N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド

<raise> ステップ

<raise> ステップは、常に失敗するステップです (<try> ステップにおける捕捉と処理は可能)。 このステップには「message」という属性だけが存在し、子要素はありません。

<raise> ステップは、人為的なステップを構築することなくエラー状況を示す手段として使用されます。このステップの出現がもっとも多いのは <catch> ブロック内であり、クリーンアップ後のエラー状況を伝えるために使用されます。

<raise> ステップの属性

<raise> 要素には 1 つのオプション属性 message があり、この属性はエラー状況を説明するメッセージです。デフォルトは、メッセージはシステムで指定された一般的なメッセージです。この属性は、単純置換変数を参照できます。


例 2–2 <raise> ステップの使用方法

以下の例は、ログ内にエラーを見つけたあと <catch> ブロック内からエラー状況を再伝達するために <raise> ステップをどのように使用するかを示しています。


<control blockName="default">
    <try>
        <block>
            <!-- ここで任意の処理が行われます -->
        </block>
        <catch>
            <!-- ログのエラーに注意してください -->
            <execNative>
                <exec cmd="appendLog">
                    <arg value="an error occurred"/>
                </exec>
            </execNative>
            <!-- rethrow エラーです -->
            <raise/>
        </catch>
    </try>
</control>