Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server パッケージをインストールする前に、Sun Java System Application Server ソフトウェアがすでにインストールされ、クラスタで動作するように構成されていることを確認してください。データサービスはまだインストールされておらず、アプリケーションはまだクラスタの制御下に置かれていないため、これらの手順は Sun Java System Application Server アプリケーションが高可用であることを検証するものではありません。
この手順では、ノードが Node1 および Node2 として特定された 2 ノード構成のクラスタを想定しています。以下のアクションは、「ネットワークリソースを構成して起動する」で行われました。
フェイルオーバー DAS リソースグループ DAS-resource-group が作成されました。
リソースグループに対し、フェイルオーバー IP アドレス IP-address がネットワークリソースとして追加されました。
このリソースグループがオンラインにされ、リソースが有効になりました。
Node1 上で、asadmin コマンドを使用して DAS を手動で起動します。
この時点で Domain Administration Server は、フェイルオーバー IP アドレス IP-address で待機するように すでに構成されていなければなりません。
ブラウザから管理用のコンソールに接続します。
https://IP-address:port |
管理用コンソールに接続していることを確認します。
Node1 上で、asadmin コマンドを使用して DAS を手動で停止します。
DAS リソースグループを Node1 から Node2 に切り替えます。
# scswitch -z -g DAS-resource-group -h Node2 |
このためには、Node1 でリソースグループをオフラインにし、Node2 でそのリソースグループをオンラインにします。リソースグループには、論理 IP アドレス IP-address が含まれます。
Node2 上で、asadmin コマンドを使用して DAS を手動で起動します。
ブラウザから管理用のコンソールに接続します。
https://IP-address:port |
ブラウザから管理用のコンソールに接続できない場合は、次の操作を行なってください。
「構成の制限と要件」に示されている制限と要件をインストールが満たしているかを確認します。
「Sun Java System Application Server をインストールして構成する」に示されている作業を正しく行なったかを確認します。
Node2 上で、asadmin コマンドを使用して DAS を手動で停止します。
この手順では、ノードが Node1 および Node2 として特定された 2 ノード構成のクラスタを想定しています。以下のアクションは、「ネットワークリソースを構成して起動する」で行われました。
フェイルオーバー Node Agent リソースグループ NA-resource-group が作成されました。
リソースグループに対し、フェイルオーバー論理ホスト logical-hostname がネットワークリソースとして追加されました。
このリソースグループがオンラインにされ、リソースが有効になりました。
Node1 で、 asadmin コマンドを使用して Node Agent を手動で起動します。
これにより、Node Agent と、この Node Agent に構成されているすべてのサーバーインスタンスが起動します。
Node Agent とサーバーインスタンスは、フェイルオーバーリソースグループ NA-resource-group に構成されているフェイルオーバー論理ホストで待機するように構成されています。
ブラウザからサーバーインスタンスに接続します。
http://logical-hostname:instance1-port |
http://logical-hostname:instance2-port |
サーバーインスタンス上に配備されたすべてのアプリケーションに接続できることを確認します。
サーバーインスタンスに配備されているアプリケーションに接続できない場合は、次の手順を実行します。
論理ホスト logical-hostname で待機するようにサーバーインスタンスと Node Agent が正しく構成されているかを確認します。
「構成の制限と要件」に示されている制限と要件をインストールが満たしているかを確認します。
「Sun Java System Application Server をインストールして構成する」に示されている作業を正しく行なったかを確認します。
Node1 で、asadmin コマンドを使用して Node Agent を停止します。
これにより、この Node Agent に構成されているすべてのサーバーインスタンスが停止します。
Node Agent リソースグループを Node1 から Node2 に切り替えます。
# scswitch -z -g NA-resource-group -h Node2 |
このためには、Node1 でリソースグループをオフラインにし、Node2 でそのリソースグループをオンラインにします。リソースグループには、論理ホスト logical-hostname が含まれます。
Node2 で、asadmin コマンドを使用して Node Agent を手動で起動します。
これにより、Node Agent と、この Node Agent に構成されているすべてのサーバーインスタンスが起動します。
ブラウザからサーバーインスタンスに接続します。
http://logical-hostname:instance1-port |
http://logical-hostname:instance2-port |
ブラウザからサーバーインスタンスに接続できない場合は、次の操作を行なってください。
論理ホスト logical-hostname で待機するようにサーバーインスタンスと Node Agent が正しく構成されているかを確認します。
「構成の制限と要件」に示されている制限と要件をインストールが満たしているかを確認します。
「Sun Java System Application Server をインストールして構成する」に示されている作業を正しく行なったかを確認します。
構成の検証が正常に完了したところで、asadmin コマンドを使用し、Node2 上の Node Agent とすべてのサーバーインスタンスを停止します。