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Oracle Application Server Adapter for MySAP ERPユーザーズ・ガイド
10g リリース3(10.1.3.4.0)
B53279-01
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2 スタート・ガイド

この項は、Oracle Application Server Adapter for MySAP ERPを使用するためのクイック・スタート・ガイドです。この章の項目は次のとおりです。

SAP Java Connector(SAP JCo)の検証

ベスト・プラクティスとして、SAP Java Connector (SAP JCo)のインストール後に、SAP Java Connector (SAP JCo)が正しくインストールされていることを確認するためのコネクタおよび必要な全てのSAP JCoライブラリ・ファイルが利用できることを確認します。

Windowsプラットフォームの場合のSAP JCoの検証

Windowsの場合、SAP JCoを検証するには次の手順を実行します。

  1. sapjco.jarファイルが存在するディレクトリにナビゲートします。

  2. sapjco.jarファイルを右クリックし、ポップアップ・メニューで、プログラムから開くメニューを選択し、Java 2 Platform Standard Editionのバイナリをクリックします。

    「SAP Java Connector(JCo)」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    SAP Java Connector(JCo)

    使用中のWindowsプラットフォームのSAP Java Connectorに関する必要なすべての情報が表示されます。

  3. SAP Java Connectorの各ファイルを確認し、「Close」をクリックします。

UNIXプラットフォームの場合のSAP JCoの検証

UNIXの場合、SAP JCoを検証するには次の手順を実行します。

  1. UNIXコマンド・プロンプトにナビゲートします。

  2. 次のコマンドを実行します。

    $ java -jar sapjco.jar -stdout
    

    使用中のUNIXプラットフォームのSAP Java Connectorに関する必要なすべての情報が表示されます。次に例を示します。

    ----------------------------------------------------------------------│ SAP Java Connector (JCo) ││ Copyright (c) 2000-2005 SAP AG. All rights reserved.││ Version Information │----------------------------------------------------------------------Java Runtime:Operating System: SunOS 5.7 for sparcJava VM: 1.4.0-beta3 Sun Microsystems Inc.Java Codepage: ASCIIVersions:JCo API: 2.1.8 (2006-12-11)JCo middleware: 2.1.8 (2006-12-11)JCo library: 2.1.8 (2006-12-11)RFC library: 640.0.165Paths:JCo classes: /u4/fpgjpr/iWay55sm/lib/sapjco.jarJCo library: /u4/fpgjpr/iWay55sm/lib/libsapjcorfc.soRFC library: System-defined path----------------------------------------------------------------------│ Manifest │----------------------------------------------------------------------Manifest-Version: 1.0Ant-Version: Apache Ant 1.6.4Created-By: 1.3.1_18-b01 (Sun Microsystems Inc.)Specification-Title: SAP Java ConnectorSpecification-Version: 2.1.8Specification-Vendor: SAP AG, WalldorfImplementation-Title: com.sap.mw.jcoImplementation-Version: 20070108 2139 [2.1.8 (2006-12-11)]Implementation-Vendor-Id: com.sapImplementation-Vendor: SAP AG, WalldorfMain-Class: com.sap.mw.jco.About----------------------------------------------------------------------$
    
  3. 使用中のUNIXプラットフォームのSAP Java Connectorに関する情報を確認します。

mySAPログオン・パラメータの説明

この項では、iWay Application Adapter for mySAP ERPを使用したmySAPへの接続の構成に使用されるmySAPログオン・パラメータについて説明します。 この情報はリファレンスとして使用できます。

ユーザー・パラメータ

次の表に、ユーザー・パラメータとその説明を示します。

表2-1

パラメータ 説明 コメント

クライアント

SAPのクライアントを指定します。

800

独立したマスター・レコードおよび独自の表セットを持つ、SAPシステム内の自己完結した単位を示す、ビジネス上、組織上および技術上の用語です。 クライアントの例は、企業グループなどです。

ユーザー

SAPのログインIDです。

“abc123”

システム間でダイアログなしに通信できるユーザー・タイプです。

パスワード

機密保護のための認証情報です。

“xyz999”

SAPシステムにアクセスするユーザーを識別または認証する、保護された単語または文字列です。

認証モード

接続の検証方法です。

選択肢です。次の列を参照してください。

「パスワード」を選択して、「パスワード」フィールドに入力された値を使用します。

ここで説明しているパスワード・パラメータとは、Application Explorerの「パスワード」パラメータ・フィールドを示します。


システム設定(アプリケーション・サーバー)パラメータ

次の表に、システム設定(アプリケーション・サーバー)パラメータとその説明を示します。

表2-2

パラメータ 説明 コメント

アプリケーション・サーバー

このABAPアプリケーション・サーバーに接続します。

iwjpsap

R/3システムのアプリケーション・プログラムはアプリケーション・サーバー上で実行されます。 メタ・データ情報を取得するには、単一のアプリケーション・サーバーへの接続が必要です。

システム番号

アプリケーション・サーバー上の一意のインスタンスを指定します。

00

1つのアプリケーション・サーバーが複数のシステム番号を持つ場合があります。 管理者から提供される番号を使用してください。


システム設定(メッセージ・サーバー)パラメータ

次の表に、システム設定(メッセージ・サーバー)パラメータとその説明を示します。

表2-3

パラメータ 説明 コメント

メッセージ・サーバー

このABAPメッセージ・サーバーに接続します。

iwjpsap

ロード・バランシングの目的で、通常、1つのSAPシステムのアプリケーション・サーバーが複数のログオン・グループに構成され、各グループが特定のユーザーになります。 メッセージ・サーバーは、アプリケーション・サーバー間の通信を担当します。 システム内のアプリケーション・サーバー間でリクエストの受渡しをします。 アプリケーション・サーバー・グループおよびグループ内の現在のロード・バランシングに関する情報も保持します。 この情報を使用して、ユーザーがシステムにログオンするときに適切なサーバーを選択します。

R/3名

アプリケーション・サーバー上の一意のインスタンスを指定します。

P47

システムの指定に使用される、SAPシステムの記号名です。

サーバー・グループ

ログオン・グループを指定します。


ユーザーIDが属するログオン・グループです。


接続プール・パラメータ

次の表に、接続プール・パラメータとその説明を示します。

表2-4

パラメータ 説明 コメント

接続プール

クライアント接続の一意のプール名です。

"foo"

プールは、同じログオン・データを使用する特定の宛先へのクライアント接続の集合です。 プールは、指定されたリモート・システムへの新規接続を自動作成したり、すでに存在する接続を戻します。 既存の接続を再利用することにより、リモート・サーバーへのログオンが回避され、アプリケーションのパフォーマンスを向上できます。

接続プール・サイズ

プールの最大接続数です。

10

プールから割当て可能な接続の最大数を設定します。

接続タイムアウト

自由な接続が開いた状態を維持する最長時間です(分単位)。

5

接続タイムアウト間隔の間使用されていない接続は閉じられます。

接続待機時間

自由な接続を開くまでの待機時間です。

30(秒)

自由な接続に対するリクエストの最長待機時間を設定します。 プール内の接続がすべて使用されており、指定した時間の経過後も使用可能な接続がない場合は、キーJCO_ERROR_RESOURCEのJCO例外がスローされます。デフォルト値は30秒です。


SAP Gatewayパラメータ

次の表に、SAP Gatewayパラメータとその説明を示します。

表2-5

パラメータ 説明 コメント

SAPゲートウェイ・ホスト

SAP Gatewayサーバー名を入力します。

"isdsrv2"

SAP GatewayはTCP/IPベースのCPI-CサービスをSAPの環境内で実行します。 これらのサービスにより、SAPシステムと外部プログラムの間での通信が可能になります。

SAPゲートウェイ・サービス

サービス名を入力します(通常はサービス名とシステム番号の組合せを入力します)。

Sapgw00

ゲートウェイ・ホスト上のサービス名です。

プログラムID

SAP Gatewayサーバー上で指定されたプログラムIDです(大/小文字が区別されます)。

"S1PROG"

システム管理者により指定された、使用する通信セッションの一意のIDです。 このフィールドに入力する値は、ゲートウェイに表示される値と一致する必要があります。


ALEパラメータ

次の表に、ALEパラメータとその説明を示します。

表2-6

パラメータ 説明 コメント

Ediバージョン

ターゲット・システムのALEバージョンを指定します。

3

リリース4.0以上のすべてのR/3パートナ・システム向けのポートの記述では、バージョン3(リリース4.0以降)を選択します。

リリース4.0より前のすべてのR/3パートナ・システム向けのポートの記述では、バージョン2(リリース3.0/3.1)を選択します。

IDOCリリース

IDOC定義がリリースされたバージョンを指定します。

空白、または46Cなどの特定のSAPリリースのバージョンを指定します。

以前のリリースのセグメント定義を現在のリリースのIDocタイプに割り当てることができます。 たとえば、パートナが以前のリリースを使用しており、そのリリースが現在のIDocタイプをサポートしているが現在のセグメント定義をサポートしていない場合に、この割当てを行う必要があります。

IDOCリリース・プロバイダ

アダプタがどこでリリース情報を取得するかを指定します。

選択肢です。次の列を参照してください。

「IDOCDOREL」を選択すると、IDOCヘッダーの情報が使用されます。

SAPリリースを選択すると、ユーザー・アカウント・ログオンから情報が取得されます。

「USERINPUT」を選択すると、前述のIDOCリリースのフィールドから情報が取得されます。


グローバル処理パラメータ

次の表に、グローバル処理パラメータとその説明を示します。

表2-7

パラメータ 説明 コメント

エラー処理

アダプタのエラー処理方法を指定します。

選択肢です。次の列を参照してください。

「エラー文書が作成されます」を選択すると、エラー・テキスト全体を含む例外ドキュメントが出力先に書き込まれます。

「例外がスローされます」を選択すると、java例外が作成されます。基礎となるコンポーネントのエラーに応じて、エラー・テキスト全体が表示される場合とされない場合があります。

待機中コミット

コミット動作を指定します。

選択肢です。次の列を参照してください。

オフ(デフォルト)

ドキュメントの最後で、コミット・リクエストをアプリケーション・サーバーに送信します。 コミット・エラーの場合、コミット・リクエストは反映されません(パフォーマンスが最適化されます)。

オン(選択済): ドキュメントの最後でデータベース・サーバーの完全なコミットを待機してから、戻ります。 コミットエラーはアダプタ・レベルに反映されます(パフォーマンスは低下します)。

サイトの推奨設定はSAP DB管理を参照してください。

トレース

SAP Java Connectorのトレース動作を有効にします。

選択肢です。次の列を参照してください。

オフ(デフォルト): 重大なエラーのみがトレース・ファイル(dev rfc.trc)に追加モードで書き込まれます。

オン: 各リクエストに対して個別にrfc*.trcおよびJCO*.trcが書き込まれます。 エラー検索には有効ですが、本番システムにはお薦めしません。


SNCパラメータ

次の表に、SNCパラメータとその説明を示します。

表2-8

パラメータ 説明 コメント

SNCモード

SNCをアクティブ化するフラグです。

1(オン)

必須です。

SNCライブラリ・パス

外部ライブラリのパスおよびファイル名を指定します。

C:\SAP J2EE_Engine\SAPCry ptolib\sa pcrypto.dll

デフォルトは環境変数SNC LIBで定義されたシステム定義ライブラリです。

SNCレベル

接続に使用する保護レベルを指定します。

選択肢です。次の列を参照してください。

1: 認証のみ。2: 整合性を保護。3: プライバシを保護(デフォルト)。8: アプリケーション・サーバー上のsnc/data protection/useの値を使用。9: アプリケーション・サーバー上のsnc/data_protection/maxの値を使用。デフォルト値は3です。

SNC名

SNC名を指定します。

p:CN=SAPJ2EEO=MyCompany,C=US

このパラメータはオプションですが、接続で正しいSNC名が使用されるよう、これを設定することをお薦めします。

SNCパートナ

アプリケーション・サーバーのSNC名を指定します。

p:CN=ABC,O=MyCompanyC=US

アプリケーション・サーバーのSNC名はプロファイル・パラメータのsnc/identity/asにあります。