プロパティ | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ | 文字列 |
構文 | DIAGNOSTIC_DEST = {pathname | directory} |
デフォルト値 | $ORACLE_BASE 環境変数の値から導出される。$ORACLE_BASE が設定されていない場合は、Oracle Universal Installerの設定に従って、ORACLE_BASE から導出される。ORACLE_BASE が設定されていない場合は、$ORACLE_HOME/rdbms/log が使用される。 |
変更の可/不可 | ALTER SYSTEM |
基本/基本以外 | 基本以外 |
Oracle RAC | このパラメータは各インスタンスに対して設定できます。クラスタ内の各インスタンスで、共有ディスク上に配置されるDIAGNOSTIC_DEST ディレクトリの場所を指定すること、および各インスタンスのDIAGNOSTIC_DEST に同じ値を指定することをお薦めします。 |
Oracle Database 11gリリース1 (11.1)の時点で、各データベース・インスタンスの診断は専用のディレクトリに配置され、専用ディレクトリはDIAGNOSTIC_DEST
の初期化パラメータによって指定できます。DIAGNOSTIC_DEST
によって指定されるディレクトリの構造は、次のとおりです。
<diagnostic_dest>/diag/rdbms/<dbname>/<instname>
この場所は自動診断リポジトリ(ADR)ホームと呼ばれます。たとえば、データベース名がproddb
であり、インスタンス名がproddb1
の場合、ADRホーム・ディレクトリは<diagnostic_dest>/diag/rdbms/proddb/proddb1
になります。
ADRホーム・ディレクトリの下に配置されるファイルは、次のとおりです。
トレース・ファイル - <adr-home>/trace
サブディレクトリに配置されます。
アラート・ログ - <adr-home>/alert
サブディレクトリに配置されます。また、alert.log
ファイルは現在XMLフォーマットであり、Oracle ARBロギング標準に従います。
コア・ファイル - <adr-home>/cdump
サブディレクトリに配置されます。
インシデント・ファイル - 各重大エラー(たとえば、ORA-600、ORA-1578、ORA-7445)が発生するとインシデントが発生します。各インシデントにはIDが割り当てられ、各インシデント(エラー・スタック、コール・スタック、ブロック・ダンプなど)のダンプは独自のファイルに保存され、プロセス・トレース・ファイルから分離されます。インシデント・ダンプ・ファイルは<adr-home>/incident/<incdir#>
に配置されます。プロセス・トレース・ファイル内でインシデント・ダンプ・ファイルの場所がわかります。