Sun Cluster 3.1 ソフトウェアのインストール

Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールのインストール

次の表に、Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールソフトウェアをインストールするために実行する作業を示します。

表 2–12 作業マップ: Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールのインストール

作業 

参照箇所 

Sun Management Center サーバー、ヘルプサーバー、エージェント、コンソールパッケージをインストール 

Sun Management Center のマニュアル 

Sun Cluster 監視のためのインストール条件

Sun Cluster モジュールパッケージをインストール 

Sun Cluster モジュールを Sun Management Center 用にインストールする

Sun Management Center サーバー、コンソール、エージェントプロセスを起動 

Sun Management Center を起動する

各クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加 

クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加する

Sun Cluster モジュールを読み込んで、クラスタの監視を開始 

Sun Cluster モジュールを読み込む

Sun Cluster 監視のためのインストール条件

Sun Management Center の Sun Cluster モジュールは、Sun Cluster 構成を監視するために使用されます。Sun Cluster モジュールパッケージをインストールする前に、以下の必要条件を確認してください。

Sun Cluster モジュールを Sun Management Center 用にインストールする

以下の手順を実行して、Sun Cluster モジュールサーバーおよびヘルプサーバーパッケージをインストールします。


注 –

Sun Cluster モジュールエージェントパッケージ (SUNWscsal および SUNWscsam) は、Sun Cluster ソフトウェアのインストール中にクラスタノードに追加されています。


  1. Sun Management Center のコアパッケージが適切なマシン上にインストールされていることを確認します。

    これは、各クラスタノードでの Sun Management Center エージェントパッケージのインストールが含まれます。インストール方法については、Sun Management Center のマニュアルを参照してください。

  2. サーバーマシンに、Sun Cluster モジュールサーバーパッケージである SUNWscssv をインストールします。

    1. スーパーユーザーになります。

    2. CD-ROM ドライブに Sun Cluster 3.1 CD-ROM を挿入します。

    3. /cdrom/suncluster_3_1/SunCluster_3.1/Sol_ver/Packages ディレクトリに移動します。ここに示した ver は、8 (Solaris 8 の場合) または 9 (Solaris 9 の場合) に置き換えます。

      以下の例では、Sun Cluster ソフトウェアの Solaris 8 バージョンのパスを使用しています。


      # cd /cdrom/suncluster_3_1/SunCluster_3.1/Sol_8/Packages
      

    4. Sun Cluster モジュールサーバーパッケージをインストールします。


      # pkgadd -d . SUNWscssv
      

    5. CD-ROM のルートディレクトリに移動して、CD-ROM を取り出します。

  3. ヘルプサーバーマシンに、Sun Cluster モジュールヘルプサーバーパッケージである SUNWscshl をインストールします。

    上記と同じ手順を実行します。

  4. Sun Cluster モジュールパッチをインストールします。

    パッチの入手方法とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 ご使用にあたって』を参照してください。

  5. Sun Management Center を起動します。

    Sun Management Center を起動する に進みます。

Sun Management Center を起動する

次の手順を実行して、Sun Management Center サーバー、エージェント、コンソールプロセスを起動します。

  1. スーパーユーザとして、Sun Management Center サーバーマシンで Sun Management Center サーバープロセスを起動します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -S
    

  2. スーパーユーザーとして、 Sun Management Center エージェントマシン (クラスタノード) ごとに Sun Management Center エージェントプロセスを起動します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a
    

  3. Sun Management Center エージェントマシン (クラスタノード) 上で、scsymon_srv デーモンが動作していることを確認します。


    # ps -ef | grep scsymon_srv
    

    任意のクラスタノード上で scsymon_srv デーモンが動作していない場合、そのノード上でデーモンを起動します。


    # /usr/cluster/lib/scsymon/scsymon_srv
    

  4. Sun Management Center コンソールマシン (管理コンソール) で Sun Management Center コンソールを起動します。

    コンソールプロセスを起動するには、スーパーユーザである必要はありません。


    % /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c
    

  5. ログイン名、パスワード、サーバーのホスト名を入力し、「ログイン」をクリックします。

  6. クラスタノードを監視対象のホストオブジェクトとして追加します。

    クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加する に進みます。

クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加する

次の手順を実行して、クラスタノードの Sun Management Center エージェントホストオブジェクトを作成します。


注 –

Sun Cluster モジュールの監視および構成機能を使用するには、クラスタ全体で必要なクラスタノードホストオブジェクトは、1 つだけです。ただし、そのクラスタノードが利用不能になると、ホストオブジェクトを通じてクラスタと接続することもできなくなります。したがって、クラスタに再接続するには、別のクラスタノードホストオブジェクトが必要となります。


  1. Sun Management Center のメインウィンドウで、「ドメイン」プルダウンリストからドメインを選択します。

    作成する Sun Management Center エージェントホストオブジェクトがこのドメインに格納されます。Sun Management Center ソフトウェアのインストール中に、「デフォルトのドメイン」が自動的に作成されています。このドメインを使用するか、別の既存のドメインを選択するか、または新しいドメインを作成します。

    Sun Management Center ドメインの作成方法については、Sun Management Center のマニュアルを参照してください。

  2. プルダウンメニューから「編集」>「オブジェクトの作成」の順に選択します。

  3. 「ノード」タブを選択します。

  4. 「監視ツール」プルダウンリストから、「エージェントホスト」を選択します。

  5. 「ノードラベル」および「ホスト名」テキストフィールドにクラスタノードの名前 (phys-schost-1 など) を入力します。

    「IP」テキストフィールドは空白のままにしておきます。「説明」テキストフィールドはオプションです。

  6. 「ポート」テキストフィールドに、Sun Management Center エージェントのインストール時に選択したポート番号を入力します。

  7. 「了解」をクリックします。

    ドメインに Sun Management Center エージェントホストオブジェクトが作成されます。

  8. Sun Cluster モジュールを読み込みます。

    Sun Cluster モジュールを読み込む に進みます。

Sun Cluster モジュールを読み込む

次の手順を実行して、クラスタ監視機能を起動します。

  1. Sun Management Center のメインウィンドウで、クラスタノードのアイコンを選択してマウスの右ボタンをクリックします。表示されたプルダウンメニューから、「モジュールの読み込み」を選択します。

    「モジュールの読み込み」ウィンドウに、利用可能な各 Sun Management Center モジュールと、そのモジュールが現在読み込まれているかどうかが表示されます。

  2. まだロードされてなければ Sun Cluster を選択します (通常リストの一番下にあります)

    「モジュールの読み込み」ウィンドウに、選択したモジュールの現在のパラメータ情報が表示されます。

  3. 「了解」をクリックします。

    モジュールが読み込まれ、「詳細」ウィンドウに Sun Cluster のアイコンが表示されます。

  4. 「詳細」ウィンドウの「オペレーティングシステム」カテゴリで、以下のいずれかの方法で Sun Cluster サブツリーを展開します。

    • ウィンドウ左側のツリー階層で、カーソルを Sun Cluster モジュールのアイコンに合わせ、マウスのセレクトボタンをクリックします。

    • ウィンドウ右側のトポロジ表示領域で、カーソルを Sun Cluster モジュールのアイコンに合わせ、マウスのセレクトボタンをダブルクリックします。

  5. Sun Cluster モジュール機能の使用方法については、Sun Cluster モジュールのオンラインヘルプを参照してください。

    • Sun Cluster モジュールの特定の項目のオンラインヘルプを参照するには、その項目にカーソルを合わせてマウスのメニューボタンをクリックし、ポップアップメニューから「ヘルプ」を選択します。

    • Sun Cluster モジュールのオンラインヘルプのホームページにアクセスするには、「クラスタ情報」アイコンにカーソルを合わせてマウスのメニューボタンをクリックし、ポップアップメニューから「ヘルプ」を選択します。

    • Sun Cluster モジュールのオンラインヘルプのホームページに直接アクセスするには、Sun Management Center の「ヘルプ」ボタンをクリックしてヘルプブラウザを起動し、URL file:/opt/SUNWsymon/lib/locale/C/help/main.top.html にアクセスします。


    注 –

    Sun Management Center ブラウザの「ヘルプ」ボタンをクリックすると、Sun Cluster モジュールに固有のトピックではなく、Sun Management Center オンラインヘルプにアクセスします。


    Sun Management Center の使用方法については、Sun Management Center のオンラインヘルプと Sun Management Center のマニュアルを参照してください。

他のアプリケーションのインストール、リソースタイプの登録、リソースグループの設定、データサービスの構成をそれぞれ行います。アプリケーションソフトウェアに付属のマニュアルおよび『Sun Cluster 3.1 データサービスのインストールと構成』を参照してください。