この節では、WebLogic プラグインの既知の問題について説明します。
WebLogic で管理された複数の仮想サーバーに配備されている EJB コンポーネントに対してデフォルトのアンインストール手続きを実行し、それらのサーバーの 1 つだけをアンインストールの対象として選択した場合、EJB コンポーネントがそのサーバーからアンインストールされたようには見えません。
しかし、アンインストール後、EJB をアンインストールした管理対象サーバーの WebLogic コンソール上のタブをクリックすると、EJB がもはや存在しないことが正しく報告されます。また、EJB タブをクリックすると、EJB がアンインストールされた管理対象サーバーでは現在 EJB は使用されていないことが報告されます。
しかし、EJB タブでは EJB がその管理対象サーバーに配備されていると報告されます。
管理対象であるすべてのサーバーから EJB をアンインストールすると、EJB は WebLogic コンソールから正しく除去されます。
対処方法: WebLogic プラグインは正常にアンインストールされています。不正表示は無視してください。
WAR ファイルと Web アプリケーションの設定が登録されている Web アプリケーションコンテナを含む WebLogic Web アプリケーションを配備し、スナップショットを含め、その後 WebLogic Console から Web アプリケーションを削除した場合、Web アプリケーションコンポーネントについて「モデルとインストール」タイプの比較を行うと、次のエラーが表示されます。
Could not complete operation on webapp domain. No such webapp exists on domain /domain/. (310101) |
この比較では、モデルと、サーバーに実際にインストールされているものの相違が報告されるべきですが、比較は失敗に終わります。
対処方法: 対応策はありません。
管理対象サーバーまたはクラスタに配備されている WebLogic WAR または EJB コンポーネントを WebLogic Console を使用して削除しても、WebLogic Console にはその管理対象サーバーまたはクラスタで WAR または EJB コンポーネントがまだ使用されていると報告されます。このため、管理対象サーバーまたはクラスタの「モデルとインストール」タイプの比較を行なっても、相違が報告されません。「モデルとインストール」タイプの比較では、WebLogic Console がチェックされるため、使用中のアプリケーション (ターゲットとされたアプリケーション) は配備されているものとして報告されます。
対処方法: 対応策はありません。
N1 Grid Service Provisioning System 5.0 を使用して WebLogic アプリケーションをインストールし、その後管理サーバー上のオンディスク WAR アーカイブの内容を変更した場合、比較結果にこの変更が報告されません。構成に変更を加えた場合には、この問題は発生しません。
対処方法: 拡張機能である generate と prepare を使用することで、比較作業をカスタマイズし、比較を実際に行う前にオンディスクアーカイブをあらかじめ処理することができます。このようなカスタマイズは、高度なスクリプト処理が必要になることがあります。
WebLogic 7.0 Service Pack 3 以降を使用している場合、WebLogic EAR コンポーネントを配備できません。EAR コンポーネントを配備しようとすると、次のメッセージが表示されます。
Execution ended abnormally. (025075) |
対処方法: 対応策はありません。
N1 Grid Service Provisioning System 5.0 で WebLogic 管理サーバーを設定する際に「Secure」チェックボックスをクリックすると、SSL 使用した接続の設定が試みられます。この選択では、WebLogic 管理サーバーへのアクセスを要求する操作を試みるとエラーが発生します。
対処方法: WebLogic 管理サーバーとの接続は、SSL 接続を要求するように設定してください。「Secure」チェックボックスは選択しないでください。