この章では、Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソール内のサービスの構成方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
この表は、すべてのサービス管理機能およびその要件の概要リストを提供します。
表14-1 サービス管理タスクの概要
機能 | 説明 | 要件 | 参照先 |
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この機能によって、サービス・テストまたは統合トランザクションを使用して予防的にサービスを監視し、ビーコンを使用して別のユーザーの場所からそれらのサービスのパフォーマンスおよび可用性を判断できます。Webトランザクションに関しては、トランザクション、ステップ・グループおよびステップ・レベルでそれらのトランザクションを監視できます。 |
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Enterprise Managerを使用すると、エンドユーザー・パフォーマンス・データを収集し、Webアプリケーション内のページのパフォーマンスを監視できます。エンドユーザー・パフォーマンス監視機能を使用すると、次のことが実行できます。
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Enterprise Managerは、Webトランザクションを相互にトレースするメカニズムを提供します。この機能によって、次のことが実行できます。 |
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Enterprise Managerは、ご使用のWebアプリケーションに関する重要なリクエスト・パフォーマンス・データを収集できます。リクエスト・パフォーマンス機能によって、次のことが実行できます。 |
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根本原因分析(RCA)機能を使用すると、可能性のあるサービス失敗の原因を分析して特定できます。 トポロジ・ビューアは、サービスおよび他のサービス、システムおよびインフラストラクチャ・コンポーネントとそのサービスとの関係をグラフィカルに表示し、この中でRCAによって特定された原因が強調表示されます。 |
トポロジ・ビューア用
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Formsアプリケーション |
Enterprise ManagerのFormsアプリケーション・ターゲットを使用して、特定のFormsアプリケーションのモデル化および監視ができます。次の内容を実行できます。
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Formsアプリケーションのエンドユーザー・パフォーマンス監視 |
システムとは、ホスト、データベースおよびアプリケーション・サーバーなど、アプリケーションをホストするために共同して機能する一連のインフラストラクチャ・コンポーネントのことです。サービスを作成する前に、そのサービスをホストするために使用するシステムを指定する必要があります。システム定義の詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプを参照してください。システムを選択後、1つ以上のコンポーネントをサービス実行のための重要なキー・コンポーネントとしてマークする必要があります。これらのキー・コンポーネントは、サービスの可用性を判断し、可能性のあるサービス失敗の原因を根本原因分析用に特定するために使用されます。
サービスを作成する前に、『Oracle Enterprise Manager概要』で説明されているサービス管理の概念についてよく理解する必要があります。また、次を実行する必要があります。
使用中のサービスのコンポーネントがインストールされているホスト上に管理エージェントをインストールします。
Enterprise Managerターゲットとしてリストされるように、使用中のサービスのすべてのコンポーネントを検出します。
サービスがホストされるシステムを定義します。
サービスを作成するには、「ターゲット」タブおよび「サービス」サブタブをクリックします。「サービス」のメイン・ページが表示されます。「追加」ドロップダウン・リストでサービスを選択し、「実行」をクリックします。次の画面が表示されます。
ウィザードの手順に従ってサービスを作成します。これには、次の操作が含まれます。
作成するサービスの種類を特定します。要件に基づいて、異なるタイプのサービスを定義できます。定義できるサービスには、汎用サービス、Webアプリケーション、集約サービスおよびFormsアプリケーションなどがあります。汎用サービスは、様々な異なる種類のプロトコル・ベースのサービス監視に使用されます。Webアプリケーションは、Webトランザクションの監視に使用されます。Enterprise Managerでは、Webアプリケーション向けに追加の監視機能および診断機能が提供されます。Formsアプリケーションは、Formsトランザクションの監視に使用されます。各Formsトランザクションは、監視可能な1つ以上のアクションから構成されています。OCSサービスなど、アプリケーションに特有の別のサービスを定義することもできます。1つ以上のサービスを組み合せて集約サービスを作成できます。
このサービスをホストするシステム・ターゲットを選択し、サービス実行に重要なシステムのキー・コンポーネントをマークします。これらのキー・コンポーネントは、サービスの可用性を判断し、可能性のあるサービス失敗の原因を特定するのに使用されます。システムの定義および監視の詳細は、『Oracle Enterprise Manager概要』のサービス管理に関する章を参照してください。
サービス用に可用性の定義を設定します。これはサービス・テストベースまたはシステムベースで設定できます。サービス・テストを選択すると、サービスの可用性は、1つ以上のキー・ビーコンによるサービス・テストの実行に基づきます。可用性がシステムベースの場合、可用性はシステムの1つ以上の主要コンポーネントのステータスに基づきます。
1つ以上のビーコンを追加してサービス・テストを監視します。「追加」をクリックして、サービス監視用に1つ以上のビーコンを追加します。キー・ユーザー・コミュニティに戦略的に配置されているビーコンを使用して、それらの場所からサービスの可用性を予防的にテストすることをお薦めします。ビーコンが存在しない場合、「作成」をクリックして、新しいビーコンを作成します。
サービスのパフォーマンスを測定するために使用されるメトリックを定義します。パフォーマンス・メトリックは、サービス・テストまたはシステム・コンポーネントに基づくことができます。メトリックを定義すると、クリティカルしきい値および警告しきい値を指定できます。また、「サービス」のホームページ上にグラフィック形式で表示されるメトリックを指定することもできます。
サービスに対するユーザーの要求を測定するために使用されるメトリックを定義します。使用状況メトリックは、1つ以上のシステム・コンポーネントに基づくことができます。メトリックを定義すると、クリティカルしきい値および警告しきい値を指定できます。また、「サービス」のホームページ上にグラフィック形式で表示されるメトリックを指定することもできます。
注意: 使用状況メトリックを定義できるのは、システムベースのサービスに対してのみです。 |
ウィザード内のすべてのステップを完了後、「終了」をクリックしてサービスを作成します。これらのページの詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプを参照してください。
サービスを作成後、「監視構成」ページでオプションを選択し、さらにサービスを構成できます。サービスを構成するには、「サービス」メイン・ページでサービスを選択し、「構成」をクリックして「監視構成」ページに移動します。次の画面が表示されます。
次のオプションが使用可能です。
可用性定義
パフォーマンス・メトリック
使用状況メトリック
これらのオプションとは別に、Webアプリケーションにはエンドユーザーおよびリクエスト・パフォーマンスの監視機能も構成できます。詳細は、次の項を参照してください。
選択したサービスの可用性定義(サービス・テストベースまたはシステムベース)を変更できます。可用性がサービス・テストに基づく場合、次のタイミングでサービスが使用可能になるかどうかを指定できます。
注意: サービス・テストは、1つ以上のキー・ビーコンによって実行できる場合に使用可能であるとみなされます。キー・ビーコンがない場合、サービス・テストのステータスは不明になります。 |
可用性がキー・システム・コンポーネントに基づく場合、次のタイミングでサービスが使用可能になるかどうかを指定できます。
すべてのキー・コンポーネントが稼働中(デフォルト)
1つ以上のキー・コンポーネントが稼働中
また、1つ以上のコンポーネントを、サービスの可用性計算に使用されるキー・システム・コンポーネントとしてマークすることもできます。キー・システム・コンポーネントは、可能性のあるサービス失敗の根本原因特定で使用されます。詳細は、「根本原因分析の構成」を参照してください。
また、「キー・サービス・テスト」チェック・ボックスを選択し、サービス・テストがキー・テストであると指示することもできます。サービスの可用性計算には、キー・サービス・テストのみが使用されます。次にビーコンを選択し、キー・テストの実行およびサービスの可用性判断に使用できます。
パフォーマンス・メトリックは、サービスのパフォーマンスの測定に使用されます。サービス・テストが、このサービスに対して定義されている場合、そのサービス・テストの実行の結果行われるレスポンス時間の測定値が、サービスのパフォーマンス・メトリックの基準として使用されます。もう1つの方法として、基礎となるシステム・コンポーネントからのパフォーマンス・メトリックを使用してサービスのパフォーマンスを判断できます。次の内容を実行できます。
サービス・テスト用のパフォーマンス・メトリックを追加できます。メトリックを選択後、次の内容を選択できます。
1つのビーコンからのメトリック値を使用します。サービスのパフォーマンスがある特定の場所のパフォーマンスに基づくようにする場合に、このオプションを選択します。
複数のビーコン間のメトリックを集計します。複数の場所のパフォーマンスを考慮する場合に、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、次の中から適切な集計関数を選択する必要があります。
表14-2 ビーコン集計関数
関数 | 説明 |
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すべてのビーコン間で集計されたデータからのメトリックの最大値が使用されます。すべてのビーコン間で最もパフォーマンスの低いものを測定するには、この関数を使用します。 |
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すべてのビーコン間で集計されたデータからのメトリックの最小値が使用されます。すべてのビーコン間で最もパフォーマンスの高いものを測定するには、この関数を使用します。 |
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メトリックの平均値が使用されます。すべてのビーコン間で平均的なパフォーマンスを測定する場合に、この関数を使用します。 |
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メトリック値の合計が計算されます。各ビーコン間のすべてのレスポンス時間の合計を計算する場合に、この関数を使用します。 |
サービスをホストする基礎となるシステム・コンポーネントのパフォーマンス・メトリックを追加します。ターゲットのメトリックを選択後、次の内容を選択できます。
特定のコンポーネントからメトリックを使用します。サービスのパフォーマンスがある特定のシステム・コンポーネントのパフォーマンスに基づくようにする場合に、このオプションを選択します。
複数のコンポーネント間のメトリックを集計します。複数のコンポーネント間のパフォーマンスを考慮する場合に、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、適切な集計関数を選択する必要があります。
表14-3 システム集計関数
関数 | 説明 |
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すべてのコンポーネント間のメトリックの最大値が、サービスのパフォーマンス・メトリックの値として使用されます。 |
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すべてのコンポーネント間のメトリックの最大値が、サービスのパフォーマンス・メトリックの値として使用されます。 |
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すべてのコンポーネント間のメトリックの平均値が使用されます。 |
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すべてのコンポーネント間のメトリックの値の合計が計算されます。 |
注意: システムが削除されると、そのシステムに関連付けられているパフォーマンス・メトリックは収集されません。 |
定義済のパフォーマンス・メトリックを編集します。サービス・テストベースのパフォーマンス・メトリックの場合は、メトリック値の計算に使用されるビーコン関数を変更できます。システムベースのパフォーマンス・メトリックの場合は、ターゲット・タイプ、メトリック、および集計関数を使用するかどうかの設定を変更できます。また、メトリックのクリティカルしきい値および警告しきい値も変更できます。
定義済のパフォーマンス・メトリックを削除します。
使用状況メトリックは、サービスに対するユーザーの要求の測定に使用されます。使用状況メトリックは、サービスをホストする基礎となるシステム・コンポーネントの使用状況に基づいて収集されます。次の内容を実行できます。
使用状況メトリックを追加します。ターゲットのメトリックを選択後、次の内容を選択できます。
特定のコンポーネントからメトリックを使用します。特定のコンポーネントの使用状況を監視する場合に、このオプションを使用します。
複数のコンポーネント間のメトリックを集計します。複数のコンポーネント間の使用状況の統計を計算する場合に、このオプションを使用します。このオプションを選択した場合、適切な集計関数を選択する必要があります。
定義済の使用状況メトリックを編集します。
定義済の使用状況メトリックを削除します。
ビジネス・メトリックは、組織のビジネス・パフォーマンスの測定に使用されます。これらのメトリックは、ビジネス・パフォーマンスを評価できるビジネス・インジケータに基づいています。システムベースのメトリックを1つ以上定義し、これらのメトリックのクリティカルしきい値および警告しきい値を指定できます。汎用サービスおよび集計サービスのビジネス・メトリックを定義できます。
注意: このオプションを使用できるのは、システム・コンポーネントの1つがサービスであり、ビジネス・メトリックが関連付けられている場合のみです。 |
次の内容を実行できます。
ビジネス・メトリックを追加します。ターゲットのメトリックを選択後、次の内容を選択できます。
特定のコンポーネントからメトリックを使用します。ある特定のシステム・コンポーネントのパフォーマンスにビジネス・メトリックが基づくようにする場合に、このオプションを使用します。
複数のコンポーネント間のメトリックを集計します。複数のコンポーネントからビジネス・パフォーマンスを測定する場合は、このオプションを使用します。ドロップダウン・リストから適切な集計関数を選択します。このオプションを選択した場合、適切な集計関数を選択する必要があります。
定義済のビジネス・メトリックを編集します。
定義済のビジネス・メトリックを削除します。
定義できるのは、システムベースのメトリックのみです。システムベース以外のメトリックは、データ交換機能を使用して構成できます。この機能を使用すると、Enterprise Manager Grid Controlと他の外部の監視システムの間のデータ転送が簡単に行えます。詳細は、『Oracle Enterprise Manager統合ガイド』を参照してください。
サービス・テストを追加し、これらのサービス・テストを実行する1つ以上のビーコンを指定できます。サービス・テストを追加、または既存のサービス・テストを変更するには、「監視構成」ページの「サービス・テストとビーコン」リンクをクリックします。「サービス・テストとビーコン」ページが表示されます。次の内容を実行できます。
サービスに1つ以上のサービス・テストを追加します。テスト・タイプを選択し、「追加」をクリックします。定義可能なテスト・タイプには、「FTP」、「Webトランザクション」、「DNS」、「SOAP」などがあります。「サービス・テストの作成」ページが表示されます。サービス・テストの様々なタイプの詳細は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。
注意: SOAP(シンプル・オブジェクト・アクセス・プロトコル)サービス・テストの定義中にアクセスするWSDL URLが企業のイントラネット外にある場合は、$OMS_HOME/sysman/config/emoms.properties ファイルにプロキシ設定を追加する必要があります。
たとえば、 proxyHost=www-proxy.us.oracle.com proxyPort=80 dontProxyFor=us.oracle.com,oraclecorp.com
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サービス・テストを作成した後は、これを有効にする必要があります。サービス・テストが有効でない場合は、いずれのビーコンによっても実行されません。
ビーコンを作成、追加または削除します。ビーコンの場所を識別する場合、企業内のネットワーク、またはE-Businessに重要なインターネット上の場所を選択します。通常、これらはエンドユーザーが存在する場所です。たとえば、ビジネスがカナダでホストされ、顧客がアメリカ合衆国にいる場合、アメリカ合衆国のホスト・コンピュータにインストールされたビーコンを使用して、アプリケーションの可用性およびパフォーマンスを測定します。
サービス・テストの作成後、「サービス・テストの検証」をクリックして、検証します。
注意: 1つ以上のサービス・テストをキー・テストとして定義できます。これらのキー・テストは、サービスの可用性およびパフォーマンスの監視に使用されます。有効なサービス・テストのみ、キー・テストとして指定できます。サービス・テストをキー・テストとして設定するには、ページの下部にある「可用性定義」リンクをクリックします。 |
異なるタイプのサービス・テストの作成の詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプを参照してください。
この項では、その他のビーコン関連の構成タスクについて説明します。
専用ビーコンの構成: エージェントのビーコン機能には、内部Java VMを使用する必要があります。Java VMの使用により、エージェントの仮想メモリー・サイズを数100MB増加できます。メモリーの制約のため、専用ホスト上で稼働するエージェント上でのみ、ビーコンを作成することをお薦めします。所定のビーコンで多数のテスト(毎分数百回)を実行する場合は、専用ホスト上へのそのビーコンのエージェントのインストールもお薦めします。専用ハードウェアを最大限に利用するには、エージェントの$ORACLE_HOME/sysman/config/emd.properties
ファイルを次のように編集します。
ThreadPoolModel=LARGE
プロパティを設定します。これにより、エージェントで多数のスレッドを同時に実行できるようになります。
useAllCPUs=TRUE
プロパティを設定します。これにより、複数のCPU上でエージェントを同時に実行できるようになります。
agentJavaDefines
プロパティに-Xms512m -Xmx512m
を追加します。これにより、Java VMのヒープ・サイズを512MBに増加できます。
ビーコンのWebプロキシの構成: ネットワーク構成によっては、Webプロキシが使用されるようにビーコンを構成する必要がある場合があります。ビーコンのWebプロキシを構成するには、「すべてのターゲット」ページでビーコンを検索します。構成するビーコンを選択し、「構成」をクリックします。Webプロキシのプロパティを入力します。たとえば、ビーコンのWebプロキシとしてwww-proxy.us.oracle.com
を設定するには、次のように値を指定します。
Proxy Host: www-proxy.us.oracle.com Proxy Port: 80 Don't use Proxy for: .us.oracle.com,.oraclecorp.com
注意: Siebelサービス・テストとWebトランザクション(ブラウザ)サービス・テストは同一のマシン上では再生できません。 |
Webトランザクション(ブラウザ)サービス・テストを実行するには、Windows上の10.2.0.4以上の管理エージェントで動作しているビーコンが必要です。ビーコンは、Internet Explorerのプロセスを操作します。このプロセスは、管理エージェント・サービスと同じユーザーとして動作します。
Webトランザクション(ブラウザ)テストの検証は、次の3ステップで行います。
「サービス・テストとビーコン」ページにナビゲートし、Webトランザクション(ブラウザ)テストをリストから選択します。
「テストの検証」をクリックします。「サービス・テストの検証」ページが表示されます。
Windowsビーコンを選択し、「テストの実施」をクリックします。
発生する可能性のある一般的な問題の1つに、「テストの実施」がすぐに応答しないことがあげられます。
この遅延の原因は、いくつか考えられます。複雑なテストほど、時間がかかる可能性があります。ただし、応答が遅延する原因として確率が最も高いのは、ビーコンから駆動されたInternet Explorerプロセスが手動確認を待機している場合です。これは、デスクトップとやり取りしないプロセスとして実行された場合、検出できません。
ビーコン・マシン上でのブラウザの設定変更が必要な場合もあります。これらの設定は、アカウントに固有であり、ローカル・サービス・アカウントで変更する必要があります。そのため、ビーコン・マシン上で「スタート」メニューから開かれたInternet Explorerプロセスに対する変更は、検出されないウィンドウ内で動作するビーコンからインスタンス化されたInternet Explorerプロセスに影響を与えません。ビーコンからインスタンス化されたInternet Explorerウィンドウを表示可能にする手順は、次のとおりです。
管理エージェントが動作しているWindowsマシンに管理者としてログインします。
「スタート」メニューで「ファイル名を指定して実行」をクリックし、services.msc
と入力した後、[Enter]キーを押します。
Windowsサービスのリスト内で管理エージェント(OracleServiceagent1
など)を見つけます。
管理エージェントを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「ログオン」タブをクリックします。
「デスクトップとの対話をサービスに許可」チェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックします。
管理エージェントを右クリックし、「停止」を選択してから、「開始」を選択します。
管理エージェント・マシン上でInternet Explorerをチェックし、ダイアログによる確認がないか確認するには、次のように操作します。たとえば、SSL証明書およびセキュリティに関する警告が含まれます。
前述の手順に従って、ビーコンからインスタンス化されたInternet Explorerプロセスを表示可能にします。
(任意のマシンから)Enterprise Managerを起動し、対応するサービス・ターゲットの「サービス・テストとビーコン」ページにナビゲートします。
Webトランザクション(ブラウザ)サービス・テストを選択し、「サービス・テストの検証」をクリックします。
「サービス・テストの検証」ページで、Windows上で動作しているビーコンを選択し、「テストの実施」をクリックします。
SSL証明書の問題の場合は、管理エージェントが動作しているWindowsマシンで、Internet Explorerのウィンドウが開き、「証明書の表示」オプションが「セキュリティの警告」ダイアログ・ボックスに表示されます。
「証明書パス」タブを選択し、名前の横に赤色の×印が表示されているルート証明書をクリックし、「証明書の表示」ボタンをクリックします。
「証明書のインストール」をクリックし、証明書のインポート ウィザードに進みます(プロンプトが表示されたら、「次へ」および「はい」をクリックします)。
注意: その他のセキュリティ警告によって、Internet Explorerの自動化プロセスが一時停止する場合もあります。通常、これらのセキュリティ警告には、すべてのWebサイトに関する警告メッセージをそれ以降無効にできるチェック・ボックスがあります。これらの警告は、トランザクションが記録されたマシン上ですでに無効化されている可能性があります。 |
この手動ステップが完了すると、Internet Explorerプロセスは該当するサービス・テストが完了するまで、オートパイロット・モードになります。該当するサービス・テストを次回再生したとき、警告メッセージは表示されません。
次回、「テストの実施」をクリックし、サービス・テスト全体が自動的に完了することを確認してください。
ビーコンからインスタンス化されるInternet Explorerのウィンドウを非表示にするには、1〜5のステップを繰り返し、「デスクトップとの対話をサービスに許可」チェック・ボックスの選択を解除し、ステップ7に進みます。
Webトランザクション(ブラウザ)サービス・テスト用のプロキシ設定を構成する手順は、次のとおりです。
ビーコンからインスタンス化されたInternet Explorerプロセスを表示可能にします。
(任意のマシンから)Enterprise Managerを起動し、対応するサービス・ターゲットの「サービス・テストとビーコン」ページにナビゲートします。
Webトランザクション(ブラウザ)サービス・テストを選択し、「サービス・テストの検証」をクリックします。
「サービス・テストの検証」ページで、Windows上で動作しているビーコンを選択し、「テストの実施」をクリックします。
管理エージェントが動作しているWindowsマシンで、Internet Explorerのウィンドウが2つ開きます。いずれかのウィンドウで、「ツール」→「インターネット オプション」と選択します。
「接続」タブをクリックし、「LANの設定」ボタンをクリックし、表示されるダイアログ・ボックスで関連するすべての変更を行います。これらの変更は、該当するビーコン上で実行されているすべてのサービス・テストに適用されます。
Internet Explorerウィンドウを両方とも閉じます。
次回、「テストの実施」をクリックし、サービス・テスト全体が自動的に完了することを確認してください。
ビーコンからインスタンス化されたInternet Explorerプロセスを表示可能にします。
注意: いずれの時点でも、テストを実行するたびに、Internet Explorerのウィンドウが2つ起動されます。一方のウィンドウでは、再生時のステップのスケジューリングが実行されます。他方のウィンドウには、再生中のサイトが実際に表示されます。 |
根本原因分析(RCA)を使用して、一連のイベントをフィルタ処理し、システム、サービスまたはアプリケーションのより高レベルな問題の原因を特定できます。RCAは、根本原因に見えるが、問題の実際の根本原因の副作用または兆候でしかない明らかなパフォーマンスの問題を排除するために役立ち、問題領域をさらに簡単に識別できます。RCAの結果は、現在停止しているサービスのホームページまたは「トポロジ」ページ上から確認できます。「トポロジ」ページでは、RCAによってサービスの失敗の原因とみなされているターゲットが強調表示された状態で、サービス、システムおよびコンポーネントの依存関係がグラフィカルに表示されます。
RCAを実行する前に、次の内容を選択できます。
サービス失敗時に自動的に実行されるようにツールを構成します。
「分析モード」(デフォルト)を「手動」に変更してRCAを無効化します。
サービスのコンポーネント・テストおよび個々のテストのしきい値を定義します。
根本原因分析を構成する手順は、次のとおりです。
サービスのホームページで、「監視構成」をクリックします。
「監視構成」ページで、「根本原因分析の構成」をクリックします。
現在のモードが「自動」に設定されている場合は、「モードを手動に設定」をクリックしてRCAを無効化します。分析を手動で実行するように選択すると、サービスが停止状態の場合に「分析の実行」を選択して、いつでもサービスのホームページから分析を実行できます。現在のモードが「手動」に設定されている場合、サービスおよびそのコンポーネントの状態が変化した際に「モードを自動に設定」をクリックしてRCAを有効化します。
管理するキー・コンポーネントの表の「コンポーネント・テスト」列内のリンクをクリックします。これにより、「コンポーネント・テスト」ページ上で、テストの追加、削除または編集を行うことでサービスのコンポーネント・テストを管理できます。コンポーネント・テストの定義の詳細は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。
注意: RCAを無効化し、自動モードに設定を戻した場合、RCAにはこれまでの履歴結果は格納されず、今後、参照用としていずれの履歴も表示されません。 |
根本原因分析(RCA)は、サービスに関連する大量のデータをフィルタ処理し、サービスの可用性に影響する最も重要なイベントの発生を識別できることから、大きな価値をもたらします。Enterprise Managerで独自のサービスを構成する場合、RCAを最大活用することを考慮および計画して、サービスを定義することが重要です。
RCAを最大活用する上で最初に考慮が必要な項目は、他のサービスまたはシステム・コンポーネントに対してサービスが持つ一連の依存性です。タスクを達成するためにサービスが使用するすべてのシステム・コンポーネントを必ず識別してください。キー・コンポーネントを省略し、サービスが失敗した場合、RCAでは、そのコンポーネントを可能性のある原因として識別できなくなります。逆に、実際にはサービスが依存していないコンポーネントをサービス定義に含めると、RCAで、そのコンポーネントがサービス失敗の原因として誤って識別される場合があります。
サービス依存性を構築する場合、Enterprise Managerでサポートされている集約サービスの概念を利用することを念頭に置いてください。これにより、それぞれ独自の一連の依存性を持つ、より小さなサブサービスにサービスを分割できます。
サービスは、モジュール形式でより簡単に管理できます。また、RCAはサブサービス(依存しているサービス)のステータスのみではなく、サブサービスが依存するシステム・コンポーネントまたはサービスも同様に考慮し、サービスが依存する可能性がある管理サービスの形式でキー・コンポーネントにより公開されるサービスをカプセル化する機能を提供します。
RCAを最大限活用する上で次に考慮が必要な項目は、コンポーネント・テストの使用です。サービスが依存するシステム・コンポーネントを定義する際、これらのコンポーネントには、コンポーネント自体が失敗しなくても、サービス失敗となる部分が存在する場合があることを考慮します。コンポーネント・テストにより、ターゲット自体のステータスのみでなく、その主要部分のステータスもRCAでテストできます。
RCAシステムでは、キー・コンポーネントで使用可能なメトリックに基づくコンポーネント・テストを作成できます。これには、コンポーネント用に作成したユーザー定義メトリックが含まれるため、サービス失敗を発生させるコンポーネントの部分のRCAテスト方法に柔軟性がもたらされます。
一連のユーザー処理およびナビゲーション・パスを自動的に記録する直感的な再生レコーダを使用して、トランザクションを記録できます。トランザクションを相互に再生し、データ・センターの内部または外部のいずれに存在するかを確認し、Webアプリケーションのすべての層におけるレスポンス時間の発生の詳細を理解して素早く診断できます。
トランザクションを記録するには、コンピュータにトランザクション・レコーダをインストールする必要があります。トランザクション・レコーダは、トランザクションの再生およびトレースにも使用されます。トランザクション・レコーダは、これらの処理の初回実行時にEnterprise Manager Grid Controlサーバーからダウンロードされます。トランザクション・レコーダを使用するには、コンピュータにいくつかのMicrosoftライブラリがインストールされている必要があります。インストール中にこれらのライブラリが存在しない場合、Microsoftのサイトから自動的にダウンロードおよびインストールが行われます。これらのファイルをダウンロードするには、ご使用のコンピュータがインターネットにアクセスできることを確認します。インストールの完了後、変更を適用するには、コンピュータを再起動する必要がある場合があります。
各サービスについて、頻度(アプリケーションに対してサービスがトリガーされる頻度を決定)およびパフォーマンスしきい値を定義できます。サービスがそのパフォーマンスしきい値を超えると、アラートが生成されます。
メトリックおよびしきい値を定義するには、「サービス・テストとビーコン」ページの「テストの監視設定」リンクをクリックします。「メトリックとポリシー設定」ページが表示されます。「監視設定」リンクをクリックします。「監視設定 - しきい値」ページが表示されます。
表示方法: メトリック、ビーコン: この表示で、「ビーコンのオーバーライドの追加」をクリックすると、1つ以上のビーコンのデフォルトのしきい値を上書きできます。この場合、上書きのないビーコンにのみデフォルトのしきい値が使用されます。サービスに追加される新しいビーコンは、デフォルトのしきい値を使用します。「メトリックの追加」をクリックして、1つ以上のメトリックを追加します。
表示方法: ビーコン、メトリック: この表示で、「デフォルト」アイコンをクリックすると、特定のメトリックの「編集」および「表示」モード間の切替えができます。「編集」モードでは、メトリックのパラメータを変更できます。特定のビーコンのメトリックのパラメータを変更することもできます。「表示」モードでは、メトリックのデフォルト・パラメータが使用されます。
これらの手順とは別に、Webトランザクション用にステップおよびステップ・グループのレベルでもメトリックを定義できます。次のいずれかの表示を選択できます。
表示方法: ステップ、メトリック、ビーコン: この表示で、「ビーコンのオーバーライドの追加」をクリックすると、1つ以上のビーコンのデフォルトのしきい値を上書きできます。この場合、上書きのないビーコンにのみデフォルトのしきい値が使用されます。新しくWebトランザクションに追加されるビーコンには、デフォルトのしきい値が使用されます。「メトリックの追加」をクリックして、1つ以上のメトリックのしきい値を定義します。サービス・テストについて、「データの粒度」プロパティの値が「トランザクション」に設定されている場合にのみアラートが生成されます。Webトランザクションのプロパティの詳細は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプのサービス・テストの作成または編集、Webトランザクションのヘルプ・ページに関する項を参照してください。
表示方法: ステップ、ビーコン、メトリック: この表示で、「デフォルト」アイコンをクリックすると、特定のメトリックの「編集」および「ビュー」モード間の切替えができます。「編集」モードでは、特定のビーコンのメトリックのパラメータを変更できます。「表示」モードでは、メトリックのデフォルト・パラメータが使用されます。「データの粒度」プロパティの値が「ステップ」に設定されている場合のみ、アラートが生成されます。
デフォルトの収集頻度および収集プロパティを定義するには、「監視設定」ページの「収集の設定」タブをクリックします。次の内容を実行できます。
すべてのビーコンのデフォルトの収集頻度を指定します。特定のビーコンの収集頻度を上書きするには、「ビーコンのオーバーライドの追加」をクリックします。
1つ以上のビーコンの収集プロパティおよび対応する値を指定します。
収集間隔およびパフォーマンスしきい値の定義の詳細は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。
集約サービスは、サブサービスと呼ばれる1つ以上のサービスから構成されています。サブサービスとは、Enterprise Managerで作成されるサービスのことです。集約サービスの可用性、パフォーマンス、ビジネス基準および使用状況は、そのサービスを構成する個々のサブサービスの可用性、パフォーマンス、ビジネス基準および使用状況によって決まります。集約サービスを作成するには、「サービス」メイン・ページにナビゲートし、「追加」ドロップダウン・リストから「集約サービス」を選択し、「実行」をクリックします。「集約サービスの追加集約サービスの作成には、次の内容が含まれます。
サービスの名前およびタイムゾーンを指定します。
この集約サービスを構成するサービスを追加します。
集約サービスの可用性定義を確立します。集約サービスの可用性は、構成サブサービスの可用性に応じて決まります。サブサービスの可用性は、サブサービスの定義方法により、サービス・テストの実行の成功またはサブサービスが稼働するシステム・コンポーネントの可用性に応じて異なります。
集約サービスのパフォーマンスの測定に使用するメトリックを定義します。パフォーマンス・メトリックは、単一のサブサービスから追加するか、1つ以上のメトリックの統計による集約に基づいて追加できます。パフォーマンス・メトリックを選択した後、クリティカルおよび警告アラートをトリガーするために使用されるしきい値を設定でき、また使用しないメトリックを削除できます。
集約サービスの使用状況の測定に使用するメトリックを定義します。使用状況メトリックは、1つ以上のシステム・コンポーネントのメトリックに基づきます。使用状況メトリックは、単一のサブサービスから追加するか、1つ以上のメトリックの統計による集約に基づいて追加できます。使用状況メトリックを選択した後、クリティカルおよび警告アラートをトリガーするために使用されるしきい値を設定でき、また使用しないメトリックを削除できます。
組織におけるビジネスのパフォーマンスの測定に使用するメトリックを定義します。これらのメトリックは、ビジネス・パフォーマンスを評価するビジネス・インジケータに基づきます。単一サブサービスから、または1つ以上のメトリックの統計による集計に基づいてビジネス・メトリックを追加できます。ビジネス・メトリックを選択した後、クリティカルおよび警告アラートをトリガーするためのしきい値を設定でき、また使用しないメトリックを削除できます。
集約サービスの作成後、構成サブサービスの追加または削除、可用性定義の変更、およびパフォーマンスあるいは使用状況メトリックの追加または削除ができます。これらの操作の詳細は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。
警告: 集約サービスからサブサービスを削除すると、集約サービスのパフォーマンス、使用状況およびビジネスの各メトリックがサブサービスのメトリックに基づく場合に影響を受けることがあります。 |
Enterprise Managerを使用して、実際のエンドユーザーがWebサイトにアクセスおよびナビゲートするときに生成されるレスポンス時間のデータを監視できます。エンドユーザー・パフォーマンスのデータを収集し、Webアプリケーション内のページのパフォーマンスを監視できます。OracleAS Web Cache、Oracle HTTP ServerおよびApache HTTP ServerなどのWebサーバーがエンドユーザー・パフォーマンスのデータを収集し、それをログ・ファイルに保存します。Enterprise Managerは、このデータを処理して管理リポジトリにアップロードします。その後、「ページ・パフォーマンス」ページでこのデータを確認および分析できます。
エンドユーザー・パフォーマンスのデータを収集するには、Webサイトのアクティビティが正しい形式で記録および格納されるように、次のいずれかのWebサーバーを構成する必要があります。
前述のいずれかのWebサーバーを構成すると、エンドユーザー・パフォーマンスのデータ収集を有効化できます。これにより、Enterprise Managerの「ページ・パフォーマンス」ページでエンドユーザー・パフォーマンスのデータを確認できます。
Webサーバーを構成する前に、次の操作を実行する必要があります。
前述のいずれかのWebサーバーを含むWebアプリケーションのターゲットを作成します。
このWebサーバーを、Webアプリケーションのキー・システム・コンポーネントに指定します。このWebサーバーが冗長性グループの一部である場合は、その冗長性グループがWebアプリケーションのキー・システム・コンポーネントであることを確認します。エンドユーザー・パフォーマンスの監視を有効化するには、冗長性グループ内に特定のWebサーバーを構成する必要があります。
注意: Oracle HTTP Server(Apache 2.0ベース)を使用している場合、冗長性グループはHTTP Server HAグループと呼ばれます。 |
次の項では、エンドユーザー・パフォーマンスの監視のためにWebサーバーを構成する方法について説明します。
エンドユーザー・パフォーマンスの監視を有効化するには、次のいずれかのApacheサーバー・バージョンを使用できます。
Oracle HTTP Server(Apache 2.0ベース)
Apache HTTP Server 2.0以上(http://www.apache.org
からダウンロード可能)
前述のApacheサーバー・バージョンのいずれかを構成する前に、次の手順を実行する必要があります。
エージェントのホームページで、ターゲット・タイプとして「Oracle HTTP Server」または「Apache HTTPサーバー」のいずれかを選択します。
対応するタイプのターゲットを追加し、「監視構成」ページで、次のプロパティが設定されていることを確認します。
Oracle HTTP Serverの場合は、バージョン番号(stdApache10.1.2
)、ログ・ファイル・ディレクトリおよびログ・ファイル名を入力します。
Apache HTTP Server 2.0の場合は、インストール・ホーム・ディレクトリ、ログ・ファイル・ディレクトリおよびログ・ファイル名を入力します。
このWebサーバー・ターゲットを使用してWebアプリケーションを作成したことを確認します。Webアプリケーションの作成の詳細は、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の構成」の前提条件を参照してください。
Apacheサーバーを構成し、エンドユーザー・パフォーマンスのデータの収集を有効化する手順は、次のとおりです。
Grid Controlコンソール内のWebアプリケーションのホームページにナビゲートし、「監視構成」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」をクリックします。Oracle HTTP Server(Apache 2.0以上ベース)、Apache HTTP Server version 2.0以上、またはOracleAS Web Cacheなどを含むWebサーバー・リストの表が表示されます。
表から「Oracle HTTP Server」または「Apache HTTPサーバー」を選択し、「構成」をクリックします。Apache構成ファイルの変更に必要なホスト資格証明を入力します。
ログイン後、Apacheサーバーによりホストされるサイト・リストの表が表示されます。これらには、Apache構成ファイル内でユーザーが定義した仮想ホストのリストが含まれます。「監視ステータス」列の上下矢印は、対応するサイトが現在監視中であるかどうかを示します。サイトごとに、「監視有効化」チェック・ボックスの選択または選択解除を行って、そのサイトを監視対象にするかどうかを指定します。監視対象のサイトには、テキスト・ボックスにログ・ファイル名を入力して、エンドユーザー・パフォーマンスのデータが格納される場所を指定します。デフォルトでは、Apacheのroot
ディレクトリの下のlogs/directory
にログ・ファイルが作成されます。ログ・ファイルを別のディレクトリに保存するには、その絶対パスとファイル名を入力します。
ここで指定するログ・ファイルの名前と場所が、Oracle HTTP ServerまたはApache HTTP Serverのターゲットの「監視構成」ページ内のログ・ファイル名およびログ・ファイル・ディレクトリと一致することを確認します。
また、ワン・ボタン・アクセラレータを使用して、一度にすべてのサイトを有効化または無効化することもできます。
個別のサイトに関する特定のURLを選択して有効化または無効化するには、そのサイトを選択し、「URLの設定」をクリックします。「前に挿入」または「後ろに挿入」をクリックしてURLルールを作成し、それをすべてのURLルールの中の目的の位置に配置します。URLルールには、「URLパターン」、「URLパターン・タイプ」およびこのURLが監視対象かどうかを示すチェック・ボックスが含まれます。たとえば、「URLパターン」が「abc」で「URLパターン・タイプ」が「Ends Withであり、さらに「監視」の選択が解除されているURLルールがある場合は、「abc」で終わるURLがエンドユーザー・パフォーマンス監視では監視されないことを意味します。また、URLルールの削除、およびURLルールの上下移動による優先度の変更も可能です。
構成の変更後、「OK」をクリックしてApacheの「再起動」ページに移動します。Apacheサーバーを再起動すると、すべての構成変更が完了し、Apacheサーバーによってエンドユーザー・パフォーマンスのデータが記録されます。
Apacheサーバーの構成後は、「Webサーバー・データ収集の管理」ページに戻ります。これで、エンドユーザー・パフォーマンスのデータ収集を有効化できます。詳細は、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の起動と停止」を参照してください。エンドユーザー・パフォーマンス監視が有効化された後もデータが表示されない場合は、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の検証とトラブルシューティング」を参照してください。
サード・パーティのApache HTTP Server 2.0を設定する手順は、次のとおりです。
サード・パーティのアプリケーション・サーバーをインストールします。
Apache HTTP Server 2.0をインストールします。
アプリケーション・サーバーにより提供されたApache HTTP Server 2.0用のプラグインをインストールします。
WebアプリケーションがApache HTTP Server2.0サーバー上で動作することを確認します。その後、手順に従ってApacheサーバーを構成し、エンドユーザー・パフォーマンスのデータ収集を有効化できます。
Enterprise Managerでは、Oracle Application Server Web Cacheからのデータを使用して、Webアプリケーション内のページのパフォーマンスに関する統計を収集します。そのため、Webサイトのアクティビティがログに記録され、データのフォーマットが正しくなるようにOracle Application Server Web Cacheを構成する必要があります。
Oracle Application Server Web Cacheを適切に構成すると、Enterprise Managerがエンドユーザー・パフォーマンスのデータ収集を開始し、それをOracle Management Repositoryにロードできます。
関連項目: 『Oracle Application Server Web Cache管理者ガイド』のエンドユーザー・パフォーマンスの監視の構成に関する項 |
次の項では、OracleAS Web Cacheを使用している場合にエンドユーザー・パフォーマンスのデータを構成および収集する方法について説明します。
Oracle Application Server Web Cacheの以前のバージョンを使用したエンドユーザー・パフォーマンス監視の構成
スタンドアロンのOracle Application Server Web Cacheを使用したエンドユーザー・パフォーマンス監視の構成
エンドユーザー・パフォーマンス監視用にOracleAS Web Cacheを構成するには、次の項の指示に従います。
Grid Controlコンソール内のWebアプリケーションのホームページにナビゲートし、「監視構成」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」をクリックします。Enterprise Managerに、「Webサーバー・データ収集の管理」ページが表示されます。
Web Cacheターゲットを選択し、「構成」をクリックします。Enterprise Managerで、Oracle Application Server Control用のログイン・ダイアログ・ボックスが表示されます。
ヒント: ログイン・ダイアログ・ボックスが表示されない、またはブラウザ・ウィンドウにエラー・メッセージが表示される場合は、Web Cacheのホームページにナビゲートします。「関連リンク」セクションで「管理」をクリックします。Application Server Control用のユーザー名およびパスワードの入力を求められます。「管理」をクリックして下にスクロールし、「エンドユーザー・パフォーマンス監視」をクリックします。 |
Application Server Controlユーザーまたはias_adminアカウント用のユーザー名およびパスワードを入力します。ias_adminアカウントのパスワードは、Oracle Application Serverのインストール時に定義されます。
Oracle Application Server Controlにログインした後は、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の設定」ページを使用してOracle Application Server Web Cacheを構成できます。「エンドユーザー・パフォーマンス監視を有効化」チェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックしてWeb Cacheレベルでエンドユーザー・パフォーマンス監視を有効化します。
「サイトレベル構成」セクションで、サイトを選択し、そのサイトについて「監視有効化」をチェックします。
ヒント: Web Cacheレベルで「エンドユーザー・パフォーマンス監視」を無効化すると、サイトレベルの設定が上書きされます。 |
ドロップダウン・リストから、監視する各サイトについて、「アクセス・ログ形式」に「access log:WCLF」を選択します。この形式がリストに含まれていない場合は、「必須のログ形式を使用」をクリックします。これにより、エンドユーザー・パフォーマンス監視のログ形式が自動的に指定されます。
「監視するURL」列の下のリンクをクリックします。「監視するURL」ページが表示されます。「行の追加」をクリックしてURLルールを作成し、それをすべてのURLルール内の目的の位置に配置します。1つのURLルールには、「URLパターン」、「URLパターン・タイプ」およびこのURLが監視対象であるかどうかを示すチェック・ボックスが含まれます。たとえば、「URLパターン」「abc」で「URLパターン・タイプ」「Ends Withであり、さらに「監視」の選択が解除されているURLルールがある場合、「abc」で終わるURLがエンドユーザー・パフォーマンス監視では監視されないことを意味します。ユーザーは、「並替え」をクリックして、URLルールの優先度を変更することもできます。「OK」をクリックして変更を保存し、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の設定」ページに戻ります。
「エンドユーザー・パフォーマンス監視の設定」ページでWeb Cacheを構成後、「OK」をクリックして変更を保存します。すると、Oracle Application Server Controlの「Webキャッシュ管理」ページに戻ります。「再起動」をクリックし、Web Cacheを再起動します。これらのオプション構成の詳細は、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の設定」ページの「ヘルプ」をクリックしてください。
Application Server Controlのブラウザ・ウィンドウを閉じ、Grid Controlコンソールの「Webサーバー・データ収集の管理」ページに戻ります。これで、エンドユーザー・パフォーマンスのデータ収集を有効化できます。詳細は、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の起動と停止」を参照してください。エンドユーザー・パフォーマンス監視が有効化された後もデータが表示されない場合は、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の検証とトラブルシューティング」を参照してください。
Oracle Application Server Web Cache Manager 9.0.4を構成するには、次の項の指示に従います。
Grid Controlコンソール内のWebアプリケーションのホームページにナビゲートし、「監視構成」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」をクリックします。Enterprise Managerに、「Webサーバー・データ収集の管理」ページが表示されます。
Web Cacheターゲットを選択し、「構成」をクリックします。Enterprise Managerで、Web Cache Manager用のログイン・ダイアログ・ボックスが表示されます。
Web Cacheの管理者アカウント用のユーザー名およびパスワードを入力します。Oracle Application Server Web Cacheの管理者アカウントへの初回ログイン時のパスワードはadministrator
です。ias_admin
アカウントのパスワードは、Oracle Application Serverのインストール中に定義されます。
エンドユーザー・パフォーマンス監視用にOracleAS Web Cacheのロギングを有効化します。
OracleAS Web Cache Managerナビゲータ・フレームで、「Logging and Diagnostics」を選択し、「エンドユーザー・パフォーマンス監視」を選択します。
特定のWebキャッシュまたはサイト全体に対して監視を有効化できます。
特定のWebキャッシュの監視を有効化するには、「Cache-Specific End-User Performance Monitoring」セクションでWebキャッシュを選択し、「有効化」をクリックします。
使用するWebキャッシュは必ず、Webアプリケーションのフロントエンドとして有効にしてください。
サイト全体に関する監視を有効化するには、「Site-Specific End-User Performance Monitoring」セクションでサイトを選択し、「Enable」をクリックします。
Webキャッシュログ形式(WCLF)を使用するためにOracle Application Server Web Cacheを構成します。
OracleAS Web Cache Managerナビゲータ・フレームで、「Logging and Diagnostics」、「Access Logs」の順に選択します。
「Cache-Specific Access Log Configuration」表で、「Edit selected」をクリックし、選択したキャッシュのアクセス・ログを有効化します。
サイト別のアクセス・ログ構成表で、選択したサイト名のフォーマット・スタイルがWCLF
であり、有効になっていることを確認します。
Web Cache Managerウィンドウの最上部にある「Apply Changes」をクリックし、Web Cache Managerの「Cache Operations」ページの「再起動」をクリックしてOracleAS Web Cacheを再起動します。
Web Cache Managerのブラウザ・ウィンドウを閉じ、Grid Controlコンソールの「Webサーバー・データ収集の管理」ページに戻ります。これで、エンドユーザー・パフォーマンスのデータ収集を有効化できます。詳細は、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の起動と停止」を参照してください。エンドユーザー・パフォーマンス監視が有効化された後もデータが表示されない場合は、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の検証とトラブルシューティング」を参照してください。
Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールを使用してOracle Application Serverの以前のバージョンを管理している場合、エンドユーザー・パフォーマンス監視を使用してWebアプリケーションを監視できますが、Grid Controlコンソール内からOracle Application Server Web Cacheインスタンスを構成できません。
そのかわりに、chronos_setup
.plスクリプトをOracle HTTP Serverをホストしているコンピュータ上で実行し、Oracle Application Server Web Cache 9.0.2および9.0.3のエンドユーザー・パフォーマンス監視を構成します。
開始する前に、次のことに注意してください。
『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成』に記載されている指示に従って管理エージェントをインストールする場合、chronos_setup.pl
スクリプトは、管理エージェントのホームのbin
ディレクトリにインストールされます。
chronos_setup.pl
スクリプトは、Oracle HTTP Serverのドキュメント・ルートへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーとして実行する必要があります。
スクリプトの実行に問題がある場合は、引数なしで実行してヘルプ・テキストを表示させてください。
Oracle Application Server Web Cache 9.0.2またはOracle Application Server Web Cache 9.0.3向けのエンドユーザー・パフォーマンス監視を有効化するには、異なる引数を指定してchronos_setup.pl
スクリプトを3回実行する必要があります。
Webサイト内で各Webサーバーのドキュメント・ルートを構成するために1回
Oracle Application Server Web Cacheを構成するために1回
レスポンス時間データの収集開始のために1回
次の項では、Oracle Application Server Web Cache 9.0.2またはOracle Application Server Web Cache 9.0.3向けのエンドユーザー・パフォーマンス監視を有効化するための各ステップについて説明します。
chronos_setup.pl
をwebserver
引数を指定して実行すると、スクリプトは次の内容を実行します。
ドキュメント・ルート内に新しいディレクトリを作成します。ディレクトリ名は次のとおりです。
oracle_smp_chronos
oracle_smp_chronosディレクトリに2つのファイルをインストールします。
oracle_smp_chronos.js oracle_smp_chronos.gif oracle_smp_eum_init.js oracle_smp_eum_main.js
Webサイトにコンテンツを提供するそれぞれのWebサーバーのドキュメント・ルートにoracle_smp_chronos.js
をインストールする必要があります。
注意: ドキュメント・ルートが複数ある場合は、ドキュメント・ルートごとにchronos_setup.pl スクリプトを実行する必要があります。 |
たとえば、Oracle Application Server Web CacheおよびWebサーバーがそれぞれ異なるマシン上にあり、Oracle Management AgentがWebサーバー・マシン上にある場合、Webサーバー・ホスト上でchronos_setup.pl
スクリプトをwebserver
オプション付きで実行し、リモートのWebサーバー用にドキュメント・ルートを構成する必要があります。
Oracle Application Server Web CacheおよびWebサーバーがそれぞれ異なるマシンにインストールされており、管理エージェントのインストールまたはWebサーバーの監視予定のない場合、ディレクトリoracle_smp_chronos
をWebサーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリに作成し、FTPを使用してoracle_smp_chronos.js
ファイルをoracle_smp_chronos
ディレクトリに配置する必要があります。
各Webサーバーのドキュメント・ルートを構成する手順は、次のとおりです。
ディレクトリを管理エージェントのホーム・ディレクトリ内の/bin
ディレクトリに変更します。
次に例を示します。
$PROMPT> cd AGENT_HOME/bin
Webサーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリへの書込み権限があることを確認し、スクリプトを次のように実行します。
$PROMPT> perl chronos_setup.pl webserver location_of_the_webserver_DocumentRoot
ドキュメント・ルートの例は次のとおりです。
$ORACLE_HOME/Apache/Apache/htdocs
ドキュメントのroot
の場所を検索するには、次の手順のいずれかを実行します。
Oracle Application Serverリリース2(9.0.2)のEnterprise Manager Webサイトにログインし、Oracle HTTP Serverホーム・ページにナビゲートします。ドキュメント・ルートがHTTP Serverホーム・ページの「一般」セクションに表示されます。
テキスト・エディタまたはコマンドライン検索ユーティリティを使用して、次のOracle HTTP Serverの構成ファイルで用語DocumentRoot
を検索します。
$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.conf
エンドユーザー・パフォーマンス監視のためにOracle Application Server Web Cacheを構成するには、chronos_setup.pl
スクリプトをwebcache
引数付きで実行する必要があります。このスクリプトは、エンドユーザー・パフォーマンス監視のためにOracle Application Server Web Cacheを設定し、Oracle Application Server Web Cacheを自動的に停止および再起動します。
エンドユーザー・パフォーマンス監視のためにOracle Application Server Web Cacheを構成する手順は、次のとおりです。
Oracle Application Server Web Cacheディレクトリへの書込み権限があることを確認してください。
たとえば、Web CacheがOracle Application Serverホーム・ディレクトリにインストールされている場合は、IAS_HOME/webcache
ディレクトリへのアクセス権が必要です。
ディレクトリを管理エージェントのホーム・ディレクトリ内の/bin
ディレクトリに変更します。
次に例を示します。
$PROMPT> cd /private/agent_home/bin
スクリプトを次のように実行します。
$PROMPT> perl chronos_setup.pl webcache webcache_installation_directory
注意: chronos_setup.pl を実行した後でOracle Application Server Web Cacheを再起動できない場合は、次のファイルをコピーして元の名前と場所に戻し、構成プロセスを取り消します。
|
エンドユーザー・パフォーマンス監視を開始するには、chronos_setup.pl
スクリプトをcollection
引数付きで実行します。このスクリプトによって、指定したターゲットの収集ファイルが作成され、エージェントが再起動されます。
エンドユーザー・パフォーマンス監視を開始する手順は、次のとおりです。
次のディレクトリに対する書込み権限を持つ、管理エージェントをインストールしたユーザーでログインします。
AGENT_HOME/sysman/emd/collection
ディレクトリを管理エージェントのホーム・ディレクトリ内の/bin
ディレクトリに変更します。
次に例を示します。
$PROMPT> cd AGENT_HOME/bin
Oracle Application Server Web Cacheターゲットの名前を探します。
次のいずれかの方法でターゲット名を探すことができます。
Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールで、「ターゲット」タブのOracle Application Server Web Cacheターゲットを探します。「ターゲット」表の最初の列にリストされている名前が、chronos_setup.pl
スクリプトの引数として入力する必要のある名前です。スペースおよびアンダースコアの使用方法に注意してください。
targets.xml
構成ファイルの内容を検索します。これには管理エージェントによって管理されるすべてのターゲットがリストされます。ファイルの中からOracle Application Server Web Cacheのエントリを探し、Web Cacheターゲット向けにNAME属性を使用します。targets.xmlファイルは、管理エージェント・ホームの次のディレクトリ内にあります。
AGENT_HOME/sysman/emd/targets.xml
emctl config agent listtargets
コマンドを使用して、管理エージェントが現在監視しているターゲット名およびターゲット・タイプをリストします。
次のようにスクリプトを実行し、Oracle Application Server Web Cacheターゲット向けに収集を開始します。
$PROMPT> perl chronos_setup.pl collection
webcache_targetname
注意: Oracle Application Server Web Cacheターゲット名にスペースが含まれる場合は、名前を一重引用符で囲む必要があります。 |
Oracle Application Server Web Cacheは、Oracle Technology Network(OTN)からスタンドアロン・バージョンとしてダウンロードできます。Oracle Application Server Web Cacheのスタンドアロン・バージョンを使用すると、Oracle Application Serverを使用していない場合でもWebサーバーのパフォーマンスおよび信頼性を改善できます。
スタンドアロンOracle Application Server Web Cacheをサード・パーティWebサーバーとともに使用する場合でも、Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールを使用してOracle Application Server Web Cacheを管理できます。その結果、エンドユーザー・パフォーマンス監視を使用して、ユーザーがOracle Application Server Web Cache経由でアクセスするWebアプリケーションを監視できます。
スタンドアロンのOracle Application Server Web Cache用にエンドユーザー・パフォーマンス監視を構成するには、次の項で説明されるステップを実行します。
Oracle Application Server Web Cacheのスタンドアロン・バージョンをインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle Technology Network(OTN)にナビゲートします。
http://otn.oracle.com/software/content.html
Oracle Application Server Web Cacheダウンロード・オプションを探して選択し、使用中のオペレーティング・システム用のリンクに従います。
OTN Webサイトの指示に従ってOracle Application Server Web Cacheをダウンロードします。
Web Cache Readmeファイル内の指示に従って、Oracle Application Server Web Cacheをそれ自身のOracleホームにインストールします。
エンドユーザー・パフォーマンス監視では、Oracle Application Server Web Cacheからのデータを使用して、Webアプリケーション内部のページのパフォーマンスに関する統計を収集します。その結果、Enterprise Managerは、Oracle Application Server Web CacheがWebサーバーのパフォーマンスおよび信頼性を改善するように構成されている場合のみ、エンドユーザー・パフォーマンス監視データを取得します。
関連項目: Oracle Application Server Web Cacheを構成するための完全な手順は、『Oracle Application Server Web Cache管理者ガイド』 |
具体的には、次のOracle Application Server Web Cache構成タスクを実行する必要があります。
HTTP Serverのデフォルトのリスニング・ポート(7777など)を新しいポート番号(7778など)に変更し、HTTP Serverを再起動します。
関連項目: Oracle HTTP Serverを使用し、Enterprise Managerでサーバーを管理している場合は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプのリスニング・アドレスおよびポートの指定に関する項Enterprise Managerでサーバーを管理していない場合の |
Oracle Application Server Web Cacheおよびその管理ツールを開始します。
Oracle Application Server Web Cacheを構成し、事前にWebサーバーに割り当てられたデフォルト・ポート(7777など)でリクエストを受信するようにします。
Oracle Application Server Web Cacheを構成し、オリジナル・サーバーとも呼ばれる、Webサーバーの新しく定義されたデフォルト・ポート番号(7778など)にキャッシュ・ミスを送信するようにします。
Oracle Application Server Web Cacheサイトを作成し、そのサイトをオリジナル・サーバーにマップします。
変更を適用し、Oracle Application Server Web Cacheを再起動します。
インストールをテストし、Oracle Application Server Web CacheおよびWebサーバーが適切に機能するか確認します。
Oracle Application Server Web Cacheをインストールおよび構成し、その構成をテストしてWebサイトのデータがキャッシュされていることを確認後、エンドユーザー・パフォーマンス監視を有効化できます。
エンドユーザー・パフォーマンス監視を有効化する手順は、この章で前述した手順と同様です。「エンドユーザー・パフォーマンス監視の起動と停止」で説明しているように、Oracle Application Server Control(Web Cache 10.1.2の場合)を使用するか、Oracle Application Server Web Cache Manager(Web Cache 9.0.4の場合)を使用して、エンドユーザー・パフォーマンス監視を構成し、Grid Controlを使用してエンドユーザー・パフォーマンス監視を開始します。
エンドユーザー・パフォーマンス監視機能は、htm、txt、jhtml、shtml、jspおよびaspの拡張子を持つすべてのページを自動認識します。ただし、Webアプリケーションに自動的には認識されない拡張子を持つページが含まれる場合は、追加の構成が必要です。たとえば、.doという拡張子を持つWebアプリケーションでは、その拡張子が認識されるための追加構成が必要です。
自動認識されないWebページの拡張子用にエンドユーザー・パフォーマンス監視を構成する手順は、次のとおりです。
Web CacheまたはHTTP Serverのホーム・ページにアクセスします。
「関連リンク」セクションで、「監視構成」をクリックします。
ページの拡張子を1つ指定するには、「追加オプション・プロパティ(EUM用)」プロパティで次の値を指定します。
pageext <appropriate page extension
たとえば、Webページが拡張子.doを持つ場合、次のように指定します。
pageext do
複数のページ拡張子を指定するには、次のように値を指定します。
pageext <appropriate page extension>/<appropriate page extension>
たとえば、Webページが拡張子.doおよび.htmlを持つ場合、次のように指定します。
pageext do/html
デフォルトでは、ページ・パフォーマンスはURIによって識別されるページのパフォーマンス・データを問合せパラメータなしでレポートします。たとえば、ペットストア検索ページの完全なURLが/petstore/search?cat=catsの場合、ページ・パフォーマンスでは、/petstore/searchのみに関するデータが報告されます。
これは、問合せパラメータなしでURIによってWebアプリケーション・ページが一意に識別される場合には問題なく機能します。ただし、すべてのページで使用されているURIをWebアプリケーションが持つ場合は、ページを識別できません。たとえば、ペットストア検索ページのURLが/petsore?pageid=searchで、ペットストアのカート・ページのURLが/petsore?pageid=cartの場合です。
同じURIを持つWebページのエンドユーザー・パフォーマンス監視を構成する手順は、次のとおりです。
Web CacheまたはHTTP Serverのホーム・ページにアクセスします。
「関連リンク」セクションで、「監視構成」をクリックします。
「ページ識別パラメータ(EUM用)」プロパティで次の値を指定します。
<query parameter name>
たとえば、ペットストアの検索ページのURIが/petsore?pageid=searchの場合は、次のように指定します。
pageid
指定された問合せパラメータは、すべてのURIパスにまたは特定のURIに適用できます。
たとえば、targetまたはeventという問合せパラメータを持つすべてのURIがそれらの問合せパラメータとともにレポートされるようにするには、次のように指定します。
target,event
たとえば、/emというパスおよびtargetまたはeventという問合せパラメータを持つURIがそれらの問合せパラメータとともにレポートされるようにするには、次のように指定します。
/em:target,event
たとえば、/emというパスを持つURIがレポートされるようにするには、次のように指定します。
/em/console:event
レポートされたデータがどのようになるかを示すために、次に例をあげます。次のようなアプリケーション用のURIがあるとします。
/portal/page?tab=home&event=login&id=12312312
/portal/page?tab=home&event=submit&id=553634
/portal/page?tab=admin&event=update&id=23423234
/portal/page?tab=admin&event=cancel&id=6784532
何も指定しない場合、/portal/pageというURIのみが表示されます。
tabと指定すると、/portal/page?tab=homeおよび/portal/page?tab=adminという2つのURIが表示されます。
tab,eventと指定すると、次のように4つのURI(およびそれぞれにEUMデータ)が表示されます。
"/portal/page?tab=home&event=login"
"/portal/page?tab=home&event=submit"
"/portal/page?tab=admin&event=update"
"/portal/page?tab=admin&event=cancel"
Webサーバーを構成して収集を有効化すると、エンドユーザー・パフォーマンス・データの収集を開始できます。
Grid Controlコンソール内のWebアプリケーションのホームページにナビゲートし、「監視構成」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」をクリックします。Enterprise Managerに、「Webサーバー・データ収集の管理」ページが表示されます。
間隔(分)列に、Enterprise Managerがパフォーマンス・データを収集する間隔を入力します。
「収集の有効化」チェック・ボックスを選択します。
「適用」をクリックし、変更を確認後、「適用」を再度クリックします。エンドユーザー・パフォーマンス監視の収集が有効化され、データがすぐにデータベースにアップロードされ、「ページ・パフォーマンス」ページに表示されます。
エンドユーザー・パフォーマンス・データの収集を停止する手順は、次のとおりです。
「Webサーバー・データ収集の管理」ページにナビゲートします。
表の「収集の有効化」列のチェック・ボックスの選択を解除し、「適用」をクリックします。
「適用」を再度クリックし、変更を確認します。
エンドユーザー・パフォーマンス監視が正常に動作しているか確認する手順は、次のとおりです。
Enterprise Managerがエンドユーザー・パフォーマンス・データの収集を開始し、管理リポジトリへのデータのロードを開始するまで待機します。具体的には、管理エージェントから管理サービスへ次にデータがアップロードされるまで待機する必要があります。管理サービスは、その後、データを管理リポジトリにロードします。Enterprise Managerによるデータ収集方法およびリポジトリへのアップロード方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager概要』を参照してください。
WebアプリケーションのホームページにナビゲートしてWebアプリケーションを選択し、「ページ・パフォーマンス」タブにナビゲートします。「最も遅いレスポンス時間」表にデータが存在することを確認します。
エンドユーザー・パフォーマンスのデータの存在を検証する別の方法として、「未処理のサンプル数」の値の確認があります。終了していない1時間分のサンプルが、「未処理のサンプル」と呼ばれます。たとえば、午前10時から11時まで、午前11時から12時までのような期間に処理されたデータがこれに該当します。そのため、午前11時の境界を越えていないか、午前11時過ぎに受信したエンドユーザー・トラフィックがない場合は、午前10時から11時までのデータは、「未処理のサンプル」とみなされます。この値がゼロでない場合は、「サンプルの処理」をクリックします。エンドユーザー・パフォーマンス・データは、「最も遅いレスポンス時間」表に表示されます。
それでも「ページ・パフォーマンス」ページにデータが表示されない場合は、次のトラブルシューティングのヒントを参考にしてください。
エンドユーザー・パフォーマンス監視の構成に必要なすべてのステップが完了したことを確認します。エンドユーザー・パフォーマンス・データを収集するのに使用しているWebサーバーがOracleAS Web CacheまたはOracle HTTP Server(Apache 2.0ベース、stdApache10.1.2)、またはApache HTTP Server(2.0以上)であることを確認します。Webサーバーのバージョンは、「監視構成」ページで確認できます。
サード・パーティのアプリケーション・サーバーからWebページを監視するには、そのアプリケーション・サーバーを使用したApache 2.0サーバーのインストール方法に従います。
アプリケーション・サーバー用プラグインをインストールした後で、エンドユーザー・パフォーマンス監視をインストールします。
Apacheの「構成」ページを使用する場合、Apacheのインストール時に使用したものと同じアカウントを使用してログインします。
Apacheサーバーが1024未満のポートで稼働している場合、サーバーはrootとして起動する必要があります。Apacheは、bin/httpd
の所有者をroot
に変更し、そのsetuidフラグを設定することで、より低い権限を持つアカウントでrootとして起動できます。Apacheがrootとして起動されると、httpd.conf
の中のUserおよびGroupディレクティブはApacheサーバーをインストールしたユーザーに設定する必要があります。
注意: テキストまたはHTMLのコンテンツ・タイプ・ヘッダーを持つページのみが監視されます。Apache Serverを通過するコンテンツ・エンコーディング・ヘッダー(gzipなど)を持つページは、JavaScriptタグをページに追加できないため、監視できません。 |
WebサイトがIFramesを使用し、これらのページでエンドユーザー・パフォーマンス監視が動作しない場合は、IFrameをサポートする新しいJavaScriptバージョンに切り替える必要があります。<apache root>/conf/eum.conf
ファイル内で、指示に従ってIFrameサポートを有効化します。
サイト上で十分なアクティビティが存在することを確認します。Webアプリケーションにアクセスし、使用しているユーザーがいない場合は、収集または管理リポジトリにアップロードするエンドユーザー・パフォーマンス・データがない可能性があります。
Webサーバー・ホスト上の管理エージェントがリポジトリにデータをアップロードするのに十分な期間、待機するようにしてください。管理エージェントのホームページで、管理エージェントが最後に管理リポジトリへのデータのアップロードに成功した時刻を確認します。
監視対象のURLのHTMLソースをチェックし、<SCRIPT SRC="/oracle_smp_chronos/oracle_smp_chronos.js"></SCRIPT>
タグがそれらのURLのHTMLソースに付加されていることを確認します。
タグが存在する場合は、次の手順に進みます。
タグが存在しない場合は、使用しているOracleAS Web Cache、Oracle HTTP ServerまたはApache HTTP Serverの構成をチェックします。すべての構成が正しく、サイトが有効化され、構成の変更を保存後にWebサーバーが正常に再起動されていることを確認します。
OracleAS Web CacheまたはApacheサーバー・ターゲットのホームページに移動し、「監視構成」をクリックし、定義されたログ・ファイル・ディレクトリ内のログ・ファイルに最新データが含まれているかチェックします。
ログ・ファイルにデータが含まれていない場合は、次の手順に進みます。
ログ・ファイルにデータが含まれており、WebサーバーがOracleAS Web Cacheの場合は、Oracle Application Server ControlまたはWeb Cache Managerにログインし、アクセス・ログがWCLFまたはエンドユーザー・パフォーマンス監視の形式であることを確認します。
ログ・ファイルの名前および場所を指定する、OracleAS Web CacheまたはApacheサーバーの「監視構成」プロパティが正確であることを確認します。
収集エラーがないか、Webサーバー・ターゲットのホーム・ページをチェックします。収集エラーによって、パフォーマンス・データを収集できない理由を説明する情報が提供される場合があります。
Webサーバー・ターゲットの「すべてのメトリック」ページにナビゲートし、「APMマイニングのパフォーマンス詳細」メトリックが正常に収集されていることを確認します。
サード・パーティのアプリケーション・サーバー(IBM WebSphere Application Server、BEA WebLogic Managed ServerおよびJBoss Application Serverなど)向けにエンドユーザー・パフォーマンス監視を有効化するには、この章の説明に従ってWebサーバーの1つを構成した後、これらのサーバーでホストされるWebアプリケーションのためにApplication Server Diagnostics Packを有効化する必要があります。
有効化するには、次の手順を実行します。
Grid Controlコンソールの右上にある「設定」をクリックし、「設定の概要」ページにナビゲートします。
左側のパネルで、「Management Packのアクセス権」をクリックします。
「Management Packのアクセス権」ページで、「表示オプション」セクション内の「すべてのターゲット」オプションを選択します。
「検索」メニューから「Webアプリケーション」を選択し、「実行」をクリックします。監視対象のすべてのWebアプリケーションが一覧表示されます。
エンドユーザー・パフォーマンス監視の有効化の対象となるWebアプリケーションに対して、「Application Server Diagnostics Pack」および「パック・アクセス同意済」を選択し、「適用」をクリックします。
ここで、Webアプリケーションのホームページに戻り、「ページ・パフォーマンス」をクリックして収集されたエンドユーザー・パフォーマンス・データを表示します。
注意: Webアプリケーション向けのエンドユーザー・パフォーマンス監視は、そのアプリケーションをホストしているJ2EEコンテナがSSL対応である場合、サポートされません。これが適用されるのは、Oracle J2EEコンテナ(OC4J)、およびそれ以外のサード・パーティ・アプリケーション・サーバー(BEA WebLogic Managed Server、IBM WebSphere Application Server、JBoss Application Serverなど)のすべてのコンテナです。このようなWebアプリケーションのためにエンドユーザー・パフォーマンス監視をアクティブにするには、そのJ2EEコンテナのSSLを無効にします。Oracle Application ServerのSSL構成の詳細は、該当するリリースの『Oracle Application Serverセキュリティ・ガイド』を参照してください。Oracle Applicationのすべてのリリースのドキュメントは、Oracle Technology Network: サード・パーティ・サーバー向けのSSL構成の詳細は、サード・パーティのドキュメントを参照してください。 |
Enterprise ManagerのFormsアプリケーション・ターゲットを使用して、特定のFormsアプリケーションのモデル化および監視ができます。Formsアプリケーション・ターゲットを使用するには、次の前提条件を満たす必要があります。
Formsアプリケーションのコンポーネントがインストールされているホスト上に管理エージェントをインストールします。
Enterprise Managerターゲットとしてリストされるように、使用中のFormsアプリケーションのすべてのコンポーネントが検出されていることを確認します。
監視対象のFormsアプリケーションに必要なすべてのコンポーネントを含むシステムを作成します。このシステムには、Oracle HTTP Server、Apache HTTP ServerまたはOracleAS Web Cacheを含めることができます。システム作成の詳細は、「システムの設定」を参照してください。
Formsアプリケーション用のシステムを作成したら、サービスの作成ウィザードを使用してFormsアプリケーション・ターゲットを作成できます。詳細は、「サービスの作成」を参照してください。サービスを作成する前に、『Oracle Enterprise Manager概要』で説明されているサービス管理の概念についてよく理解する必要があります。
Formsアプリケーション・ターゲットを設定すると、それを使用して次のことが実行できます。
Formsトランザクションを記録および監視します。詳細は、「Formsトランザクションの記録および監視」を参照してください。
Commit、Query、Runform、Callform、OpenformおよびNewformなどのFormsアクションのエンドユーザー・パフォーマンスを測定します。詳細は、「Formsアプリケーションのエンドユーザー・パフォーマンス監視」を参照してください。
Formsを使用する際、それぞれのFormsトランザクションは、単一アプリケーション内の一連のユーザー・アクションで構成されます。たとえば、従業員給与を更新するためのトランザクションは、給与フォームのオープン、給与フォームの更新および給与フォームの保存といった複数のユーザー・アクションで構成されます。一連のFormsアクションを自動記録する直感的な再生レコーダを使用して、複数のFormsトランザクションを記録できます。
Formsトランザクションを記録する前に、次の手順を実行する必要があります。
各Windowsクライアント上の.java.policy
ファイルの権限を設定します。「.java.policyファイルの権限の設定」を参照してください。
信頼できるEnterprise Manager証明書が使用されるようにしてください。「信頼できるEnterprise Manager証明書の使用」を参照してください。
Enterprise ManagerエージェントにセキュアなFormsトランザクションを再生させる証明書を追加します。「Enterprise ManagerエージェントへのForms証明書の追加」を参照してください。
Formsトランザクションが記録されるようにFormsサーバーを構成します。「Formsサーバーの構成」を参照してください。
前述の手順を実行後、トランザクション・レコーダをインストールし、Formsトランザクションを記録および再生できます。「Formsトランザクションを記録および再生するためのトランザクション・レコーダのインストール」を参照してください。
Formsトランザクションが記録されている各Windowsクライアント上で.java.policy
ファイルの権限を設定する必要があります。権限を設定する手順は、次のとおりです。
.java.policy
ファイルがユーザーのホーム・ディレクトリに存在することを確認します。.java.policy
ファイルが存在しない場合は、次の手順で作成する必要があります。
java.policy
("."を含まない)ファイルを作成します。
Windowsデスクトップで、「スタート」および「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
cmdと入力して「OK」をクリックします。
DOSプロンプトで、次のようにファイル名を変更します。
move java.policy .java.policy
.java.policy
ファイルを作成後、次のようにFormsサーバーまたはOracle Applicationsサーバーごとに権限を設定します。
grant codeBase "URL" {
permission java.security.SecurityPermission "putProviderProperty.SunJSSE";
};
ここでURLは、Formsアプレットのコード・ソースの場所に置き換える必要があります。codeBase
を指定することで、その場所にあるコードへのアクセス権限を付与します。たとえば、即時利用可能なFormsインストールの場合は、codeBase
を次のように指定する必要があります。
http://formsServerHost:port/forms/java/*
ここでformsServerHost
およびport
は、Formsサーバーのホスト名およびポート番号に置き換える必要があります。
Oracle Applicationsでは、codeBase
を次のように指定する必要があります。
http://appsHost:appsPort/OA_JAVA/oracle/apps/fnd/jar/*
ここでappsHost
およびappsPort
は、Oracleアプリケーションのホスト名およびポート番号に置き換える必要があります。
セキュアなEnterprise Managerを使用して、Oracle JinitiatorまたはJava Plug-inで実行されるFormsトランザクションを記録する場合は、Enterprise Manager証明書がOracle JinitiatorおよびJPIによって信頼されていることを確認する必要があります。Oracle Jinitiatorの場合は、Jinitiatorのcertdb.txtファイルにEnterprise Manager証明書を追加する必要があります。Java Plug-inの場合は、JPIによって信頼された証明書として設定する必要があります。
Enterprise Manager証明書がJinitiatorおよびJPIから信頼されるようにする手順は、次のとおりです。
Enterprise Manager証明書をファイルにエクスポートします。
セキュアなEnterprise Managerを起動する際、Enterprise Managerが自己生成した証明書を使用している場合は証明書エラーが発生する可能性があります。エラーをダブルクリックし、「証明書の表示」をクリックします。「証明書」ウィンドウが表示されます。
「詳細」タブをクリックし、「ファイルへコピー…」をクリックして証明書をファイルにエクスポートします。証明書のエクスポート・ウィザードが表示されます。
「ようこそ」ページで「次へ」をクリックします。
エクスポート・ファイル形式ページで、Base-64 encoded X.509(.CER)
を選択し、「次へ」をクリックします。
「参照」をクリックして、証明書の保存先となるファイルの名前および場所を選択します。
「終了」をクリックします。これで、証明書がファイルにエクスポートされました。
証明書をエクスポート後、JinitiatorまたはJPIによって信頼された証明書として設定する必要があります。
Oracle Jinitiatorで動作するFormsアプリケーションの場合は、次の手順に従います。
[Jinitiator InstallRoot]\lib\security\
ディレクトリ下にあるcertdb.txt
を開きます。通常、JinitiatorはC:\ProgramFiles\Oracle\Jinitiator [version]
の下にインストールされます。
テキスト・エディタを使用して、証明書がエクスポートされたファイルを開きます。コンテンツをコピーし、certdb.txt
に追加します。
Java Plug-inで動作するFormsアプリケーションの場合は、次の手順に従います。
コントロール パネルで、Formsアプリケーションの実行に使用されるJavaプログラムをダブルクリックします。
「セキュリティ」タブをクリックして「証明書」をクリックします。
「証明書タイプ」ドロップダウン・リストで、「セキュア・サイト」を選択します。
「インポート」をクリックし、Enterprise Manager証明書が保存された場所にファイルをインポートします。
証明書のウィンドウおよびJavaのコントロール パネルを閉じます。
ブラウザ・ウィンドウを閉じます。Formsアプリケーションに再度アクセスすると、JinitiatorまたはJPIが再起動します。これにより、セキュリティ設定への変更が確実に保存されます。
セキュアなFormsトランザクションを再生するには、次の手順に従ってForms証明書をEnterprise Managerエージェントに追加する必要があります。
emctl stop agent
コマンドを入力し、管理エージェントを停止します。
インポート可能な証明書ファイルをFormサーバー証明書(Base64 encoded X.509形式)から作成し、このファイルの名前をforms.cer
にします。
forms.cer
を%AGENT_HOME%/jdk/jre/lib/security/
ディレクトリにコピーします。
keytool
を次のパラメータで実行します(keytool
実行可能ファイルはthe jdk/jre/bin
ディレクトリにあります)。
keytool -import -alias forms -file %AGENT_HOME%/jdk/jre/lib/security/forms.cer -keystore AGENT_HOME%/jdk/jre/lib/security/cacerts
cacerts
のパスワードの入力を求められます。パスワードとしてchangeit
を入力します。
emctl
start
agent
コマンドを入力して管理エージェントを起動します。
Forms6iの場合は、次の手順に従う必要があります。
emctl stop agent
コマンドを入力し、管理エージェントを停止します。
Base64 encoded X.509形式でFormsサーバー証明書を取得し、$AGENT_HOME/sysman/config/b64InternetCertificate.txt
ファイルに付加します。
emctl start agent
コマンドを入力し、エージェントを起動します。
Formsトランザクションを記録する前に、次の手順に従ってFormsサーバーを構成する必要があります。
Forms、OracleAS Web CacheまたはOracle HTTP Server/Apache HTTP Serverターゲットを含む、システムベースのFormsアプリケーション・ターゲットを作成します。これらのターゲットは、Formsアプリケーションの一部である必要があります。また、Formsアプリケーションのキー・コンポーネントであるか、キー冗長性グループの一部であることが必要です。Oracle HTTP Serverを使用している場合は、冗長性グループはHTTP Server HAグループと呼ばれます。
トランザクションの記録用にFormsサーバーを設定します。
Grid Controlコンソール内のFormsアプリケーションのホームページにナビゲートし、「監視構成」をクリックします。
「Formsトランザクション監視の有効化」をクリックします。
「Formsトランザクション監視の有効化」ページが表示されます。
リストからFormsサーバーを選択し、「構成」をクリックします。
「Formsサーバーの構成: ログイン」ページが表示されます。
Formsサーバーがインストールされているホストのログイン資格証明を入力し、「続行」をクリックします。
Formsトランザクション監視に必要なjarファイル(formsRecorder.jar
、jsse.jar
、jnet.jar
およびjcert.jar
)がFormsアプレットのアーカイブ・ディレクトリ(ORACLE_HOME/forms/java
)にコピーされ、確認メッセージが表示されます。
Oracle Applicationsの場合、アーカイブ・ディレクトリは$JAVA_TOP/oracle/apps/fnd/jar.
にあります。
「はい」をクリックしてFormsサーバーを構成し、「Formsトランザクション監視の有効化」ページに戻ります。
システムベースのFormsアプリケーション・ターゲットを構成すると、Formsトランザクションを記録および再生し、Formsアプリケーションの可用性を監視できます。これを行うには、「監視構成」ページにナビゲートし、「可用性定義」をクリックします。このページで、「可用性定義」を「サービス・テスト」に変更します。
Formsサーバーを構成後、コンピュータにトランザクション・レコーダをインストールできます。このトランザクション・レコーダは、「Formsトランザクションの記録」ページに初めてアクセスした際に、Enterprise Manager Grid Controlサーバーからダウンロードされます。トランザクション・レコーダを使用するには、コンピュータにいくつかのMicrosoftライブラリがインストールされている必要があります。これらのファイルをダウンロードするには、ご使用のコンピュータがインターネットにアクセスできることを確認します。インストール中にこれらのライブラリが存在しない場合、Microsoftのサイトから自動的にダウンロードおよびインストールが行われます。Formsトランザクションを記録した後に、同じブラウザで別のトランザクションを記録する必要がある場合は、新しいトランザクションにも同じバージョンのJVMを使用する必要があります。
Formsアプリケーション・ターゲットで複数のFormsトランザクションを記録し、これらのトランザクションを定期的に監視できます。Formsトランザクションを記録する前に、他のすべてのFormsアプリケーションが閉じていることを確認します。Formsトランザクションを記録する際には、次のパラメータが正しく指定されていることを確認します。
ログインURL: 「ログイン・タイプ」として「シングル・サインオン(SSO)」または「Oracle Applicationsログイン」を選択した場合、ログインURLを明示的に指定する必要があります。
接続タイプ: これは、次のいずれかになります。
ソケット: Formサーバー・ホスト名およびポート番号が正しく指定されていることを確認します。
HTTP / HTTPS: 「接続タイプ」がHTTPSで、非標準の証明書が使用されている場合、証明書をエージェントのホーム・ディレクトリにインポートする必要があります。
Formsパス: これはオプションのパラメータで、Formsサーバー上のFormsファイル(.fmx
)の絶対パスを指しています。絶対パスを探すには、Formsアプリケーションを起動し、Formsランチャ・ウィンドウのソースHTMLファイルを表示します。パスは、xmoduleという変数に保存されています。例: パスは、/myvol/oracle01/apps/apps_st/appl/fnd/12.0.0/forms/US/
のように保存されていることが考えられます。
注意: このパラメータが必要になるのは、Formsトランザクションが1つのFormsサーバーで記録されており、別のインストール・パスを使用して別のFormsサーバーに対して再生された場合のみです。 |
Formsトランザクションの記録および収集されたメトリックの詳細は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。
エンドユーザー・パフォーマンス監視ユーティリティを使用すると、エンドユーザーへのレスポンスの配信速度情報を表示して、アプリケーションのレスポンス時間を測定できます。Formsアプリケーションにアクセスすると、エンドユーザー・パフォーマンス監視ユーティリティによってCommit、Query、Runform、Callform、NewformおよびOpenformなどのレスポンス時間が測定されます。Formsアクションを監視し、ユーザーが経験したレスポンス時間に基づいたレポートを表示できます。また、重大な操作のレスポンス・メトリックを一目で監視および確認するために、最も重要なFormsアクションの監視リストを定義することもできます。
注意: エンドユーザー・パフォーマンス監視は、Formsサーバーのバージョン6iパッチ16、10g R2でサポートされています。バージョン6iパッチ16では、Commit操作のみを監視できます。 |
Formsアプリケーションのエンドユーザー・パフォーマンス監視を開始する前に、FormsサーバーおよびWebサーバーを構成して、エンドユーザー・パフォーマンス監視のデータ収集を有効にする必要があります。エンドユーザー・パフォーマンス監視のためにFormsアプリケーションを構成する手順は、次のとおりです。
Formsサーバーを構成してエンドユーザー・パフォーマンス監視を有効にします。
Webサーバー(OracleAS Web CacheまたはOracle HTTP Server / Apache HTTP Server)を構成して、エンドユーザー・パフォーマンス監視に使用できるようにします。
エンドユーザー・パフォーマンス・データの収集を有効にします。
エンドユーザー・パフォーマンス・データの収集を有効にする前に、まずFormsサーバーを構成する必要があります。Formsサーバーを構成する手順は、次のとおりです。
Enterprise Manager Grid ControlでFormsアプリケーションのホームページにナビゲートします。
「監視構成」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」ページで、Formsサーバーを選択し、「構成」を選択します。「エンドユーザー・パフォーマンス監視用のFormsサーバーの構成: ログイン」ページが表示されます。
ホストのログイン資格証明を入力し、「続行」をクリックします。「エンドユーザー・パフォーマンス監視用のFormsの構成: 構成セクション」ページが表示されます。
セクションを選択し、「監視有効化」チェック・ボックスを選択して、そのセクションのエンドユーザー・パフォーマンス監視を有効化します。「すべて有効化」または「すべて無効化」をクリックして、すべてのセクションを有効または無効にします。また、「新規セクションの追加」をクリックすると、既存のセクションに影響を及ぼすことなくセクションを追加できます。セクションを追加後、チェック・ボックスを選択し、エンドユーザー・パフォーマンス監視を有効化できます。追加したセクションの削除も可能です。
ヒント: セクションは、formsweb.cfg 内で定義されるパラメータのことです。このパラメータにより、ユーザーが実行するForms構成のセクションが指定されます。通常、セクションには、アプリケーション名およびアプリケーションを正常に実行するために必要なその他の関連パラメータが含まれます。 |
「エンドユーザー・パフォーマンス監視URL」列の値をhttp://<hostname:portnumber>/oracle_smp_chronos/oracle_smp_chronos_sdk.gif
に設定します。このホスト名およびポート番号は、Formsアプリケーションで使用されているWebサーバーのものです。
Formsサーバーを構成後、「OK」をクリックして変更を保存し、「Webサーバー・データ収集の管理」ページに戻ります。
OracleAS Web Cacheの10.1.2または9.0.4のバージョンを使用して、エンドユーザー・パフォーマンス・データを収集できます。
OracleAS Web Cache 10.1.2: OracleAS Web Cache 10.1.2を構成するには、次の指示に従います。
OracleAS Web Cacheは、Oracle Application Server Controlを使用して構成できます。Enterprise Manager Grid ControlでFormsアプリケーションのホームページにナビゲートします。
「監視構成」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」ページで、Web Cacheターゲットを選択し、「構成」を選択します。「Application Server Control」ログイン・ダイアログ・ボックスが表示されます。
ヒント: ログイン・ダイアログ・ボックスが表示されない場合、またはブラウザ・ウィンドウにエラー・メッセージが表示される場合は、Web Cacheのホームページにナビゲートして「関連リンク」の下の「管理」をクリックします。Application Server Control用のユーザー名およびパスワードの入力を求められます。「管理」をクリックして下にスクロールし、「エンドユーザー・パフォーマンス監視」をクリックします。 |
Application Server Controlを使用できない場合は、Oracle Application Server Web Cache Managerを使用してエンドユーザー・パフォーマンス監視用にOracleAS Web Cacheを構成することも可能です。Oracle Application Server Web Cache Managerの開始および使用の詳細は、『Oracle Application Server Web Cache管理者ガイド』を参照してください。
Web Cacheの管理者アカウントまたはias_admin
アカウント用のユーザー名およびパスワードを入力します。ias_admin
アカウントのパスワードは、Oracle Application Serverのインストール中に定義されます。
Oracle Application Server Controlにログイン後、「エンドユーザー・パフォーマンス監視の設定」ページからOracleAS Web Cacheを構成できます。
ドロップダウン・リストから、サイトごとの「アクセス・ログ形式」としてaccess log:WCLF
を選択します。この形式がリストに含まれていない場合は、「必須のログ形式を使用」をクリックします。
Oracle Application Server Controlの「Webキャッシュ管理」ページに戻ります。「再起動」をクリックし、Web Cacheを再起動します。これらのオプションの構成の詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプを参照してください。
Oracle Application Server Controlのブラウザ・ウィンドウを閉じ、Enterprise Manager Grid Controlの「Webサーバー・データ収集の管理」ページに戻ります。
OracleAS Web Cache 9.0.4: OracleAS Web Cache 9.0.4を構成するには、次の指示に従います。
OracleAS Web Cacheは、Oracle Application Server Web Cache Managerを使用して構成できます。Enterprise Manager Grid ControlでFormsアプリケーションのホームページにナビゲートします。
「監視構成」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」ページで、Web Cacheターゲットを選択し、「構成」を選択します。ログイン・ダイアログ・ボックスが表示されます。
ヒント: ログイン・ダイアログ・ボックスが表示されない場合、またはブラウザ・ウィンドウにエラー・メッセージが表示される場合は、Web Cacheのホームページにナビゲートして「関連リンク」の下の「管理」をクリックします。Application Server Control用のユーザー名およびパスワードの入力を求められます。「管理」をクリックして下にスクロールし、「エンドユーザー・パフォーマンス監視」をクリックします。 |
Web Cacheの管理者アカウント用のユーザー名およびパスワードを入力します。Oracle Application Server Web Cacheの管理者アカウントへの初回ログイン時のパスワードはadministrator
です。
Webキャッシュログ形式(WCLF)を使用するためにOracle Application Server Web Cacheを構成します。
OracleAS Web Cache Managerナビゲータ・フレームで、「Logging and Diagnostics」、「Access Logs」の順に選択します。
「Cache-Specific Access Log Configuration」表で、「Edit selected」をクリックし、選択したキャッシュのアクセス・ログを有効化します。
サイト別のアクセス・ログ構成表で、選択したサイト名のフォーマット・スタイルがWCLF
であり、有効になっていることを確認します。
access_log
の形式の変更の詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプを参照してください。
Oracle Application Server Web Cache Managerウィンドウの上部にある「Apply Changes」をクリックし、Oracle Application Server Web Cache Managerの「Cache Operations」ページの「Restart」をクリックしてOracle Application Server Web Cacheを再起動します。
Oracle Application Server Web Cache Managerウィンドウを閉じ、Grid Controlコンソールの「Webサーバー・データ収集の管理」ページに戻ります。これで、エンドユーザー・パフォーマンスのデータ収集を有効化できます。
Oracle HTTP ServerまたはApache HTTP Serverを使用してエンドユーザー・パフォーマンス・データを収集できます。これらのサーバーを使用する前に、次の手順を実行します。
エージェントのホームページで、ターゲット・タイプとして「Oracle HTTP Server」または「Apache HTTPサーバー」のいずれかを選択します。サード・パーティの汎用Apacheサーバーを使用している場合は、「Apache HTTPサーバー」ターゲットを選択します。
該当するタイプのターゲットを追加し、「監視構成」ページで「ログ・ファイル・ディレクトリ」および「ログ・ファイル名」の各プロパティが設定されていることを確認します。
ここで指定する「ログ・ファイル・ディレクトリ」および「ログ・ファイル名」は、エンドユーザー・パフォーマンス・データのアップロード時にエンドユーザー・パフォーマンス・マイニング・エンジンで使用されます。
注意: 管理エージェントがインストールされる前にOracle HTTP Serverがインストールされ、エージェントのインストール中に稼働している場合、ターゲットは自動的に検出されます。それ以外の場合は、Oracle HTTP Serverターゲットを手動で作成し、「マシン名」 、「ポート番号」 、「Apache Serverのバージョン」 、「Oracleホーム・パス」 、「ログ・ファイル・ディレクトリ」 (EUM用)、「ログ・ファイル名」 (EUM用)のプロパティを指定する必要があります。ここでEUMは、エンドユーザー・パフォーマンス監視(End-User Performance Monitoring)を表します。 |
システム・ターゲットおよびFormsアプリケーション・ターゲットを作成します。Oracle HTTP ServerターゲットまたはApache HTTP Serverターゲットをシステム・ターゲットに追加し、Formsアプリケーション・ターゲットのキー・コンポーネントまたはキー冗長性グループ・ターゲットの一部にします。Oracle HTTP Serverを使用している場合、冗長性グループはHTTP Server HAグループと呼ばれます。
Oracle HTTP ServerターゲットまたはApache HTTP Serverターゲットを含むFormsアプリケーション・ターゲットの「監視構成」ページにナビゲートします。「Webサーバー・データ収集の管理」をクリックします。Oracle HTTP Server、Apache HTTP ServerまたはOracleAS Web Cacheを含む、Webサーバーの一覧表が表示されます。
表から「Oracle HTTP Server」または「Apache HTTPサーバー」を選択し、「構成」をクリックします。Oracle HTTP ServerまたはApache HTTP Serverがインストールされているホストのユーザー名およびパスワードを入力します。
ログイン後、Apacheサーバーによりホストされるサイト・リストの表が表示されます。これらには、Apache構成ファイル内でユーザーが定義した仮想ホストのリストが含まれます。「監視ステータス」列の上下矢印は、対応するサイトが現在監視中であるかどうかを示します。サイトごとに、「監視有効化」チェック・ボックスの選択または選択解除を行って、そのサイトを監視対象にするかどうかを指定します。監視対象のサイトには、テキスト・ボックスにログ・ファイル名を入力して、エンドユーザー・パフォーマンスのデータが格納される場所を指定します。デフォルトでは、Apacheルート・ディレクトリの下にあるlogs/directory
にログ・ファイルが作成されます。ログ・ファイルを別のディレクトリに保存するには、その絶対パスとファイル名を入力します。
ここで指定するログ・ファイルの名前が、Oracle HTTP ServerまたはApache HTTP Serverのターゲットの「監視構成」ページ内の「ログ・ファイル・ディレクトリ」および「ログ・ファイル名」と一致するようにしてください。
また、ワン・ボタン・アクセラレータを使用して、一度にすべてのサイトを有効化または無効化することもできます。
構成の変更後、「OK」をクリックしてApacheの「再起動」ページに移動します。Apacheサーバーを再起動すると、すべての構成変更が完了し、Apacheサーバーによってエンドユーザー・パフォーマンスのデータが記録されます。
Webサーバーの構成後、Formsサーバーを構成して、「Webサーバー・データ収集の管理」ページからエンドユーザー・パフォーマンス・データの収集を有効にする必要があります。Formsサーバーの構成の詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプを参照してください。
Webサーバーを構成して収集を有効化すると、エンドユーザー・パフォーマンス・データの収集を開始できます。
Grid Controlコンソール内のWebアプリケーションのホームページにナビゲートし、「監視構成」をクリックします。
「Webサーバー・データ収集の管理」をクリックします。Enterprise Managerに、「Webサーバー・データ収集の管理」ページが表示されます。
間隔(分)列に、Enterprise Managerがパフォーマンス・データを収集する間隔を入力します。
「収集の有効化」チェック・ボックスを選択します。
「適用」をクリックし、変更を確認後、「適用」を再度クリックします。エンドユーザー・パフォーマンス監視の収集が有効化され、データがすぐにデータベースにアップロードされ、「ページ・パフォーマンス」ページに表示されます。
エンドユーザー・パフォーマンス・データの収集を停止する手順は、次のとおりです。
「Webサーバー・データ収集の管理」ページにナビゲートします。
表の「収集の有効化」列のチェック・ボックスの選択を解除し、「適用」をクリックします。
「適用」を再度クリックし、変更を確認します。
Enterprise Managerは、Webアプリケーションに関する重要なリクエスト・パフォーマンス・データを収集し、そのパフォーマンス・データを表示できます。この機能は、アプリケーション・サーバーおよびバックエンドのパフォーマンス問題を診断するときに役立ちます。
リクエスト・パフォーマンス・データの収集を開始する前に、次の操作を実行する必要があります。
Webアプリケーション・ターゲットを作成し、監視するOC4Jインスタンスを含むシステムと関連付けます。
これらのOC4JインスタンスをWebアプリケーションのキー・システム・コンポーネントとし、ロギングおよびトレース機能を有効化します。これらのOC4JインスタンスがOC4Jクラスタの一部である場合、このOC4JクラスタがWebアプリケーションのキー・システム・コンポーネントであることを確認します。リクエスト・パフォーマンス監視を有効化するには、OC4Jクラスタ内で特定のOC4Jインスタンスを構成する必要があります。
詳細は、次を参照してください。
リクエスト・パフォーマンス・データ収集のためにOC4Jターゲットを構成する前に、次の手順に従い、Webアプリケーションにターゲットを追加します。
OC4JターゲットがWebアプリケーション・ターゲット向けに定義されているシステムを構成します。
Webアプリケーションのホームページにナビゲートし、「監視構成」をクリックします。
「システム構成」をクリックします。このページに表示されているシステム・コンポーネントのリストから、1つ以上のOC4Jターゲットを選択し、「キー・コンポーネント」列にあるチェック・ボックスを選択します。これによりOC4Jターゲットが構成され、リクエスト・パフォーマンス・データの収集の際に使用されます。
トランザクションを使用してWebアプリケーションを監視する際、一部のトランザクションには、サーブレット、Java Server Pages (JSP)、Enterprise Java Beans(EJB)およびデータベース接続などのアプリケーション・コンポーネントが含まれている場合があります。多くの場合、パフォーマンス上の問題の最適な解決方法は、これらのより複雑なトランザクションをトレースし、各アプリケーション・コンポーネントの処理に費やされた時間を分析することです。
Enterprise Managerは、これらのトランザクションをトレースするメカニズムを提供します。Webアプリケーション・ターゲットの「監視構成」ページにある「サービス・テストとビーコン」リンクを使用して、トランザクションを作成し、アプリケーションのサーブレット、JSP、EJBまたはデータベース接続による処理に従ってトランザクションをトレースします。
ただし、トランザクション・トレースを利用する前に、アプリケーションのデプロイに使用されるOC4Jインスタンス用にトレースを有効にする必要があります。OC4Jクラスタの各OC4Jインスタンスは、個別に構成する必要があります。Webアプリケーション・ターゲットのキー・コンポーネントとして選択されたOC4Jクラスタの各OC4Jインスタンスが「Webサーバー・データ収集の管理」ページに表示されます。
OC4Jインスタンス用にトレースを有効化する手順は、次のとおりです。
Webアプリケーションのホームページにナビゲートし、「監視構成」をクリックします。
Enterprise Managerに、「OC4Jデータ収集の管理」ページが表示されます。
構成するOC4Jを選択し、「ロギングを有効化」をクリックします。
Enterprise Managerで別のブラウザ・ウィンドウが開き、Application Server ControlにあるOC4Jインスタンス用の「トレース・プロパティ」ページが表示されます。
Application Server Control Consoleにログインするように求められた場合は、ias_admin
管理者アカウントの資格証明を入力します。
「トレース・プロパティ」ページで次のオプションを選択します。
JDBC/SQLパフォーマンス詳細有効化
インタラクティブ・トレース有効化
トレース・プロパティの大部分はデフォルト値のままで使用できます。
注意: 「JDBC/SQLパフォーマンス詳細有効化」オプションをオンにすると、実際のSQL文へドリルダウンできますが、より多くのリソースが必要になる可能性があります。 |
「適用」をクリックします。
このアプリケーション・サーバーに対するOC4Jトレースの有効化が初めての場合、Enterprise Managerには、transtrace
アプリケーションがデプロイ中であることを示すメッセージが表示されます。次に、Application Server ControlはOC4Jインスタンスの再起動を要求します。
「はい」をクリックして、インスタンスを再起動し、トレース・プロパティを有効にします。
Grid Controlコンソールに戻ります。
これで、選択したOC4Jインスタンスについてトレースが有効化されました。
リクエスト・パフォーマンス・データの収集を可能にするため、OC4Jインスタンスを構成してトレースを有効化する必要があります。OC4Jクラスタの各OC4Jインスタンスは、個別に構成する必要があります。Webアプリケーション・ターゲットのキー・コンポーネントとして選択されたOC4Jクラスタの各OC4Jインスタンスが「Webサーバー・データ収集の管理」ページに表示されます。OC4インスタンスを構成するには、次の手順に従います。
Webアプリケーションのホームページにナビゲートし、「監視構成」をクリックします。
「OC4Jデータ収集の管理」をクリックします。
Enterprise Managerに、「OC4Jデータ収集の管理」ページが表示されます。
アプリケーションのデプロイに使用したOC4Jインスタンスについて、「収集の有効化列でチェック・ボックスを選択します。
間隔(分)列に、OC4Jトレース・データを収集する間隔を入力します。
間隔は60分に設定することをお薦めします。
構成するOC4Jを選択し、「ロギングを有効化」をクリックします。
Enterprise Managerで別のブラウザ・ウィンドウが開き、Application Server ControlにあるOC4Jインスタンス用の「トレース・プロパティ」ページが表示されます。
Application Server Control Consoleにログインするように求められた場合は、ias_admin
管理者アカウントの資格証明を入力します。
「トレース・プロパティ」ページで次のオプションを選択します。
JDBC/SQLパフォーマンス詳細有効化
履歴トレース有効化
トレース・プロパティの大部分はデフォルト値のままで使用できます。ただし、「トレース・ファイルを生成する頻度(秒)」フィールドは3600
秒(60分に相当)に設定することをお薦めします。
注意: 「トレース・ファイル・ディレクトリ」フィールド内の値の変更はサポートされていません。 |
「適用」をクリックします。
このアプリケーション・サーバーに対するOC4Jトレースの有効化が初めての場合、Enterprise Managerには、transtrace
アプリケーションがデプロイ中であることを示すメッセージが表示されます。次に、Application Server ControlはOC4Jインスタンスの再起動を要求します。
「はい」をクリックして、インスタンスを再起動し、トレース・プロパティを有効にします。
Grid Controlコンソールに戻ります。
リクエスト・パフォーマンス・データは、OC4Jインスタンスのデータが収集され管理リポジトリにアップロードされるとすぐに「リクエスト・パフォーマンス」ページに表示されます。
Oracle User Interface XML(UIX)を使用してアプリケーションをビルドしている場合、アプリケーションのリクエストを監視するには、追加の構成手順を実行する必要があります。
UIXアプリケーションのリクエストを監視できるようにするには、次の操作を実行する必要があります。
「リクエスト・パフォーマンス・データのためのOC4Jトレースの構成」の説明に従って、アプリケーションのデプロイに使用するOC4Jインスタンス用にトレースを有効にします。
UIXアプリケーションをデプロイしたApplication Serverのホーム・ディレクトリで、次の構成ファイルを探します。
$ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_instance_name/config/oc4j.properties
たとえば、homeというOC4Jインスタンスにアプリケーションをデプロイしている場合は、次の構成ファイルを検索します。
$ORACLE_HOME/j2ee/home/config/oc4j.properties
テキスト・エディタを使用してoc4j.properties
ファイルを開き、ファイルの最後に次の行を追加します。
oracle.dms.transtrace.dollarstrippingenabled=true
変更を保存し、oc4j.properties
ファイルを閉じます。
OC4Jインスタンスを再起動します。
サービスの監視テンプレートには、1つ以上のサービス・テストの定義と、監視ビーコンのリストが含まれています。監視テンプレートを使用すると、任意の数のサービス・ターゲットに対するサービス・テストを作成し、監視ビーコンのリストを指定できます。
監視テンプレートは、サービス・ターゲットから作成する必要があります。テンプレートの作成後、このテンプレートの編集、コピーの作成または削除ができます。最後に、ユーザーは他のターゲットにテンプレートを適用できます。これにより、その他のターゲット上にサービス・テストが作成され、監視ビーコンが追加されます。
監視テンプレートを作成するには、次の手順に従います。
「設定」をクリックし、Enterprise Managerのメインの「設定」ページにナビゲートします。
左パネルの「監視テンプレート」リンクをクリックします。
「作成」をクリックし、監視テンプレートを作成します。
ターゲットの選択ボックスで、サービス・ターゲットを入力するか選択し、「続行」をクリックします。
監視テンプレートの「一般」ページに、作成するテンプレートの名前を入力します。
「テスト」をクリックし、選択したサービス・ターゲットに関連するサービス・テストを追加または削除、あるいは構成します。このページで必要な変更を行い、「OK」をクリックして、テンプレートをリポジトリに保存します。
監視テンプレートを作成後、「適用」オプションを使用して、このテンプレートをサービス・テストに適用します。「編集」をクリックして、テンプレートを変更できます。これらの操作の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。
「テスト」ページのオプションを使用して、テンプレートに関連するサービス・テストとビーコンを構成できます。サービス・テストベースのテンプレートには、次の要素が含まれています。
変数: サービス・テスト内の複数の場所に変数が存在する可能性があります。「変数」表を使用すると、すべての変数にデフォルト値を指定できます。これらのデフォルト値は、変数とともにテンプレート内に格納されます。テンプレートをターゲットに適用する際に、デフォルト値とは異なる値を指定できます。次の各操作を実行できます。
変数を追加します。変数は、文字、数字およびアンダースコアのみで構成できます。
変数の名前を変更します。変数の名前を変更すると、サービス・テスト内のすべての変数参照が新しい名前で置き換えられます。
サービス・テスト内のプロパティ用の変数を削除します。パスワード以外の変数を削除すると、テスト・プロパティ内のその変数に対するすべての参照が変数のデフォルト値で置き換えられます。
変数定義を使用して、テスト・プロパティ内のテキストの置換を行います。
サービス・テスト: テスト定義を編集し、各種プロパティに対する変数を定義できます。「追加/削除」ボタンをクリックし、元のターゲットからテンプレートに含めるテストを選択できます。サービス・テストがキー・テストであるかどうか、有効化が必要かどうかを指示できます。また、「監視設定」をクリックして、このページへドリルダウンし、サービス・テスト用にメトリックとしきい値を定義できます。
ビーコン: 「追加/削除」ボタンを使用して、テンプレートにどのビーコンを含めるかを指定します。また、各ビーコンがキー・ビーコンであるかどうかも指定できます。
これらの操作の詳細は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。
サービス・レベル・ルールは、サービスの品質の判断に使用される評価基準として定義されます。これにより、品質保証契約で定義されているとおり、営業時間中にサービスが満たす必要があるパフォーマンス基準および可用性を指定できます。たとえば、電子メール・サービスは、月曜から金曜の午前8時から午後8時までは99.99%使用可能である必要があります。
サービス・レベル・ルールは、サービスがサービス・レベル・ルールで定義されているパフォーマンスおよび可用性基準を満たしている時間の割合を指定します。デフォルトでは、規定された営業時間の85%の期間、指定された基準を満たしていることが期待されます。サービスの期待度に応じて、この割合のレベルを上下できます。サービス・レベル・ルールは次の要素に基づいています。
可用性: サービスがどのような場合に使用可能であるとみなされるかを指定できます。これは、サービス・レベルの計算のみに影響し、コンソールに表示される実際の可用性状態には影響しません。サービスが次の1つ以上の状態である場合に、サービスが使用可能であるとみなされるように選択できます。
稼働中: デフォルトでは、サービスは「稼働中」または使用可能であるとみなされます。
ブラックアウト中: このオプションにより、サービスのブラックアウト時間(サービスが技術的に使用不可であることを示す計画アクティビティ)を使用可能なサービス時間として指定できます。
不明: このオプションにより、管理エージェントが使用不可であるためにサービスが監視されない時間を、使用可能なサービス時間として指定できます。
パフォーマンス基準: オプションで、サービスのパフォーマンスが低下している場合に、サービス・レベル違反に指定できます。たとえば、Webサイトが稼働している場合でも、1ページのロードに10秒かかる場合、サービスは使用不可であるとみなされる可能性があります。
ビジネス基準: ビジネス基準は、特定のサービスのビジネス・プロセスの状態を判断するのに役立ちます。必要に応じて、サービス・レベルに影響するビジネス・メトリックを定義できます。特定のビジネス・メトリックに対してクリティカル・アラートが生成されると、サービス・レベル違反が発生します。
注意: 「ビジネス基準」列は、1つ以上のキー・ビジネス・インジケータがサービスに関連付けられている場合にのみ表示されます。『Oracle Enterprise Manager統合ガイド』を参照してください。 |
実際のサービス・レベル: 営業時間内で、指定された可用性、パフォーマンスおよびビジネス基準をサービスが満たしている時間の割合が計算されます。
予測されるサービス・レベル: 関係する評価期間のうち、提供するサービスが満たす必要のある最低限の許容可能なサービス・レベルを表します。
各サービスには、1つのサービス・レベル・ルールのみを定義できます。サービス・レベル・ルールは、ある期間内に「実際のサービス・レベル」を評価し、それを「予測されるサービス・レベル」と比較するために使用されます。
サービスを作成すると、デフォルトのサービス・ルールがそのサービスに適用されます。ただし、サービスに適切な評価基準を正確に定義するには、各サービスのサービス・レベル・ルールを編集する必要があります。 To define a service level rule:
「ターゲット」タブをクリックし、「サービス」サブタブをクリックします。「サービス」のメイン・ページが表示されます。
サービス名のリンクをクリックし、サービスのホームページに移動します。
「関連リンク」セクションで、「サービス・レベル・ルールの編集」をクリックします。
「サービス・レベル・ルールの編集」ページで、予測されるサービス・レベルと実際のサービス・レベルを指定し、「OK」をクリックします。予測されるサービス・レベルは、サービス・レベル・ルールで定義されているパフォーマンス、使用状況、可用性およびビジネス基準をサービスが満たしている時間の割合を指定します。実際のサービス・レベルは、サービスの質の定義に使用されるベースライン基準を定義するもので、営業時間、可用性、パフォーマンス基準、使用状況基準およびビジネス基準が含まれます。
注意: スーパー管理者、サービスの所有者またはOPERATOR_TARGETターゲット権限を持つEnterprise Manager管理者が、サービス・レベル・ルールを定義または更新できます。 |
次のいずれかから直接にサービス・レベル情報を表示できます。
Enterprise Manager Grid Controlコンソール: サービスのホームページで、「実際のサービス・レベル」をクリックし、「サービス・レベルの詳細」ページにドリルダウンできます。このページには、予測されるサービス・レベルと比較して、過去24時間、7日間または31日間において、サービスが実際に達成したサービス・レベルが示されます。さらに、サービス違反および各違反の時間の詳細がグラフィックとテキストの両方で表されます。
情報パブリッシャ: 情報パブリッシャは、サービス・ダッシュボードと呼ばれる、あらゆるサービスの包括的なビューを提供する即時利用可能なレポート定義を提供します。「レポート定義」ページで、「サービス監視ダッシュボード」レポート定義をクリックし、既存のサービスの包括的なビューを生成します。デフォルトでは、サービスの可用性、パフォーマンス、ステータス、使用状況、ビジネスおよびサービス・レベルが表示されます。また、情報パブリッシャには、独自のカスタム・レポート定義の作成を可能にするサービス固有のレポート要素も用意されています。次のレポート要素が使用可能です。
サービス・レベルの詳細: ある期間内で達成された「実際のサービス・レベル」とそれに影響を与えた違反を表示します。
サービス・レベルのサマリー: 一連のサービスについて、選択した期間内に発生したサービス・レベル違反が表示されます。
サービス監視ダッシュボード: 一連のサービスに関して、そのステータス、パフォーマンス、使用状況、ビジネス、サービス・レベル情報が表示されます。
サービス・ステータス・サマリー: 1つ以上のサービスの現在のステータス、パフォーマンス、使用状況、ビジネスおよびコンポーネント・ステータスに関する情報が表示されます。
レポート要素の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。
コマンドライン・インタフェースを使用して、サービス・ターゲットとテンプレートの定義、およびアラートの設定ができます。EMCLIは、エンタープライズまたはシステム管理者による、カスタマのビジネス・プロセスにワークフローを提供するスクリプト(シェル、バッチ・ファイル、perl、tcl、phpなど)の作成に使用することを意図しています。また、管理者は、オペレーティング・システム・コンソールから直接または対話的にEMCLIを使用できます。『Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース』を参照してください。
この項では、FormsおよびWebトランザクションのテスト・タイプの使用時によく検出されるエラーをいくつか示します。この項では、次のトピックについて説明します。
この項では次の内容について説明します。
この項では、Formsトランザクションの再生時によく検出されるエラーをいくつか示し、その解決方法を示します。
エラー・メッセージ: Formsサーバーへの接続が失われました。agent
jars
とforms
jars
の間でバージョンが一致しない可能性があります。
可能性のある原因: 新しいバージョンのFormsを使用してトランザクションが記録されました。
解決方法: 「Oracle Formsについて」オンライン・ヘルプでバージョン番号をチェックし、実行中のFormsアプリケーションのバージョンを検証します。このバージョンがサポートされていない場合は、「2.」のエラー・メッセージのステップに従ってください。
エラー・メッセージ: バージョン<forms_version
>はサポートされていません
可能性のある原因: ビーコンがインストールされているマシンに、必要なForms jarファイルが含まれていません。
解決方法: このエラーを解決するには、次の手順に従います。
Formsサーバーがインストールされているシステムにログインします。frmall.jar
(Forms 10.1以上を使用している場合)またはf90all.jar
(Forms 9.0.4以上を使用している場合)を$FORMS_HOME/forms/java
ディレクトリ下で探します。
ビーコンがデプロイされているシステムにログインし、このjarファイルを$ORACLE_HOME/jlib/forms/<version>/
ディレクトリにコピーします。ここで指定するバージョンは、エラー・メッセージのバージョン文字列と同じにする必要があります。jarファイルをコピーする前に、このディレクトリが空であることを確認します。
Oracle Applications R12を使用してこのエラーが発生した場合は、次の手順に従ってエラーを解決します。
Oracle Application Serverがデプロイされているシステムにログインします。次のファイルを探します。
$JAVA_TOP/oracle/apps/fnd/jar/fndforms.jar $JAVA_TOP/oracle/apps/fnd/jar/fndewt.jar
ビーコンがデプロイされているシステムにログインし、これらのファイルを$ORACLE_HOME/jlib/forms/apps/
ディレクトリにコピーします。jarファイルをコピーする前に、このディレクトリが空であることを確認します。
注意: 異なるバージョンのOracle Applicationsを使用した場合は、同じビーコンからの2つのOracle Applicationsのデプロイを監視できません。 |
エラー・メッセージ: Forms URLがFormsサーブレットを指していません。
可能性のある原因: Formsトランザクションが記録されたときに、Formsサーブレットの場所を特定できませんでした。
解決方法: Forms URLパラメータがFormsサーブレットを指していることを確認します。Forms10gの場合はhttp://<hostname>:<port>/forms/frmservlet
、Forms 9iの場合はhttp://<hostname>:<port>/forms/f90servlet
です。このパラメータは、Formsトランザクション・レコーダによって自動的に設定されます。ただし、設定されていない場合は、次の手順に従ってURLを特定できます。
Formsアプリケーションを起動します。
ソースHTMLファイルをFormsランチャ・ウィンドウで表示します。
xsurl
変数を探します。URLはこの変数に格納されています。
エラー・メッセージ: <マシン名
>に接続できませんでした
可能性のある原因: ビーコンがインストールされているマシンが、Formsアプリケーションにアクセスできません。
解決方法: ビーコンがインストールされているマシンがFormsアプリケーションにアクセスでき、ファイアウォールが適切に構成されていることを確認します。プロキシ・サーバーを使用したFormsトランザクションの再生は、このリリースではサポートされていません。
エラー・メッセージ: 初期メッセージに無効なモジュール・パスが含まれています。
可能性のある原因: トランザクションが、正しく記録されていないか、破壊されている可能性があります。
解決方法: トランザクションの記録を再度実行してみてください。
エラー・メッセージ: ログイン・サーバーに接続できません。
可能性のある原因: このエラーは、次の原因で発生する可能性があります。
指定したログインURLが正しくありません。
ログイン・サーバーに指定したHTTPS証明書が無効です。
解決方法:
ログインURLが正しいことを確認します。
HTTPSを使用してログイン・サーバーに接続している場合は、サーバー上の証明書がログイン・サーバーのマシン自体用であることを確認します。SSL証明書がエージェントにインポートされ、証明書のCNがログイン・サーバーのURLのホスト名に一致していることを確認します。
この項では、Formsトランザクションが正常に記録されない場合に有効なトラブルシューティング方法をいくつか示します。
Internet Explorerのインスタンスがすべて閉じられており、Javaランタイム・プログラムが1つも開かれていないことを確認します。
Javaコンソールが開かれた状態で、記録を再度開始します。コンソールに例外やエラー・メッセージが表示される場合もあります。
コンソールに、Forms Transaction Recorder Version: <version number>"
というテキストが表示される場合もあります。このテキストが表示された場合は、ステップ5に進みます。テキストが表示されない場合は、formsRecorder
.jar
がFormsのアーカイブ・ディレクトリにコピーされているかをチェックします。次のいずれかの方法で、このチェックを実行できます。
Formsアーカイブ・ディレクトリにナビゲートし、ディレクトリにformsRecorder.jar
ファイルが存在するかをチェックします。
「Formsトランザクション監視の有効化」ページにナビゲートし、該当するFormsサーバー・ターゲットを選択し、「構成」をクリックします。ホスト資格証明を入力し、このFormsサーバー上でFormsトランザクション・レコーダが構成済かを確認します。Formsのアーカイブ・ディレクトリにformsRecorder.jar
が存在しない場合は、「Formsサーバーの構成」で説明した手順に従ってFormsサーバーを構成し、トランザクション監視が行えるようにします。formsRecorder.jar
がFormサーバーのアーカイブ・ディレクトリ内に存在していることを確認したら、ステップ1に戻って、再度記録を試行します。
Javaの.policyファイルに関する例外がJavaコンソールに表示された場合は、そのファイルをチェックし、そのファイルの内容が十分なものであり、そのファイルの場所が正しいことを確認します。エラーが検出された場合は、エラーを解決し、記録を再度試行する必要があります。「.java.policyファイルの権限の設定」を参照してください。
それでも記録に失敗する場合、「信頼できるEnterprise Manager証明書の使用」の中で説明したように、Enterprise Manager証明書がセキュアなサイトにインポートされているかをチェックします。証明書がインポートされていない場合は、それをインポートし、再度記録を試行します。「信頼できるEnterprise Manager証明書の使用」を参照してください。
この項では、Formsトランザクションのエンドユーザー・パフォーマンス監視(EUM)データが表示されない場合のトラブルシューティング手順について説明します。
Formsサーバーの構成でEUMが有効になっていることを確認します。
「Webサーバー・データ収集の管理」ページで、Formsサーバーを選択し、「構成」を選択します。Formsサーバーがインストールされているホストの資格証明を使用してログインします。正しいForms構成セクションでEUMが有効になっており、正しいEUM URLが指定されていることを確認します。(正しい構成セクションを使用して)FormsアプリケーションのURLに移動し、「保存」アクションまたは「問合せ」アクションを実行して、EUMトラフィックを生成します。
Webサーバーが、エンドユーザー・パフォーマンス監視データをログに記録するよう構成されていることを確認します。
「Webサーバー・データ収集の管理」ページで、Webサーバーを選択し、「構成」を選択します。
Webキャッシュを使用してEUMデータをログに記録している場合は、「Webキャッシュ管理」ページまたはWeb Cache Managerにログインし、access_log
ファイルがエンドユーザー・パフォーマンス監視またはWCLFの形式のいずれかに設定されていることを確認します。エンドユーザー・パフォーマンス監視データは、Webキャッシュのaccess_log
に記録されます。
HTTP ServerまたはApache HTTP Serverを使用している場合は、HTTP Serverがインストールされているホストの資格証明を使用してログインします。その後、EUMが有効になっていることをチェックし、構成ページ内のログ・ファイルのパスをメモします。
EUMログ・ファイルが生成されていることを確認します。
エンドユーザー・パフォーマンス監視のログ・ファイルの場所に移動し、ログ・ファイルを開いてsdkという単語を検索します。
"sdk"エントリは、EUMトラフィックが存在し、監視構成が正常であることを示します。この場合、エンドユーザー・パフォーマンス・データを収集にさらに時間が必要です。ログ・ファイルが存在し、"sdk"のエントリが見つかった場合は、ステップ4に進みます。
Web CacheターゲットまたはHTTP Serverターゲットの「監視構成」ページをチェックし、構成ページ上に表示されているログ・ファイル・パスに「ログ・ファイル・ディレクトリ(EUM用)」および「ログ・ファイル名(EUM用)」が一致することを確認します。
エンドユーザー・パフォーマンス・データの存在を検証する方法としては、Formsアプリケーションの「ページ・パフォーマンス」ページにある「未処理のサンプル数」の値に注目する方法もあります。終了していない1時間分のサンプルが、「未処理のサンプル」と呼ばれます。たとえば、午前10時から11時まで、午前11時から12時までのような期間に処理されたデータがこれに該当します。したがって、午前11時という境界を過ぎていないか、または午前11時より後に受信するエンドユーザー・トラフィックがないとき、午前10時から午前11時のデータは、「未処理のサンプル」とみなされます。これがゼロ以外の値である場合、「サンプルの処理」をクリックします。エンドユーザー・パフォーマンス・データは、「最も遅いレスポンス時間」表に表示されます。
この項では、Webトランザクションの記録および再生中に発生する可能性のある一般的なエラーについて説明します。
シナリオ: 「サービス・テストの検証」で「接続の確立中にタイムアウトが発生しました -- http://..../」
と表示されます。
可能性のある原因: ビーコンはプロキシ・サーバーを介してのみ該当するURLにアクセスできますが、その構成が実行されていません。
解決方法: 「すべてのターゲット」ページで、ビーコンを選択し、「構成」をクリックして、ビーコンのプロキシ設定を実行します。
シナリオ: 「サービス・テストの検証」で「認証が必要です -- https://...../」
と表示されます。
可能性のある原因: Basic認証情報が自動的に記録されていません。
解決方法: このエラーを解決するには、次の手順に従います。
「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックします。
Basic認証情報(ユーザー名、パスワードおよびレルム)をすべて入力します。
注意: レルムは、通常、ブラウザの認証ダイアログ・ボックスの中の「ユーザー名」ラベルの上に表示されます。 |
シナリオ: 「サービス・テストの検証」で「sun.security.validator.ValidatorException: 信頼できる証明書が見つかりません -- https://....../。」
と表示されます。
可能性のある原因: ビーコンがこのSSL証明書を認識していません。
可能性のある解決方法: 「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックします。「拡張プロパティ」で、「SSL証明書の認証」を「いいえ」に設定します。
シナリオ: 「サービス・テストの検証」で、「https://....../に対しタイムアウト値が300000を超えました。レスポンス時間 = 3000000」
と表示されます。
可能性のある原因: テストが複雑すぎるため、割り当てられた時間内に完了していない可能性があります。または、サーバー側に、パフォーマンスの問題が実際に存在する可能性もあります。
可能性のある解決方法: 「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックします。サーバーのパフォーマンス上の問題でない場合は、「拡張プロパティ」の下の、タイムアウト値を増やします。
シナリオ: 「サービス・テストの検証」オプションによると、サービスは停止中ですが、Webアプリケーションは稼働しており、Webトランザクションを正常に再生できることが報告されます。
可能性のある原因: 該当するWebアプリケーションは、Internet ExplorerまたはMozillaベースのブラウザとのみ互換性があります。
可能性のある解決方法: 「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックします。「拡張プロパティ」の下で、「User-Agentヘッダー」をMozilla/4.0(compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)OracleEMAgentURLTiming/3.0.
に設定します。
注意: Grid Control 10.2.0.4以上の場合、この「User-Agentヘッダー」は、Webトランザクションの記録中に自動的に設定されます。 |
シナリオ: 「テスト・パフォーマンス」ページに、ステップ・メトリックが表示されません。
可能性のある原因: デフォルトでは、トランザクション・レベルのメトリックのみが収集されます。
可能性のある解決方法: 「サービス・テストとビーコン」ページで、サービス・テストを選択し、「編集」をクリックして、「データの粒度」を「ステップ」に設定します。