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Oracle® Databaseリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56311-12
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V$SQL_MONITOR

V$SQL_MONITORは、実行がOracleによって監視された(または監視されている)SQL文を示します。SQL文の実行が監視されるたびに、V$SQL_MONITOR内にエントリが作成されます。SQL文がパラレルで実行されるかまたはCPUまたはI/O時間を5秒以上消費すると、自動的にSQL監視が開始されます。

監視対象のSQL文の実行中、V$SQL_MONITOR内の統計は通常、毎秒ほぼリアルタイムで更新されます。実行の終了後、監視情報はすぐに削除されません。かわりに、最低1分間、V$SQL_MONITORに保存されます。エントリは最終的に削除され、その領域が新しい文の監視時に再利用されます。

データ型 説明
KEY NUMBER V$SQL_MONITORV$SQL_PLAN_MONITORに格納された対応するプラン・レベルの監視統計に効率的に結合するための人為的な結合キー
STATUS VARCHAR2(19) SQL実行のステータス:
  • QUEUED - SQL文はキューに入れられている

  • EXECUTING - SQL文は現在も実行中

  • DONE (ERROR) - エラーが発生して、実行が終了した

  • DONE (FIRST N ROWS) - すべての行がフェッチされる前に、実行はアプリケーションにより終了された

  • DONE (ALL ROWS) - 実行が終了して、すべての行はフェッチされた

  • DONE - 実行が終了した(パラレル実行)

USER# NUMBER 監視対象のSQLを発行したデータベース・ユーザーのユーザーID
USERNAME VARCHAR2(30) 監視対象のSQLを発行したデータベース・ユーザーのユーザー名
MODULE脚注 1 VARCHAR2(64) DBMS_APPLICATION_INFO.SET_MODULEプロシージャによって設定された、サンプリング時の実行モジュールの名前
ACTION脚注 1 VARCHAR2(64) DBMS_APPLICATION_INFO.SET_ACTIONプロシージャによって設定された、サンプリング時の実行アクションの名前
SERVICE_NAME VARCHAR2(64) ユーザー・セッションのサービス名
CLIENT_IDENTIFIER VARCHAR2(64) ユーザー・セッションのクライアント識別子
CLIENT_INFO VARCHAR2(64) ユーザー・セッションのクライアント情報
PROGRAM VARCHAR2(48) 監視対象のSQLを発行したOSプログラムの名前
PLSQL_ENTRY_OBJECT_ID NUMBER スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL)
PLSQL_ENTRY_SUBPROGRAM_ID NUMBER スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのサブプログラムID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL)
PLSQL_OBJECT_ID NUMBER 現在実行中のPL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(SQLの実行中はNULL)
PLSQL_SUBPROGRAM_ID NUMBER 現在実行中のPL/SQLオブジェクトのサブプログラムID(SQLの実行中はNULL)
FIRST_REFRESH_TIME DATE SQL文の監視が開始した時刻。通常は、SQL実行開始時刻の数秒後。
LAST_REFRESH_TIME DATE V$SQL_MONITOR内のSQL文の統計が前回更新された時刻。文の実行中は、統計が通常毎秒リフレッシュされる。
REFRESH_COUNT NUMBER V$SQL_MONITOR統計がリフレッシュされた回数(通常、SQL文実行中の1秒に1回)
SID NUMBER 監視対象のSQL文を実行している(または実行が完了した)セッション識別子
PROCESS_NAME VARCHAR2(5) 文を実行している(または実行を完了した)プロセス名識別子。プロセスがフォアグラウンドの場合はora。それ以外の場合は、バックグラウンド・プロセス名(たとえば、PXサーバーp001ではp001)。
SQL_ID VARCHAR2(13) 監視対象の文のSQL識別子
SQL_TEXT VARCHAR2(2000) 監視対象のSQLテキストの最初の2000文字(最大)
IS_FULL_SQLTEXT VARCHAR2(1) SQL_TEXT列にすべてのSQLテキストが含まれているかどうか(Y | N)
SQL_EXEC_START DATE 実行の開始時刻
SQL_EXEC_ID NUMBER 実行識別子。3つの列SQL_IDSQL_EXEC_STARTおよびSQL_EXEC_IDは、ともに同じ実行キーを表す。この実行キーは、SQL文の1回の実行を一意に識別するために使用される。
SQL_PLAN_HASH_VALUE NUMBER SQLプランのハッシュ値
EXACT_MATCHING_SIGNATURE NUMBER 正規化されたSQLテキストに対して計算されたシグネチャ。正規化には、空白の削除と非リテラル文字列の大文字化が含まれる。
FORCE_MATCHING_SIGNATURE NUMBER EXACT_MATCHING_SIGNATUREと同じ。ただし、SQLテキストのリテラルはバインドによって置換される。
SQL_CHILD_ADDRESS RAW(4 | 8) 子カーソルのアドレス(SQL_IDとともに使用してV$SQLと結合できる)
SESSION_SERIAL# NUMBER 監視対象の文を実行しているセッション・シリアル番号
PX_IS_CROSS_INSTANCE VARCHAR2(1) SQL文が複数のインスタンスにまたがってパラレルに実行されたかどうか(Y | N)
PX_MAXDOP NUMBER 監視対象のSQLのかわりに実行されたプラン操作の最大並列度
PX_MAXDOP_INSTANCES NUMBER 最大並列度でアクセスされたデータベース・インスタンスの数
PX_SERVERS_REQUESTED NUMBER 監視対象のSQLの実行を要求されたパラレル実行サーバーの合計数
PX_SERVERS_ALLOCATED NUMBER 問合せを実行するために割り当てられたパラレル実行サーバーの実際の数
PX_SERVER# NUMBER 監視対象の文を実行している(または実行を完了した)論理パラレル実行サーバーのプロセス番号。この監視エントリが実行サーバーに関連付けられていない場合はNULL。これは、パラレル・サーバー・セット内の論理番号(V$PX_SESSIONSERVER#を参照)。
PX_SERVER_GROUP NUMBER PX_SERVER#が属する論理パラレル実行サーバーのグループ番号(V$PX_SESSIONSERVER_GROUPを参照)。この監視エントリがパラレル実行サーバーに関連付けられていない場合はNULL。SQL文に1つ以上のパラレル副問合せが含まれない場合、この値は通常1
PX_SERVER_SET NUMBER PX_SERVER#が属するパラレル実行サーバーの論理セットの番号で、1または2(V$PX_SESSIONSERVER_SETを参照)。この監視エントリがパラレル実行サーバーに関連付けられていない場合はNULL。
PX_QCINST_ID NUMBER パラレル実行コーディネータが実行されているインスタンス識別子。PX_SERVER#がNULLの場合はNULL。
PX_QCSID NUMBER パラレル実行コーディネータのセッション識別子。PX_SERVER#がNULLの場合はNULL。
ERROR_NUMBER VARCHAR2(40) SQLが実行に失敗した場合に示されるエラー番号(たとえば、ORA-00932の場合は932)
ERROR_FACILITY VARCHAR2(4) SQLが実行に失敗した場合に示されるエラー機構(たとえば、ORA-00932の場合はORA)
ERROR_MESSAGE VARCHAR2(256) SQLが実行に失敗した場合に表示される詳細なエラー・メッセージ(エラー番号およびエラー機構に対応している)
BINDS_XML CLOB SQLとともに使用されるバインド変数の情報で、名前、位置、値、データ・タイプなど(XML形式で格納される)
OTHER_XML CLOB XML形式で格納される、SQL実行文に関する追加情報
ELAPSED_TIME NUMBER 経過時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。
QUEUING_TIME NUMBER 文のキューでSQLが費した時間(マイクロ秒)
CPU_TIME NUMBER CPU時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。
FETCHES NUMBER SQL文に関連するフェッチ数。文の実行時に更新される。
BUFFER_GETS NUMBER バッファ取得操作数。文の実行時に更新される。
DISK_READS NUMBER ディスク読取り数。文の実行時に更新される。
DIRECT_WRITES NUMBER 直接書込み数。文の実行時に更新される。
IO_INTERCONNECT_BYTES NUMBER Oracle Databaseとストレージ・システムの間で交換されたI/Oのバイト数
PHYSICAL_READ_REQUESTS NUMBER 監視対象のSQLによって発行された物理読取りI/Oリクエスト数
PHYSICAL_READ_BYTES NUMBER 監視対象のSQLによってディスクから読み取られたバイト数
PHYSICAL_WRITE_REQUESTS NUMBER 監視対象のSQLによって発行された物理書込みI/Oリクエスト数
PHYSICAL_WRITE_BYTES NUMBER 監視対象のSQLによってディスクに書き込まれたバイト数
APPLICATION_WAIT_TIME NUMBER アプリケーション待機時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。
CONCURRENCY_WAIT_TIME NUMBER 同時実行性待機時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。
CLUSTER_WAIT_TIME NUMBER クラスタの待機時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。
USER_IO_WAIT_TIME NUMBER ユーザーI/O待機時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。
PLSQL_EXEC_TIME NUMBER PL/SQL実行時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。
JAVA_EXEC_TIME NUMBER Java実行時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。
RM_LAST_ACTION脚注 2 VARCHAR2(48) このSQL操作に対してリソース・マネージャによって実行された最新のアクション。値は次のいずれか。
  • CANCEL_SQL

  • KILL_SESSION

  • LOG_ONLY

  • SWITCH TO <CG NAME>

最後の値の<CG NAME>は、SQL操作の切替え先コンシューマ・グループの名前である。それ以降にリソース・プランが変更された場合、<CG NAME>はコンシューマ・グループのIDになる。

RM_LAST_ACTION_REASON脚注 2 VARCHAR2(30) このSQL操作に対してリソース・マネージャによって実行された最新のアクションの理由。値は次のいずれか。
  • SWITCH_CPU_TIME

  • SWITCH_IO_REQS

  • SWITCH_IO_MBS

  • SWITCH_ELAPSED_TIME

  • SWITCH_IO_LOGICAL

RM_LAST_ACTION_TIME脚注 2 DATE このSQL操作に対してリソース・マネージャによって実行された最新のアクションの時間。
RM_CONSUMER_GROUP脚注 2 VARCHAR2(30) このSQL操作の現在のコンシューマ・グループ

脚注 1 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)からは、この列のデータ型はVARCHAR2(64)です。

脚注 2 この列は、Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)から使用可能です。