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Oracle® Databaseリリース・ノート
11gリリース2 (11.2) for IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)
B57788-07
 

 

Oracle® Database

リリース・ノート

11gリリース2 (11.2) for IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)

B57788-07(原本部品番号:E23560-06)

2016年6月

このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない情報が含まれています。このドキュメントは、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の補足です。

このドキュメントは、リリース後に更新される場合があります。次のURLで、このドキュメントに更新があるかどうかをチェックし、その他のOracleドキュメントを参照することができます。

http://docs.oracle.com/en/database/database.html

このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。

1 動作要件

Oracle Database 11gリリース2(11.2)に関する最新の動作要件については、次の場所でMy Oracle Support(以前のOracleMetaLink)を参照してください。

https://support.oracle.com

AIX 7.2 TL 0 SP 1

Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降、AIX 7.2 TL 0 SP 1はIBM AIX on POWER Systems (64-Bit)システムで動作保証されます。

2 最新のアップグレード情報

アップグレード前後の処理、互換性、相互運用性に関する最新の更新とベスト・プラクティスについては、次のMy Oracle Supportのノート785351.1を参照してください。これは「Oracle 11gR2 Upgrade Companion」ページにリンクしています

https://support.oracle.com

3 サポート対象外の製品

『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の「このリリースで使用できない機能または制限されている機能」の項に記載されている項目以外に、次の製品または機能がサポートされていません。

  • Oracle ACFSのレプリケーションおよびタグ付け

  • Oracle ACFSのセキュリティおよび暗号化

データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュのサポート

Database Smart Flash CacheはOracle SolarisおよびOracle Linuxのみでサポートされています。Oracle Linux上のリリース11.2.0.1の場合、8974084パッチをインストールする必要があります。

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)およびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャ(Oracle ADVM)のサポート

ASMLIBのサポート

ASMLIBはサポートされません。

4 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.1)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.1に固有の情報です。

4.1 リリース11.2.0.1のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。インストールのその他の事前要件には、次のものが含まれます。

4.1.1 インストレーション・ガイドでのAuthorized Problem Analysis Reports

インストレーション・ガイドでのAuthorized Problem Analysis Reportsは、AIX 5L V5.3 Technical Level 09およびAIX 6.1 Technical Level 02 Service Pack 1の最小必須テクニカル・レベルです。ここに示された最小レベルより新しいテクニカル・レベルを使用している場合は、IBMに問い合せて、システムのテクニカル・レベルに含まれるAuthorized Problem Analysis Reportsを確認してください。それらがすでに含まれている場合、インストールの必要はありません。まだ含まれていない場合は、該当するテクニカル・レベルと同等のAuthorized Problem Analysis Reportsをインストールする必要があります。

4.2 リリース11.2.0.1のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

4.2.1 共有Oracle RACのアップグレード後のOracle Notification Serviceの問題

共有Oracle Clusterwareリリース11.1から共有Oracle Grid Infrastructureリリース11.2へのアップグレードの完了後、Oracle Notification Serviceでエラーが発生する場合があります。最初のノードで、Oracle Notification Serviceファイルora.onsがオフラインと表示されます。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Oracle Grid Infrastructureインストールの所有者としてログインします。

  2. 次のコマンドを実行してノードのOracle Notification Serviceプロセスを特定し、停止します。

    $ ps -ef | grep "ons -d" 
    $ kill -9 pid1 pid2 
    
  3. ディレクトリをOracle Grid Infrastructureホームのbinに移動し、コマンドcrsctl start res ora.onsを入力します。たとえば、Gridホームが/u01/gridの場合、次のコマンドを入力します。

    $ chdir /u01/grid/bin
    $ ./crsctl start res ora.ons
    

この問題は、Oracle Bug#9133235によって追跡されます。

4.2.2 Oracle Enterprise Manager Database Controlの「ホスト」ページに「ファイルシステム」構成データがない

Oracle Enterprise Manager Database Controlで「ファイルシステム」構成データが表示されず、「構成」ページに「オペレーティング・システム収集警告」が表示される場合があります。

sh: mount: not found 

回避策:

次の手順を実行します。

  1. /usr/sbinをPATH環境変数に追加します。

    Bashシェルの場合:

    export PATH=$PATH:/usr/sbin
    
  2. Oracle Enterprise Manager Database Controlを再起動します。

この問題は、Oracle Bug#9206261によって追跡されます。

4.2.3 データベースのアップグレード時のORA-00600エラー

Oracle9i Databaseリリース2からOracle Database 11gリリース2にアップグレードする際、次のエラーでアップグレードが失敗します。

ORA-00600: internal error code, arguments: [ktsxaffs1] 

回避策:

アップグレードの前に、リリース9.2のOracle DatabaseのSPFILE_affinity_on=falseを設定します。

この問題は、Oracle Bug#6615695によって追跡されます。

4.2.4 JPロケールの削除時のエラー

日本語ロケールで削除ツール(deinstall)を使用してOracle RAC 11gリリース2を削除する場合、次のエラー・メッセージが表示されます。

IBM: 0403-009 The specified number is not valid for this command

回避策:

削除ツールを実行する前にLANG=Cを設定します。

この問題は、Oracle Bug#9227535によって追跡されます。

4.2.5 Oracle Enterprise Managerがインストールまたはアップグレード時に失敗する

Oracle Enterprise Manager Configurationの実行中、Oracle Database Configuration AssistantまたはOracle Database Upgrade Assistantが間欠的に失敗し、NULLエラー・メッセージが生成されます。構成アシスタントにより、Oracle Enterprise Manager Configuration Assistantコマンドライン・ツールを実行して、Oracle Database Controlを構成またはアップグレードするようプロンプトされます。

回避策:

新しいOracle Enterprise Manager Database Control設定の場合、データベース・インストールまたはデータベース・アップグレードの際、データベースを作成またはアップグレードした後で、次のコマンドを実行する必要があります。

emca -config dbcontrol db -repos recreate -cluster

Oracle Enterprise Manager Database Controlのアップグレード・プロセスの場合、既存のデータベースをアップグレードした後で、次のコマンドを実行する必要があります。

emca -upgrade db -cluster

この問題は、Oracle Bug#9169706によって追跡されます。

4.3 リリース11.2.0.1のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

4.3.1 スペイン語およびフランス語のヘルプ・ファイルの翻訳の問題

スペイン語またはフランス語を選択した場合、Oracle Universal Installerは、翻訳されたヘルプ・ファイルをOracleホーム・ディレクトリにコピーしません。

回避策:

スペイン語に翻訳されたヘルプ・ファイルを取得するには、「製品言語の選択」ページで、「スペイン語(ラテン・アメリカ)」と「スペイン語」の両方を選択します。フランス語に翻訳されたヘルプ・ファイルを取得するには、「フランス語(カナダ)」と「フランス語」の両方を選択します。

この問題は、Oracle Bug#9147106によって追跡されます。

4.3.2 Oracle Management Serviceからの間違ったリバースpingコマンド

間違ったリバースpingコマンドがOracle Management ServiceからOracle Enterprise Manager Database Controlに指定されます。emoms.propertiesファイルの内容は次のとおりです。

emdrep.ping.pingCommand=/usr/sbin/ping <hostname>

回避策:

emoms.propertiesファイルのプロパティを次のように変更します。

emdrep.ping.pingCommand=/usr/sbin/ping -c 3 -w 30 <hostname>

注意:

IPv6を使用するすべてのコンピュータで、pingコマンドのかわりにping6コマンド(または同等のIPv6コマンド)を指定する必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9211800によって追跡されます。

4.3.3 「Oracleデータベースへのパッチ適用」デプロイメント・プロシージャの問題

Oracleデータベースへのパッチ適用デプロイメント・プロシージャを使用してOracle Enterprise Manager Database Controlからパッチを適用すると、適用されたパッチがOracleホームの詳細ページに表示されない場合があります。

回避策:

オペレーティング・システム・プロンプトでコマンドopatch lsinventoryを使用してOracleホームに適用されているパッチをリストします。

この問題は、Oracle Bug#8791320によって追跡されます。

4.3.4 Oracle Management Serviceの再起動が間欠的に失敗する

Oracle Enterprise Manager Database Controlが次のエラー・メッセージで起動に失敗し、Oracle Management Serviceの再起動が間欠的に失敗します。

The socket name is already in use.

回避策:

Oracle Enterprise Manager Database Controlが正常に停止しない場合、手動でプロセスを停止します。

この問題は、Oracle Bug#9118229によって追跡されます。

4.3.5 SQL Developerリリース1.5.5はJDKバージョン1.5.xをサポートしない

JDKバージョン1.5.xがサポートされていないため、SQL Developerリリース1.5.5のオブジェクトの作成および編集ダイアログが開きません。

回避策:

次のいずれかの回避策を使用します。

  • JDKをバージョン1.6にアップグレードします。

  • SQLワークシートにSQL文を入力します。

  • クライアント・デスクトップ(AIX以外)からSQL Developerを使用します。

  • sqlplusコマンドを使用してSQL*Plusを起動します。

この問題は、Oracle Bug#9195473によって追跡されます。

4.3.6 Oracle RACでのデプロイメント・プロシージャの問題

Oracle RACおよびOracle Grid Infrastructureで、Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用してソフトウェアをアップグレードするデプロイメント・プロシージャが次のエラーで失敗します。

ORA-00001: unique constraint (SYSMAN.PK_MGMT_JOB_EXECUTION) violated

回避策:

データベースに対し、SYSMANとして次のコマンドを実行します。

SELECT MAX(step_id) FROM MGMT_JOB_HISTORY; (--> v1)
SELECT MGMT_JOB_SEQUENCE.CURRVAL FROM DUAL; (--> v2)
ALTER SEQUENCE MGMT_JOB_SEQUENCE INCREMENT BY (v2-v1+1);

算出された値を、3番目のコマンドで追加します。

この問題は、Oracle Bug#9205553によって追跡されます。

4.3.7 Oracle RACでaddNodeコマンドが失敗する

Oracle RAC環境でaddNodeコマンドを実行する際、次のupdatenodelistエラーが発生する場合があります。new_nodeは、追加するノードの名前です。

SEVERE: 12/21/09 11:10:03 AM UTC: Remote 'UpdateNodeList' failed on nodes: 'new_ node'.

回避策:

新規ノードでupdatenodelistコマンドを手動で実行します。updatenodelistコマンドの詳細は、addnodeの出力またはログを参照してください。

この問題は、Oracle Bug#9229777によって追跡されます。

4.3.8 Oracle Wallet Managerでのウォレット・アップロードの問題

Oracle Wallet ManagerでOracle Internet Directoryサーバーへのウォレットのアップロードが失敗し、次のエラーが生成されます。

Exception while initialization:java.security.NoSuchAlgorithmException:
Algorithm SunX509 not available

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#10144879によって追跡されます。

4.3.9 Oracle Databaseクライアント(32-Bit)でのヘルプ・ページのロードの失敗

Oracle Universal Installerはclientinstaller_help.mapファイルを検出できず、英語以外のロケールでヘルプ・ページのロードに失敗します。

回避策:

Oracle Universal Installerを実行する前にLANG=Cを設定します。インストーラのロケールが英語に変更され、ヘルプ・コンテンツを利用できるようになります。

この問題は、Oracle Bug#9474214によって追跡されます。

5 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.2に固有の情報です。

5.1 リリース11.2.0.2のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

5.2 リリース11.2.0.2のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

5.2.1 Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタント、SQL*Plus、Xターミナルでのロール権限の問題

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステムおよびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャの管理のために、管理ツール(Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントおよびSQL*Plusなど)を実行する前に、oracle_devmgmtロールが設定されていることを確認します。また、新規のXターミナルを入力する際(またはuxtermaixtermなどの関連コマンドを使用する際)、Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステムおよびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャの管理に必要なoracle_devmgmtロールが正しく設定されていません。

回避策:

管理ツールの実行前、または新規ターミナルを開いた後に、次のコマンドを実行します。

$ swrole oracle_devmgmt 

次のコマンドを実行して、swroleoracle_devmgmtに設定されていることを確認します。

$ rolelist -e

この問題は、Oracle Bug#9965007によって追跡されます。

5.2.2 Oracle Enterprise Manager Database Controlでのパフォーマンス統計の問題

Oracle Enterprise Managerのクラスタ・パフォーマンス・ページのサマリー・チャートにデータが表示されません。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Manager Database Controlを停止します。

  2. 次をプロパティ・ファイル$ORACLE_HOME/host_dbuniquename/sysman/config/emoms.propertiesに追加します。

    oracle.sysman.db.rac.useRemoteCollection=false
    
  3. Oracle Enterprise Manager Database Controlを再起動します。

この問題は、Oracle Bug#10129539によって追跡されます。

5.2.3 グリッド・ネーミング・サービスを使用したクラスタ用Oracle Grid Infrastructureのインストールでのエラー

グリッド・ネーミング・サービスを有効にしてクラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールする際、root.shスクリプトで次のエラーが生成されます。

PRCR-1079 : Failed to start resource ora.gns

回避策:

なし。この問題の影響を受ける機能はありません。

この問題は、Oracle Bug#10040115によって追跡されます。

5.2.4 共有Oracle RACのアップグレード後のOracle Notification Serviceの問題

共有Oracle Clusterwareリリース11.1から共有Oracle Grid Infrastructureリリース11.2へのアップグレードの完了後、Oracle Notification Serviceでエラーが発生する場合があります。最初のノードで、Oracle Notification Serviceファイルora.onsがオフラインと表示されます。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Oracle Grid Infrastructureインストールの所有者としてログインします。

  2. 次のコマンドを実行してノードのOracle Notification Serviceプロセスを特定し、停止します。

    $ ps -ef | grep "ons -d" 
    $ kill -9 pid1 pid2 
    
  3. ディレクトリをOracle Grid Infrastructureホームのbinに移動し、コマンドcrsctl start res ora.onsを入力します。たとえば、Gridホームが/u01/gridの場合、次のコマンドを入力します。

    $ chdir /u01/grid/bin
    $ ./crsctl start res ora.ons
    

この問題は、Oracle Bug#9133235によって追跡されます。

5.2.5 データベースのアップグレード時のORA-00600エラー

Oracle9i Databaseリリース2からOracle Database 11gリリース2にアップグレードする際、次のエラーでアップグレードが失敗します。

ORA-00600: internal error code, arguments: [ktsxaff1]

回避策:

アップグレードの前に、リリース9.2のOracle DatabaseのSPFILE_affinity_on=falseを設定します。

この問題は、Oracle Bug#6615695によって追跡されます。

5.2.6 Oracle Enterprise Manager Database Controlでの監視の問題

メモリー・アクセス・モードでの監視は、データベースでサポートされていません。

この問題は、Oracle Bug#6498439によって追跡されます。

5.2.7 Oracle Database Vault Administratorのログインの問題

Oracle Database Vault Administratorへのログインを使用するときに、次のエラーを取得することがあります。

java.security.NoSuchProviderException: no such provider: SUN 

回避策:

次のいずれかの回避策を使用して、Database Vaultのポリシーを構成します。

  • 任意のプラットフォームから11.2.0.1 Oracle Database Vault Administratorを使用して11.2.0.2 AIX Database Vault対応のデータベースに接続します。

  • Database Vault管理パッケージを使用します。

この問題は、Oracle Bug#10188865によって追跡されます。

5.2.8 英語以外のロケールを使用したOracle Grid Infrastructureインストール時のエラー

英語以外のロケールを使用してOracle Grid Infrastructureをインストールする際、root.shスクリプトで次のエラーが生成され、ora.registry.acfsリソースがオフラインと表示されます。

CRS-2674: Start of 'ora.registry.acfs' on host_name failed

このエラーは、srvctlasmcaまたはdbcaユーティリティを実行するときにも発生することがあります。

回避策:

ロケールを英語に変更してからroot.shスクリプトを実行します。

# export LANG=C

この問題は、Oracle Bug#10193581および10229727で追跡されます。

5.3 リリース11.2.0.2のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

5.3.1 Oracle Management Serviceの再起動が間欠的に失敗する

Oracle Enterprise Manager Database Controlが次のエラー・メッセージで起動に失敗し、Oracle Management Serviceの再起動が間欠的に失敗します。

The socket name is already in use.
 

回避策:

Oracle Enterprise Manager Database Controlが正常に停止しない場合、手動でプロセスを停止します。

この問題は、Oracle Bug#9118229によって追跡されます。

5.3.2 Oracle RACでaddnodeコマンドが失敗する

Oracle RAC環境でaddnodeコマンドを実行する際、次のupdatenodelistエラーが発生する場合があります。new_nodeは、追加するノードの名前です。

SEVERE: 09/29/10 11:10:03 AM UTC: Remote 'UpdateNodeList' failed on nodes: 'new_node'.

回避策:

新規ノードでupdatenodelistコマンドを手動で実行します。updatenodelistコマンドの詳細は、addnodeの出力またはログを参照してください。

この問題は、Oracle Bug#9229777によって追跡されます。

5.3.3 SQL Developerリリース1.5.5はJDKバージョン1.5.xをサポートしない

JDKバージョン1.5.xがサポートされていないため、SQL Developerリリース1.5.5のオブジェクトの作成および編集ダイアログが開きません。

回避策:

次のいずれかの回避策を使用します。

  • JDKをバージョン1.6にアップグレードします。

  • SQLワークシートにSQL文を入力します。

  • クライアント・デスクトップ(AIX以外)からSQL Developerを使用します。

  • sqlplusコマンドを使用してSQL*Plusを起動します。

この問題は、Oracle Bug#9195473によって追跡されます。

5.3.4 Oracle Wallet Managerでのウォレット・アップロードの問題

Oracle Wallet ManagerでOracle Internet Directoryサーバーへのウォレットのアップロードが失敗し、次のエラーが生成されます。

Exception while initialization:java.security.NoSuchAlgorithmException:
Algorithm SunX509 not available

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#10144879によって追跡されます。

5.3.5 Oracle ACFSがオフライン状態になる

負荷が高くなり、オペレーティング・システムのページングが発生すると、Oracle ACFSがオフライン状態になる場合があります。

回避策:

リリース11.2.0.2.xの個別パッチをリクエストします。


注意:

パッチのインストール後に、各Oracle ACFSをアンマウントし、各ACFSで(1つのノードのみから)次のコマンドを実行します。
fsck -y -o a /dev/asm/volume_name

その後、Oracle ACFSを再びマウントします。


この問題は、Oracle Bug#13146653および13255295で追跡されます。

6 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.3に固有の情報です。

6.1 リリース11.2.0.3のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

6.2 リリース11.2.0.3のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

6.2.1 Oracle Enterprise Manager Database Controlでの監視の問題

メモリー・アクセス・モードでの監視は、データベースでサポートされていません。

この問題は、Oracle Bug#6498439によって追跡されます。

6.2.2 データベースのアップグレード時のORA-00600エラー

Oracle9i Databaseリリース2からOracle Database 11gリリース2にアップグレードする際、次のエラーでアップグレードが失敗します。

ORA-00600: internal error code, arguments: [ktsxaff1]

回避策:

アップグレードの前に、リリース9.2のOracle DatabaseのSPFILE_affinity_on=falseを設定します。

この問題は、Oracle Bug#6615695によって追跡されます。

6.2.3 Oracle Databaseクライアントのソフトウェア更新のダウンロード中に表示される警告メッセージ

oraparam.iniファイルを指定した後に、Oracle Universal Installerを実行してソフトウェア更新をダウンロードすると、次の警告メッセージが表示される場合があります。

WARNING: User specified paramFile: /local_dir/oraparam.ini CLUSTER_NODES={} not found

回避策:

警告メッセージは無視してください。

(Oracle Bug#12690717)

6.2.4 Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタント、SQL*Plus、Xターミナルでのロール権限の問題

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステムおよびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャの管理のために、管理ツール(Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントおよびSQL*Plusなど)を実行する前に、oracle_devmgmtロールが設定されていることを確認します。また、新規のXターミナルを入力する際(またはuxtermaixtermなどの関連コマンドを使用する際)、Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステムおよびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャの管理に必要なoracle_devmgmtロールが正しく設定されていません。

回避策:

管理ツールの実行前、または新規ターミナルを開いた後に、次のコマンドを実行します。

$ swrole oracle_devmgmt 

次のコマンドを実行して、swroleoracle_devmgmtに設定されていることを確認します。

$ rolelist -e

この問題は、Oracle Bug#9965007によって追跡されます。

6.2.5 ネットワーク・パラメータのチェック時のクラスタ検証ユーティリティの問題

Oracle RACのインストール時にクラスタ検証ユーティリティがネットワーク・パラメータ(tcp_sendspacetcp_recvspaceudp_sendspaceudp_recvspacesb_maxrfc1323)を正しくチェックしない場合があります。これは、前提条件チェックの一部または次のコマンドを実行すると発生する場合があります。

cluvfy stage -pre crsinst

回避策:

symlink /etc/no to /usr/sbin/noを確立します。

(Oracle Bug#13077654)

6.2.6 共有Oracle RACのアップグレード後のOracle Notification Serviceの問題

共有Oracle Clusterwareリリース11.1から共有Oracle Grid Infrastructureリリース11.2へのアップグレードの完了後、Oracle Notification Serviceでエラーが発生する場合があります。最初のノードで、Oracle Notification Serviceファイルora.onsがオフラインと表示されます。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Oracle Grid Infrastructureインストールの所有者としてログインします。

  2. 次のコマンドを実行してノードのOracle Notification Serviceプロセスを特定し、停止します。

    $ ps -ef | grep "ons -d" 
    $ kill -9 pid1 pid2 
    
  3. ディレクトリをOracle Grid Infrastructureホームのbinに移動し、コマンドcrsctl start res ora.onsを入力します。たとえば、Gridホームが/u01/gridの場合、次のコマンドを入力します。

    $ chdir /u01/grid/bin
    $ ./crsctl start res ora.ons
    

この問題は、Oracle Bug#9133235によって追跡されます。

6.2.7 自動SSH構成の問題

このリリースでは、インストーラの問題により自動SSH構成は利用できません。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureのインストール・ガイドのすべてのクラスタ・ノードでのSSHの手動構成に関する項の説明に従って、手動SSH構成を実行します。

(Oracle Bug#9979216)

6.2.8 AIX 6.1以上でクラスタ検証ユーティリティのチェックが失敗する

前提条件チェッカでは、オペレーティング・システムのテクニカル・レベル・バージョンに関係なく、AIX修正のIZ97457のみをチェックします。次のレポートは、対応するテクニカル・レベル・バージョンの正しいAuthorized Problem Analysis Reports (APAR)です。

6100-03 - use AIX APAR IZ89304
6100-04 - use AIX APAR IZ89302
6100-05 - use AIX APAR IZ89300
6100-06 - use AIX APAR IZ89514
7100-00 - use AIX APAR IZ89165
5300-11 - use AIX APAR IZ98424
5300-12 - use AIX APAR IZ98126
6100-04 - use AIX APAR IZ97605
6100-05 - use AIX APAR IZ97457
6100-06 - use AIX APAR IZ96155
7100-00 - use AIX APAR IZ97035

回避策:

Oracle Universal Installerを起動する前に、環境変数IGNORE_PREADDNODE_CHECKSYに設定します。

export IGNORE_PREADDNODE_CHECKS=Y

(Oracle Bug#13083120)

6.3 リリース11.2.0.3のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

6.3.1 必要なOracle Warehouse Builderパッチ

Oracle Warehouse Builderのインストールを計画している場合は、Oracle Databaseのインストール後、Oracle Warehouse Builderリポジトリを作成する前に、次の手順を完了しておく必要があります。

  1. My Oracle Support Webサイトからパッチ12973504をダウンロードします。

  2. ディレクトリ(/tmp/12973504など)に内容を解凍します。

  3. ORACLE_HOME環境変数が11.2.0.2 Databaseのホームに設定されていることを確認します。

  4. Opatchユーティリティを実行し、Oracle Warehouse Builderのインストールに進みます。

    cd /tmp/12973504
    opatch apply
    
  5. $ORACLE_HOME/owb/patches/bug12973504に移動します。

  6. fix_bug12973504.shスクリプトを実行します。

  7. ファイルを編集すると、Oracle Warehouse Builderをインストールできます。

(Oracle Bug#11772716)

6.3.2 AIX 6.1以上のシステムでOracle Messaging Gatewayが起動しない

DBMS_MGWADM.STARTUPプロシージャを使用してOracle Messaging Gatewayを起動しようとすると、このプロシージャによって開始されるジョブが次のエラーで失敗します。

ORA-32830: Result code -8 returned by Messaging Gateway agent

Oracle Messaging Gatewayのログ($ORACLE_HOME/mgw/logに存在)に、次のようなメッセージが表示されます。

>>2010-06-18 10:16:01 MGW C-Bootstrap 0 LOG process-id=2908272
Bootstrap program starting
>>2010-06-18 10:16:02 MGW C-Bootstrap 0 LOG process-id=2908272
Failed to create Java VM: retCode = -4
>>2010-06-18 10:16:02 MGW JVM log
JVMJ9VM015W Initialization error for library j9gc23(2): Failed to instantiate
heap; 64M requested

問題のサマリー: この問題は、AIX 6.1以上を実行しているシステムでJavaインストールが失敗するために発生します。IBMでは、この問題を認識しており、承認済問題分析レポート(APAR)IZ55237で追跡しています。各自の環境で実行しているAIXバージョンおよびレベルの固有のパッチについては、IBMサポートにお問合せください。

回避策:

Messaging GatewayリスナーでMPROTECT_TXT=OFFを実装するには、listener.oraファイルを変更します。次に例を示します。

SID_LIST_LISTENER =
 
 (SID_LIST =
  (SID_DESC=
  (SID_NAME= mgwextproc)
  
(ENVS="LIBPATH=[ORACLE_HOME]/jdk/jre/bin:[ORACLE_HOME]/jdk/jre/bin/classic:
[ORACLE_HOME]/lib,MPROTECT_TXT=OFF")
  (ORACLE_HOME=[ORACLE_HOME])
  (PROGRAM = extproc))
 )
)

(Oracle Bug#12842870)

6.3.3 Oracle ACFSがオフライン状態になる

負荷が高くなり、オペレーティング・システムのページングが発生すると、Oracle ACFSがオフライン状態になる場合があります。

回避策:

最新の11.2.0.3 GI PSU (Oracle Grid Infrastructureパッチ・セット更新)をインストールします。


注意:

パッチのインストール後に、各Oracle ACFSをアンマウントし、各ACFSで(1つのノードのみから)次のコマンドを実行します。
fsck -y -o a /dev/asm/volume_name

その後、Oracle ACFSを再びマウントします。


(Oracle Bug#13255295)

6.3.4 Oracle Wallet Managerでのウォレット・アップロードの問題

Oracle Wallet ManagerでOracle Internet Directoryサーバーへのウォレットのアップロードが失敗し、次のエラーが生成されます。

Exception while initialization:java.security.NoSuchAlgorithmException:
Algorithm SunX509 not available

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#10144879によって追跡されます。

6.3.5 AIX上のOracle RACおよびIBM Virtual I/O Server

Virtual I/O (VIO) ServerをOracle RACとともに使用すると、高可用性の相互接続ネットワークの確立で特定の影響が発生します。My Oracle Supportノート1356461.1(次のURLからアクセス可能)を参照してください。

https://support.oracle.com

6.3.6 SQL Developerリリース1.5.5はJDKバージョン1.5.xをサポートしない

JDKバージョン1.5.xがサポートされていないため、SQL Developerリリース1.5.5のオブジェクトの作成および編集ダイアログが開きません。

回避策:

次のいずれかの回避策を使用します。

  • JDKをバージョン1.6にアップグレードします。

  • SQLワークシートにSQL文を入力します。

  • クライアント・デスクトップ(AIX以外)からSQL Developerを使用します。

  • sqlplusコマンドを使用してSQL*Plusを起動します。

この問題は、Oracle Bug#9195473によって追跡されます。

6.3.7 Oracle Management Serviceの再起動が間欠的に失敗する

Oracle Enterprise Manager Database Controlが次のエラー・メッセージで起動に失敗し、Oracle Management Serviceの再起動が間欠的に失敗します。

The socket name is already in use.
 

回避策:

Oracle Enterprise Manager Database Controlが正常に停止しない場合、手動でプロセスを停止します。

この問題は、Oracle Bug#9118229によって追跡されます。

7 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.4)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.4に固有の情報です。

7.1 リリース11.2.0.4のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

7.2 リリース11.2.0.4のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

7.2.1 Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタント、SQL*Plus、Xターミナルでのロール権限の問題

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステムおよびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャの管理のために、管理ツール(Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタントおよびSQL*Plusなど)を実行する前に、oracle_devmgmtロールが設定されていることを確認します。また、新規のXターミナルを入力する際(またはuxtermaixtermなどの関連コマンドを使用する際)、Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステムおよびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャの管理に必要なoracle_devmgmtロールが正しく設定されていません。

回避策:

管理ツールの実行前、または新規ターミナルを開いた後に、次のコマンドを実行します。

$ swrole oracle_devmgmt 

次のコマンドを実行して、swroleoracle_devmgmtに設定されていることを確認します。

$ rolelist -e

この問題は、Oracle Bug#9965007によって追跡されます。

7.2.2 Oracle Enterprise Manager Database Controlでの監視の問題

メモリー・アクセス・モードでの監視は、データベースでサポートされていません。

この問題は、Oracle Bug#6498439によって追跡されます。

7.2.3 共有Oracle RACのアップグレード後のOracle Notification Serviceの問題

共有Oracle Clusterwareリリース11.1から共有Oracle Grid Infrastructureリリース11.2へのアップグレードの完了後、Oracle Notification Serviceでエラーが発生する場合があります。最初のノードで、Oracle Notification Serviceファイルora.onsがオフラインと表示されます。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Oracle Grid Infrastructureインストールの所有者としてログインします。

  2. 次のコマンドを実行してノードのOracle Notification Serviceプロセスを特定し、停止します。

    $ ps -ef | grep "ons -d" 
    $ kill -9 pid1 pid2 
    
  3. ディレクトリをOracle Grid Infrastructureホームのbinに移動し、コマンドcrsctl start res ora.onsを入力します。たとえば、Gridホームが/u01/gridの場合、次のコマンドを入力します。

    $ chdir /u01/grid/bin
    $ ./crsctl start res ora.ons
    

この問題は、Oracle Bug#9133235によって追跡されます。

7.2.4 SQL Developerリリース1.5.5はJDKバージョン1.5.xをサポートしない

JDKバージョン1.5.xがサポートされていないため、SQL Developerリリース1.5.5のオブジェクトの作成および編集ダイアログが開きません。

回避策:

次のいずれかの回避策を使用します。

  • JDKをバージョン1.6にアップグレードします。

  • SQLワークシートにSQL文を入力します。

  • クライアント・デスクトップ(AIX以外)からSQL Developerを使用します。

  • sqlplusコマンドを使用してSQL*Plusを起動します。

この問題は、Oracle Bug#9195473によって追跡されます。

7.2.5 Oracle Databaseクライアントのソフトウェア更新のダウンロード中に表示される警告メッセージ

oraparam.iniファイルを指定した後に、Oracle Universal Installerを実行してソフトウェア更新をダウンロードすると、次の警告メッセージが表示される場合があります。

WARNING: User specified paramFile: /local_dir/oraparam.ini CLUSTER_NODES={} not found

回避策:

警告メッセージは無視してください。

(Oracle Bug#12690717)

7.2.6 自動SSH構成の問題

このリリースでは、インストーラの問題により自動SSH構成は利用できません。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureのインストール・ガイドのすべてのクラスタ・ノードでのSSHの手動構成に関する項の説明に従って、手動SSH構成を実行します。

(Oracle Bug#9979216)

7.2.7 Oracle Databaseダウングレードの問題

Oracle Databaseリリース11.1.0.7からリリース11.2.0.4への最初のアップグレード後に、Database Upgrade Assistantを使用して、データベースをリリース11.1.0.7にダウングレードしようとすると、srvctlコマンドが、前のリリース11.1.0.7のOracleホームの場所からのデータベースの起動に失敗する場合があります。

回避策:

ORACLE_HOME/bin/srvctlスクリプトで次の変更を行った後に、Database Upgrade Assistantによって生成されたdbsid_restore.shを手動で実行します。

< ${JRE} ${JRE_OPTIONS} -DORACLE_HOME=${ORACLE_HOME} -classpath ${CLASSPATH} ${SRVM_PROPERTY_DEFS} oracle.ops.opsctl.OPSCTLDriver "$@"
> ${JRE} ${JRE_OPTIONS} -Xms64M -DORACLE_HOME=${ORACLE_HOME} -classpath ${CLASSPATH} ${SRVM_PROPERTY_DEFS} oracle.ops.opsctl.OPSCTLDriver "$@"

この問題は、Oracle Bug#16966994によって追跡されます。

7.2.8 データベースのアップグレード時のORA-00600エラー

Oracle9i Databaseリリース2からOracle Database 11gリリース2にアップグレードする際、次のエラーでアップグレードが失敗します。

ORA-00600: internal error code, arguments: [ktsxaffs1] 

回避策:

アップグレードの前に、リリース9.2のOracle DatabaseのSPFILE_affinity_on=falseを設定します。

この問題は、Oracle Bug#6615695によって追跡されます。

7.2.9 クラスタ検証ユーティリティのチェックが失敗する

Oracleクラスタ・レディ・サービス(CRS)のインストール時に、パッチが正しくインストールされている場合でも、OSパッチIZ89514のクラスタ検証ユーティリティ(CVU)前提条件チェックが失敗します。

回避策:

OSパッチの前提条件チェックを無視し、インストールを続行します。

この問題は、Oracle Bug#17459487によって追跡されます。

7.3 リリース11.2.0.4のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

7.3.1 Oracle ACFSがダウングレード後にオフラインになる

リリース11.2.0.xから以前の11.2.0.xリリースにダウングレードする場合、ダウングレードが成功した後に、古いホームからacfsroot installを実行する必要があります。このコマンドを実行し、それが完了するまで、Oracle ACFSはオフラインと表示される場合があります。

回避策:

各クラスタ・メンバー・ノードのダウングレード時に、次の手順を完了し、Oracle ACFSを使用できるようにします。

  1. ノードをダウングレードします。

  2. rootユーザーとして、次のコマンドを実行し、Oracle Grid Infrastructureスタックを停止します。

    $ crsctl stop crs
    
  3. Oracle Grid Infrastructureバイナリ・ホームからrootユーザーとして、acfsroot installを実行します。次に例を示します。

    $ /u01/app/11.2.0/grid/bin/acfsroot install
    
  4. 次のコマンドを実行し、Oracle Grid Infrastructureスタックを起動します。

    $ crsctl start crs 
    
  5. すべてのクラスタ・メンバー・ノードでコマンドを実行するまで、各ノードでこの手順を繰り返します。

この問題は、Oracle Bug#16804348によって追跡されます。

7.3.2 オフラインのOracle ACFSがある場合、Oracle Grid Infrastructureの停止中に入出力エラーが表示される

Oracle Gridスタックを停止する前に、コマンドacfsutil info fsによってオフラインと報告される、またはコマンドsrvctl status filesystemによって失効と報告される、AIX 6.1以前で実行中のOracle ACFSがある場合、それをオンラインにします。ファイルシステムをオンラインにできない場合は、ノードを再起動します。これにより、オフラインのOracle ACFSでアクティブになっているプロセスによる入出力エラーが発生することはなくなります。

この問題は、Oracle Bug#17357831によって追跡されます。

7.3.3 Oracle DatabaseホームがOracle ACFSを使用している場合の問題

Oracle ACFSのOracle Databaseホームで、データベースを停止すると、そのファイルシステムでファイルを使用中のプロセスが存在しない場合に、ファイルシステムをビジーとマーク付けし、アンマウントが失敗することがあります。

回避策:

ノードを再起動します。

修正:

「UMOUNT FAILS WITH DEVICE BUSY ERROR EVEN WITHOUT ACTIVE PROCESS」というタイトルの、該当するIBM APAR、または修正を含むテクニカル・レベルまたはサービス・パックについては、IBM AIXのサポートに連絡してください。

リンクは次のとおりです。

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=isg1IV37940

この問題は、Oracle Bug#17244827によって追跡されます。

7.3.4 Oracle Wallet Managerでのウォレット・アップロードの問題

Oracle Wallet ManagerでOracle Internet Directoryサーバーへのウォレットのアップロードが失敗し、次のエラーが生成されます。

Exception while initialization:java.security.NoSuchAlgorithmException:
Algorithm SunX509 not available

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#10144879によって追跡されます。

7.3.5 AIX 6.1以上のシステムでOracle Messaging Gatewayが起動しない

DBMS_MGWADM.STARTUPプロシージャを使用してOracle Messaging Gatewayを起動しようとすると、このプロシージャによって開始されるジョブが次のエラーで失敗します。

ORA-32830: Result code -8 returned by Messaging Gateway agent

Oracle Messaging Gatewayのログ($ORACLE_HOME/mgw/logに存在)に、次のようなメッセージが表示されます。

>>2010-06-18 10:16:01 MGW C-Bootstrap 0 LOG process-id=2908272
Bootstrap program starting
>>2010-06-18 10:16:02 MGW C-Bootstrap 0 LOG process-id=2908272
Failed to create Java VM: retCode = -4
>>2010-06-18 10:16:02 MGW JVM log
JVMJ9VM015W Initialization error for library j9gc23(2): Failed to instantiate
heap; 64M requested

問題のサマリー: この問題は、AIX 6.1以上を実行しているシステムでJavaインストールが失敗するために発生します。IBMでは、この問題を認識しており、承認済問題分析レポート(APAR)IZ55237で追跡しています。各自の環境で実行しているAIXバージョンおよびレベルの固有のパッチについては、IBMサポートにお問合せください。

回避策:

Messaging GatewayリスナーでMPROTECT_TXT=OFFを実装するには、listener.oraファイルを変更します。次に例を示します。

SID_LIST_LISTENER =
 
 (SID_LIST =
  (SID_DESC=
  (SID_NAME= mgwextproc)
  
(ENVS="LIBPATH=[ORACLE_HOME]/jdk/jre/bin:[ORACLE_HOME]/jdk/jre/bin/classic:
[ORACLE_HOME]/lib,MPROTECT_TXT=OFF")
  (ORACLE_HOME=[ORACLE_HOME])
  (PROGRAM = extproc))
 )
)

(Oracle Bug#12842870)

8 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


Oracle Databaseリリース・ノート, 11gリリース2(11.2) for IBM AIX on POWER Systems(64-Bit)

B57788-07

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