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Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Virtualization Managementのためのメトリック・リファレンス・マニュアル
リリース5(5.0)
E05919-01
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このマニュアルの使用方法

System Monitoring Plug-in Virtualization Managementのためのメトリック・リファレンス・マニュアルでは、Enterprise Managerで監視する仮想化管理のためのプラグインのメトリックすべてを示します。このマニュアルは、オンラインで利用可能なすべてのメトリックに関するヘルプを示すもので、Grid Controlコンソールを起動および実行する必要はありません。

この章の内容は次のとおりです。

メトリック・リファレンス・マニュアルの構成

このマニュアルには、VMWare ESX Serverに関する章があります。この章のメトリックは、カテゴリごとにアルファベット順に並んでいます。

メトリックの情報

各メトリックの情報は、説明とユーザーの処理(可能な場合)で構成されます。

メトリック・サマリー表の列の定義

Enterprise Manager Grid Controlのメトリック・サマリー表は、メトリック情報全体の一部です。次の表に、Enterprise Managerメトリック・サマリー表の列の説明を示します。

列のヘッダー 列の定義
ターゲットのリリース ターゲットのリリースで、9.0.2.x、10.1.0.xなどです。リリース番号(たとえば、9.0.2.x)の最後のxは、そのリリースに関連する、後続のパッチセット番号を表します。
サーバー評価頻度 しきい値を超えたかどうかを判断するためにメトリックが評価される割合。サーバーで生成されたアラートの場合、評価頻度はOracle Database内部で判断されます。たとえば、評価頻度が10分の場合に、「平均ファイル書込み時間(Average File Write Time)」が、アラートが発生する値にまで下がったときは、Enterprise Managerにアラートが示されるまでほぼ10分になっています。Oracle Database 10gのメトリックの場合のみ、メトリック・サマリー表にこの列が含まれます。
収集スケジュール 管理エージェントがデータを収集する割合。メトリックの収集頻度は、そのターゲット・タイプに対するEnterprise Managerのデフォルトの収集ファイルからのものです。
アップロード間隔 管理エージェントが管理リポジトリにデータを移動する割合。たとえば、n回の収集ごとにアップロードします。メトリックのアップロード頻度は、そのターゲット・タイプに対するEnterprise Managerのデフォルトの収集ファイルからのものです。アップロード頻度が収集頻度と異なる場合のみ、メトリック・サマリー表にこの列が含まれます。
比較演算子 しきい値に対するメトリックの値を評価するためにEnterprise Managerで使用される比較メソッド。
デフォルトの警告のしきい値 警告アラートが発生するかどうかを示す値。警告しきい値の評価により、メトリックに対して定義された、指定した連続発生数に対してTRUEの結果が返された場合、アラートは警告の重大度レベルで発生します。
デフォルトのクリティカルのしきい値 クリティカル・アラートが発生するかどうかを示す値。クリティカルのしきい値の評価により、メトリックに対して定義された、指定した連続発生数に対してTRUEの結果が返された場合、アラートはクリティカルの重大度レベルで発生します。
通知前の発生の連続回数 メトリックの値が、通知が送信される前に警告のしきい値またはクリティカルのしきい値のいずれかに達した連続回数。
アラート・テキスト アラートが生成された理由を示すメッセージ。山カッコで囲んだ文字は、変数を表します。たとえば、「<keyValue>に対するディスク使用率は<value>%です」は「d0に対するディスク使用率は80%です」のようになります。

略称および頭字語

このマニュアルでは、ページ数を減らすため、次の略称および頭字語が使用されます。

略称/頭字語 名前
Agent Oracle管理エージェント
Database Oracle Database
OMS Oracle管理サービス
Repository Oracle管理リポジトリ

メトリック、しきい値およびアラートのバックグラウンド情報

メトリックは、ターゲットの動作の判断に使用される測定の単位です。メトリックおよび関連するしきい値を使用することによって、Enterprise Managerでターゲットの問題を通知するアラートを送信します。

しきい値は、監視するメトリック値が比較される境界の値です。たとえば、「ディスク使用率(%)(Disk Utilization (%))」メトリックに関連する各ディスク・デバイスに対して、異なる警告およびクリティカルのしきい値を定義できます。Oracleによって事前に定義されているしきい値もあれば、そうでないものもあります。

しきい値に達すると、アラートが生成されます。アラートは、特定の条件が発生したことを示すインジケータで、次のいずれかの条件に合っている場合に生成されます。

アラートは、監視対象の条件を事前定義された一定の間隔で別のプロセスからチェックすることによって、ポーリングベースのメカニズムで検出されます。


関連項目

メトリック、しきい値およびアラートの詳細は、『Oracle Enterprise Manager概要』およびEnterprise Managerオンライン・ヘルプを参照してください。

編集

Enterprise Managerには、最初からクリティカルのメトリックに対するしきい値が含まれています。警告およびクリティカルのしきい値を使用してアラートが生成され、発生間近の問題について適時に対応できるよう知らせます。

編成の監視に対するニーズに適応するよう、Enterprise Managerで提供されたしきい値を編集し、新しいしきい値を定義することができます。しきい値を定義する際、重要なのは許容された値を選択して不要なアラートを回避し、さらに適時に問題が通知されることです。

システムが通常のある期間にどのように稼働するかを反映するメトリック・ベースラインを定義することで、適時に関連情報を提供するしきい値を設定できます。

「しきい値の編集」ページにリストされるメトリックは、Oracleで提供されるデフォルトのメトリックか、変更可能なしきい値を持つメトリックのいずれかです。

複数のしきい値の指定

複数のしきい値の指定機能によって、異なるしきい値を持つことが可能なデータの様々なサブセットを定義できます。複数のしきい値を指定することによって、アラートの発生に使用されるデータを改良できます。これは、Enterprise Managerを使用する主な利点の1つです。複数のしきい値の指定で重要なのは、全体としてその比較にメトリックのしきい値がどのように関係するかを判断することです。特定のデバイス、マウント・ポイントなどに対してより高いまたは低いしきい値を定義することで得られる利点について考えます。たとえば、「平均ディスクI/Oサービス時間(Average Disk I/O Service Time)」メトリックを使用し、すべてのディスク(sd0およびsd1)に適用される警告およびクリティカルのしきい値を定義することも、特定のディスク(sd0)に対して異なる警告およびクリティカルのしきい値を定義することもできます。これにより、sd0に対するしきい値を調整して、高くまたは低くすることができます。

Grid Controlコンソールを使用したメトリックへのアクセス

Grid Controlコンソールでメトリックにアクセスするには、次の手順を実行して、特定のターゲットに関する「すべてのメトリック」ページを使用します。

  1. Grid Controlコンソールで、ターゲットを選択します。

  2. ターゲットのホームページで、「関連リンク」セクションの「すべてのメトリック」をクリックします。

  3. 「すべてのメトリック」ページで、対象のメトリックを選択し、「ヘルプ」をクリックします。そのメトリックのヘルプが表示されます。