Sun Java System Application Server 9.1 クイックスタートガイド

HTTP セッションフェイルオーバーの検証

セッションデータのフェイルオーバーのテスト手順は、「ロードバランスの検証」で説明したロードバランスのテスト手順と似ています。ここでは、セッションデータは障害のあと保持されます。サンプルアプリケーションは障害が発生したあとに自動的に再試行するように設定されているため、フェイルオーバーはユーザーには透過的に行われます。

ProcedureHTTP セッションフェイルオーバーを検証するには

  1. clusterjsp アプリケーションを表示するには、ブラウザで、次の URL を入力します。

    http://localhost :web_server_port /clusterjsp

    localhost 変数を、Web サーバーを実行するシステム名に置き換えます。

    web_server_port 変数を、web_server_install_dir /https-hostname /config/server.xmlLS 要素のポート属性の値に置き換えます。この例では、ポート 38000 を使用しています。

    「アプリケーションの配備を確認するには」で表示されたのと同じようなページが表示されます。

  2. セッションおよびホスト情報が次のとおり表示されるかどうかを確認します。次に例を示します。

    • Executed From Server: localhost

    • Server Port Number: 38000

    • Executed Server IP Address: 192.18.145.133

    • Session ID: 41880f618e4593e14fb5d0ac434b1

    • Session Created: Wed Feb 23 15:23:18 PST 2005

  3. サーバーアクセスログファイルを表示して、アプリケーションを処理しているアプリケーションサーバーインスタンスを確認します。このログファイルは、次の場所にあります。

    • Solaris Java Enterprise System インストールの場合

      /var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodeagent_name /i1/logs/access/server_access_log

      /var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodeagent_name /i2/logs/access/server_access_log

    • Linux Java Enterprise System インストールの場合

      /var/opt/sun/appserver/nodeagents/ nodeagent_name/i1/logs/access/server_access_log

      /var/opt/sun/appserver/nodeagents/ nodeagent_name/i2/logs/access/server_access_log

    • Windows Java Enterprise System インストールの場合

      install-dir \nodeagents\nodeagent_name\i1\logs\access\server_access_log

      install-dir\nodeagents\nodeagent_name \i2\logs\access/server_access_log

    • スタンドアロンの Application Server インストールの場合

      install-dir /nodeagents/nodeagent_name/i1/logs/access/server_access_log

      install-dir/nodeagents/nodeagent_name /i2/logs/access/server_access_log

  4. このページを処理している Application Server インスタンスを停止します。

    1. 管理コンソールの左側の区画で、「クラスタ」を展開します。

    2. FirstCluster」をクリックします。

    3. 右側の区画で、「インスタンス」タブをクリックします。

    4. 要求に対応したサーバーインスタンスの横にあるチェックボックスをクリックし、「停止」ボタンをクリックします。

  5. clusterjsp サンプルアプリケーションページを読み込み直します。

    セッション ID とセッション属性データは保持されます。

  6. その他の Application Server インスタンスのアクセスログをチェックし、この時点でこれが要求を処理していることに注目します。

    HTTP セッションは持続的に HADB に格納されるため、状態のフェイルオーバー機能が作動します。HTTP セッションの状態だけでなく、Application Server も EJB の状態を HADB に格納することができます。

次の手順

おめでとうございます。これで、Application Server のクイックスタートの手順をすべて修了しました。

ここでは、HADB をインストール、設定、および起動し、高可用性を使用するようクラスタとアプリケーションを設定しました。 Application Server のその他の情報については、「次の学習ステップ」を参照してください。