ここでは Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server の構成手順について説明します。
リソースを作成する際には、「拡張プロパティ」に示されている拡張プロパティを使用してください。コマンド scrgadm -x parameter-value を使用して、リソースを作成するときに拡張プロパティを構成します。リソースが作成済みの場合は、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「データサービスリソースの管理」に記載されている手順で、拡張プロパティを構成します。拡張プロパティの中には動的に変更できるものがあります。それ以外の拡張プロパティは、リソースを作成するか無効にするときにしか更新できません。そのプロパティをいつ変更できるかについては、説明欄の「調整 : 」を参照してください。Sun Cluster のすべてのプロパティの詳細については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「標準プロパティ」を参照してください。
次の手順で、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server をフェイルオーバーデータサービスとして構成します。以下の手順は、「シンプルな構成」 で解説した構成が使用され、BEA WebLogic Server が 「BEA WebLogic Server アプリケーションのインストールと構成」 に従って構成されていることを想定しています。また、これらの手順はユーザーがすでにリソースグループ RG1 と RG2 を作成し、これらのリソースグループ内にリソース logical-host-1 と logical-host-2 を作成してあることを前提としています。論理ホスト名リソースの作成方法については、「ノードを準備する」を参照してください。別の構成を計画している場合は、BEA WebLogic Server リソースを適宜構成する必要があります。
データベースを使用している場合は、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server を起動する前にデータベースがアクセス可能かをチェックしてください。
BEA WebLogic Server リソースタイプを追加します。
# scrgadm -a -t SUNW.wls |
RG1 リソースグループ内に BEA WebLogic Admin Server リソースを作成します。
# scrgadm -a -j admin-rs -t SUNW.wls -g RG1\ -x Confdir_list=/global/bea/beahome/weblogic700\ -x Server_url=http://logical-host-1:7001\ -x Start_script=/global/bea/beahome/user_projects\ /petstore/startWebLogic.sh |
この構成ではスムーズなシャットダウンは有効になりません。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server の stop メソッドは、BEA WebLogic Administration Server を強制的にシャットダウンします (プロセスを終了する)。スムーズなシャットダウンを有効にする構成については、「スムーズにシャットダウンするリソースを作成する」を参照してください。詳細は、「STOP メソッド」を参照してください。
RG2 リソースグループ内に BEA WebLogic Managed Server リソースを作成します。
# scrgadm -a -j managed-rs -t SUNW.wls -g RG2 \ -x Confdir_list=/global/bea/beahome/weblogic700\ -x Server_url=http://logical-host-2:7004\ -x Start_script=/global/bea/beahome/user_projects\ /petstore/startManagedWebLogic.sh |