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Oracle Enterprise Manager Grid Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
11gリリース1(11.1.0.1.0)
B61023-01
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F 追加パラメータの受渡し

この付録では、エージェント・デプロイ・ウィザードおよびagentDownloadスクリプトを使用してOracle Management Agent(管理エージェント)をインストールするときに渡すことができる追加のパラメータについて説明します。特に、次の内容について説明します。

agentDownloadスクリプトでサポートされる追加パラメータ

agentDownloadスクリプトを使用して管理エージェントをインストールする場合、スクリプトの起動中に次の追加パラメータを渡すことができます。

また、エージェント・デプロイ・ウィザードでデフォルトのソース場所を使用して管理エージェントをインストールする場合は、エージェント・デプロイ・ウィザードの「追加パラメータ」セクションでもこれらの追加パラメータを渡すことができます。


注意:

Microsoft Windowsでは、引数にハイフンを付けないでください。たとえば、-b引数をMicrosoft Windowsで実行する場合は、bとします。

表F-1 agentDownloadスクリプトでサポートされる追加パラメータ

オプション オプション/必須 説明

-b

必須

管理エージェントをインストールするインストール・ベース・ディレクトリのフルパスを指定します。

たとえば、/scratch/OracleHomes/のように指定します。

-c

オプション

クラスタのノードの短縮名をカンマで区切って指定します。完全修飾名は指定しないでください。ノード名の間に空白は挿入しないでください。

-d

オプション

このオプションは、インストールの終了後にターゲットの自動検出を開始しない場合にのみ使用します。

-h

オプション

コマンドとともに渡すことのできるオプションのリスト全体を表示する場合は、このオプションを使用します。基本的には、この表全部が表示されます。

-i

オプション

oraInst.locファイルが存在する場所の(ファイル名までを含めた)フルパスを指定します。たとえば、-i /scratch/oraInst.locのように指定します。

oraInst.locファイルには、次のエントリが含まれています。

inventory_loc=<location_of_central inventory>

inst_group=<group_of_the_user_that_is_installing_the_agent>

-l

オプション

ローカル・ホストでインストールを実行する必要があることを指定する場合は、このオプションを使用します。

-m

必須

(OMSホストがレスポンス・ファイル内に指定されていない場合のみ)

OMSが実行されているホスト名を指定します。これは、管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードするためです。

たとえば、software.server.comのように指定します。

-n

オプション

クラスタの名前を指定します。

-N

オプション

管理エージェント登録パスワードの入力を要求されないようにする場合は、このオプションを使用します。

-o

オプション

アップグレードする下位バージョンの管理エージェントのOracleホームのフルパスを指定します。

たとえば、/scratch/OracleHomes/agent10gのように指定します。

-p

オプション

staticports.iniファイルが存在する場所の(ファイル名までを含めた)フルパスを指定します。

-r

必須

管理エージェント・ソフトウェアをダウンロードする必要のあるOMSのポート番号を指定します。

-R

オプション

インストールに仮想ホスト名(ORACLE_HOSTNAME)を使用する場合は、このオプションを使用します。これが-cオプションを介して複数のクラスタとともに使用されている場合は、-lオプションも渡す必要があります。

-t

オプション

このオプションは、インストールの終了後に管理エージェントを起動しない場合にのみ使用します。

-u

オプション

管理エージェントをアップグレードする場合は、このオプションを使用します。

-v

オプション

インベントリ・ディレクトリの場所を指定します。たとえば、/scratch/oraInventoryのように指定します。

-x

オプション

出力をデバッグする場合は、このオプションを使用します。

-y

オプション

セキュリティ更新を拒否するように指定します。


エージェント・デプロイ・ウィザードでサポートされる、カスタムの場所を指定するための追加パラメータ

エージェント・デプロイ・ウィザードでカスタムのソース場所を使用して管理エージェントをインストールする場合は、エージェント・デプロイ・ウィザードの「追加パラメータ」セクションで、次の追加パラメータを渡すことができます。


注意:

Microsoft Windowsでは、引数にハイフンを付けないでください。たとえば、-b引数をMicrosoft Windowsで実行する場合は、bとします。

表F-2 エージェント・デプロイ・ウィザードでサポートされる追加パラメータ

パラメータ 説明

-clusterware oracle.crs, <crs version>

インストール済のOracleクラスタウェアのバージョンを指定します。

-crslocation <path>

クラスタ・インストールの場合は、クラスタウェアのOracleホームのパスを指定します。これを指定すると、中央インベントリから取得されたクラスタウェア情報がこのパスで上書きされます。

-invPtrLoc <full path of oraInst.loc>

oraInst.locファイルが存在する場所の(ファイル名までを含めた)フルパスを指定します。たとえば、-invPtrLoc /scratch/oraInst.locのように指定します。

oraInst.locファイルには、次のエントリが含まれています。

inventory_loc=<location_of_central inventory>

inst_group=<group_of_the_user_that_is_installing_the_agent>

INVENTORY_LOCATION=<location>

インベントリの場所を指定します。-invPtrLocパラメータを使用してインベントリの場所の詳細が含まれるファイルを指定するかわりに、INVENTORY_LOCATIONパラメータを使用して、インベントリの場所を直接渡すこともできます。したがって、これは-invPtrLocの代替パラメータです。

-jreLoc <location>

Java Runtime Environment(JRE)がインストールされている場所のパスを指定します。

-logLevel <level>

<level>より優先度レベルが低いフィルタ・ログ・メッセージを指定します。有効なオプションは、severe、warning、info、config、fine、finer、finest、basic、general、detailed、traceです。basic、general、detailedおよびtraceの使用は非推奨になりました。

-paramFile <location of file>

使用するoraparam.iniファイルの場所を指定します。

-responseFile <Path>

レスポンス・ファイルのフルパスを指定します。パスは、レスポンス・ファイル名まで含めて指定する必要があります。

-sourceLoc <location of products.xml>

ソフトウェアが含まれるソース場所のフルパスを指定します。

-cfs

指定されたOracleホームがクラスタ・ファイル・システム(共有)上にあることを指定します。-localを指定した場合は、Oracleホームを適切にインベントリに登録できるように、このオプションは必須となります。

-debug

デバッグ情報を取得するように指定します。

-executeSysPrereqs

システム前提条件チェックを実行するように指定します。

-force

空でないディレクトリへのサイレント・モード・インストールを許可するように指定します。

-help

サポートされているすべてのオプションの使用方法を表示するように指定します。

-ignoreSysPrereqs

システム前提条件チェックの結果を無視するように指定します。

-local

指定したクラスタ・ノードの数にかかわらず、ローカル・ノード上で操作を実行するように指定します。

-printmemory

メモリー使用のデバッグ情報を記録するように指定します。

-printtime

時間使用のデバッグ情報を記録するように指定します。

-updateNodeList

インベントリ内でこのOracleホームのノード・リストを更新するように指定します。