Sun Fire X4800 サーバー Linux オペレーティングシステム設置マニュアル

 

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Oracle VM 用 PXE インストールイメージの作成方法

本書のリリース時点では、サポートされる Oracle VM の最低バージョンは Oracle VM 2.2.1 です。次の手順を使用して、Oracle VM Server の PXE インストールイメージを作成します。

始める前に

PXE を使ってインストールするには、次のアイテムが必要です。

  1. Oracle VM Server ソフトウェアを保持するディレクトリ構造をセットアップします。
    # mkdir -p /home/pxeboot/ovm_svr_2.2/
  2. 次のコマンドを入力して、各 OVM 配布 CD の内容を適切な PXE サブディレクトリにコピーします。

    注 - CD の取り出しおよび挿入は、必ず CD/DVD ドライブのマウントが解除されている状態で行なってください。


    # mount dev/cdrom /mnt/cdrom
    # cp -r /mnt/cdrom/* /home/pxeboot/ovm_svr_2.2/
    # umount /mnt/cdrom

    DVD からインストールする場合は、この手順は一度だけで済みます。コピーが終了したら、次の手順に進みます。

  3. vmlinuz ファイルと initrd.img ファイルを適切な PXE ターゲットサブディレクトリにコピーします。

    # cp /home/pxeboot/ovm_svr_2.2/images/pxeboot/vmlinuz /home/pxeboot/ovm_svr_2.2

    # cp /home/pxeboot/ovm_svr_2.2/images/pxeboot/initrd.img /home/pxeboot/ovm_svr_2.2

  4. テキストエディタを使用して、kickstart ファイル (ks.cfg) を PXE サーバーの次の場所に作成します。

    /home/pxeboot/ovm_svr_2.2/ks.cfg

  5. 必要な kickstart コマンドを追加します。

    必要なコマンドがわかっている場合は、それを入力します。または、次の内容をコピーして挿入することもできます。

    lang en_US
    #langsupport en_US
    keyboard us
    #mouse genericusb
    timezone --utc America/Los_Angeles
    rootpw xxxx
    reboot
    bootloader --location=mbr
    install
    nfs --server n.n.n.n --dir /home/pxeboot/ovm_svr_2.2
    clearpart --all
    part /boot --fstype ext3 --size 512 --ondisk sda
    part  swap --size 4096 --ondisk sda
    part / --fstype ext3 --size 1 --grow --ondisk sda
    network --bootproto dhcp
    # password : abc123
    ovsagent --iscrypted Y2fEjdGT1W6nsLqtJbGUVeUp9e4=
    #ovsmgmntif eth0
    auth  --useshadow  --enablemd5
    firewall --disabled
    #Do not configure the X Window System
    skipx
    text
    
    %packages
    @Everything
    
    %pre
    
    %post --nochroot
    
    %post

    ここでの n.n.n.n は、PXE サーバーの IP アドレスです。--dir の後ろに指定されている保存場所が、イメージのトップレベルを指していることを確認します。

  6. kickstart ファイルを保存します。
  7. テキストエディタを使用して、PXE 設定ファイルを作成します。ファイル名は、default と付けます。このファイルは、ネットワークブート時にターゲットシステムに表示されるメニューを定義します。

    次に Oracle VM メニュー用のラベルの例を 2 つ示します。


    注 - append から ks.cfg までのテキストブロックは、改行なしの連続する文字列として入力してください。


    label ovm_svr_2.2 sda eth select
    kernel ovm_svr_2.2/images/pxeboot/vmlinuz
    append initrd=ovm_svr_2.2/images/pxeboot/initrd.img load_ramdisk=1 network 
    ks=nfs:n.n.n.n:/home/pxeboot/ovm_svr_2.2/ks.cfg mem=32g
    
    label ovm_svr_2.2 sda eth select serial console
    kernel ovm_svr_2.2/images/pxeboot/vmlinuz
    append initrd=ovm_svr_2.2/images/pxeboot/initrd.img load_ramdisk=1 network 
    ks=nfs:n.n.n.n:/home/pxeboot/ovm_svr_2.2/ks.cfg mem=32g 
    console=ttyS0,115200

    ここでの n.n.n.n は、PXE サーバーの IP アドレスです。

  8. このファイルを default として PXE サーバーの次の場所に保存します。

    /home/pxeboot/pxelinux.cfg/default