Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

システムクロックの同期

HADB はシステムクロックに基づくタイムスタンプを使用するため、HADB ホストでクロックを同期化する必要があります。HADB はシステムクロックを使用して、タイムアウトの管理や、履歴ファイルに記録されるイベントへのタイムスタンプを行います。HADB は分散システムであるため、トラブルシューティングを行うには、すべての履歴ファイルをまとめて分析する必要があります。そのため、すべてのホストのクロックが同期化されていることが重要です。

稼働中の HADB システムでは、システムクロックを調整しないでください。それを行うと、オペレーティングシステムやその他のソフトウェアコンポーネントに問題が発生し、それにより HADB ノードのハングアップや再起動などの問題が次々に引き起こされる場合があります。クロックを前に戻すと、クロックが調整されたときに一部の HADB サーバープロセスがハングアップする場合があります。

クロックを同期化するには、次のようにします。

HADB で 1 秒を超えるクロック調整が検出されると、ノードの履歴ファイルにログ記録されます。次に例を示します。

NSUP INF 2003-08-26 17:46:47.975 Clock adjusted.
 Leap is +195.075046 seconds.