ヘッダーをスキップ

Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Apache Tomcat
リリース6(1.0.3.0.0)

E06094-01

Oracle® Enterprise Manager

System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Apache Tomcat

リリース6(1.0.3.0.0)

部品番号: E06094-01

原典情報: E11142-01 Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Installation Guide for Apache Tomcat, Release 6 (1.0.3.0.0)

2008年3月

このドキュメントは、System Monitoring Plug-In for Non-Oracle Middleware for Apache Tomcatのインストレーション・ガイドです。このドキュメントの内容は次のとおりです。

1 説明

Apache Tomcatは、JavaサーブレットおよびJSP(Java Server Pages)仕様を実装したオープン・ソースのアプリケーション・サーバーであり、Javaコードの実行環境を提供します。System Monitoring Plug-In for Non-Oracle Middleware for Apache Tomcatは、Oracle Enterprise Manager Grid Control(Grid Control)を拡張して、Apache Tomcatを管理できるようにするためのプラグインです。

2 管理機能

Grid Control環境にこのプラグインをデプロイすると、可用性やパフォーマンスに関連する各種メトリックや、レポート、アラートなどの管理機能を使用できるようになります。

2.1 メトリック

メトリックとは、ターゲットの健全性を測定するために使用される指標のことです。特定のターゲットに対するすべてのメトリックのリストを参照するには、ターゲットのホームページの「関連リンク」セクションで「すべてのメトリック」をクリックします。「すべてのメトリック」ページからは、そのターゲットのすべてのメトリック・カテゴリを参照でき、任意のメトリックにドリルダウンして詳細を表示することもできます。

Enterprise Managerにターゲットを追加した後は、ターゲットの監視構成をカスタマイズすることができます。たとえば、メトリックのしきい値や収集スケジュールを変更したり、一部のメトリックの収集を無効化したりできます。

Apache Tomcatターゲットについて取得されるメトリックのリストは、『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Oracleミドルウェア以外のためのメトリック・リファレンス・マニュアル』を参照してください。このドキュメントへは次のURLからアクセスできます。

http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

2.2 レポート

このプラグインでは、パフォーマンスベースの事前定義済レポートがApache Tomcat用にいくつか用意されています。これらには次のレポートが含まれます。

これらに加え、管理リポジトリ内のデータに基づくカスタム・レポートを生成することもできます。

2.3 アラート

Enterprise Managerを構成して、ターゲットの問題を通知するアラートが送信されるようにすることもできます。コンソールでアラートを受信するには、必要なメトリックに対して警告やクリティカルなどのしきい値レベルを指定します。

しきい値を編集するには、次の手順を実行します。

  1. 任意のターゲットのホームページで「メトリックとポリシー設定」を選択します。

  2. 表示される「メトリックしきい値」ページで、警告やクリティカルなどのしきい値を表から直接変更できます。

    また、「編集」アイコン(鉛筆)をクリックして、「詳細設定の編集」ページにアクセスすることもできます。

アラートは、次のいずれかの条件が真の場合にトリガーされます。

2.4 その他の管理機能

Enterprise Managerでは、管理対象のWebサイトでエンドユーザーが実際にアクセスやナビゲートを行った際に生成される応答時間データを監視することができます。エンドユーザーのパフォーマンス・データを収集することで、Webアプリケーション内の各ページのパフォーマンスを監視できます。

Webサーバー(OracleAS Web Cache、Oracle HTTP Server、Apache HTTP Serverなど)は、エンドユーザーのパフォーマンス・データを収集し、ログ・ファイルに保存します。Enterprise Managerはこのデータを処理し、管理リポジトリにアップロードします。これにより、そのデータをGrid Controlコンソール内で表示および分析できるようになります。

これらのエンドユーザー・パフォーマンス監視データがどのように取得されるかについては、次のURLのOracle Technology Network(OTN)からアクセスできる「Oracle Enterprise Managerアドバンスト構成」を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

3 サポートされるバージョン

このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。

4 前提条件

プラグインをデプロイする前に、次の前提条件を満たす必要があります。

5 プラグインのデプロイ

前提条件を満たしていることを確認した後、次の手順に従って管理プラグインをデプロイします。

  1. Apache Tomcatプラグイン・アーカイブ・ファイルをコンピュータにダウンロードします。

  2. スーパー管理者としてEnterprise Manager Grid Controlにログインします。

  3. Grid Controlホームページの右上隅にある「設定」をクリックします。

  4. 「設定」ページで、左側のパネルから「管理プラグイン」をクリックします。

    「管理プラグイン」ページが表示されます。

  5. 「管理プラグイン」ページで、「インポート」をクリックします。

  6. 「管理プラグインのインポート」ページの「管理プラグイン・アーカイブの選択」セクションで「参照」をクリックし、プラグイン・アーカイブを選択します。

  7. 「リスト・アーカイブ」をクリックします。

  8. プラグインを選択して「OK」をクリックします。

  9. 「管理プラグイン」ページで、表からApache Tomcatターゲットの名前を探し、「デプロイ」列のアイコンをクリックします。

    管理プラグインのデプロイ・ウィザードが表示されます。

  10. 「管理プラグインのデプロイ: ターゲットの選択」ページで「エージェントの追加」をクリックし、プラグインのデプロイ先となる管理エージェントを1つ以上選択します。

    ウィザードが再表示され、選択した管理エージェントが表示されます。

  11. 「次へ」をクリックし、「終了」をクリックします。

    優先資格証明が設定されていないというエラー・メッセージが表示された場合、「プリファレンス」ページに移動してエージェント・ターゲット・タイプの優先資格証明を追加します。「プリファレンス」ページを表示するには、Grid Controlコンソールの右上隅にある「プリファレンス」をクリックします。

    エラーがなければ、次の画面が表示されます。

    図1 デプロイ成功時の画面


6 監視対象インスタンスの追加

プラグインが正常にデプロイできたら、次の手順に従って、プラグイン・ターゲットをGrid Controlに追加します。これにより、ターゲットが集中的な監視および管理の対象になります。

  1. Enterprise Manager Grid Controlにログインします。

  2. 「ターゲット」タブを選択し、「すべてのターゲット」サブタブをクリックします。

    「すべてのターゲット」ページが表示されます。

  3. 「すべてのターゲット」ページで、「検索」リストから「エージェント」を選択し、「実行」をクリックします。

  4. 表に表示される「エージェント」リストから、Apache Tomcatプラグインがデプロイされているエージェントを探します。

  5. 見つけたら、そのエージェントの名前をクリックします。

    「エージェント・ホーム」ページが表示されます。

  6. 「エージェント・ホーム」ページの「監視ターゲット」セクションで、「追加」リストからApache Tomcatターゲット・タイプを選択し、「実行」をクリックします。

    Apache Tomcatの追加ページが表示されます。

  7. Apache Tomcatの追加ページで、プロパティに次の情報を入力します。

    • ホスト: Apache Tomcatインスタンスのホスト。このプロパティは必須です。

    • JMXポート番号: リモートJMXポートこのプロパティは必須です。

    • JMXユーザー名: JMXについて認証が有効になっている場合に必要です。

    • JMXパスワード: JMXについて認証が有効になっている場合に必要です。

    • 通信プロトコル: リモートJMXクライアントによって使用される通信プロトコル。リモートJMXの実装が変更された場合以外は、指定されたデフォルト値を変更しないでください。

    • サービス名: JMXサービス名。リモートJMXの実装が変更された場合以外は、指定されたデフォルト値を変更しないでください。

    • SSLTrustストアのパスワード: Apache TomcatについてSSLが有効になっている場合に必要です。

    • SSLTrustストア JMXパスワード: Apache TomcatについてSSLが有効になっている場合に必要です。

    • Apache Tomcatバージョン: Apache Tomcatのバージョン(5.0.3、5.5.23など)。このプロパティは必須で、監視や収集の対象となるパフォーマンス・メトリックを判断するために使用されます。

      図2 Apache Tomcatの追加ページ


    プラグインをデプロイし、環境内で監視する1つ以上のターゲットを構成したら、次はプラグインの監視設定をカスタマイズできます。具体的には、使用する環境の特別な要件に合わせて、メトリックの収集間隔やしきい値の設定を変更できます。なお、1つ以上のメトリックについて収集を無効にした場合、それらのメトリックを使用したレポートに影響が及ぶ可能性があります。

7 プラグインの検査および検証

プラグインがデータの収集を開始するまで数分間待機したら、次の手順を実行して、プラグイン・ターゲットがGrid Controlで適切に監視されているかどうかを確認および検証します。

  1. エージェントのホームページで、「監視ターゲット」表からApache Tomcatターゲット・リンクをクリックします。

    Apache Tomcatのホームページが表示されます。

    図3 Apache Tomcatのホームページ


  2. 「アラート」セクションに、メトリック収集エラーが報告されていないことを確認します。

  3. 「レポート」プロパティ・ページを選択して、レポートが表示されていること、およびエラーが報告されていないことを確認します。

8 プラグインのアンデプロイ

プラグインを管理エージェントからアンデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. スーパー管理者としてEnterprise Manager Grid Controlにログインします。

  2. 「ターゲット」タブを選択して、次に「すべてのターゲット」サブタブを選択します。

  3. Apache Tomcatプラグイン・ターゲットを選択して「削除」をクリックします。この手順は、プラグインのすべてのターゲットに対して実行する必要があります。

  4. プラグインのデプロイ先の管理エージェントに優先資格証明が設定されていることを確認します。「プリファレンス」ページを表示するには、Grid Controlコンソールの右上隅にある「プリファレンス」をクリックします。

  5. Grid Controlホームページの右上隅にある「設定」をクリックします。

  6. 「設定」ページで、左側のパネルから「管理プラグイン」をクリックします。

    「管理プラグイン」ページが表示されます。

  7. 「管理プラグイン」ページで、表の「アンデプロイ」列にあるApache Tomcatのアイコンをクリックします。

    「管理プラグインのアンデプロイ」ページが表示されます。

  8. 現在Apache Tomcatプラグインを使用してデプロイされているすべてのエージェントを選択し、「OK」をクリックします。

    プラグインをEnterprise Managerから完全に削除するには、システムのすべての管理エージェントからアンデプロイする必要があります。

  9. 「管理プラグイン」ページで、Apache Tomcatプラグインを選択し、「削除」をクリックします。

9 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility Program のWeb サイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。

10 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://otn.oracle.co.jp/document/

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://www.oracle.co.jp/education/

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.co.jp 
http://otn.oracle.co.jp 


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイドfor Apache Tomcat, リリース6(1.0.3.0.0)

部品番号: E06094-01

原本名: Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Installation Guide for Apache Tomcat, Release 6 (1.0.3.0.0)

原本部品番号: E11142-01

Copyright © 2007 Oracle. All rights reserved.

制限付権利の説明

このプログラム(ソフトウェアおよびドキュメントを含む)には、オラクル社およびその関連会社に所有権のある情報が含まれています。このプログラムの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件に従うものとします。著作権、特許権およびその他の知的財産権と工業所有権に関する法律により保護されています。

独立して作成された他のソフトウェアとの互換性を得るために必要な場合、もしくは法律によって規定される場合を除き、このプログラムのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。

このドキュメントの情報は、予告なしに変更される場合があります。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメントに誤りが無いことの保証は致し兼ねます。これらのプログラムのライセンス契約で許諾されている場合を除き、プログラムを形式、手段(電子的または機械的)、目的に関係なく、複製または転用することはできません。

このプログラムが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのプログラムをライセンスまたは使用する者に提供される場合は、次の注意が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS

Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the Programs, including documentation and technical data, shall be subject to the licensing restrictions set forth in the applicable Oracle license agreement, and, to the extent applicable, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software--Restricted Rights (June 1987). Oracle USA, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このプログラムは、核、航空産業、大量輸送、医療あるいはその他の危険が伴うアプリケーションへの用途を目的としておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかるプログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、Siebelは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。

このプログラムは、第三者のWebサイトへリンクし、第三者のコンテンツ、製品、サービスへアクセスすることがあります。オラクル社およびその関連会社は第三者のWebサイトで提供されるコンテンツについては、一切の責任を負いかねます。当該コンテンツの利用は、お客様の責任になります。第三者の製品またはサービスを購入する場合は、第三者と直接の取引となります。オラクル社およびその関連会社は、第三者の製品およびサービスの品質、契約の履行(製品またはサービスの提供、保証義務を含む)に関しては責任を負いかねます。また、第三者との取引により損失や損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。


Oracle
Copyright © 2007 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.