Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

管理エージェント設定のカスタマイズ

HADB には設定ファイルが組み込まれており、管理エージェント設定のカスタマイズに使用できます。設定ファイルを指定せずに管理エージェントを起動した場合は、デフォルト値が使用されます。設定ファイルを指定した場合、管理エージェントはそのファイルの設定を使用します。同じ設定ファイルをドメイン内のすべてのホストで繰り返し使用することができます。

ProcedureHADB ホストの管理エージェント設定をカスタマイズする

  1. 管理エージェント設定ファイルを編集して、希望する値を設定します。

  2. カスタマイズした設定ファイルを引数に指定して、管理エージェントを起動します。

設定ファイル

Java Enterprise System では、設定ファイル内のすべてのエントリがコメントにされています。デフォルトの設定を使用する場合、変更の必要はありません。管理エージェント設定をカスタマイズするには、ファイルからコメントを削除し、必要に応じて値を変更してから、設定ファイルを引数に指定して、管理エージェントを起動します。

管理エージェント設定ファイルは次の場所にインストールされます。

スタンドアロンインストールプログラムでは、管理エージェント設定ファイルは次の場所にインストールされます。

次の表で、設定ファイルの設定値について説明します。

表 3–3 設定ファイルの設定値

設定値名 

説明 

デフォルト 

console.loglevel

コンソールログレベル。有効な値は、SEVERE、ERROR、WARNING、INFO、FINE、FINER、FINEST。 

WARNING 

logfile.loglevel

ログファイルのログレベル。有効な値は、SEVERE、ERROR、WARNING、INFO、FINE、FINER、FINEST。 

INFO 

logfile.name

ログファイルの名前と場所。読み込み/書き込みアクセスに対して有効なパスである必要があります。 

Solaris および Linux:/var/opt/SUNWhadb/ma/ma.log

Windows: HADB_install_dir\ma.log

ma.server.type

クライアントプロトコル。JMXMP のみサポートされています。 

jmxp 

ma.server.
jmxmp.port

内部 (UDP) および外部 (TCP) 通信用のポート番号。正の整数である必要があります。推奨される範囲は 1024 〜 49151 です。 

1862 

ma.server.
mainternal.interfaces

複数のインタフェースを持つマシンの内部通信用のインタフェース。有効な IPv4 アドレスマスクである必要があります。ドメイン内のすべての管理エージェントが必ず同じサブネットを使用する必要があります。 

たとえば、ホストに 10.10.116.61 と 10.10.124.61 の 2 つのインタフェースがある場合、最初のインタフェースを使用するには 10.10.116.0/24 を指定します。スラッシュの後ろの数字は、サブネットマスクのビット数を示します。 

なし 

ma.server.
dbdevicepath

HADB デバイス情報を格納するパス。 

Solaris および Linux: /var/opt/SUNWhadb/4

Windows: HADB_install_dir \device

ma.server.
dbhistorypath

HADB 履歴ファイルを格納するパス。 

Solaris および Linux: /var/opt/SUNWhadb

Windows: REPLACEDIR (実行時に実際の URL に置換される) 

ma.server.
dbconfigpath

ノード設定データを格納するパス。 

Solaris および Linux: /var/opt/SUNWhadb/dbdef

Windows: C:\Sun\SUNWhadb\dbdef

repository.dr.path

ドメインリポジトリファイルのパス。 

Solaris および Linux: /var/opt/SUNWhadb/repository

Windows: C:\Sun\SUNWhadb\repository