以前にサポートされていたオペレーティングシステムでも、新バージョンの N1 Grid Service Provisioning System でサポートされない場合があります。以前にサポートされていたオペレーティングシステムから新バージョンのオペレーティングシステムに Master Server を移行するためには、2 段階の処理を行う必要があります。最初の段階として、旧バージョンの Master Server のデータをアーカイブファイルとして保存します。次の段階では、アーカイブファイルに保存したデータを新バージョンの Master Server に移行します。
4.1 バージョンの Master Server をインストールしたユーザーでマシンにログインします。
移行処理中にデータベースが最適化されないことを確認します。
データの移行中にデータベースの最適化を開始する cron ジョブがスケジュールされていないかを確認してください。
コマンドプロンプトにアクセスします。
移行スクリプトにアクセスします。
CD を使用して移行する場合は、N1 Grid Service Provisioning System 5.0: IBM-AIX, Red Hat Linux CD を挿入します。
ダウンロードしたイメージを使用してアップグレードする場合は、そのイメージが保存されているディレクトリに移動します。
移行スクリプトが置かれている場所 (ソフトウェア CD 上のディレクトリまたはダウンロードされたイメージ内のディレクトリ) に移動します。
% cd /migrate |
移行スクリプトを 4.1 Master Server にコピーします。
% cp migrateMS_4.1-5.0.sh /N1SPS4.1-home/server/bin |
N1SPS4.1-home には、4.1 Master Server をインストールしたディレクトリを指定します。
コピーした移行スクリプトが入っている、4.1 Master Server 上のディレクトリに移動します。
% cd /N1SPS4.1-home/server/bin |
4.1 Master Server のデータが入ったファイルを作成します。
% ./migrateMS_4.1-5.0.sh -archive /path-to-archive-file/filename |
path-to-archive-file には、移行スクリプトで作成したアーカイブファイルを保存するディレクトリを指定します。filename には、アーカイブファイルの名前を指定します。
画面上の説明に従ってファイルの作成作業を進めます。
5.0 バージョンの Master Server をインストールします。
5.0 Master Server を新しいサーバーにインストールする場合は、次のように操作してください。
第 4 章「Solaris OS、Red Hat Linux、IBM AIX への N1 Grid Service Provisioning System 5.0 のインストール」の指示に従って、5.0 Master Server をインストールします。
先に作成したアーカイブファイルを、新しいサーバーにコピーします。
4.1 Master Server と同じサーバーに 5.0 Master Server をインストールする場合は、次のように操作します。
先に作成したアーカイブファイルを、サーバー上のほかのディレクトリにコピーします。
4.1 Master Server をアンインストールします。
N1 Grid Service Provisioning System 5.0 でサポートされているオペレーティングシステムバージョンにサーバーをアップグレードします。一覧は、「サポートされているオペレーティングシステム」を参照してください。
第 4 章「Solaris OS、Red Hat Linux、IBM AIX への N1 Grid Service Provisioning System 5.0 のインストール」の説明に従って、5.0 Master Server をインストールします。
移行スクリプトが入っているディレクトリに移動します。
% cd /N1SPS5.0-home/server/bin/migrate |
移行スクリプトを起動します。
% ./migrateMS_4.1-5.0.sh -migrate path-to-archive-file/filename |
path-to-archive-file には、アーカイブデータが入ったファイルを保存するために移行スクリプトに指定したパスを指定します。filename には、アーカイブファイルに指定した名前を指定します。
画面上の説明に従って移行作業を進めます。
移行が完了すると、次のメッセージが表示されます。
Master Server migration completed successfully. |
Postgres データベース、ブラウザインタフェース、および Master Server のリスナーポート番号は移行されません。N1 Grid Service Provisioning System 5.0 Master Server は、インストール時に指定されたポート番号を使用します。
ログファイルをチェックし、移行中にエラーが発生していないか確認します。
移行スクリプトにより、ログファイルの場所が表示されます。
Master Server ブラウザインタフェースへのアクセスに使用するブラウザのキャッシュを消去します。
Master Server をアップグレードする前にブラウザセッションを起動した場合は、ブラウザにキャッシュ化されているグラフィックとスタイルシートのために、アップグレートされたブラウザインタフェースが表示されなくなる可能性があります。
『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 システム管理者ガイド』の第 9 章「バックアップと復元」の説明に従って、新しい Master Server に移行したデータのバックアップを作成します。
4.1 Master Server のデータを 5.0 Master Server へ復元することはできません。必要に応じて使用できる正確なバックアップ一式を保持するため、5.0 Master Server データをバックアップしてください。