V$SQL_BIND_CAPTURE
は、SQLカーソルによって使用されたバインド変数に関する情報を示します。ビュー内の各行には、カーソルで定義されたバインド変数1個に関する情報が格納されています。次の情報が表示される。
そのバインド変数を定義するカーソルへの参照
(hash_value
, address
)は親カーソル用および(hash_value
, child_address
)は子カーソル用
バインド・メタデータ
バインド変数の名前、位置、データ型、キャラクタ・セットID、精度、スケールおよび最大長
バインド・データ
バインド変数に対応付けられたSQL文の以前の実行中に、バインド変数に対して使用されたバインド値の1つ。このビューでは、バインド変数が取得されない場合があります。バインド変数の型が単純な場合(LONG、LOBおよびADTデータ型は除外)またはバインド変数がSQL文のWHERE
句またはHAVING
句で使用されている場合にのみ、バインド値が表示されます
STATISTICS_LEVEL
初期化パラメータがBASIC
に設定されている場合、バインド取得は実行できません。このビューは、(HASH_VALUE
, ADDRESS
)のV$SQLAREA
および(HASH_VALUE
, CHILD_ADDRESS
)のV$SQL
と結合できます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
ADDRESS |
RAW(4 | 8) |
親カーソルのアドレス |
HASH_VALUE |
NUMBER |
ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのハッシュ値。ハッシュ値はビューの固定索引で、ビューへのアクセスをスピードアップするために必ず使用する。 |
SQL_ID |
VARCHAR2(13) |
ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのSQL識別子 |
CHILD_ADDRESS |
RAW(4 | 8) |
子カーソルのアドレス |
CHILD_NUMBER |
NUMBER |
子カーソル番号 |
NAME |
VARCHAR2(30) |
バインド変数の名前 |
POSITION |
NUMBER |
SQL文内のバインド変数の位置 |
DUP_POSITION |
NUMBER |
バインディングが名前によって実行され、バインド変数の複製が作成された場合、この列には1次バインド変数の位置が設定される。 |
DATATYPE |
NUMBER |
バインド・データ型の内部識別子 |
DATATYPE_STRING |
VARCHAR2(15) |
バインド・データ型のテキスト表現 |
CHARACTER_SID |
NUMBER |
各国語キャラクタ・セットの識別子 |
PRECISION |
NUMBER |
精度(数値バインド用) |
SCALE |
NUMBER |
スケール(数値バインド用) |
MAX_LENGTH |
NUMBER |
最大バインド長 |
WAS_CAPTURED |
VARCHAR2(3) |
バインド値が取得されたかどうか(YES | NO ) |
LAST_CAPTURED |
DATE |
バインド値が取得された日付。バインド値は、SQL文の実行時に取得される。オーバーヘッドを制限するには、指定したカーソルに対して最大15分間隔でバインドを取得する。 |
VALUE_STRING |
VARCHAR2(4000) |
文字列として表されたバインドの値 |
VALUE_ANYDATA |
ANYDATA |
ANYDATA データ型を使用して表されたバインドの値。この表現は、バインド変数の値をプログラムでデコードする場合に有効。 |