Sun Java System Application Server 9.1 クイックスタートガイド

インメモリーレプリケーション機能を使用した高可用性とフェイルオーバー

GlassFish v2 は HADB を提供していません。高可用性とフェイルオーバーのために、GlassFish ではインメモリーレプリケーション機能が提供されています。この機能を実行するための手順を次に示します。

  1. アプリケーションを配備する前にロードバランサプラグインをインストールした Web サーバーを再起動します。これによって、loadbalancer.xml ファイルに設定されている順序で、インスタンスによって要求が処理されます。この章で提供される loadbalancer.xml ファイルを使用する場合、instance1 が最初の要求を処理します。

  2. すでに clusterjsp Web アプリケーションが配備済みなので、ここにセッションデータが格納されます。最初の要求を処理したのと同じインスタンスによって後続の要求が処理され、セッションデータが要求間で維持されていることを確認できるようにする必要があります。

  3. いくつか要求を送信し、これらの要求を処理したインスタンスをメモしてから、その特定のインスタンスをシャットダウンします。インスタンスを停止するには次のコマンドを使用します。asadmin stop-instance --user adminuser --password adminpassword instance1

  4. 次の要求を送信し、新しいデータが格納されていることと、これまでに追加されたデータもまだセッション内に存在することを確認します。要求を処理するサーバーのどれかが使用できない場合は、同じクラスタ内の別のサーバーが、それ以前のすべてのセッションとともにその要求を引き継ぎ、要求を完了させます。