以下の手順を使用し、リソースグループの現在の主ノードを別のノードに切り替え (スイッチオーバー)、新しい主ノードにすることができます。
追加情報については、scrgadm(1M) および scswitch(1M) のマニュアルページを参照してください。
この手順は、任意のクラスタノードから実行します。
この手順を実行するには、次の情報が必要になります。
スイッチオーバーするリソースグループの名前
リソースグループをオンラインにする、またはオンラインを維持するノードの名前。スイッチオーバーを行うリソースグループの、待機系として設定されているクラスタノードを指定する必要があります。リソースグループの潜在的主ノードの一覧を表示するには、scrgadm -pv コマンドを使用します。
クラスタメンバー上でスーパーユーザーになります。
稼動系を待機系に切り替えます。
# scswitch -z -g resource-group -h nodelist |
指定したリソースグループをオンラインに切り替えます。
切り替えるリソースグループの名前を指定します。
リソースグループをオンラインにするか、オンラインのままにしておくノードの名前をコンマで区切って指定します。このリストには、1 つまたは複数のノード名を指定できます。このリソースグループは、このノード以外のすべてのノードでオフラインに切り替えられます。
切り替えようとしている任意のリソースグループが他のリソースグループに対して強いアフィニティを宣言している場合、その操作は失敗するか、委託されます。詳細は、「オンラインのリソースグループをクラスタノード間で分散する」を参照してください。
リソースグループが新しい稼動系に切り替えられていることを確認します。
次のコマンドを実行し、スイッチオーバーされたリソースグループの状態に関する出力を調べます。
# scstat -g |
次に、リソースグループ (resource-group-1) を現在の主ノード (phys-schost-1) から、潜在的主ノード (phys-schost-2) へ切り替える例を示します。まず、リソースグループが phys-schost-1 でオンラインになっていることを確認します。続いて、切り替えを行います。最後に、そのグループが phys-schost-2 でオンラインに切り替えられたことを確認します。
phys-schost-1# scstat -g ... Resource Group Name: resource-group-1 Status Node Name: phys-schost-1 Status: Online Node Name: phys-schost-2 Status: Offline ... phys-schost-1# scswitch -z -g resource-group-1 -h phys-schost-2 phys-schost-1# scstat -g ... Resource Group Name: resource-group-1 Status Node Name: phys-schost-2 Status: Online Node Name: phys-schost-1 Status: Offline ... |