ヘッダーをスキップ
Oracle® Database 2日でデータベース管理者
11gリリース2(11.2)
B56320-04
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

2 Oracle Databaseのインストールとデータベースの作成

この章では、Oracle Databaseソフトウェアをインストールし、データベースを作成する方法について説明します。

以前のリリースのOracle Databaseを使用しており、最新リリースのOracle Databaseをインストールする必要がある場合は、既存のデータベースを新しいデータベースにアップグレードし、新しいリリースのデータベース・ソフトウェアで使用するように指定します。詳細は、「データベースのアップグレード」を参照してください。

この章は次の項で構成されています。

Oracle Databaseソフトウェアのインストールとデータベースの作成の概要

Oracle Databaseソフトウェアをインストールするには、Oracle Universal Installer(OUI)を使用します。OUIは、新しいOracle DatabaseソフトウェアをインストールできるGraphical User Interfaceユーティリティです。インストールのプロセスをガイドするオンライン・ヘルプも利用できます。

データベースは、インストール中に作成できます。データベースの作成を選択すると、データベースの作成から構成までのプロセスをガイドするOracle Database Configuration Assistant(DBCA)が自動的に起動します。

インストール・プロセスを開始する前に、前提条件とインストール時の選択項目を次の項で確認してください。

インストール中にデータベースを作成しない場合は、インストールの後、データベースを作成するときにDBCAを実行する必要があります。


注意:

インストール中またはインストール後に単独のプロセスとしてデータベースを作成すると、新しくデータベースを作成する必要はありません。個々のOracleインスタンスは、単一のデータベースしか処理できません。複数のアプリケーションでデータベースを使用する場合も、複数のデータベースを作成するのではなく、単一のデータベースを使用して、このデータベース内の複数のスキーマにデータを分割します。スキーマの詳細は、「ユーザー・アカウントについて」を参照してください。

前提条件の確認

ソフトウェアをインストールする前に、OUIは複数の確認を自動的に実行し、コンピュータがOracle Databaseをインストールするための基本的なハードウェアおよびソフトウェア要件を満たしていることを確認します。コンピュータが要件を満たしていない場合は、エラー・メッセージが表示されます。要件は使用しているコンピュータおよびオペレーティング・システムのタイプによって異なりますが、前提条件には次のようなものがあります。

  • 物理メモリーが1GB以上ある。

  • 十分なページング領域が使用可能である。

  • オペレーティング・システムの適切なサービス・パックまたはパッチがインストールされている。

  • 適切なファイル・システム形式が使用されている。


関連項目:

  • 要件の詳細は、ご使用のプラットフォーム用の『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。


インストールの選択項目の決定

Oracle Universal Installerからの質問のフェーズで、インストールおよびデータベース作成のための選択を行います。ご使用のオペレーティング・システムによって、手順が異なります。インストール・プロセスを進めていくと、データベースの構成方法について選択項目が示されます。

インストール・オプション

データベースを作成して構成するか、またはデータベース・ソフトウェアのインストールのみを行うかを選択できます。

インストール時に、事前構成済データベースまたはカスタム構成済データベースを作成できます。インストール中にデータベースを作成しないように選択した場合は、インストール後にデータベースを作成するときにDBCAを実行する必要があります。

事前構成済データベースは、Oracleで提供するテンプレートまたはユーザーが作成したテンプレートに基づいています。Oracleで提供する各テンプレートは、特定のワークロード・タイプ用に最適化されています。事前構成済データベースのタイプの詳細は、表2-2「Oracle提供のDBCAのテンプレートおよび対応するワークロード」を参照してください。

インストール方法としてデスクトップ・クラスを選択した場合は、汎用データベース・テンプレートが使用されます。独自のデータベース構造を構成するカスタム・データベースを作成する場合は、「拡張インストールについて」を参照してください。


注意:

新しいデータベースを作成する必要がある場合は、より高速で簡単な事前構成済データベースのインストールをお薦めします。このデータベースは、作成後にカスタマイズできます。

インストール方法

インストール方法には、デスクトップ・クラスとサーバー・クラスがあります。

  • デスクトップ・クラス: このインストール・クラスはラップトップ・コンピュータまたはデスクトップ・コンピュータに最適です。これには初期データベースが含まれ、最小限の構成が必要です。

  • サーバー・クラス: このインストール・クラスは、データ・センターなどにあるサーバーや、企業レベルのアプリケーションをサポートするために使用するサーバーに適しています。拡張構成オプションにアクセスする必要がある場合は、このインストール・クラスを選択します。

デスクトップ・クラス・インストールでは、標準項目のみを選択します。サーバー・クラス・インストールでは、標準インストール(標準項目のみを選択するインストール)または拡張インストールを選択します。

デスクトップ・クラス・インストールまたは標準インストールの実行時に、Oracle Databaseによってサンプル・スキーマが自動的にインストールされます。

インストール・タイプ

基本インストールおよび拡張インストールの実行時にOracle Databaseをインストールする場合は、次の質問に回答する必要があります。OUIはすべての選択項目に対してデフォルトの値を提供します。

  • どのタイプのデータベース・エディションをインストールしますか。

    選択項目は次のとおりです。

    • Enterprise Edition: このインストール・タイプは、企業レベルのアプリケーションのデータ管理が可能な、完全な機能を備えたOracle Database製品です。ミッション・クリティカル、高度なセキュリティのオンライン・トランザクション処理(OLTP)およびデータ・ウェアハウス環境を対象としています。

    • Standard Edition: このインストール・タイプは、ワークグループや部門レベルのアプリケーション、および中小企業に適しています。コア・リレーショナル・データベース管理サービスとオプションを提供し、管理ツール、レプリケーション、Web機能、およびビジネスクリティカル・アプリケーションの構築に必要なファシリティの統合セットが含まれています。

    • Standard One Edition: このインストール・タイプは、ワークグループ、部門またはWebアプリケーションに適しています。単一サーバー環境または高度に分散されたブランチ環境に、コア・リレーショナル・データベース管理サービスを提供します。Oracle Standard Edition Oneには、ビジネスクリティカルなアプリケーションの構築に必要なすべてのファシリティが含まれています。

    • Personal Edition(Microsoft Windowsオペレーティング・システムのみ): このインストール・タイプでは、Enterprise Editionと同様のソフトウェアがインストールされます。ただし、シングル・ユーザーの開発環境とデプロイメント環境のみがサポートされます。

  • データベース構成オプションは何ですか。

ソフトウェア・インストール・ディレクトリ

Oracle Databaseソフトウェアのインストール先ディレクトリまたは製品のバイナリ・ファイルをインストール・メディアからコピーする場所を指定する必要があります。選択する場所は、ソフトウェアを格納するための十分なディスク領域があり、インストールを実行するオペレーティング・システム・ユーザーがアクセスできる場所である必要があります。

サーバーにインストールされるすべてのOracleソフトウェア製品によって使用されるOracleベース・ディレクトリの場所も指定します。初めてOracle Databaseソフトウェアをサーバーにインストールする場合、oraInventoryというインベントリ・ディレクトリの場所を指定するように求められます。このディレクトリは、サーバーにインストールされるすべてのOracleソフトウェア製品の集中インベントリを提供します。サーバーへのOracleソフトウェア・インストールを実行するたびに、Oracleインベントリ・ディレクトリとして同じ値を使用する必要があります。

データベース・ファイルの位置

データベースには、ユーザー・データ、データベース・メタデータ、および障害からリカバリするために必要な情報を格納する複数のファイルが含まれます。管理者は、これらのファイルにどのような種類の記憶域サブシステムを使用するかを決定します。次のオプションから選択できます。

  • ファイルシステム: オペレーティング・システムのファイル・システムで管理されるデータベース・ファイルを作成するデフォルトのオプションです。データベース・ファイルが格納されるディレクトリ・パスを指定できます。Oracle Databaseは、実際のファイルを作成および管理できます。

    どのオプションが適切か判断できない場合は、デフォルトの「ファイルシステム」(デフォルト)を選択します。

  • 自動ストレージ管理: このオプションでは、データファイルをOracle自動ストレージ管理(Oracle ASM)ディスク・グループに配置できます。Oracle ASMを選択すると、Oracle Databaseはデータベース・ファイルの配置とネーミングを自動的に管理します。多数のディスクを持つ環境では、このオプションを使用すると、データベース管理が簡単になり、パフォーマンスが向上します。Oracle ASMは、ファイル・レベルでソフトウェアのストライプ化とミラー化を行い、記憶域の柔軟性、パフォーマンスおよび可用性を最大限に高めます。

    Oracle ASMは、(データベース・インスタンスとは異なる)Oracle ASMインスタンスを使用して、ディスク・グループを構成および管理します。1つのOracle ASMインスタンスで、同じサーバー上に複数のデータベース用の記憶域を提供できます。

    詳細は、「Oracle自動ストレージ管理について」および『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。


注意:

以前のリリースでは、Oracle ASMはOracle Databaseインストールの一部としてインストールされました。Oracle Database 11gリリース2(11.2)では、Oracle ASMはOracle Grid Infrastructureインストールの一部としてインストールされます。

データベース・ファイルの格納にOracle ASMを使用するには、Oracle Databaseのインストールを実行する前にOracle ASMをインストールして、1つ以上のディスク・グループを作成しておく必要があります。


データベース識別子

これらのオプションには、グローバル・データベース名およびシステム識別子(SID)が含まれます。SIDとは、このインスタンスと、後で作成しシステムで同時に実行する可能性がある他のOracle Databaseインスタンスを区別するために使用する一意の識別子です。

グローバル・データベース名は、その他のデータベースと一意に識別されるデータベースの完全名です。グローバル・データベース名は、database_name.database_domainの形式、たとえばsales.example.comのようになります。データベース名の部分salesは、データベースを呼び出すときに使用する単純な名前です。データベースのドメインの部分example.comは、データベースが配置されるデータベース・ドメインを表します。このように、データベース名とドメインの組合せでグローバル・データベース名が構成されます。

拡張インストールについて

サーバー・クラスの方法による拡張インストール時は、標準インストールの項目に加えて、この項に示す項目を選択するように求められます。インストール・プロセスでは、すべての選択項目に対してデフォルトの値が提供されます。

このマニュアルでは、これらの追加の拡張インストール選択項目について説明しますが、詳細な説明は行いません。詳細は、ご使用のプラットフォームの『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

  • 製品の言語

    インストール後のソフトウェアで使用する言語を選択します。複数の言語を選択できます。デフォルトの言語は英語です。英語以外の言語を選択しても、インストールに使用される言語は変更されません。

  • データベース構成タイプ

    データベースを構成するときに使用するテンプレートを選択します。「汎用目的/トランザクション処理」または「データ・ウェアハウス」のいずれかを選択できます。

  • データベース構成オプション

    インストーラによって作成されたデータベースの構成方法を選択できます。メモリー・サイズと管理オプション、データの格納に使用するキャラクタ・セット、データベース・アクセス用のセキュリティ・オプション、サンプル・スキーマをインストールするかどうかなどを選択できます。

    このマニュアルおよび関連する教材の例を実行するには、サンプル・スキーマをインストールする必要があります。また、このデータは、Oracle Databaseのドキュメントのほぼすべての例で使用されます。サンプル・スキーマをインストールすることをお薦めします。

    これは、拡張インストールの実行時にのみ選択可能な構成オプションです。サンプル・スキーマは、標準またはデスクトップ・クラス・インストールの実行時はデフォルトでインストールされます。

  • データベース管理オプション

    Oracle Enterprise Managerを使用して、データベースを集中管理するかローカル管理するかを指定します。集中管理では、データベース、アプリケーション・サーバーなどの複数のターゲットを単一のインタフェースで管理できます。ローカル管理では、同時に複数のデータベース・インスタンスを管理することはできません。

    集中管理を使用するには、各ホストまたはOracle Databaseソフトウェアがインストールされている各コンピュータにOracle Enterprise Management Agentを1つずつ配置する必要があります。これらのエージェントは、配置先のホスト上のすべてのコンポーネントを監視します。ローカル・ホスト上にエージェントが存在しない場合は、このオプションはインストール中に無効になります。

    単一のデータベースを初めて設定するときは、Oracle Enterprise Managerを使用してローカル管理の構成を行うことをお薦めします(デフォルト)。後で追加のデータベースをインストールして、集中管理の構成を行うことができます。

  • リカバリ・オプション

    データベースの自動バックアップを構成するかどうかを指定します。このオプションを選択する場合は、リカバリ領域をローカル・ファイルシステムとOracle ASMディスク・グループのどちらに格納するかを指定する必要があります。バックアップの実行時にバックアップ・ジョブによって使用されるオペレーティング・システムの資格証明も指定する必要があります。


    注意:

    リカバリ領域の記憶域としてOracle ASMを使用するには、Oracle Databaseのインストールを実行する前にOracle Grid Infrastructureインストールの一部としてOracle ASMをインストールし、1つ以上のディスク・グループを作成しておく必要があります。

  • スキーマ・パスワード

    データベースを作成する際、いくつかの管理ユーザー・アカウントが自動的に作成されます。ユーザーは、SYSSYSTEMSYSMANおよびDBSNMPアカウントのパスワードの入力を求められます(データベースの管理が可能になります)。すべてのアカウントに同じパスワードを使用するか、または各アカウントに異なるパスワードを指定することができます。安全なパスワードを入力しないと、インストール中に警告メッセージが表示されます。

  • オペレーティング・システム・グループ

    データベースへの管理アクセス権は、特定のオペレーティング・システム・グループのメンバーシップによって付与されます。SYSDBAアクセス(通常はdba)およびSYSOPERアクセス(通常はoper)に使用するオペレーティング・システム・グループを選択できます。

    SYSDBAグループは、データベース管理権限があり、SYSDBAアクセスによってログインできるオペレーティング・システムのユーザー・アカウントを識別します。SYSOPERグループは、制限されたデータベース管理権限が必要なユーザー用のオプションのグループです。これらのグループと権限の詳細は、「SYSDBAおよびSYSOPERシステム権限」を参照してください。

Oracle Databaseソフトウェアのインストール

この項では、デスクトップクラスのインストール手順を簡単に説明します。ほとんどの手順はすべてのプラットフォームに共通で、Oracle Universal Installerを実行して行います。プラットフォーム固有の手順を示しています。詳細は、オンライン・ヘルプまたはご使用のプラットフォームの『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。


注意:

次の手順は、以前のOracleソフトウェアがインストールされていないホスト・コンピュータでのOracle Universal Installerのワークフローを示しています。ホスト・コンピュータにOracleソフトウェアがインストールされている場合は、別のワークフローとなる可能性があります。

基本インストールを実行する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Databaseソフトウェアのインストールおよびデータベースの作成と実行を許可されている管理グループのメンバーとして、コンピュータにログオンします。

    新しいソフトウェアをインストールするために必要な権限があるかどうかを判断するには、使用するオペレーティング・システム固有のドキュメントを参照するか、システム管理者に問い合せてください。

  2. 次の操作を1つ実行します。

    • 配布メディアからインストールする場合は、データベース用の配布メディアをご使用のコンピュータに挿入します。

      オートラン機能によって、「インストールする製品の選択」ウィンドウが自動的に開きます。

    • OracleのWebサイトからインストール・ソフトウェアをダウンロードする場合は、Webサイトの手順に従い、Oracle Universal Installerを実行します。そうでない場合は、ご使用のプラットフォームの『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

  3. 最初に表示されるウィンドウは、セキュリティ・アップデートの構成ウィンドウです。電子メールでセキュリティの問題について通知を受けるには、電子メール・アドレスを「電子メール」テキスト・フィールドに入力します。My Oracle Supportからセキュリティ更新を受け取るには、My Oracle Supportに登録されている電子メール・アレスを入力して、「セキュリティ・アップデートを受け取ります」オプションを選択し、My Oracle Supportパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックして続行します。

    インストール・オプションの選択ウィンドウが表示されます。

  4. 「データベースの作成および構成」オプションを選択します。データベース・ソフトウェアのインストールのみを実行するオプションもありますが、その場合はソフトウェアのインストール後に、追加手順でデータベースを作成する必要があります。旧バージョンのOracle Databaseを現在使用している場合は、「既存のデータベースのアップグレード」を選択します。オプションを選択したら、「次へ」をクリックします。

    システム・クラス・ウィンドウが表示されます。

  5. 「デスクトップ・クラス」を選択します。

    インストールをカスタマイズする場合は、「サーバー・クラス」オプションを選択できます。たとえば、この方法を使用して、データベースのOracle自動ストレージ管理の構成、サンプル・スキーマのインストール、自動バックアップの構成などを行います。このオプションを選択すると、このマニュアルでは説明していないインストール手順を確認できます。詳細な選択項目については、「拡張インストールについて」を参照してください。ご使用のプラットフォームの『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』も参照してください。

    「次へ」をクリックします。

    標準インストール構成ウィンドウが表示されます。

    install_basic.gifの説明が続きます。
    install_basic.gifの説明

  6. データベースの次の構成に関する詳細を指定します。

    • Oracleベース: Oracleベース・ディレクトリは、複数のOracleソフトウェア・インストールの編成を容易にするのに役立ちます。ORACLE_BASEの詳細は、ご使用のプラットフォームの『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

      OUIを開始する前にORACLE_BASE環境変数を設定しなかった場合、UNIXまたはLinuxシステムでは、/u01から/u09の書込み可能な最初の既存ディレクトリのapp/username/ディレクトリにOracleベース・ディレクトリが作成され、Windowsシステムでは、使用可能な領域が最も多いディスク・ドライブにOracleベース・ディレクトリが作成されます。/u01から/u09がUNIXまたはLinuxシステムにない場合、デフォルトの場所はuser_home_directory/app/usernameになります。

      「参照」をクリックして、Oracleベース・ディレクトリとして使用するディレクトリを指定できます。

    • ソフトウェアの場所: ソフトウェアの場所は、データベース用のOracleホームです。Oracle Databaseソフトウェアを新しくインストールするたびに、新しいOracleホーム・ディレクトリを指定する必要があります。デフォルトでは、Oracleホーム・ディレクトリはOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリになります。

      「参照」をクリックして、Oracle Databaseソフトウェアのインストール先ディレクトリを指定します。

    • データベース・ファイルの位置: データベース・ファイルの位置は、Oracle Databaseファイルが格納される場所です。デフォルトでは、この場所はOracle_base/oradataになります。「参照」をクリックして、別の場所を選択できます。

    • データベースのエディション: 「Enterprise Edition」「Standard Edition」「Standard Edition One」または「Personal Edition」(Microsoft Windowsプラットフォームのみ)のいずれかを選択します。詳細は、「インストール・タイプ」を参照してください。

    • キャラクタ・セット: データベース内のデータの格納に使用するキャラクタ・セットを選択します。オペレーティング・システムの言語設定に基づく「デフォルト」、または「Unicode」を選択できます。

    • OSDBAグループ(LinuxおよびUNIXプラットフォームのみ): オペレーティング・システムのDBAグループを指定します。このグループのホスト・コンピュータ・ユーザーは、データベースの管理権限を所有しています。通常、このグループの名前はdbaです。詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Linux』またはご使用のUNIX用のインストール・ガイドを参照してください。

    • グローバル・データベース名: 完全修飾グローバル・データベース名を入力します。グローバル・データベース名の詳細は、「インストール・タイプ」を参照してください。

    • 管理パスワード: SYSSYSTEMSYSMANおよびDBSNMP管理者アカウントの初期パスワードを指定します。選択したパスワードがセキュアなパスワードでない場合は、警告メッセージが表示されます。

    必要な情報を入力したら「次へ」をクリックします。

    このサーバーにOracleソフトウェアをこれまでにインストールしたことがない場合は、インベントリの作成ウィンドウが表示されます。今回がこのサーバーでの最初のインストール試行でない場合は、前提条件チェックの実行ウィンドウが表示されます。

  7. LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムに初めてインストールする場合は、ファイルのインストール先ディレクトリと、そのディレクトリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループの名前を指定する必要があります。

    このコンピュータにOracleソフトウェアを初めてインストールする場合は、インベントリ・ディレクトリの作成ウィンドウが表示されます。コンピュータにインストールされたすべてのOracleソフトウェアを追跡するためにOUIが使用するインベントリのローカル・ディレクトリを指定する必要があります。この情報は、既存のインストールにパッチを適用したり、既存のインストールをアップグレードしたり、Oracleソフトウェアを削除するときに使用します。このディレクトリは、Oracleホーム・ディレクトリとは別のディレクトリであることに注意してください。インベントリ・ディレクトリの推奨値は、Oracle_base/../oraInventory、またはOracleベース・ディレクトリの1つ上のレベルのoraInventoryサブディレクトリになります。Oracleベース・ディレクトリが/u01/app/oracleの場合、Oracleインベントリ・ディレクトリのデフォルトは/u01/app/oraInventoryになります。

    このウィンドウでは、インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループも指定できます。これにより、他のユーザーがOracle製品インストール・ファイルを上書きするのを防止します。通常は、oinstallグループが選択されます。

    ディレクトリ・パスを入力し、オプションでオペレーティング・システム・グループを指定した後、「次へ」をクリックして続行します。

    前提条件チェックの実行ウィンドウが表示されます。

  8. チェックが失敗したら、修正処理を実行します。

    OUIによって複数の環境チェックが実行され、チェックが成功、警告または失敗のいずれであったかが示されます。チェックの詳細は、開いているウィンドウ内に表示されます。すべての確認のステータスが「成功」または「警告」にならないと、インストールを続行できません。1つでも環境チェックが失敗すると、手動で解決する必要があります。詳細は、「前提条件の確認」を参照してください。

    すべての前提条件チェックに成功するか、「次へ」をクリックすると、サマリー・ウィンドウが表示されます。

  9. インストールのサマリーを確認してから、「終了」をクリックしてインストールを開始します。

    「インストール」ウィンドウに、インストールの進捗状況が表示されます。インストール・フェーズが完了すると、「Configuration Assistant」ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、自動的に起動するConfiguration Assistantが表示されます。初期データベースを作成する場合は、Database Configuration Assistantが別のウィンドウで自動的に起動します。

    データベースの作成が完了すると、データベースの作成内容についてのサマリー・ウィンドウが表示されます。

  10. (オプション)「パスワード管理」をクリックして、ユーザー・アカウントのロックを解除し、ユーザー・アカウントを使用できるようにします。

    SYSおよびSYSTEMアカウントは、デフォルトでロック解除されます。

  11. 「OK」をクリックしてインストールを続行します。

  12. LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムを使用している場合は、指定のスクリプトを実行し、「OK」をクリックします。

    「構成スクリプトの実行」ウィンドウでは、新しい端末ウィンドウを開くかどうか、rootユーザーとしてスクリプトを実行するかどうかの確認を求めるプロンプトが表示されます。スクリプトを実行した後、このウィンドウに戻り、「OK」をクリックします。

  13. 終了ウィンドウ内の情報を記録し、「閉じる」をクリックしてOUIを終了します。

    これでインストールおよびデータベースの作成は完了です。「終了」ウィンドウに、1つ以上の重要なURLが表示されます(Oracle Enterprise Manager Database ControlコンソールのURLも含まれます)。(このコンソールは、Oracle Enterprise Manager Database Controlのユーザー・インタフェース(Webアプリケーション)部分です。)

    共通のデータベース管理タスクは、Oracle Enterprise Manager Database Controlで実行できます。Database ControlのURLとポート情報は、インストール後に、Oracle_home/install/portlist.iniファイルで確認できます。

    ブラウザからこのURLにアクセスし、関連付けられたパスワードでSYSユーザーとしてログインしてSYSDBAとして接続できます。Database Controlの使用法の詳細は、第3章「データベース管理の概要」を参照してください。

DBCAを使用したデータベースの作成および管理

Oracle Databaseソフトウェアのインストールのみを指定した場合を除き、Oracle Universal Installerでは、ソフトウェアのインストールの完了後に、Database Configuration Assistant(DBCA)が自動的に実行されます。そこでDBCAは、指定された情報を使用してデータベースを作成します。初期データベースを作成しないで後から作成する場合、または追加データベースを作成する場合にDBCAを使用します。


注意:

通常、Oracle Databaseでは、1つのデータベースで複数のアプリケーションをホストします。異なるアプリケーションを実行するために複数のデータベースは必要ありません。かわりに、各アプリケーションをサポートするオブジェクトを同じデータベースの別のスキーマに配置します。ただし、同じホスト・コンピュータに複数のOracle Databaseを作成する場合もあります。通常、DBCAを使用してこれを行うと、新しいデータベースでは1つ目のデータベースと同じOracleホームディレクトリが使用されますが、データベースのデータファイルは1つ目のデータベースのデータファイルとは別に格納されます。

また、DBCAを使用してデータベース構成の変更、データベースの削除なども行うことができます。この項では、次のDBCAタスクについて説明します。

オンライン・ヘルプを使用するには、「ヘルプ」をクリックします。構成オプションを選択するための情報を確認できます。

DBCAの起動

この項の手順に従い、DBCAを起動します。


注意:

Oracle Databaseソフトウェアのインストール時に初期データベースの作成を選択した場合は、OUIによってDBCAが自動的に起動されます。

DBCAを起動するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Databaseソフトウェアのインストールおよびデータベースの作成と実行を許可されている管理グループのメンバーとして、コンピュータにログオンします。

  2. 次の操作を1つ実行します。

    • Microsoft Windowsオペレーティング・システム上でDBCAを起動するには、「スタート」をクリックし、「プログラム」(または「すべてのプログラム」)→「Oracle - HOME_NAME」→「Configuration and Migration Tools」「Database Configuration Assistant」を選択します。

    • UNIXまたはLinux上でDBCAを起動する場合、またはWindowsオペレーティング・システムのコマンドライン・プロンプトから起動する場合は、次のコマンドを入力します。

      dbca
      

      通常、dbcaユーティリティは、ORACLE_HOME/binディレクトリにあります。

  3. 「次へ」をクリックして「ようこそ」ウィンドウが表示されないようにします。

DBCAを使用したデータベースの作成

DBCAを使用すると、次のガイド付きワークフローに従ってOracle Databaseを作成できます。

DBCAを使用してデータベースを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「DBCAの起動」の説明に従って、DBCAを起動します。

  2. 操作ウィンドウで、「データベースの作成」を選択して「次へ」をクリックし、データベースを作成するためのガイド付きワークフローを開始します。このワークフローでは次のウィンドウでの入力が要求されます。

後続の項では各ウィンドウの詳細を示します。大部分のウィンドウではデフォルト設定が提供されます。

手順2: データベース・テンプレート

このウィンドウでは、作成するデータベースのタイプを選択できます。DBCAを使用して、オラクル社提供のテンプレートまたは管理者が作成したテンプレートからデータベースを作成できます。これらのテンプレートには、ワークロードに応じて最適化された設定が含まれています。

テンプレートとして、次の2つのタイプのワークロード用のものが属しています。

  • 汎用またはトランザクション処理

  • データ・ウェアハウス

「詳細表示」をクリックすると、各タイプのデータベースの構成が表示されます。データベースがサポートするワークロードのタイプに応じて適したテンプレートを選択してください。選択するテンプレートが不明な場合は、デフォルトの「汎用またはトランザクション処理」テンプレートを選択します。

より複雑な環境では、「カスタム・データベース」オプションを選択できます。このオプションを選択すると、テンプレートが使用されないため、より広範囲の質問が行われ、データベースの作成に時間がかかります。

データベース・テンプレートの使用方法の詳細は、「DBCAを使用したテンプレートの管理」を参照してください。

手順3: データベース識別情報

「グローバル・データベース名」フィールドに、database_name.domain_nameという形式でデータベース名を入力します。

「SID」フィールドにシステム識別子を入力します。SIDはデータベースを実行するインスタンスを一意に識別するためのものであり、デフォルトではデータベース名です。

手順4: 管理オプション

このウィンドウを使用して、データベースをOracle Enterprise Managerで管理できるように設定します。Oracle Enterprise Managerには、個々のデータベースを管理するWebベースの管理ツールと、Oracle環境全体を管理する集中管理ツールが用意されています。

Enterprise Managerを使用する場合は、「Enterprise Managerの構成」を選択します。次にオプションを1つ選択します。

  • ホスト・コンピュータにOracle Management Agentがインストールされている場合は、「集中管理用にGrid Controlに登録」を選択し、「管理サービス」を選択して集中管理を設定できます。

  • データベースをローカルで管理する場合は、「ローカル管理用にDatabase Controlを構成」を選択します。オプションで、データベースのアラートや日次バックアップの電子メール通知も構成できます。

手順5: データベース資格証明

このウィンドウでは、SYSSYSTEMなどの管理者アカウントのパスワードを指定します。

手順6: データベース・ファイルの位置

このウィンドウでは、データベースで使用する記憶域のタイプを指定します。詳細は、「拡張インストールについて」を参照してください。

次に、Oracle Databaseファイルの場所を指定します。次のいずれかのオプションを選択します。

  • テンプレートのデータベース・ファイル位置を使用: このオプションを選択すると、DBCAは、テンプレートに設定されているディレクトリ情報を使用します。データベース・ファイルの名前と場所は後で変更できます。

  • すべてのデータベース・ファイルに対して共通の位置を使用: このオプションでは、Oracleホーム用の新しいディレクトリを指定する必要があります。すべてのデータベース・ファイルはこの場所に作成されます。データベース・ファイルの名前と場所は後で変更できます。

  • Oracle Managed Filesの使用: このオプションを選択すると、Oracle Databaseを構成するオペレーティング・システム・ファイルをOracle Databaseで直接管理できます。すべてのファイルに対して、「データベース領域」と呼ばれるデフォルトの場所を指定します。Oracle Databaseは、必要に応じて、この場所でファイルを自動的に作成または削除します。「REDOログおよび制御ファイルの多重化」を選択して、REDOログ・ファイルおよびオンライン・ログ・ファイルの複数のコピーを作成することもできます。オンラインREDOログ・ファイルおよび制御ファイルの詳細は、第9章「バックアップおよびリカバリの実行」を参照してください。

    このオプションを選択すると、データベース・ファイルの管理をデータベースに完全に委任できます。ファイル名、ファイルの場所、ファイル・サイズなどを指定する必要はありません。

手順7: リカバリ構成

新規データベースの作成時には、システム障害が発生した場合にデータをリカバリできるようにデータベースを構成することが重要です。オンラインREDOログ・ファイルには、データファイルに加えられた変更の記録が含まれます。オンラインREDOログ・ファイルはオンラインREDOログ・グループに格納されます。データベースには2つ以上のオンラインREDOログ・グループが必要です。グループのオンラインREDOログ・ファイルが一杯になると、ログ・ライター・プロセス(LGWR)では、REDOレコードの書込み先を新しいオンラインREDOログ・グループに切り替えます。Oracle Databaseでは、非アクティブなオンラインREDOログ・ファイル・グループを、総称でアーカイブREDOログ(またはアーカイブ・ログ)と呼ばれる1つ以上のオフラインの保存先に自動的に保存できます。オンラインREDOログ・ファイルをアーカイブREDOログ・ファイルに変更するプロセスは、アーカイブと呼ばれます。

アーカイブは、データベースがARCHIVELOGモードで実行されている場合にのみ実行できます。グループがアーカイブされるまで、ログ・ライター(LGWR)・プロセスではオンラインREDOログ・ファイルのグループを再利用できません。データベースがNOARCHIVELOGモードで実行されている場合は、LGWRプロセスが新しいグループに切り替わった後にグループが非アクティブになると、LGWRプロセスでは非アクティブなグループをすぐに再利用できます。

NOARCHIVELOGモードでは、メディア障害からデータベースを保護することはできませんが、インスタンス障害から保護することはできます。オンラインREDOログ・ファイルに格納された、データベースの最新の変更内容のみを使用して、インスタンス・リカバリを実行します。NOARCHIVELOGモードで運用しているデータベースをリストアする場合、使用できるバックアップは、データベースの終了中に作成したデータベース全体のバックアップのみです。このため、NOARCHIVELOGモードでデータベースを運用する場合は、データベース全体のバックアップを定期的かつ頻繁に作成します。

オンラインREDOログ・ファイルのアーカイブには、次の利点があります。

  • オペレーティング・システムやハードウェアで障害が発生した場合は、データベース・バックアップとオンラインREDOログ・ファイルおよびアーカイブREDOログ・ファイルを使用して、コミットされたすべてのトランザクションのリカバリを実行できます。

  • データベースの稼働時に作成したバックアップを使用すると、データベースのリカバリを実行できます。ただし、この場合、このデータベースのバックアップ時にアーカイブ・ログ・ファイルのコピーを作成しておくことが条件となります。

  • オンライン表領域バックアップを実行できます。メディア障害が発生した場合は、これらのバックアップを使用して、表領域をリストアできます。

  • スタンバイ・データベースに、元のデータベースのアーカイブREDOログ・ファイルを繰り返し適用することにより、スタンバイ・データベースを元のデータベースで最新の状態にしておくことができます。

オンラインREDOログ・ファイルをアーカイブする前に、アーカイブ先を決定する必要があります。データベースのバックアップおよびリカバリ操作を簡略化できるため、アーカイブ・ログは高速リカバリ領域に格納することをお薦めします。高速リカバリ領域は、Oracle Databaseがバックアップおよびリカバリに関連するファイルを格納および管理するディスクの場所です。これは、現在のデータベース・ファイル(データファイル、制御ファイルおよびオンラインREDOログ・ファイル)の場所であるデータベース領域とは別です。

データベースの作成時には、次のオプションを選択できます。

  • 高速リカバリ領域の指定: このオプションは、バックアップおよびリカバリ領域とそのディレクトリ位置およびサイズを指定する場合に選択します。標準的な位置の指定には、変数を使用できます。

  • アーカイブ有効化: このオプションは、データベースのリカバリに使用できるデータベース・オンラインREDOログ・ファイルのアーカイブを有効にする場合に選択します。このオプションを選択すると、Oracle Enterprise Manager Database Controlでアーカイブ・ログ・モードを有効にした場合、またはARCHIVELOGモードでデータベースを実行した場合と同じ結果が得られます。

    「アーカイブ有効化」を選択することをお薦めします。このオプションを選択すると、ソフトウェアまたはハードウェア障害に対するデータベースの保護が強化されます。このオプションを今すぐ選択しない場合は、後でARCHIVELOGモードを有効にできます。詳細は、「基本バックアップおよびリカバリのためのデータベースの構成」を参照してください。

手順8: データベース・コンテンツ

データベースを作成すると、次のいずれかの方法でデータをロードできます。

  • サンプル・スキーマ: サンプル・スキーマ(EXAMPLE)表領域をデータベースに追加するには、「サンプル・スキーマ」を選択します。オラクル社提供のガイドや各種の入門資料には、サンプル・スキーマに基づいた例が含まれています。オラクル社では、データベースでのサンプル・スキーマの利用をお薦めしています。

  • カスタム・スクリプト: カスタム・スクリプト・サブページでは、データベースの作成後に実行する1つ以上のSQLスクリプトを指定できます(オプション)。スクリプトは、カスタム・スキーマのロードなど、インストール後のタスクを実行する場合に便利です。インストール後にスクリプトを実行するには、そのスクリプトに、データベースを指定するための接続文字列が含まれている必要があります。詳細は、「ヘルプ」をクリックしてください。

手順9: 初期化パラメータ

このウィンドウのリンクを使用すると、デフォルトの初期化パラメータの設定を変更できる追加ウィンドウが開きます。これらのパラメータは、次のカテゴリに分類されます。

ウィンドウ下部の「すべての初期化パラメータ」をクリックして、すべてのデータベース初期化パラメータのリストと現在の設定を表示することもできます。

メモリー

このウィンドウを使用して、メモリーを管理するデータベースを制御する初期化パラメータを設定します。メモリーの管理方法として、次から選択できます。

  • 標準:この方法では、必要な構成は最小限であり、システムの物理メモリーの合計に対する割合としてメモリーを割り当てます。「標準」を選択してパーセント値を入力します。「メモリー分散を表示」をクリックすると、DBCAがシステム・グローバル領域(SGA)と、集計プログラム・グローバル領域(PGA)に割り当てるメモリー量が表示されます。この設定ではSGAのメモリー・コンポーネントの多くが自動的に調整され、必要に応じて個々のPGAにメモリーが割り当てられます。SGAまたは集計PGAに割当て済の合計メモリー量は、処理ニーズに応じて動的に増減されます。データベース・インスタンスの合計メモリー使用量が、ユーザーが指定したメモリー量を超えることはありません。この自動メモリー調整を自動メモリー管理と呼びます。PGAおよびSGAの詳細は、「インスタンス・メモリー構造について」を参照してください。

  • カスタム: この方法では、「標準」オプションよりも構成作業が増えますが、データベース・インスタンスによるシステム・メモリーの使用方法をより細かく制御できます。このオプションは、熟練したデータベース管理者向けです。SGAと集計PGAだけでなく、共有プール、バッファ・キャッシュなどのサブ構造のメモリー・サイズも直接指定できます。

    カスタム・メモリー管理のオプションとして、次のいずれかを選択します。

    • 自動共有メモリー管理: SGAおよびPGAに特定のメモリー容量を割り当てるために使用します。この設定により、SGAの自動共有メモリー管理が有効になり、必要に応じて個々のPGAにメモリーが割り当てられます。

    • 手動共有メモリー管理: 個々のSGAコンポーネントおよび集計PGAに値を入力します。このオプションを選択すると、自動共有メモリー管理が無効になり、SGAメモリー・コンポーネント間でSGAメモリーをどのように配分するかを指定できます。


関連項目:


サイズ指定

このタブでは、最小のブロック・サイズと、データベースに同時に接続できる、オペレーティング・システムのユーザー・プロセスの最大数を指定します。

  • ブロック・サイズ: このリストを使用して、ブロック・サイズを選択したり、デフォルトのブロック・サイズにすることができます。Oracle Databaseのデータは、指定のサイズのデータ・ブロックとして格納されます。1つのデータ・ブロックは、ディスク上の物理領域の特定のバイト数に対応しています。デフォルトの8KB以外のブロック・サイズを選択するには高度な知識が必要なため、どうしても必要な場合にのみ実行してください。

    事前定義されたテンプレートを使用している間は、データベースがデフォルトの8KBのブロック・サイズで作成されるため、このリストは無効になっています。カスタム・オプションを使用している間は、ブロック・サイズの変更が可能です。

  • プロセス数: このフィールドでは、同時にデータベースに接続できる最大プロセス数を指定します。数を入力するか、またはデフォルト値の150を受け入れます。このパラメータのデフォルト値は、多くの環境に適した値です。すべてのバックグラウンド・プロセス、ユーザー・プロセスおよびパラレル実行プロセスを考慮して値を選択してください。

キャラクタ・セット

このタブを使用して、データベースで使用するキャラクタ・セットを定義できます。キャラクタ・セットは、コンピュータ画面に文字を表示するために使用するコード体系です。キャラクタ・セットによって、データベース内で表現できる言語が決定します。

データベースのキャラクタ・セットには、Unicode(AL32UTF8)を使用することをお薦めします。AL32UTF8とは、Unicode標準であるUTF-8エンコードに対してOracleで使用している名前です。Unicode標準は、現在世界で使用されている言語のほとんどをサポートする汎用キャラクタ・セットです。Unicode標準の使用は、データベース処理などのすべての多言語テクノロジに不可欠です。データベースを作成し、本番データが蓄積されてからデータベースのキャラクタ・セットを変更することは、時間がかかり複雑な作業になります。そのため、インストール時に適切なキャラクタ・セットを選択することが重要です。現在はデータベースに多言語データを格納していない場合でも、数年以内に多言語データを格納する予定がある場合、データベース・キャラクタ・セットとしてAL32UTF8を選択することが通常は適切な決定です。ただし、UNIX、LinuxおよびMicrosoft WindowsプラットフォームのOracle Universal Installer(OUI)およびDatabase Configuration Assistant(DBCA)では、AL32UTF8ではなく、ANSIコード・ページというMicrosoft Windowsのキャラクタ・セットがデフォルトのキャラクタ・セットとして使用されています。キャラクタ・セットは、OUIまたはDBCAを起動したオペレーティング・システム・セッションの現在の言語(ロケール)に基づいて選択されます。言語がアメリカ英語または西ヨーロッパ言語である場合、デフォルトのキャラクタ・セットはWE8MSWIN1252になります。各Microsoft Windows ANSIコード・ページには、西ヨーロッパ言語、東ヨーロッパ言語、日本語のような1つの言語または限定された言語グループのデータのみ格納できます。クライアント・ワークステーションのプラットフォームとして、Microsoft Windowsが広く使用されているため、UNIXおよびLinuxプラットフォームで作成されたデータベースであっても、Microsoft Windowsのキャラクタ・セットがデフォルトとなります。Oracleクライアント・ライブラリでは、データベースのキャラクタ・セットと非Windowsクライアント・アプリケーションで使用されるキャラクタ・セット間のキャラクタ・セット変換を自動的に実行します。表示されるキャラクタ・セットのリストから、他のキャラクタ・セットを選択して使用することも可能です。このオプションは、アプリケーション・ベンダーで必要な特定のキャラクタ・セットを選択したり、データベースに接続しているすべてのクライアントが共通して使用しているキャラクタ・セットを選択するときに使用できます。

AL32UTF8はマルチバイト・キャラクタ・セットであるため、文字データに対するデータベース操作の速度は、WE8MSWIN1252などのシングルバイト・データベース・キャラクタ・セットと比較すると若干遅い可能性があります。AL32UTF8では、ASCIIレパートリー以外の文字を使用するほとんどの言語のテキストに対する記憶域要件が、その言語をサポートするレガシー・キャラクタ・セットよりも高くなります。記憶域の増加は文字データと英語以外のデータのみに影響することに注意してください。通常、Unicodeの普遍性と柔軟性はこれらの追加コストを上回ります。

  • データベース・キャラクタ・セット: ここでは、次のオプションのいずれかを選択します。

    • デフォルトを使用: すべてのデータベース・ユーザーおよびデータベース・アプリケーションに対して、オペレーティング・システムが現在使用している言語のみを選択する場合は、このオプションを選択します。

    • Unicode(AL32UTF8)を使用: データベース・ユーザーおよびデータベース・アプリケーションに対して複数の言語をサポートする場合は、このオプションを選択します。

    • 次のキャラクタ・セットから選択: Oracle Databaseで、オペレーティング・システムが使用するデフォルトのキャラクタ・セット以外のキャラクタ・セットを使用する場合は、このオプションを選択します。


    注意:

    AL32UTF8は、可変幅のマルチバイト・キャラクタ・セットです。文字データの処理にAL32UTF8を使用するデータベースに接続するアプリケーションは、そのキャラクタ・セットと連携して機能するように適切にプログラムされている必要があります。データベースを使用するアプリケーションのキャラクタ・セット要件は常に確認する必要があります。現在のアプリケーション・バージョンがUnicode標準をサポートしていない場合は、アプリケーション・ベンダーに連絡してUnicode対応バージョンについて問い合せてください。

  • 各国語キャラクタ・セット: このリストでは、キャラクタ・セットを選択するか、またはデフォルト値をそのまま使用します。NCHARキャラクタ・セットとも呼ばれる各国語キャラクタ・セットは、データ型NVARCHAR2NCHARおよびNCLOBのデータを格納および処理するために使用されるキャラクタ・セットです。これらのデータ型によって、Unicodeデータベース・キャラクタ・セットがないデータベースにUnicode文字を格納できます。使用しているアプリケーションのインストール要件で別途指定されていないかぎり、各国語キャラクタ・セットとしてデフォルト値AL16UTF16をそのまま使用します。


    注意:

    このキャラクタ・セットはSQL標準(ISO/IEC 9075)に従い、「各国語」と呼ばれますが、データベース・キャラクタ・セットよりもグローバルなアプリケーションに適しているわけではありません。各国語キャラクタ・セットと連携させるにはクライアント・アプリケーションで追加のAPIコールが必要であり、Oracle Textなどの一部のデータベース・コンポーネントでは各国語キャラクタ・セットがサポートされていないため、多言語アプリケーションではVARCHAR2CHARおよびCLOBデータ型とデータベース・キャラクタ・セットAL32UTF8を含むOracle Databaseを使用することをお薦めします。

  • デフォルト言語: このリストでは、デフォルトのデータベース言語を選択するか、デフォルトをそのまま使用します。デフォルトの言語は、日および月の省略形、文字データのデフォルトのソート順序、記述の方向(左または右)など、ロケールに依存する情報をデータベースがサポートする方法を指定します。

  • デフォルト地域: このリストでは、日および週の表記規則として従う地域名を選択するか、デフォルトを受け入れます。デフォルトの地域によって、デフォルトの日付書式、デフォルトの小数点文字とグループ・セパレータ、デフォルトの国際標準化機構(ISO)およびローカル通貨記号が決定されます。たとえば、イギリスではデフォルトの日付書式はDD-MON-YYYYです(DDは日付(1から31)を示し、MONは月の短縮名を示し、YYYYは4桁の年を示します)。

接続モード

このウィンドウを使用して、データベース・モードを選択します。データベースは次のいずれかのモードで実行できます。

  • 専用サーバー・モード: このモードでは、各ユーザー・プロセスで専用のサーバー・プロセスを使用できます。クライアントの総数が50以下など、少ないと予想される場合は、このオプションを選択します。時間のかかる要求を継続的にデータベースに送信する場合も、このオプションを選択できます。デフォルトでは、データベースは専用サーバー・プロセス用に構成されます。

  • 共有サーバー・モード: このモードでは、データベースによって割り当てられたリソース・プールを複数のクライアント接続で共有できます。このモードは、メモリーおよびその他のリソースに対してクライアント・ロードの負荷が高いと予想される構成で使用します。共有サーバー・モードを選択した場合は、データベース・インスタンスの起動時に作成するサーバー・プロセスの数も指定する必要があります。このパラメータの設定の詳細を確認するには、「ヘルプ」をクリックします。

手順10: データベース記憶域

このウィンドウでは、ナビゲーション・ツリーに、データベースの記憶域構造(制御ファイル、データファイル、オンラインREDOログ・グループなど)が表示されます。記憶域構造またはパラメータは、必要に応じて変更できます。

データベースに事前構成済テンプレートを選択した場合は、制御ファイル、データファイル、UNDOセグメントの追加または削除はできません。

手順11: 作成オプション

このウィンドウでは、次のいずれかのオプションを選択してデータベースを作成します。

  • データベースの作成: この時点でデータベースを作成する場合に選択します。

  • データベース・テンプレートとして保存: 後で使用するテンプレートとしてデータベースの定義を保存する場合に選択します。

  • データベース作成スクリプトの生成: 後で実行可能なSQLのデータベース作成スクリプトを生成する場合に、このオプションを選択します。

選択後、「終了」をクリックします。まもなく、確認ウィンドウが表示されます。データベース作成のサマリー情報を確認したら、「OK」をクリックして続行します。

DBCAを使用したデータベースの構成の変更

DBCAを使用すると、既存のデータベースの構成を変更できます。たとえば、次の操作を行うことができます。

  • Grid Controlへのデータベースの登録

  • 電子メールによるDatabase Controlアラート通知の構成

  • リカバリ領域への日次ディスク・バックアップの有効化

  • デフォルト・セキュリティ設定の変更

  • 専用から共有(または共有から専用)へのサーバー・モードの変更

  • 構成されていないデータベース・オプション(Oracle Label Security、Oracle OLAPなど)の追加

DBCAを使用してデータベースの構成を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「DBCAの起動」の説明に従って、DBCAを起動します。

  2. 「操作」ウィンドウで、「データベース・オプションの構成」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. DBCAのガイド付きワークフローの手順に従います。

DBCAを使用したデータベースの削除

DBCAを使用して、データベースを削除することもできます。DBCAでデータベースを削除すると、データベース・インスタンスが停止され、すべてのデータベース・ファイルが削除されます。Windowsプラットフォームでは、関連Windowsサービスも削除されます。

DBCAを使用してデータベースを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「DBCAの起動」の説明に従って、DBCAを起動します。

  2. 「操作」ウィンドウで、「データベースの削除」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. 削除するデータベースを選択して「終了」をクリックします。

DBCAを使用したテンプレートの管理

DBCAテンプレートとは、データベースの作成に必要な情報が含まれているXMLファイルのことです。DBCAでテンプレートを使用すると、新しいデータベースを作成したり、既存のデータベースを複製することができます。テンプレートの情報には、データベース・オプション、初期化パラメータ、記憶域属性(データファイル、表領域、制御ファイルおよびオンラインREDOログ・ファイルの属性)などがあります。

テンプレートは、スクリプトと同様に使用できますが、データベースの複製もできるため、スクリプトよりも強力です。複製では、シード・データベースと呼ばれる既存のデータベースのファイルを正しい場所にコピーするため、時間を節約できます。

テンプレートは、次のディレクトリに格納されています。

ORACLE_HOME/assistants/dbca/templates

テンプレートを使用することの利点

テンプレートの使用には、次の利点があります。

  • 時間の節約。テンプレートを使用すると、データベースを定義する必要がありません。

  • 容易な複製作業。使用するデータベースの設定を含むテンプレートを作成すると、パラメータをもう一度指定しなくても、データベースの複製を容易に作成できます。

  • 容易な編集作業。データベース・オプションは、テンプレートの設定から簡単に変更できます。

  • 容易な共有作業。一方のコンピュータからもう一方のコンピュータにテンプレートをコピーできます。

テンプレートのタイプ

テンプレートは、次のタイプに分類されます。

  • シード・テンプレート

  • 非シード・テンプレート

表2-1に、それぞれの特性を示します。

表2-1 DBCAテンプレートのタイプ

タイプ ファイル拡張子 データファイル データベース構造

シード

.dbc

あり

このタイプのテンプレートには、既存のデータベース(シード・データベース)の構造および物理データファイルの両方が含まれています。新しいデータベースは、シード・データベースのコピーとして起動し、次の変更のみを必要とします。

  • データベースの名前

  • データファイルの格納先

  • 制御ファイルの数

  • オンラインREDOログ・グループの数

  • 初期化パラメータ

これ以外の設定は、データベースの作成後にカスタム・スクリプトを使用して変更できます。スクリプトは、DBCA、コマンドラインのSQL文、またはOracle Enterprise Manager Database Controlによって起動できます。

シード・データベースのデータファイルは、RMANバックアップの圧縮形式で、拡張子が.dfbのファイルに格納されます。シード・データベースの制御ファイルは、拡張子が.ctlのファイルに格納されます。(このファイルは、データファイルをOracle自動ストレージ管理(Oracle ASM)ディスク・グループに格納する場合またはデータファイルをOracle Managed Filesとして格納する場合にのみ必要となります。).dbcファイルには、シード・データベースのデータファイルの場所、および制御ファイルをマウントする場合に使用するソース・データベースの名前が含まれています。

非シード

.dbt

なし

このタイプのテンプレートは新しいデータベースを作成するために使用されます。これには作成するデータベースの特性が含まれます。非シード・テンプレートは、すべてのデータファイルおよびオンラインREDOログ・ファイルがユーザーの仕様に合わせて作成され、名前、サイズ、その他の属性を必要に応じて変更できるため、シード・テンプレートより柔軟です。


オラクル社によって提供されるDBCAテンプレート

表2-2に示すテンプレートが用意されています。

表2-2 オラクル社提供のDBCAのテンプレートおよび対応するワークロード

テンプレート ワークロード

データ・ウェアハウス

ユーザーは非常に多数の複雑な問合せを実行して、大量のデータを処理します。したがって、応答時間、精度および可用性が重視されます。

数レコードのフェッチから、多数の異なる表の何千ものレコードをソートする問合せまで、様々な問合せ(SELECT文)が実行されます。

汎用またはトランザクション処理

多くのユーザーが非常に多数のトランザクションを同時に実行するため、データに迅速にアクセスすることが要求されます。可用性、速度、同時実行性およびリカバリ能力が重視されます。

トランザクションは、データベース表内のデータの読取り(SELECT文)、書込み(INSERTおよびUPDATE文)、削除(DELETE文)で構成されます。

カスタム・データベース

このテンプレートを使用すると、最も柔軟にデータベースを定義できます。作成したデータベースのあらゆる設定を変更できます。


DBCAを使用したテンプレートの作成

独自のテンプレートを作成する場合は、この項の手順に従います。

テンプレートを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「DBCAの起動」の説明に従って、DBCAを起動します。

  2. 「操作」ウィンドウで、「テンプレートの管理」を選択して「次へ」をクリックします。

  3. テンプレート管理ウィンドウで、「データベース・テンプレートの作成」と次のいずれかのオプションを選択し、「次へ」をクリックします。

    • 既存のテンプレートを使用

      既存のテンプレートを使用して、事前定義済のテンプレートの設定を基に新しいテンプレートを作成できます。初期化パラメータ、記憶域パラメータ、カスタム・スクリプトを使用するかどうかなど、テンプレートのあらゆる設定を追加または変更できます。

    • 既存のデータベースを使用(構造のみ)

      データベース・オプション、表領域、データファイル、初期化パラメータなど、既存のデータベースの構造情報を含む新しいテンプレートを作成できます。ユーザー定義スキーマとそのデータは、作成するテンプレートに含まれません。ソース・データベースはローカルに存在していてもリモートに存在していてもかまいません。新しいデータベースにソース・データベースと同じデータを含めず、構造だけを同じにする場合に、このオプションを選択します。

    • 既存のデータベースを使用(データおよび構造)

      既存のデータベースの構造情報と物理データファイルの両方を含む新しいテンプレートを作成できます。このようなテンプレートを使用して作成したデータベースは、元になるデータベースと同一になります。ユーザー定義スキーマとそのデータは、作成するテンプレートに含まれます。元のデータベースは、ローカルにある必要があります。このオプションは、元のデータベースの正確なレプリカを作成できるテンプレートが必要な場合に選択します。

    既存のデータベースからテンプレートを作成するときに、ファイル・パスをOptimal Flexible Architecture(OFA)に変換するか、または既存のファイル・パスを維持できます。OFAは、Oracleソフトウェアおよびデータベースに関するファイルの命名および配置のガイドラインです。データベースを作成するコンピュータとテンプレートを定義したコンピュータのディレクトリ構造が異なる場合は、OFAを使用することをお薦めします。データベースの作成先コンピュータと作成元のコンピュータのディレクトリ構造が同じ場合には、標準のファイル・パスを使用できます。

  4. DBCAのガイド付きワークフローの手順に従ってテンプレートを作成します。

テンプレートの削除

テンプレートを削除すると、新しいデータベースまたは新しいテンプレートを作成する場合に使用できなくなります。

テンプレートを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「DBCAの起動」の説明に従って、DBCAを起動します。

  2. 「操作」ウィンドウで、「テンプレートの管理」を選択して「次へ」をクリックします。

  3. 「テンプレート管理」ウィンドウで、「データベース・テンプレートの削除」を選択して「次へ」をクリックします。

  4. 削除するテンプレートを選択して「終了」をクリックします。

インストール: Oracle by Example Series

Oracle by Example(OBE)には、このマニュアルに関するシリーズが含まれています。このOBEでは、この章のタスクを段階的に説明し、注釈付きのスクリーンショットを使用します。

インストールに関するOBEを参照するには、ご使用のブラウザで次のURLを指定します。

http://www.oracle.com/webfolder/technetwork/tutorials/obe/db/11g/r2/2day_dba/install/install.htm