Sun N1 Service Provisioning System 5.2 プラグイン開発ガイド

第 3 章 アプリケーション固有のプラグインの拡張

この章では、既存のプラグインを拡張する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

プラグインの拡張性の概要

N1 SPS はオブジェクト指向型環境であり、プラグインオブジェクトを簡単に拡張し、その機能を再利用できます。既存のプラグインにはない機能が環境に必要な場合は、これらの機能を提供するように既存のプラグインを拡張したプラグインを作成できます。

プラグインを拡張するプロセスには、次の作業があります。

このセクションでは、既存のプラグインを拡張する手引きを示します。拡張したプラグインの例については、Open Datacenter の Web サイトを参照してください。

拡張したプラグインの定義

拡張したプラグインに plugin-descriptor.xml ファイルを作成する必要があります。プラグインが既存のプラグインを拡張する場合は、新しいプラグインが既存のプラグインに依存することを指定する必要があります。拡張したプラグインの plugin-descriptor.xml ファイルで dependencyList 要素の pluginRef 子要素を使用して、新しいプラグインが、拡張するプラグインに依存することを指定します。

dependencyList 要素については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 XML スキーマリファレンスガイド』「<dependencyList> 要素」を参照してください。

plugin-descriptor.xml ファイルを作成する方法については、「プラグインの定義」を参照してください。

コンポーネントタイプの拡張

定義されているコンポーネントに追加してプラグインを特定の環境向けにカスタマイズする必要がある場合があります。たとえば、特定のコンポーネントにファイルを追加する場合です。

コンポーネントは拡張可能ではありません。拡張したプラグインにコンポーネントを追加するには、プラグインのコンポーネントタイプを拡張し、プラグイン内で使用する追加コンポーネントを宣言します。

プラグインの plugin-descriptor.xml ファイルで、component 要素の componentType 子要素を変更し、プラグインで参照しているコンポーネントタイプを拡張します。

componentType 要素については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 XML スキーマリファレンスガイド』を参照してください。

プラグインの Java クラスの拡張

N1 SPS ソフトウェアには、製品メディアの /plugin/lib/sps-compSDK.jar ファイルに公開 Java API があります。プラグインから呼び出す Java クラスをカスタマイズする必要がある場合があります。N1 SPS の公開 Java API については、『Sun N1 Service Provisioning System JavaDoc』を参照してください。

プラグインのユーザーインタフェースのカスタマイズ

ほかのユーザーが、N1 SPS のブラウザインタフェースから、拡張したプラグインにアクセスできるようにするには、プラグインのユーザーインタフェース (UI) 記述子ファイルを作成する必要があります。既存のプラグインの UI 記述子ファイルを変更して拡張を公開することはできません。

UI 記述子ファイルを作成する方法については、「プラグインへのユーザーインタフェースの定義」を参照してください。