Sun Java System Communications Services 2005Q4 リリースノート

第 2 章 Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 リリースノート

Version 6 2005Q4

このリリースノートには、Sun JavaTM System Messaging Server 6 2005Q4 のリリース時点で利用可能な重要な情報が含まれています。ここでは、新機能、拡張機能、既知の問題と制限、およびその他の情報について説明します。Messaging Server 6 2005Q4 を使い始める前に、本書をお読みください。


注 –

このマニュアルで述べる外部 Web サイトの可用性について Sun は責任を負いません。こうしたサイトやリソース上またはこれらを通じて利用できるコンテンツ、広告、製品、その他の資料について Sun は推奨しているわけではなく、Sun はいかなる責任も負いません。こうしたサイトやリソース上で、またはこれらを経由して利用できるコンテンツ、製品、サービスを利用または信頼したことに伴って発生したいかなる損害や損失についても、Sun は直接的にも間接的にも、一切の責任を負いません。


このリリースノートには、以下の項目があります。

このリリースノートにあるサードパーティーの URL を参照すると、追加および関連情報を入手できます。

リリースノートの改訂履歴

表 2–1 Sun Java System Messaging Server の改訂履歴

日付 

変更の説明 

2005 年 7 月 

Sun JavaTM System Messaging Server 6 2005Q4 のベータリリース

2005 年 10 月 

Sun JavaTM System Messaging Server 6 2005Q4 の最終リリース

2006 年 3 月 

Sun JavaTM System Messaging Server 管理ガイド』に対するドキュメント更新の一覧を追加。

Messaging Server 6 2005Q4 について

Messaging Server は、ユーザー数を数千から数百万に拡大することができる、高性能で安全性の高いメッセージングプラットフォームです。ユーザー認証、セッション暗号化、およびスパムやウィルスを防ぐための適切なコンテンツフィルタリングによって通信の完全性を保証する、幅広いセキュリティー機能を備えています。Messaging Server をご使用いただくと、企業やサービスプロバイダは、信頼性の高いセキュアなメッセージングサービスを従業員、パートナ、顧客のコミュニティー全体に提供できます。

Messaging Server は、オープンインターネット規格を使用することで、あらゆる規模の企業およびメッセージングホストの電子メールニーズに対応する、強力で柔軟性のあるソリューションを提供します。

このリリースの新機能

Messaging Server 6 2005Q4 リリースに追加された新機能や拡張機能は、次のとおりです。

MISSING_RECIPIENT_POLICY MTA オプションのデフォルト値が、2 (エンベロープ受信者リストを「宛先:」フィールドに追加) から 1 (受信者なし条件を無視) に変更されました。Messaging Server は RFC 2822 に準拠するようになりました。

MTA は、同じセマンティクスで複数の LDAP 属性を処理できるようになりました。属性が受ける扱いは、セマンティクスによって異なります。可能なオプションには次のものがあります。 

  • 複数の異なる属性は無意味であり、ユーザーのエントリは無効になります。このバージョンの Messaging Server で特に指定されていない限り、この処理がデフォルトになります。

  • 複数の異なる属性を指定した場合、無作為に 1 つが選択され使用されます。LDAP_SPARE_3 は、このリリースでこのように処理される唯一の属性です。このリリースよりも前のリリースではすべての属性がこのように処理されました。

  • 複数の異なる属性は意味をなし、同等に処理する必要があります。この処理は、現在 LDAP_CAPTURELDAP_MAIL_ALIASES、および LDAP_MAIL_EQUIVALENTS に有効です。

MTA は、異なる言語タグを持つ複数の LDAP 属性値から選択し、使用する正しい値を判断できるようになりました。有効な言語タグは、エンベロープ From アドレスに関連付けられた優先言語情報と比較されます。現時点でこの扱いを受ける属性は、LDAP_AUTOREPLY_SUBJECT (通常は mailAutoReplySubject )、LDAP_AUTOREPLY_TEXT (通常は mailAutoReplyText )、LDAP_AUTOREPLY_TEXT_INT (通常は mailAutoReplyTextInternal )、LDAP_SPARE_4、および LDAP_SPARE_5 だけです。

Sieve エラーは、LOG_FILTER を有効にすると、そのように mail.log に記録されるようになりました。

使用中のトランスポートプロトコルのタイプ (SMTP/ESMTP/LMTP) がログに記録されるようになり、その情報がさまざまなアクセスマッピング用として利用可能になりました。次の 2 つの新しい修飾子文字がセットに追加されました。これらは、mail.log* ファイルのアクションインジケータの後に現れる可能性があります。

 

E - EHLO コマンドが発行され、受け入れられたため、ESMTP が使用された

L - LMTP が使用された

 

これまで現れる可能性のあった修飾子文字は、A (SASL 認証が使用された) と S (TLS/SSL が使用された) だけでした。加えて、$E フラグと $L フラグが、必要に応じてさまざまな *_ACCESS マッピングに対して設定されます。

スパムフィルタから返された結果に一致させる文字列内で、ワイルドカードが使えるようになりました。 

imsimta encode は、次の 3 つの新しいスイッチをサポートします。

-disposition=VALUE コンテンツ処置を指定された VALUE に設定する

-parameters=NAME=VALUE 1 つまたは複数の追加コンテンツタイプパラメータとその値を指定する-dparameters=NAME=VALUE 1 つまたは複数の追加コンテンツ処置パラメータとその値を指定する

DOMAIN_UPLEVEL MTA オプションのビット 4 (値 16) が、アドレスリバーサルリライティングを制御するために使用されるようになりました。

(1) アドレスが mailEquivalentAddress の場合にスキップされる (ビットクリア)

(2) アドレスが mailAlternateAddress の場合にのみ実行される (ビットセット)

[envelope_from] 非定位置エイリアスパラメータとして、定位置エイリアスパラメータへのエラーとして、または mgrpErrorsTo LDAP 属性の値として指定された (/) が、メーリングリストのセマンティクスを維持しつつ受信メッセージの元のエンベロープ送信元アドレスを使用する要求として解釈されるようになりました。これは、すべての形式のリストエラーを元の送信者に報告するようなメーリングリストを設定する際に便利です。

ジョブコントローラのディレクトリ検索が更新されました。ジョブコントローラは、キューディレクトリ内のすべてのファイルを見つかった順に読み取る代わりに、いくつかのチャネルキューディレクトリを一度に読み取ります。これにより、起動時、再起動時、および max_messages 超過時の動作が、非常に妥当性のあるものになります。一度に読み取られるディレクトリの数は、ジョブコントローラのオプション Rebuild_Parallel_Channel によって制御されます。このオプションは 1 から 100 までの任意の値を取ることができます。デフォルトは 12 です。

Sieve インタプリタは、応答メッセージが通知アクション、不在通知アクションのいずれによって生成されたかを追跡し、その情報を必要に応じてログに記録するようになりました。 

job_controller に省略可能な Rebuild_In_Order パラメータが追加されました。これが 0 以外の値に設定された場合、ジョブコントローラは起動時に、以前に試行されなかった (ZZ*) メッセージを、作成された順番で配信キューに追加します。以前の (そしてデフォルトの) 動作は、メッセージをディスク上で見つかった順番で追加することでした。この場合、キューを順番に作成し直すことに関係するコストが発生します。

要求された不在通知応答が送信されないことに対するいくつかの追加理由が、ログに記録されるようになりました。 

推奨されなくなった機能

次の各機能のサポートは、将来のリリースでは削除される可能性があります。

Messenger Express と Calendar Express

この先、Messenger Express および Calendar Express ユーザーインタフェースに新しい機能は追加されません。新しい Communications Express ユーザーインタフェースが追加されたため、Messenger Express および Calendar Express の使用は推奨されていません。Sun Microsystems, Inc. は Messenger Express および Calendar Express を廃止する時期を発表する予定です。

次の各バグは、非推奨の Messenger Express 製品に影響します。

「上へ」と「下へ」ボタンが削除された。(バグ ID なし)

フィルタのソート方法を指定する「上へ」と「下へ」ボタンが削除されました。

『Messenger Express Customization Guide』でハッシュ作成ディレクトリを参照しない (6190726)

このマニュアルでは、次の場所で利用可能な ispell ソースファイルが参照されるべきでした。http://www.gnu.org/software/ispell/ispell.html

プロキシサーバー設定を使用していると、Internet Explorer 6 で Messenger Express に障害が発生する場合がある。(4925995)

回避策

Internet Explorer のエンコードメニューの「自動選択」を有効または無効にします。サーバーに直接接続するか、別のプロキシサーバーに切り替えてください。

「詳細メールフィルタ条件」ウィンドウから機能が削除された。(4908625)

フィルタのタイムフレームを指定する機能は、Messaging Server 6.0 パッチ 1 リリースの「詳細メールフィルタ条件」ウィンドウ (「メールフィルタ」ユーザーインタフェースの) から削除されました。この機能は、配下のサポートを利用できないために削除されました。

既存のグループ内にグループを作成すると、次のエラーが発生する。pab::PAB_ModifyAttribute:ldap error (No Such object).(4883651)

ローカライズされた Messenger Express が、Outlook Express によって作成されたフォルダのいくつかをマージしない。(4653960)

Messenger Express のデフォルト「送信済み」フォルダを Outlook Express で作成した「送信済みアイテム」フォルダと置き換えたいことがあります。このため、両方のクライアントから送信されたすべてのメッセージは、「送信済みアイテム」フォルダにコピーされます。この処理は、特に日本語版では簡単ではありません。

回避策

  1. 日本語版の i18n.js を編集して、Outlook Express の「送信済みアイテム」の翻訳と一致させます。

    				  i18n[’sent folder IE’] = ’soushinzumiaitemu’ 
    				  fldr[’Sent Items’] = ’soushinzumiaitemu’
    				  
  2. 一般ユーザーは、最初に Outlook Express を使って Messaging Server にログインする必要があります。

Directory Server 5.1 以降では、個人アドレス帳の単一の連絡先に複数の電子メール ID を入力できない。(4633171)

Directory Server の適切な動作です。複数の電子メール ID を入力できるのは、Netscape Directory Server 4.x の問題が原因です。

管理コンソール

Sun Java System 管理コンソールは、推奨されなくなり、将来のリリースでは Messaging Server 製品から削除されます。

次の各バグは、非推奨の管理コンソール製品に影響します。

Red Hat Linux プラットフォームで管理コンソールを起動できない。(6215646)

Red Hat Linux 3.x では、管理コンソールを起動できません。管理コンソールで Messaging Server ノードまたは「開く」ボタンをクリックしても、何も起こりません。Red Hat Linux 2.x では、コンソールは起動されますが、「証明書の管理」ボタンが表示されません。

管理コンソールからサービスを起動/停止できない (6215105)

IMAP、POP、MTA、および HTTP サービスを管理コンソールから停止できません。最終的にはコンソールが停止します。このバグは、次回のパッチリリースで修正されます。

Administration Server コンソールは、SSL モードに事前設定された Messaging Server を認識しない。(5085667)

SSL を使用するように Messaging Server を事前設定した場合に、Administration Server コンソールから Messaging Server の設定にアクセスする場合は、コンソールはインストールされた証明書を認識しません。Administration Server コンソールは、新しいキーデータベースの作成を試みます。

回避策

管理コンソールを使用する前に、次のようにして SSL 証明書のシンボリックリンク (symlink) を、<msg-svr-root>/config 領域から <admin-server-root>/alias 領域へ作成します。

(Linux) オンラインヘルプを開こうとすると、Messaging Server コンソールにエラーが表示される。(5054732)

管理コンソールからユーザーを作成できない (4852026 および 4852004)

Messaging Server では、管理コンソールを使用してユーザーまたはグループを作成することができなくなりました。ユーザーエントリとグループエントリは、ユーザー管理ユーティリティーを使用して作成する必要があります。管理コンソールを使用して作成したユーザーとしてログインするか、そのようなユーザーにメールを送信すると、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

Quota root does not exist

4.0.0 temporary error returned by alias expansion: . . .

Netscape ブラウザのサポート

将来のある時点で、Netscape ブラウザのサポートが Firefox ブラウザのサポートに置き換わります。

要件

ここでは、このリリースの Messaging Server に対する次のプラットフォーム、クライアント製品、およびソフトウェアの追加要件について説明します。


注 –

以前のバージョンの Messaging Server から Messaging Server 6 2005Q4 へのアップグレードの詳細については、「インストールに関する注意事項」を参照してください。


重要なパッチ情報

Sun Java System Messaging Server の最新の必須パッチの一覧を参照するには、http://sunsolve.sun.com にアクセスし、「パッチ」または「パッチ・サポート・ポータル」のいずれかを選択します。オペレーティングシステムのパッチ要件が変わり、Java Enterprise System コンポーネントのパッチが利用できるようになると、SunSolve から、最初は推奨するパッチクラスタの形で更新機能が提供されます。

対応プラットフォーム

今回のリリースは、次のプラットフォームに対応しています。

必須アップグレードパッチやカーネルバージョンなど、Solaris と Linux の要件の詳細については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Installation Guide for UNIX』および『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Release Notes』を参照してください。

Messaging Server のパッケージの一覧を参照するには、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Installation Guide for UNIX』の付録 A「Java ES Components for This Release」を参照してください。


注 –

Java Enterprise System インストーラは、必須プラットフォームパッチの有無をチェックします。すべての必須パッチをインストールする必要があります。そうしないと、インストール処理は続行されません。



注 –

Messaging Server のパフォーマンスは、CPU のパワー、使用可能なメモリー、ディスク容量、ファイルシステムのパフォーマンス、使用パターン、ネットワークの帯域幅など、さまざまな要因によって左右されます。たとえば、スループットはファイルシステムのパフォーマンスに直接関連します。サイズ決定やパフォーマンスについて質問がある場合には、Sun Java System のご購入先に連絡してください。


必須パッチ

Messaging Server のパッチの詳細については、http://sunsolve.sun.com を参照してください。

クライアントソフトウェアの要件

Communications Express が Messaging Server にアクセスするには、JavaScript 対応ブラウザが必要です。最適なパフォーマンスを得るには、この節に示したブラウザを推奨します。

表 2–2 Messaging Server 6 2005Q4 の推奨クライアントソフトウェア

ブラウザ 

SPARC 版 Solaris 8、SPARC/X86 版 Solaris 9、SPARC/X86 版 Solaris 10 

Windows 98 

Windows 2000 

Windows XP 

Red Hat Linux 7.2 

Macintosh OS X

NetscapeTM Communicator

7.1 

7.1 

7.1 

7.1 

7.1 

7.1 

Internet Explorer 

N/A 

6.0 SP1 以降 

6.0 SP1 以降 

6.0 SP2 

N/A 

N/A 

MozillaTM

1.4 

1.5 以降 

1.5 以降 

1.5 以降 

1.5 以降 

1.5 以降 

製品のバージョン間の互換性に関する要件

この節では、Messaging Server と互換性がある製品のバージョンを示します。

表 2–3 製品のバージョン間の互換性に関する要件

製品 

バージョン 

Sun Cluster 

3.1 

Veritas Cluster Server 

1.3、2.0、3.5、4.0 

Sun Java System Directory Server 

5.1、5.2 

Sun Java System Access Manager (旧 Identity Server) 

「互換 (6.x)」: Access Manager 6 コンソールやディレクトリ情報ツリー (DIT) など、Access Manager 6 の機能をサポートします。Access Manager のほかに Portal Server、Messaging Server、Calendar Server、Delegated Administrator、または Instant Messaging をインストールする場合には、Access Manager の「互換 (6.x)」インストールタイプを選択する必要があります。

 

「拡張 (7.x)」: 新しい Access Manager 7 コンソールなど、Access Manager 7 の機能をサポートします。Portal Server、Messaging Server、Calendar Server、Delegated Administrator、または Instant Messaging をインストールしない場合にのみ、「拡張 (7.x)」インストールタイプを使用してください。

Sun Java System Web Server 

6.1 

Sun Java SystemApplication Server 

7.x および 8.x 

NSS バージョン要件

Messaging Server 6 2005Q4 には、共有セキュリティーコンポーネントの NSS バージョン 3.9.3 を使用する必要があります。

製品バージョンの依存関係の詳細については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Installation Guide for UNIX』および『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Release Notes』を参照してください。

Messaging Server の Administration Server の使用

Messaging Server は、次の目的で Administration Server を使用します。

ソフトウェアの追加要件

Messaging Server の本稼働配備では、高性能キャッシュを使用する DNS サーバーがローカルネットワークに必要です。Messaging Server のパフォーマンスは、DNS サーバーの応答性とスケーラビリティーに大きく依存します。

また、DNS が適切に設定されており、ローカルサブネット上にないホストへのルーティングが明確に指定されていることを確認してください。

/etc/hosts ファイル内のインターネットホストテーブルが次のように表示される場合、


123.456.78.910 budgie.west.sesta.com
123.456.78.910 budgie loghost mailhost

            

ホストの IP アドレスの行が 1 行だけになるように変更します。最初のホスト名は、完全指定ドメイン名にしてください。次に例を示します。


123.456.78.910 budgie.west.sesta.com budgie loghost mailhost

            

ファイルシステム

メッセージストアには次のファイルシステムを推奨します。

インストールに関する注意事項

次のインストールに関する注意事項は、Messaging Server 6 2005Q4 リリースに関するものです。

Messaging Server のインストールの概要

Java Enterprise System 2005Q4 インストーラを使用して、Messaging Server をインストールします。

インストール手順については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Installation Guide for UNIX』を参照してください。

次に、次のようにして Messaging Server を設定する必要があります。

設定手順については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド』を参照してください

Messaging Server のアップグレード手順

以前のリリースから Messaging Server 6 2005Q4 にアップグレードする場合は、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Release Notes』および『Sun Java Enterprise System 2005Q4 アップグレードガイド』のアップグレード手順に従ってください。

/etc/hosts ファイルエントリのチェック

Messaging Server を初めてインストールする場合、または Messaging Server の以前のバージョンからアップグレードする場合は、Solaris システムの /etc/hosts ファイルに次のエントリがあるようにします。

<ip-of system> <FQHN> <hostname>

例: 129.158.230.64 budgie.siroe.varrius.com budgie


注 –

Solaris 10 プラットフォームでは、完全修飾ドメイン名 (FQDN: Fully Qualified Domain Name) を /etc/hosts ファイルにのみでなく、/etc/inet/ipnodes ファイルにも追加する必要があります。そのようにしない場合、ホスト名が完全修飾ドメイン名でないことを示すエラーが返されます。


互換性に関する問題

次の表は、Messaging Server の互換性に関する問題についてまとめたものです。

非互換性 

回避策 

コメント 

Access Manager には現在、2 つのインストールタイプがあります。「レルム」(バージョン 7.x のスタイル) と「レガシー」(バージョン 6.x のスタイル) です。 

Access Manager のほかに Messaging Server、Calendar Server、Instant Messaging、Delegated Administrator、または Portal Server もインストールする場合、レガシーモード (バージョン 6.x のスタイル) を選択する必要があります。次を参照してください。『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 Release Notes』

不正な Access Manager がインストールされている場合、Delegated Administrator を実行できません。 

Linux プラットフォーム上では、管理コンソールが Messaging Server に対して正しく動作しません。 

msg_svr_base/sbin ディレクトリ内の stop-msg および start-msg コマンドを使用します。

stop-msg および start-msg ユーティリティーの詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。

Messaging Express Multiplexor (MEM) をバージョン JES 4 にアップグレードすると、Unified Web Client のメールボックスのデフォルト表示が変更されます。 

(バグ 6275916) 

回避策はありません。 

追加のコメントはありません。 

Messaging Server をバージョン JES 3 にアップグレードした後、管理サーバー経由で Messaging Server を起動または停止しようとすると、null ポインタ例外が発生します。 

(バグ 6303859) 

msg_svr_base/sbin ディレクトリ内の stop-msg および start-msg コマンドを使用します。

stop-msg および start-msg ユーティリティーの詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。

Messaging Server 5.x では、管理者は IMAP list コマンドを使用してメッセージストア内のすべてのフォルダを表示できました。通常のメッセージストアでは、これによりサーバーが非常に長い一覧を表示する原因になりました。

 

Messaging Server 6.x では、管理者が IMAP list コマンドを実行すると、明示的に共有されたフォルダのみが表示されます。

メッセージストア内のすべてのフォルダの一覧を表示するには、mboxutil ユーティリティーを使用します。

mboxutil ユーティリティーの詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。

Sun Java System Access Manager (旧 Identity Server) が提供するシングルサイオン (SSO) 機能を推奨しますが、Messaging Server は現在でも以前のバージョンのシングルサインオンもサポートしています。 

回避策はありません 

SSO や Access Manager の詳細については、次を参照してください。http://docs.sun.com/app/docs/coll/1367.1?l=ja

このリリースの Communications Express は、Calendar Server の 2004Q2 バージョンと互換性がありません。 

Communications Express をアップグレードする場合、Messaging Server もアップグレードする必要があります。 

このことは Calendar Server にも当てはまります。 

 

Communications Express の詳細については、第 5 章「Sun Java System Communications Express 6 2005Q4 リリースノート」を参照してください。

Communications Services Delegated Administrator のコンソールおよびユーティリティー (commadmin) は、Access Manager と互換性がある LDAP ディレクトリで Messaging Server ユーザーをプロビジョニングするのに推奨するメカニズムです。

Access Manager サービスを使ってユーザーやグループのエントリのプロビジョニングを行うことも可能ですが、Access Manager を使用した場合の結果は予測不可能であり、配備に悪影響が及ぶ可能性があります。代わりに Communication Services の Delegated Administrator を使用してください。 

Delegated Administrator の詳細については、第 4 章「Sun Java System Communications Services Delegated Administrator 6 2005Q4 リリースノート」を参照してください

Messenger Express と Communications Express については、RTF/HTML 編集とブラウザとの互換性の確認が必要になります。 

(バグ 6311363) 

Messenger Express の場合、Internet Explorer ブラウザでは RTF/HTML 編集を使用できます。Mozilla ブラウザまたは Netscape ブラウザでは RTF/HTML 編集を使用できません。 

 

JES 2 バージョンの Communications Express の場合、Internet Explorer ブラウザでは RTF/HTML 編集を使用できます。Mozilla ブラウザまたは Netscape ブラウザでは RTF/HTML 編集を使用できません。 

 

JES 3 バージョンの Communications Express の場合、Internet Explorer 5.5 以降、Mozilla 1.3 以降、または Netscape 7.2 以降で RTF/HTML 編集を使用できます。 

追加のコメントはありません。 

Messaging Server 6 2005Q4 のマニュアルの更新

ここでは、Messaging Server 6 2005Q4 のマニュアルセットのマニュアルの更新について説明します。

次の各更新は、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド』に対するものです。

S/MIME 署名および暗号化機能は、Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 リリースの Communications Express Mail に採用されました。

署名および暗号化機能の管理の詳細については、『Messaging Server 管理ガイド』を参照してください。

添付ファイルの保存方法は、ファイルが添付されているメッセージのタイプによります。メッセージに S/MIME 署名が付いている、メッセージが暗号化されている、またはこの両方の場合、手順 1 に従って添付ファイルを保存します。メッセージが S/MIME 機能を使用しない場合は、手順 2 を使用します。

手順 1 — S/MIME を使用するメッセージの添付ファイルの保存

S/MIME 機能を使用するメッセージの添付ファイルを保存するには、次の手順に従います。

  1. メッセージヘッダー内の添付ファイルの名前をクリックします。

  2. 「保存」ダイアログボックスが表示されます。「ファイル名」フィールドで、保存する添付ファイルの名前を入力します。

  3. 「保存」をクリックします。

手順 2 – S/MIME を使用しないメッセージの添付ファイルの保存

S/MIME 機能を使用しないメッセージの添付ファイルを保存するには、次の手順に従います。

  1. ブラウザの「名前を付けて保存」機能を使用して、添付ファイルを保存します。または、メッセージヘッダーで添付ファイルの名前を右クリックします。(GIF または JPEG ファイルの場合は、メッセージの本文中に表示されるので、その画像を右クリックする。)

  2. ダイアログボックスで「保存」をクリックします。または、ドロップダウンメニューから「対象をファイルに保存」を選択します。

  3. 「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。「ファイル名」フィールドで、保存する添付ファイルの名前を入力します。

  4. 「保存」をクリックします。

Messaging Server の追加情報については、次節と次々節に記載された Messaging Server 6 2005Q4 のマニュアルを参照してください。

Messaging Server のマニュアル

Messaging Server 6 2005Q4 のすべてのマニュアルを参照するには、次の URL にアクセスしてください

http://docs.sun.com/coll/1375.1?l=ja

Messaging Server 6 2005Q4 の新規マニュアルと更新済みマニュアルは、次のとおりです。

Communications Services のマニュアル

Communications Services 6 2005Q4 関連製品のマニュアルを参照するには、次の URL にアクセスしてください。

http://docs.sun.com/app/docs/coll/1375.1?l=ja または http://docs.sun.com/app/docs/coll/1370.1?l=ja

次のマニュアルが使用できます。

このリリースで修正されたバグ

この節では、前回の Messaging Server リリースノートで既知の問題として記載されていたバグのうち、Messaging Server 6 2005Q4 リリースで修正されたものについて説明します。

このリリースで修正されたバグの完全な一覧は、Messaging Server のコアソフトウェアパッチとともに配布された README ファイルを参照してください。

4896267

メールボックスの名前が無効であってもデフォルトのログにエラーが記録されない。

4962377

日本語ログレコードに承認情報が含まれるようになった。

4974428

パッケージがデフォルトの BASEDIR /opt を持つ。

4985907

日本語配信レコードが壊れている。

4987384

SunONE_MsgSvr スクリプトが不要な -n をエコーする。

5048159

断片化したサイズの大きなメールボックス上で STATUS コマンドの速度が遅くなる。

5060566

job_controller.cnf 内で、hold チャネルに対する master_command が見つからない。

5060638

フランス語のローカライズ: 「Mettre a jour」ラベルでアクセントではなく「&_agrave;」が付加される。

5064300

フォルダ/サブフォルダの数を制限するのに設定オプションが必要となる。

5091535

tcp_smtp_server が LDAP over SSL でコアダンプする。

5098299

Communications Express からのログアウト中に、amSession ログに通知失敗エラーが記録される。

5100202

「アドレスの追加:」で個人用アドレス帳に追加されないエントリが存在する。

5104279

Return job が優先度が「緊急」のメッセージを認識しない。

5106562

不正なコマンドによって imsimta qm がコアダンプする可能性がある。

6183650

tcp_smtp_server のパフォーマンス問題 (CPU 使用率 100%)。

6184095

アップグレードスクリプトは autoreply チャネルを非推奨にすべきである。

6186334

S/MIME: アプレットの HTTP 接続が失われた際に WMAP コマンドの再試行が発生する。

6191074

フォルダごとのメッセージやログメッセージの実際の個数に対する要求制限がある。

6196349

ヘッダーの制約を使って有効期限ルールを設定すると、コンソールがハングアップする。

6196879

ワイヤログイン ID 経由でのユーザーオリジナルが MMP ログ出力に含まれる。

6198129

ユーザーが制限容量を超えたときの制限容量バーが正しくない。

6199242

アクセント付きのメッセージが正しく表示されない。

6200132

要求された優先度で SMIME メッセージが送信されない。

6200692

個人用フォルダから共有フォルダへの RENAME 操作は成功するが、ユーザーがそのフォルダを表示できない。

6202176

imsbackup がユーザー定義フラグをバックアップしない。

6202779

ims_info_get_core が詳細なエラー報告を提供しない。

6203551

SPARC から x86 に復元する際にシステムフラグが復元されない。

6204204

Content-Length を無視するように imsimport-i オプションを追加する。

6204294

共有フォルダをクリックしてから受信箱をクリックすると、JavaScript エラーが発生する。

6204409

メール転送先アドレスを入力しなくてもメール転送を設定できる。

6204911

msprobe がメッセージを imta ログファイルに記録し、imexpire -m がコアダンプする。

6205866

imsimport が、From_ line に含まれる新しい先頭の 2 行をチェックしていない。

6205957

service.readtimeout がデフォルトで 30 に設定されるべきである。

6206104

不正な store.sub の修正に reconstruct (または何らかのツール) が必要となる。

6206193

複数のパッケージが同一のバイナリを SUNWmsgwmSUNWmsges に提供する。

6207499

mboxutil -o コマンドを中断できない。

6207512

しきい値を超えた場合、imsrestore は 2 回目の試行時に受信箱を復元する。

6207518

mboxutil -d が未知のコード __9F 242 を返す。

6207865

プロセスの終了を待つ stored のタイムアウトは有限でなければならない。

6209210

SMTP と組み合わせた場合、immonitor-access による IMAP 時間の計算が間違っているようにみえる。

6209318

SNMP サブエージェントの起動が失敗する。

6211683

メールのタブからほかのタブに移動すると、フォルダツリーが表示されなくなる。

6211969

sleepycat トランザクションが失敗したときにメモリーが壊れる場合がある。

6212021

reconstruct -m から制限容量の修正が報告されるが、実際には修正されていない。

6212408

壊れたメールボックスを開くとメモリーリークが発生する。

6212524

メールボックスが壊れていると、reconstruct でメモリーリークが発生する。

6213176

ユーティリティーは、ワッチャーが実行されていないことを、ユーザーに通知するとともに、ログにも記録すべきである。

6214039

spamfilterXoptin が壊れている。

6214056

解析不可能なアドレスヘッダーフィールドをエンコードする。

6214098

mboxutil の使用法の修正: -d オプションのエントリが重複しており、-P -d の有効なパラメータとして記載されていない。

6214559

ユーザーが「詳細メッセージヘッダーの表示」をクリックすると、未開封メッセージのカウント数が表示されなくなる。

6214941

接続ユーザーが存在しないときに、imsconnutil -c がストア緊急エラーをログに記録する。

6215105

Messaging Server コンソールからサービス (IMAP/POP/MTA/HTTP) を起動または停止できない。

6215535

暗号化用の証明書の有効期限の切れていると、受信者に対して有効な署名が無効な署名として表示される。

6215928

8 ビットヘッダーをエンコードする (送信者)。

6216924

start-msg が、NFS 上でのテスト実行時にエラーメッセージを作成する。

6217848

mailmessagestore LDAP 属性が無効である場合に ims_master がコアダンプする。

6217929

下書きとして保存された転送対象メッセージが、転送対象の添付ファイルを失っているようにみえる。

6218016

MAX_MESSAGES 超過時にログメッセージが自動生成される。

6218085

メールボックス内に何も存在していない場合にメールボックスが壊れたと報告される。

6219856

5.2P2 から 6.2 へのアップグレード: プライマリパーティションパスが変更されない。

6219866

5.2P2 から 6.2 へのアップグレード: make_mta_config_changes.sh が、特定のコピーコマンドで失敗する。

6220293

起動がより適切なものになるような方法で、ジョブコントローラの再構築を実行する。

6221332

201 応答を避けるために ICAP 要求文字列を変更する。

6221409

Brightmail の新しいバージョンに対応するためのスパムフィルタサポートの強化。

6221971

変更後に管理コンソール経由でメッセージングサービスを再起動できない。

6222031

URL_RESULT_CACHE_SIZE が 0 に設定されていると、URL 結果の処理が異常終了する。

6222639

遅延メッセージのカウント中に管理エラーが発生する。

6222841

サブフォルダの作成後にフォルダを削除しようとすると、HTTP デーモンがクラッシュする。

6223834

ホスト対象ドメイン内にユーザーが存在していると、immonitor-access -I がコアダンプする。

6223848

reconstruct がキャッシュレコード内のすべての null を通知しない。

6225212

ドイツ語で起動された管理コンソールが、or に対して有効期限ルールをドイツ語で設定する。

6225252

imsimport が、大文字のドメイン名を使ってメールボックスを作成する。

6225506

顧客が、自動返信メッセージで $subject の使用を望んでいる。

6225708

iBiff での Ctrl+C キー押下時に再構築コアが生成される。

6225730

大文字と小文字を区別することが、reconstruct で問題を引き起こす。

6225886

imexpire-m -1 を指定すると、コアダンプが生成される

6226020

imsimta encode -header -filename で複数のファイルを指定すると、境界マーカーの作成が失敗する。

6226161

/opt/SUNWmsgsr/install に格納されたバージョンの comm_dssetup.pl が、Access Manager を破壊する。

6226915

AUTH_REWRITE 内の引数なしの $N が、デフォルトのエラーテキストを取得しない。

6227966

msuserpurge コマンドを中断できない (Ctrl+C キーが効かない)。

6228002

更新中に imsched がコアダンプする。

6228422

設定ファイルのアクセス権が正しくない場合に AService プログラムがコアダンプする

6228579

msuserpurge -v がすべてのユーザーエラーを表示しない。

6229781

IMAP フォルダで監査アクセス制御が変更される

6230704

SNMP が、すべてのメッセージアクセス情報に対して値 0 を表示する

6231048

job_controlleraddtopriorityqueue (ETRN) でループする

6231202

ログファイル内の Y レコードに不要な情報が含まれる

6231361

ユーザーごとに大きな制限容量を設定しているときに問題が発生する

6231733

ヒューリスティックな解析を使って AUTH_REWRITE のヘッダーからアドレスを抽出する

6231993

デフラグチャネルのチャネルからメッセージが削除されない

6232090

ディスパッチャーデーモンの強制終了後、プローブテストによるディスパッチャーデーモンの再起動が失敗する

6232268

制限容量情報が利用不可能な場合、MTA からストアに「 」が制限容量値として渡される

6232311

transactionlimit キーワードが正しく機能しない

6232802

MAIL FROM 段階で disconnecttransactionlimit がチェックされない

6233449

tcp_smtp_serverimap のどちらも、バグ 6235303 の問題でコアダンプする

6233479

inetDomainSearchFilter が設定されていない場合にドメイン内のユーザー検索フィルタを MMP が変更できるようにする必要がある

6234542

別のサーバー上のフォルダへの大きなメッセージのコピーが失敗する

6234674

文字列連結が、長すぎる追加引数を拒否しない

6234695

不正なルーチンへの呼び出しを処理しているときにスパムフィルタエラーが発生する

6235058

overquotastatus が有効になっている場合、iminitquotamailuserstatus の制限容量超過をチェックおよび修復すべきである

6235382

local.store.overquotastatus をオンに設定しても、quotaoverdraft モードが自動的に有効にならない

6236243

Sieve の setdate サポートを整理する

6236245

Sieve 通知にサポートを追加し、新しいメッセージに元のメッセージが含まれるようにする

6237533

mboxutil -o で、UID の大文字、小文字が異なる LDAP エントリを持つ行方不明のメールボックスが表示されない

6238652

「Mailbox corrupted, appears truncated」という無効なエラーが、ims_master から発行される

6239259

メッセージの送信が拒否された場合、MTA によって間違ったメッセージサイズがログに記録される

6239614

エクスポートされたメールボックスの From 行の先頭に改行がない

6239755

SMTP 接続が中断された場合に、より詳細なログ情報が必要

6240741

フォルダの管理は、適切な ACL セマンティクスを備えた特権付きアカウントだけが行えるようにすべきである

6240796

ims_master はシャットダウンタイムアウトの検出時に追加の受信者を延期させるべきである

6242994

imexpire コマンドの終了に時間がかかりすぎる

6243696

データベースでハングアップやロックが発生したときにハングアップ状態に陥る msprobe プロセスの数が多すぎる

6243967

ストレステストを 45 分間実行した後で、データベースのハングアップやデッドロックが発生する

6244028

msprobe が SSL 専用 MMP 設定を認識しない

6244207

msprobe が SSL ポートをテストできる必要がある

6244671

certmap.conf issuerDN に空白が含まれていると、解析エラーが発生する

6244723

一部の Windows フォルダで imsbackup がハングアップする

6244775

管理サーバー: errno または h_errno に直接アクセスする、不適切に構築されたバイナリ

6244856

service.http.idletimeout に対して sanity チェックを行うべきである

6245470

mboxutil の操作は、-f ファイルからの入力をログに記録すべきである

6246028

job_controller は、再読み込み後にコア null メッセージ removefrompriorityqueue をダンプする

6246247

SMS チャネルは、ヘッダー処理 (he_) ルーチンでコアダンプする可能性がある

6247383

imsexport は、From 行に無効な形式の日付を生成する

6247677

imsbackup のログメッセージは、どのファイルが問題なのかを示すべきである

6248353

特定のメールフォルダや LDAP グループにアクセス権を与えると、グループが個人メンバーに拡張される。

6249578

ロギング RFE: インデックスファイルのオープン/読み取り失敗メッセージの情報量を増やす必要がある。

6250226

MoveUser を実行するとフォルダが削除される。

6250671

Messenger Express マルチプレクサ: セッション ID に「+」または「/」が含まれていると、ユーザーはログインページにリダイレクトされる

6251752

mshttpdsaslglue_conn_new () でコアダンプする

6251852

メッセージストアのディスク利用可能性チェック機能を有効にしても、依然としてストアにメッセージが送信される

6252960

ALLOW_TRANSACTIONS_PER_SESSION オプションのチェック時に off-by-one エラーが発生する

6253743

sslconnect がコアダンプする

6255339

Return job がアドレスからのエンベロープを通知ジェネレータに渡さない

6255489

デフォルト以外のドメイン内の別のユーザーによって作成された共有フォルダ内に、サブフォルダを作成できない

6259539

MTA SDK が、複数の受信者を持つメッセージをキューから削除する際に、コア (SEGV) をダンプする

6259896

MTA SDK エンベロープ受信者アドレス検索の失敗

6260796

imsimta clbuild がパッチ後処理中に失敗する

6261048

標準インストールでは SSL が有効化されるべきでない

6261136

制限容量を超過しているにもかかわらず、Communications Express 経由で送信済みフォルダにメッセージが追加される

6261566

遅延メッセージに対して複数の通知が送信される

6261852

start-msg が SNMP サブエージェントの存在を検出しない

6262116

imsimta refresh の実行後、いつでも Ctrl+C キーを押してジョブコントローラを終了できる。

6262295

MTA SDK が、不適切かつ混乱を招くエラーコードを報告する可能性がある

6262675

予期しない未解決の SSL ハンドシェークメッセージのログレベルを調整する必要がある

6263895

PERSONAL_NAMES マッピングの結果と LDAP_PERSONAL_NAMES は、必要に応じて自動的に引用符で囲まれる必要がある

6264192

SMPP PDU の連番を 0x00000000 以外の値から開始できる必要がある

6264200

NOTIFY=SUCCESS が設定された状態で LMTP 経由で配信する際に、間違ったメッセージが送信される

6264543

Messaging Server のパッチは、ユーザーにわかりやすいように自動化される必要がある

6264566

MMP 操作のより詳細なロギングを求める要求

6265235

Messaging Server で inetDomainSearchFilter が設定されていると、トラストサークル SSO が失敗する

6265361

pthread_cond_timedwait() の呼び出し方法が不適切であった場合、SMS チャネルや MTA SDK が予期しない動作をする可能性がある

6265442

imsimta process コマンドの動作が Linux プラットフォーム上で異なる

6266169

configmsg_init_default() が設定を一度しか読み込まない

6267592

iminitquota は、「Unknown code __9F 242」の代わりに正しいエラーメッセージを発行すべきである

6268197

メールサーバーユーザーが読み取れないディレクトリからストアドプロシージャーを実行すると、データベースログ累積エラーが発生する可能性がある

6268200

imsrestore -n が正しく動作しない

6268438

master_debug キーワードを指定しなくても、MTA デバッグログにメッセージが格納される

6268969

不在通知メッセージの送信時に、1024 文字ごとに不正な改行が挿入される

6269089

LMTP が「all addresses ugly」状態を検出した際に書き込まれる履歴行が、不完全である

6269510

デバッグが有効になっていない限り、LMTP サーバーは、配信が失敗してもデバッグログ出力を書き込むべきではない。

6270696

ドイツ語、スペイン語、簡体字中国語、繁体字中国語の各言語で Messaging Server コンソールを起動できない。

6271555

「signing certificate」の代わりに「signing cert」となっている

6272281

日本語の文字を含むフォルダで readership コマンドが失敗する

6273362

テキスト MIME タイプの内部強制テキストモード処理

6274098

mshttpd コア - バグ 6269460 の修正後に dm_dispose_result 内の free 呼び出しが異常終了するようになった

6274165

ジョブコントローラのクライアント API が読み取りエラーを正しく処理しない

6274166

送信データに NUL が含まれていると、ジョブコントローラが readline() でハングアップする可能性がある

6274342

CR がないために MMP のログファイルが読み取れなくなる

6275540

msprobe の報告機能が AService.cfg を開けない

6275693

optfile_read からのエラーメッセージをログに記録するには、ims_info_get_core/get_mmp が必要である

6276007

msuserpurge の検索タイムアウトエラー。

6276851

出力ファイルのオープンまたは作成に失敗した場合、mboxutil -o -w ファイル名がコアダンプする。

6277023

local.webmail.sso.uwcsslport のデフォルト値を妥当な値にすべきである。

6277244

コンテンツタイプが存在しない場合、8 ビットのチェックフラグが正しくない可能性がある。

6277547

mgrpMsgPrefixTextmgrpMsgSuffixText が正しく動作しない。

6278606

デフォルト以外の通知引数を使用すると、不要なメッセージコピーが実行される可能性がある。

6278609

store.expirerule.longdays.messagedays がオーバーフローする可能性がある。

6281091

option.dat がコメントではなくオプションで始まっている場合、メッセージストアおよび MMP の認証が失敗する。

6281129

20,000 個を超えるドメインを含むメッセージストアでは、msuserpurge のタイムアウトが発生する。

6282382

ユーザーがマルチプレクサ経由で接続されている場合のログアウト用ページヘッダーが正しくない。

6284777

imexpire -m がコアダンプする。

6286831

unix_purge ユーティリティーが正しく動作しない。

6288155

ASock_NewBound バックログ待機キューが小さすぎる。

6289485

UpgradeMsg5toMsg6.pl スクリプトが、tailor ファイルの属性を小文字に変更する。

6290014

単一メッセージをバックアップする機能が正しく動作しない。

6290691

serverstart コマンド行ユーティリティーからコアダンプが生成される。

6294322

-F オプションを使用しても、MoveUser がソースメールホスト内の空のフォルダを削除しない。

既知の問題と制限事項

この節では、Messaging Server 6 2005Q4 の既知の問題の一覧表を示します。次の内容について説明します。

インストール、アップグレード、アンインストール

この節では、Messaging Server のインストール、アップグレード、アンインストールに関する既知の問題を説明します。

Java Enterprise System インストーラを使用して、Messaging Server のクラスタエージェントをインストールする必要がある。(6175770)

Sun Cluster 環境で Messaging Server をインストールするには、次の手順に従う必要があります。この手順の詳細については、『Sun Java Enterprise System 6 2005Q4 インストールガイド』の第3章「インストールシナリオ」の Sun Cluster インストール例を参照してください。

  1. Java Enterprise System インストーラを実行し、Sun Cluster および Sun Cluster Agents をインストールするために選択してから、インストーラで「あとで設定」を選択します。

  2. Sun Cluster 環境を設定します。詳細については、Sun Cluster のマニュアルを参照してください。

  3. もう一度 Java Enterprise System インストーラを実行し、Messaging Server およびその他のコンポーネント製品をインストールします。

  4. Messaging Server を設定します。詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。

このバージョンの Messaging Server では、対称 HA 環境で、停止時間を最小化する段階的なローリングアップグレードをサポートしない。(4991650)

Messaging Server 5.2 では、同じコンピュータに Messaging Serverを何回かインストールし、各インストールに別のパッチを当てることができました。そのため、停止時間を最小化する段階的なローリングアップグレードが可能でした。Messaging Server 6 2004Q2 はこの機能をサポートしていません。

SunTM Cluster 3.0 Update 3 の下で Messaging Server が起動しない。(4947465)

Messaging Server のクラスタエージェントは、Sun Cluster 3.0 Update 3 の問題によりコアダンプします。この問題を解決するには、Sun Cluster 3.1 を使用してください。

Messaging Server

この節では、Messaging Server 製品の既知の問題について説明します。

option.dat では、「#」、「!」、「;」のいずれかの記号で始まる行はコメント行として処理される。(バグ ID なし)

Messaging Server は、option.dat ファイル内のシャープ記号 (#)、感嘆符 (!)、セミコロン (;) のいずれかの文字で始まる行をコメント行として処理します。直前の行の末尾が、行の継続を意味する円記号 (\) になっている場合でも同様です。そのため、これらの文字を含む長いオプション (特に、配信オプション) を使用する場合は、注意が必要です。

配信オプションの場合は、そのままでは # または ! で始まる継続行になってしまいますが、次の回避策を参照してください。

回避策

配信オプションの場合、Messaging Server は、配信オプションタイプを区切るコンマに続く空白文字を無視します。

たとえば、次のようには記述しません。

		 DELIVERY_OPTIONS=\
		 #*mailbox=@$X.LMTP:$M$_+$2S%$\$2I@ims_daemon,\
		 #&members=*,\
		 *native=@$X.lmtpnative:$M,\
		 *unix=@$X.lmtpnative:$M,\
		 /hold=$L%$D@hold,\
		 *file=@$X.lmtpnative:+$F,\
		 &@members_offline=*,\
		 program=$M%$P@pipe-daemon,\
		 forward=**,\
		 *^!autoreply=$M+$D@bitbucket
		 

この問題を解決するには、次のように空白を追加します。

		 DELIVERY_OPTIONS=\
		           #*mailbox=@$X.LMTP:$M$_+$2S%$\$2I@ims_daemon,\
				   #&members=*,\
				   #*native=@$X.lmtpnative:$M,\
				   #*unix=@$X.lmtpnative:$M,\
				   #/hold=$L%$D@hold,\
				   #*file=@$X.lmtpnative:+$F,\
				   #&@members_offline=*,\
				   #program=$M%$P@pipe-daemon,\
				   #forward=**,\
				   #*^!autoreply=$M+$D@bitbucket

DOMAIN_UPLEVEL が変更された。(バグ ID なし)

DOMAIN_UPLEVEL のデフォルト値が 1 から 0 に変更されました。

ユーザー ID では次の文字を使用できない:$ ~ = # * + % !@ , { } ( ) / < \> ; :" ” [ ] & ?(バグ ID なし)

これは、ダイレクト LDAP モードで操作しているときの MTA による制約です。ユーザー ID にこれらの文字を使用できるようにすると、メッセージストアで問題が発生することがあります。MTA で禁止されている文字のリストを変更したい場合は、ASCII 値をコンマで区切って文字列を指定することで、次のオプションを設定します。

LDAP_UID_INVALID_CHARS=32,33,34,35,36,37,38,40,41,
42,43,44,47,58,59,60,61,62,63,64,91,92,93,96,123,125,126

これは、msg_svr_base/config/options.dat ファイルに指定します。この制約を緩和することはお勧めしません。

Solaris 10 上で SNMP が有効になっていると、Messaging Server の起動が失敗する。(6299309/6290934)

回避策:

snmpwalksnmpd に対してではなく snmpdx に対して直接発行し、ポート 161 の代わりにポート 16161 に直接アクセスします。

imsimta refresh コマンドが混乱を招くエラーメッセージを生成する。(6263066)

watcher プロセスが有効になっていると、imsimta refresh コマンドが混乱を招くメッセージを生成する。

回避策:

imsimta cnbuild を実行して設定をコンパイルします。次に、start-msg を実行します。imsimta refresh コマンドは将来のリリースで非推奨になる予定です。

destinationspamfilter<>X オプションチャネルキーワードが正しく動作しない。(6214039)

このキーワードは、次回の Messaging Server パッチリリースで修正されます。

SSL が設定されていない場合に imta ログファイルに NSS エラーが記録される (6200993)

これらは有害なエラーではありません。これらの原因は、システムが SSL 設定内で SSL 証明書を見つけることができないことにあります。

回避策

MTA とメッセージストアの SSL を無効にすることができます。

  1. imta.cnf ファイルを編集し、tcp_local チャネルと tcp_intranet チャネルからチャネルキーワード maytlsserver を削除します。

  2. 後続の configutil 設定パラメータを変更します。具体的には、service.imap.sslusessl を「no」に、service.pop.sslusessl を「no」に、それぞれ設定します。

  3. imsimta cnbuild コマンドを使用して MTA 設定をコンパイルし直します。

  4. サービスを再起動します (stop-msg/start-msg)。これで、SSL のサポートが無効になります。ただし、証明書の入手後にサーバーを SSL モードで設定する必要が生じた場合には、ここで行った変更を元に戻す必要があります。

configure プログラムが標準以外の組織 DN で失敗する。(6194236)

configure プログラムは、組織 DN とユーザー/グループサフィックスとの間に中間 RDN を構築しません。この問題は、Schema 1 と Schema 2 の両方で発生します。

回避策:

configure プログラムを実行する前に組織 DN (または少なくとも組織 DN の上位の DN) を作成します。

プロキシサーバーの使用時に、Internet Explorer 6.0 SP1 から Messaging Server にログインできない。(5043607)

クライアントとして使用する PC 上の Internet Explorer 6.0 SP1 で HTTP プロキシを使用していると、Messaging Server にログインできないことがあります。この問題は、プロキシサーバーが標準に準拠していないことが原因であるため、Messaging Server では解決できません。

クライアント証明書認証には、適切な内容の certmap.conf ファイルが必要。(4967344)

certmap.conf 設定ファイルには、証明書を LDAP ディレクトリのエントリにマップする方法を指定します。「デフォルトでは」、2 行をコメントアウトした証明書の件名には、LDAP ディレクトリエントリの「正確な」 DN が記述されています。

ただし、証明書の件名から特定の属性を抽出し、ディレクトリからその属性を検索する方法も、よく使用されます。

回避策

後者の方法を使用する場合は、次のように変更します。

         certmap default         default
		 #default:DNComps
		 #default:FilterComps    e, uid
		 

変更後は次のようになります。

		 certmap default         default
		 default:DNComps
		 default:FilterComps     e
		 

certmap.conf の詳細については、『Sun Java System Server Console 5.2 Server Management Guide』を参照してください。

jobc を起動しても、これからはチャネルが停止したことが表示されなくなる。(4965338)

Messaging Server 5.2 では、#imsimta qm summarize コマンドを発行すると、imsimta qm stop <chan> コマンドで停止したチャネルが表示されました。

この動作は 6.0 で変更されました。チャネルをまだ使用していない場合、0 行は取得されず、停止したチャネルも表示されません。

「証明書の管理」ウィザードで、Messaging Server/Configuration に SSL (Secure Sockets Layer) 証明書が作成されない。(4939810)

ユーザーが「証明書の管理」オプション (「管理サーバー」->「Messaging Server」->「設定」->「証明書の管理」) を使って SSL 証明書要求を作成した場合、「証明書の管理」ウィザードは、Admin_Server_Root/alias 領域内にではなく Messaging_Server_Base/config 領域内に、証明書とキーデータベースを作成すべきです。さらに、ファイルプレフィックスを、msg-config 値 (msg-config-cert7.db および msg-config-key3.db) から NULL (cert7.db および key3.db) に変更すべきです。

回避策

  1. ファイル msg-config-cert7.db および msg-config-key3.db を適切なアクセス権と所有権を持つ cert7.db および key3.db として、Admin_Server_Base/alias 領域から Messaging_Server_Base/config 領域にコピーします。

  2. Admin_Server_Base/alias 領域で使用していた適切なアクセス権と所有権を使用して、これらのファイルのソフトリンクを Messaging_Server_Base/config 領域に作成します。

imsimta start がディスプレイおよびジョブコントローラを開始しない。(4916996)

imsimta startimsimta restartimsimta refresh コマンドは、watcher プロセスが実行されていないと機能しません。


注 –

新しい start-msgstop-msg コマンドが、imsimta start および imsimta stop と置き換えられました。後者は推奨されなくなったため、将来のリリースで削除される予定です。

start-msg および stop-msg コマンドの詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。


XSTA、XADR コマンドがデフォルトで有効になっている。(4910371)

インストールが完了したときには、SMTP 拡張コマンド XSTAXADR がデフォルトで有効に設定されるため、リモートユーザーとローカルユーザーが機密情報を取得できることがあります。

回避策

imta/config/tcp_local_options ファイルを必要に応じて作成し、次の行を追加して、XSTAXADR コマンドを無効にします。

DISABLE_ADDRESS=1
DISABLE_CIRCUIT=1
DISABLE_STATUS=1
DISABLE_GENERAL=1

個人アドレス帳で、自宅電話番号の検索ができない。(4877800)

個人用アドレス帳は、会社電話番号属性のみの「電話番号」を基にして検索を行います。自宅または携帯電話番号の検索には、「電話番号」は使用できません。

Sun Cluster リソース間に間接的な依存関係がすでに存在する場合、scds_hasp_check() によって、HAStoragePlus がそのような既存の設定でサポートされない場合がある。(4827911)

これは Sun Cluster 3.0 Update 3 で発生します。

回避策

HAStoragePlus リソースの既存のリソースに弱い依存関係を作成します。

Messenger Express Multiplexor (MEM) に、OS リゾルバまたは NSCD を利用するための設定オプションがない (4823042)

回避策

MXA レコードのキャッシュの利点を活かすために、システムをキャッシュ専用の DNS サーバーとして設定します。

1024 を超えるサブフォルダを含むメールボックスでは、MoveUser が動作しない。(4737262)

1024 を超えるサブフォルダを含むメールボックスを持つユーザーのアカウントを移動すると、MoveUser ユーティリティーが停止することが報告されています。

/etc/hosts ファイルに省略形のドメインがあると、アクセス制御フィルタが動作しない。(4629001)

/etc/hosts ファイルに省略形のドメイン名があると、アクセス制御フィルタでホスト名を使用するときに問題が発生します。IP アドレス検索が省略形のドメイン名を返すと、照合は失敗します。そのため、/etc/hosts ファイルには必ず完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用してください。

syslog で TCP_IOC_ABORT_CONN による接続中断。(4616287)

Solaris 8 U7 または Solaris 9 オペレーティングシステムで Sun Cluster 3.1 を実行する HA 設定に対してフェイルオーバーが発生し、アクティブな TCP 接続が TCP_IOC_ABORT_CONN ioctl で中断された場合、コンソールとシステムログに次のようなメッセージがログに記録されます。

	Jul 24 16:41:15 shemp ip: TCP_IOC_ABORT_CONN: local = 192.018.076.081:0, 
	remote = 000.000.000.000:0, start = -2, end = 6
	Jul 24 16:41:15 shemp ip: TCP_IOC_ABORT_CONN: aborted 0 connection
	

これらのメッセージは情報を提供するだけであり、デバッグモード以外では表示されません。

IMAP メールクライアントとして Microsoft Outlook Express を使用している場合に、既読フラグと未読フラグが正しく機能しないことがある。これは、Microsoft Outlook Express クライアントの既知の問題である。(4543930)

この問題に対処するには、以下のように設定変数を設定します。

configutil -o local.imap.immediateflagupdate -v yes

この方法を使用してパフォーマンス上の問題が発生した場合は、使用を中止することをお勧めします。

configutil を使用して加えた変更を反映させるために、該当のサーバーを再起動しなければならないことがよくある。(4538366)

管理サーバーのアクセス制御ホスト名で大文字と小文字を区別する。(4541448)

管理サーバーの「アクセスを許可するホスト名」を設定すると、アクセス制御リストで大文字と小文字が区別されます。DNS サーバーが IN-ADDR レコード (IP アドレスからドメイン名への変換に使用される) で大文字と小文字が混在するホスト名を使用している場合は、アクセス制御リストでも同様のホスト名を使用する必要があります。たとえば、ホストが test.Sesta.Com の場合は、アクセス制御リストに *.Sesta.Com を記述する必要があります。この問題のため、*.sesta.com は有効ではありません。

たとえば、ユーザー/グループのベースサフィックスが o=isp である場合、サービス管理者グループの DN は cn=Service Administrators,ou=groups,o=isp になります。アカウント uid=ofanning, o=sesta.com, o=isp をサービス管理者として指定するには、そのアカウントの DN をこのグループに追加してください。以下の変更レコードでは、指定したユーザーが LDIF でグループメンバーとして追加されています。

dn: cn=Service Administrators,ou=groups,o=isp
changetype: modify
add: uniquemember
uniquemember: uid=ofanning, o=sesta.com, o=isp

さらに、ユーザーにサービス管理者権限を与えるには、ユーザーエントリに memberof 属性を追加し、この属性をサービス管理者グループに設定する必要があります。次に例を示します。

dn: uid=ofanning, o=sesta.com, o=isp
changetype: modify
add: memberof
memberof: cn=Service Administrators, ou=groups, o=isp

MMP BadGuy 設定パラメータ BGExcluded が動作しない。(4538273)

回避策

BadGuy ルールから除外されているクライアントを処理する、別の MMP サーバーを配備します。これらのサーバーでは BadGuy をオフにする必要があります。

Directory Server バージョン 5.x の ACI により、LDAP 検索パフォーマンスに影響がある。(4534356)

この問題は、Messaging Server で実行する多くの検索に影響します。検索の速度を上げるには、以下のコマンドを実行してディレクトリマネージャーの資格を使用しディレクトリにアクセスします。

msg_svr_base/sbin/configutil -o local.ugldapbinddn -v "rootdn" -l

msg_svr_base/sbin/configutil -o local.ugldapbindcred -v "rootdn_passwd" -l

ここで、rootdnrootdn_passwd は、Directory Server の管理者の資格を示します。

Sun Cluster 3.0 Update 3 を有効にすると、無意味なエラーメッセージが表示されることがある。(4490877)

高可用性 (HA) サービスを起動したときや、高可用性 (HA) サービスをあるノードから別のノードに切り替えたときに、Sun Cluster コンソールと /var/adm/messages に、次のようなエラーメッセージが表示されます。このメッセージは無視してください。

Cluster.PMF.pmfd: Error opening procfs control file </proc/20700/ctl> for tag <falcon,habanero_msg,4.svc>: No such file or directory

ローカライズ

この節で説明する既知の問題は、ローカライズだけに関係する問題ではありません。

ドイツ語、スペイン語、簡体字中国語、繁体字中国語の各ロケールで管理コンソールを起動できない。(6270696)。

回避策

シンボリックリンクを手動で作成します。

ln -s msg_svr_base/lib/jars/msgadmin62-2_06_ lang.jar AdminServer_ServerRoot /java/jars/msgadmin62-2_06_lang.jar

Solaris (SPARC および x86 プラットフォーム版) 上では、正しいバージョンの .jar ファイルを手動で作成する必要もあります。

cp msg_svr_base/lib/jars/msgadmin62-2_03_ lang.jar msg_svr_base /lib/jars/msgadmin62-2_06_ lang .jar

Internet Explorer ブラウザ上の Messenger Express メッセージのアクセントのエンコードに問題がある (6268609)。

この問題は、Communications Express のメッセージには見られません。

設定プログラムの入力フィールドが狭すぎて見にくい (6192725)。

Linux プラットフォームで、英語以外のロケールで表示するページによっては、Messaging Server の設定プログラム (msg_svr_root/sbin/configure で起動される) の一部の入力フィールドの幅が狭すぎます。

設定プログラムの入力フィールドが狭すぎて見にくい (6192725)。

回避策

ウィンドウのサイズを広げて、表示するのに十分なように入力フィールドを大きくします。

マニュアル

この節では、Communications Services および Messaging Server マニュアルの既知の問題について説明します。

iPlanet Delegated Administrator 1.2 Patch 2 での imadmin user purge に関するバグ 5076486 の修正 (6307201)。

iPlanet Delegated Administrator 1.2 Patch 2 および Messaging Server 6.x で imadmin user purge コマンドを使用できます。この旧バージョンの Delegated Administrator を、第 4 章「Sun Java System Communications Services Delegated Administrator 6 2005Q4 リリースノート」で説明している現在の Delegated Administrator 製品と混同しないでください。旧バージョンの Delegated Administrator を使用するには、http://docs.sun.com の iPlanet Delegated Administrator インストールマニュアルで概説されている手順に従うとともに、次の変更を実施します。

iDA_install_directory/nda/classes/netscape/nda/servlet/resource.properties ファイル内の MsgSvrN-cgipath 行を MsgSvr0–cgipath=msg-config/Tasks/operation に変更したあと、Web Server を再起動します。

クラスタ上で実行している場合には、管理サーバーが Messaging Server と同じノード上で実行されていることを確認してください (詳細については、バグ 6306637 を参照)。

新しい共有断片化データベース機能についてのマニュアルがない。(5091281)

MTA システムが断片化されたデータベースを共有することが可能であり、それによってストアシステムではなく MTA システムで断片化を行うことできる新しい機能について記載されたマニュアルがありません。

再配布可能なファイル

Messaging Server 6x では、次のファイルを再配布できます。