Sun Java System Application Server 9.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

管理ドメインの作成

コマンド hadbm createdomain を実行すると、指定した HADB ホストを含む管理ドメインが作成されます。このコマンドは、ホストと持続性設定ストアとの間の内部通信チャネルを初期化します。

コマンドの構文は次のとおりです。

hadbm createdomain
 [--adminpassword=password |--adminpasswordfile=
file | --no-adminauthentication] [--agent=maurl]
 hostlist

hostlist オペランドは、それぞれが有効な IPv4 ネットワークアドレスである HADB ホストのコンマ区切りリストです。新規ドメインに組み込むすべてのホストを hostlist に含めてください。

コマンドオプションの説明は、「一般的なオプション」を参照してください。

このコマンドを使用する前に、HADB 管理エージェントが hostlist に含まれているすべてのホスト上で実行中であるかを確認してください。さらに、管理エージェントは次の条件を満たしている必要があります。

hadbm が管理ドメインを作成すると、ドメイン内のすべてのホストが使用可能になります。これで、管理エージェントがデータベースを管理する用意は整いました。HADB ドメインを作成したら、次のステップは、HADB データベースの作成です。HADB データベースの作成に関する詳細については、「データベースの作成」を参照してください。


例 3–2 HADB 管理ドメインの作成

次の例では、指定した 4 つのホスト上に管理ドメインが作成されます。

hadbm createdomain --adminpassword= password host1,host2,host3,host4

hadbm がコマンドを正常に実行すると、次のメッセージが表示されます。

「ドメイン host1、host2、host3、host4 が作成されました。」

HADB ドメインを作成したあと、HADB パッケージのパスとバージョンを管理エージェントに登録します。