Sun Java System Application Server 9.1 管理ガイド

第 18 章 コンポーネントとサービスの監視

この章では、Application Server の管理コンソールを使ってコンポーネントを監視する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

監視について

Application Server での監視

監視機能を使用して Application Server のサーバーインスタンスに配備されている各種コンポーネントおよびサービスの実行時状態を把握します。実行時コンポーネントとプロセスに関する情報を使用して、チューニングに関わるパフォーマンスボトルネックを識別し、処理能力を計画し、障害を見積もり、障害の場合の原因を分析して、期待どおりの機能性を確保できます。

監視をオンにすると、オーバーヘッドの増大によりパフォーマンスが低下します。

管理ルールを使用して、サーバーに関する潜在的な問題を通知することもできます。さらにオプションで、サーバーが一定のパフォーマンスしきい値に達したときに措置を講じることもできます。詳細については、第 19 章「管理ルールの設定」を参照してください。

監視の概要

Application Server を監視するには、次の手順を実行します。

  1. 管理コンソールまたは asadmin ツールを使用して、特定のサービスおよびコンポーネントの監視を有効にします。

    この手順の詳細については、「監視の有効化と無効化」を参照してください。

  2. 管理コンソールまたは asadmin ツールを使用して、特定のサービスおよびコンポーネントの監視データを表示します。

    この手順の詳細については、「監視データの表示」を参照してください。

監視可能なオブジェクトのツリー構造について

Application Server は、ツリー構造を使って監視可能なオブジェクトを追跡します。監視オブジェクトのツリーは動的であり、インスタンス内におけるコンポーネントの追加、更新、削除に応じて変更されます。ツリー内のルートオブジェクトは、server などのサーバーインスタンス名です。開発者プロファイルでは、1 つのサーバーインスタンスしか使用できません。

次のコマンドを実行すると、ツリーのトップレベルが表示されます。


asadmin> list --user adminuser --monitor server
server.applications
server.http-service
server.connector-service
server.jms-service
server.jvm
server.orb
server.resources
server.thread-pools

次の各節では、これらのサブツリーについて説明します。

アプリケーションのツリー

次の図に、エンタープライズアプリケーションの各種コンポーネントのトップノードと子ノードを示します。監視統計が利用可能なノードには、アスタリスク (*) を付けています。詳細については、「EJB コンテナの統計」を参照してください。


例 18–1 アプリケーションノードのツリー構造

applications
   |--- application1
   |    |--- ejb-module-1
   |    |        |--- ejb1 *
   |    |                  |--- cache (エンティティー/ステートフルセッション Bean) *
   |    |                  |--- pool (ステートレスセッション/メッセージ駆動型/エンティティー Bean 用) *
   |    |                  |--- methods
   |    |                       |---method1 *
   |    |                       |---method2 *
   |    |                  |--- stateful-session-store (ステートフルセッション Bean)*
   |    |                  |--- timers (ステートレスセッション/エンティティー/mdb) *
   |    |--- web-module-1
   |    |        |--- virtual-server-1 *
   |    |                       |---servlet1  *
   |    |                       |---servlet2  *
   |--- standalone-web-module-1
   |    |        |----- virtual-server-2 *
   |    |                       |---servlet3 *
   |    |                       |---servlet4 *
   |    |        |----- virtual-server-3 *
   |    |                       |---servlet3 *(ほかの仮想サーバーと同一のサーブレット)
   |    |                       |---servlet5 *
   |--- standalone-ejb-module-1
   |    |        |--- ejb2 *
   |    |                  |--- cache (エンティティー/ステートフルセッション Bean) *
   |    |                  |--- pool (ステートレスセッション/メッセージ駆動型/エンティティー Bean 用) *
   |    |                  |--- methods
   |    |                       |--- method1 *
   |    |                       |--- method2 *
   |--- application2

HTTP サービスのツリー

HTTP サービスのノードを、次の図に示します。監視情報が利用可能なノードには、アスタリスク (*) を付けています。「HTTP サービスの統計」を参照してください。


例 18–2 HTTP サービスの図

http-service *
             |---connection-queue *
             |---dns *
             |---file-cache *
             |---keep-alive *
             |---pwc-thread-pool *
             |---virtual-server-1*
             |        |--- request *
             |---virtual-server-2*
             |        |--- request *

リソースのツリー

リソースノードには、JDBC 接続プールやコネクタ接続プールなどのプールの監視可能な属性が格納されます。次の図に、各種リソースコンポーネントのトップノードと子ノードを示します。監視統計が利用可能なノードには、アスタリスク (*) を付けています。「JDBC 接続プールの統計」を参照してください。


例 18–3 リソースの図

resources
        |---connection-pool1(connector-connection-pool、jdbc のいずれか)*
        |---connection-pool2(connector-connection-pool、jdbc のいずれか)*

コネクタサービスのツリー

コネクタサービスノードには、コネクタ接続プールなどのプールの監視可能な属性が格納されます。次の図に、各種コネクタサービスコンポーネントのトップノードと子ノードを示します。監視統計が利用可能なノードには、アスタリスク (*) を付けています。「JMS サービスおよびコネクタサービスの統計」を参照してください。


例 18–4 コネクタサービスの図

connector-service
        |--- resource-adapter-1
        |        |-- connection-pools
        |        |        |-- pool-1 (このプールのすべてのプール状態)
        |        |-- work-management (このリソースアダプタのすべての作業管理状態)

JMS サービスのツリー

JMS サービスノードには、コネクタ接続プールなどのプールの監視可能な属性が格納されます。次の図に、各種 JMS サービスコンポーネントのトップノードと子ノードを示します。監視統計が利用可能なノードには、アスタリスク (*) を付けています。


例 18–5 JMS サービスの図

jms-service
        |-- connection-factories (リソースアダプタの世界では接続プールと呼ばれるもの)
        |        |-- connection-factory-1 (この接続ファクトリのすべての接続ファクトリ状態)
        |-- work-management (この MQ リソースアダプタのすべての作業管理状態)

ORB のツリー

ORB ノードには、接続マネージャーの監視可能な属性が格納されます。次の図に、各種 ORB コンポーネントのトップノードと子ノードを示します。監視統計が利用可能なノードには、アスタリスク (*) を付けています。「ORB の接続マネージャーの統計」を参照してください。


例 18–6 ORB の図

orb
        |--- connection-managers
        |        |--- connection-manager-1 *
        |        |--- connection-manager-1 *

スレッドプールのツリー

スレッドプールノードには、接続マネージャーの監視可能な属性が格納されます。次の図に、各種 ORB コンポーネントのトップノードと子ノードを示します。監視統計が利用可能なノードには、アスタリスク (*) を付けています。「スレッドプールの統計」を参照してください。


例 18–7 スレッドプールの図

thread-pools
        |    |--- thread-pool-1 *
        |    |--- thread-pool-2 *

監視対象のコンポーネントとサービスの統計について

この節では、利用可能な監視統計について説明します。

EJB コンテナの統計

EJB コンテナの統計を次の表に示します。

EJB 統計を次の表に示します。

表 18–1 EJB 統計

属性名 

データ型 

説明 

createcount

CountStatistic 

特定の EJB に対する create メソッドの呼び出し回数。

removecount

CountStatistic 

特定の EJB に対する remove メソッドの呼び出し回数。

pooledcount

RangeStatistic 

プールされた状態にあるエンティティー Bean の数。 

readycount

RangeStatistic 

実行可能状態にあるエンティティー Bean の数。 

messagecount

CountStatistic 

特定のメッセージ駆動型 Bean に対して受信されたメッセージの数。 

methodreadycount

RangeStatistic 

MethodReady 状態にあるステートフルまたはステートレスセッション Beans の数。

passivecount

RangeStatistic 

Passive 状態にあるステートフルセッション Beans の数。

EJB メソッド呼び出しに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–2 EJB メソッドの統計

属性名 

データ型 

説明 

methodstatistic

TimeStatistic 

特定の操作の呼び出し回数。その呼び出しにかかった合計時間など。 

totalnumerrors

CountStatistic 

メソッド実行時に例外が発生した回数。この情報は、EJB コンテナの監視が有効になっている場合に、ステートレスおよびステートフルのセッション Beans とエンティティー Beans に対して収集されます。 

totalnumsuccess

CountStatistic 

メソッドが正常に実行された回数。この情報は、EJB コンテナの監視が有効になっている場合に、ステートレスおよびステートフルのセッション Beans とエンティティー Beans に対して収集されます。 

executiontime

CountStatistic 

成功または失敗した最後の操作実行時にメソッド実行に費やされた時間 (ミリ秒)。この情報は、EJB コンテナの監視が有効になっている場合に、ステートレスおよびステートフルのセッション Beans とエンティティー Beans に対して収集されます。 

EJB セッションストアに関する統計を、次の表に示します。

表 18–3 EJB セッションストアの統計

属性名 

データ型 

説明 

currentSize

RangeStatistic 

現在ストア内に存在している、非活性化またはチェックポイント化されたセッションの数。 

activationCount

CountStatistic 

ストアから活性化されたセッションの数。 

activationSuccessCount

CountStatistic 

ストアからの活性化に成功したセッションの数 

activationErrorCount

CountStatistic 

成功または失敗した最後の操作実行時にメソッド実行に費やされた時間 (ミリ秒)。この情報は、EJB コンテナの監視が有効になっている場合に、ステートレスおよびステートフルのセッション Beans とエンティティー Beans に対して収集されます。 

passivationCount

CountStatistic 

このストアを使って非活性化されたセッションの数。 

passivationSuccessCount

CountStatistic 

このストアを使って正常に非活性化されたセッションの数。 

passivationErrorCount

CountStatistic 

このストアを使って非活性化できなかったセッションの数。 

expiredSessionCount

CountStatistic 

期限切れによりこのストアから削除されたセッションの数。 

passivatedBeanSize

CountStatistic 

このストアによって非活性化されたバイト数の合計 (合計、最小、最大を含む)。 

passivationTime

CountStatistic 

Beans のストアへの非活性化に要した時間 (合計、最小、最大を含む)。 

checkpointCount (エンタープライズプロファイルのみ)

CountStatistic 

このストアを使ってチェックポイント化されたセッションの数。 

checkpointSuccessCount (エンタープライズプロファイルのみ)

CountStatistic 

正常にチェックポイント化されたセッションの数。 

checkpointErrorCount (エンタープライズプロファイルのみ)

CountStatistic 

チェックポイント化できなかったセッションの数。 

checkpointedBeanSize (エンタープライズプロファイルのみ)

ValueStatistic 

ストアによってチェックポイント化されたバイト数の合計。 

checkpointTime (エンタープライズプロファイルのみ)

TimeStatistic 

Beans のストアへのチェックポイント化に要した時間。 

EJB プールに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–4 EJB プールの統計

属性名 

データ型 

説明 

numbeansinpool

BoundedRangeStatistic 

関連付けられたプール内の EJB 数。これにより、プールがどのように変化しているかがわかります。 

numthreadswaiting

BoundedRangeStatistic 

未使用 Beans を取得するために待機しているスレッドの数。これは、要求が過剰である可能性を示します。 

totalbeanscreated

CountStatistic 

関連付けられたプール内でデータ収集開始後に作成された Beans の数。 

totalbeansdestroyed

CountStatistic 

関連付けられたプール内でデータ収集開始後に破棄された Beans の数。 

jmsmaxmessagesload

CountStatistic 

メッセージ駆動型 Bean のサービスを提供するために JMS セッション内に一度にロード可能なメッセージの最大数。デフォルトは 1。メッセージ駆動型 Beans 用のプールにのみ適用されます。 

EJB キャッシュに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–5 EJB キャッシュの統計

属性名 

データ型 

説明 

cachemisses

BoundedRangeStatistic 

ユーザー要求に対する Bean がキャッシュ内で見つからなかった回数。 

cachehits

BoundedRangeStatistic 

ユーザー要求に対するエントリがキャッシュ内で見つかった回数。 

numbeansincache

BoundedRangeStatistic 

キャッシュ内の Beans 数。これは現在のキャッシュサイズです。 

numpassivations

CountStatistic 

非活性化された Bean の数。ステートフルセッション Beans にのみ適用されます。 

numpassivationerrors

CountStatistic 

非活性化中に発生したエラーの数。ステートフルセッション Beans にのみ適用されます。 

numexpiredsessionsremoved

CountStatistic 

クリーンアップスレッドによって削除された期限切れセッションの数。ステートフルセッション Beans にのみ適用されます。 

numpassivationsuccess

CountStatistic 

非活性化が正常に終了した回数。ステートフルセッション Beans にのみ適用されます。 

タイマーに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–6 タイマーの統計

Statistic 

データ型 

説明 

numtimerscreated

CountStatistic 

システム内で作成されたタイマーの数。 

numtimersdelivered

CountStatistic 

システムによって配信されたタイマーの数。 

numtimersremoved

CountStatistic 

システムから削除されたタイマーの数。 

Web コンテナの統計

Web コンテナは、「アプリケーションのツリー」に示したオブジェクトツリー内に含まれます。Web コンテナの統計は、個々の Web アプリケーションごとに表示されます。Web コンテナのサーブレットに関して利用可能な統計を表 18–7 に、Web モジュールに関して利用可能な統計を表 18–8 に示します。

表 18–7 Web コンテナ (サーブレット) の統計

Statistic 

単位 

データ型 

コメント 

errorcount

番号 

CountStatistic 

応答コードが 400 以上になった場合の累計件数。 

maxtime

ミリ秒 

CountStatistic 

Web コンテナの要求待ち状態の最大継続時間。 

processingtime

ミリ秒 

CountStatistic 

各要求の処理に要した時間の累計値。この処理時間は、要求処理時間を要求数で割って得られた平均値です。 

requestcount

番号 

CountStatistic 

その時点までに処理された要求の合計数。 

Web モジュールに関して利用可能な統計を、「Web コンテナの統計」に示します。

表 18–8 Web コンテナ (Web モジュール) の統計

Statistic 

データ型 

コメント 

jspcount

CountStatistic 

この Web モジュール内に読み込まれた JSP ページの数。 

jspreloadcount

CountStatistic 

この Web モジュール内に再読み込みされた JSP ページの数。 

sessionstotal

CountStatistic 

この Web モジュールに対して作成されたセッションの合計数。 

activesessionscurrent

CountStatistic 

この Web モジュールで現在アクティブになっているセッションの数。 

activesessionshigh

CountStatistic 

この Web モジュールで同時にアクティブになれるセッションの最大数。 

rejectedsessionstotal

CountStatistic 

この Web モジュールで拒否されたセッションの合計数。これは、最大許可セッション数がすでにアクティブになっていたために作成されなかったセッションの数です。 

expiredsessionstotal

CountStatistic 

この Web モジュールで期限切れになったセッションの合計数。 

sessionsize

AverageRangeStatistic 

この Web モジュールのセッションのサイズ。値は high、low、average のいずれかです。ただし、直列化されたセッションの場合はバイト値になります。 

sessionpersisttime

AverageRangeStatistic 

この Web モジュールの HTTP セッション状態のバックエンドストアへの持続化に要した時間 (ミリ秒値、low、high、average のいずれか)。 

cachedsessionscurrent

CountStatistic 

この Web モジュールで現在メモリー内にキャッシュされているセッションの数。 

passivatedsessionscurrent

CountStatistic 

この Web モジュールで現在非活性化されているセッションの数。 

HTTP サービスの統計

Sun Java System Application Server 8.x Platform Edition で提供されていた HTTP サービス統計はより高機能な PWC (Production Web Container) の統計に置き換えられました。PWC については 「PWC (Production Web Container) の統計」を参照してください。

JDBC 接続プールの統計

JDBC リソースを監視することで、パフォーマンスを測定するとともに、実行時のリソースの使用状況を把握します。JDBC 接続の作成はコストのかかる処理であり、アプリケーションのパフォーマンス上のボトルネックになることが多いため、JDBC 接続プールで新しい接続がどのように解放/作成されているかや、特定のプールから接続を取得するために待機しているスレッドがどれくらい存在するかを監視することが不可欠です。

JDBC 接続プールに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–9 JDBC 接続プールの統計

Statistic 

単位 

データ型 

説明 

numconnfailedvalidation

番号 

CountStatistic 

開始時刻から前回のサンプリング時刻までの間に検証に失敗した接続プール内の接続の合計数。 

numconnused

番号 

RangeStatistic 

接続の使用状況に関する統計を提供します。現在使用されている合計接続数に加え、過去に使用された接続の最大数 (ハイウォーターマーク) に関する情報も提供します。 

numconnfree

番号 

CountStatistic 

前回のサンプリング時点におけるプール内の未使用接続の合計数。 

numconntimedout

番号 

BoundedRangeStatistic 

開始時刻から前回のサンプリング時刻までの間にタイムアウトしたプール内の接続の合計数。 

averageconnwaittime

番号 

CountStatistic 

コネクタ接続プールに対する接続要求が成功した場合の平均接続待ち時間を示します。 

waitqueuelength

番号 

CountStatistic 

サービスを受けるためにキュー内で待機している接続要求の数。 

connectionrequestwaittime

 

RangeStatistic 

接続要求の最長待ち時間と最短待ち時間。現在の値は、プールのサービスを最後に受けた要求の待ち時間を示します。 

numconncreated

ミリ秒 

CountStatistic 

前回のリセット後に作成された物理接続の数。 

numconndestroyed

番号 

CountStatistic 

前回のリセット後に破棄された物理接続の数。 

numconnacquired

番号 

CountStatistic 

プールから取得された論理接続の数。 

numconnreleased

番号 

CountStatistic 

プールに解放された論理接続の数。 

JMS サービスおよびコネクタサービスの統計

コネクタ接続プールに関して利用可能な統計を、表 18–10 に示します。コネクタ作業管理に関する統計を、表 18–11 に示します。

表 18–10 コネクタ接続プールの統計

Statistic 

単位 

データ型 

説明 

numconnfailedvalidation

番号 

CountStatistic 

開始時刻から前回のサンプリング時刻までの間に検証に失敗した接続プール内の接続の合計数。 

numconnused

番号 

RangeStatistic 

接続の使用状況に関する統計を提供します。現在使用されている合計接続数に加え、過去に使用された接続の最大数 (ハイウォーターマーク) に関する情報も提供します。 

numconnfree

番号 

RangeStatistic 

前回のサンプリング時点におけるプール内の未使用接続の合計数。 

numconntimedout

番号 

CountStatistic 

開始時刻から前回のサンプリング時刻までの間にタイムアウトしたプール内の接続の合計数。 

averageconnwaittime

番号 

CountStatistic 

接続プールからサービスを受けるまでにかかった平均接続待ち時間。 

waitqueuelenght

番号 

CountStatistic 

サービスを受けるためにキュー内で待機している接続要求の数。 

connectionrequestwaittime

 

RangeStatistic 

接続要求の最長待ち時間と最短待ち時間。現在の値は、プールのサービスを最後に受けた要求の待ち時間を示します。 

numconncreated

ミリ秒 

CountStatistic 

前回のリセット後に作成された物理接続の数。 

numconndestroyed

番号 

CountStatistic 

前回のリセット後に破棄された物理接続の数。 

numconnacquired

番号 

CountStatistic 

プールから取得された論理接続の数。 

numconnreleased

番号 

CountStatistic 

プールに解放された論理接続の数。 

コネクタ作業管理に関して利用可能な統計を、次の図に示します。

表 18–11 コネクタ作業管理の統計

Statistic 

データ型 

説明 

activeworkcount

RangeStatistic 

コネクタによって実行された作業オブジェクトの数。 

waitqueuelength

RangeStatistic 

実行される前にキュー内で待機している作業オブジェクトの数。 

workrequestwaittime

RangeStatistic 

作業オブジェクトが実行されるまでの最長待ち時間と最短待ち時間。 

submittedworkcount

CountStatistic 

コネクタモジュールによって送信された作業オブジェクトの数。 

rejectedworkcount

CountStatistic 

Application Server によって拒否された作業オブジェクトの数。 

completedworkcount

CountStatistic 

完了した作業オブジェクトの数。 

ORB の接続マネージャーの統計

ORB の接続マネージャーに関して利用可能な統計を、次の図に示します。

表 18–12 ORB の接続マネージャーの統計

Statistic 

単位 

データ型 

説明 

connectionsidle

番号 

CountStatistic 

ORB への接続のうち、アイドル状態のものの合計数を提供します。 

connectionsinuse

番号 

CountStatistic 

ORB への接続のうち、使用中のものの合計数を提供します。 

totalconnections

番号 

BoundedRangeStatistic 

ORB への接続の合計数。 

スレッドプールの統計

スレッドプールに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–13 スレッドプールの統計

Statistic 

単位 

データ型 

説明 

averagetimeinqueue

ミリ秒 

RangeStatistic 

キュー内の要求が処理されるまでの平均待ち時間 (ミリ秒)。 

averageworkcompletion-time

ミリ秒 

RangeStatistic 

1 つの作業の平均完了時間 (ミリ秒)。 

currentnumberofthreads

番号 

BoundedRangeStatistic 

要求処理スレッドの現在の数。 

numberofavailablethreads

番号 

CountStatistic 

利用可能なスレッドの数。 

numberofbusythreads

番号 

CountStatistic 

ビジー状態のスレッドの数。 

totalworkitemsadded

番号 

CountStatistic 

その時点までに作業キューに追加された作業項目の合計数。 

トランザクションサービスの統計

トランザクションサービスを使えば、クライアントはトランザクションサブシステムをフリーズできます。フリーズすると、トランザクションをロールバックしたり、フリーズ時点で処理中であったトランザクションを特定したりできます。トランザクションサービスに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–14 トランザクションサービスの統計

Statistic 

データ型 

説明 

activecount

CountStatistic 

現在アクティブなトランザクションの数。 

activeids

StringStatistic 

現在アクティブなトランザクションの ID。それらの各トランザクションは、トランザクションサービスのフリーズ後にロールバックすることができます。 

committedcount

CountStatistic 

コミットされたトランザクションの数。 

rolledbackcount

CountStatistic 

ロールバックされたトランザクションの数。 

state

StringStatistic 

トランザクションがフリーズされたかどうかを示します。 

Java 仮想マシン (JVM) の統計

JVM の監視可能な属性は、常に有効になっています。JVM に関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–15 JVM の統計

Statistic 

データ型 

説明 

heapsize

BoundedRangeStatistic 

JVM のメモリーヒープサイズの上限と下限の間にある常駐メモリーフットプリント。 

uptime

CountStatistic 

JVM の稼働時間。 

Java SE の JVM 統計

Java SE では、JVM から追加の監視情報を取得できます。監視レベルを「低」に設定すると、この追加情報の表示が有効になります。監視レベルを「高」に設定すると、さらにシステム内の各ライブスレッドに関する情報も表示されます。Java SE で利用可能な追加監視機能の詳細については、『Monitoring and Management for the Java Platform』というタイトルの文書を参照してください。この文書は http://java.sun.com/javase/ja/6/docs/ja/ で利用可能になっています。

Java SE の監視ツールについては、http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/tools/#manage を参照してください。

Java SE の JVM で利用可能なクラス読み込み関連の統計を、次の図に示します。

表 18–16 Java SE の JVM 統計 - クラス読み込み

Statistic 

データ型 

説明 

loadedclasscount

CountStatistic 

JVM 内に現在読み込まれているクラスの数。 

totalloadedclasscount

CountStatistic 

JVM の実行開始後に読み込まれたクラスの合計数。 

unloadedclasscount

CountStatistic 

JVM の実行開始後に JVM から読み込み解除されたクラスの数。 

Java SE の JVM で利用可能なコンパイル関連の統計を、次の図に示します。

表 18–17 Java SE の JVM 統計 - コンパイル

Statistic 

データ型 

説明 

totalcompilationtime

CountStatistic 

コンパイルに費やされた時間の累計 (ミリ秒)。 

Java SE の JVM で利用可能なガベージコレクション関連の統計を、次の図に示します。

表 18–18 Java SE の JVM 統計 - ガベージコレクション

Statistic 

データ型 

説明 

collectioncount

CountStatistic 

実行されたコレクションの合計回数。 

collectiontime

CountStatistic 

コレクション時間の累計値 (ミリ秒)。 

Java SE の JVM で利用可能なメモリー関連の統計を、次の図に示します。

表 18–19 Java SE の JVM 統計 - メモリー

Statistic 

データ型 

説明 

objectpendingfinalizationcount

CountStatistic 

ファイナライズを保留しているオブジェクトの概算数。 

initheapsize

CountStatistic 

JVM が最初に要求したヒープのサイズ。 

usedheapsize

CountStatistic 

現在使用されているヒープのサイズ。 

maxheapsize

CountStatistic 

メモリー管理用として使用可能なメモリーの最大サイズ (バイト)。 

committedheapsize

CountStatistic 

JVM 用としてコミットされたメモリーのサイズ (バイト)。 

initnonheapsize

CountStatistic 

JVM が最初に要求した非ヒープ領域のサイズ。 

usednonheapsize

CountStatistic 

現在使用されている非ヒープ領域のサイズ。 

maxnonheapsize

CountStatistic 

メモリー管理用として使用可能なメモリーの最大サイズ (バイト)。 

committednonheapsize

CountStatistic 

JVM 用としてコミットされたメモリーのサイズ (バイト)。 

Java SE の JVM で利用可能なオペレーティングシステム関連の統計を、次の図に示します。

表 18–20 Java SE の JVM 統計 - オペレーティングシステム

Statistic 

データ型 

説明 

arch

StringStatistic 

オペレーティングシステムのアーキテクチャー。 

availableprocessors

CountStatistic 

JVM が使用できるプロセッサの数。 

name

StringStatistic 

オペレーティングシステムの名前。 

version

StringStatistic 

オペレーティングシステムのバージョン。 

Java SE の JVM で利用可能なランタイム関連の統計を、次の図に示します。

表 18–21 Java SE の JVM 統計 - ランタイム

Statistic 

データ型 

説明 

name

StringStatistic 

実行中の JVM を表す名前 

vmname

StringStatistic 

JVM 実装の名前。 

vmvendor

StringStatistic 

JVM 実装のベンダー。 

vmversion

StringStatistic 

JVM 実装のバージョン。 

specname

StringStatistic 

JVM 仕様の名前。 

specvendor

StringStatistic 

JVM 仕様のベンダー。 

specversion

StringStatistic 

JVM 仕様のバージョン。 

managementspecversion

StringStatistic 

JVM が実装している管理仕様のバージョン。 

classpath

StringStatistic 

システムクラスローダーがクラスファイルの検索時に使用するクラスパス。 

librarypath

StringStatistic 

Java のライブラリパス。 

bootclasspath

StringStatistic 

ブートストラップクラスローダーがクラスファイルの検索時に使用するクラスパス。 

inputarguments

StringStatistic 

JVM に渡された入力引数。main メソッドに対する引数は含みません。

uptime

CountStatistic 

JVM の稼働時間 (ミリ秒)。 

Java SE の JVM で利用可能な ThreadInfo 関連の統計を、次の図に示します。

表 18–22 Java SE の JVM 統計 - ThreadInfo

Statistic 

データ型 

説明 

threadid

CountStatistic 

スレッドの ID。 

threadname

StringStatistic 

スレッドの名前 

threadstate

StringStatistic 

スレッドの状態。 

blockedtime

CountStatistic 

このスレッドが BLOCKED 状態に入ったあと経過した時間 (ミリ秒)。スレッド競合監視が無効になっている場合は、-1 が返されます。

blockedcount

CountStatistic 

このスレッドが BLOCKED 状態に入った合計回数。

waitedtime

CountStatistic 

スレッドが WAITING 状態に入ったあと経過した時間 (ミリ秒)。スレッド競合監視が無効になっている場合は、-1 が返されます。

waitedcount

CountStatistic 

スレッドが WAITING 状態または TIMED_WAITING 状態になった合計回数。

lockname

StringStatistic 

このスレッドが獲得をブロックされている監視ロック、またはこのスレッドが Object.wait メソッド経由で通知されるのを待っている監視ロックの文字列表現。

lockownerid

CountStatistic 

このスレッドのブロック対象オブジェクトの監視ロックを保持しているスレッドの ID。 

lockownername

StringStatistic 

このスレッドのブロック対象オブジェクトの監視ロックを保持しているスレッドの名前。 

stacktrace

StringStatistic 

このスレッドに関連付けられているスタックトレース。 

Java SE の JVM で利用可能なスレッド関連の統計を、次の図に示します。

表 18–23 Java SE の JVM 統計 - スレッド

Statistic 

データ型 

説明 

threadcount

CountStatistic 

ライブデーモンスレッドと非デーモンスレッドの現在の数。 

peakthreadcount

CountStatistic 

JVM 起動後またはピーク値リセット後におけるライブスレッドのピーク数。 

totalstartedthreadcount

CountStatistic 

JVM が起動されて以来、作成されたスレッド、起動されたスレッド、作成および起動されたスレッドの合計数。 

daemonthreadcount

CountStatistic 

ライブデーモンスレッドの現在の数。 

allthreadids

StringStatistic 

すべてのライブスレッド ID のリスト。 

currentthreadcputime

CountStatistic 

CPU 時間の測定が有効になっている場合は、現在のスレッドに対する CPU 時間 (ナノ秒)。CPU 時間の測定が無効になっている場合は、-1 が返されます。 

monitordeadlockedthreads

StringStatistic 

監視デッドロックが発生しているスレッド ID のリスト。 

PWC (Production Web Container) の統計

次の各表に示す PWC コンポーネントおよびサービスの統計が利用可能です。

PWC 仮想サーバーに関する統計を、次の表に示します。

表 18–24 PWC 仮想サーバーの統計

属性名 

データ型 

説明 

id

StringStatistic 

仮想サーバーの ID。 

mode

StringStatistic 

仮想サーバーのモード。unknownactive のいずれかを選択できます。

hosts

StringStatistic 

この仮想サーバーからサービスを受けているホストの名前。 

interfaces

StringStatistic 

仮想サーバーに設定されたインタフェース (リスナー) のタイプ。 

PWC 要求に関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–25 PWC 要求の統計

属性名 

データ型 

説明 

method

StringStatistic 

要求で使用されたメソッド。 

uri

StringStatistic 

最後に処理された URI。 

countrequests

CountStatistic 

処理された要求の数。 

countbytestransmitted

CountStatistic 

送信バイト数。この情報が利用不可能な場合は 0 

countbytesreceived

CountStatistic 

受信バイト数。この情報が利用不可能な場合は 0。 

ratebytesreceived

CountStatistic 

サーバーで定義されたある期間内に受信されたデータの受信速度。この情報が利用不可能な場合は 0 

maxbytestransmissionrate

CountStatistic 

サーバーで定義されたある期間内に送信されたデータの最大送信速度。この情報が利用不可能な場合は 0。 

countopenconnections

CountStatistic 

現在開いている接続の数。この情報が利用不可能な場合は 0。 

maxopenconnections

CountStatistic 

同時に開ける接続の最大数。この情報が利用不可能な場合は 0。 

count2xx

CountStatistic 

コード 2XX の応答の合計数。 

count3xx

CountStatistic 

コード 3XX の応答の合計数。 

count4xx

CountStatistic 

コード 4XX の応答の合計数。 

count5xx

CountStatistic 

コード 5XX の応答の合計数。 

countother

CountStatistic 

その他の応答コードを含む応答の合計数。 

count200

CountStatistic 

コード 200 の応答の合計数。 

count302

CountStatistic 

コード 302 の応答の合計数。 

count304

CountStatistic 

コード 304 の応答の合計数。 

count400

CountStatistic 

コード 400 の応答の合計数。 

count401

CountStatistic 

コード 401 の応答の合計数。 

count403

CountStatistic 

コード 403 の応答の合計数。 

count404

CountStatistic 

コード 404 の応答の合計数。 

count503

CountStatistic 

コード 503 の応答の合計数。 

キャッシュ情報セクションでは、ファイルキャッシュの使用状況に関する情報が提供されます。PWC ファイルキャッシュに関する統計を、次の表に示します。

表 18–26 PWC ファイルキャッシュの統計

属性名 

データ型 

説明 

flagenabled

CountStatistic 

ファイルキャッシュが有効になっているかどうかを示します。有効な値は、0 (no)、1 (yes) のいずれかです。 

secondsmaxage

CountStatistic 

有効なキャッシュエントリの最大有効期間 (秒)。 

countentries

CountStatistic 

現在のキャッシュエントリの数。単一のキャッシュエントリは単一の URI を表します。 

maxentries

CountStatistic 

同時に存在可能なキャッシュエントリの最大数。 

countopenentries

CountStatistic 

特定のオープンファイルに関連付けられたエントリの数。 

maxopenentries

CountStatistic 

特定のオープンファイルに同時に関連付けることのできるキャッシュエントリの最大数。 

sizeheapcache

CountStatistic 

キャッシュコンテンツ格納用のヒープ領域。 

maxheapcachesize

CountStatistic 

キャッシュファイルコンテンツ格納用のヒープ領域の最大サイズ。 

sizemmapcache

CountStatistic 

メモリーにマップされたファイルのコンテンツ用として使用するアドレス空間。 

maxmmapcachesize

CountStatistic 

ファイルキャッシュがメモリーにマップされたファイルのコンテンツ用として使用するアドレス空間の最大サイズ。 

counthits

CountStatistic 

キャッシュ検索の成功回数。 

countmisses

CountStatistic 

キャッシュ検索の失敗回数。 

countinfohits

CountStatistic 

ファイル情報検索の成功回数。 

countinfomisses

CountStatistic 

キャッシュファイル情報検索の失敗回数。 

countcontenthits

CountStatistic 

キャッシュファイルコンテンツのヒット数。 

countcontentmisses

CountStatistic 

ファイル情報検索の失敗回数。 

このセクションでは、サーバーの HTTP レベルキープアライブシステムに関する情報が提供されます。PWC キープアライブに関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–27 PWC キープアライブの統計

属性名 

データ型 

説明 

countconnections

CountStatistic 

キープアライブモードの接続の数。 

maxconnections

CountStatistic 

同時に存在可能なキープアライブモード接続の最大数。 

counthits

CountStatistic 

キープアライブモードの接続が有効な要求を生成した回数の合計。 

countflushes

CountStatistic 

キープアライブ接続がサーバーによって閉じられた回数。 

countrefusals

CountStatistic 

サーバーがキープアライブスレッドに接続を渡せなかった回数。その原因はおそらく、持続接続が多すぎたことにあります。 

counttimeouts

CountStatistic 

クライアント接続が何の活動も見られないままタイムアウトに達し、サーバーがそのキープアライブ接続を終了した回数。 

secondstimeout

CountStatistic 

アイドル状態のキープアライブ接続が閉じられるまでの時間 (秒)。 

DNS キャッシュでは、IP アドレスと DNS 名がキャッシュされます。サーバーの DNS キャッシュはデフォルトで無効になっています。単一のキャッシュエントリは、単一の IP アドレスまたは単一の DNS 名の検索を表します。PWC DNS に関して利用可能な統計を、次の表に示します。

表 18–28 PWC DNS の統計

属性名 

データ型 

説明 

flagcacheenabled

CountStatistic 

DNS キャッシュが有効 (オン) になっているかどうかを示します。0 (off)、1 (on) のいずれかです。 

countcacheentries

CountStatistic 

キャッシュ内に現在存在している DNS エントリの数。 

maxcacheentries

CountStatistic 

キャッシュ内に格納できる DNS エントリの最大数。 

countcachehits

CountStatistic 

DNS キャッシュ検索の成功回数。 

countcachemisses

CountStatistic 

DNS キャッシュ検索の失敗回数。 

flagasyncenabled

CountStatistic 

非同期 DNS 検索が有効 (オン) になっているかどうかを示します。0 (off)、1 (on) のいずれかです。 

countasyncnamelookups

CountStatistic 

非同期 DNS 名検索の合計回数。 

countasyncaddrlookups

CountStatistic 

非同期 DNS アドレス検索の合計回数。 

countasynclookupsinprogress

CountStatistic 

処理中の非同期検索の数。 

PWC スレッドプールに関する統計を、次の表に示します。

表 18–29 PWC スレッドプールの統計

属性名 

データ型 

説明 

id

StringStatistic 

スレッドプールの ID。 

countthreadsidle

CountStatistic 

現在アイドル状態になっている要求処理スレッドの数。 

countthreads

CountStatistic 

要求処理スレッドの現在の数。 

maxthreads

CountStatistic 

同時に存在可能な要求処理スレッドの最大数。 

countqueued

CountStatistic 

このスレッドプールの処理待ちキューに格納されている要求の数。 

peakqueued

CountStatistic 

キュー内に同時に格納された要求の最大数。 

maxqueued

CountStatistic 

キュー内に同時に格納可能な要求の最大数。 

接続キューとは、処理される前の要求が格納されるキューのことです。接続キューの統計は、キュー内のセッション数や接続が受け付けられるまでの平均遅延時間などを示します。PWC 接続キューに関する統計を、次の表に示します。

表 18–30 PWC 接続キューの統計

属性名 

データ型 

説明 

id

StringStatistic 

接続キューの ID。 

counttotalconnections

CountStatistic 

受け付けられた接続の合計数。 

countqueued

CountStatistic 

キュー内に現在存在している接続の数。 

peakqueued

CountStatistic 

キュー内に同時に存在していた接続の最大数。 

maxqueued

CountStatistic 

接続キューの最大サイズ。 

countoverflows

CountStatistic 

キューがいっぱいになったために接続を格納できなかった回数。 

counttotalqueued

CountStatistic 

キューに格納された接続の合計数。1 つの接続がキュー内に複数回格納される可能性があります。このため、counttotalqueued の値は、counttotalconnections の値以上になります。

tickstotalqueued

CountStatistic 

接続がキュー内で費やした合計ティック数。ティックは、システムに依存する時間の単位です。 

countqueued1minuteaverage

CountStatistic 

キュー内接続数の過去 1 分間における平均値。 

countqueued5minuteaverage

CountStatistic 

キュー内接続数の過去 5 分間における平均値。 

countqueued15minuteaverage

CountStatistic 

キュー内接続数の過去 15 分間における平均値。 

PWC HTTP サービスに関する統計を、次の表に示します。

表 18–31 PWC HTTP サービスの統計

属性名 

データ型 

説明 

id

StringStatistic 

HTTP サービスのインスタンス名。 

versionserver

StringStatistic 

HTTP サービスのバージョン番号。 

timestarted

StringStatistic 

HTTP サービスが起動された時刻 (GMT)。 

secondsrunning

CountStatistic 

HTTP サービス起動後の経過時間 (秒)。 

maxthreads

CountStatistic 

各インスタンス内のワーカースレッドの最大数。 

maxvirtualservers

CountStatistic 

各インスタンス内に設定可能な仮想サーバーの最大数。 

flagprofilingenabled

CountStatistic 

HTTP サービスのパフォーマンスプロファイリングが有効になっているかどうか。有効な値は 0、1 のいずれかです。 

flagvirtualserveroverflow

CountStatistic 

maxvirtualservers を超える仮想サーバーが設定されているかどうかを示します。これを 1 に設定すると、すべての仮想サーバーで統計が追跡されなくなります。

load1minuteaverage

CountStatistic 

要求負荷の過去 1 分間における平均値。 

load5minuteaverage

CountStatistic 

要求負荷の過去 5 分間における平均値。 

load15minuteaverage

CountStatistic 

要求負荷の過去 15 分間における平均値。 

ratebytestransmitted

CountStatistic 

サーバーで定義されたある期間内に送信されたデータの送信速度。この情報が利用不可能な場合、結果は 0 になります。 

ratebytesreceived

CountStatistic 

サーバーで定義されたある期間内に受信されたデータの受信速度。この情報が利用不可能な場合、結果は 0 になります。 

監視の有効化と無効化

ここでは、次の内容について説明します。

管理コンソールを使用した監視レベルの設定

管理コンソールを使用して監視を設定するには、次の手順に従います。

デフォルトでは、すべてのコンポーネントおよびサービスについて監視はオフになっています。監視をオンにするには、コンボボックスから「LOW」または「HIGH」を選択します。監視をオフにするには、コンボボックスから「OFF」を選択します。

監視の設定の詳細については、管理コンソールで利用可能なオンラインヘルプを参照してください。

Procedureasadmin を使用して監視レベルを設定する

  1. get コマンドを使って監視が現在有効になっているサービスとコンポーネントを確認します。


    asadmin> get --user admin-user server.monitoring-service.module-monitoring-levels.*

    次の結果が返されます。


    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.
    connector-connection-pool = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.
    connector-service = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.ejb-container = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.http-service = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.jdbc-connection-pool = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.jms-service = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.jvm = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.orb = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.thread-pool = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.transaction-service = OFF
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.web-container = OFF
  2. set コマンドを使って監視を有効にします。

    たとえば、HTTP サービスの監視を有効にするには、次のようにします。


    asadmin> set --user admin-user 
    server.monitoring-service.module-monitoring-levels.http-service=LOW

    監視を無効にするには、set コマンドを使って監視レベルに OFF を指定します。

監視データの表示

管理コンソールでの監視データの表示

開発者プロファイルの場合、監視データを表示するには、「Application Server」->「監視」の順に選択します。

クラスタおよびエンタープライズプロファイルの場合、スタンドアロンインスタンスの監視データを表示するには、「スタンドアロンインスタンス」->「インスタンス」->「監視」の順に選択します。クラスタ化されたインスタンスの監視データを表示するには、「クラスタ」->「クラスタ」->「インスタンス」->「監視」の順に選択します。

JVM、サーバー、アプリケーション、スレッドプール、HTTP サービス、トランザクションサービス、ログ統計、および呼び出しフロー統計の監視データを選択して表示できます。これらのコンポーネントやサービスの構成を示した図については、「監視可能なオブジェクトのツリー構造について」を参照してください。

監視の表示または設定の詳細については、管理コンソールで利用可能なオンラインヘルプを参照してください。

各コンポーネントやサービスの属性の詳細については、「監視対象のコンポーネントとサービスの統計について」を参照してください。

asadmin ツールによる監視データの表示

ここでは、次の内容について説明します。

Procedureasadmin monitor コマンドを使用して監視データを表示する

asadmin で監視データを表示する方法は 2 とおりあります。最初の方法では、monitor コマンドを使用します。このコマンドは、一般的な監視統計を出力します。統計情報を絞り込むためのオプションと、出力をコンマ区切り (CSV) ファイルに取り込むためのオプションがあります。

  1. 監視データを表示するには、monitor コマンドを使用して、監視データのタイプを指定します。監視データのタイプには、httplistenerkeepalivefilecacheconnectionqueuejdbcpooljvmthreadpool servletconnectionconnectorpoolendpointentitybeanmessagedrivenstatefulsessionstatelesssessionhttpservicewebmodule があります。

    たとえば、server 上の jvm のデータを表示するには、次のように入力します。


    asadmin>monitor --type jvm --user adminuser server

                                   JVM Monitoring
    UpTime(ms)                                    HeapSize(bytes)    
    current                   min        max        low        high       count    
    327142979                 0          531628032  0          45940736   45940736  
  2. 監視データを表示して CSV ファイルに出力を送信するには、filename オプションを使用します。次に例を示します。


    asadmin> monitor --type jvm --filename myoutputfile --user adminuser server

Procedureasadmin get および asadmin list コマンドを使用して監視データを表示する

ほとんどの状況で monitor コマンドを使用できます。ただし、monitor コマンドでは、監視可能なすべてのオブジェクトの完全なリストは表示できません。asadmin ツールを使用して監視可能なすべてのデータを表示するには、asadmin list および asadmin get コマンドに続けて監視可能なオブジェクトのドット表記名を使用します。手順を次に示します。

  1. 監視可能なオブジェクトの名前を表示するには、asadmin list コマンドを使用します。

    たとえば、サーバーインスタンスで監視が有効なアプリケーションコンポーネントおよびサブシステムのリストを表示するには、次のコマンドを端末ウィンドウに入力します。


    asadmin> list --user adminuser --monitor server

    前述のコマンドは、監視が有効なアプリケーションコンポーネントおよびサブシステムの次のようなリストを返します。


    server.resources
    server.connector-service
    server.orb
    server.jms-service
    server.jvm
    server.applications
    server.http-service
    server.thread-pools

    list コマンドのその他の使用例については、「list コマンドと get コマンドの例」を参照してください。list コマンドで使用できるドット表記名の詳細については、「ドット表記名とその指定方法について」を参照してください。

  2. 監視が有効なアプリケーションコンポーネントまたはサブシステムの監視統計を表示するには、asadmin get コマンドを使用します。

    統計を取得するには、asadmin get コマンドを端末ウィンドウに入力して、前述の手順の list コマンドで表示された名前を指定します。次の例では、特定のオブジェクトのサブシステムからすべての属性を取得します。


    asadmin> get --user adminuser --monitor server.jvm.*

    このコマンドは次の属性およびデータを返します。


    server.jvm.dotted-name = server.jvm
    server.jvm.heapsize-current = 21241856
    server.jvm.heapsize-description = Provides statistical information about 
       the JVM's memory heap size.
    server.jvm.heapsize-highwatermark = 21241856
    server.jvm.heapsize-lastsampletime = 1080232913938
    server.jvm.heapsize-lowerbound = 0
    server.jvm.heapsize-lowwatermark = 0
    server.jvm.heapsize-name = JvmHeapSize
    server.jvm.heapsize-starttime = 1080234457308
    server.jvm.heapsize-unit = bytes
    server.jvm.heapsize-upperbound = 518979584
    server.jvm.uptime-count = 1080234457308
    server.jvm.uptime-description = Provides the amount of time the JVM has 
       been running.
    server.jvm.uptime-lastsampletime = 1080234457308
    server.jvm.uptime-name = JvmUpTime
    server.jvm.uptime-starttime = 1080232913928
    server.jvm.uptime-unit = milliseconds

    get コマンドのその他の使用例については、「list コマンドと get コマンドの例」を参照してください。get コマンドで使用できるドット表記名の詳細については、「ドット表記名とその指定方法について」を参照してください。

ドット表記名とその指定方法について

asadmin list コマンドと asadmin get コマンドでは、監視可能オブジェクトのドット表記名を指定します。すべての子オブジェクトのアドレス指定にはドット (.) 文字が区切り文字として使用され、それらの名前は「ドット表記名」と呼ばれます。子ノードが単独タイプの場合、その監視オブジェクトタイプを指定するだけで、そのオブジェクトを指定できます。それ以外の場合は、type.name 形式の名前を指定する必要があります。

たとえば、http-service は、有効な監視可能オブジェクトタイプの 1 つであり、単独タイプです。インスタンス serverhttp-service を表す単独タイプの子ノードを指定する場合、ドット表記名は次のようになります。

server.http-service

もう 1 つ例を挙げます。applications は、有効な監視可能オブジェクトタイプですが、単独タイプではありません。たとえば、アプリケーション PetStore を表す、単独タイプでない子ノードを指定するには、ドット表記名は次のようになります。

server.applications.petstore

また、監視可能なオブジェクトの特定の属性も、ドット表記名で指定します。たとえば、http-service には、bytesreceived-lastsampletime という名前の監視可能な属性があります。次の名前は、bytesreceived 属性を指定していることになります。

server.http-service.server.http-listener-1.
  bytesreceived-lastsampletime

管理者は、asadmin list コマンドと asadmin get コマンドの有効なドット表記名を覚えておく必要はありません。list コマンドを使えば、利用可能な監視可能オブジェクトが表示され、ワイルドカードパラメータ付きの get コマンドを使えば、任意 の監視可能オブジェクトで利用可能なすべての属性を確認することができます。

list コマンドと get コマンドでドット表記名を使用する場合、根本的に次のことを前提としています。

詳細については、「すべてのレベルにおける list コマンドと get コマンドの予想出力」を参照してください。

list コマンドと get コマンドの例

ここでは、次の内容について説明します。

list --user admin-user --monitor コマンドの例

list コマンドは、指定されたサーバーインスタンス名で現在監視されているアプリケーションコンポーネントやサブシステムに関する情報を提供します。このコマンドを使えば、特定のサーバーインスタンスの監視可能なコンポーネントやそのサブコンポーネントを表示できます。list のより詳しい例については、「すべてのレベルにおける list コマンドと get コマンドの予想出力」を参照してください。

例 1


asadmin> list --user admin-user --monitor server

前述のコマンドは、監視が有効なアプリケーションコンポーネントおよびサブシステムの次のようなリストを返します。


server.resources
server.orb
server.jvm
server.jms-service
server.connector-service
server.applications
server.http-service
server.thread-pools

また、指定されたサーバーインスタンス内で現在監視されているアプリケーションを一覧表示することも可能です。これは、get コマンドを使って特定のアプリケーションの特定の監視統計を取得する場合に便利です。

例 2

asadmin> list --user admin-user --monitor server.applications

次の結果が返されます。

server.applications.adminapp
 server.applications.admingui
server.applications.myApp

より包括的な例については、「PetStore サンプルを使用する」を参照してください。

get --user admin-user --monitor コマンドの例

このコマンドは、次の監視対象情報を取得します。

例 1

特定のオブジェクトのすべての属性をサブシステムから取得します。


asadmin> get --user admin-user --monitor server.jvm.*

次の結果が返されます。


server.jvm.dotted-name= server.jvm
server.jvm.heapsize-current = 21241856
server.jvm.heapsize-description = Provides statistical information about 
   the JVM's memory heap size.
server.jvm.heapsize-highwatermark = 21241856
server.jvm.heapsize-lastsampletime = 1080232913938
server.jvm.heapsize-lowerbound = 0
server.jvm.heapsize-lowwatermark = 0
server.jvm.heapsize-name = JvmHeapSize
server.jvm.heapsize-starttime = 1080234457308
server.jvm.heapsize-unit = bytes
server.jvm.heapsize-upperbound = 518979584
server.jvm.uptime-count = 1080234457308
server.jvm.uptime-description = Provides the amount of time the JVM has 
   been running.
server.jvm.uptime-lastsampletime = 1080234457308
server.jvm.uptime-name = JvmUpTime
server.jvm.uptime-starttime = 1080232913928
server.jvm.uptime-unit = milliseconds

例 2

特定の Java EE アプリケーションからすべての属性を取得します。


asadmin> get --user admin-user --monitor server.applications.myJavaEEApp.*

次の結果が返されます。


No matches resulted from the wildcard expression.
CLI137 Command get failed.

Java EE アプリケーションレベルで公開されている監視可能な属性が存在しないため、このような応答が表示されました。

例 3

特定のサブシステムから特定の属性を取得します。


asadmin> get --user admin-user --monitor server.jvm.uptime-lastsampletime

次の結果が返されます。

server.jvm.uptime-lastsampletime = 1093215374813

例 4

特定のサブシステム属性内から未知の属性を取得します。


asadmin> get --user admin-user --monitor server.jvm.badname

次の結果が返されます。


No such attribute found from reflecting the corresponding Stats 
interface: [badname]
CLI137 Command get failed.

ProcedurePetStore サンプルを使用する

次の例は、asadmin ツールを監視目的でどのように使えばよいかを示したものです。

あるユーザーが、Application Server 上に配備済みのサンプル Petstore アプリケーションに含まれる特定のメソッドの呼び出し回数を調査しようとしています。その配備先インスタンスの名前は、server です。list コマンドと get コマンドを併用することで、そのメソッドの目的の統計情報にアクセスします。

  1. Application Server と asadmin ツールを起動します。

  2. いくつかの有用な環境変数を設定することで、それらの値をコマンドごとに入力しないですむようにします。


    asadmin> export AS_ADMIN_USER=admin AS_ADMIN_PASSWORD=admin123
    asadmin>export AS_ADMIN_HOST=localhost AS_ADMIN_PORT=4848
  3. インスタンス server の監視可能なコンポーネントを一覧表示します。


    asadmin> list --user adminuser --monitor server*

    次のような出力結果が返されます。


    server
    server.applications
    server.applications.CometEJB
    server.applications.ConverterApp
    server.applications.petstore
    server.http-service
    server.resources
    server.thread-pools

    この監視可能なコンポーネントの一覧には、thread-poolshttp-serviceresources、および配備済みで有効化されているすべての applicationsが含まれています。

  4. PetStore アプリケーションの監視可能なサブコンポーネントを一覧表示します (--monitor の代わりに -m を使用可能)。

    asadmin> list -m server.applications.petstore

    次の結果が返されます。


    server.applications.petstore.signon-ejb_jar
    server.applications.petstore.catalog-ejb_jar
    server.applications.petstore.uidgen-ejb_jar
    server.applications.petstore.customer-ejb_jar
    server.applications.petstore.petstore-ejb_jar
    server.applications.petstore.petstore\.war
    server.applications.petstore.AsyncSenderJAR_jar
    server.applications.petstore.cart-ejb_jar
  5. Petstore アプリケーションの EJB モジュール signon-ejb_jar の監視可能なサブコンポーネントを一覧表示します。


    asadmin> list -m server.applications.petstore.signon-ejb_jar

    次の結果が返されます。


    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.SignOnEJB
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB
  6. Petstore アプリケーションの EJB モジュール signon-ejb_jar のエンティティー Bean UserEJB に含まれる監視可能なサブコンポーネントを一覧表示します。


    asadmin> list -m server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB

    次の結果が返されます (ドット表記名はスペースの関係で削除してある)。


    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-cache
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-pool
  7. PetStore アプリケーションの EJB モジュール signon-ejb_jar のエンティティー Bean UserEJB に含まれるメソッド getUserName 内の監視可能なサブコンポーネントを一覧表示します。


    asadmin> list -m 
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.getUserName

    次の結果が返されます。


    Nothing to list at server.applications.petstore.signon-ejb_jar.
    UserEJB.bean-methods.getUserName. To get the valid names beginning with a 
    string, use the wildcard "*" character. For example, to list all names 
    that begin with "server", use "list server*".
  8. メソッドに対する監視可能なサブコンポーネントは存在しません。メソッド getUserName の監視可能なすべての統計を取得します。


    asadmin> get -m 
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.getUserName.*

    次の結果が返されます。


    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.executiontime-count = 0
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.executiontime-description = Provides the time in milliseconds 
       spent during the last successful/unsuccessful attempt to execute the 
       operation.
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.executiontime-lastsampletime = 1079981809259
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.executiontime-name = ExecutionTime
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.executiontime-starttime = 1079980593137
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.executiontime-unit = count
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.methodstatistic-count = 0
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.methodstatistic-description = Provides the number of times an 
       operation was called, the total time that was spent during the 
       invocation and so on.
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.methodstatistic-lastsampletime = 1079980593137
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.methodstatistic-maxtime = 0
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.methodstatistic-mintime = 0
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.methodstatistic-name = ExecutionTime
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.methodstatistic-starttime = 1079980593137
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.methodstatistic-totaltime = 0
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.methodstatistic-unit =
     server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumerrors-count = 0
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumerrors-description = Provides the total number of errors 
       that occured during invocation or execution of an operation.
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumerrors-lastsampletime = 1079981809273
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumerrors-name = TotalNumErrors
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumerrors-starttime = 1079980593137
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumerrors-unit = count
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumsuccess-count = 0
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumsuccess-description = Provides the total number of 
       successful invocations of the method.
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumsuccess-lastsampletime = 1079981809255
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumsuccess-name = TotalNumSuccess
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumsuccess-starttime = 1079980593137
    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.totalnumsuccess-unit = count
  9. また、実行回数など、特定の統計を取得するには、次のようなコマンドを使用します。


    asadmin> get -m server.applications.petstore.signon-ejb_jar.
    UserEJB.bean-methods.getUserName.executiontime-count

    次の結果が返されます。


    server.applications.petstore.signon-ejb_jar.UserEJB.bean-methods.
    getUserName.executiontime-count = 1

すべてのレベルにおける list コマンドと get コマンドの予想出力

次の各表は、ツリーの各レベルにおけるコマンド、ドット表記名、および対応する出力を示したものです。

表 18–32 トップレベル

コマンド 

ドット表記名 

出力 

list -m

server


server.applicationsserver.thread-poolsserver.
resourcesserver.http-serviceserver.transaction-
serviceserver.orb.connection-managersserver.orb.
connection-managers.orb\.Connections\.Inbound\.
AcceptedConnectionsserver.jvm

list -m

server.*

このノードから下の子ノード階層。 

get -m

server.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

次の表に、アプリケーションレベルに対するコマンド、ドット表記名、および対応する出力を示します。

表 18–33 アプリケーションレベル

コマンド 

ドット表記名 

出力 

list -m

server.applications

または 

*applications


appl1app2web-module1_warejb-module2_jar...

list -m

server.applications.*

または 

*applications.*

このノードから下の子ノード階層。 

get -m

server.applications.*

または 

*applications.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

次の表に、アプリケーションレベルのスタンドアロンモジュールとエンタープライズアプリケーションのコマンド、ドット表記名、および対応する出力を示します。

表 18–34 アプリケーション - エンタープライズアプリケーションとスタンドアロンモジュール

コマンド 

ドット表記名 

出力 

list -m

server.applications.app1

または 

*app1

注: このレベルが適用可能なのは、エンタープライズアプリケーションが配備されている場合だけです。スタンドアロンモジュールが配備されている場合には適用できません。 

ejb-module1_jarweb-module2_warejb-module3_jarweb-module3_war...

list -m

server.applications.app1.*

または 

*app1.*

このノードから下の子ノード階層。 

get -m

server.applications.app1.*

または 

*app1.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar

または 

*ejb-module1_jar

または 

server.applications.ejb-module1_jar

bean1bean2bean3...

list -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar

または 

*ejb-module1_jar

または 

server.applications.ejb-module1_jar

このノードから下の子ノード階層。 

get -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.*

または 

*ejb-module1_jar.*

または 

server.applications.ejb-module1_jar.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.bean1

注: スタンドアロンモジュールでは、アプリケーション名を含むノード (この例では app1) は表示されません。

次の子ノード一覧が表示されます。 

bean-poolbean-cachebean-method

list -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.bean1

注: スタンドアロンモジュールでは、アプリケーション名を含むノード (この例では app1) は表示されません。

子ノードの階層とこのノードとそれより下のすべての子ノードの全属性の一覧。 

get -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.bean1.*

注: スタンドアロンモジュールでは、アプリケーション名を含むノード (この例では app1) は表示されません。

次の属性とそれらの関連付けられた値が表示されます。 


CreateCount_CountCreateCount_
DescriptionCreateCount_
LastSampleTimeCreateCount_
NameCreateCount_
StartTimeCreateCount_
UnitMethodReadyCount_
CurrentMethodReadyCount_
DescriptionMethodReadyCount_
HighWaterMarkMethodReadyCount_
LastSampleTimeMethodReadyCount_
LowWaterMarkMethodReadyCount_
NameMethodReadyCount_
StartTimeMethodReadyCount_
UnitRemoveCount_CountRemoveCount_
DescriptionRemoveCount_
LastSampleTimeRemoveCount_
NameRemoveCount_StartTimeAttribute 
RemoveCount_Unit

list -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.bean1.bean-pool

注: スタンドアロンモジュールでは、アプリケーション名を含むノード (この例では app1) は表示されません。

属性は表示されず、server.applications.appl.ejb-module1_jar.bean1-cache には表示すべき情報がないことを示すメッセージが表示されます。特定の文字列で始まる有効な名前を取得するには、ワイルドカード (*) 文字を使用します。たとえば、server で始まるすべての名前を一覧表示するには、list server* を使用します。

get -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.bean1.bean-pool.*

注: スタンドアロンモジュールでは、アプリケーション名を含むノード (この例では app1) は表示されません。

表 18–4 で説明した EJB プール属性に対応する属性と値の一覧。

list -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.bean1.bean-cache

注: スタンドアロンモジュールでは、アプリケーション名を含むノード (この例では app1) は表示されません。

属性は表示されず、代わりに「get --monitor コマンドを使用して、このノードの属性と値を表示してください。」というメッセージが表示されます。  

get -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.bean1.bean-cache.*

注: スタンドアロンモジュールでは、アプリケーション名を含むノード (この例では app1) は表示されません。

表 18–5 で説明した EJB キャッシュ属性に対応する属性と値の一覧。

list -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.bean1.bean-method.method1

注: スタンドアロンモジュールでは、アプリケーション名を含むノード (この例では app1) は表示されません。

属性は表示されず、代わりに「get --monitor コマンドを使用して、このノードの属性と値を表示してください。」というメッセージが表示されます。  

get -m

server.applications.app1.ejb-module1_jar.bean1.bean-method.method1.*

注: スタンドアロンモジュールでは、アプリケーション名を含むノード (この例では app1) は表示されません。

表 18–2 で説明した EJB メソッド属性に対応する属性と値の一覧。

list -m

server.applications.app1.web-module1_war

このモジュールに割り当てられた 1 つまたは複数の仮想サーバーが表示されます。 

get -m

server.applications.app1.web-module1_war.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.applications.app1.web-module1_war.virtual_server

登録されているサーブレットの一覧が表示されます。 

get -m

server.applications.app1.web-module1_war.virtual_server.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.applications.app1.web-module1_war.virtual_server.servlet1

属性は表示されず、代わりに「get --monitor コマンドを使用して、このノードの属性と値を表示してください。」というメッセージが表示されます。  

get -m

server.applications.app1.web-module1_war.virtual_server.servlet1.*

表 18–7 で説明した Web コンテナ (サーブレット) 属性に対応する属性と値の一覧。

次の表に、HTTP サービスレベルに対するコマンド、ドット表記名、および対応する出力を示します。

表 18–35 HTTP サービスレベル

コマンド 

ドット表記名 

出力 

list -m

server.http-service

仮想サーバーの一覧。 

get -m

server.http-service.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.http-service.server

HTTP リスナーの一覧。 

get -m

server.http-service.server.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.http-service.server.http-listener1

属性は表示されず、代わりに「get --monitor コマンドを使用して、このノードの属性と値を表示してください。」というメッセージが表示されます。  

get -m

server.http-service.server.*

HTTP サービス属性に対応する属性と値の一覧。 

次の表に、スレッドプールレベルに対するコマンド、ドット表記名、および対応する出力を示します。

表 18–36 スレッドプールレベル

コマンド 

ドット表記名 

出力 

list -m

server.thread-pools

スレッドプール名の一覧。 

get -m

server.thread-pools.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.thread-pools.orb\.threadpool\.thread-pool-1

属性は表示されず、代わりに「get --monitor コマンドを使用して、このノードの属性と値を表示してください。」というメッセージが表示されます。  

get -m

server.thread-pools..orb\.threadpool\.thread-pool-1.*

表 18–13 で説明したスレッドプール属性に対応する属性と値の一覧。

次の表に、リソースレベルに対するコマンド、ドット表記名、および対応する出力を示します。

表 18–37 リソースレベル

コマンド 

ドット表記名 

出力 

list -m

server.resources

プール名の一覧。 

get -m

server.resources.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.resources.jdbc-connection-pool-pool.connection-pool1

属性は表示されず、代わりに「get --monitor コマンドを使用して、このノードの属性と値を表示してください。」というメッセージが表示されます。  

get -m

server.resources.jdbc-connection-pool-pool.connection-pool1.*

表 18–9 で説明した接続プール属性に対応する属性と値の一覧。

次の表に、トランザクションサービスレベルに対するコマンド、ドット表記名、および対応する出力を示します。

表 18–38 トランザクションサービスレベル

コマンド 

ドット表記名 

出力 

list -m

server.transaction-service

属性は表示されず、代わりに「get --monitor コマンドを使用して、このノードの属性と値を表示してください。」というメッセージが表示されます。  

get -m

server.transaction-service.*

表 18–14 で説明したトランザクションサービス属性に対応する属性と値の一覧。

次の表に、ORB レベルに対するコマンド、ドット表記名、および対応する出力を示します。

表 18–39 ORB レベル

コマンド 

ドット表記名 

出力 

list -m

server.orb

server-orb.connection-managers

get -m

server.orb.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.orb.connection-managers

1 つまたは複数の ORB 接続マネージャー名。 

get -m

server.orb.connection-managers.*

このノードに属性が存在しないことを示すメッセージだけが表示されます。 

list -m

server.orb.connection-managers.orb\.Connections\.Inbound\.AcceptedConnections

属性は表示されず、代わりに「get --monitor コマンドを使用して、このノードの属性と値を表示してください。」というメッセージが表示されます。  

get -m

server.orb.connection-managers.orb\.Connections\.Inbound\.AcceptedConnections.*

表 18–12 で説明した ORB 接続マネージャー属性に対応する属性と値の一覧。

次の表に、JVM レベルに対するコマンド、ドット表記名、および対応する出力を示します。

表 18–40 JVM レベル

コマンド 

ドット表記名 

出力 

list -m

server.jvm

属性は表示されず、代わりに「get --monitor コマンドを使用して、このノードの属性と値を表示してください。」というメッセージが表示されます。

get -m

server.jvm.*

表 18–15 で説明した JVM 属性に対応する属性と値の一覧。

JConsole の使用

ここでは、次の内容について説明します。

Application Server の管理と監視は、JMX テクノロジをベースにしています。つまり、Application Server の JVM で実行している MBeanServer では、管理対象コンポーネントは MBean で表されます。

Java SE 5 では、Platform MBean Server を含めること、および JVM を設定するための MBean を含めることにより、JVM の管理と監視を拡張します。Application Server は、これらの拡張機能を利用して、MBean を Platform MBean Server に登録します。JMX コネクタクライアントには、JVM MBean と Application Server MBean が統合表示されます。

すべての MBean を表示するために、Application Server にはシステム JMX コネクタサーバーという標準 JMX コネクタサーバーの設定が用意されています。Application Server の起動時に、この JMX コネクタサーバーのインスタンスが起動します。規格に準拠する JMX コネクタクライアントはすべて、このコネクタサーバーを使用してサーバーに接続できます。

Java SE には、MBean Server に接続し、そこに登録されている MBean を表示するためのツールも用意されています。JConsole は一般的な JMX コネクタクライアントであり、標準 Java SE ディストリビューションの一部として利用できます。JConsole の詳細については、http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/guides/management/jconsole.htmlを参照してください。

Application Server で使用できるように JConsole を設定すると、Application Server は JMX コネクタのサーバー側となり、JConsole は JMX コネクタの優先クライアント側となります。「JConsole を Application Server に接続する」に、正常な接続を作成する方法が示されています。

JConsole から Application Server への接続のセキュリティーを有効にする

Application Server 、つまりJMX コネクタサーバー側への接続方法は、接続のトランスポート層のセキュリティーによって若干異なります。サーバー側がセキュリティー保護されている (トランスポート層のセキュリティーが保証されている) 場合、クライアント側で実行する設定があります。

開発者プロファイルドメインを appserver.sun.com のようなマシンにインストールすると、ドメイン管理サーバー (DAS) の domain.xml ファイルに次のようなエントリが含まれます。

<!- – The JSR 160 "system-jmx-connector" – –><jmx-connector accept-all="false" address="0.0.0.0" auth-realm-name="admin-realm" enabled="true" name="system" port="8686" protocol="rmi_jrmp" security-enabled="false"/> <!- – The JSR 160 "system-jmx-connector" – –>

JMX コネクタの security-enabled フラグは false です。クラスタまたはエンタープライズプロファイルが稼働している場合、または開発者プロファイルの JMX コネクタのセキュリティーを有効にした場合、このフラグは true に設定されます。

<!- – The JSR 160 "system-jmx-connector" – –><jmx-connector accept-all="false" address="0.0.0.0" auth-realm-name="admin-realm" enabled="true" name="system" port="8686" protocol="rmi_jrmp" security-enabled="true"/> ...</jmx-connector><!- – The JSR 160 "system-jmx-connector" – –>

JConsole を Application Server に接続する前提条件

JConsole の設定は、2 つに分かれます。サーバー側とクライアント側です。この例では、Application Server ドメインは、強力な Solaris サーバーである appserver.sun.com と呼ばれるマシンにインストールされます。これがサーバー側です。

クライアント側にも Application Server のインストールがあります。ここでは、クライアント側は Windows マシンで、Java SE 6.0 と Application Server がインストールされているものとします。


注 –

クライアント側で Application Server のインストールが必要になるのは、Application Server ドメインのリモートマシン上でセキュリティーが有効な場合 (クラスタおよびエンタープライズプロファイルのデフォルト) だけです。前述の Solaris マシンで Application Server 開発者プロファイルドメインを管理する場合、このクライアントマシンに Application Server のインストールは必要ありません。


同じマシン上にサーバー側とクライアント側がある場合、localhost を使用してホスト名を指定できます。

ProcedureJConsole を Application Server に接続する

この手順では、JMX コネクタでセキュリティーを有効にしないで JConsole を Application Server に接続する方法について説明します。デフォルトでは、開発者プロファイルの Application Server のセキュリティーは有効になっていません。

  1. appserver.sun.com でドメインを起動します。

  2. JDK_HOME/bin/jconsole を実行して JConsole を起動します。

  3. JConsole の「エージェントに接続」タブで、ユーザー名、パスワード、ホスト名、およびポート (デフォルトは 8686) を入力します。

    ユーザー名は管理ユーザーの名前、パスワードはドメインの管理パスワードを参照します。

  4. 「接続」をクリックします。

    JConsole ウィンドウの各種タブに、MBean、VM 情報などが表示されます。

Procedure安全に JConsole を Application Server に接続する

この手順では、JMX コネクタでセキュリティーを有効にして JConsole を Application Server に接続する方法について説明します。クラスタまたはエンタープライズプロファイルの Application Server のセキュリティーは、デフォルトで有効になっています。この手順は、開発者プロファイルの JMX コネクタでセキュリティーを有効にした場合に使用してください。

  1. クライアントマシン (JConsole がインストールされている) に Application Server をインストールします。

    この作業が必要になるのは、信頼するドメイン管理サーバーのサーバー証明書の場所を JConsole に対して通知するためです。この証明書を取得するには、リモートasadmin コマンドを 1 回以上呼び出しますが、そのためには Application Server のローカルインストールが必要です。

  2. appserver.sun.com で Application Server を起動します。

    これはクラスタまたはエンタープライズドメインであるため、システム JMX コネクタサーバーはセキュリティー保護されています。開発者プロファイルの JMX コネクタのセキュリティーを有効にするには、管理コンソールのオンラインヘルプを参照してください。

  3. ローカル Application Server インストールから install-dir\bin\asadmin list --user admin --secure=true --host appserver.sun.com --port 4848 を実行します。4848 はサーバーの管理ポートです。

    この例では asadmin list コマンドを選択していますが、任意のリモート asadmin コマンドを実行できます。appserver.sun.com の DAS から送信される証明書を受け入れることを要求されます。

  4. y を押して、appserver.sun.com の DAS から送信される証明書を受け入れます。

    サーバーの証明書は、クライアントマシンのホームディレクトリにある .asadmintruststore ファイルに格納されます。


    注 –

    サーバーマシンとクライアントマシンが同じである場合、この手順は必要ありません。つまり、JConsole も appserver.sun.com で稼働している場合です。


  5. 次の JConsole コマンドを使用して、トラストストアの場所を JConsole に通知します。

    JDK-dir\bin\jconsole.exe -J-Djavax.net.ssl.trustStore="C:\Documents and Settings\user\.asadmintruststore"

  6. JDK_HOME/bin/jconsole を実行して JConsole を起動します。

  7. JConsole の「エージェントに接続」タブで、ユーザー名、パスワード、ホスト名、およびポート (デフォルトは 8686) を入力します。

    ユーザー名は管理ユーザーの名前、パスワードはドメインの管理パスワードを参照します。

  8. 「接続」をクリックします。

    JConsole ウィンドウの各種タブに、MBean、VM 情報などが表示されます。