Oracle Enterprise Manager Application Configuration Consoleインストレーション・ガイド リリース5.3.2 B56956-01 |
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コア・サーバー・インストールをバージョン5.x.xからバージョン5.3.2にアップグレードするには、次の手順を実行します。5.x.xよりも前のバージョンを使用している場合、5.3.2にアップグレードする前に、まず5.x.xバージョンにアップグレードする必要があります。Application Configuration Consoleクライアントにはデータが格納されないため、アップグレードする必要はありません。コア・サーバーをアップグレードした後、既存のクライアント・ソフトウェアをアンインストールし、バージョン5.3.2クライアントをインストールします。
注意: すべての手順やパスで5.x.xという表現を使用します。アップグレード前の特定の5.x.xバージョンを置き換えてください。 |
この付録の説明では、$OACC_INSTALL
はコア・サーバーがインストールされている場所を指します。たとえば、opt/oracle/oacc/server
です。
インストール済の自動化モジュールのリストを作成します。管理者としてクライアントにログインし、「管理」から拡張機能のアンインストールを選択し、インストール済の自動化モジュールを表示します。
アップグレード時には、Application Configuration Consoleのサーバーとクライアントが停止している必要があります。実行中のクライアントがあれば終了し、次にサーバーを停止します。サーバーのログ・ファイルで、停止したことを確認します。ログは次のパスにあります。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/logs/mvServer.log
アップグレード・プログラムを実行する前に、次の前提条件を確認してください。
コア・サーバーのインストール・ディレクトリまたはその下のディレクトリを指しているウィンドウが開いていないことを検証してください。また、インストール・ディレクトリまたはその下のディレクトリに、エディタで開かれているファイル(エディタで表示中のログ・ファイルなど)がないことを確認してください。
DBAにOracleデータベースのバックアップ・コピーの作成を依頼します。エクスポートの所有者が、Application Configuration Consoleのインストールで指定されたユーザーIDと同じであることを確認します。
コア・サーバーのインストール・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
SVNリポジトリのバックアップ・コピーを作成します。リポジトリの場所はserver_modules_registry.xml
で確認できます。次のモジュールのurlプロパティ値を調べます。
"com.mvalent.service.system.repository.version.impl.subversion.SvnSessionContext"
暗号化されていないパスワード
バインド・ユーザーが暗号化されていないパスワードを使用している場合(JNDI認証)、アップグレード処理を実行する前にパスワードを暗号化する必要があります。プラットフォームに合った暗号化プログラム(MVEncryption.bat
またはMVEncryption.sh
)を使用してパスワードを暗号化します。これらのプログラムは$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/shared/scripts
にあります。
スクリプトを実行すると、暗号化する文字列の入力を求めるプロンプトが表示されます。スクリプトを実行した後、server_modules_registry.xml
ファイルを編集し、bind.user.password.encrypted
値をtrue
に設定します。
アップグレードの入力検証のためにスクリプトを実行する必要があります。このスクリプトはOracleサーバーで実行する必要があります。リモートでは実行できません。
続行する前に、環境が次の要件を満たしていることを確認してください。
検証スクリプトですべてのテストを正しく実行するためには、$ORACLE_HOME/bin
ディレクトリがユーザーのPATHに含まれている必要があります。
(Linux/UNIX)解凍したoracle_db_setup.zip
ファイルのscripts
ディレクトリ(たとえばchmod 777
/tmp/db/oracle/scripts
)への読取りおよび書込み権限をOracleユーザーに付与します。*.sh
スクリプトの実行権限を付与します(たとえば、chmod +x /tmp/db/oracle/scripts/*.sh
)。Oracleユーザーにsudoを実行します(sudo - oracle
)。
Oracleサーバーのコマンドラインから、解凍したdb/oracle/scripts
ディレクトリに移動します。たとえば次のようになります。
cd /tmp/OaccInstall/db/oracle/scripts
プラットフォームに合せて次のスクリプトを実行します。
validate_oracle_w32.bat (Windows) validate_oracle_lin.sh (Linux) validate_oracle_sol.sh (UNIX)
デフォルトが表示されるプロンプトでデフォルト値を使用する場合は、[Enter]を押します。
アップグレード前の検証を実行するにはuを入力します(iはアップグレード前の検証に使用します。第3章で説明されています)。
Validation test scope? (i/u): u
Application Configuration Consoleとともに使用するOracleサービスの名前を入力します。Application Configuration Consoleによって提供されているデータベースを使用する場合は、デフォルトを使用します。
Oracle Service (default=OACCUSER): servicename
プロンプトが表示されたら、Oracleシステムのユーザー名およびパスワードを入力します。
System Username (default=SYSTEM) : username System Password (no default) : password
Application Configuration ConsoleユーザーのOracleユーザー名およびパスワードを入力します。このユーザー名はすべて大文字で入力する必要があります。
Application Configuration Console Username (default=OACCUSER): oaccusername Application Configuration Console Password (no default) : oaccpassword
解凍したディレクトリの下にあるlibディレクトリへのフルパスを入力します。パスにはlib、空白または末尾のスラッシュ(バックスラッシュ)を使用できません。
Path to the "lib" directory (no default): unzip_dir/v5xx_v532
スクリプトを実行したディレクトリ(現行ディレクトリ)でvalidate_oracle_settings.out
ログ・ファイルを開き、ファイルの末尾で次のエントリを探します。
SUCCESS. You are ready to run the upgrade_db.sql script.
ログでエラーが報告されている場合、データベースのアップグレードを継続しないでください。システム管理者に通知し、Oracleサポートに連絡してください。
Application Configuration Consoleで使用するOracleデータベース内のスキーマおよびストアド・プロシージャをアップグレードするために、スクリプトを実行する必要があります。このスクリプトはOracleサーバーで実行する必要があります。リモートでは実行できません。スクリプトを実行する際、検証時に入力した値に基づいてプロンプトで値を指定します。これらの値は、パスワードを除き、validate_oracle_settings.out
ログ・ファイルで確認できます。ファイルに複数のエントリがある場合は、最後の値が最新であるため、最後の値を使用します。次にログ・ファイルのサンプル出力を示します。
... Oracle Service : OACCSERV System username : SYSTEM System password : ****** Application Configuration Console username : OACCUSER Application Configuration Console password : ****** ... Validating stored procedures directory: /tmp/OaccdbUpgrade/db/oracle ...
次の手順でデータベースのアップグレードを実行します。
Application Configuration Console 5.3.2のインストール・メディアからoacc_upg_v5xx_v532_db_setup.zip
をOracleサーバーの一時ディレクトリ(/tmp/OaccdbUpgrade
など)に解凍します。ディレクトリを解凍するためのパスには空白を使用できません。
解凍した/tmp/OaccdbUpgrade/v5xx_v532/scripts
ディレクトリのコマンドラインから、プラットフォームに合せて次のアップグレード・スクリプトを実行します。
upgrade_db.bat(Windows) upgrade_db.sh(LinuxまたはUNIX)
解凍したディレクトリの下にあるlibディレクトリへのフルパスを入力します。パスにはlib、空白または末尾のスラッシュ(バックスラッシュ)を使用できません。
Path to the "lib" directory (no default): unzip_dir/v5xx_v532
Application Configuration Consoleとともに使用するOracleサービスの名前を入力します。Application Configuration Consoleによって提供されているデータベースを使用する場合は、デフォルトを使用します。
Oracle Service (default=OACCSERV): servicename
プロンプトが表示されたら、Oracleシステムのユーザー名およびパスワードを入力します。
System Username (default=SYSTEM):username
System Password (no default) :password
Application Configuration ConsoleユーザーのOracleユーザー名およびパスワードを入力します。このユーザー名はすべて大文字で入力する必要があります。
Application Configuration Console Username (default=OACCUSER):oaccusername
Application Configuration Console Password (no default) :oaccpassword
Connectedに続いて長い一連のSQL構成コマンドとその結果が表示されます。存在しない表またはビューに関するエラー・メッセージは無視して構いません。完了すると、次のメッセージが表示されます。
*** Update of schema and stored procedures completed. ***
解凍したscriptsディレクトリ(/tmp/OaccdbUpgrade/v5xx_v532/scripts
)にはsetup_db.outファイルが存在しています。このファイルには、トラブルシューティングの際にOracleテクニカル・サポートが使用する情報が含まれています。
コア・サーバーのインストール・プログラムにあるアップグレード・オプションを使用して、5.x.xサーバーを5.3.2にアップグレードします。
注意: LinuxまたはUNIXシステムではrootとしてインストール・プログラムを実行しないでください。インストール・プログラムを実行する際はroot以外のユーザーでログインしてください。 |
インストール・メディアのインストール・ファイルをダブルクリックして、自動インストール・プログラムを起動します。オプションで、プログラムをコマンドラインから実行して、コンソールに出力することもできます。
Windowsサーバーの場合: server\ApplicationConfigurationConsoleServer.exe
LinuxおよびUNIXサーバーの場合: ./server/ApplicationConfigurationConsole.bin
「ようこそ」パネルで「次へ」をクリックし、アップグレードを続行します。
「インストール・タイプ」パネルで「アップグレード」を選択し、「次へ」をクリックしてアップグレードを続行します。
「ディレクトリ」パネルで既存のコア・サーバー・インストールの場所を検証し、「次へ」をクリックしてアップグレードを続行します。
サーバーのアップグレード・パネルで表示されている3つのアイテムについて、データの取得ステータスが「成功」になっていることを検証します。
データ取得が成功していない場合、ここで中断してOracleテクニカル・サポートに連絡してください。成功している場合は、「次へ」をクリックしてアップグレードを続行します。
Tomcatが稼働していないことを検証し、「次へ」をクリックしてアップグレードを続行します。
コア・サーバーにはJDKが必要です。システムにすでにインストールされている場合は、このパネルで2番目のオプションを選択し、次のパネルでJDKのインストール・ディレクトリを指定します。JDKがまだインストールされていないか、または必要なバージョンでない場合は、1つ目のオプションを選択してコア・サーバーとともにインストールします。
「次へ」をクリックし、アップグレードを続行します。
アップグレードするコア・サーバーが存在するタイムゾーンを指定します。ドロップダウン・メニューから該当する地域の値を選択します。タイムゾーンが記されていない場合は、'[+-}hh:mm'の形式で、GMT/UTCからの時差で場所を指定します。
「次へ」をクリックし、アップグレードを続行します。
インストール・サマリーを確認し、「次へ」をクリックしてアップグレードを開始します。
アップグレードの完了後、「終了」をクリックしてウィザードを終了します。
コア・サーバーのアップグレードの最初の手順が完了しました。
アップグレードのインストール部分が完了した後、コア・サーバーでアップグレード・スクリプトを実行してWebレポートおよびトラッキング・サービスを一時的に無効化する必要があります。プラットフォームに合ったアップグレード・スクリプトを実行します。
次のディレクトリに移動します。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/shared/scripts
(Linux/UNIX)LinuxまたはUNIXでスクリプトを実行する前に、モードを変更する必要があります。次のコマンドを実行します。
chmod +x *
dos2unix
コマンドを現行ディレクトリのすべての.xml
および.sh
ファイルに対して実行します。
dos2unix *xml dos2unix *sh
プラットフォームに合せて次のアップグレード・スクリプトを実行します。
Pre_MVUpgrade.sh Pre_MVUpgrade.bat
次の(または同様の)確認メッセージが表示されます。
Utility to upgrade mValent server from 5.x.x to 5.3.2. Disabling mvwebreports. Disabling mvwebreports context file. Disabling mvtrack. Disabling mvtrack context file.
アップグレード・スクリプトの完了後、コア・サーバーを起動していくつかのログ・ファイル・エントリを検証します。
次のディレクトリに移動します。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/bin
(Linux/UNIX)LinuxまたはUNIXでスクリプトを実行する前に、モードを変更する必要があります。次のコマンドを実行します。
chmod +x *
プラットフォームに合せて次の起動スクリプトを実行します。
startup.sh startup.bat
(Linux/UNIX)スクリプトをLinuxまたはUNIXで実行する際に、「bad interpreter: No such file or directory」のようなメッセージが表示される場合は、通常、Windowsからファイルをコピーしたために無効な文字が含まれていることを意味します。次のようにして、dos2unix
コマンドを使用して問題を解決します。
dos2unix startup.sh
その後、再度修正したスクリプトを実行します。
次のディレクトリに移動します。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/logs/mv
mvServer.log
ファイルで、次のメッセージが含まれるエントリが存在することを確認します。
Reload of MV_CONFIG asset completed successfully
メッセージを確認できたら、次のディレクトリに戻ります。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/bin
プラットフォームに合せて次の停止スクリプトを実行します。
shutdown.sh shutdown.bat
この時点でサーバーを停止することにより、次回サーバーを起動する際、mvserver
およびmvwebreports
サービスのデータベース・コンテキストが同じになります。
次に、コア・サーバーでアップグレード後スクリプトを実行し、service_registry.xml
からアップグレード・サービスを削除して、Webレポートおよびトラッキング・サービスを有効化します。次の手順を実行します。
次のディレクトリに移動します。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/shared/scripts
プラットフォームに合せて次のアップグレード後スクリプトを実行します。
Post_MVUpgrade.sh Post_MVUpgrade.bat
次の(または同様の)確認メッセージが表示されます。
Utility to upgrade mValent server from 5.x.x to 5.3.2. Removing the version upgrade service from service_registry.xml. Done removing the version upgrade service. Enabling mvwebreports. Enabling mvwebreports context file. Enabling mvtrack. Enabling mvtrack context file.
セカンダリ・サーバー(トラッキングおよびWebレポート)のいずれか、もしくは両方が、アップグレードするシステムに再デプロイされている場合のみ、この手順を実行する必要があります。サーバーの再デプロイの詳細は、付録Dを参照してください。
アップグレードの過程で、セカンダリ・サーバーが再デプロイされていることが検出されると、$OACC_INSTALL
ディレクトリの下にsecondaryApps
ディレクトリが作成されます。トラッキングおよびWebレポート・サーバーの両方が再デプロイされている場合、secondaryApps
には次のファイルが含まれます。
mvtrack mvtrack.xml mvwebreports mvwebreports.xml
再デプロイされたセカンダリ・サーバーをアップグレードする手順は次のとおりです。
Application Configuration Consoleのすべてのプライマリおよびセカンダリ・サーバーが停止していることを確認します。
Webレポート・サーバー(該当する場合)で、元のファイルをバックアップします。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/conf/Catalina/localhost/mvwebreports.xml
をmvwebreports.xml.bak
にコピーします。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/webapps/mvwebreports
を$OACC_INSTALL/appserver/tomcat
にコピーします。
トラッキング・サーバー(該当する場合)で、元のファイルをバックアップします。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/conf/Catalina/localhost/mvtrack.xml
をmvtrack.xml.bak
にコピーします。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/webapps/mvtrack
を$OACC_INSTALL/appserver/tomcat
にコピーします。
Webレポートのアップグレード・ファイル(該当する場合)を、プライマリ・サーバーの$OACC_INSTALL/secondaryApps
からWebレポートのセカンダリ・サーバーの次の場所に移動します。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/webapps/mvwebreports $OACC_INSTALL/appserver/tomcat/conf/Catalina/localhost/mvwebreports.xml
トラッキングのアップグレード・ファイル(該当する場合)を、プライマリ・サーバーの$OACC_INSTALL/secondaryApps
からトラッキングのセカンダリ・サーバーの次の場所に移動します。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/webapps/mvtrack $OACC_INSTALL/appserver/tomcat/conf/Catalina/localhost/mvtrack.xml
UNC(Uniform(Universal)Naming Convention)を以前のリリースで使用していたか、またはこれからの使用を検討している場合は、次の手順でサード・パーティ製ソフトウェアを入手してインストールし、これを使用できるようにApplication Configuration Consoleを構成する必要があります。
注意: 以前にUNCエンドポイントを定義している場合、次の手順を実行しないと使用できなくなります。 |
必要なJCIFSソフトウェアを入手する手順は次のとおりです。
ブラウザで次のURLにアクセスします。
http://jcifs.samba.org/src/
jcifs-1.3.12.jar
を一時ディレクトリにダウンロードします。このバージョンがない場合はこれよりも新しいバージョンをダウンロードします。新しいバージョンで問題が発生する場合はOracleサポートに連絡してください。
.jar
ファイルをコア・サーバーのインストール・ディレクトリの次の3箇所にコピーします。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/webapps/mvserver/WEB-INF/lib $OACC_INSTALL/appserver/tomcat/webapps/mvtrack/WEB-INF/lib $OACC_INSTALL/appserver/tomcat/webapps/mvwebreports/WEB-INF/lib
注意: サーバーの再デプロイをした環境をアップグレードする場合、再デプロイしたサーバーのホスト・マシンのインストール・ディレクトリ内の適切な場所に、.jar ファイルをコピーする必要があります。 |
Application Configuration ConsoleをUNCサポート用に構成する手順は次のとおりです。
インストール・ディレクトリの次の場所に移動します。
$OACC_INSTALL/appserver/tomcat/shared/classes
authpack_specification.xml
をテキストまたはXMLエディタで開き、次のように、UNC
を最初のType authpack
要素に追加します。
<Type authpack="Username Password" worksWithEnpoint="FTP, SSH, JDBC, UNC" />
ファイルを保存します。
同じディレクトリで、endpoint_specification.xml
をテキストまたはXMLエディタで開き、<EndpointSpec type="UNC">...</EndpointSpec>
要素を非コメント化します。
ファイルを保存します。
Application Configuration Consoleクライアントのユーザー・インタフェースでUNCオプションが選択できるようになります。
コア・サーバーを起動します。Windowsのサービスとして起動するよう構成されている場合であっても、コンソールのログ・メッセージを確認できるように、アイコンまたはコマンドラインを使用して起動してください。また、セカンダリ・サーバーを使用している場合は、そちらも起動します。
企業の固有のSSL証明書(サーバーまたはルート証明書)を使用しているLDAPと通信している場合、証明書を以前のJDKから新規の(アップグレード・バージョンの)JDKにエクスポートする必要があります。証明書は通常、JDKのcacerts
ファイルに格納されています。アップグレード後、このファイルは次のディレクトリにあります。
$OACC_INSTALL/mv_backup/Java/jre/lib/security
エクスポートしたcacerts
ファイルを、新規JDKの次のディレクトリにインストールします。
$OACC_INSTALL/Java/jre/lib/security Typically, you install certificates using the JDK's keytool binary ($OACC_INSTALL/Java/bin).
通常は、JDKのkeytool
バイナリ($OACC_INSTALL/Java/bin
)を使用して証明書をインストールします。
クライアントにはアップグレードを必要とするデータが格納されないため、アップグレード・オプションはありません。そのかわりに、5.x.xクライアントをアンインストールし、その後、5.3.2クライアントを再インストールします。Windowsの「スタート」メニューからアンインストール・コマンドを使用するか、または次のファイルを実行します。
$OACC_INSTALL\uninstaller\UninstallClient.exe
アンインストールする前に、アクティブなクライアント・インスタンスがなく、次のディレクトリに.lock
ファイルがないことを確認します。
$OACC_INSTALL\runtime\workspace\metadata
アクティブなクライアントがないのに.lock
ファイルが存在しているときは、クライアントが異常終了したことを示しています。アンインストール前にそれらの.lockファイルを削除します。また、プリファレンス設定を保持する場合はアンインストールしないでください(次の項を参照してください)。
自動化モジュールをインストールできるよう、少なくとも1つの5.3.2バージョンのクライアントをインストールする必要がありますが、この時点ですべての5.3.2クライアントをインストールする必要はありません。
様々なシステムの動作を調整するために、クライアントでプリファレンスを設定できます。たとえば、トラッキングや比較アラートの表示列を変更したり、プロビジョニングおよび更新操作でタグを必須に設定できます。すべてのプリファレンス設定の説明は、Application Configuration Consoleクライアントのオンライン・ヘルプを参照してください。
以前のバージョンのプリファレンス設定を保持するには、次の手順を実行します。
以前のクライアント・バージョンをアンインストールする前に、次の場所に移動します。
%USERPROFILE%\Application Data\ApplicationConfigurationConsole
%USERPROFILE%
のデフォルトはC:\Documents and Settings\
username
です。
次のファイルのコピーを保存します。
mvApp.properties mvAppTrack.properties mvAppComparison.properties
最後の2つのファイルがいずれも存在しない場合は、それらのプリファレンスが設定されていないことを意味します。
新しいバージョンのクライアントをインストールした後、保存したファイルを次の場所にコピーします。
%USERPROFILE%\Application Data\ApplicationConfigurationConsole
新しいバージョンのクライアントを起動すると、以前のバージョンのクライアントの設定が反映されます。
WebSphere自動化モジュールまたはWebLogic自動化モジュールを使用している場合、Application Configuration Consoleクライアントを起動して管理者としてログインし、その後、第7章の手順に従ってください。
Windows Resource Extensionsを使用している場合、現在の製品にはOpenSSHが付属していませんので注意してください。詳細は、第8章を参照してください。
操作を再開する前に、Application Configuration Consoleでのファイルのマッピングに関して、次の点を考慮してください。
5.2.1から5.3.2にアップグレードする場合、mapping_registry.xml
ファイルを編集する必要があります。
それ以外の5.x.xから5.3.2にアップグレードする場合、マッピング・レジストリの更新をお薦めします。
5.2.1から5.3.2にアップグレードする場合、次のようにして、mapping_registry.xml
のクラス参照を更新する必要があります。
ナビゲータ・ビューで、「システム構成」→「共通構成」→「MV_CORE」→「リソース・ビュー」を開きます。
mapping_registry.xml
を右クリックし、ポップアップ・メニューの「開く」を選択します。
エディタ領域を編集可能にし、右クリックして「検索と置換」を選択します。
次の文字列を検索します。
"com.mvalent.ext.columnar.mapping.ColumnarParser"
すべて次の文字列で置き換えます。
"com.mvalent.ext.regexcolumnar.mapping.RegexColumnarParser"
次の文字列を検索します。
"com.mvalent.ext.columnar.mapping.ColumnarTransform"
すべて次の文字列で置き換えます。
"com.mvalent.ext.regexcolumnar.mapping.RegexColumnarTransform"
次の文字列を検索します。
"com.mvalent.ext.properties.mapping.PropertiesParser"
すべて次の文字列で置き換えます。
"com.mvalent.ext.regexproperties.mapping.RegexPropertiesParser"
次の文字列を検索します。
"com.mvalent.ext.properties.mapping.PropertiesTransform"
すべて次の文字列で置き換えます。
"com.mvalent.ext.regexproperties.mapping.RegexPropertiesTransform"
編集内容を保存します。
ナビゲータ・ビューで、「システム構成」を右クリックし、「構成の変更を有効にする」を選択します。
アップグレード処理ではマッピング・レジストリは自動的に更新されません。これは、以前のバージョンにカスタマイズされたマッピングが存在する場合、それを上書きしてしまうことを防ぐためです。最近のリリースでは、新しいマッピングが導入されています。したがってアップグレード処理のこの段階では、通常、データベースにあるマッピング・レジストリのコピーは、ディストリビューション・メディアに含まれているファイルシステムのコピーと異なっています。
新しいマッピングを使用する場合、またはユーザーがカスタマイズしたマッピングを継続して使用する場合、マッピング・レジストリを更新する必要があります。
注意: マッピング・レジストリを更新すると、使用しているマッピングによっては、ロード済の既存の仕様やアセットが影響を受ける可能性があります。マッピング・レジストリを更新する場合、Oracleテクニカル・サポートに連絡することをお薦めします。 |
マッピング・レジストリを更新するには、次の手順を実行します。
既存のmapping_registry.xml
ファイルを開き、保持するカスタム・マッピングをテキスト・ファイルに切り取って貼り付けます。
ナビゲータ・ビューで、「システム構成」→「共通構成」→「MV_CORE」→「リソース・ビュー」を開きます。
mapping_registry.xml
を右クリックし、ポップアップ・メニューの「同期化」→「リソースから更新」を選択します。これにより、Application Configuration Consoleデータベースとファイルシステムのバージョンが同期化されます。
手順1で保存したカスタマイズをmapping_registry.xml
にマージします。
ナビゲータ・ビューで、「システム構成」を右クリックし、「構成の変更を有効にする」を選択します。
更新したマッピングのリストが、クライアントの拡張リソース定義パラメータの構成ダイアログに表示されることを検証します。