Sun Cluster Data Service for Oracle ガイド (Solaris OS 版)

連続タイムアウトの最大検証回数を変更する

デフォルトでは、サーバー障害モニターは検証タイムアウトが 2 回続くと、データベースを再起動します。データベースの負荷が小さい場合、連続 2 回の検証タイムアウトはデータベースの停止を意味するものと解決できます。ただし、負荷が大きいときは、データベースが正常に動作していても、サーバー障害モニターの検証がタイムアウトすることがあります。サーバー障害モニターがデータベースを不必要に再起動しないようにするには、連続検証タイムアウトの最大回数を増やします。


注意 – 注意 –

連続検証タイムアウトの最大回数を増やすと、データベースの停止を検出するためにかかる時間が長くなります。


連続検証タイムアウトの最大許容回数を変更するには、2 回目以降の検証タイムアウトごとに、カスタムアクションファイルにエントリを 1 つずつ作成します。


注 –

最初の検証タイムアウトについては、対応するエントリを作成する必要はありません。最初の検証タイムアウトに対してサーバー障害モニターが実行するアクションは、事前に設定されています。


許容される最後の検証タイムアウトについては、キーワードを次のように設定してエントリを作成します。

2 回目以降の検証タイムアウトのそれぞれに、次のようにキーワードを設定してエントリを 1 つずつ作成します。


ヒント –

デバッグしやすくするには、検証タイムアウトの序数を示すメッセージを指定します。


次に、検証タイムアウトの最大連続回数を 5 回に増やすカスタムアクションファイルのエントリの例を示します。


例 1–4 連続タイムアウトの最大検証回数を変更する

{
ERROR_TYPE=TIMEOUT;
ERROR=2;
ACTION=NONE;
CONNECTION_STATE=*;
NEW_STATE=*;
MESSAGE="Timeout #2 has occurred.";
}

{
ERROR_TYPE=TIMEOUT;
ERROR=3;
ACTION=NONE;
CONNECTION_STATE=*;
NEW_STATE=*;
MESSAGE="Timeout #3 has occurred.";
}

{
ERROR_TYPE=TIMEOUT;
ERROR=4;
ACTION=NONE;
CONNECTION_STATE=*;
NEW_STATE=*;
MESSAGE="Timeout #4 has occurred.";
}

{
ERROR_TYPE=TIMEOUT;
ERROR=5;
ACTION=RESTART;
CONNECTION_STATE=*;
NEW_STATE=*;
MESSAGE="Timeout #5 has occurred. Restarting.";
}

この例は、検証タイムアウトの最大連続回数を 5 回に増やすカスタムアクションファイルのエントリです。これらのエントリで指定される処理は、次のとおりです。