Sun Ultra 27 ワークステーション設置マニュアル

第 2 章 オプションのプリインストールされた Solaris OS の構成およびプリインストールされた開発者ソフトウェアの使用

Sun Ultra 27 ワークステーション には、SolarisTM 10 OS および追加の開発者ソフトウェアがプリインストールされている場合があります。この章では、プリインストールされた Solaris 10 OS の構成手順を示すとともに、追加の開発者ソフトウェアについても説明します。

この章では、次の項目について説明します。

サポートされているオペレーティングシステム

Sun Ultra 27 ワークステーション には、次のサポートされているオペレーティングシステムのいずれかのバージョンをインストールできます。

上記のオペレーティングシステムのサポートされているバージョンの最新リストは、次の URL の Sun Ultra 27 ワークステーション 製品ページで参照できます。

http://www.sun.com/desktop/index.jsp

Linux、Windows のサポートされているバージョン、または Solaris OS の別のバージョンのインストール方法については、『Sun Ultra 27 ワークステーション Linux および Solaris オペレーティングシステムインストールガイド』または『Sun Ultra 27 ワークステーション Windows オペレーティングシステムインストールガイド』を参照してください。

プリインストールされた Solaris 10 OS の構成

このセクションでは、次の項目について説明します。

Solaris 10 OS のライセンス情報

システムにインストール済みの Solaris 10 OS には、ライセンス料金は必要ありません。詳細については、以下の URL にアクセスしてください。

http://www.sun.com/software/solaris/licensing/index.xml

ディスクレイアウト

Solaris 10 OS がプリインストールされている場合、ワークステーションの起動ハードドライブ (Hard Drive、HD) は次のように構成されます。

プリインストールされた Solaris 10 OS を構成する準備

表 2–1 のコピーを使用して、Solaris 10 OS を設定する前に収集する必要のある情報を書き出します。

開始する前に、システム管理者 (System Administrator、SA) に使用中のサイトに固有の情報を問い合わせてから、表に情報を埋めてください。一部の情報がネットワーク上で入手可能かどうかは、SA と一緒に確認してください。

表 2–1 プリインストールされた Solaris 10 OS の構成に関する情報

設定ウィンドウ 

説明および注意事項 

お客様の情報 

「言語およびロケールの選択 (Select Language and Locale)」 

ワークステーションで使用するネイティブの言語とロケール。 

 

「ホスト名 (Host Name)」 

ワークステーションに付ける名前。 

 

「ターミナルタイプ (Terminal Type)」 

ワークステーションで使用するターミナルのタイプ。 

 

「ネットワーク接続 (Network Connectivity)」 

(IP アドレス) 

ネットワークまたはスタンドアロンワークステーションのプロトコル。このセクションは、システム管理者に埋めてもらう必要がある場合があります。 

注: 回答の内容およびネットワークによって提供されている情報の種類に応じて、ワークステーションの IP アドレスの入力を要求されることがあります。

 

「IPv6」 

ワークステーション上で IPv6 を有効にするためのオプション。 

 

「セキュリティー設定 (Security Settings)」 

セキュリティー設定とプロトコル。 

 

「ネームサービス (Name Service)」 


注 –

使用するネームサービス。NIS+、NIS、DNS、LDAP、または None のいずれかを指定します。



注 –

このウィンドウは、ワークステーションがネットワークに接続されている場合にのみ表示されます。


 

「ドメイン名 (Domain Name)」 

このワークステーションの NIS ドメインまたは NIS+ ドメイン。 


注 –

このウィンドウは、NIS または NIS+ がネームサービスとして指定されている場合にのみ表示されます。


 

「ネームサーバー/サブネット/サブネットマスク (Name Server/ Subnet/ Subnet Mask)」 

ネームサーバー (サーバーを指定するか、ワークステーションを使用してローカルサブネット上のサーバーを検出します)。 


注 –

このウィンドウは、ワークステーションがネットワークに接続されている場合にのみ表示されます。



注 –

回答の内容およびネットワークによって提供されている情報の種類に応じて、次の情報の入力を要求されることがあります。


  • ワークステーションのサブネット

  • ワークステーションのサブネットマスク

 

「タイムゾーン (Time Zone)」 

ローカルタイムゾーン (地理的な領域、GMT オフセット、またはタイムゾーンファイルによって選択されます)。 

 

「日付と時刻 (Date and Time)」 

現在の日付と時刻 (デフォルトを受け入れるか、現在の日付と時刻を入力します)。 

 

「ルートパスワード (Root Password)」 

ワークステーションのルート (スーパーユーザー) パスワード。 

 

「プロキシサーバー構成 (Proxy Server Configuration)」 

ワークステーション接続: インターネットに直接、またはプロキシサーバー経由。 

 

Procedureプリインストールされた Solaris 10 OS を構成する

  1. ワークステーションの電源を入れます (「ワークステーションの電源の投入および切断」を参照)。

  2. 画面上の指示に従い、収集した情報の表を参照しながら、プロンプトに入力していきます。

  3. 構成が終了すると、システムが再起動します。

  4. デフォルトのユーザー名とパスワードを入力してログインし、ワークステーションを使用し始めます。

    デフォルトのユーザー名: root

    デフォルトのパスワード: changeme

  5. プリインストールされたソフトウェアに関する最新情報については、『Sun Ultra 27 ワークステーション ご使用にあたって』を参照してください。

  6. システム OS のバックアップを作成します。

    バックアップは、OS を復元する際に使用されます。

    OS をバックアップする手順は、『Solaris 10 System Administration Collection』に記載されています。このマニュアルは、http://docs.sun.com/ から入手可能です。

Solaris オペレーティングシステムの復元および再インストール

システムのハードドライブに、Solaris 10 OS や追加の開発者ソフトウェアアプリケーションなどのプリインストールされたソフトウェアが含まれている場合があります。プリインストールされた OS では、ワークステーションのハードウェアをサポートするために必要なドライバが事前に構成されています。このセクションでは、復元および再インストールの手順について説明します。

ProcedureSolaris OS を復元する

  1. OS を復元するには、システム OS のバックアップを使用します。

ProcedureSolaris OS を再インストールする

  1. Sun Ultra 27 ワークステーション Linux および Solaris オペレーティングシステムインストールガイド』の手順に従い、OS を構成し、ドライバをインストールします。

プリンストールされた開発者ソフトウェアについて

Sun Ultra 27 ワークステーション には、次に示す最小バージョンの Sun の開発者ソフトウェアがプリインストールされています。次のセクションでは、各開発者ソフトウェアパッケージの概要について説明します。

システムによっては、このソフトウェアのより新しいバージョンがプリインストールされている場合があります。

Sun Studio 12 ソフトウェア

Sun Studio ソフトウェアは、Solaris、OpenSolaris、および Linux オペレーティングシステム用の、ハイパフォーマンスで最適な C、C++、および Fortran 開発者ツールチェインです。マルチコアの x86 および SPARC ベースのシステムにも対応しています。ツールチェーンには、並列化コンパイラ、コードレベルおよびメモリーデバッガ、パフォーマンスおよびスレッド解析ツール、OpenMP サポート、最適化された数値演算ライブラリが含まれます。次世代 NetBeans ベースの IDE によって、マルチコアアプリケーションをかつてないほど簡単に開発できます。

JavaTM Native Interface (JNI) 開発で必要な場合に有効にできる、一連の Java 言語の基本サポートモジュールが含まれています。

Sun Studio ソフトウェアは、2 つの主要なコンポーネントから構成されています。

  1. Sun Studio コンポーネント。IDE、コンパイラ、ツール、およびコアプラットフォームを含んでいます。

  2. コアプラットフォームを稼動させる Java 2 プラットフォーム (Java 2 Platform, Standard Edition、J2SE) テクノロジ。

Sun Studio ソフトウェアの詳細、またはソフトウェアのダウンロードについては、次の URL を参照してください。

http://developers.sun.com/sunstudio

NetBeans IDE

NetBeans IDE 5.0 には、Java 2 プラットフォーム (Java 2 Platform, Enterprise Edition、J2EE) 開発機能が含まれています。この新しいリリースは、開発者の Web 層でのアプリケーション開発を可能にするだけでなく、Enterprise JavaBean (EJB) と Web サービス開発機能が組み込まれています。

NetBeans IDE は、すぐに使える開発機能を備えた単一のプラットフォームで、エンタープライズ (J2EE 1.4) アプリケーションおよび Web サービス、モバイルまたはワイヤレス Java 2 プラットフォーム (Java 2 Platform, Micro Edition、J2ME) アプリケーションおよびサービス、デスクトップ Java 2 プラットフォーム (Java 2 Platform, Standard Edition、J2SE) アプリケーションをサポートします。強力なオープンソースの Java IDE には、Java ソフトウェア開発者がクロスプラットフォームのデスクトップ、Web、およびモバイルアプリケーションを開発するために必要なすべてのものがすぐに使える状態で揃っています。

NetBeans IDE の詳細、またはソフトウェアのダウンロードについては、次の URL を参照してください。

http://www.netbeans.org

追加のツールおよびソフトウェア

ワークステーションに付属の Sun Ultra 27 ワークステーション Workstation Tools and Drivers DVD には、次のソフトウェアが含まれています。


注 –

ワークステーションに付属の Tools and Drivers DVD は、最新バージョンでない場合があります。詳細については、『Sun Ultra 27 ワークステーション ご使用にあたって』または製品の Web サイトを参照してください。