Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成

Solaris 9 用の Sun ONE Directory Server のインストール

Sun ONE Directory Server は、Solaris 9.0 オペレーティングシステムとバンドルされています。Solaris 9.0 を使用している場合は、Solaris 9.0 CD を使用して Sun ONE Directory Server をインストールします。

  1. Sun ONE Directory Server パッケージ (iPlanet Directory Server と呼ばれる) をまだインストールしていない場合は、クラスタ内のすべてのノードにこのパッケージをインストールします。

  2. 広域ファイルシステム上で、すべてのディレクトリサーバーを保守したい場所を特定します (/global/nsldap など)。

    必要であれば、保守用のファイルシステムとして異なるディレクトリも作成できます。

  3. すべてのノード上で、/var/ds5 から当該ディレクトリへのリンクを作成します。/var/ds5 がすでにノード上に存在する場合、それを削除してからリンクを作成します。


    # rmdir /var/ds5
    # ln -s /global/nsldap /var/ds5
    
  4. 任意の 1 つのノード上で、ディレクトリサーバーを通常の方法で設定します。


    # directoryserver setup
    

    このノード上では、リンク /usr/iplanet/ds5/slapd-<instance-name> が自動的に作成されます。その他のすべてのノード上では、リンクを手動で作成します。

    次の例の、dixon-1 はディレクトリサーバーの名前です。


    # ln -s /var/ds5/slapd-dixon-1 /usr/iplanet/ds5/slapd-dixon-1
    
  5. setup コマンドによりサーバー名の入力を求めるプロンプトが表示されたら、論理ホスト名を指定します。

    この手順は、フェイルオーバーが正しく機能するために必要です。


    注 –

    指定する論理ホストは、directoryserver setup コマンドを実行したノード上でオンラインである必要があります。Sun ONE Directory Server のインストールの最後で、Sun ONE Directory Server を自動的に起動するため、そのノード上で論理ホストがオフラインの場合には、起動に失敗します。


  6. 論理ホスト名の入力を求めるプロンプトが表示されたら、当該コンピュータ名として論理ホスト名とドメインを一緒に指定します (phys-schost-1.eng.sun.com など)。

    setup コマンドがフルサーバー名を問い合わせたときは、ネットワークリソースに関連するホスト名を指定します。

  7. Sun ONE Directory Server Administrative Server として使用する IP アドレスの入力を求めるプロンプトが表示されたら、directoryserver setup を実行しているクラスタノードの IP アドレスを指定します。

インストールの一部として、Sun ONE Directory Server Administrative Server を設定します。このサーバー用に指定する IP アドレスは、フェイルオーバーする論理ホスト名ではなく、物理クラスタノードの IP アドレスである必要があります。

次に進む手順

ネットワークリソースを構成し、起動したなら、Sun ONE Directory Server の構成へ進みます。