Sun Java System Application Server 9.1 管理ガイド

JDBC 接続プールの統計

JDBC リソースを監視することで、パフォーマンスを測定するとともに、実行時のリソースの使用状況を把握します。JDBC 接続の作成はコストのかかる処理であり、アプリケーションのパフォーマンス上のボトルネックになることが多いため、JDBC 接続プールで新しい接続がどのように解放/作成されているかや、特定のプールから接続を取得するために待機しているスレッドがどれくらい存在するかを監視することが不可欠です。

JDBC 接続プールに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–9 JDBC 接続プールの統計

Statistic 

単位 

データ型 

説明 

numconnfailedvalidation

番号 

CountStatistic 

開始時刻から前回のサンプリング時刻までの間に検証に失敗した接続プール内の接続の合計数。 

numconnused

番号 

RangeStatistic 

接続の使用状況に関する統計を提供します。現在使用されている合計接続数に加え、過去に使用された接続の最大数 (ハイウォーターマーク) に関する情報も提供します。 

numconnfree

番号 

CountStatistic 

前回のサンプリング時点におけるプール内の未使用接続の合計数。 

numconntimedout

番号 

BoundedRangeStatistic 

開始時刻から前回のサンプリング時刻までの間にタイムアウトしたプール内の接続の合計数。 

averageconnwaittime

番号 

CountStatistic 

コネクタ接続プールに対する接続要求が成功した場合の平均接続待ち時間を示します。 

waitqueuelength

番号 

CountStatistic 

サービスを受けるためにキュー内で待機している接続要求の数。 

connectionrequestwaittime

 

RangeStatistic 

接続要求の最長待ち時間と最短待ち時間。現在の値は、プールのサービスを最後に受けた要求の待ち時間を示します。 

numconncreated

ミリ秒 

CountStatistic 

前回のリセット後に作成された物理接続の数。 

numconndestroyed

番号 

CountStatistic 

前回のリセット後に破棄された物理接続の数。 

numconnacquired

番号 

CountStatistic 

プールから取得された論理接続の数。 

numconnreleased

番号 

CountStatistic 

プールに解放された論理接続の数。