リソースグループの集合の各リソースグループには、クラスタの同じ負荷をかけることができます。このような状況では、リソースグループをクラスタ間で均等に分散することによって、クラスタの負荷の均衡をとることができます。
リソースグループの集合のリソースグループをクラスタノード間で均等に分散するには、各リソースグループに、リソースグループの集合のほかのリソースグループに対する弱い否定的なアフィニティを宣言します。
# scrgadm -c|-a -g source-rg -y RG_affinities=-target-rg-list |
弱い否定的なアフィニティのソースであるリソースグループを指定します。このリソースグループは、その他のリソースグループに対する弱い否定的なアフィニティを宣言するリソースグループです。
弱い指定的なアフィニティのターゲットであるリソースグループをコンマで区切って指定します。これらのリソースグループは、弱い否定的なアフィニティが宣言されるリソースグループです。
あるリソースグループにその他のリソースグループに対する弱い否定的なアフィニティを宣言することによって、そのリソースグループが常に、もっとも負荷がかかっていないクラスタノード上でオンラインになることが保証されます。 このノード上で動作しているその他のリソースグループは最小数です。したがって、弱い否定的なアフィニティの最小数が違反されます。
この例では、リソースグループ rg1、rg2、rg3、および rg4 を変更して、これらのリソースグループを利用可能なクラスタノード間で均等に分散するためのコマンドを示します。この例では、リソースグループ rg1、rg2、rg3、および rg4 が存在していると仮定します。
# scrgadm -c -g rg1 RG_affinities=-rg2,-rg3,-rg4 # scrgadm -c -g rg2 RG_affinities=-rg1,-rg3,-rg4 # scrgadm -c -g rg3 RG_affinities=-rg1,-rg2,-rg4 # scrgadm -c -g rg4 RG_affinities=-rg1,-rg2,-rg3 |