Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)

リソースグループの集合の負荷をクラスタノード間で均等に分配する

リソースグループの集合の各リソースグループには、クラスタの同じ負荷をかけることができます。このような状況では、リソースグループをクラスタ間で均等に分散することによって、クラスタの負荷の均衡をとることができます。

リソースグループの集合のリソースグループをクラスタノード間で均等に分散するには、各リソースグループに、リソースグループの集合のほかのリソースグループに対する弱い否定的なアフィニティを宣言します。


# scrgadm -c|-a -g source-rg -y RG_affinities=-target-rg-list
-g source-rg

弱い否定的なアフィニティのソースであるリソースグループを指定します。このリソースグループは、その他のリソースグループに対する弱い否定的なアフィニティを宣言するリソースグループです。

-y RG_affinities=-target-rg-list

弱い指定的なアフィニティのターゲットであるリソースグループをコンマで区切って指定します。これらのリソースグループは、弱い否定的なアフィニティが宣言されるリソースグループです。

あるリソースグループにその他のリソースグループに対する弱い否定的なアフィニティを宣言することによって、そのリソースグループが常に、もっとも負荷がかかっていないクラスタノード上でオンラインになることが保証されます。 このノード上で動作しているその他のリソースグループは最小数です。したがって、弱い否定的なアフィニティの最小数が違反されます。


例 2–8 リソースグループの集合の負荷をクラスタノード間で均等に分配する

この例では、リソースグループ rg1rg2rg3、および rg4 を変更して、これらのリソースグループを利用可能なクラスタノード間で均等に分散するためのコマンドを示します。この例では、リソースグループ rg1rg2rg3、および rg4 が存在していると仮定します。


# scrgadm -c -g rg1 RG_affinities=-rg2,-rg3,-rg4
# scrgadm -c -g rg2 RG_affinities=-rg1,-rg3,-rg4
# scrgadm -c -g rg3 RG_affinities=-rg1,-rg2,-rg4
# scrgadm -c -g rg4 RG_affinities=-rg1,-rg2,-rg3