Java Desktop System Release 3 システム管理

GConf 構成ソース

GConf リポジトリは、「構成ソース」と呼ばれる一連の保存場所を記述した設定ファイルを含んでいます。構成ソースは、「GConf パスファイル」に記述されます。GConf パスファイルの場所は、/etc/gconf/gconf-version-number/path です。各ユーザーは、パスファイルを持っています。このパスファイルは、各構成ソースに対して次の情報を指定します。

GConf パスファイルには、include 命令も含まれています。デフォルトでは、GConf パスファイルの内容は次のようになります。

xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.mandatory
include /etc/gconf/2/local-mandatory.path
apoc:readonly:mandatory@
include "$(HOME)/.gconf.path"
xml:readwrite:$(HOME)/.gconf
apoc:readonly:@
include /etc/gconf/2/local-defaults.path
xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.defaults

GConf が設定値を検索する場合、GConf は、パスファイル内で指定された順に構成ソースを読みます。次の表は、パスファイル内の構成ソースです。

構成ソース 

説明 

必須 (xml:readonly:/etc/gconf/ gconf.xml.mandatory) 

この構成ソースのアクセス権は、読み取り専用に設定されます。ユーザーは、このソースの値を上書きすることができません。したがって、そのソースの設定は必須です 

ユーザー 

この構成ソースは、ユーザーのホームディレクトリ内の .gconf ディレクトリに格納されます。ユーザーが環境を設定すると、新しい設定情報がこの場所に追加されます

ユーザー構成ソースは、GConf エディタで変更できます。

標準 

この構成ソースには、デフォルトの設定が含まれています 

パスファイル内の構成ソースの順序では、必須の設定がユーザーの設定よりも優先されます。また、デフォルト設定よりもユーザーの設定が優先されます。つまり、GConf は、次の優先順位で設定を適用します。

  1. 必須の設定

  2. ユーザー指定の設定

  3. デフォルトの設定

システム管理者は、GConf パスファイル内の include 命令を使って、別の構成ソースを指定できます。

インクルードされる構成ソース 

説明 

/etc/gconf/2/local-mandatory.path

この構成ソースは、特定のシステムの必須設定を格納するために使用します。 

$(HOME)/.gconf.path

ユーザーは、構成ソースの場所をホームディレクトリ内の .gconf.path というファイルに指定します。

/etc/gconf/2/local-defaults.path

この構成ソースは、特定のシステムのデフォルトの設定値を格納するために使用します。 

GConf パスファイル内の apoc 設定を使用して、Sun Java Desktop System Configuration Manager のバックエンドモジュールを指定します。Sun Java Desktop System Configuration Manager については、 http://docs.sun.com にある Sun Java Desktop System Configuration Manager に関するドキュメントを参照してください。