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Oracle® Databaseリリース・ノート
11gリリース2 (11.2) for Microsoft Windows
B58884-12
 

 

Oracle® Database

リリース・ノート

11gリリース2 (11.2) for Microsoft Windows

B58884-12(原本部品番号:E23557-12)

2016年3月

このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない情報が含まれています。このドキュメントは、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の補足です。

このドキュメントはリリース後に更新されている可能性があります。次のURLで、このドキュメントに更新があるかどうかをチェックし、その他のOracleドキュメントを参照することができます。

http://docs.oracle.com/en/database/database.html

このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。

1 動作要件

Oracle Database 11gリリース2 (11.2)の最新の動作要件は、次に示すMy Oracle Supportを参照してください

https://support.oracle.com

クラスタ状態モニターのサポート

Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以降、クラスタ状態モニターは64ビットのサーバーのオペレーティング・システムでサポートされています。

リリース後の構成情報

11.2.0.4リリース後に、次のアイテムが認定されました。

  • Windows 8のサポート

    Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降、Oracle DatabaseサーバーおよびクライアントはWindows 8でサポートされています。Oracle RACは、Windows 8.1ではサポートされません。

  • Windows 8.1のサポート

    Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4) for Windows x64以上のサーバーおよびクライアント・バージョンでWindows 8.1がサポートされます。Oracle RACは、Windows 8.1ではサポートされません。

  • Windows Server 2012およびWindows Server 2012 R2のサポート

    Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降、Oracle Databaseサーバー、クライアントおよびOracle RACはWindows Server 2012 (64ビット版のみ)およびWindows Server 2012 R2 (64ビット版のみ)でサポートされています。


    注意:

    Windows Server 2012 R2のサポートにはWindows Databaseバンドル・パッチ11.2.0.4.14以降が必要です。

  • Oracle Data Provider for .NETおよびOracle Database Extensions for .NET

    Oracle Data Provider for .NET (32ビットおよび64ビット)およびOracle Database Extensions for .NET (32ビットおよび64ビット)がWindows 8.1でサポートされます。サポートされる.NETフレームワーク・バージョンは4.5.1です。

2 最新のアップグレード情報

アップグレード前後の処理、互換性、相互運用性に関する最新の更新とベスト・プラクティスについては、次のMy Oracle Supportのノート785351.1を参照してください。これは「Oracle 11gR2 Upgrade Companion」ページにリンクしています

https://support.oracle.com

3 サポート対象外の製品

『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の「このリリースで使用できない機能または制限されている機能」の項にリストされている項目に加えて、次の製品および機能がサポートされていません。

製品/コンポーネント サポートのステータス
DCEアダプタのサポート 32ビット・クライアントのオペレーティング・システムではサポートされない(脚注 1 を参照)。Windows x64ではサポートされない。
Entrust Authority 32ビット・クライアントのオペレーティング・システムではサポートされない(脚注 1を参照)。Windows x64ではサポートされない。
Oracle RAC、Oracle Cluster File System、Server Management、Oracle Restart、Oracle ASM 32ビット(サーバーまたはクライアント)あるいはx64クライアント・オペレーティング・システムではサポートされない。
Oracle Grid Infrastructure 32ビットとx64クライアント・オペレーティング・システムではサポートされない。
IPv6用のOracle Automatic Storage ManagementおよびOracle Notification Serviceベースの高速アプリケーション通知。 32ビット・クライアントのオペレーティング・システムではサポートされない(脚注 1を参照)。Windows x64ではサポートされない。
Thales

Hardware Security Modulesは、nCipher製品ラインからのものです。

32ビットとx64クライアント・オペレーティング・システムではサポートされない。
SafeNet 32ビット・クライアントのオペレーティング・システムではサポートされない(脚注 1を参照)。Windows x64ではサポートされない。
Oracle Messaging Gateway 32ビットとx64クライアント・オペレーティング・システムではサポートされない。
Business Components for Java(BC4J) Windows x64ではサポートされない。
CyberSafeアダプタのサポート Windows x64ではサポートされない。
Java Server Pages Windows x64ではサポートされない。
Oracle Objects for OLE Windows x64ではサポートされない。
Object Oriented COBOL(OOCOBOL)の仕様 32ビット・クライアントのオペレーティング・システムではサポートされない(脚注 1を参照)。Windows x64ではサポートされない。
Oracle HTTP Server Windows Server 2008 x64ではサポートされない。
クラスタ状態モニター 32ビット(サーバーまたはクライアント)およびx64クライアント・オペレーティング・システムではサポートされない(脚注 1を参照)。
UDP Windows x64ではサポートされない。

脚注 1 クライアント・オペレーティング・システムにはWindows XP、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1が含まれます。

データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュのサポート

データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュはOracle SolarisおよびOracle Linuxのみでサポートされています。Oracle Linux上のリリース11.2.0.1には、8974084パッチをインストールする必要があります。

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)およびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャ(Oracle ADVM)のサポート

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システムおよびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャがサポートされるプラットフォームおよびリリースの最新情報は、My Oracle Supportのノート1369107.1を参照してください。

Oracle SQL Developerのサポート

Oracle Database 11gリリース2(11.2)に同梱されているOracle SQL Developer 1.5.5は、Windows x64ではサポートされません。

回避策:

最新バージョンのOracle SQL Developerを「Oracle Technology Network(OTN)」のWebサイトからダウンロードします。

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/sql-developer/overview/index.html

ASMLIBのサポート

ASMLIBはサポートされません。

4 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.1)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.1に固有の情報です。

4.1 リリース11.2.0.1のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。その他のインストールの事前要件には次のものがあります。

4.1.1 Oracle Grid Infrastructureインストール時のディスク領域要件の問題

Oracle Grid Infrastructureのインストール時、Oracle Universal Installerの「サマリー」ページに、実際に必要なディスク領域よりも少ないディスク領域要件が表示されます。

回避策:

ディスク領域の詳細は、Oracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドを参照してください。

この問題は、Oracle Bug#9241366によって追跡されます。

4.2 リリース11.2.0.1のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

4.2.1 Microsoft Visual C++再頒布可能パッケージ

Microsoft Visual C++ 2005 SP1再頒布可能パッケージは、Oracle Database 11gリリース2(11.2)ソフトウェアに自動的にインストールされます。このパッケージをコントロール パネルの「プログラムの追加と削除」インタフェースから削除しないでください。

4.2.2 Oracle OLAPを使用したWindows 32ビットからWindows 64ビットへのアップグレード

32ビットOracle Online Analytical Processing(OLAP)オプション・データベースを64ビットに移行するには、特定の手順があります。これらの手順は、My Oracle Supportのノート352306.1に記載されています

https://support.oracle.com/

4.2.3 アンダースコア文字を含むOracle SIDに関連する問題

Oracle Database 11.2は、アンダースコアを含むOracle SIDをサポートしますが、継承接続のある以前のクライアント・リリースとは互換性がありません。継承接続を使用してデータベースに接続した場合、この問題はOracle Database Client 11.1.0.7以下のクライアントに影響します。すべてのOCIクライアントおよびデータベースを監視するOracle Enterprise Managerエージェントが含まれます。

回避策:

Oracle SIDに英数字およびハイフンのみを使用するか、TCP接続を使用してデータベースに接続します。

この問題は、Oracle Bug#7611024によって追跡されます。

4.2.4 Oracle Automatic Storage Managementの動的ボリューム・マネージャーのボリュームの有効化

Oracle Automatic Storage Managementの動的ボリューム・マネージャのボリュームは、通常自動的に有効化されます。Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)のinit.oraファイルにリストされているディスク・グループでは、ディスクのマウント時にすべてのボリュームが自動的に有効化されます。

手動でマウントしたディスク・グループのボリュームの場合、使用する前にそのディスク・グループのボリュームを手動で有効化する必要もあります。

Oracle Restartでは、管理者としてシステムの初期化中にOracle Automatic Storage Managementのクラスタ・ファイル・システムのドライバをロードするには、Oracle ACFSに関連するOracle OKS、Oracle ADVMおよびOracle ACFSの3つのドライバを手動でリロードする必要があります。

この問題は、Oracle Bug#7700977によって追跡されます。

4.2.5 システム再起動後にAutomatic Storage Managementサービスが無効になる

インストール後、Automatic Storage Managementの起動タイプは「手動」に設定されます。したがって、Automatic Storage Managementは、システムの再起動時に起動しません。

回避策:

サービス・コントロール・マネージャで、起動タイプを「自動」に変更します。

4.2.6 OCI Instant Clientのバージョン更新の問題

新しいOracle Databaseリリースでは、OCI Instant Clientのバージョンは更新されません。

解決方法:

OCIClientVersion機能を使用して、dllのバージョン番号を確認するかわりにクライアントのバージョンを判別します。

この問題は、Oracle Bug#8372062によって追跡されます。

4.2.7 データベースのアップグレード時のORA-00600エラー

Oracle Databaseをリリース9.2からリリース10.2、そしてリリース11.2にアップグレードする際、ORA-00600エラーでデータベースのアップグレードが失敗します。

この問題は、Oracle Bug#8668823によって追跡されます。

4.2.8 Oracle Clusterwareのアップグレード・エラー

Oracle Universal Installerを使用してOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.6)またはOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.7)をOracle Clusterware 11gリリース2(11.2)にアップグレードする際、次のエラーが発生する場合があります。

[INS-40406] There is no previous version of grid software detected on the system.

回避策:

リモート・ノード、つまりOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.6)がインストールされた以外のノードをアップグレードする場合、レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\inst_locは正しくそのノードで設定されていない可能性があります。

レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\inst_locは、必ず手動でアップグレード・インストールを実行するノードのOracleインベントリ・ディレクトリの場所に設定してください。

この問題は、Oracle Bug#9210861および#6527941によって追跡されます。

4.2.9 EMVLOGGER.EXEプロセスが自動で再起動しない

EMVLOGGER.EXEプロセスがオペレーティング・システム・レベルで終了した場合、既存のログ・ファイルの影響で自動での再起動が失敗します。

回避策:

Grid_home\evm\log\*_evmlogger.log(Grid_homeはOracle Grid Infrastructureインストールの場所)にあるemvloggerログ・ファイルを削除します。約1分後、evmlogger.exeプロセスが自動的に再起動します。

この問題は、Oracle Bug#9260650によって追跡されます。

4.2.10 Oracle DatabaseのWindowsサービスの問題

CRSCTLユーティリティまたはSQL*Plusを使用して手動でOracle Databaseを停止またはOracle ASMインスタンスを停止した場合、関連するWindowsサービスは停止しません。

回避策:

「サービス」管理コンソールを使用して、Oracleインスタンスに関連するWindowsサービスを手動で停止します。コントロール パネルを使用して「サービス」管理コンソールにアクセスすることも、次のコマンドを使用してOracle DatabaseサービスまたはOracle ASMサービスを直接停止することもできます。

net stop OracleServiceSID
net stop oracleASMServiceSID

この問題は、Oracle Bug#9178097によって追跡されます。

4.2.11 Cluster Ready ServicesおよびOracle ASMのアップグレード後にリモート・エージェントを手動でリロードする必要がある

Automatic Storage Managementコンフィギュレーション・アシスタントを使用してCluster Ready ServicesまたはOracle ASMを11.2リリースにアップグレードしようとする場合、アップグレードは成功しますが、リモート・ホストのエージェントへの構成変更は、リロードに失敗します。その結果、Oracle Enterprise Manager Grid ControlおよびDatabase Controlは、Oracle ASMおよびCluster Ready Servicesターゲットを監視できません。

回避策:

次のコマンドを使用して、アップグレード後にリモート・エージェントを手動でリロードします。

emctl reload agent

この問題は、Oracle Bug#9398380によって追跡されます。

4.2.12 Oracle RACインストール時のOracle MTS Recovery Serviceの問題

Oracle RACのインストール時、リモート・ノードのOracle MTS Recovery Serviceに、レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0の下の文字列変数HOSTに対して正しいホスト名が登録されません。この変数には、ローカル・ホストの名前のかわりにインストールが実行されたホストの名前が含まれます。このレジストリ変数は、COM+アプリケーションによってOracleデータベースに情報を渡すのに使用され、その結果、データベースがインダウトCOM+トランザクションを解決する必要がある場合にWindowsコンピュータに接続することができます。正しくないホスト名が登録されると、トランザクション・リカバリの問題が発生する可能性があります。

回避策:

この問題を修正するには、リモートのWindowsシステムのレジストリ エディタ(regedit)を使用して次のレジストリ・キーの下を探します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0

次のキーの文字列タイプの値を正しく設定する必要があります。

Name:            *Host*
Type:            REG_SZ
Data: << the name of the host-machine e.g. myhost@example.com <mailto:myhost@example.com>>> 

このキーには、レジストリ・キーが存在するシステムのホスト名が含まれている必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9483665によって追跡されます。

4.2.13 ルート・スクリプトのステータスがOracle Grid Infrastructureについて表示されない

rootcrs.plまたはroothas.plを実行してOracle Grid Infrastructureを構成、アップグレードまたは構成解除する場合、スクリプトによってコマンド・ウィンドウに成功または失敗のステータスが表示されません。

回避策:

なし。次の場所に生成されるログ・ファイルをチェックしてスクリプトのステータスを確認してください。

Grid_home/cfgtoollogs/rootcrs_host_name.log 

この問題は、Oracle Bug#9473262によって追跡されます。

4.2.14 ネットワーク・インタフェース名に特殊文字を使用した際に発生する問題

クラスタにOracle Grid Infrastructureをインストールまたはアップグレードすると、特殊文字(ASCII以外の文字または一重引用符を含む)をネットワーク接続名に使用している場合、問題が発生する可能性があります。次のメッセージがOracle Universal Installerログに記録されます。

ATTENTION: Bareword found where operator expected at (eval 20) line 1,
near "'"node-vip/netmask/excutabled'acc"
ATTENTION:     (Missing operator before acc?)
ATTENTION: Parameter ORACLE_HOME not defined at
C:\app\11.2.0\grid\crs\install/crsconfig_lib.pm line 8722. 

回避策:

ネットワーク接続名に特殊文字を使用しないでください。

この問題は、Oracle Bug#9492881によって追跡されます。

4.2.15 削除ツールでORACLECLUSTERVOLUMESERVICEが削除されない可能性

削除ツールを使用してClusterwareホームを削除すると、サービスOracleClusterVolumeServiceの削除に失敗するという問題が発生する場合があります。

回避策:

サービスOracleClusterVolumeServiceを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#9405729によって追跡されます。

4.2.16 削除ツールでレジストリ・エントリの削除に失敗

単一インスタンスのOracle Database、Oracle Database ClientまたはOracle RAC(64ビットWindowsサーバーのみ)を削除すると、レジストリ・エントリの一部が削除されません。

回避策:

  • 次のレジストリ・エントリを手動で削除します。

    HKLM\Software\Microsoft\.NETFramework\v2.0.50727\AssemblyFoldersEX\ODP.NET
    HKLM\Software\Microsoft\VisualStudio\8.0\Help\VisibleFilters\OracleDataProviderTechFilter
    

    この問題は、Oracle Bug#9501499によって追跡されます。

  • レジストリ・エントリOracle in ORACLE_HOME_NAMEを手動で削除します。

    HKLM\Software\ODBC\ODBCINST.INI\ODBC Drivers\Oracle in Oracle_HOME_NAME
    

    この問題は、Oracle Bug#9478171によって追跡されます。

  • レジストリ・エントリOracle Services for MTSを手動で削除します。

    HKLM\System\CurrentControlSet\Services\EventLog\Application\Oracle Services for MTS
     
    

    この問題は、Oracle Bug#9524210によって追跡されます。

  • レジストリ・エントリOracleDBConsoleSIDを手動で削除します。

    HKLM\System\CurrentControlSet\Services\EventLog\Application
     
    

    この問題は、Oracle Bug#9523875によって追跡されます。

  • レジストリ・エントリOracle.SIDおよびOracle.VSSWriter.SIDを手動で削除します。

    HKLM\System\CurrentControlSet\Services\EventLog\Application
     
    

    この問題は、Oracle Bug#9523866によって追跡されます。

  • 次のレジストリ・エントリを手動で削除します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Oracle11
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\OraFenceService 
    

    この問題は、Oracle Bug#9478187によって追跡されます。

4.2.17 ODP.NETに関する削除の問題

64ビットWindowsで単一インスタンスのOracle Database、Oracle Database ClientまたはOracle RACを削除すると、英語以外のオペレーティング・システムでwinprod_cleanup.outに一部不要な文字または行が出力される場合があります。オペレーティング・システムが英語の場合、次のメッセージが表示される場合があります。

This action is only valid for products that are currently installed.

回避策:

これらの不要な文字およびメッセージは無視してください。

この問題は、Oracle Bug#9440539によって追跡されます。

4.2.18 削除ツールでOracleホームが削除されない

Oracle Enterprise Manager Database Controlが構成され、Oracle ACFSにインストールされたOracleホームを削除ツールを使用して削除すると、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\host_sid\sysmanディレクトリとそのサブディレクトリを削除できず、Oracleホームが削除されません。

回避策:

この操作を実行する前に、管理者ユーザーとして次のコマンドを実行します。

cacls ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\HOSTNAME_DBNAME\sysman\emd\upload\hsperfdata_SYSTEM /E /P %USERDOMAIN%\%USERNAME%:F 

この問題は、Oracle Bug#9444816によって追跡されます。

4.2.19 削除ツールでinvDetails.propertiesファイルが削除されない

Oracle RACホームを削除する際、削除ツールはinvDetails.propertiesファイルの削除に失敗します。

回避策:

dbhome\inventoryディレクトリを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#9543109によって追跡されます。

4.2.20 削除ツールでocfs.sysファイルが削除されない

Oracle RACを削除する際、削除ツールはocfs.sysファイルの削除に失敗します。

回避策:

ocfs.sysファイルを手動で削除します。

system_drive\Windows\System32\drivers\ocfs.sys

この問題は、Oracle Bug#9498036によって追跡されます。

4.2.21 削除ツールでOracle RACホームが検出されない

削除ツールを使用してOracle ACFSをマウントしたドライブにインストールされた11.2.0.1.0のOracle RACソフトウェアを削除する場合、Oracle Configuration Manager(OCM)の構成解除中に次のメッセージが表示される場合があります。

Oracle Home does not exists, but CCR is configured

回避策:

このメッセージは無視できます。OCMは正常に構成解除されます。

この問題は、Oracle Bug#9545478によって追跡されます。

4.2.22 Oracle RACに削除ツールを使用するとエラーが返される

削除ツールは、1つ以上のプロセスまたはサービスが正常に停止していなかったために使用されているファイルを削除するために使用することはできません。削除の出力には、次のようなエラー・メッセージが表示されます。

Failed to delete the file file_name

回避策:

サーバーの再起動後、Oracleホームを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#9446472によって追跡されます。

4.2.23 Oracle RACホームを削除する際の削除ツールの時間の問題

削除ツールを使用してOracle ACFSにインストールされたOracle RACホームを削除すると、ツールは、終了までに予想されるより長い時間がかかります。

回避策:

なし。削除ツールが終了するまで予想より20から30分長くお待ちください。

この問題は、Oracle Bug#9478372によって追跡されます。

4.2.24 削除ツールがサイレント・モードでクラスタに対するOracle Grid Infrastructureの削除に失敗する

削除ツールを使用してサイレント・モードでクラスタに対するOracle Grid Infrastructureを削除すると、ツールは次のエラー・メッセージで失敗します。

ERROR:  As the privileged user, Execute \deinstall\crsdc.bat on every
node  in this cluster except for this node, and then execute
\deinstall\rootdeinstall.bat on this node to remove the configuration of the
Oracle Clusterware and to completely remove the Oracle software 

回避策:

削除が失敗した場合、次の手順を実行します。

  1. 削除ツールの指示に従ってすべてのノードでcrsdc.batを実行します。

  2. ノード1の削除ディレクトリからrootdeinstall.batを実行します。

この問題は、Oracle Bug#9540713によって追跡されます。

4.2.25 別のOracleベース・ディレクトリに32ビットおよび64ビットのOracleソフトウェアをインストール

32ビットのOracleソフトウェアと64ビットのOracleソフトウェアを同じサーバーにインストールする場合、32ビットのOracleソフトウェアと64ビットのOracleソフトウェアに別のOracleベース・ディレクトリを使用する必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9502109によって追跡されます。

4.2.26 リモート・ノードのORA_DBAグループに関するユーザーの問題

ローカル・ユーザー(ドメイン以外のユーザー)アカウントを使用してクラスタにOracle RACをインストールする場合、ユーザー・アカウントはリモート・ノードのORA_DBAグループに追加されません。この結果、ローカル・ユーザーはオペレーティング・システム認証を使用してSYSDBAとしてデータベースに接続できません。

回避策:

手動でこのローカル・ユーザーをすべてのリモート・ノードのORA_DBAグループに追加するか、ドメイン・ユーザーとしてインストールします。

この問題は、Oracle Bug#9524516によって追跡されます。

4.2.27 Oracle Clusterwareリソースのステータスの問題

2つ以上のノードを持つOracle RACクラスタで、ノードを1つ再起動し、ノードが再起動されている間に別のノードでCRSCTlを使用してOracle Clusterwareリソースのステータスを問い合せると、CRSCTLにより情報が表示されないか、エラー・メッセージが返されます。

CRS-0245:USER DOESN'T HAVE ENOUGH PRIVILEGE TO QUERY CRS RESOURCES

回避策:

ノードを再起動する前に、そのノードで次のコマンドを発行します。

crsctl stop crs -f

この問題は、Oracle Bug#9369059によって追跡されます。

4.2.28 Oracle ClusterwareでのOracle Single Client Access Name (SCAN)の問題

DHCPが構成され、GNSが有効なOracle Clusterware環境で、非修飾SCANがDNSで解決されると、Enterprise Manager Configuration AssistantまたはDatabase Configuration Assistantは次のエラー・メッセージで失敗します。

SEVERE: Scan Listener is not up or database service is not registered with it.
Start the Scan Listener and register database service and run EM Configuration Assistant again

回避策:

GNSを使用している場合、ネットワークのデフォルト・ドメインで修飾されているか、クラスタ・ノードのドメイン検索順序の任意のドメインで修飾されている、SCANがネットワークのDNSで解決できないようにします。

この問題は、Oracle Bug#9471408によって追跡されます。

4.2.29 Oracle Notification ServiceがOracle Grid Infrastructureのアップグレード中、開始に失敗する

Gridホームのリリース11.2へのアップグレード中、最後のノードのora.onsリソースに対してPRCR-1064エラーが発生する場合があります。このエラーは、rootcrs_nodename.logファイルに表示されます。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureのアップグレードがこのエラーで失敗した場合、次の手順を実行します。

  1. Windowsタスク マネージャを開き、2つのons.exeプロセスを検索します。

  2. 両方のons.exeプロセスを停止します。

  3. 次のコマンドを実行します。

    srvctl start nodeapps
    srvctl start gns
    srvctl start scan
    srvctl start scan_listener
    
  4. インストーラでOracle Grid Infrastructureの構成をスキップし、アップグレードを完了します。

この問題は、Oracle Bug#9491140によって追跡されます。

4.2.30 Oracle Clusterwareリリース10.2.0.5からOracle Clusterware 11.2.0.1へのアップグレードが失敗する

Oracle Grid Infrastructureのクラスタのインストール時に、Oracle Clusterware 10.2.0.5のOracle Clusterware 11.2.0.1へのアップグレードが失敗します。以下のメッセージが表示されます。

Grid Infrastructure Configuration failed.

解決方法:

Oracle Clusterware 10.2.0.5からOracle Clusterware 11.2.0.1への直接のアップグレードは、サポートされていません。Oracle Grid Infrastructureのクラスタ11.2.0.2のインストールを完了するか、サポートに連絡してOracle Clusterware 11.2.0.1ソフトウェアの個別パッチを入手してください。

この問題は、Oracle Bug#9776578によって追跡されます。

4.3 リリース11.2.0.1のその他の既知の問題

次の各項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

4.3.1 Oracle Wallet Managerのヘルプが機能しない

Oracle Wallet Manager画面のイメージおよびアイコンがはっきりと表示されず、Oracle Wallet Managerのヘルプが機能しません。

回避策:

owm-images.jarおよびowm_help.jarowm.clファイルのCLASSPATH変数に追加すると、画面がはっきりと表示され、Oracle Wallet Managerのヘルプが正しく機能します。

次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューで、OWMアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。owm.clファイルの場所が示されます。

  2. テキスト・エディタを使用してowm.clファイルを開きます。

  3. owm-images.jarおよびowm_help.jarファイルをowm.clファイルのCLASSPATH変数に追加します。


    注意:

    .jarのパスは、owm-3_0.jarのものと同じである必要があります。通常、owm-images.jarおよびowm_help.jarファイルは、C:\app\user-name\product\11.2.0\ORACLE_HOME\owm\jlib\にあります。

  4. owm.clファイルへの変更を保存します。

この問題は、Oracle Bug#7506415によって追跡されます。

4.3.2 ノード・デプロイメント・プロシージャの削除はサポートされない

Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用してのノードの削除は、現在サポートされていません。ただし、手動でノードを削除できます。詳細は、次のドキュメントを参照してください。

  • 『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』の第3章「クラスタを作成するためのOracle Clusterwareのクローニング」および第4章「Windowsシステムでのクラスタ・ノードの追加および削除」

  • 『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』の第10章「Windowsシステムでのノードおよびインスタンスの追加および削除」

4.3.3 Windows x64でのOracle Database Extensions for .NETのサポート

.NETストアド・プロシージャを.NET Framework 2.0 SP2で実行すると、extproc.exeでアクセス違反が発生します。これは、.NETストアド・プロシージャを.NET Framework 2.0 SP1で実行すると発生しません。

回避策:

Microsoft hotfix KB974168をインストールします。

4.3.4 Oracle RACのパッチがサポートされない

Oracle Enterprise Manager Database ControlからのOracle RACのパッチはサポートされていません。

回避策:

OPatchを実行してOracle RACにパッチを適用します。

この問題は、Oracle Bug#9128255によって追跡されます。

4.3.5 Windows Server 2008でヘルプ・ファイルのショートカットが機能しない

Windows Server 2008でOracle Objects for OLE C++ Class Libraryのヘルプを「スタート」メニューのショートカットから起動しても、ページが開きません。

回避策:

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. ショートカットを右クリックします。

  2. 「プログラムから開く」を選択して、「Internet Explorer」をクリックします。

  3. オプションを選択して、ヘルプ・ページを開きます。

この問題は、Oracle Bug#8001859によって追跡されます。

4.3.6 Oracle Management Serviceからの間違ったリバースpingコマンド

間違ったリバースpingコマンドがOracle Management ServiceからOracle Enterprise Manager Database Controlに指定されます。emoms.propertiesファイルの内容は次のとおりです。

emdrep.ping.pingCommand=ping <hostname>

回避策:

emoms.propertiesファイルのプロパティを次のように変更します。

ping -n 3 -w 30000 <hostname>

注意:

IPv6を使用するすべてのコンピュータで、pingコマンドのかわりにping6コマンド(または同等のIPv6コマンド)を指定する必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9211800によって追跡されます。

4.3.7 Windowsシステムでのオンライン・パッチのインストール

Oracle Database 11gリリース2に同梱されているOpatchツールは、Windowsシステムでオンライン・パッチを適用する際に失敗します。

回避策:

Opatchツールのリリース11.2.0.1.1は、My Oracle SupportでOracle Database 11gリリース2のパッチ6880880として入手できます。Windowsシステムでオンライン・パッチを適用する前にOpatchツールのリリース11.2.0.1.1をダウンロードしてインストールします。

オンライン・パッチでパッチ適用されたデータベース・インスタンスをリストするには、opatch lsinventory -detailsコマンドを実行します。ノードの最後のデータベース・インスタンスからオンライン・パッチを無効にして削除するには、必ずopatch disableOnlinepatchコマンドのかわりにopatch rollbackコマンドを実行してください。無効の状態になっているオンライン・パッチを削除するには、disableOnlinepatchコマンドを実行します。オンライン・パッチを無効な状態で削除するには、opatch lsinv -detailsによって、そのパッチのインスタンスが示されていない場合のみ、opatch rollbackコマンドに-no_sysmodフラグを付けて使用します。たとえば、opatch lsinv -detailsによって、Oracle Bug#1234についてパッチ適用されたインスタンスがないことが示されている場合のみ、opatch rollback -id 1234 -no_sysmodを使用します。

この問題は、Oracle Bug#8843060および#9440270によって追跡されます。

4.3.8 Oracle ADVMボリュームでドライブ文字でマウントされるファイル・システムがWindowsエクスプローラに表示されない

Oracle ACFSマウント・レジストリ・リソースまたはOracle ACFS個別ファイル・システム・リソースでOracle ADVMボリュームがドライブ文字にマウントされた場合、ドライブはWindowsエクスプローラに表示されません。これは、Windowsエクスプローラでのドライブ文字の表示のみに影響し、ボリュームはマウントされており、コマンドラインを使用して完全にアクセスできるため、acfsutil.exeユーティリティを使用して表示できます。

回避策:

Windowsセッションからログアウトし、再度ログインしてWindowsエクスプローラでドライブ文字を表示する必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9343876によって追跡されます。

4.3.9 Oracle ACFSを使用する際のMicrosoft Handleユーティリティのダウンロード

Microsoft Handleユーティリティは、Oracle Clusterwareで管理されるOracle ACFS高可用性リソースの適切な操作に必要です。Oracle Clusterwareリソースは、このコマンドが含まれていない場合、正しく停止しない可能性があります。

回避策:

次の場所からMicrosoft Handleユーティリティをダウンロードします。

http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/bb896655.aspx

ダウンロードした後、HandleユーティリティはGridホームのBINディレクトリに置いてください。


注意:

Gridホームは、現在のセッションのPATH環境変数に必ず含めてください。

この問題は、Oracle Bug#9349433によって追跡されます。

4.3.10 Oracle Grid Infrastructureのリスナーの問題

Oracle Grid Infrastructureのインストール後、デフォルトのリスナーがパブリック・アドレスでリスニングをしません。そのため、リスナーが使用可能でも、リスナーはデータベースまたはOracle ASMインスタンスにサービスを提供しません。

回避策1:

DHCPでGNSを使用しない場合、次の手順を実行します。

  1. ローカルのIP addressおよびhost name情報を%Systemroot%\System32\Drivers\Etc\Hostsに追加します。

    たとえば、IP address host name192.0.2.254 dbhostのようになります。

  2. Oracle Grid Infrastructureリスナーを再起動します。

この問題は、Oracle Bug#9382523によって追跡されます。

回避策2:

GNSを構成し、DHCPを使用してクラスタ・ノードにアドレスを割り当てる場合、各クラスタ・ノードのホスト名に割り当てられるIPアドレス(パブリックIPアドレス)が、ノードの仮想IP(VIP)アドレス、GNS VIPアドレスまたはSCAN VIPアドレスに割り当てられるIPアドレスより小さな数値になるようDHCPを構成します。

たとえば、ホストのIPアドレスのみにxxx.xxx.xxx.0からxxx.xxx.xxx.099の範囲のIPアドレスを使用し、他のすべてのIPアドレスの割当てには、xxx.xxx.xxx.100以上の値を使用する必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9441288によって追跡されます。

4.3.11 Windows Server 2008で共有Oracleホームのショートカットが機能しない

共有Oracleホームのショートカットから、Net Configuration Assistant、Database Configuration Assistant、Database Upgrade Assistant、Net Manager、Oracle Universal InstallerなどのOracleツールを起動すると、次のエラーが表示されます。

Missing shortcut: windows is searching launch.exe

エラー・メッセージが表示された後、ショートカットは終了します。

回避策:

Windowsのコマンド・プロンプトから管理者権限を使用してツールを起動します。

この問題は、Oracle Bug#7525053によって追跡されます。

4.3.12 1つ以上のノードの追加に失敗してもaddNode.batスクリプトが成功を示す

addNode.batスクリプトを実行してクラスタに1つ以上のノードを追加する際、新しいノードへのインストール中に失敗があった場合、クラスタに追加するノードのリストからそのノードは削除されます。そのため、ノード追加プロセスの後にコールされるupdatenodelistコマンドにより、ノードの追加に失敗があっても成功のステータスが返されます。

回避策:

なし。addNodeプロシージャの後のノード・リストに新しいノードが正しく追加されていることを確認してください。問題がある場合、エラー・メッセージをaddNodeログで確認してください。問題を修正し、addNodeプロシージャを繰り返します。

この問題は、Oracle Bug#9481472によって追跡されます。

4.3.13 addNode.batスクリプトに関するインベントリの問題

addNode.batスクリプトの実行後、新しいノードのインベントリは新しく追加されたホームを反映しません。

回避策:

addNode.batスクリプトで追加されたノードで、次を実行します。

CRSまたはGridホーム

cd Grid_home\oui\bin

共有されていないホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" CRS=TRUE  -local

共有ホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" CRS=TRUE  -cfs -local 

データベースまたはOracle RACホーム

cd RAC_home\oui\bin

共有されていないホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" -local

共有ホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" -cfs -local 

この問題は、Oracle Bug#9544552および#9541191によって追跡されます。

4.3.14 データ・ポンプ・ワーカーが異なるOracle RACインスタンスで実行されない

Oracle RAC環境でデータ・ポンプ・ジョブを実行する際、1より大きい値を指定する場合、データ・ポンプによってOracle RACリソースが使用され、最大でパラレル・パラメータの値までの追加のワーカー・プロセスがクラスタの他のノードで開始されます。ただし、Windowsシステムの場合、すべてのデータ・ポンプ・プロセスがジョブが作成されたインスタンスで実行され、他のノードのワーカー・プロセスは開始されません。

回避策:

なし。

この問題は、Oracle Bug#9448829によって追跡されます。

4.3.15 ORA_DBAグループがddNode.batスクリプトで作成されない

addNode.batスクリプトを使用してクラスタにノードを追加する場合、オペレーティング・システム・グループORA_DBAがクラスタに追加されるノードで作成されないか、addNode.batスクリプトを実行するユーザーがクラスタに追加されるノードのORA_DBAグループに追加されません。これにより、root.batスクリプトは失敗します。

回避策:

  1. まだaddNode.batの要求どおりにroot.batスクリプトを実行していない場合、手動でORA_DBAオペレーティング・システム・グループをクラスタに追加されるノードで作成し、addNode.batスクリプトを実行するユーザーをそのORA_DBAグループに追加できます。

    クラスタにソフトウェアをインストールまたはクラスタにノードを追加する場合、最初のノードでインストールを実行する同じオペレーティング・システム・ユーザーが各ノードに存在する必要があり、ユーザーはクラスタの各ノードのローカルの管理者グループおよびORA_DBAグループのメンバーとして明示的に宣言されている必要があります。

    あるいは、addNode.batを実行するユーザーとしてOracle ClusterwareがインストールされているOracleホームから次のコマンドを実行できます。

    ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\bin\oradim.exe -ex network useradd ora_dba
    %USERDOMAIN%\%USERNAME% "Oracle DBA Group"
    
  2. すでにroot.batスクリプトを実行して失敗した場合、次の手順を実行します。

    1. クラスタに追加されるノードでOracle Clusterwareを構成解除します。

      cd ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\crs\install
      perl rootcrs.pl -deconfig -force
      
    2. 回避策1を実行し、root.batスクリプトを再実行します。

この問題は、Oracle Bug#9525501によって追跡されます。

4.3.16 ODP.NETのヘルプが64ビットWindowsにインストールされない

32ビットのOracleソフトウェアを64ビットWindowsコンピュータにインストールすると、ODP.NETのヘルプがインストールされません。

回避策:

.NETヘルプの設定ウィザードを使用して手動で動的ヘルプをインストールします。英語ロケールでウィザードを起動するには、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\ODP.NET\helpディレクトリからDataProviderHelp_en.msiファイルを実行します。日本語ロケールの場合、同じディレクトリからDataProviderHelp_ja.msiファイルを実行します。

この問題は、Oracle Bug#9524039によって追跡されます。

4.3.17 DatabaseホームおよびLOBファイルへのOracle ACFSの使用

Oracle DatabaseホームをOracle ACFS上に配置して、データベースがOracle ACFS上に格納されたLOBファイルを使用する場合、Oracle ACFSホームはDRIVE_LETTER:\directoryのフォーマットでなければなりません。次に例を示します。

g:\dir
g:\dir1\dir2

それ以外の場合、LOBにアクセスした際にLOB関連のエラーが表示されます(基本インストールのサンプル・スキーマのケース)。次に例を示します。

ERROR at line 1:
ORA-22288: file or LOB operation FILEOPEN failed
ORA-06512: at "SYS.DBMS_LOB", line 744
ORA-06512: at "XDB.DBMS_XDB", line 301
ORA-06512: at line 4

関連情報は、「Oracle ADVMボリュームでドライブ文字でマウントされるファイル・システムがWindowsエクスプローラに表示されない」を参照してください。Oracle ACFSホームにドライブ文字を使用しない場合、この問題が原因でサンプル・スキーマのインストール中にいくつかのLOB関連のエラー・メッセージが表示されます。

回避策:

これらのエラーを無視するをクリックして先に進むか、「中断」をクリックしてデータベースの作成を止めます。

この問題は、Oracle Bug#9527303によって追跡されます。

4.3.18 Oracle Grid Infrastructureの停止についてのOracle ACFSの推奨事項

特定の状況で、Oracle Grid Infrastructureの停止中にOracle ACFSファイル・システムのアクティビティに関してエラーが発生する場合があります。

acfsdismount: ACFS-04007: dismount failed due to open files on the volume

回避策:

これらのエラーを回避するには、Oracle Grid Infrastructureを停止する前にすべてのOracle ACFSファイル・システムを手動でアンマウントします。Windowsのhandleおよびwmicコマンドを使用して、ファイル・システムでアクティブなプロセスを識別できます。これらのプロセスがアクティブではなくなったことを確認し、すべてのACFSファイル・システムをアンマウントして、Oracle Grid Infrastructureの停止を再発行します。

この問題は、Oracle Bug#9539710および#9445489によって追跡されます。

4.3.19 Oracle Notification ServiceがOracle Grid Infrastructureの停止中、停止に失敗する

ノード上でOracle Grid Infrastructureを停止する際に、以下のエラーが発生することがあります。

CRS-5016 (or CRS-2675): stop action failed for ora.eons resource

回避策:

以下の手順を実行して、ora.eonsリソースを手動で停止し、Oracle Grid Infrastructureを停止します。

  1. 以下のコマンドを実行して、ノードのora.eonsリソースを無効にします。

    crsctl modify resource ora.eons -attr "ENABLED@SERVERNAME(nodename)=0"
    
  2. ora.eonsリソースのjavaプロセス、oracle.supercluster.impl.cluster.EONSServerImplを検索して停止します。

    1. プロセスのプロセスID(PID)を判断するには、Microsoft Windows Management Utilityなどのユーティリティを使用できます。次に例を示します。

      wmic RETURN process
      

      管理者ユーザーとしてログインし、以下のコマンドを使用してMicrosoft Windows Management Utilityを起動します。

      C:\> wmic
      

      ユーティリティのプロンプトが表示されたら、以下に示すようにprocessコマンドを実行します。

      wmic:root\cli> process
      

      プロセスおよびそれらのプロセスを開始するためのコマンドの長いリストが表示されます。java.exeという名前のプロセスについて、eonsプロセスに関連するものを検索します。それは次のようになります(Grid_homeは、ローカル・ノードでOracle Grid Infrastructureがインストールされているディレクトリです)。

      java.exe   ”Grid_home\jdk\jre\bin\java\” –Doracle.supercluster.cluster.server=eonsd –classpath …
      
    2. プロセスのPIDを取得するには、以下のコマンドを使用します。

      wmic:root\cli>  process where (commandline like ”%eons%”) list brief
      

      このコマンドによって、以下のような出力が返されます。

      HandleCount  Name      Priority  ProcessId  ThreadCount  WorkingSetSize
      39           cmd.exe   8         1292       1            2654208
      705          java.exe  8         5540       38           54411264
      

      PIDは、java.exeプロセスのProcessID列にリストされます。

    3. 以下のコマンドを使用してMicrosoft Windows Management Utilityを終了します。

      wmic:root\cli> exit
      
    4. 以下のようなコマンドを使用して、javaプロセスを停止します。PIDは、前述の手順で取得したプロセスIDです。

      C:\> kill –f PID
      
  3. 以下のコマンドを実行して、ノード上のOracle Grid Infrastructureを停止します。nodenameは、停止しようとしているノード名です。

    C:\> crsctl stop cluster -n nodename
    

    Oracle Grid Infrastructureの停止中にコンソールに表示されるエラー・メッセージは、すべて無視してください。

  4. 以下のコマンドを実行して、Oracle Grid Infrastructureを再起動します。nodenameは、ノード名です。

    C:\> crsctl start cluster -n nodename
    
  5. 以下のコマンドを実行して、ora.eonsリソースを有効にします。

    crsctl modify resource ora.eons -attr "ENABLED@SERVERNAME(nodename)=1"
    
  6. 以下のコマンドを実行して、ora.eonsリソースを起動します。

    crsctl start res ora.eons -n nodename
    

この問題は、Oracle Bug#9524640によって追跡されます。

4.3.20 グローバル・サービス・デーモン(GSD)リソースがOracle Grid Infrastructureの再起動後にONLINEを示す

GSDリソースは、Oracle 9iデータベースが構成されていないクラスタ環境ではOFFLINEのままである必要があります。Oracle Clusterwareの再起動後、GSDリソースのステータスがONLINEに変更される場合があります。GSDリソースはONLINEのままでも問題ありませんが、このリソースが不要で(管理するOracle 9iデータベースがない)、このリソースをOFFLINEのままにする場合、推奨の回避策を実行してください。

回避策:

次のコマンドを使用してすべてのノードのGSDを停止します。

srvctl stop nodeapps -g

また、Grid_home\admin\gsd.pidファイルがいずれのクラスタ・ノードにも存在しないことを確認します。

この問題は、Oracle Bug#9489026によって追跡されます。

4.3.21 パブリック・ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)のステータスが短い期間で変更される場合にVIPがフェイルバックしない

パブリックNICが短い期間で無効化および有効化された場合、VIPリソースはNICが有効だったノードにフェイルバックしません。

回避策:

CRSCTLを使用してノードのVIPを再配置します。

crsctl relocate res ora.nodename.vip -n nodename
 

この問題は、Oracle Bug#9369822によって追跡されます。

4.3.22 cluvfy.batでノード追加の共有リソースのステータス確認に失敗する

cluvfy.batを使用してOCFSベースのOCRおよび投票ディスクを持つクラスタに追加される新しいノードを検証する場合、cluvfy.batでは、リソースが共有されていないことを示すエラー・メッセージが表示されます。

回避策:

このエラー・メッセージは無視できます。

この問題は、Oracle Bug#9546850によって追跡されます。

5 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.2に固有の情報です。

5.1 リリース11.2.0.2のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

5.2 リリース11.2.0.2のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

5.2.1 Oracle ACFSドライバのインストール・エラー

Oracle ASM Configuration Assistant(ASMCA)で、Oracle ASM Cluster File System(ACFS)ドライバがインストールされていてロードされていない場合に、これらがインストールされていないと報告される場合があります。これはOracle ASMの設定後に、ASMCAユーザー・インタフェースのOracle ASMインスタンスタブで表示されます。機能面への影響はなく、grid_home\bin\acfsdriverstateを実行すれば、ドライバがインストールされているか確認できます。このユーティリティは、正しい情報を出力します。

回避策:

なし。

この問題は、Oracle Bug#9948257によって追跡されます。

5.2.2 クラスタを削除する際にOracle Configuration Managerのサービスがリモート・ノードで削除されない

Oracle Configuration ManagerをOracleホームから削除する際、リモート・ノードでサービスが停止しても削除されない場合があります。

回避策:

scコマンドを使用してサービスを削除します。

sc remove OracleORACLE_HOME_IDENTIFIERConfigurationManager

この問題は、Oracle Bug#10074102によって追跡されます。

5.2.3 共有Oracle RAC上のノードを削除する際に、サービスが削除されない

共有Oracle RACホーム上のノードを削除する際、OraClrAgntサービスが停止しますが削除されません。

回避策:

scコマンドを使用して手動でサービスを削除します。

sc remove OracleORACLE_HOME_NAMEClrAgent

この問題は、Oracle Bug#10074070によって追跡されます。

5.2.4 アンダースコア文字を含むOracle SIDに関連する問題

Oracle Database 11.2は、アンダースコアを含むOracle SIDをサポートしますが、継承接続のある以前のクライアント・リリースとは互換性がありません。継承接続を使用してデータベースに接続した場合、この問題はOracle Database Client 11.1.0.7以下のクライアントに影響します。すべてのOCIクライアントおよびデータベースを監視するOracle Enterprise Managerエージェントが含まれます。

回避策:

Oracle SIDに英数字およびハイフンのみを使用するか、TCP接続を使用してデータベースに接続します。

この問題は、Oracle Bug#7611024によって追跡されます。

5.2.5 Oracle Clusterwareのアップグレード・エラー

Oracle Universal Installerを使用してOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.6)またはOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.7)をOracle Clusterware 11gリリース2(11.2)にアップグレードする際、次のエラーが発生する場合があります。

[INS-40406] There is no previous version of grid software detected on the system.

回避策:

リモート・ノード、つまりOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.6)がインストールされた以外のノードをアップグレードする場合、レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\inst_locは正しくそのノードで設定されていない可能性があります。

レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\inst_locは、必ず手動でアップグレード・インストールを実行するノードのOracleインベントリ・ディレクトリの場所に設定してください。

この問題は、Oracle Bug#9210861によって追跡されます。

5.2.6 Cluster Ready ServicesおよびOracle ASMのアップグレード後にリモート・エージェントを手動でリロードする必要がある

Automatic Storage Managementコンフィギュレーション・アシスタントを使用してCluster Ready ServicesまたはOracle ASMを11.2リリースにアップグレードしようとする場合、アップグレードは成功しますが、リモート・ホストのエージェントへの構成変更は、リロードに失敗します。その結果、Oracle Enterprise Manager Grid ControlおよびDatabase Controlは、Oracle ASMおよびCluster Ready Servicesターゲットを監視できません。

回避策:

次のコマンドを使用して、アップグレード後にリモート・エージェントを手動でリロードします。

emctl reload agent

この問題は、Oracle Bug#9398380によって追跡されます。

5.2.7 削除ツールでOracleホームが削除されない

Oracle Enterprise Manager Database Controlが構成され、Oracle ACFSにインストールされたOracleホームを削除ツールを使用して削除すると、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\host_sid\sysmanディレクトリとそのサブディレクトリを削除できず、Oracleホームが削除されません。

回避策:

この操作を実行する前に、管理者ユーザーとして次のコマンドを実行します。

cacls ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\HOSTNAME_DBNAME\sysman\emd\upload\hsperfdata_SYSTEM /E /P %USERDOMAIN%\%USERNAME%:F 

この問題は、Oracle Bug#9444816によって追跡されます。

5.2.8 削除ツールでレジストリ・エントリの削除に失敗

単一インスタンスのOracle Database、Oracle Database ClientまたはOracle RAC(64ビットWindowsサーバーのみ)を削除すると、レジストリ・エントリの一部が削除されません。

回避策:

  • レジストリ・エントリOracleDBConsoleSIDを手動で削除します。

    HKLM\System\CurrentControlSet\Services\EventLog\Application
     
    

    この問題は、Oracle Bug#9523875によって追跡されます。

  • レジストリ・エントリOracle.SIDおよびOracle.VSSWriter.SIDを手動で削除します。

    HKLM\System\CurrentControlSet\Services\EventLog\Application
     
    

    この問題は、Oracle Bug#9523866によって追跡されます。

  • 次のレジストリ・エントリを手動で削除します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\ODP.NET
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\_DosLinks
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Oracle11
    

    この問題は、Oracle Bug#10043825によって追跡されます。

5.2.9 ルート・スクリプトのステータスがOracle Grid Infrastructureについて表示されない

rootcrs.plまたはroothas.plを実行してOracle Grid Infrastructureを構成、アップグレードまたは構成解除する場合、スクリプトによってコマンド・ウィンドウに成功または失敗のステータスが表示されません。

回避策:

なし。次の場所に生成されるログ・ファイルをチェックしてスクリプトのステータスを確認してください。

Grid_home/cfgtoollogs/rootcrs_host_name.log 

この問題は、Oracle Bug#9473262によって追跡されます。

5.2.10 Oracle RACホームを削除する際の削除ツールの時間の問題

削除ツールを使用してOracle ACFSにインストールされたOracle RACホームを削除すると、ツールは、終了までに予想されるより長い時間がかかります。

回避策:

なし。削除ツールが終了するまで予想より20から30分長くお待ちください。

この問題は、Oracle Bug#9478372によって追跡されます。

5.2.11 Oracle RACインストール時のOracle MTS Recovery Serviceの問題

Oracle RACのインストール時、リモート・ノードのOracle MTS Recovery Serviceに、レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0の下の文字列変数HOSTに対して正しいホスト名が登録されません。この変数には、ローカル・ホストの名前のかわりにインストールが実行されたホストの名前が含まれます。このレジストリ変数は、COM+アプリケーションによってOracleデータベースに情報を渡すのに使用され、その結果、データベースがインダウトCOM+トランザクションを解決する必要がある場合にWindowsコンピュータに接続することができます。正しくないホスト名が登録されると、トランザクション・リカバリの問題が発生する可能性があります。

回避策:

この問題を修正するには、リモートのWindowsシステムのレジストリ エディタ(regedit)を使用して次のレジストリ・キーの下を探します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0

次のキーの文字列タイプの値を正しく設定する必要があります。

Name:            *Host*
Type:            REG_SZ
Data: << the name of the host-machine e.g. myhost@example.com <mailto:myhost@example.com>>> 

このキーには、レジストリ・キーが存在するシステムのホスト名が含まれている必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9483665によって追跡されます。

5.2.12 削除ツールがサイレント・モードでクラスタに対するOracle Grid Infrastructureの削除に失敗する

削除ツールを使用してサイレント・モードでクラスタに対するOracle Grid Infrastructureを削除すると、ツールは次のエラー・メッセージで失敗します。

ERROR:  As the privileged user, Execute \deinstall\crsdc.bat on every
node  in this cluster except for this node, and then execute
\deinstall\rootdeinstall.bat on this node to remove the configuration of the
Oracle Clusterware and to completely remove the Oracle software 

回避策:

削除が失敗した場合、次の手順を実行します。

  1. 削除ツールの指示に従ってすべてのノードでcrsdc.batを実行します。

  2. ノード1の削除ディレクトリからrootdeinstall.batを実行します。

この問題は、Oracle Bug#9540713によって追跡されます。

5.2.13 単一インスタンスのOracle Databaseに削除ツールを使用すると、エラーが返される

file in use errorsを使用してOracleホームを削除すると失敗します。Oracleホームから実行されているサービスおよびプロセスが、Oracleホームが削除される前にMicrosoft's Service Control Managerによって完全には削除されません。

回避策:

削除ツールが終了した後、Oracleホームを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#10035858によって追跡されます。

5.2.14 削除ツールが共有Oracle RACホームの削除に失敗する

削除ツールdeinstall.batを使用して共有Oracle RACホームを削除する際、削除するOracleホームについてFailed to delete directory..というエラー・メッセージが表示されます。

回避策:

プロセス・モニターのPMONを使用して、削除するOracleホームから実行されているプロセスを検索して停止します。その後、ディレクトリを削除してください。

この問題は、Oracle Bug#10145215によって追跡されます。

5.2.15 削除ツールでinvDetails.propertiesファイルが削除されない

Oracle RACホームを削除する際、削除ツールはinvDetails.propertiesファイルの削除に失敗します。

回避策:

dbhome\inventoryディレクトリを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#9543109によって追跡されます。

5.2.16 Oracle DatabaseとOracle ASMをともにインストールする際の問題

Oracle Databaseリリース11.1またはそれ以前のものをインストールして、インストール中にOracle ASMリリース11.2.0.2上で構成された記憶領域を持つデータベースを作成するよう選択した場合、構成ツール(特にDatabase Configuration Assistant)は実行されてもインストールが失敗します。

回避策:

Oracle Databaseリリース11.1またはそれ以前のソフトウェアをインストールして、ソフトウェアのみのインストール・オプションを選択します。インストールが完了した後、新しくインストールしたOracleホームからDatabase Configuration Assistantを起動して単一インスタンスのデータベースを作成します。たとえば、コマンド・プロンプトから以下のコマンドを実行します。

ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\bin\dbca.bat

この問題は、Oracle Bug#10149589によって追跡されます。

5.2.17 Oracle RAC 10.2 Databaseインスタンスのサービス開始に失敗する

ノードを再起動した後、Oracle Grid Infrastructureリリース11.2上でOracle Databaseリリース10.2または11.1を実行すると、そのノードで実行中のデータベース・インスタンス・リソースにより、実際はオフラインでもオンライン状態が誤って報告されることがあります。インスタンスに関連するすべてのサービスが、開始に失敗します。

回避策:

再起動されたノード上で以下のコマンドを実行し、インスタンスに対して開始を手動で発行します。

srvctl stop instance -d db_unique_name -i instance_name
srvctl start instance -d db_unique_name -i instance_name

この問題は、Oracle Bug#10224187によって追跡されます。

5.2.18 Oracle Clusterwareをドイツ語版のWindows Server x64にインストールする際に、rootcrs_node.logファイルが失敗する

ドイツ語のオペレーティング・システムにOracle Clusterwareをインストールする際、rootcrs_node.logファイルが失敗して以下のエラー・メッセージが表示されます。

Stop of resource "ora.asm -init" failed

回避策:

Oracle Clusterwareのインストールがこのエラーで失敗した場合、次の手順を実行します。

  1. 次のエラー・メッセージがないかログ・ファイルを確認します。

    Stop of resource "ora.asm -init" failed
    
  2. 各ノードに次のコマンドを適用します。

    "crsctl modify resource ora.asm -attr CHECK_TIMEOUT=60 -init"
    
  3. Oracle Universal Installer(OUI)ウィンドウで再試行をクリックして、Oracle Clusterwareのインストールを続行します。

  4. 同じエラーが発生した場合は、手順2を繰り返します。

  5. Oracle Clusterwareのインストールに成功したら、CRSステータスを確認します。

    "crsctl stat res -t" 
    
  6. オフラインになっているサービスがあれば、それを開始します。

    たとえば、node2上のora.DATA.dgサーイスがオフラインの場合、以下のコマンドを実行してサービスを開始します。

    "srvctl start diskgroup -g data -n node2"
    

この問題は、Oracle Bug#10250914によって追跡されます。

5.2.19 Oracle ACFSをインストールする際に、Database Configuration Assistantが実行されない

Windows Server 2008 R2のGetVolumePathname Microsoft APIで、Oracle ADVMボリューム上でホストされているOracle ACFSファイル・システムをインストールする際に、間違った結果が表示されます。結果的に、Database Configuration Assistantおよび他の構成ツールは、Oracle ACFSファイル・システムのインストール時には実行できません。

回避策:

Windows Server 2008 R2上にOracle ACFSをインストールした後、Database Configuration Assistantを手動で実行します。

この問題は、Oracle Bug#10242246によって追跡されます。

5.2.20 Oracle Grid Infrastructureをアップグレードする際の問題

Oracle Grid Infrastructureのリリース11.2.0.1からリリース11.2.0.2にアップグレードする際、Oracle Grid Infrastructureノード選択画面のOracle Grid Infrastructureホーム列に間違った空の値が反映されると問題が発生することがあります。

回避策:

以下の手順に従って、Oracle Grid Infrastructureのアップグレードを再開します。

  1. 次のコマンドを実行してOracleRemExecServiceを停止します。

    net stop OracleRemExecService
    
  2. OracleRemExecServiceが停止したかどうか確認するには、次のコマンドを実行します。

    sc query OracleRemExecService
    

    このコマンドを実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。

    sc EnumQueryServicesStatus:OpenService FAILED 1060:
    The specified service does not exist as an installed service. 
    
  3. 次のコマンドを実行して、サービスを再度作成します。

    11.2.0.2 Grid shiphome\runcluvfy stage -pre crsinst -n node-list
    

    node-listは、Grid infrastructureのノードのリストです。エラーは無視してください。

  4. asmcaユーティリティを再度実行して、Oracle Grid Infrastructureをアップグレードします。

この問題は、Oracle Bug#10318692によって追跡されます。

5.2.21 削除ツールでORACLECLUSTERVOLUMESERVICEが削除されない可能性

削除ツールを使用してClusterwareホームを削除すると、サービスOracleClusterVolumeServiceの削除に失敗するという問題が発生する場合があります。

回避策:

サービスOracleClusterVolumeServiceを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#9405729によって追跡されます。

5.2.22 Oracleホームを順番に削除する際の削除に関する問題

データベースOracleホームまたはデータベース・クライアントOracleホームを削除した後、2回の削除の間に新しいOracleホームをインストールしないで別のOracleホームを削除しようとすると、削除が停止することがあります。

回避策:

「タスク マネージャ」アプリケーションからreg.exeプロセスを停止して、Oracleホームの削除を続行します。

この問題は、Oracle Bug#10354341によって追跡されます。

5.3 リリース11.2.0.2のその他の既知の問題

次の各項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

5.3.1 Windows Server 2008でヘルプ・ファイルのショートカットが機能しない

Windows Server 2008でOracle Objects for OLE C++ Class Libraryのヘルプを「スタート」メニューのショートカットから起動しても、ページが開きません。

回避策:

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. ショートカットを右クリックします。

  2. 「プログラムから開く」を選択して、「Internet Explorer」をクリックします。

  3. オプションを選択して、ヘルプ・ページを開きます。

この問題は、Oracle Bug#8001859によって追跡されます。

5.3.2 Windows Server 2008上のOracle ACFSに関するメモリー・マッピング・ファイルの制限

Windows Server 2008オペレーティング・システムの制限のために、Windows Server 2008上におけるOracle ACFSでは、メモリー・マッピングされたアクセスを通して行われたファイルの変更に関して特定の制限があります。あるノードでメモリー・マッピングされたアクセスからファイル変更が行われた場合、最初のノードのアプリケーションが明示的にファイルのビューをフラッシュするか、ビューのアンマップを行うか、あるいはファイルを閉じるまで、その変更は他のノードで表示されないことがあります。また、メモリー・マッピングを通して行われたファイル変更がページ・キャッシュにあって、ディスクにフラッシュされていない場合、Oracle ACFSのスナップショットが作成されると、こうした変更はスナップショットに反映されません。

これらの制限は、Windows Server 2008 R2にはありません。

5.3.3 DatabaseホームおよびLOBファイルへのOracle ACFSの使用

Oracle DatabaseホームをOracle ACFS上に配置して、データベースがOracle ACFS上に格納されたLOBファイルを使用する場合、Oracle ACFSホームはDRIVE_LETTER:\directoryのフォーマットでなければなりません。次に例を示します。

g:\dir
g:\dir1\dir2

それ以外の場合、LOBにアクセスした際にLOB関連のエラーが表示されます(基本インストールのサンプル・スキーマのケース)。次に例を示します。

ERROR at line 1:
ORA-22288: file or LOB operation FILEOPEN failed
ORA-06512: at "SYS.DBMS_LOB", line 744
ORA-06512: at "XDB.DBMS_XDB", line 301
ORA-06512: at line 4

関連情報は、「Oracle ADVMボリュームでドライブ文字でマウントされるファイル・システムがWindowsエクスプローラに表示されない」を参照してください。Oracle ACFSホームにドライブ文字を使用しない場合、この問題が原因でサンプル・スキーマのインストール中にいくつかのLOB関連のエラー・メッセージが表示されます。

回避策:

これらのエラーを無視するをクリックして先に進むか、「中断」をクリックしてデータベースの作成を止めます。

この問題は、Oracle Bug#9527303によって追跡されます。

5.3.4 Windows x64でのOracle Database Extensions for .NETのサポート

.NETストアド・プロシージャを.NET Framework 2.0 SP2で実行すると、extproc.exeでアクセス違反が発生します。これは、.NETストアド・プロシージャを.NET Framework 2.0 SP1で実行すると発生しません。

回避策:

Microsoft hotfix KB974168をインストールします。

5.3.5 マッピングされたドライプから.NETの関連製品をインストールする際の問題

Oracle Data Provider for .NETやOracle Providers for ASP.NETなど.NETの関連製品を、32ビットまたは64ビットのオペレーティング・システム上のマッピングされたドライブにあるORACLE_HOMEおよびORACLE_BASEにインストールする際、最小限の権限リクエストの付与に失敗したことが原因で.NET FrameworkがOraProvCfg.exeのロードに失敗したことを示すSystem.IO.FileLoadException例外が発生することがあります。

回避策:

適切なオペレーティング・システム用の.NET Framework 2.0 SP2またはそれ以降をインストールします。

この問題は、Oracle Bug#10225338によって追跡されます。

5.3.6 ソフトウェア更新のダウンロード場所を指定する際の問題

Oracle Universal Installerでは、ソフトウェア更新オプションを選択したときに、ダウンロード場所のパスで空白や二重引用符がサポートされていません。

この問題は、Oracle Bug#10194635によって追跡されます。

5.3.7 Windows Server 2008で共有Oracleホームのショートカットが機能しない

共有Oracleホームのショートカットから、Net Configuration Assistant、Database Configuration Assistant、Database Upgrade Assistant、Net Manager、Oracle Universal InstallerなどのOracleツールを起動すると、次のエラーが表示されます。

Missing shortcut: windows is searching launch.exe

エラー・メッセージが表示された後、ショートカットは終了します。

回避策:

Windowsのコマンド・プロンプトから管理者権限を使用してツールを起動します。

この問題は、Oracle Bug#7525053によって追跡されます。

5.3.8 Oracle ACFSを使用する際のMicrosoft Handleユーティリティのダウンロード

Microsoft Handleユーティリティは、Oracle Clusterwareで管理されるOracle ACFS高可用性リソースの適切な操作に必要です。Oracle Clusterwareリソースは、このコマンドが含まれていない場合、正しく停止しない可能性があります。

回避策:

次の場所からMicrosoft Handleユーティリティをダウンロードします。

http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/bb896655.aspx

ダウンロードした後、HandleユーティリティはGridホームのBINディレクトリに置いてください。


注意:

Gridホームは、現在のセッションのPATH環境変数に必ず含めてください。

この問題は、Oracle Bug#9349433によって追跡されます。

5.3.9 Oracle Grid Infrastructureのリスナーの問題

Oracle Grid Infrastructureのインストール後、デフォルトのリスナーがパブリック・アドレスでリスニングをしません。そのため、リスナーが使用可能でも、リスナーはデータベースまたはOracle ASMインスタンスにサービスを提供しません。

回避策1:

DHCPでGNSを使用しない場合、次の手順を実行します。

  1. ローカルのIP addressおよびhost name情報を%Systemroot%\System32\Drivers\Etc\Hostsに追加します。

    たとえば、IP address host name192.0.2.254 dbhostのようになります。

  2. Oracle Grid Infrastructureリスナーを再起動します。

この問題は、Oracle Bug#9382523によって追跡されます。

回避策2:

GNSを構成し、DHCPを使用してクラスタ・ノードにアドレスを割り当てる場合、各クラスタ・ノードのホスト名に割り当てられるIPアドレス(パブリックIPアドレス)が、ノードの仮想IP(VIP)アドレス、GNS VIPアドレスまたはSCAN VIPアドレスに割り当てられるIPアドレスより小さな数値になるようDHCPを構成します。

たとえば、ホストのIPアドレスのみにxxx.xxx.xxx.0からxxx.xxx.xxx.099の範囲のIPアドレスを使用し、他のすべてのIPアドレスの割当てには、xxx.xxx.xxx.100以上の値を使用する必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9441288によって追跡されます。

5.3.10 Windowsシステムでのオンライン・パッチのインストール

Oracle Database 11gリリース2に同梱されているOpatchツールは、Windowsシステムでオンライン・パッチを適用する際に失敗します。

回避策:

Opatchツールのリリース11.2.0.1.1は、My Oracle SupportでOracle Database 11gリリース2のパッチ6880880として入手できます。Windowsシステムでオンライン・パッチを適用する前にOpatchツールのリリース11.2.0.1.1をダウンロードしてインストールします。

オンライン・パッチでパッチ適用されたデータベース・インスタンスをリストするには、opatch lsinventory -detailsコマンドを実行します。ノードの最後のデータベース・インスタンスからオンライン・パッチを無効にして削除するには、必ずopatch disableOnlinepatchコマンドのかわりにopatch rollbackコマンドを実行してください。無効の状態になっているオンライン・パッチを削除するには、disableOnlinepatchコマンドを実行します。オンライン・パッチを無効な状態で削除するには、opatch lsinv -detailsによって、そのパッチのインスタンスが示されていない場合のみ、opatch rollbackコマンドに-no_sysmodフラグを付けて使用します。たとえば、opatch lsinv -detailsによって、Oracle Bug#1234についてパッチ適用されたインスタンスがないことが示されている場合のみ、opatch rollback -id 1234 -no_sysmodを使用します。

この問題は、Oracle Bug#8843060および#9440270によって追跡されます。

5.3.11 addNode.batスクリプトに関するインベントリの問題

addNode.batスクリプトの実行後、新しいノードのインベントリは新しく追加されたホームを反映しません。

回避策:

addNode.batスクリプトで追加されたノードで、次を実行します。

CRSまたはGridホーム

cd Grid_home\oui\bin

共有されていないホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" CRS=TRUE  -local

共有ホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" CRS=TRUE  -cfs -local 

データベースまたはOracle RACホーム

cd RAC_home\oui\bin

共有されていないホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" -local

共有ホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" -cfs -local 

この問題は、Oracle Bug#9544552および#9541191によって追跡されます。

5.3.12 リモート・ノード上のOracle RACを削除する際の問題

Oracle Database Configuration Assistantを使用してリモート・ノード上のOracle RACインスタンスを削除する際、次のエラーが発生することがあります。

EMCA failed due to the following error - Error updating EM configuration for node node_name

回避策:

プロセス・モニターのPMONを使用して、ohFilesPerm.pl perlプロセスを識別して停止します。それからOracle Enterprise Manager Database Controlステートのディレクトリを削除します。

ORACLE_HOME/nodename_db_unique_name

この問題は、Oracle Bug#10073887によって追跡されます。

5.3.13 Oracle Database Clientのアップグレード後にSQL Developerのショートカットが表示される

Oracle Database Clientリリース11.2.0.1をリリース11.2.0.2にアップグレードした後、SQL Developerのショートカットが表示されます。

回避策:

このSQL Developerのショートカットはサポートされていないため、使用しないでください。

この問題は、Oracle Bug#10078387によって追跡されます。

5.3.14 Windows Server 2008上でグリッド・ネーミング・サービスを再配置する際の問題

Windows Server 2008でグリッド・ネーミング・サービスを有効にしてOracle Grid Infrastructureをインストールした後、グリッド・ネーミング・サービスを再配置すると、名前の解決が失敗します。

回避策:

グリッド・ネーミング・サービスが再配置される場合、以前のグリッド・ネーミング・サービスのノードから次のコマンドを実行します。

ping gns-vip

この問題は、Oracle Bug#10124639によって追跡されます。

5.3.15 ノードを削除する際に「スタート」メニューからOracleソフトウェアのショートカットが削除されない

共有Oracle RACホームからノードを削除すると、「スタート」メニューのショートカットが削除されません。

回避策:

「スタート」メニューのショートカット項目を手動で削除します。

  1. 「スタート」メニューから「すべてのプログラム」を選択し、Oracle-HOME_NAMEを右クリックします。

  2. 削除オプションを選択して、削除を確認します。

この問題は、Oracle Bug#10074059によって追跡されます。

5.3.16 共有Oracleホームを使用する最近削除されたノードで、PATH変数が更新されない

Oracle RACで共有Oracleホームを使用する場合にノードを削除すると、削除しているノードのPATH環境変数が更新されず、Oracleホームの場所が削除されません。

回避策:

次の手順を使用して、削除したノードのPATH変数を手動で更新します。

  1. 「スタート」メニューから「コントロール パネル」を選択し、「システム」を開きます。

  2. 「詳細設定」を選択して、「環境変数」をクリックします。

  3. 「システム変数」からPATH変数を選択し、ダブルクリックして変数値を取得します。

  4. 変数値からOracle RACホーム参照を削除して、「OK」をクリックします。

  5. 「環境変数」ダイアログで「OK」をクリックし、「システムのプロパティ」ダイアログで「適用」をクリックします。

この問題は、Oracle Bug#10074038によって追跡されます。

5.3.17 Oracle Streamsアドバンスト・キューイングを使用したODP.NETに関するアクセス違反の問題

Oracle Streamsアドバンスト・キューイングを使用し、XMLをメッセージのペイロードとしたODP.NETアプリケーションが、.NETガベージ・コレクションの際にアクセス違反となったり、停止することがあります。

回避策:

アプリケーションで使用が終わったら、OracleAQQueueオブジェクトでDispose()メソッドを呼び出します。

この問題は、Oracle Bug#10389639によって追跡されます。

6 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.3に固有の情報です。

6.1 リリース11.2.0.3のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

6.2 リリース11.2.0.3のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

6.2.1 Windows x64でOracle DatabaseとOracle ASMをともにインストールする際の問題

Oracle Databaseリリース11.1またはそれ以前のものをインストールして、インストール中にOracle ASMリリース11.2.0.3上で構成された記憶領域を持つデータベースを作成するよう選択した場合、構成ツール(特にDatabase Configuration Assistant)は実行されてもインストールが失敗します。

回避策:

Oracle Databaseリリース11.1またはそれ以前のソフトウェアをインストールして、ソフトウェアのみのインストール・オプションを選択します。インストールが完了した後、新しくインストールしたOracleホームからDatabase Configuration Assistantを起動して単一インスタンスのデータベースを作成します。たとえば、コマンド・プロンプトから以下のコマンドを実行します。

ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\bin\dbca.bat

この問題は、Oracle Bug#10149589によって追跡されます。

6.2.2 削除ツールがWindows x64での共有Oracle RACホームの削除に失敗する

削除ツールdeinstall.batを使用して共有Oracle RACホームを削除する際、削除するOracleホームについてFailed to delete directory..というエラー・メッセージが表示されます。

回避策:

プロセス・モニターのPMONを使用して、削除するOracleホームから実行されているプロセスを検索して停止します。その後、ディレクトリを削除してください。

この問題は、Oracle Bug#10145215によって追跡されます。

6.2.3 Windows x64でクラスタを削除する際にOracle Configuration Managerのサービスがリモート・ノードで削除されない

Oracle Configuration ManagerをOracleホームから削除する際、リモート・ノードでサービスが停止しても削除されない場合があります。

回避策:

scコマンドを使用してサービスを削除します。

sc remove OracleORACLE_HOME_IDENTIFIERConfigurationManager

この問題は、Oracle Bug#10074102によって追跡されます。

6.2.4 Windows x64でOracle RACとOracle ASMをともにインストールする際の問題

Oracle RACリリース11.2.0.1をOracle ASMリリース11.2.0.3とともにインストールすると、次のエラーが発生する場合があります。

OUI-35078: Error in updating env on nodes 'node_name'.

回避策:

次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを11.2.0.3 Gridホームから実行します。

    srvctl stop cvu
    
  2. 次のコマンドを使用して、Oracle Enterprise Manager Database Controlを停止します。

    emctl stop agent
    
  3. すべてのノードからOracleRemExecServiceを停止します。

  4. 次に、Oracle RACリリース11.2.0.1をOracle ASMリリース11.2.0.3とともにインストールします。

この問題は、Oracle Bug#12720534によって追跡されます。

6.2.5 削除ツールに必要なMicrosoft Visual C++ 2005再頒布可能パッケージ

Oracle Databaseのインストール後にシステム管理者がMicrosoft Visual C++ 2005パッケージを削除する場合、削除ルールを実行すると次のエラー・メッセージが表示されます。

OraOLEDBPus11.dll: The specified module could not be found

回避策:

Microsoft Visual C++ 2005再頒布可能パッケージを再インストールします。

この問題は、Oracle Bug#12797310によって追跡されます。

6.2.6 Windows x64での共通のOracleベースの場所に関する削除ツールの問題

32ビットOracle Databaseと64ビットOracle Databaseを同じORACLE_BASEにインストールすると、削除ツールを使用してデータベースのいずれかを削除した際に予期しない結果が発生する場合があります。これらのOracleホームで同じ中央インベントリが使用されない場合、削除ツールによってOracleベースのすべてのOracleホームが削除されます。

回避策:

複数の中央インベントリを使用しないようにします。32ビットと64ビットのデータベース・インストールで同じORACLE_BASEを使用しないでください。

この問題は、Oracle Bug#12808859および#12864734によって追跡されます。

6.2.7 削除ツールでレジストリ・エントリの削除に失敗

単一インスタンスのOracle Database、Oracle Database ClientまたはOracle RAC(64ビットWindowsサーバーのみ)を削除すると、レジストリ・エントリの一部が削除されません。

回避策:

  • レジストリ・エントリOracle Services for MTSを手動で削除します。

    HKLM\System\CurrentControlSet\Services\EventLog\Application\Oracle Services for MTS
     
    

    この問題は、Oracle Bug#9524210によって追跡されます。

  • 次のレジストリ・エントリを手動で削除します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\ODP.NET
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\_DosLinks
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Oracle11
    

    この問題は、Oracle Bug#10043825によって追跡されます。

  • レジストリ・エントリOracleDBConsoleSIDを手動で削除します。

    HKLM\System\CurrentControlSet\Services\EventLog\Application
     
    

    この問題は、Oracle Bug#9523875によって追跡されます。

6.2.8 Windows x64でのOracle Databaseのダウングレードの問題

データベースをOracle Databaseリリース11.2.0.2にダウングレードすると、次の無効なディレクトリ・オブジェクトがCTXSYSスキーマに作成される場合があります。

SQL>SELECT COMP_NAME, VERSION, STATUS FROM SYS.DBA_REGISTRY;
 
Oracle Text                         11.2.0.2.0      INVALID
 
SQL> select object_name, object_id, owner from all_objects where
 
status='INVALID';
 
OBJECT_NAME                     OBJECT_ID OWNER
 
------------------------------ ---------- ------------------------------
 
DRIMLX                              55736 CTXSYS
 
DRISPL                              55746 CTXSYS
 
DRIXMD                              55754 CTXSYS

catrelod.sqlを実行すると、relod.logファイルにORA-00904およびORA-00942エラーが発生する場合もあります。

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#12875131によって追跡されます。

6.2.9 Windows x64でのファイアウォールに関する前提条件チェックの問題

Windows x64でOracle Grid Infrastructureをインストールする際に、前提条件チェックの実行時にWindowsファイアウォールが無効になっていると、クラスタ検証ユーティリティで次の警告が表示されます

PRVG-5906: Windows firewall is enabled on the node "node_list"
Cause: Windows firewall status was found to be enabled.
Action: To disable Windows firewall, add the REG_DWORD registry entry by name
'EnableFirewall' and value 0 to the
'HKEY_LOCAL_MACHINE/System/CurrentControlSet/Services/Tcpip/SharedAccess/Param
eters/FirewallPolicy/StandardProfile' and
'HKEY_LOCAL_MACHINE/System/CurrentControlSet/Services/Tcpip/SharedAccess/Param
eters/FirewallPolicy/DomainProfile' sub key. It is recommended to back up the
Windows Registry before proceeding with any changes, Restart your system to
make your changes effective after changing the registry.

ファイアウォールを無効にする間違ったレジストリ・キーがメッセージに指定されています。

回避策:

正しいレジストリ・キーはHKEY_LOCAL_MACHINE/System/CurrentControlSet/Services/SharedAccess/Parameters/FirewallPolicy/StandardProfileおよびHKEY_LOCAL_MACHINE/System/CurrentControlSet/Services/SharedAccess/Parameters/FirewallPolicy/DomainProfileです。

この問題は、Oracle Bug#12926023によって追跡されます。

6.2.10 Windows x64でOracle ACFSまたはOracle ADVMをアンインストールしようとした際に発生する削除ツールのエラー

ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\deinstallディレクトリから削除ツールを実行すると、次のエラーが返されます。

The system cannot find the path specified.
Unable to uninstall ADVM/ACFS 

Oracle ACFSはアンインストールされません。

回避策:

削除ツールを起動する前に、削除するORACLE_HOMEの場所にORACLE_HOME環境変数を設定します。

この問題は、Oracle Bug#13001410によって追跡されます。

6.2.11 Windows x64でOracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3にアップグレードする際に発生するPRKN-1019エラー

Oracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.1からリリース11.2.0.3にアップグレードすると、次のエラーが報告されます。

OUI-35078: Error in updating env on nodes 'node_name'.
 
[PRKN-1019 : Failed to create directory
""%TMPDIR%\oraremservice\" on node
"node_name", Error: "0|The network path was not found. " .]

ただし、指定したディレクトリはアップグレード中のノードに存在します。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureのアップグレードを再開する前に、次の手順を実行します。

  1. クラスタ内のすべてのノードでOracleRemExecServiceを停止します。

  2. クラスタ内の各ノードで次のコマンドを実行し、すべてのノードでdbconsoleプロセスおよびEMagentを停止します。

    emctl stop dbconsole
    

この問題は、Oracle Bug#13052343によって追跡されます。

6.2.12 Windows x64で削除ツールをサイレント・モードで実行する際の問題

ORACLE_HOME\deinstall\deinstall.batを使用して、削除ツールをサイレント・モードで実行すると、削除ツールを終了してrootdeinstall.batファイルを実行しても、一時ファイルおよびフォルダはクリーンアップされません。

回避策:

システム・レベル%Temp%\deinstall_timestampフォルダで、必要ないファイルまたはフォルダを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#13025755によって追跡されます。

6.2.13 Windows x64で削除ツールを使用してOracle Grid Infrastructureを削除する際に発生するPRKU-1058エラー

-silentおよび-paramfileオプションを指定して削除ツールを実行し、Oracle ASMディスク・グループが削除されないようにパラメータ・ファイルで指定すると、コマンドは完了しますが、次のサービスおよびエントリがレジストリから削除されません。

サービス

  • OracleOraCrs11g_home1TNSListenerLISTENER_SCAN1

  • OracleOraCrs11g_home1TNSListenerLISTENER_SCAN2

  • OracleOraCrs11g_home1TNSListenerLISTENER_SCAN3

  • OracleRemExecService

レジストリ・キー

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\OracleOraCrs11g_home1TNSListenerLISTENER_SCAN1

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\OracleOraCrs11g_home1TNSListenerLISTENER_SCAN2

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\OracleOraCrs11g_home1TNSListenerLISTENER_SCAN3

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#13074261によって追跡されます。

6.2.14 Oracle RACリリース11.2.0.1に関するOracle Grid Infrastructureリリース11.2.0.3のアップグレードの問題

Oracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3にアップグレードし、Oracle RACリリース11.2.0.1のインストールを開始すると、データベースの作成が終了するころにOracle Database Configuration Assistantで次のエラー・メッセージが表示されます。

java.exe - Entry Point Not Found
 
The procedure entry point clsunsinit could not be located in the dynamic link library orahasgen11.dll.
---------------------------
OK  
---------------------------

回避策:

「OK」をクリックし、データベース作成プロセスに進みます。Oracle Database Enterprise Manager Controlにログインし、クラスタ・ホームページに移動します。「監視構成」をクリックし、クラスタのターゲット・プロパティのeONSポートを更新します。

この問題は、Oracle Bug#13074121によって追跡されます。

6.2.15 共有Oracle RAC上のノードを削除する際に、サービスが削除されない

共有Oracle RACホーム上のノードを削除する際、OraClrAgntサービスが停止しますが削除されません。

回避策:

scコマンドを使用して手動でサービスを削除します。

sc remove OracleORACLE_HOME_NAMEClrAgent

この問題は、Oracle Bug#10074070によって追跡されます。

6.2.16 削除ツールでinvDetails.propertiesファイルが削除されない

Oracle RACホームを削除する際、削除ツールはinvDetails.propertiesファイルの削除に失敗します。

回避策:

dbhome\inventoryディレクトリを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#9543109によって追跡されます。

6.2.17 単一インスタンスのOracle Databaseに削除ツールを使用すると、エラーが返される

file in use errorsを使用してOracleホームを削除すると失敗します。Oracleホームから実行されているサービスおよびプロセスが、Oracleホームが削除される前にMicrosoft's Service Control Managerによって完全には削除されません。

回避策:

削除ツールが終了した後、Oracleホームを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#10035858によって追跡されます。

6.2.18 Cluster Ready ServicesおよびOracle ASMのアップグレード後にリモート・エージェントを手動でリロードする必要がある

Automatic Storage Managementコンフィギュレーション・アシスタントを使用してCluster Ready ServicesまたはOracle ASMを11.2リリースにアップグレードしようとする場合、アップグレードは成功しますが、リモート・ホストのエージェントへの構成変更は、リロードに失敗します。その結果、Oracle Enterprise Manager Grid ControlおよびDatabase Controlは、Oracle ASMおよびCluster Ready Servicesターゲットを監視できません。

回避策:

次のコマンドを使用して、アップグレード後にリモート・エージェントを手動でリロードします。

emctl reload agent

この問題は、Oracle Bug#9398380によって追跡されます。

6.2.19 削除ツールでOracleホームが削除されない

Oracle Enterprise Manager Database Controlが構成され、Oracle ACFSにインストールされたOracleホームを削除ツールを使用して削除すると、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\host_sid\sysmanディレクトリとそのサブディレクトリを削除できず、Oracleホームが削除されません。

回避策:

この操作を実行する前に、管理者ユーザーとして次のコマンドを実行します。

cacls ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\HOSTNAME_DBNAME\sysman\emd\upload\hsperfdata_SYSTEM /E /P %USERDOMAIN%\%USERNAME%:F 

この問題は、Oracle Bug#9444816によって追跡されます。

6.2.20 Oracle RACインストール時のOracle MTS Recovery Serviceの問題

Oracle RACのインストール時、リモート・ノードのOracle MTS Recovery Serviceに、レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0の下の文字列変数HOSTに対して正しいホスト名が登録されません。この変数には、ローカル・ホストの名前のかわりにインストールが実行されたホストの名前が含まれます。このレジストリ変数は、COM+アプリケーションによってOracleデータベースに情報を渡すのに使用され、その結果、データベースがインダウトCOM+トランザクションを解決する必要がある場合にWindowsコンピュータに接続することができます。正しくないホスト名が登録されると、トランザクション・リカバリの問題が発生する可能性があります。

回避策:

この問題を修正するには、リモートのWindowsシステムのレジストリ エディタ(regedit)を使用して次のレジストリ・キーの下を探します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0

次のキーの文字列タイプの値を正しく設定する必要があります。

Name:            *Host*
Type:            REG_SZ
Data: << the name of the host-machine e.g. myhost@example.com <mailto:myhost@example.com>>> 

このキーには、レジストリ・キーが存在するシステムのホスト名が含まれている必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9483665によって追跡されます。

6.2.21 Oracle Clusterwareのアップグレード・エラー

Oracle Universal Installerを使用してOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.6)またはOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.7)をOracle Clusterware 11gリリース2(11.2)にアップグレードする際、次のエラーが発生する場合があります。

[INS-40406] There is no previous version of grid software detected on the system.

回避策:

リモート・ノード、つまりOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.6)がインストールされた以外のノードをアップグレードする場合、レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\inst_locは正しくそのノードで設定されていない可能性があります。

レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\inst_locは、必ず手動でアップグレード・インストールを実行するノードのOracleインベントリ・ディレクトリの場所に設定してください。

この問題は、Oracle Bug#9210861によって追跡されます。

6.2.22 アンダースコア文字を含むOracle SIDに関連する問題

Oracle Database 11.2は、アンダースコアを含むOracle SIDをサポートしますが、継承接続のある以前のクライアント・リリースとは互換性がありません。継承接続を使用してデータベースに接続した場合、この問題はOracle Database Client 11.1.0.7以下のクライアントに影響します。すべてのOCIクライアントおよびデータベースを監視するOracle Enterprise Managerエージェントが含まれます。

回避策:

Oracle SIDに英数字およびハイフンのみを使用するか、TCP接続を使用してデータベースに接続します。

この問題は、Oracle Bug#7611024によって追跡されます。

6.2.23 Oracle Grid Infrastructionのインストール時にOracle ARPプロトコル・ドライバがインストールされない

Oracle Grid Infrastructureのインストール中に、Oracle ARPプロトコル・ドライバはデフォルトでインストールされません。oraarpドライバは、データベースのインストールの完了後にインストールするように選択できます。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureのインストールの完了後に、次の手順を実行してOracle ARPプロトコル・ドライバをインストールします。

  1. Oracle Grid Infrastructureスタックが起動していない場合は、起動します。

    Oracle Restartのステータスをチェックするにはcrsctl check crsコマンドを使用し、クラスタ用Oracle Grid Infrastructureのステータスをチェックするにはcrsctl check clusterコマンドを使用します。

    Oracle Restartを起動するにはcrsctl start crsコマンドを使用し、Oracle Grid Infrastructureスタックを起動するにはcrsctl start clusterコマンドを使用します。

  2. クラスタ内の各ノードで、次のコマンドを実行してoraarpドライバのインストールを開始します。

    %systemroot%\system32\netcfg.exe -l Grid_home\bin\oraarpdrv.inf -c p 
            -i orcl_ndisprot 
    
  3. Oracle America, Inc.がノードの信頼できるパブリッシャのリストにない場合は、次のメッセージが表示されます。

    Would you like to install this device software? 
    Name: Oracle Network Protocol 
    Publisher: Oracle America, Inc. 
    

    「インストール」を選択してドライバをインストールします。

  4. oraarpドライバをインストールした後に、クラスタ内のすべてのノードで次のコマンドを実行します。

    sc config oraarpdrv start= auto
    
  5. Oracle GNSサービスを停止します。GNSが構成されているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

    Grid_home\bin\srvctl config gns
    

    GNSサービスを停止するには、次のコマンドを実行します。

    Grid_home\bin\srvctl stop gns 
    
  6. 次のコマンドを使用してSCANリソースを停止します。

    Grid_home\bin\srvctl stop scan -f
    
  7. クラスタ内のノードで実行中のすべてのノード・アプリケーションを停止します。クラスタのノード名を確認するには、次のコマンドを実行します。

    Grid_home\bin\olsnodes -l
    

    ノード・アプリケーション・リソースを停止するには、次のコマンドを使用します(node_listはノード名のカンマ区切りのリストです)。

    Grid_home\bin\srvctl stop nodeapps -n node_list -f
    
  8. 次のコマンドを使用して、クラスタ内のすべてのノードでノード・アプリケーション・リソースを再起動します(node_listはノード名のカンマ区切りのリストです)。

    Grid_home\bin\srvctl start nodeapps -n node_list
     
    
  9. 次のコマンドを使用してSCANリソースを再起動します。

    Grid_home\bin\srvctl start scan        
    

Oracle ARPプロトコル・ドライバをアンインストールする必要がある場合の手順は、次のとおりです。

  1. Oracle ARPプロトコル・ドライバを停止します。

    net.exe stop oraarpdrv
    
  2. Windowsネットワーク接続の管理インタフェースを開きます。パブリック・ネットワーク・インタフェースで「プロパティ」を右クリックするか、「スタート」メニュー→「コントロール パネル」「ネットワークとインターネット」「ネットワーク接続」を選択します。

  3. Oracle ARPプロトコル・ドライバを選択して、「アンインストール」をクリックします。

この問題は、Oracle Bug#13087098によって追跡されます。

6.2.24 Oracle RAC 10.2 Databaseインスタンスのサービス開始に失敗する

ノードを再起動した後、Oracle Grid Infrastructureリリース11.2上でOracle Databaseリリース10.2または11.1を実行すると、そのノードで実行中のデータベース・インスタンス・リソースにより、実際はオフラインでもオンライン状態が誤って報告されることがあります。インスタンスに関連するすべてのサービスが、開始に失敗します。

回避策:

再起動されたノード上で以下のコマンドを実行し、インスタンスに対して開始を手動で発行します。

srvctl stop instance -d db_unique_name -i instance_name
srvctl start instance -d db_unique_name -i instance_name

この問題は、Oracle Bug#10224187によって追跡されます。

6.2.25 Windows x64でデータベースのアップグレード後にOracle ASMディスク・グループがリモート・ノードにマウントされない

Oracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3にアップグレードすると、ディスク・グループが作成される前に、Oracle Automatic Storage Managementコンフィギュレーション・アシスタントがリモート・ノードでディスク・グループを起動しようとする場合があります。その結果、ディスク・グループの起動が失敗します。

回避策:

ディスク・グループを手動で起動します。

この問題は、Oracle Bug#13099648によって追跡されます。

6.2.26 Windows x64でのOracle Grid Infrastructureの構成エラー

Oracle Grid Infrastructureウィザードで、登録済のOracleホームがノード全体で大/小文字を区別して比較できません。

回避策:

ノード全体でソフトウェアのみのインストールを実行する際に、指定したOracleホームおよびOracleベースの場所が大/小文字で一致するようにします。

この問題は、Oracle Bug#13242451によって追跡されます。

6.2.27 Windows x64でのアップグレード中にOracle Universal Installerが既存のOracle Grid Infrastructureを検出しない

現在11.2.0.1リリースを実行しているシステムにOracle Grid Infrastructureリリース11.2.0.3のソフトウェアのみのインストールを実行する場合、Oracle Grid Infrastructureを11.2.0.3リリースにアップグレードするソフトウェア構成ウィザードを起動すると、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

[INS-40418] The installer has detected that Oracle Clusterware is not running on local node. Oracle recommends that you upgrade Oracle Clusterware in  rolling manner.

回避策:

構成ウィザードを起動する前に、11.2.0.3ホームからcluvfy comp cluを実行します。

この問題は、Oracle Bug#13321999によって追跡されます。

6.2.28 Windows x64でのocfs.sysドライバのアップグレードの問題

Oracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3にアップグレードすると、ocfs.sysドライバがアップグレードされません。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureリリース11.2.0.3のインストール後に、次の手順を実行します。

  1. OCFSボリュームを使用して、すべてのサービスを停止します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    ocfsinstall /r
    
  3. 次のコマンドを実行します。

    ocfsinstall /y
    
  4. 新しいOCFSドライバのノードを再起動して有効にします。

この問題は、Oracle Bug#13247694によって追跡されます。

6.3 リリース11.2.0.3のその他の既知の問題

次の各項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

6.3.1 Windows x64でマッピングされたドライプから.NETの関連製品をインストールする際の問題

Oracle Data Provider for .NETやOracle Providers for ASP.NETなど.NETの関連製品を、32ビットまたは64ビットのオペレーティング・システム上のマッピングされたドライブにあるORACLE_HOMEおよびORACLE_BASEにインストールする際、OraProvCfg.exeからSystem.IO.FileLoadException例外が発生する場合があります。

回避策:

インストールを実行するシステムに.NET Framework 2.0 SP2以上をインストールします。

この問題は、Oracle Bug#10225338によって追跡されます。

6.3.2 Windows x64でソフトウェア更新のダウンロード場所を指定する際の問題

Oracle Universal Installerでは、ソフトウェア更新オプションを選択したときに、ダウンロード場所のパスで空白や二重引用符がサポートされていません。

この問題は、Oracle Bug#10194635によって追跡されます。

6.3.3 Windows x64でのOracle Database Clientのアップグレード後にSQL Developerのショートカットが表示される

Oracle Database Clientリリース11.2.0.1をリリース11.2.0.3にアップグレードした後、SQL Developerのショートカットが表示されます。

回避策:

このSQL Developerのショートカットはサポートされていないため、使用しないでください。

この問題は、Oracle Bug#10078387によって追跡されます。

6.3.4 addNode.batスクリプトに関するインベントリの問題

addNode.batスクリプトの実行後、新しいノードのインベントリは新しく追加されたホームを反映しません。

回避策:

addNode.batスクリプトで追加されたノードで、次を実行します。

CRSまたはGridホーム

cd Grid_home\oui\bin

共有されていないホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" CRS=TRUE  -local

共有ホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" CRS=TRUE  -cfs -local 

データベースまたはOracle RACホーム

cd RAC_home\oui\bin

共有されていないホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" -local

共有ホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" -cfs -local 

この問題は、Oracle Bug#9541191によって追跡されます。

6.3.5 Windows x64でインスタンスが終了し、ORA-29770エラーが発生する

リモート・メモリー・コピーのタイムアウト(30秒)のデフォルトのレジストリ・キーの設定が長すぎます。これにより、Windowsプラットフォームで共有サーバー機能が有効で、TCPライブラリのメモリー・コード・パスでLMSプロセスがスタックすると、ORA-29770エラーが発生します。

回避策:

リモート・コピー・ルーチンをデフォルトのタイムアウトを30秒ではなく、5秒にして制御をLMSに戻すことができるようにします。次のレジストリ・キーのエントリを更新します。

\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OSD9i\IPC
    RemoteCopyTimeout    => 5
    RemoteCopyTimeoutRet => 1

この問題は、Oracle Bug#13055779によって追跡されます。

6.3.6 ノードを削除する際に「スタート」メニューからOracleソフトウェアのショートカットが削除されない

共有Oracle RACホームからノードを削除すると、「スタート」メニューのショートカットが削除されません。

回避策:

「スタート」メニューのショートカット項目を手動で削除します。

  1. 「スタート」メニューから「すべてのプログラム」を選択し、Oracle-HOME_NAMEを右クリックします。

  2. 削除オプションを選択して、削除を確認します。

この問題は、Oracle Bug#10074059によって追跡されます。

6.3.7 共有Oracleホームを使用する最近削除されたノードで、PATH変数が更新されない

Oracle RACで共有Oracleホームを使用する場合にノードを削除すると、削除しているノードのPATH環境変数が更新されず、Oracleホームの場所が削除されません。

回避策:

次の手順を使用して、削除したノードのPATH変数を手動で更新します。

  1. 「スタート」メニューから「コントロール パネル」を選択し、「システム」を開きます。

  2. 「詳細設定」を選択して、「環境変数」をクリックします。

  3. 「システム変数」からPATH変数を選択し、ダブルクリックして変数値を取得します。

  4. 変数値からOracle RACホーム参照を削除して、「OK」をクリックします。

  5. 「環境変数」ダイアログで「OK」をクリックし、「システムのプロパティ」ダイアログで「適用」をクリックします。

この問題は、Oracle Bug#10074038によって追跡されます。

6.3.8 リモート・ノード上のOracle RACを削除する際の問題

Oracle Database Configuration Assistantを使用してリモート・ノード上のOracle RACインスタンスを削除する際、次のエラーが発生することがあります。

EMCA failed due to the following error - Error updating EM configuration for node node_name

回避策:

プロセス・モニターのPMONを使用して、ohFilesPerm.pl perlプロセスを識別して停止します。それからOracle Enterprise Manager Database Controlステートのディレクトリを削除します。

ORACLE_HOME/nodename_db_unique_name

この問題は、Oracle Bug#10073887によって追跡されます。

6.3.9 DatabaseホームおよびLOBファイルへのOracle ACFSの使用

Oracle DatabaseホームをOracle ACFS上に配置して、データベースがOracle ACFS上に格納されたLOBファイルを使用する場合、Oracle ACFSホームはDRIVE_LETTER:\directoryのフォーマットでなければなりません。次に例を示します。

g:\dir
g:\dir1\dir2

それ以外の場合、LOBにアクセスした際にLOB関連のエラーが表示されます(基本インストールのサンプル・スキーマのケース)。次に例を示します。

ERROR at line 1:
ORA-22288: file or LOB operation FILEOPEN failed
ORA-06512: at "SYS.DBMS_LOB", line 744
ORA-06512: at "XDB.DBMS_XDB", line 301
ORA-06512: at line 4

関連情報は、「Oracle ADVMボリュームでドライブ文字でマウントされるファイル・システムがWindowsエクスプローラに表示されない」を参照してください。Oracle ACFSホームにドライブ文字を使用しない場合、この問題が原因でサンプル・スキーマのインストール中にいくつかのLOB関連のエラー・メッセージが表示されます。

回避策:

これらのエラーを無視するをクリックして先に進むか、「中断」をクリックしてデータベースの作成を止めます。

この問題は、Oracle Bug#9527303によって追跡されます。

6.3.10 Oracle ACFSを使用する際のMicrosoft Handleユーティリティのダウンロード

Microsoft Handleユーティリティは、Oracle Clusterwareで管理されるOracle ACFS高可用性リソースの適切な操作に必要です。Oracle Clusterwareリソースは、このコマンドが含まれていない場合、正しく停止しない可能性があります。

回避策:

次の場所からMicrosoft Handleユーティリティをダウンロードします。

http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/bb896655.aspx

ダウンロードした後、HandleユーティリティはGridホームのBINディレクトリに置いてください。


注意:

Gridホームは、現在のセッションのPATH環境変数に必ず含めてください。

この問題は、Oracle Bug#9349433によって追跡されます。

6.3.11 Oracle Grid Infrastructureのリスナーの問題

Oracle Grid Infrastructureのインストール後、デフォルトのリスナーがパブリック・アドレスでリスニングをしません。そのため、リスナーが使用可能でも、リスナーはデータベースまたはOracle ASMインスタンスにサービスを提供しません。

回避策1:

DHCPでGNSを使用しない場合、次の手順を実行します。

  1. ローカルのIP addressおよびhost name情報を%Systemroot%\System32\Drivers\Etc\Hostsに追加します。

    たとえば、IP address host name192.0.2.254 dbhostのようになります。

  2. Oracle Grid Infrastructureリスナーを再起動します。

この問題は、Oracle Bug#9382523によって追跡されます。

回避策2:

GNSを構成し、DHCPを使用してクラスタ・ノードにアドレスを割り当てる場合、各クラスタ・ノードのホスト名に割り当てられるIPアドレス(パブリックIPアドレス)が、ノードの仮想IP(VIP)アドレス、GNS VIPアドレスまたはSCAN VIPアドレスに割り当てられるIPアドレスより小さな数値になるようDHCPを構成します。

たとえば、ホストのIPアドレスのみにxxx.xxx.xxx.0からxxx.xxx.xxx.099の範囲のIPアドレスを使用し、他のすべてのIPアドレスの割当てには、xxx.xxx.xxx.100以上の値を使用する必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9441288によって追跡されます。

6.3.12 ODP.NETのヘルプが64ビットWindowsにインストールされない

32ビットのOracleソフトウェアを64ビットWindowsコンピュータにインストールすると、ODP.NETのヘルプがインストールされません。

回避策:

.NETヘルプの設定ウィザードを使用して手動で動的ヘルプをインストールします。英語ロケールでウィザードを起動するには、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\ODP.NET\helpディレクトリからDataProviderHelp_en.msiファイルを実行します。日本語ロケールの場合、同じディレクトリからDataProviderHelp_ja.msiファイルを実行します。

この問題は、Oracle Bug#9524039によって追跡されます。

6.3.13 Windows Server 2008でヘルプ・ファイルのショートカットが機能しない

Windows Server 2008でOracle Objects for OLE C++ Class Libraryのヘルプを「スタート」メニューのショートカットから起動しても、ページが開きません。

回避策:

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. ショートカットを右クリックします。

  2. 「プログラムから開く」を選択して、「Internet Explorer」をクリックします。

  3. オプションを選択して、ヘルプ・ページを開きます。

この問題は、Oracle Bug#8001859によって追跡されます。

6.3.14 Windows Server 2008で共有Oracleホームのショートカットが機能しない

共有Oracleホームのショートカットから、Net Configuration Assistant、Database Configuration Assistant、Database Upgrade Assistant、Net Manager、Oracle Universal InstallerなどのOracleツールを起動すると、次のエラーが表示されます。

Missing shortcut: windows is searching launch.exe

エラー・メッセージが表示された後、ショートカットは終了します。

回避策:

Windowsのコマンド・プロンプトから管理者権限を使用してツールを起動します。

この問題は、Oracle Bug#7525053によって追跡されます。

6.3.15 Windowsシステムでのオンライン・パッチのインストール

Oracle Database 11gリリース2に同梱されているOpatchツールは、Windowsシステムでオンライン・パッチを適用する際に失敗します。

回避策:

Opatchツールのリリース11.2.0.1.9は、My Oracle SupportでOracle Database 11gリリース2のパッチ6880880として入手できます。Windowsシステムでオンライン・パッチを適用する前にOpatchツールのリリース11.2.0.1.9をダウンロードしてインストールします。

オンライン・パッチでパッチ適用されたデータベース・インスタンスをリストするには、opatch lsinventory -detailsコマンドを実行します。ノードの最後のデータベース・インスタンスからオンライン・パッチを無効にして削除するには、必ずopatch disableOnlinepatchコマンドのかわりにopatch rollbackコマンドを実行してください。無効の状態になっているオンライン・パッチを削除するには、disableOnlinepatchコマンドを実行します。オンライン・パッチを無効な状態で削除するには、opatch lsinv -detailsによって、そのパッチのインスタンスが示されていない場合のみ、opatch rollbackコマンドに-no_sysmodフラグを付けて使用します。たとえば、opatch lsinv -detailsによって、Oracle Bug#1234についてパッチ適用されたインスタンスがないことが示されている場合のみ、opatch rollback -id 1234 -no_sysmodを使用します。

この問題は、Oracle Bug#9440270によって追跡されます。

6.3.16 Windows x64でのOracle ACFSのレプリケーション・バックグラウンド・プロセスの問題

Oracle ACFSファイル・システムをレプリケートすると、acfsutil bg stopコマンドを実行しても、プライマリおよびスタンバイ・ファイル・システムをホストしているサイトでレプリケーション・バックグラウンド・プロセスが停止しません。

回避策:

次の手順を実行して、ファイル・システムを正常にディスマウントするか、Oracle Grid Infrastructureスタックをノードで停止します。

プライマリ・サイト

  1. 次のコマンドを実行します。

    crsctl stop res repl_transport_resource -n node
    crsctl relocate res repl_monitor_resource
    crsctl relocate res repl_init_resource
    
  2. このノードで実行中のacfsrepl_transportデーモンを停止します。

  3. このノードのファイル・システムを手動でアンマウントします。

スタンバイ・サイト

  1. 次のコマンドを実行します。

    crsctl stop res repl_transport_resource -n node
    crsctl relocate res repl_monitor_resource
    crsctl relocate res repl_preapply_resource
    crsctl relocate res repl_apply_resource
    
  2. このノードで実行中のacfsrepl_transportデーモンを停止します。

  3. このノードのファイル・システムを手動でアンマウントします。

次の状況のいずれかが適用される場合は、次の手順を実行します。

  • Oracle RACクラスタにファイル・システムがマウントされているノードが1つのみの場合。

  • クラスタ内のすべてのノードでファイル・システムをアンマウントするか、Oracle Grid Infrastructureスタックをノードで停止する必要がある場合。

プライマリ・サイト

  1. 次のコマンドを実行します。

    crsctl stop res repl_transport_resource -n node
    crsctl stop res repl_monitor_resource
    crsctl stop res repl_init_resource
    
  2. ノードで実行中のacfsrepl_*デーモンを停止します。

  3. Oracle Grid Infrastructureスタックを停止する前に、すべてのノードのファイル・システムを手動でアンマウントします。

スタンバイ・サイト

  1. 次のコマンドを実行します。

    crsctl stop res repl_transport_resource -n node
    crsctl stop res repl_monitor_resource
    crsctl stop res repl_preapply_resource
    crsctl stop res repl_apply_resource
    
  2. ノードで実行中のacfsrepl_*デーモンを停止します。

  3. Oracle Grid Infrastructureスタックを停止する前に、すべてのノードのファイル・システムを手動でアンマウントします。

この問題は、Oracle Bug#13247273によって追跡されます。

7 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.4)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.4に固有の情報です。

7.1 リリース11.2.0.4のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

7.2 リリース11.2.0.4のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

7.2.1 Windows x64でクラスタを削除する際にOracle Configuration Managerのサービスがリモート・ノードで削除されない

Oracle Configuration ManagerをOracleホームから削除する際、リモート・ノードでサービスが停止しても削除されない場合があります。

回避策:

scコマンドを使用してサービスを削除します。

sc remove OracleORACLE_HOME_IDENTIFIERConfigurationManager

この問題は、Oracle Bug#10074102によって追跡されます。

7.2.2 共有Oracle RAC上のノードを削除する際に、サービスが削除されない

共有Oracle RACホーム上のノードを削除する際、OraClrAgntサービスが停止しますが削除されません。

回避策:

scコマンドを使用して手動でサービスを削除します。

sc remove OracleORACLE_HOME_NAMEClrAgent

この問題は、Oracle Bug#10074070によって追跡されます。

7.2.3 Windows x64でOracle DatabaseとOracle ASMをともにインストールする際の問題

Oracle Databaseリリース11.1またはそれ以前のものをインストールして、インストール中にOracle ASMリリース11.2.0.4上で構成された記憶領域を持つデータベースを作成するよう選択した場合、構成ツール(特にDatabase Configuration Assistant)は実行されてもインストールが失敗します。

回避策:

Oracle Databaseリリース11.1またはそれ以前のソフトウェアをインストールして、ソフトウェアのみのインストール・オプションを選択します。インストールが完了した後、新しくインストールしたOracleホームからDatabase Configuration Assistantを起動して単一インスタンスのデータベースを作成します。たとえば、コマンド・プロンプトから以下のコマンドを実行します。

ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\bin\dbca.bat

この問題は、Oracle Bug#10149589によって追跡されます。

7.2.4 削除ツールがWindows x64での共有Oracle RACホームの削除に失敗する

削除ツールdeinstall.batを使用して共有Oracle RACホームを削除する際、削除するOracleホームについてFailed to delete directory..というエラー・メッセージが表示されます。

回避策:

プロセス・モニターのPMONを使用して、削除するOracleホームから実行されているプロセスを検索して停止します。その後、ディレクトリを削除してください。

この問題は、Oracle Bug#10145215によって追跡されます。

7.2.5 Windows x64での共通のOracleベースの場所に関する削除ツールの問題

32ビットOracle Databaseと64ビットOracle Databaseを同じORACLE_BASEにインストールすると、削除ツールを使用してデータベースのいずれかを削除した際に予期しない結果が発生する場合があります。これらのOracleホームで同じ中央インベントリが使用されない場合、削除ツールによってOracleベースのすべてのOracleホームが削除されます。

回避策:

複数の中央インベントリを使用しないようにします。32ビットと64ビットのデータベース・インストールで同じORACLE_BASEを使用しないでください。

この問題は、Oracle Bug#12808859および#12864734によって追跡されます。

7.2.6 Windows x64でOracle RACとOracle ASMをともにインストールする際の問題

Oracle RACリリース11.2.0.1をOracle ASMリリース11.2.0.4とともにインストールすると、次のエラーが発生する場合があります。

OUI-35078: Error in updating env on nodes 'node_name'.

回避策:

次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを11.2.0.4 Gridホームから実行します。

    srvctl stop cvu
    
  2. 次のコマンドを使用して、Oracle Enterprise Manager Database Controlを停止します。

    emctl stop agent
    
  3. すべてのノードからOracleRemExecServiceを停止します。

  4. 次に、Oracle RACリリース11.2.0.1をOracle ASMリリース11.2.0.4とともにインストールします。

この問題は、Oracle Bug#12720534によって追跡されます。

7.2.7 Oracle RACリリース11.2.0.1に関するOracle Grid Infrastructureリリース11.2.0.4のアップグレードの問題

Oracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.4にアップグレードし、Oracle RACリリース11.2.0.1のインストールを開始すると、データベースの作成が終了するころにOracle Database Configuration Assistantで次のエラー・メッセージが表示されます。

java.exe - Entry Point Not Found
 
The procedure entry point clsunsinit could not be located in the dynamic link library orahasgen11.dll.
---------------------------
OK  
---------------------------

回避策:

「OK」をクリックし、データベース作成プロセスに進みます。Oracle Database Enterprise Manager Controlにログインし、クラスタ・ホームページに移動します。「監視構成」をクリックし、クラスタのターゲット・プロパティのeONSポートを更新します。

この問題は、Oracle Bug#13074121によって追跡されます。

7.2.8 Windows x64でのアップグレード中にOracle Universal Installerが既存のOracle Grid Infrastructureを検出しない

現在11.2.0.1リリースを実行しているシステムにOracle Grid Infrastructureリリース11.2.0.4のソフトウェアのみのインストールを実行する場合、Oracle Grid Infrastructureを11.2.0.4リリースにアップグレードするソフトウェア構成ウィザードを起動すると、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

[INS-40418] The installer has detected that Oracle Clusterware is not running on local node. Oracle recommends that you upgrade Oracle Clusterware in  rolling manner.

回避策:

構成ウィザードを起動する前に、11.2.0.4ホームからcluvfy comp cluを実行します。

この問題は、Oracle Bug#13321999によって追跡されます。

7.2.9 削除ツールでレジストリ・エントリの削除に失敗

Oracle Grid Infrastructureを削除すると、レジストリの一部が削除されません。

回避策:

次のレジストリ・エントリを手動で削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\ODP.NET
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\_DosLinks
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Oracle11

この問題は、Oracle Bug#16982469によって追跡されます。

レジストリ・エントリOracleDBConsoleSIDを手動で削除します。

HKLM\System\CurrentControlSet\Services\EventLog\Application
 

この問題は、Oracle Bug#9523875によって追跡されます。

7.2.10 アンダースコア文字を含むOracle SIDに関連する問題

Oracle Database 11.2は、アンダースコアを含むOracle SIDをサポートしますが、継承接続のある以前のクライアント・リリースとは互換性がありません。継承接続を使用してデータベースに接続した場合、この問題はOracle Database Client 11.1.0.7以下のクライアントに影響します。すべてのOCIクライアントおよびデータベースを監視するOracle Enterprise Managerエージェントが含まれます。

回避策:

Oracle SIDに英数字およびハイフンのみを使用するか、TCP接続を使用してデータベースに接続します。

この問題は、Oracle Bug#7611024によって追跡されます。

7.2.11 Oracle Grid Infrastructionのインストール時にOracle ARPプロトコル・ドライバがインストールされない

Oracle Grid Infrastructureのインストール中に、Oracle ARPプロトコル・ドライバはデフォルトでインストールされません。oraarpドライバは、データベースのインストールの完了後にインストールするように選択できます。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureのインストールの完了後に、次の手順を実行してOracle ARPプロトコル・ドライバをインストールします。

  1. Oracle Grid Infrastructureスタックが起動していない場合は、起動します。

    Oracle Restartのステータスをチェックするにはcrsctl check crsコマンドを使用し、クラスタ用Oracle Grid Infrastructureのステータスをチェックするにはcrsctl check clusterコマンドを使用します。

    Oracle Restartを起動するにはcrsctl start crsコマンドを使用し、Oracle Grid Infrastructureスタックを起動するにはcrsctl start clusterコマンドを使用します。

  2. クラスタ内の各ノードで、次のコマンドを実行してoraarpドライバのインストールを開始します。

    %systemroot%\system32\netcfg.exe -l Grid_home\bin\oraarpdrv.inf -c p 
            -i orcl_ndisprot 
    
  3. Oracle America, Inc.がノードの信頼できるパブリッシャのリストにない場合は、次のメッセージが表示されます。

    Would you like to install this device software? 
    Name: Oracle Network Protocol 
    Publisher: Oracle America, Inc. 
    

    「インストール」を選択してドライバをインストールします。

  4. oraarpドライバをインストールした後に、クラスタ内のすべてのノードで次のコマンドを実行します。

    sc config oraarpdrv start= auto
    
  5. Oracle GNSサービスを停止します。GNSが構成されているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

    Grid_home\bin\srvctl config gns
    

    GNSサービスを停止するには、次のコマンドを実行します。

    Grid_home\bin\srvctl stop gns 
    
  6. 次のコマンドを使用してSCANリソースを停止します。

    Grid_home\bin\srvctl stop scan -f
    
  7. クラスタ内のノードで実行中のすべてのノード・アプリケーションを停止します。クラスタのノード名を確認するには、次のコマンドを実行します。

    Grid_home\bin\olsnodes -l
    

    ノード・アプリケーション・リソースを停止するには、次のコマンドを使用します(node_listはノード名のカンマ区切りのリストです)。

    Grid_home\bin\srvctl stop nodeapps -n node_list -f
    
  8. 次のコマンドを使用して、クラスタ内のすべてのノードでノード・アプリケーション・リソースを再起動します(node_listはノード名のカンマ区切りのリストです)。

    Grid_home\bin\srvctl start nodeapps -n node_list
     
    
  9. 次のコマンドを使用してSCANリソースを再起動します。

    Grid_home\bin\srvctl start scan        
    

Oracle ARPプロトコル・ドライバをアンインストールする必要がある場合の手順は、次のとおりです。

  1. Oracle ARPプロトコル・ドライバを停止します。

    net.exe stop oraarpdrv
    
  2. Windowsネットワーク接続の管理インタフェースを開きます。パブリック・ネットワーク・インタフェースで「プロパティ」を右クリックするか、「スタート」メニュー→「コントロール パネル」「ネットワークとインターネット」「ネットワーク接続」を選択します。

  3. Oracle ARPプロトコル・ドライバを選択して、「アンインストール」をクリックします。

この問題は、Oracle Bug#13087098によって追跡されます。

7.2.12 Oracle RACインストール時のOracle MTS Recovery Serviceの問題

Oracle RACのインストール時、リモート・ノードのOracle MTS Recovery Serviceに、レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0の下の文字列変数HOSTに対して正しいホスト名が登録されません。この変数には、ローカル・ホストの名前のかわりにインストールが実行されたホストの名前が含まれます。このレジストリ変数は、COM+アプリケーションによってOracleデータベースに情報を渡すのに使用され、その結果、データベースがインダウトCOM+トランザクションを解決する必要がある場合にWindowsコンピュータに接続することができます。正しくないホスト名が登録されると、トランザクション・リカバリの問題が発生する可能性があります。

回避策:

この問題を修正するには、リモートのWindowsシステムのレジストリ エディタ(regedit)を使用して次のレジストリ・キーの下を探します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OracleMTSRecoveryService\Protid_0

次のキーの文字列タイプの値を正しく設定する必要があります。

Name:            *Host*
Type:            REG_SZ
Data: << the name of the host-machine e.g. myhost@example.com <mailto:myhost@example.com>>> 

このキーには、レジストリ・キーが存在するシステムのホスト名が含まれている必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9483665によって追跡されます。

7.2.13 Oracle Clusterwareのアップグレード・エラー

Oracle Universal Installerを使用してOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.6)またはOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.7)をOracle Clusterware 11gリリース2(11.2)にアップグレードする際、次のエラーが発生する場合があります。

[INS-40406] There is no previous version of grid software detected on the system.

回避策:

リモート・ノード、つまりOracle Clusterware 11gリリース1(11.1.0.6)がインストールされた以外のノードをアップグレードする場合、レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\inst_locは正しくそのノードで設定されていない可能性があります。

レジストリ・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\inst_locは、必ず手動でアップグレード・インストールを実行するノードのOracleインベントリ・ディレクトリの場所に設定してください。

この問題は、Oracle Bug#9210861によって追跡されます。

7.2.14 Windows x64でデータベースのアップグレード後にOracle ASMディスク・グループがリモート・ノードにマウントされない

Oracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.4にアップグレードすると、ディスク・グループが作成される前に、Oracle Automatic Storage Managementコンフィギュレーション・アシスタントがリモート・ノードでディスク・グループを起動しようとする場合があります。その結果、ディスク・グループの起動が失敗します。

回避策:

ディスク・グループを手動で起動します。

この問題は、Oracle Bug#13099648によって追跡されます。

7.2.15 Windows x64でOracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.4にアップグレードする際に発生するPRKN-1019エラー

Oracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.1からリリース11.2.0.4にアップグレードすると、次のエラーが報告されます。

OUI-35078: Error in updating env on nodes 'node_name'.
 
[PRKN-1019 : Failed to create directory
""%TMPDIR%\oraremservice\" on node
"node_name", Error: "0|The network path was not found. " .]

ただし、指定したディレクトリはアップグレード中のノードに存在します。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureのアップグレードを再開する前に、次の手順を実行します。

  1. クラスタ内のすべてのノードでOracleRemExecServiceを停止します。

  2. クラスタ内の各ノードで次のコマンドを実行し、すべてのノードでdbconsoleプロセスおよびEMagentを停止します。

    emctl stop dbconsole
    

この問題は、Oracle Bug#13052343によって追跡されます。

7.2.16 Oracle ClusterwareまたはOracle ASMをアップグレード、アンインストールまたは直接シャットダウンする前に、Oracle ACFSファイル・システムを手動でディスマウントする必要がある

Oracle ClusterwareまたはOracle ASMのアップグレード、アンインストールまたは直接シャットダウンを行う場合、Oracle Clusterware (またはOracle ASM)が完全に停止したことを確認するために、Oracle Cluserwareのシャットダウン前にすべてのOracle ACFSファイルを手動でディスマウントする必要があります。handleおよびwmicコマンドを使用して、Oracle ACFSファイル・システムでアクティブなプロセスを識別します。これらのプロセスがアクティブでないことを確認するために、すべてのOracle ACFSファイル・システムをディスマウントしてOracle Clusterwareのシャットダウンを実行します。そうしない場合、Oracle Clusterwareのシャットダウン中にOracle ACFSファイル・システムでのアクティビティに関連したエラーが発生し、Oracle Clusterwareの正常なシャットダウンが停止する可能性があります。

この問題は、Oracle Bug#8594128によって追跡されます。

7.2.17 重複するSIDが検出されない

Oracle RACのインストール中に、ノード間で重複するSID値はOracle Universal Installerによって検出されません。

回避策:

必ずノード間で一意のSIDを指定してください。

この問題は、Oracle Bug#16862658によって追跡されます。

7.2.18 インストーラでOracle Enterprise Manager Configuration Assistant (EMCA)のプロパティ・ファイルを削除できない

Oracle DatabaseまたはOracle RACをアンインストールする際に、ORACLE_HOME\sysman\config\emca.propertiesファイルが時折削除されない場合があります。

回避策:

手動でORACLE_HOME\sysman\config\からemca.propertiesファイルを削除した後、ORACLE_HOMEディレクトリを削除します。

この問題は、Oracle Bug#16968572によって追跡されます。

7.2.19 削除ツールに必要なMicrosoft Visual C++ 2005再頒布可能パッケージ

Oracle Databaseのインストール後にシステム管理者がMicrosoft Visual C++ 2005パッケージを削除する場合、削除ルールを実行すると次のエラー・メッセージが表示されます。

OraOLEDBPus11.dll: The specified module could not be found

回避策:

Microsoft Visual C++ 2005再頒布可能パッケージを再インストールします。

この問題は、Oracle Bug#12797310によって追跡されます。

7.2.20 Cluster Ready ServicesおよびOracle ASMのアップグレード後にリモート・エージェントを手動でリロードする必要がある

Automatic Storage Managementコンフィギュレーション・アシスタントを使用してCluster Ready ServicesまたはOracle ASMを11.2リリースにアップグレードしようとする場合、アップグレードは成功しますが、リモート・ホストのエージェントへの構成変更は、リロードに失敗します。その結果、Oracle Enterprise Manager Grid ControlおよびDatabase Controlは、Oracle ASMおよびCluster Ready Servicesターゲットを監視できません。

回避策:

次のコマンドを使用して、アップグレード後にリモート・エージェントを手動でリロードします。

emctl reload agent

この問題は、Oracle Bug#9398380によって追跡されます。

7.2.21 削除ツールでOracleホームが削除されない

Oracle Enterprise Manager Database Controlが構成され、Oracle ACFSにインストールされたOracleホームを削除ツールを使用して削除すると、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\host_sid\sysmanディレクトリとそのサブディレクトリを削除できず、Oracleホームが削除されません。

回避策:

この操作を実行する前に、管理者ユーザーとして次のコマンドを実行します。

cacls ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\HOSTNAME_DBNAME\sysman\emd\upload\hsperfdata_SYSTEM /E /P %USERDOMAIN%\%USERNAME%:F 

この問題は、Oracle Bug#9444816によって追跡されます。

7.2.22 削除ツールでinvDetails.propertiesファイルが削除されない

Oracle RACホームを削除する際、削除ツールはinvDetails.propertiesファイルの削除に失敗します。

回避策:

dbhome\inventoryディレクトリを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#9543109によって追跡されます。

7.2.23 単一インスタンスのOracle Databaseに削除ツールを使用すると、エラーが返される

file in use errorsを使用してOracleホームを削除すると失敗します。Oracleホームから実行されているサービスおよびプロセスが、Oracleホームが削除される前にMicrosoft's Service Control Managerによって完全には削除されません。

回避策:

削除ツールが終了した後、Oracleホームを手動で削除します。

この問題は、Oracle Bug#10035858によって追跡されます。

7.2.24 共有Oracle RACホームの自動更新に失敗する

共有Oracle RACホームでインストーラの自動更新機能を使用してMy Oracle Supportから最新パッチをダウンロードおよび適用する場合、Javaランタイム例外エラーによりパッチの適用に失敗します。

回避策:

インストール中に自動更新オプションを使用せず、インストール後にOpatchを使用して必要なパッチを適用します。または、インストール完了後に自動更新オプションを使用する場合、適用に失敗したパッチをMy Oracle Supportから手動でダウンロードした後、次のコマンドを実行してパッチを適用します。

ORACLE_HOME\OPatch\opatch napply -local

この問題は、Oracle Bug#17501170によって追跡されます。

7.2.25 データベースのアップグレード後にリスナー、SCANリスナーおよびSCAN VIPリソースの起動に失敗する

Oracle Grid InfrastructureまたはOracle RACをリリース10.2.0.4から11.2.0.4にアップグレードした後、ノードを再起動すると、リスナー、SCANリスナーおよびSCAN VIPリソースの起動に失敗します。

回避策:

Oracle ARPプロトコル・ドライバを手動でインストールし、次のコマンドを実行して、ノードの再起動時にoraarpドライバを自動的に起動します。

sc config oraarpdrv start= auto

この問題は、Oracle Bug#17084320によって追跡されます。

7.2.26 Oracle Grid Infrastructureのアップグレード時に使用可能なノードがリストされない

Oracle Grid Infrastructureのアップグレード時または以前のリリースのOracle Grid Infrastructureがインストールされているサーバーへのインストール時に、「クラスタ・ノード情報」ウィンドウに、使用可能なクラスタ・ノードの候補がないことが示される場合があります。レジストリ・キー\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OSD9i\IPCでシステムに使用可能なノードがリストされません。レジストリ・キーは、以前のリリースのOracleクラスタ・ソフトウェアの構成要件の一部でしたが、Oracle Grid Infrastructureでは使用されていません。

回避策:

各クラスタ・ノードで、次のレジストリ・エントリを削除してデフォルト値を使用します。

\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\OSD9i\IPC
     RemoteCopyTimeout    => 5
     RemoteCopyTimeoutRet => 1

レジストリを変更した後、すべてのクラスタ・ノードを再起動し、インストールを続行します。

この問題は、Oracle Bug#18504336によって追跡されます。

7.2.27 Windows Server 2012 R2でのINS-13001エラー

コマンドsetup.exe -jreLoc path-to-jdk7\jreを使用してOracle Databaseをインストールすると、次のエラーが発生します。

INS-13001: Environment does not meet minimum requirements.

回避策:

次のコマンドを使用して、インストールの事前要件チェックをスキップします。

setup.exe -jreLoc path-to-jdk7\jre -ignorePrereq

この問題は、Oracle Bug#18435100によって追跡されます。

7.2.28 Windows Server 2012 R2でのOracle ACFSのサポート

Windows Server 2012 R2でOracle ACFSにOracleホームを作成するときに、ホームに関連するクラスタウェア・リソースが、acfsutilエラーのため、次の例に示すように、クラスタの選択したノードでITERMEDIATE (対ONLINE)状態になることがあります。

ora.acfstest.dbhome.acfs
        ONLINE  ONLINE         node_1 mounted on L:\
        ONLINE  ONLINE         node_2 mounted on L:\
        ONLINE  INTERMEDIATE   node_3 acfsutil error

回避策:

この問題は今後のパッチ・バンドルで修正される予定です。

この問題は、Oracle Bug#19478594によって追跡されます。

7.3 リリース11.2.0.4のその他の既知の問題

次の各項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

7.3.1 addnode.bat使用時の問題

addnodeスクリプトを使用してレスポンス・ファイルを指定する際に、次のエラーが発生する場合があります。

ERROR: Value for CLUSTER_NEW_NODES not specified.

回避策:

レスポンス・ファイルを使用しません。

この問題は、Oracle Bug#17167249によって追跡されます。

ノードに、addnode.batのCLUSTER_NEW_NODESパラメータに指定した完全修飾ドメイン名を使用する場合、Database Configuration AssistantではOracle RACインスタンス管理のための正しい情報が取得されません。これは、クラスタのOracle Grid Infrastructureにノードを追加し、クラスタ・ノードにOracle RACインスタンスを追加した場合に発生します。次に例を示します。

 addNode.bat "CLUSTER_NEW_NODES={rac2.example.com}"
 "CLUSTER_NEW_VIRTUAL_HOSTNAMES={rac2-vip.example.com}"


addNode.bat "CLUSTER_NEW_NODES={rac2.example.com}"

回避策:

ORACLE_HOMEのノード・リストを、Oracle Database Configuration Assistantを実行する前の非完全修飾ドメイン名で更新します。次に例を示します。

setup.exe -updateNodeList
ORACLE_HOME="c:\app\oracle\product\11.2.0\dbhome_1"
 "CLUSTER_NODES={rac1,rac2}" 

この問題は、Oracle Bug#17167776によって追跡されます。

7.3.2 Windows Server 2008でヘルプ・ファイルのショートカットが機能しない

Windows Server 2008でOracle Objects for OLE C++ Class Libraryのヘルプを「スタート」メニューのショートカットから起動しても、ページが開きません。

回避策:

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. ショートカットを右クリックします。

  2. 「プログラムから開く」を選択して、「Internet Explorer」をクリックします。

  3. オプションを選択して、ヘルプ・ページを開きます。

この問題は、Oracle Bug#8001859によって追跡されます。

7.3.3 addNode.batスクリプトに関するインベントリの問題

addNode.batスクリプトの実行後、新しいノードのインベントリは新しく追加されたホームを反映しません。

回避策:

addNode.batスクリプトで追加されたノードで、次を実行します。

CRSまたはGridホーム

cd Grid_home\oui\bin

共有されていないホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" CRS=TRUE  -local

共有ホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" CRS=TRUE  -cfs -local 

データベースまたはOracle RACホーム

cd RAC_home\oui\bin

共有されていないホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" -local

共有ホームを持つ場合、次のコマンドを実行します。

attachHome.bat "CLUSTER_NODES={comma separated node list}" -cfs -local 

この問題は、Oracle Bug#9541191によって追跡されます。

7.3.4 DatabaseホームおよびLOBファイルへのOracle ACFSの使用

Oracle DatabaseホームをOracle ACFS上に配置して、データベースがOracle ACFS上に格納されたLOBファイルを使用する場合、Oracle ACFSホームはDRIVE_LETTER:\directoryのフォーマットでなければなりません。次に例を示します。

g:\dir
g:\dir1\dir2

それ以外の場合、LOBにアクセスした際にLOB関連のエラーが表示されます(基本インストールのサンプル・スキーマのケース)。次に例を示します。

ERROR at line 1:
ORA-22288: file or LOB operation FILEOPEN failed
ORA-06512: at "SYS.DBMS_LOB", line 744
ORA-06512: at "XDB.DBMS_XDB", line 301
ORA-06512: at line 4

関連情報は、「Oracle ADVMボリュームでドライブ文字でマウントされるファイル・システムがWindowsエクスプローラに表示されない」を参照してください。Oracle ACFSホームにドライブ文字を使用しない場合、この問題が原因でサンプル・スキーマのインストール中にいくつかのLOB関連のエラー・メッセージが表示されます。

回避策:

これらのエラーを無視するをクリックして先に進むか、「中断」をクリックしてデータベースの作成を止めます。

この問題は、Oracle Bug#9527303によって追跡されます。

7.3.5 共有Oracleホームを使用する最近削除されたノードで、PATH変数が更新されない

Oracle RACで共有Oracleホームを使用する場合にノードを削除すると、削除しているノードのPATH環境変数が更新されず、Oracleホームの場所が削除されません。

回避策:

次の手順を使用して、削除したノードのPATH変数を手動で更新します。

  1. 「スタート」メニューから「コントロール パネル」を選択し、「システム」を開きます。

  2. 「詳細設定」を選択して、「環境変数」をクリックします。

  3. 「システム変数」からPATH変数を選択し、ダブルクリックして変数値を取得します。

  4. 変数値からOracle RACホーム参照を削除して、「OK」をクリックします。

  5. 「環境変数」ダイアログで「OK」をクリックし、「システムのプロパティ」ダイアログで「適用」をクリックします。

この問題は、Oracle Bug#10074038によって追跡されます。

7.3.6 ノードを削除する際に「スタート」メニューからOracleソフトウェアのショートカットが削除されない

共有Oracle RACホームからノードを削除すると、「スタート」メニューのショートカットが削除されません。

回避策:

「スタート」メニューのショートカット項目を手動で削除します。

  1. 「スタート」メニューから「すべてのプログラム」を選択し、Oracle-HOME_NAMEを右クリックします。

  2. 削除オプションを選択して、削除を確認します。

この問題は、Oracle Bug#10074059によって追跡されます。

7.3.7 Windows x64でソフトウェア更新のダウンロード場所を指定する際の問題

Oracle Universal Installerでは、ソフトウェア更新オプションを選択したときに、ダウンロード場所のパスで空白や二重引用符がサポートされていません。

この問題は、Oracle Bug#10194635によって追跡されます。

7.3.8 Windows x64でマッピングされたドライプから.NETの関連製品をインストールする際の問題

Oracle Data Provider for .NETやOracle Providers for ASP.NETなど.NETの関連製品を、32ビットまたは64ビットのオペレーティング・システム上のマッピングされたドライブにあるORACLE_HOMEおよびORACLE_BASEにインストールする際、OraProvCfg.exeからSystem.IO.FileLoadException例外が発生する場合があります。

回避策:

インストールを実行するシステムに.NET Framework 2.0 SP2以上をインストールします。

この問題は、Oracle Bug#10225338によって追跡されます。

7.3.9 リモート・ノード上のOracle RACを削除する際の問題

Oracle Database Configuration Assistantを使用してリモート・ノード上のOracle RACインスタンスを削除する際、次のエラーが発生することがあります。

EMCA failed due to the following error - Error updating EM configuration for node node_name

回避策:

プロセス・モニターのPMONを使用して、ohFilesPerm.pl perlプロセスを識別して停止します。それからOracle Enterprise Manager Database Controlステートのディレクトリを削除します。

ORACLE_HOME/nodename_db_unique_name

この問題は、Oracle Bug#10073887によって追跡されます。

7.3.10 clone.pl実行中の問題

Windows 32ビット・システムでは、msvcr71.dllファイルがC:\Windows\System32に存在せず、clone.plスクリプトを実行すると次のメッセージが表示されます。

The application had failed to start because MSVCR71.dll was not found. Reinstalling the application may fix the problem

回避策:

コマンド・プロンプトでmsvcr71.dllファイルのパスを設定して、ORACLE_HOME\oui\lib\win32を含めます。同じコマンド・プロンプトでclone.plを実行します。

この問題は、Oracle Bug#17233850によって追跡されます。

7.3.11 ODP.NETのヘルプが64ビットWindowsにインストールされない

32ビットのOracleソフトウェアを64ビットWindowsコンピュータにインストールすると、ODP.NETのヘルプがインストールされません。

回避策:

.NETヘルプの設定ウィザードを使用して手動で動的ヘルプをインストールします。英語ロケールでウィザードを起動するには、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\ODP.NET\helpディレクトリからDataProviderHelp_en.msiファイルを実行します。日本語ロケールの場合、同じディレクトリからDataProviderHelp_ja.msiファイルを実行します。

この問題は、Oracle Bug#9524039によって追跡されます。

7.3.12 Oracle ACFSを使用する際のMicrosoft Handleユーティリティのダウンロード

Microsoft Handleユーティリティは、Oracle Clusterwareで管理されるOracle ACFS高可用性リソースの適切な操作に必要です。Oracle Clusterwareリソースは、このコマンドが含まれていない場合、正しく停止しない可能性があります。

回避策:

次の場所からMicrosoft Handleユーティリティをダウンロードします。

http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/bb896655.aspx

ダウンロードした後、HandleユーティリティはGridホームのBINディレクトリに置いてください。


注意:

Gridホームは、現在のセッションのPATH環境変数に必ず含めてください。

この問題は、Oracle Bug#9349433によって追跡されます。

7.3.13 Windows Server 2008で共有Oracleホームのショートカットが機能しない

共有Oracleホームのショートカットから、Net Configuration Assistant、Database Configuration Assistant、Database Upgrade Assistant、Net Manager、Oracle Universal InstallerなどのOracleツールを起動すると、次のエラーが表示されます。

Missing shortcut: windows is searching launch.exe

エラー・メッセージが表示された後、ショートカットは終了します。

回避策:

Windowsのコマンド・プロンプトから管理者権限を使用してツールを起動します。

この問題は、Oracle Bug#7525053によって追跡されます。

7.3.14 Windows x64でのOracle Database Clientのアップグレード後にSQL Developerのショートカットが表示される

Oracle Database Clientリリース11.2.0.1をリリース11.2.0.4にアップグレードした後、SQL Developerのショートカットが表示されます。

回避策:

このSQL Developerのショートカットはサポートされていないため、使用しないでください。

この問題は、Oracle Bug#10078387によって追跡されます。

7.3.15 IPv6に関する削除の問題

Windows Server 2012では、使用していないインタフェースを含むすべてのインタフェースでIPv6を無効にしなければ、次のエラーにより削除に失敗します。

PRKC-1071: Nodes \"{0}\" did not respond to ping in \"{1}\" seconds, {2}

この問題は、Oracle Bug#17263057によって追跡されます。

7.3.16 Windows Server 2012におけるホスト・プロセスの高CPU使用率

On Windows Server 2012では、プロセッサの処理能力により、Oracle Grid Infrastructureのインストール後にWmiprvse.exeプロセスによる高CPU使用率の問題が発生する場合があります。

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#17395707によって追跡されます。

7.3.17 SRVCTLを使用したデータベース・サービスの追加に関する問題

Oracle Grid Infrastructureリリース11.2.0.4にOracle RACサービス・リリース11.1.0.7を追加しようとすると、次のエラーが発生します。

Exception in thread "main" java.lang.NoSuchFieldError: SCLS_UNEXPECTED_ERROR

回避策:

11.1.0.7でsrvctl add serviceコマンドを実行するときに、現在の作業ディレクトリが11.2.0.4 Oracle Grid Infrastructureホームのbinディレクトリ、GI_HOME\binでないことを確認します。Oracle RAC。

この問題は、Oracle Bug#17573010によって追跡されます。

7.3.18 2ノード・クラスタの1つのノードでPrivate NIC (プライベートNIC)が失敗した後、データベースの起動に失敗する

2ノード・クラスタで、もう一方のノードBが削除された後、ノード番号が最も小さいノード(ノードA)でprivate NICのエラーが発生した場合、その後ノードAでプライベート・ネットワークを再確立する際、もう一方のノードBはクラスタに参加しますが、もう一方のノードでデータベース・インスタンスを起動できません。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. 両方のノードでcrsスタックを停止してから、両方のノードでcrsスタックを開始します。

  2. プライベート・ネットワーク・エラーが発生したノード(ノードA)でデータベース・インスタンスを停止してから、両方のノードでデータベースを起動します。今度はノードAでデータベース・インスタンスの起動に失敗します。もう一方のノードBでインスタンスを起動後、ノードAでインスタンスを起動できるようになります。

この問題は、Oracle Bug#19642240によって追跡されます。

7.3.19 Windows Server 2012 R2でのクローニングの問題

パッチ20043415を含むOracleホームをクローニングする場合、Oracle Grid InfrastructureまたはOracle DatabaseのStandardまたはEnterpriseエディションで、Oracle ASMの構成の問題が発生する可能性があります。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Oracle GridホームまたはOracle RACホームを宛先ノードで解凍します。

  2. 次のファイルを削除します。

    ORACLE_HOME\bin\orancrypt11_std.dll.dbl
    ORACLE_HOME\bin\orancrypt11_ee.dll.dbl
    
  3. Oracle GridまたはOracle RACホームのクローニングを続行します。

この問題は、Oracle Bug#19711300によって追跡されます。

8 ドキュメントの訂正と追加

次の項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する訂正や追加が含まれています。

8.1 remotedbua.plスクリプトを使用したアップグレード

remotedbua.plスクリプトを使用して32ビットOracle Databaseを64ビットOracle Databaseにアップグレードするための情報は、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\assistants\dbua\remotedbua_readme.txtを参照してください。

9 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


Oracle Databaseリリース・ノート, 11gリリース2 (11.2) for Microsoft Windows

B58884-12

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