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Oracle® Database Vault管理者ガイド
11gリリース2 (11.2)
B56297-10
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Oracle Database Vaultの新機能

この項では、このリリースのOracle DatabaseのOracle Database Vaultの新機能について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.4)のOracle Database Vaultの新機能

この項の内容は次のとおりです。

Oracle Database Vaultイベントのトレース・ファイルを使用する拡張機能

Oracle Database 11g リリース2 (11.2.0.3)では、Oracle Database Vaultイベントの診断にトレース・ファイルを使用する拡張機能がありますが、ドキュメントには記載されていません。このトレース・ファイルは、次のアクティビティの実行に役立ちます。

  • Database Vaultイベントの成功および失敗の追跡

  • 発生する可能性のあるバグなどの問題の診断

詳細は「トレース・ファイルを使用したデータベースのイベントの診断」を参照してください。

Oracle Database Vault監査証跡をクリーニングするための新しいロール

義務がより適切に分離されるように、このリリースでは、DV_AUDIT_CLEANUPロールが導入されています。このロールは、Database Vault監査証跡のクリーニングを担当するユーザーに付与できます。このロールは、統合監査環境には適用されません。

詳細は、「DV_AUDIT_CLEANUP監査証跡クリーンアップ・ロール」を参照してください。

Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)のOracle Database Vaultの新機能

この項の内容は次のとおりです。

Oracle Database Vault環境でXStreamをサポートするための新しいロール

Oracle Database Vault環境でXStreamを使用するユーザーには、DV_XSTREAM_ADMINロールを付与する必要があります。

詳細は、「DV_XSTREAM_ADMIN XStream管理ロール」を参照してください。

Oracle Database Vault環境でOracle GoldenGateをサポートするための新しいロール

Oracle Database Vault環境でOracle GoldenGateを使用するユーザーには、Oracle GoldenGateの使用方法に応じて次のいずれかのロールを付与する必要があります。

  • DV_GOLDENGATE_ADMINロール(Oracle GoldenGateを構成する場合)

  • DV_GOLDENGATE_REDO_ACCESSロール(GoldenGateのTRANLOGOPTIONS DBLOGREADERメソッドを使用してREDOログにアクセスする場合)

詳細は、次の各項を参照してください。

非推奨となったDatabase Vault Configuration Assistant

Database Vault Configuration Assistant (DVCA)は、このリリースから非推奨になりました。DVCAのDatabase Vaultに言語を追加するための機能は、DBMS_MACADM.ADD_NLS_DATAプロシージャに置き換わっています。

詳細は、「Oracle Database Vaultへの言語の追加」を参照してください。

Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)で変更されたOracle Database Vaultの機能

この項の内容は次のとおりです。

Oracle Data Pump EXPおよびIMPユーティリティのサポート終了

このリリース以降、Oracle Data PumpのEXPユーティリティとIMPユーティリティはOracle Database Vault環境で使用できません。

Oracle Database VaultでのOracle Data Pumpの使用の詳細は、「Oracle Database Vault環境でのOracle Data Pumpの使用」を参照してください。

Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)のOracle Database Vaultの新機能

この項の内容は次のとおりです。

以前の値をデフォルトで使用するDBMS_MACADMプロシージャ

次のDBMS_MACADM PL/SQLパッケージ・プロシージャの一部の値のデフォルト設定は、以前の設定に基づいています。

  • DBMS_MACADM.UPDATE_REALM

  • DBMS_MACADM.UPDATE_REALM_AUTH

  • DBMS_MACADM.UPDATE_RULE_SET

  • DBMS_MACADM.UPDATE_COMMAND_RULE

  • DBMS_MACADM.UPDATE_FACTOR

  • DBMS_MACADM.UPDATE_ROLE

たとえば、レルムを作成または更新してレルム・チェックを有効にするとします。DBMS_MACADM.UPDATE_REALMプロシージャを使用してレルムを変更すると、レルム・チェックできるようにenabledパラメータのデフォルトが設定されます。

詳細は、第12章「DBMS_MACADMパッケージの使用方法」を参照してください。

Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.1)のOracle Database Vaultの新機能

この項の内容は次のとおりです。

Oracle Enterprise Managerとの統合

Oracle Database Enterprise Manager Database Controlリリース11.2とGrid Controlリリース10.2.0.5の両方から、Oracle Database Vaultの一連の機能を実行できるようになりました。この統合は、Oracle Database Vaultのリリース9.2.0.8、10.2.0.4および11.1.0.7にも適用されます。

Database Controlから、次のタスクを実行できるようになりました。

  • Oracle Database Vault対応データベースの監視

  • Oracle Database Vaultレポートへのアクセス

Grid Controlから、次のタスクを実行できるようになりました。

  • Oracle Database Vaultセキュリティ・ポリシーを複数のデータベース・サーバーに伝播し、エンタープライズ全体で一貫したポリシーを維持

  • Oracle Database Vaultで保護されているすべてのサーバーを、単一の集中管理コンソールから管理および監視

  • Oracle Database Vaultで保護されているすべてのデータベースへの不正アクション試行時の自動アラート

  • Oracle Database Vaultレポートへのアクセス

詳細は、次の各項を参照してください。

Oracle Data Pumpのサポート

Oracle Data Pumpユーザーは、Oracle Database Vault環境でデータをエクスポートおよびインポートできるようになりました。

詳細は、「Oracle Database Vault環境でのOracle Data Pumpの使用」を参照してください。

Oracle Database Job Schedulerのサポート

データベース・ジョブのスケジュールを行うユーザーは、Oracle Database Vault環境でこの作業を行うことができるようになりました。

詳細は、「Oracle Database Vault環境でのデータベース・ジョブのスケジュール」を参照してください。

追加のOracle Database Vaultロール

Oracle Database Vaultには、次の新規ロールがあります。

  • DV_MONITOR

  • DV_STREAMS_ADMIN

  • DV_PATCH_ADMIN

詳細は、次の各項を参照してください。

追加のデフォルトのルール・セット

Oracle Database Vaultには、次の追加ルール・セットが用意されています。

  • システム・パラメータのファイングレイン・コントロールを許可

  • Oracle Data Pump操作を許可

  • スケジューラ・ジョブの許可

詳細は、「デフォルトのルール・セット」を参照してください。

ルール・セットの作成で使用する失敗コードの範囲の拡張

ルール・セットの作成で失敗コードを指定する際、負の数値に制限されていましたが、その制限がなくなりました。-20000から-20999および20000から20999の範囲の数値を入力できます。

詳細は、「エラー処理オプション」を参照してください。

Oracle Database Vault PL/SQLパッケージに対する変更

DBMS_MACADMおよびDBMS_MACSEC_ROLES PL/SQLパッケージは、次のように変更されました。

  • DBMS_MACADM.CREATE_RULE_SETおよびUPDATE_RULE_SETプロシージャに、新規パラメータis_staticが追加されました。is_staticパラメータは、SQL文によってアクセスされる際に、ルール・セットが評価される頻度を決定します。詳細は、「CREATE_RULE_SETプロシージャ」および「UPDATE_RULE_SETプロシージャ」を参照してください。

  • DBMS_MACADMパッケージには次の新規プロシージャが追加されました。

    • AUTHORIZE_DATAPUMP_USERは、Oracle Database Vaultが有効な場合に、Oracle Data Pump操作を実行する権限をOracle Data Pumpユーザーに付与します。詳細は、「AUTHORIZE_DATAPUMP_USERプロシージャ」を参照してください。

    • UNAUTHORIZE_DATAPUMP_USERは、AUTHORIZE_DATAPUMP_USERプロシージャによって付与された権限を取り消します。詳細は、「UNAUTHORIZE_DATAPUMP_USERプロシージャ」を参照してください。

    • AUTHORIZE_SCHEDULER_USERは、Oracle Database Vaultが有効な場合に、データベース・ジョブをスケジュールする権限をユーザーに付与します。詳細は、「AUTHORIZE_SCHEDULER_USERプロシージャ」を参照してください。

    • UNAUTHORIZE_SCHEDULER_USERは、AUTHORIZE_SCHEDULER_USERプロシージャによって付与された権限を取り消します。詳細は、「UNAUTHORIZE_SCHEDULER_USERプロシージャ」を参照してください。

  • DBMS_MACSEC_ROLES.SET_ROLEプロシージャは拡張されました。p_roleパラメータで複数のロールを指定できるようになりました。詳細は、「SET_ROLEプロシージャ」を参照してください。

Oracle Database Vault Configuration Assistantに対する変更

Oracle Database Vault Configuration Assistant(DVCA)は次のように変更されました。

  • dbuniquenameパラメータの追加。dbuniquenameパラメータを使用すると、Oracle Databaseにグローバルに一意な名前を指定できます。詳細は、「Oracle Database Vaultへの言語の追加」を参照してください。

  • optionracパラメータの削除。optionracパラメータはOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)ノードでのOracle Database Vaultの構成に使用されていました。新しい手順では、Oracle RACノードでOracle Database Vaultをより簡単に構成できます。詳細は、「Oracle RACノードでのOracle Database Vaultの構成」を参照してください。

Oracle Recovery Managerのサポート

Oracle Recovery Manager(RMAN)をOracle Database Vault環境で使用できるようになりました。

「Oracle Database VaultのOracle Recovery Managerとの使用」を参照してください。

DBMS_RLS PL/SQLパッケージに対するEXECUTE権限のSYS制御

Oracle Database Vaultの前のリリースでは、SYSユーザーはDBMS_RLS PL/SQLパッケージのEXECUTE権限を他のユーザーに付与する、または取り消すことができませんでした。このリリースから、SYSユーザーはDBMS_RLSEXECUTE権限を他のユーザーに付与する、または取り消すことができます。

DVSYSスキーマに対する保護の強化

DVSYSを保護スキーマとして保持し続けるために、リサイクルビンが無効な場合でも、このスキーマのオブジェクトを削除できなくなりました。他のレルムのセキュリティを強化するために、リサイクルビンを無効にする必要があります。

「リサイクルビンのセキュリティの考慮事項」を参照してください。

OS_AUTHENT_PREFIXパラメータの変更の中止

Oracle Database Vaultでは、インストール時にOS_AUTHENT_PREFIX初期化パラメータが変更されなくなりました。OS_AUTHENT_PREFIXパラメータのデフォルト値はOPS$です。

このパラメータ詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。

ORAPWDのNOSYSDBAパラメータの非推奨

ORAPWDユーティリティのNOSYSDBAパラメータは、このリリースでは非推奨になりました。Oracle Database Vaultで不要になりました。この非推奨の一環として、DVCAユーティリティのlockoutパラメータも非推奨になりました。