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Oracle® Databaseリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56311-12
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CLUSTER_INTERCONNECTS

プロパティ 説明
パラメータ・タイプ 文字列
構文 CLUSTER_INTERCONNECTS = ifn [: ifn ] ...
デフォルト値 デフォルト値はありません。
変更の可/不可 変更不可
値の範囲 コロンで区切られた、1つ以上のIPアドレス
基本/基本以外 基本以外

Oracle Real Application Clusters環境でCLUSTER_INTERCONNECTSを使用すると、データベース通信に使用可能なクラスタ・インターコネクトを指定できます。このパラメータは、クラスタ・レジストリに格納されている、データベース通信用に構成されたデフォルトのインターコネクトをオーバーライドする必要がある場合に使用します。また、このプロシージャは、可用性の要件が低くインターコネクト帯域幅の需要が大きいデータ・ウェアハウス・システムにも役立つ場合があります。

具体的には、CLUSTER_INTERCONNECTSによって次のものがオーバーライドされます。

インターコネクトのロード・バランシングが必要な場合は、オペレーティング・システム・レベルでリンク・ボンディングを使用することをお薦めします。ボンディングによって、同一サーバー上に2つのデータベースが存在する場合でも、複数のインターコネクトで同一アドレスを使用できるようになります。複数のプライベート・アドレスによってロード・バランシングが提供されますが、アドレスが結合されないかぎり、フェイルオーバーされないことに注意してください。オペレーティング・システム・レベルで複数のアドレスのボンディングを行うかわりに、CLUSTER_INTERCONNECTSを使用してinit.oraに複数のアドレスを指定した場合、通常は可用性が低下します。これは、ネットワーク・インタフェース・カードで障害が発生するたびにそのインスタンスが停止するためです。

インタフェースのボンディングについては、ベンダーのマニュアルを参照してください。ベンダーのボンディング・アーキテクチャによっては、このパラメータの使用が必要な場合もあります。

Oracle Real Application Clustersノードに複数のデータベース・インスタンスが存在し、各インスタンスで個別にインタフェースを使用する場合は、各データベース・インスタンスのIPアドレスにCLUSTER_INTERCONNECTS初期化パラメータを設定できます。たとえば、次のように使用します。

hr1.init.ora.cluster_interconnects="192.0.2.111"
oltp3.init.ora.cluster_interconnects="192.0.2.112"

Oracle RACインターコネクトがOracle Clusterwareインターコネクト以外のインタフェースで実行されるように構成した場合、可用性が低下する可能性があります。Oracle Clusterware NICの動作中にOracle RACインターコネクトが失敗すると、フェイルオーバーまたはインスタンスの削除が遅れる可能性があるためです。


関連項目:

CLUSTER_INTERCONNECTSの使用に関するプラットフォーム固有の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。