次の場合には、データベースを解除します。
hadbm status コマンドから、データベースが稼働していないことがわかる。「HADB の状態の取得」を参照してください。
複数のノードが応答せず、長時間待機状態である。
セッションデータ破損から回復している。「データセッション破損からの回復」を参照してください。
hadbm clear コマンドはデータベースノードを停止し、データベースデバイスを解除してから、ノードを起動します。このコマンドは HADB 内の Application Server スキーマデータストア (テーブル、ユーザー名、パスワードを含む) を消去します。hadbm clear を実行したあとで、asadmin configure-ha-cluster を使用してデータスキーマを再作成し、JDBC 接続プールを再設定し、セッション持続性ストアを再ロードしてください。
コマンド構文は次のとおりです。
hadbm clear [--fast] [--spares=number] [--dbpassword=password | --dbpasswordfile= file] [--adminpassword=password | --adminpasswordfile= file] [--agent=maurl] [dbname]
dbname オペランドにはデータベース名を指定します。デフォルトは hadb です。
次の表で、hadbm clear の特別なコマンドオプションについて説明します。その他のオプションの説明は、「一般的なオプション」を参照してください。
詳細については、hadbm-clear(1)を参照してください。
表 3–12 hadbm clear オプション
オプション |
説明 |
デフォルト |
---|---|---|
-F |
データベースを初期化している間、デバイスの初期化をスキップします。ディスク記憶装置デバイスが破損している場合は、使用しないでください。 |
なし |
-s |
再初期化されたデータベースに配置されるスペアノードの数。この数は、偶数かつデータベース内のノードの数より少ない数である必要があります。 |
前回のスペアの数 |
次に例を示します。
hadbm clear --fast --spares=2