示に使用するローカル・コンピュータのホスト名またはIPアドレスです。

    リモート・コンピュータで次のコマンドを実行し、シェルおよびDISPLAY環境変数が正しく設定されているかを確認します。

    echo $SHELL
    echo $DISPLAY
    

    今度は、Xアプリケーションを有効にするため、ローカル・コンピュータで次のコマンドを実行します。

    $ xhost + fully_qualified_remote_host_name
    

    Xアプリケーションの表示が正しく設定されていることを確認するには、オペレーティング・システムに付属のX11ベースのプログラム(xclockなど)を実行します。

    $ xclock
    

    この例で、xclock/usr/X11R6/bin/xclocksにあります。DISPLAY変数が正しく設定されていれば、xclockがコンピュータ画面に表示されます。


    関連項目:

    詳細は、PC-X Serverまたはオペレーティング・システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。

  8. /tmpディレクトリの空きディスク領域が1GBに満たないことが確認された場合は、1GB以上の空き領域があるファイル・システムを特定し、そのファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

    1. 次のコマンドを使用して、マウントされている各ファイル・システムの空きディスク領域を確認します。

      # df -h /tmp
      
    2. 必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。

      $ sudo mkdir /mount_point/tmp
      $ sudo chmod a+wr /mount_point/tmp
      # exit
      
    3. 次のようなコマンドを入力し、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

      • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

        $ TMP=/mount_point/tmp
        $ TMPDIR=/mount_point/tmp
        $ export TMP TMPDIR
        
      • Cシェルの場合:

        % setenv TMP /mount_point/tmp
        % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
        
  9. 次のようなコマンドを入力し、ORACLE_BASEおよびORACLE_SID環境変数を設定します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
      $ ORACLE_SID=sales
      $ export ORACLE_BASE ORACLE_SID
      
    • Cシェルの場合:

      % setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle
      % setenv ORACLE_SID sales
      

    この例で、/u01/app/oracleは前に作成または識別したOracleベース・ディレクトリで、salesはデータベースの名前(通常は5文字以内)です。

  10. 次のコマンドを入力して、ORACLE_HOMEおよびTNS_ADMIN環境変数が設定されていないことを確認します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ unset ORACLE_HOME
      $ unset TNS_ADMIN
      
    • Cシェルの場合:

      % unsetenv ORACLE_HOME
      % unsetenv TNS_ADMIN
      

    注意:

    ORACLE_HOME環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその値を使用してOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定します。ただし、ORACLE_BASE環境変数をユーザーが設定する場合は、ORACLE_HOME環境変数を設定せずに、Oracle Universal Installerから提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。

8 製品ディスクのマウント

ほとんどのLinuxシステムでは、ドライブに製品ディスクを挿入するとディスクが自動的にマウントされます。自動的にマウントされない場合は、次の手順に従ってマウントしてください。

  1. 次のようなコマンドを入力し、現在マウントされているディスクを取り出して、ドライブから取り除きます。

    • Red Hat Enterprise Linuxの場合:

      $ sudo eject /mnt/dvd
      
    • SUSE Linux Enterprise Serverの場合:

      # eject /media/dvd
      

    この例の/mnt/dvdおよび/media/dvdは、ディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。

  2. DVDをディスク・ドライブに挿入します。

  3. ディスクが自動的にマウントされたかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。

    • Red Hat Enterprise Linuxの場合:

      # ls /mnt/dvd
      
    • SUSE Linux Enterprise Serverの場合:

      # ls /media/dvd
      
  4. このコマンドがディスクの内容の表示に失敗した場合は、次のようなコマンドを入力します。

    • Red Hat Enterprise Linuxの場合:

      # mount -t iso9660 /dev/dvd /mnt/dvd
      
    • SUSE Linux Enterprise Serverの場合:

      # mount -t iso9660 /dev/dvd /media/dvd
      

    この例の/mnt/dvdおよび/media/dvdは、ディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。

9 Oracle Database Clientのインストール

oracleユーザーの環境を構成した後、次のようにOracle Universal Installerを起動してOracle Databaseをインストールします。

  • 次のコマンドを入力してOracle Universal Installerを起動します。

    $ /mount_point/db/runInstaller
    

    Oracle Universal Installerが起動しない場合は、X Windowの表示に関する問題のトラブルシューティング方法について、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor Linux』を参照してください。

  • 次の表では、Oracle Universal Installerの各画面で推奨される処理について説明します。次のガイドラインを使用して、インストールを実行します。

    • 追加の情報が必要な場合、またはデフォルト以外のオプションを選択する場合は、追加の情報について「ヘルプ」をクリックしてください。

    • ソフトウェアのインストールまたはリンク中にエラーが発生した場合は、トラブルシューティングについて、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Linux』を参照してください。


    注意:

    前述した作業を完了している場合、ほとんどの画面でデフォルト値を選択することで、インストールを完了することができます。

    1. Oracle Database Client 11gリリース2(11.2)がすでにシステムにインストールされている場合、インストール・モードの選択画面が表示されます。新規の場所にOracle Database Clientソフトウェアをインストールする場合は、「新規インストール」を選択します。

      Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降で、以前のリリースのOracle Database Clientをアップグレードする場合は、「アップグレード」を選択して、「Oracle Database Clientのインプレース・アップグレードの実行」の手順に従います。

    2. 「インストール・タイプの選択」画面で、インストール・タイプ(「InstantClient」、「管理者」または「ランタイム」)を選択し、「次へ」をクリックします。

    3. Oracle Database 11リリース2(11.2.0.2)以降では、ソフトウェア更新機能を使用して、最新の更新内容を動的にダウンロードして適用できます。ソフトウェア更新のダウンロード画面で、次のいずれかのオプションを選択して、「次へ」をクリックします。

      • 最新のソフトウェア更新をダウンロードして適用する場合は、ダウンロードにMy Oracle Support資格証明を使用を選択します。

        プロキシ設定をクリックして、Oracle Universal Installerがインターネットへの接続に使用するプロキシを構成します。使用するサイトのプロキシ・サーバー情報およびサーバーが接続しているローカル・エリア・ネットワークへのアクセス権を持つユーザー・アカウントを指定します。Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以降、必要に応じてプロキシ・レルム情報を入力できます。プロキシ・レルム情報では大/小文字が区別されます。

        「接続のテスト」をクリックして、プロキシ設定が正しく入力され、インストーラにより更新がダウンロードできることを確認します。

      • 以前にダウンロードされたソフトウェア更新を適用する場合は、事前ダウンロード済のソフトウェア更新を使用を選択します。

      • すべての更新を適用しない場合は、ソフトウェア更新のスキップを選択します。

    4. ソフトウェア更新のダウンロードを選択するか、事前ダウンロード済ソフトウェアのダウンロード場所を指定すると、ソフトウェア更新の適用画面が表示されます。前の画面でダウンロードにMy Oracle Support資格証明を使用を選択した場合は、すべての更新をダウンロードして適用を選択して「次へ」をクリックします。前の画面で事前ダウンロード済のソフトウェア更新を使用を選択した場合は、すべての更新を適用を選択して「次へ」をクリックします。

    5. 「製品言語の選択」では、製品の実行に使用する言語を選択できます。

      製品の言語を、「使用可能な言語」リストから選択して、「選択された言語」リストに移します。「次へ」をクリックします。

      手順2で「InstantClient」をインストール・タイプとして選択した場合、この画面は表示されません。

    6. 「インストール場所の指定」画面で、次の詳細を入力します。

      Oracleベース: このパスはデフォルトで表示されます。このパスは要件に応じて変更できます。手順2で「InstantClient」をインストール・タイプとして選択した場合、「Oracleベース」セクションは表示されません。

      「ソフトウェアの場所」セクションで、デフォルト値をそのまま使用するか、Oracleコンポーネントのインストール先であるOracleホーム・ディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。「次へ」をクリックします。

    7. コンピュータにOracleソフトウェアを初めてインストールする場合、インストーラの「インベントリの作成」画面で、中央インベントリのディレクトリ・パスを指定するように求められます。Oracleインベントリ・ディレクトリを所有するオペレーティング・システム・グループ(Oracleインベントリ・グループ)のoraInventoryグループ名を選択し、「次へ」をクリックします。


      注意:

      デフォルトでは、Oracleインベントリ・ディレクトリはOracleベース・ディレクトリの下にインストールされません。これは、すべてのOracleソフトウェア・インストールが共通のOracleインベントリを共有するためであり、その結果、すべてのユーザーに対してOracleインベントリは1つしかない一方で、各ユーザーには個別のOracleベースがあります。

    8. 「前提条件チェックの実行」画面で、コンピュータが、目的の製品をインストールするための最低システム要件を満たしているかどうかを確認します。「次へ」をクリックします。

      注意: 「すべて無視」オプションを選択する際には、注意が必要です。このオプションを選択すると、システムでOracle Databaseが正常にインストールできることを、Oracle Universal Installerによって確認されない場合があります。

    9. 「サマリー」画面に表示された情報を確認して、「終了」をクリックします。


      注意:

      Oracle Database 11gリリース2 (11.2)以降では、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックして、すべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。このファイルは、後でサイレント・インストールに使用できます。

    10. 「製品のインストール」画面に、クライアント・インストールの進捗状況が表示されます。Oracle Database Clientをインストールした後に、rootユーザーとしてroot.shスクリプトを実行してインストールを完了し、「OK」をクリックします。

    11. 「終了」画面で、「閉じる」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。

10 既存のOracle Database Clientのアップグレードの実行

Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降では、この項の手順に従って、既存のOracle Database Client 11gリリース2(11.2)のアップグレードを実行できます。


注意:

既存のOracle Database Client 11gリリース2(11.2)のアップグレード可能なホームがシステムにない場合は、既存のアップグレードは実行できません。

  1. oracleユーザーの環境を構成した後、次のコマンドを使用してOracle Universal Installerを起動します。

    $ /mount_point/db/runInstaller
    

    関連項目:

    Oracle Database Clientインストレーション・ガイド for LinuxのOracle Universal Installerの実行に関する項

  2. システムにOracle Database Client 11gリリース2 (11.2.0.1)以上がすでにインストールされている場合のみ、インストール・モードの選択画面が表示されます。「アップグレード」を選択して、既存のOracle Database Clientソフトウェアを最新バージョンにアップグレードします。

  3. 「インストール場所の指定」画面で、デフォルトのソフトウェアの場所の値を受け入れるか、Oracleコンポーネントのインストール先のOracleホーム・ディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。「次へ」をクリックします。

  4. ソフトウェア更新のダウンロード画面で、次のいずれかのオプションを選択し、「次へ」をクリックします。

    • My Oracle Support資格証明を使用してダウンロード

    • 事前にダウンロードしたソフトウェア更新を使用

    • ソフトウェア更新のスキップ

    ソフトウェア更新のダウンロード画面のオプションの詳細は、「Oracle Database Clientのインストール」の手順3を参照してください。

  5. ソフトウェア更新の適用画面は、ソフトウェア更新のダウンロードを選択するか、以前にダウンロードしたソフトウェア更新の場所を入力した場合に表示されます。すべての更新のダウンロードおよび適用またはすべての更新の適用のいずれか適切な方を選択し、「次へ」をクリックします。

    ソフトウェア更新の適用画面のオプションの詳細は、「Oracle Database Clientのインストール」の手順4を参照してください。

  6. 「製品言語の選択」では、製品の実行に使用する言語を選択できます。

    製品の言語を、「使用可能な言語」リストから選択して、「選択された言語」リストに移します。「次へ」をクリックします。

  7. 「前提条件チェックの実行」画面で、コンピュータが、目的の製品をインストールするための最低システム要件を満たしているかどうかを確認します。「次へ」をクリックします。

  8. 「サマリー」画面に表示された情報を確認して、「インストール」をクリックします。

  9. 「製品のインストール」画面に、クライアント・アップグレードの進捗状況が表示されます。

  10. 「終了」画面で情報を確認し、「閉じる」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。


関連項目:

Oracle Database Clientインストレーション・ガイド for Linuxの現在のバージョンでの既存のソフトウェアの更新に関する項およびレスポンス・ファイルを使用した既存のOracle Database Clientのアップグレードの実行に関する項

11 インストール後の作業

Oracle Database Clientが正常にインストールされた後、必須およびオプションのインストール後の作業の詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイド for Linux』を参照してください。

12 その他の情報

この項の内容は次のとおりです。

製品ライセンス

トライアルの使用許諾条項により30日間このメディア・パックに含まれる製品をインストールおよび評価できます。ただし、30日間の評価期間後も製品の使用を継続する場合はプログラム・ライセンスを購入する必要があります。プログラム・ライセンスの購入の詳細は、次の項を参照してください。

ライセンスおよびバージョン更新の購入

次のOracle Store WebサイトからOracle製品のプログラム・ライセンスと更新バージョンを購入できます。

https://shop.oracle.com

Oracleサポート・サービスへの問合せ

Oracle Product Supportを購入した場合、Oracleサポート・サービスにいつでも問合せできます。Oracle Product Supportの購入またはOracleサポート・サービスへの問合せの情報については、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/us/support/index.html

My Oracle Supportの動作保証マトリックスの確認

このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportを使用するには、オンライン登録する必要があります。ログイン後、メニュー・オプションから「動作保証」タブを選択します。「動作保証」ページで、「動作保証検索」オプションを使用して、製品、リリースおよびプラットフォームで検索します。製品デリバリやライフタイム・サポートなどの、動作保証クイック・リンクのオプションを使用して検索することもできます。

製品ドキュメントの場所

製品ドキュメントには、任意のプラットフォームでのOracle製品の構成、使用または管理方法について記載されています。Oracle Database製品に関する製品ドキュメントは、HTML形式およびPDF形式でオンラインで入手可能です。

http://docs.oracle.com/

13 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。


Oracle Database Clientクイック・インストレーション・ガイド 11gリリース2 (11.2) for IBM: Linux on System z

B66730-03

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