Java Desktop System Release 3 システム管理

フォント置換

fontconfig ライブラリは、フォント全体または個別の文字が存在しない場合にフォントを置換します。存在しないフォントを表示する必要がある場合、fontconfig は別の類似フォントの表示を試みます。たとえば、Web ページが Verdana フォントの表示を要求していて、そのフォントがシステムにインストールされていない場合、fontconfig は、Helvetica などの類似フォントを表示します。類似フォントのリストは、/etc/fonts/fonts.conf ファイルに定義されています。

選択したフォントには存在しない文字を表示する必要がある場合、fontconfig は別の類似フォントの文字の表示を試みます。たとえば、テキストエディタアプリケーションのフォントとして Bitstream Vera Sans を選択したとします。Bitstream Vera フォントファミリにはキリル文字が含まれません。キリル文字が含まれた文書を開くと、テキストエディタはキリル文字を含む類似フォントを使用して文字を表示します。

fontconfig ライブラリは、serifsans-serifmonospace など、フォントの別名も定義します。フォントの別名の 1 つを選択すると、/etc/fonts/fonts.conf ファイル内でその別名に定義されている最初のフォントが使用されます。