Sun Cluster Data Service for WebLogic Server ガイド (Solaris OS 版)

▼▼データサービスの標準構成

この節に示している標準の構成を参考にして、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server のインストールと構成の計画を行なってください。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server は、この節に示している標準の構成をサポートします。

これらの標準構成のほかに、以下の BEA WebLogic Server 構成も利用できます。


注 –

BEA WebLogic Server は、現在、フェイルオーバーデータサービスとしてサポートされています。


Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server では、上記以外の構成もサポートできる場合があります。ただし、Sun サービスプロバイダに連絡し、他の構成に関する情報を得る必要があります。

シンプルな構成

Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server 用のこのシンプルな構成では、次のように構成された 2 つのリソースグループを使用します。

RG1 と RG2 はフェイルオーバーリソースグループです。

この構成を利用できるのは、BEA WebLogic Server が広域ファイルシステムにインストールされている場合だけです。図 1–1 に、この構成の概略を示します。

図 1–1 Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server によるシンプルな構成

図 :この図については、前の本文中で説明しています。

構成 1

この構成では、フェイルオーバーリソースグループ RG1、RG2、RG3、および RG4 が次のように構成されています。

この構成を利用できるのは、BEA WebLogic Server が広域ファイルシステムにインストールされている場合だけです。

構成 2

この構成では、RG1、RG2、および RG3 は次のように構成されたフェイルオーバーリソースグループです。

この構成を利用できるのは、BEA WebLogic Server が広域ファイルシステムにインストールされている場合だけです。

構成 3

BEA WebLogic Server が HAStoragePlus を使用したフェイルオーバーファイルシステムにインストールされている場合、このフェイルオーバーファイルシステムに依存している同一のフェイルオーバーリソースグループ内に BEA WebLogic Server のすべてのインスタンスを構成する必要があります。

RG1 には、論理ホストリソース、すべての Administration Server リソース、およびすべての Managed Server リソースが含まれます。

HAStoragePlus リソースに依存したリソースを登録する方法については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「高可用性ローカルファイルシステムの有効化」を参照してください。

図 1–2 に、この構成の概略を示します。

図 1–2 Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server ファイルシステムのフェイルオーバー構成

図 :この図については、前の本文中で説明しています。